2025年12月31日水曜日

また、パリのメトロ3号線で襲撃事件 今度はナイフじゃなくて、ハンマー!

  


 先日、パリのメトロ3号線でナイフによる襲撃事件が起こって、まだ1週間も経っていません。・・・なのに・・・

 また、メトロ3号線で午後1時頃、テンプル駅付近で、若い男性が乗客2人に対してハンマーのヘッド部分を使い攻撃する事件が起こりました。

 犯人の男は最初に女性乗客に声をかけて所持品の全てを奪おうとしたものの拒否され、その後に、ハンマーで顔を殴りつけ、もう一人の被害者は17歳の少年、こちらもハンマーで殴打されたとのことです。

 一週間のうちに同じ3号線で、2度目の狂暴な事件の発生に、もう、はっきり言って、言葉がありません。

 犯人は、数々の暴力犯罪で警察に知られている1999年生まれの26歳のルーマニア人男性でししたが、この男、犯行時には、酩酊状態であったということで、血中のアルコール濃度は呼気1ℓあたり、0.40㎎であったそうです。

 今回は、不幸中の幸い?といっていいのか? 後続のメトロに乗り換えて犯行を繰り返すということはなく、同駅にて警察に逮捕されました。

 パリ検察庁によると、警察が到着すると、容疑者は地下鉄車両から降り、ハンマーのヘッドを地面に投げつけたと言われています。

 なお、このハンマー襲撃は特定の政治的・テロリズムなどではなく、犯人個人の行為として扱われています。

 しかし、さすがに1週間もしない間に同じメトロ3号線内で、ナイフ、ハンマーによる襲撃事件とは・・さすがにかなりショッキングなことです。

 今時期は、ノエルから年末と、浮かれている人も酔っぱらっている人も若干多めだとは思うのですが、いくらなんでも、ちょっと酷すぎ・・こんな年末、今までにありませんでした。

 なんだって、こんな危ない人がウロウロしているのでしょうか?

 つい、先日の同じメトロ3号線でのナイフ襲撃事件の犯人は、なんと、数日後に精神医学的理由により拘留が解除されたとのこと。恐らく解除されたといっても、病院に収容されたということだと信じたいと思いますが、この場合、また、一定期間が経過して、病状?が改善された場合、うやむやになって、また、彼の身柄は街に放たれてしまう・・なんてことがありそうで怖いのですが・・。


パリ メトロ3号線 ハンマー襲撃事件


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2025年12月30日火曜日

ジョージ・クルーニー 家族とともにフランス国籍取得 フランス国籍取得に必要な条件

  


 アメリカの俳優・映画プロデューサー・映画監督でもあるジョージ・クルーニーがその妻、子ども達とともにフランス国籍を取得しました。

 夫妻は2021年、ヴァール県ブリニョールの町にプロヴァンス風のカントリーハウスとブドウ園を購入しており、「ここではパパラッチに狙われることもなく、子どもたちも安心して学校に通える環境」、「私たちにとっては、それは、必要不可欠な環境」ということで、一家は「この邸宅が私たちにとって最も幸せな環境である」と説明しています。

 彼はフランス国籍取得にあたって、400日間のフランス語のレッスンを受けたと語っていますが、自称「相変わらずフランス語は下手ですが、フランス文化とフランス語が大好き」と言っています。

 彼のような著名人に関しては、一般人のフランス国籍取得の条件とは若干異なるのかもしれませんが、一般的なフランス国籍の基本的条件には、最低5年間の合法的かつ継続したフランス居住が原則条件となっています。

 ただし、フランスの大学等で2年異常の高等教育課程を修了した場合は2年に短縮が可能、認定難民には住居年数の要件がない、などの例外条項もあります。

 そして、一般的にはフランス語レベルB2(CEFR)(読み書き・会話)が必須となっています。

 また、その他の条件として、安定した収入と職業的統合(収入の継続性や雇用契約)があること、犯罪歴がないこと、フランスの共和性の価値観への順守と理解があることなどが挙げられています。

 日本は二重国籍が認められていないため、私は国籍は一つで充分・・フランスの国籍を取得しようと考えたことはありませんが、中にはフランス国籍が必須の仕事につきたい場合など、日本人でも日本国籍を放棄してフランス国籍を取得したという話も聞いたことがあります。

 また、以前、知人の一人が10年おきに滞在許可証の更新が嫌でたまらない!と、日本側に二重国籍を認めてくれるようにと署名を集めていた人がいましたが、日本側はガンとしてこの二重国籍禁止の姿勢は崩さないようです。

 娘が生まれた時に外交官をしていた夫に「日本は二重国籍が許されていないから、成人したら、どちらかを選ばなくちゃいけないんだけど、どうしたらいいかな?」と話したら、「日本の国籍の方が取るのが難しいから、日本の国籍を選択しておいた方がいい、フランス国籍ならいつでも取れる・・」と言っていたのを思い出します。 


ジョージクルーニー フランス国籍取得


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2025年12月29日月曜日

今度は本当だった・・ブリジット・バルドーの訃報

  


 世界的に最も著名なフランス人俳優の一人であるブリジット・バルドーが12月28日、サントロペにある自宅でこの世を去りました。91歳でした。

 つい数か月前、彼女のデマの訃報がネット上に流れ始め、本人が「私は生きています」と声明を出し、デマを流したインフルエンサーが謝罪したりしていたのが、まだ記憶に新しいところですが、今度の訃報は紛れもなくホンモノでした。

 映画界、フランス人の俳優など、あまり知らない私でさえも知っている・・ということは、少なくとも、現在の若い世代の人々はともかく、かなりの著名人であったことは間違いありません。

 昨年、アラン・ドロンが亡くなったばかりですから、このレベルの国際的に有名なフランス人のスターが続々と他界していく感じで寂しいかぎりです。

 「彼女は紛れもなくフランスおよび国際的に最も偉大なスターの一人であり、世代のアイコンであり、独自の方法で女性の解放と性の自由を象徴していた」と、フランスでは書かれています。

 パリの裕福な家庭に生まれ育った彼女は、映画界に登場した瞬間から人々の意識に革命をもたらし、息を吞むような美しい曲線美と官能的でありながらも純粋な一面を持ち合わせる世界で最も美しい女性と言われました。

 彼女は50本以上の映画に出演した俳優であり、80曲以上の歌を歌った歌手でもあり、晩年は動物愛護活動家として活躍していました。

 もっとも最近では、捕鯨問題において、日本が国際手配までかけて追っていたポール・ワトソン氏(環境活動家)の身柄引き渡し問題などにも、ポール・ワトソン氏を支える動きをしていたりしたのは、そんなに昔の話ではありません。

 ブリジット・バルドーしかり、アラン・ドロンしかり、かなり晩年までテレビで見かけることがありましたが、若い頃に美しかった人ほど、そのギャップが激しく感じられて、もう、出てくれない方がよいのに・・などと思ってしまったこともありました。

 彼女は今年9月に3週間ほど入院して手術を行っていたようですが、その時、彼女の偽訃報が出回ったと思われます。

 彼女は18歳の時に最初の結婚をして以来、合計4回結婚したそうですが、子どもは息子1人だけだそうで、アラン・ドロンのような遺産相続争いはなさそうです。

 晩年の彼女は以前の仕事で身に着けた私物、宝石などを売りに出して300万ユーロを集め、自身の財産の一部を遺贈して動物愛護団体を立ち上げていますので、財産への執着はアラン・ドロンとは少し違うかもしれません。

 アラン・ドロン88歳、ブリジット・バルドー91歳、フランス人の平均寿命を超えたフランスの映画界の一時代を築いた人々が少しずつ消えていきます。

 彼女の訃報の扱い方を見ていると、夜8時からのニュースで冒頭からのトップニュース、ぶっちぎりで30分以上割いていたので、フランスにおける彼女の存在感の大きさを思わせられます。


ブリジット・バルドー訃報


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2025年12月28日日曜日

数十年ぶり?に弟と過ごしたクリスマス

  


 私と弟は、それぞれに、ずっと海外生活を送っており、私はイギリス、アフリカ、パリ(パリがほとんどだけど・・)、弟は、アメリカ、シンガポール、そして、今年の3月くらいから、ドイツで仕事をしています。

 そんなわけで、もう何十年もめったに一緒の時間を過ごすということがなく、その間、顔を合わせたのは、母が亡くなった時、父が亡くなった時、その後の相続手続きの時やその後の家の手続きの時くらいなものでした。

 なんといっても、、双方に都合の良い時に合わせて日本に帰国するということもなかなか簡単ではなく、本当に一緒に時間を過ごしたのは、お互いに学生の頃くらいなもの・・しかも、弟は大学生の頃には、父とケンカして、ほとんど家に寄りつかないような感じだったので、一緒の時間を過ごしたのは、子どもの頃くらいなものでした。

 特に仲がよいわけでも悪いわけでもありませんが、単に物理的に遠い状態であったのです。

 彼の今の赴任地であるデュッセルドルフは、これまでで一番、私とは近い場所になって、もしかしたら、クリスマスか年末年始、予定が空いていたら、うちにご飯食べに来ない?とさそってみたら、なんとか都合をつけてきてくれたのです。

 彼はパリまでユーロスターでデュッセルドルフからやってきましたが、パリまでは4時間程度(飛行機なら1時間半くらい)だったそうで、「こんなに簡単に来れるんだね・・」と。

 飛行機でくれば、もっと早そうな気もするのですが、電車が好きな彼・・ユーロスターを楽しみにしていたそうです。そういえば、小さい頃、電車が好きで、母親とよく電車に乗りに行ったりしていたな・・なんてことも忘れていましたが、おじさんになった今でも電車が好きなんだそうです。

 今では姉としてはビックリするほど出世した彼、初めてのヨーロッパ勤務で四苦八苦しているようですが、それでも仕事は大変そうでもあり、楽しそうでもあり、頼もしく、色々な経験をしているようで、色々な話を聞かせてくれました。

 自分たちが育った家庭(父や母)の話、それぞれの家族の話、仕事の話などなど、お昼くらいに家に着いて、それから、延々と食べて、飲んで、夜中までずっと話込みました。

 私と弟は全然、性格も違いますが、それぞれに同じルーツを持ち、同じように育てられてきたということは、とても大きなことです。価値観なども、とても理解し合える気がします。

 実は彼がパリに来てくれたのは、2回目で、前回は、夫が突然亡くなってしまった1ヶ月後くらいの時のことでした。本当にあの時は、彼が来てくれたことで、私はとても救われました。

 あの時は、人生最悪の時で、もうあまりに突然のことで私のショックもハンパなく、すぐに仕事に復帰はし、娘も学校に復帰したものの、私は、もうしばらくは何も食べられなくなり、何を食べても吐いてしまう状態が1カ月近く続いていて、もう食べない・・食欲もなし・・となっていた時でした。

 しかし、弟が来てくれて、なんだか、急に気持ちが和らいで、食事が喉を通るようになり、「身内が近くにいてくれるってことは、こんなに安心できることなんだ・・」と本当に思いました。あの頃は、彼はアメリカにいた頃で、週末だけの数日間、忙しい中をぬって、パリまで来てくれたのでした。

 あの時は、本当にありがとう・・あんな時もあったね・・こんなこともあったね・・なんてことも言いながら、最近の話までしていると、本当に話が尽きることはありません。

 あれから何十年も経っていますが、やっぱり、他の友人や親戚などが来てくれるのとは違って、やっぱりどこかホッとできるというか、安心感があるというか、きょうだいって不思議な関係だけど、大事だな・・と心底思いました。

 そもそも、弟も私も海外に出やすいというか、そんな要因のひとつになったのは、母がそれぞれ小さい頃から、英語を教えてきてくれたことで、二人とも英語を学ぶのにそんなに苦労していない気がします。

 弟が活躍していることを、二人ともヨーロッパに住んでいる今のような状態を、もし、母が生きていたら、誰よりも喜んでくれただろうし、きっと、もう日本には、ほとんどいなかったんじゃないか・・そんなことも話しました。

 仕事の関係で卸値で日本食が買えるから・・とかで、ドイツからなのに、たくさんの日本食のお土産を持ってきてくれました。

 私も昔、母がよく作ってくれたお料理を思い出して作り、とっても喜んでくれました。それにしても、相変わらず、よく食べるし、よく飲むこと・・。かなり張り切って作り過ぎたお料理、弟は「これ、持って帰っていい?」と大きなタッパーにいくつも詰めて、ドイツに持って帰りました。

 とっても楽しいクリスマスでした。

 やっぱり家族っていいですね。


海外生活と家族 きょうだい


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2025年12月27日土曜日

パリのメトロでナイフ襲撃事件! 3号線の3駅で3人の女性が刺された!

  


 クリスマスの翌日、パリの中心部のメトロ3号線の3駅(アール・エ・メティエ駅、レピュブリック駅、オペラ駅)で女性3人がナイフで刺されるという事件が起こりました。

 事件は午後4時15分から45分間の間に3駅にわたって発生した模様です。

 現場から逃走した犯人(容疑者)は、同日夕方に防犯カメラの映像と携帯電話の位置情報から、わりと迅速に逮捕されたようで何よりではありますが、同一犯人が45分間の間に駅を移動して3人もナイフで女性を襲うとは、1件目の事件が起こった段階で、なんとか阻止できなかったのか?と思ってしまいます。

 事件のあった3駅を見ると、恐らくレピュブリック駅からアール・エ・メティエ駅、そしてオペラ駅(あるいは、その反対の経路)の順番で3号線のメトロで移動して犯行を重ねていると思われますが、実際に1駅目で1人を刺して、その後、ナイフを持って別のメトロに乗って移動しているわけで、そして、またさらに犯行を重ねているわけですから、今、まさに人を刺してきた人が、ナイフを持ってメトロに乗ってくるわけで、恐ろしいことこのうえありません。

 地方交通保安局は、「殺人未遂」と「武器を用いた加重暴行」の容疑でただちに捜査を開始し、まもなく、犯人が特定されたそうですが、この犯人(容疑者)は、2,000年生まれの、すでに警察に知られている前科のある人物だと特定されたそうで、本人の自宅(イル・ド・フランス、ヴァル・ドワーズ県)で逮捕されたそうです。

 私は、なんだか、もうパリに慣れ過ぎてしまっていて、路線によって、なんとなく治安というか、客層が違うことは察したりすることはあるものの、正直、どんな人種が乗っていても、そんなに恐怖を感じることはなくなってしまっています。

 ところが、たまたま、この事件が起こった当日に、本当に久しぶりにパリに来てくれた弟をユーロスターの駅まで送って行った(メトロで)のですが、現在、ドイツに住んでいる弟曰く、「パリのメトロはなんか怖い・・」というので、「なんか、怖そうな人もいるけど、実際には、怖いことはないよ・・」と話していたばかりでした。

 彼を送って、家に戻って、テレビをつけたら、このニュースをやっていたので、「あら、やっぱり、怖かった・・」と思った次第です。

 そして、「パリでは、駅での英語の表記が少なくて、わかりにくい・・」と。

 私としては、むしろ、最近、英語の表記が増えたな~くらいに思っていたのですが、やっぱり、外国から来ると、全然、違うように感じるようです。

 治安の面では特にあまり評判のよくないパリのメトロですが、こんな事件があると、ますます、「パリのメトロは危険だ!」と言われてしまいます。

 「そんなことないよ!」と言いたいところですが、実際にこのような事件が起こってしまうと、そんなこともないとは言えなくなってしまいます。

 そして、このニュース、一応、大きめにニュースで取り扱われておりますが、もしも東京の地下鉄の駅でこんなことが起こったら、この程度の騒ぎ方では済まないであろうことを考えれば、やっぱり危険な事件にも皆が慣れてしまっているのかな?と思わずにはいられません。


メトロ3号線ナイフ襲撃事件


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2025年12月26日金曜日

娘の忘れもの癖 日本では忘れものなしの訳・・

  


 フランスで育ち、現在は日本で仕事をしている娘。この子だれの子?と思うくらい、しっかり者なのですが、唯一というか、彼女の欠点は忘れ物、落とし物をすることが多いことです。

 しっかり者なのに、なぜか本当に彼女は忘れ物というか落とし物をすることが多く、パリに来るときなどにも、必ず、なにかを漏れなく忘れてきて、ある時は、家の鍵、ある時はNavigo・・前回は、携帯の充電コードを忘れてきました。

 充電コードに関しては、機種によって微妙にコードも違ったりするわけで、私の携帯の充電コードでは、あわず、よもや、コードだけ、こっちで買おうか??と諦めかけたところで、ようやく、私が買い置きしてあったパソコンのコードが該当することがわかり、それを使うことができました。

 日本でも、会社で携帯、どっかに落とした・・とか、買い物先のコンビニにお財布忘れてきた・・とか、酷いときには、スキー場で携帯失くした・・なんてこともありました。

 彼女は時々、思い出したように電話をくれるのですが、最近、どうしてるの? 仕事は順調?、また、どっか旅行行くの?とか、そんな話をします。

 つい先日も電話でさんざん話したあとに、じゃあ、○○日からは、いないのね・・旅行、気を付けて行ってきてね・・忘れ物とかしないようにね・・最近は大丈夫なの?と聞いたら、どうやら、前回、行った旅行でも、なにか忘れ物をしてきた模様。

 「でも、電話したら、あったし、送ってくれるみたいなので、大丈夫・・結局、失くしてないから、これはノーカウント・・」と。

 なんだかんだで、彼女があちこちで落とし物やら、忘れ物をしているらしいのですが、日本の場合は、結局は、必ず見つかるので忘れ物や落とし物にはカウントされない・・などと、大威張り。

 落とし物が出てくる確率は日本は本当に高いのです。というか、彼女曰く、「日本では1,000%でてくる!」と。

 パリなんか、落とさなくても盗られるくらいですから、落とし物などをして、見つかる可能性は、限りなくゼロに近く、パリじゃなくても、落とし物がこんなに出てくる国なんて、そうそうあるもんじゃありません。

 日本での生活には、充分に満足しているらしいのですが、かといって、この先、ずっと日本に住み続けるつもりはない・・といっている娘。

 最近では、なにか忘れ物をしても、あんまり焦らなくなってしまった・・などと言っていますが、これでは、リハビリして、少し気を引き締めないと、他の国には、住めないよ・・と言っているのですが・・。


日本での忘れ物・落とし物


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2025年12月25日木曜日

欧州デジタルサービス法(DSA)への報復制裁措置 米国のビザ発給拒否問題

 


 トランプ大統領は、厳格なテクノロジー規制とオンライン偽情報対策に尽力する欧州の要人5名をこの規制に対する制裁措置として、米国のビザ発給を拒否することを発表しています。

 このうちフランス人のティエリー・ブルトン氏は、欧州デジタルサービス指令の立案者でもあり、2019年から2024年まで欧州域内市場担当委員を務め、特にデジタルおよび産業問題に関する幅広い責任を負った人物です。

 中でも、彼は、オンライン上のヘイトスピーチや偽情報に対抗するため、テクノロジープラットフォームに規制を課す欧州デジタルサービス法(DSA)の立案者として、広く知られている人物です。

 しかし、米国はこれ(DSA)を表現の自由の侵害であり、オンラインプラットフォームに追加的なコストをもたらすものと見ています。

 欧州への制裁措置ともいえる今回のティエリー・ブルトン氏へのビザ発給拒否は、EUが言イーロンマスク氏が所有するソーシャルネットワーク「X」に対して1億2,000万ユーロの罰金を科した直後に行われています。

 アメリカ側は、この罰金に対し、「外国政府による全てのアメリカのテクノロジープラットフォームとアメリカ国民への攻撃」と評しています。

 トランプ大統領は最近、発表した国家安全保障戦略の中で、ヨーロッパの文明の侵食を指摘しており、政治的自由と主権を損なう欧州機関を指摘しています。

 米国務長官は、今年5月の段階で、米国人を検閲しているとされている外国人に対するビザ制限を発表しています。

 ヨーロッパからの渡航者は一般的に米国への渡航にビザを必用としませんが、電子渡航認証システム(ESTA)の取得が必用です。なので、事実上(実際に)は、このESTAの段階で撥ねられるということです。

 つまり、今回の件が前例とするならば、「コンテンツやモデレーションやファクトチェックへの過去の関与は、アメリカの表現の自由を守る」という名目でビザ発給拒否の根拠となりうるということになります。

 これに対し、フランス側も黙ってはいません。

 まず、当のティエリー・ブルトン氏は、X上で反論。「念のためお伝えしておきますが、民主的に選出した欧州議会の90%と27加盟国は、デジタル権利に関する欧州法であるDSA(デジタル権利法)を全会一致で承認しました」と強調。

 また、「ヨーロッパの人々は自由であり主権を有しており、自らのデジタル空間を規定するルールを他者に押し付けられることはできない」と述べています。

 そして、マクロン大統領も「欧州連合(EU)のデジタル空間に適用されるルールは欧州の外で決定されることを意図したものではない」と今回の米国の制裁措置の背後にある脅迫を非難しています。

 マクロン大統領は声高に「欧州は引き続き、デジタル主権と規制の自主性を守り続ける!」と断固としてこの制裁措置に屈しない姿勢を示しています。

 欧州と米国のこのデジタル規制に関する闘いは、まだまだ続きそうです。

 日本はどうしているんでしょう?


欧州デジタルサービス法(DSA)


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2025年12月24日水曜日

ノエルの食卓に変化あり? フランスのスーパーマーケットとアジアのスーパーマーケット

  


 私は日常の食料品の買い物は、必用な食材に応じて、何軒かのお店を渡り歩くことになるのですが、ごくごく日常的な野菜や肉などは、近所のスーパーマーケット2軒、品物によって、そのどちらかへ、それ以外、和食などのアジアっぽい食材の場合は、アジア食材を扱っているスーパーマーケットに行っています。

 あとは、日本から買ってきているものをちょっとずつ、必用に応じて使っています。

 私の食生活がいわゆるふつうのフランス人の食卓とは違い、おそらく、日本人の食生活に近いような食生活を送っているためでもあります。

 ノエルの前の今の時期は、カーフールなどのスーパーマーケットはもうすっかりノエル仕様になっており、もう「フォアグラ祭り」とでもいうべく、入口近くに綺麗にリボンでパッケージされたフォアグラの棚がズラーッと並び、サーモン、キャビア、生牡蠣などなどが前面に登場、大きな箱詰めのチョコレートなども山積みになっています。

 また、ノエルならではのシャポン(大きな去勢鶏)や鴨などなど、いつもは見かけないものも登場しています。

 ここ数日で、これらの食材が売れていくわけですが、人出は今のところそこそこ・・な印象です。

 私はもう一人暮らしになってからは、クリスマスもなにも、あまり関係ないのですが、今週、来週と久しぶりにお客さんが来るので、少しお買物をしておかなければ・・と、アジア食材を扱うスーパーマーケット(タン・フレール)にでかけたのです。

 これが、ものすごい混雑していて、正直、驚きました。もうレジに並ぶ人の行列が商品を陳列している棚にまで達していて、一部の棚は行列のために見れないほどに・・。

 昔は、このアジア食材を扱うスーパーマーケット

は、さすがにクリスマス前は、そんなに混雑をすることがなく、やっぱりノエルの食卓には、アジア食材は選ばれないんだな・・と思った記憶があるのですが、最近では、むしろ、フランス人のノエルの食卓もバリエーションが増えたのではないか・・と思わせられます。

 しかし、以前は、このアジア食品を扱うスーパーマーケット、一般的なフランスのスーパーマーケットよりも、圧倒的に安かったんですが、最近は、ずいぶん値上がりしました。

 と、同時に最近は、一般的なカーフールやモノプリなどのスーパーマーケットにもタン・フレールの商品がポツポツと置かれるようになっていて、これが当然ながら、おおもとのタン・フレールで買うよりも格段に高いです。

 けれど、置いてあるということはそこそこ売れているということでもあります。

 それだけ、アジアの食品がフランス人の食卓にも浸透しつつあるということでもあるのですが、同時に商売の仕方がやっぱり圧倒的に上手いのではないか?と。

 フランスの大きなスーパーマーケットも軒並み業績悪化と言われているところも多いのですが、やっぱり商売の仕方が今一つなのかな?などと思わずにはいられません。

 考えてみれば、店舗数やお店の大きさが違っても、商品の種類や数というものは、ものすごく多いアジア系のスーパーマーケットです。

 日本のスーパーマーケットやコンビニなどを見ていても、小さい店舗でもものすごい品数で、常時、品出しを欠かさないその姿勢はすごいな・・と思うのですが、少なくとも、お店が大きくても同じ商品が横並びになっているようなフランスのスーパーマーケットが追されていくのもわからないではありません。

 食料品ではありませんが、服飾の世界などでも中国系のSHEINなどにおされて、フランスの中堅どころの服飾メーカーが倒産に追い込まれたりしていますが、ざっくり言って、フランスはあんまり商売が上手じゃないのかな?と思ったりもします。

 スーパーマーケットの話から、話がちょっと飛躍してしまいました・・・。


フランスのスーパーマーケット


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2025年12月23日火曜日

パリ近郊で5万台以上の携帯電話・パソコン盗難事件

 


 12月は毎年、犯罪が増え、治安が悪くなるのは、いつものこと。スリや空き巣、強盗、また小包が紛失したりすることも増えます。

 アフリカにいた頃には、やけに交通違反などの取り締まりが厳しくなり、やたらと罰金をとられる季節でもあり、「見逃がしてやるから罰金よりも少し安めの金額を払え・・」などと警察官から言われて、これでは、まるでカツアゲ??恐喝ではないか?・・警察官が・・こんなのあり??などと、思ったこともありました。

 今年は、パリではまさかのルーブル美術館に強盗が入り、多数の美術品が盗まれるという大事件がありましたが、年末も差し迫ってきて、今度は、セン・サン・ド二の倉庫から5万台以上(50,456台)の携帯電話、パソコン、タブレット、ヘッドホン等が盗まれるという事件が起こりました。

 盗難品の推定価値は現在のところ、3,700万ユーロ(約6億8千万円)と見られています。

 5万台以上のこれらの電子機器(マルチメディア機器)といえば、大きさも重量も相当なもの・・と思ったら、それらの商品の入った荷物のパレットがまるまる30個盗まれたそうです。

 これほどの大がかりな盗難ならば、しっかり防犯カメラがその一部始終を捕らえているだろうと思いきや、犯人は防犯カメラシステムを無効化することに成功しており、その夜は警報システムも作動していなかったそうです。

 この倉庫は中国の電子商取引会社である京東の倉庫だったそうで、計画的、かつ組織的な犯行と見られています。

 検察庁は組織犯罪による窃盗、および盗品受領、犯罪共謀の容疑で捜査を開始し、ギャング対策部隊(BRB)が捜査を開始しています。

 この捜査報告によれば、この組織は日曜夜から月曜朝にかけて、計画的に、まず敷地内のCCTVシステムを無効化することから、犯行を開始していたことがわかっています。

 この種の電子機器の場合、製品一つ一つには、通常シリアルナンバーがつけられていて、その後の商品の追跡が可能になっています。

 盗まれた携帯電話等の電子機器は HonorとOppoの製品(どちらも中国)です。

 先日、Appleのパソコンの修理を頼みにショップに持って行ったところ、これは、〇月〇日に○○(場所・店名)で購入されたものですね・・と言われてビックリしたばかりでした。

 これらの盗品は今後、どこかに転売されてしまうのだと思うのですが、こうして転売された商品は、どのように履歴、、記録が残るのでしょうか?・・なんてことをふと、考えました。

 それにしても、これほど大掛かりな強盗。なかなかなエネルギーも労力も使って、こんなに頑張るならば、もっとふつうの仕事できそうなのにな・・と思います。


5万台の携帯電話の盗難


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2025年12月22日月曜日

エアフランス まさかのダイバートで乗客全員無事も苦情申し立て

  


 今週、日曜日のエアフランス パリ発アジャクシオ行(コルシカ)AF 7562便で、離陸後、エンジントラブルが起こり、リヨンに緊急着陸していたことが発覚しています。

 このエアバス A320型機は、173名の乗客を乗せて出発していましたが、この事故、乗客の証言によれば、複数の乗客が「大きな爆発音」を聞いており、エンジン1基から炎が出ているの(大きな黄色の閃光)を目撃し、その後、大きく機体が揺れ始めた・・ということです。

 これまで、私もずいぶんと飛行機にも乗り、けっこう揺れたりして、ちょっとハラハラしたことはありましたが、爆発音が聞こえたり、ましてや機体から炎が出ているのを見た・・なんてことは一度もありません。

 乗客の証言によると、「飛行中、左エンジンが停止した」と機長が説明したという話もありますが、真偽は定かではありません。

 エールフランス航空は、「技術的なインシデント」があったことを認め、「着陸は安全手順に従って行われ、負傷者はいない」と発表しています。

 17時9分にオルリー空港を離陸した同機は、離陸後、約50分後に大きな衝撃が起こり、翼から閃光が見え始め、5分後に炎が噴き出していた・・とのこと。

 中には、「もう父と一緒に死ぬ覚悟を決めていた・・」という乗客もいたほど・・しかし、この乗客たちは、ストレスをうまく処理していたと伝えられています。

 リヨンの空港に緊急着陸したのは、18時26分。その後、4時間ほど待って、代替便が用意され、22:39にリヨンを出発、バスティアを経由して23:45にアジャクシオに到着したそうです。

 通常ならば、3時間程度のフライトですが、7時間くらいの時間を要しました。

 今回ばかりは、時間の問題以上に安全の問題ですが・・

 機体に衝撃が起こったのが離陸から50分後となので、緊迫状態にあった30分。まさに、生きた心地がしなかったであろうと思われますが、この中の12名の乗客が、エアフランスに対し、「他人の命を危険に晒した」、「配慮の欠如」などの苦情申し立てや、全額返金を求めています。

 機内の客室乗務員などは明らかに不安そうで、事態が深刻だと確認したという乗客、無事にリヨンの空港にダイバートし、着陸したときには、パイロットの一人がほっとしたのか、

「エンジンの1つが早く休暇を取ってしまったようです」

 と冗談を言ったとか・・。

 これは、ちょっと冗談にはならないというか、全く笑えず、この訴えを起こそうとしている人々をさらに怒らせています。

 彼らの弁護士によれば、「乗務員は30分間、乗客を不安にさせたまま放置し、なにが起こったのかわかりませんでした」とのこと。

 これからクリスマス休暇に入る時期、人々の移動が増える時期です。そんな時期に入ったとたんに、この事故。

 しかし、機内から翼から炎が上がっているのが見えたら、やっぱり、パニックになりますね・・。


エアフランス ダイバート

 


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2025年12月21日日曜日

フランスの2026年予算案に盛り込まれている「暴動リスク賦課金」 通称 暴動税

  



 2026年予算案の修正案では、暴動による損害を補償するため、保険契約に賦課金が導入されるという内容が盛り込まれています。

 暴動ありきのこの賦課金には、現在のフランスの状況では、不思議ではないものの、賦課金を科す前に、暴動を起こさないようにすることは考えないのだろうか?と思ってしまいます。

 政府が提出したこの修正案は、保険契約に暴動補償を義務付けることを提案しています。

 この保証は、個人、企業、地方自治体など、あらゆる種類の保険契約に課税することで財源が賄われる仕組みになっています。

 この賦課金は、テロや自然災害への保障のために既に存在するものと同様の補償基金に充てられることになります。

 実際、現在、すべての住宅保険契約には、自然災害リスクとテロリスクに関連する賦課金が含まれています。

 しかし、特に「保険会社が全国的にこのリスクの保障条件を厳格化し、最もリスクが高いと判断される地域での保証を撤回した」という、実際、事が起こった段階になって、「えっ??なんのための保険だった?」というような事態が発生していたことを挙げ、今回の「暴動リスク賦課金」の導入の必要性を説明しています。

 フランスでは、デモは日常のことで、このデモが暴動に発展してしまうことも決して少なくなく、2年前に発生した大きな暴動では、総額10億ユーロの損害が発生しています。

 暴動で破壊され、燃やされたりする建造物や車などを見るたびに、これ?誰が払うの?でも、保険に入っているんだろうな・・などと漠然と思ってはいたのですが、10億ユーロともなれば、保険で全てをカバーできるわけはなく、むしろ、保険会社の方としたら、どのように支払金額を軽減するか?と考えているのも頷けてしまいます。

 また、この「暴動」の定義付けも不透明で、どこからどこまでが「暴動」であるか?ということも、きっちり境界線が引きにくいところでもあります。しかし、政府はこの改正案の中で、「暴動とは、暴力を伴う集団行動であり、公権力に対するもので、抗議を表明し、政治的もしくは社会的要求の充足を得ることを目的としている」とし、「暴動に起因する直接的な物質損害は被保険者が当該損害を防止するために講じた措置によって、発生を防止できなかった場合、または実施できなかった場合に暴動の影響と見なされる」と説明しています。

 たしかに、最近は大きなデモが告知されたりした場合、店舗を閉店したり、ウィンドーにバリケードをはってガードしたりするのは珍しくないことになっています。

 現時点では、この予算案が現在の形で成立する保証はありませんが、いずれにしても、放置できる問題でもないのかもしれません。

 たしかなことは、この「暴動リスク賦課金」が導入されれば、個人であれ、法人であれ、すべての保険契約者は居住する自治体で暴動が発生したかどうかに関わらず、この賦課金を支払わなければならなくなるということです。

 現在のところは、上院を通過しただけで、まだまだ議論が続きそうではありますが、これに反対する声も大きく上がっており、「国家は秩序を維持できないのに、私たちがその代償を支払うのか?」、「これは暴動にまで税金をかける、暴動税だ!」などなど・・。

 まだまだ、議論は続きそうですが、いずれにしても、また増税です。


暴動リスク賦課金 暴動税


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2025年12月20日土曜日

公共交通機関での検札が多い12月 この人たちホンモノの検札官?と不安になるほど怖かった・・

  


 12月に入って、公共交通機関の中でのコントロール(検札)を見かける機会が多くなっている気がしています。

 メトロの場合は、駅の出口に向かう通路だったりするので、そこまで圧迫感はないのですが、バスの中で見かけるコントロールはなかなか威圧感があって、ちょっと怖かったりもします。

 メトロのコントロールと違って、バスのコントロールはたいていバスの車内で行われていることが多いので、そもそも狭い車内の中では4~5人の検札官がいたら、威圧感もハンパなく、最近は、警戒されて逃げられるのを防ぐためなのか?私服警官ならぬ私服検察官が多いものだから、この人たち、本当にホンモノの検察官?といぶかしく思ってしまうことも少なくありません。

 最近は、警察官の詐欺などもあるというので、検察官だって、詐欺がないこともないような気がしてしまうのです。

 また、このようなコントロールに遭遇する際は、やはりやるだけのことはあると言うべきなのか?たいていつ捕まっている人が1人や2人はいるもので、また、捕まる方も大人しくしていない場合も多いので、大声で激昂しているケースもしばしばなので、余計に怖い感じがします。

 とにかく怒っているときの人の顔は怖いものですが、それにしても、最近、見かける私服検札官・・言っちゃ悪いが人相がよくないというか、ガラが悪いというか・・。

 先日、3回、立て続けにバスの中でのこのコントロールに遭いましたが、1度目は、高校生の男の子、この子はバスのチケットも持っていないどころか身分証明書もなし。本当は身分証明書なら持っているのかもしれませんが、とにかく出さない・・。さんざんすったもんだの挙句に「velib(貸自転車)のカードならあるけど・・」とごそごそ出し始め、「それでもいいから・・名前と住所が確認できればいいから・・」と、そこはそれで一段落。

 2回目は15歳の女の子で「15歳にもなって、バスに乗るならチケットがいるということもわからないのか!」と懇々とお説教の末に罰金切符を切り、バスから引きずり下ろしました。

 そして3回目、これが一番、怖かったのですが、中年のおじさん・・チケットを持っていたのに、機械を通していなかった・・ということで、罰金切符を切られそうになっていました。

 この乗客は中年の厳つい感じのおじさんだったのですが、自分はチケットを持っているのに、罰金をとられるのは絶対に納得いかない!と息巻いていて、それについて、延々と言い合いをしているのです。

 そりゃあ、狭いバスの中で、厳つい男性が言い合いをずっとしているので、周囲の人も近寄らずに見るとはなしに、遠巻きに眺めている感じ。

 結局のところ、この時は、検札官の方が折れてしまって、その男性は、怒りながらバスを降りて行ったのですが、まあ、チケットを持っていたとはいえ、機械を通していなかったら、本来は、罰金対象というのが原則ですから、ふつうは言い逃れはできないのがふつうです。

 それにしても、どちらもガラの悪いことこのうえなく、側で見ている方だって、怖い怖い・・。


公共交通機関の検札 コントロール


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2025年12月19日金曜日

セドリック・グロレ ショコラトリー Cedric et la Chocolaterie  セドリック・グロレのチョコレート屋さん

  


 あの行列の絶えない人気パティシエのセドリック・グロレがチョコレート屋さんをオープンしています。

 あの人気パティスリーと同じ通り沿い(オペラ通り)、しかも、2軒のお店を挟んで隣です。

 お店はパティスリーほどではありませんが、今のところ、いつも行列しています。とはいっても、店内への入場制限をしていて、チョコレートの置いてあるスペースには、5人くらいしかお客さんをいれないので、そこまで待ち時間は長くありません。私は10分ほどで入れました。もちろん、もっと待つ場合もあるようですが・・。




 お店の外観はそれほど派手ではありませんが、内装はとても凝っていて、映画「チャーリーとチョコレート工場」に出てくるチョコレートに溢れる空間を彷彿とさせるようなデコレーションになっています。




 しかし、チョコレートそのものは、そこまでたくさんの種類があるわけではなく、正面のショーケースとオペラ通り沿いに展示してあるデコレーション用?のチョコレートだけです。

正面のショーケースの後ろにあるチョコレートの滝


 お店の左奥にはチョコレートの木に見立てたオブジェが2本立っていて、そのチョコレートの木から広がるチョコレート(作り物)が天井に広がっている感じになっています。正面のショーケースの奥の壁はチョコレートの滝になっていて、このチョコレートは、ホンモノのチョコレートなんだそうです。








 実際には、正面のショーケースに並んでいるチョコレートから注文すると、店員さんがタブレットを使って注文し、奥のスペース(クリック&コレクトのスペースと同じ場所)で支払い、商品を受け取るようになっています。




 この商品も2ヶ所のカプセルのようなものに注文が入った順番にあがってくるようになっており、人が運んで来たりしないところが、洗練された印象を受けます。

 なんといっても驚きなのは、お値段で、パティスリーの方も超高価格ですが、こちらのチョコレートの方も一番、安いものでもタブレット(板チョコ)の14ユーロ(約2,500円)です。

 5粒入りのボンボンショコラ18ユーロ(約3,300円)、10粒入り35ユーロ’約6,400円)、15粒入り50ユーロ(約9,150円)です。

 ちっちゃなチョコレートの箱詰めがこのお値段・・超高級品です。

 パリにある他の有名なショコラトリーと、とりあえずお値段を比べてみると、一番お手軽なタブレットではジャンポールエバン(Jean Paul Hevin)で5ユーロ~7ユーロ程度、その他、メゾン・ド・ショコラ(Maison du Chocolat)やパトリック・ロジェ(Patrick Roger)などだと10~14ユーロ程度ですから、他の高級ショコラトリーと比べてもお高め・・しかも、セドリック・グロレのタブレットは他のショコラトリーのものより、ひと回り小さいです。

 パトリック・ロジェなどのお店は店舗にもよりますが、かなりアーティスティックな感じもありますが、お店のデコレーションの観点からは、このセドリック・グロレのショコラトリーは、なかなか個性的でもあります。

 ただし、どこのショコラトリーに入っても、ものすごいカカオの香りに包まれて圧倒されるのですが、このセドリック・グロレはそこまでチョコレートの香りは強くはありません。

 これはお店の構造の違いから来るものだと思いますが、(実際のチョコレートは店内には、あまり置かれていない)香りから誘惑される感じは薄いです。

 私は、とりあえず、まずちょっとだけ食べてみたい・・と一番お手頃なタブレットを購入しました。



 一番、お手頃とはいえ、なかなか高価な貴重品、一番隅っこをちょっとだけ食べてみましたが、ん~~やっぱり美味しい!

 ・・けど、セドリック・グロレのクロワッサンを食べたときのような感動はありませんでした。

 とはいえ、今、ちょっと話題の新しいスポット・・店内もちょっとおもしろい感じに出来ているので、そこまで行列しないで入れるならば、ちょっと覗いて見るのもおもしろいです。


🌟Cedric et la Chocolaterie   33 Avenue de l'Opera 75002 Paris  11:00~19:00


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2025年12月18日木曜日

ノエル・クリスマス前後の期間限定のクレッシュは 2026年2月2日まで パリ・ノートルダム大聖堂

  


 パリ・ノートルダム大聖堂が再び公開されてから約1年。昨年、再建されたばかりのノートルダム大聖堂の中に行ったときは、やたらと白く、きれいにお化粧直しされた感じで、なんだか逆に妙にしっくりこない感じもあったり、一方、でも、やっとできあがったんだな・・とか、無事に焼け残っていた部分などに、よくぞご無事で・・とか、ちょっとウルウルしたり・・それなりに気持ちが揺さぶられたのを覚えています。

 これまでにも、それほど、頻繁に足を運んでいたわけでもなかったのですが、たまたま、12月だったために、この季節ならではのクリスマス・ノエルの伝統的な飾りもの「クレッシュ」(キリスト降誕の場面を人形で表現したもの)が、背景の壁などもあいまって、それは見事で、今年もそれを見に行こうと思って、でかけました。

 今時期、やっぱり混んでいるのかな?とも思ったのですが、それほどでもなく、というか、ほぼほぼ並ぶこともなく、スイスイと中に入れました。

 ほぼほぼ並ばないとはいえ、中に入れば、そこそこの人が入っており、順路に沿って、ゆっくり歩いて行く感じではあります。




 お目当てのクレッシュは、正面入り口から左の通路を進んだかなり奥にあります。

 今年のクレッシュは11月29日からイエスの神殿奉献の祝日2026年2月2日まで設置されていますが、このクレッシュは、50体以上の人形が配置されたプロヴァンス風降誕場面がデザインされたもので、アルルで開催された国際降誕場面フェアに登場したものが飾られています。




  この季節の一つのハイライト的な展示でもあり、その周りには、さすがに少々の人だかりができていますが、そこまで耐えられない人混みでもありません。




 さすがにノートルダム大聖堂だけあって、そこそこの大きさもあり、かなりの見応えがあります。今時期、色々な場所にクレッシュが飾られていますが、さすがにこれだけ見事なものは、なかなかありません。

 また、この時期だけの展示になりますので、今時期、パリを訪れる方には、一見の価値ありです。


パリ ノートルダム大聖堂 クレッシュ キリスト降誕

 

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2025年12月17日水曜日

フランスのファーストレディ ブリジット・マクロンへの訴訟

  


 フランスのファーストレディ ブリジット・マクロンに対して、フェミニスト団体「ヒステリック・トリコトーズ(Les Tricoteuses hystériques)」は、他の2つのフェミニスト団体とともに、訴訟を起こしたと発表しています。

 この騒動は、先週、パリのフォリー・ベルジェール劇場で行われたコメディアンのアリ・アビタンのショーを妨害したフェミニストの活動家たちに対して、観覧に来ていたブリジット・マクロンが「サル・コンヌ!(汚い雌犬たち!)」と暴言を吐いたことに端を発しています。

 そもそも、このコメディアン アリ・アビタン氏は、2021年にレイプ容疑で告発されていたのですが、この告訴は棄却されています。しかし、フェミニスト団体は、この告訴棄却に納得しておらず、この劇場で「アビタンはレイプ犯だ!」、と叫び、アビタンの肖像画が描かれたマスクを着用して彼のショーを妨害しようとしていました。

 ここに居合わせたブリジット・マクロンがショーを妨害しようとする彼らに対して暴言を吐いたのですが、これが、映像に記録されており、その映像があっという間に拡散されてしまったために、大統領夫人に対する大バッシングが起こったのです。

 この「サル コンヌ!」は、フランス語で汚い雌犬(あるいはバカ女)のような意味なのですが、この「コンヌ」という言葉はかなり下品な侮辱の言葉であると同時にこれが女性に向けて発せられた場合は、差別的なニュアンスもあります。

 そんな差別的な暴言を吐いた相手がフェミニスト団体というのがさらに始末が悪かった・・。

 大統領夫人としては、極めて不適切な言葉であることは、言い逃れようもないのですが、この自身の発言に対して釈明しようとしたインタビューでの発言がさらなる炎上を招くという事態になっています。

 彼女は、「傷ついた人がいたのなら申し訳ない」としながらも、基本的には謝罪を拒否し、「私はたしかに大統領の妻ですが、何よりも私は私自身であり、プライベートな場所では、発言する権利も考える権利もある」と言い、自らの侮辱行為を謝罪するどころか、私的な会話の公開されたことの方を非難しています。

 この訴訟を起こしている3つのフェミニスト団体は、この訴訟の目的を「フェミニストや性暴力の被害者の発言を公然と侮辱することは、許されないということを全ての人に喚起させるため」とし、怒りの矛先をおさめるつもりはないと息巻いています。

 今回の問題発言が初めてではないブリジット・マクロン。

 ショー開催の際の妨害行為を止めたかったのはわからないでもありませんが、それにしても、言い方や言葉の選択がマズかっただろうに・・とは思います。

 その時々で、飛び出す言葉に驚くことはありますが、まさに大統領夫人の口から出た「サル コンヌ!」には、周囲は驚いたのだと思います。

 以前、職場でおばさんたちの間で言い合いになった時、そのうちの一人が「このアマが!」と暴言を吐き、凍り付いたことがありました。「このアマ・・」とは、あまり日常では聞かない言葉が思わず飛び出てきたことで、その人の一面を見た気がしたのです。


ブリジット・マクロンへの訴訟


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2025年12月16日火曜日

はじめての OSTEOPATHES オステオパット 整骨医 

  


 足の付け根の部分の痛みがもう3ヶ月近く続いていました。転んだとか、どこかにぶつけたというわけでもなく、いつの間にか・・という感じだったのですが、そのうち治るだろう・・と思いつつ、湿布をはったり、痛み止めのクリームを塗ってマッサージをしたりして、ずっと様子を見ていました。

 思い当たることといえば、秋の初めに娘がパリに来た際に、ママはもう少し筋肉をつけるトレーニングをした方がいいと言われて、それを忠実に守って、スクワットを毎日40回やるようにしていた・・ということくらいです。

 こういう場合はキネ( Kinésithérapeute (キネジテラプート・通称キネ)(運動療法やマッサージなどを行う医者)に行った方がいいんだろうな・・と思いつつ、キネには、昔、娘がまだ小さい頃に気管支炎にかかったときにキネに行きなさいといわれて、キネに行ったら、娘の胸をバンバン叩く治療がなされ、それが見るに堪えずに途中で治療をストップしてもらって、帰ってきてしまった苦い思い出があり、なんとなく、その時の印象が強くて、足がなかなか向きませんでした。

 しかし、あまりに長い間、痛みが抜けないので、これがいつまでも続くのは辛いな・・と思い、いつも通っているかかりつけのお医者さんに相談したところ、腰と足の様子を少し見てくれた結果、骨盤がズレているから、これは、OSTEOPATHES (オステオパット)に行きなさい・・と、近所のオステオパットのお医者さんを紹介してくれました。

 正直、このOSTEOPATHES (オステオパット)というフランス語を私は知らず、思わず、「えっ?それなに?」となり、つい、「キネじゃないんですか?」(キネというのは、フランスではよりポピュラーなので・・)と聞いたら、「あなたの今のケースはオステオパットです」というので、言われたとおりに予約をとりました。

 このオステオパットというのは、整骨医のことでした。正直、整骨医というのも私は日本でも行ったことがなかったし、なんとなく、ニュアンスはわかるものの、どのように治療するところなのかは知りませんでした。

 ここ数年、今まで聞いたこともなかったフランス語の医者の名前(例えばプニュモログとか・・)を初めて聞いて、実際に行くことになるケースが増えたな~と、つくづく思います。

 行ってみると、人体模型のようなものがいくつもあって、私の身体の状態を見て、模型を使って、「この部分が歪んでいるので、それを治します」と説明してくれました。

 施術自体は、15分程度でしたが、ちょっと優しくソフトにプロレス技をかけられた感じでしたが、この施術だけで、骨盤の位置が一瞬で改善されました。

 しかし、痛みはすぐには消えるわけではないそうで、とりあえず、一週間くらいは、ソファには座らないこと・・、運動は避けること・・などの注意を受け、帰ってきました。

 先生曰く、やはりスクワットが原因だったろう・・と。1ヶ月経っても改善されないようだったら、連絡ください。もしくは、問題は他にあるかもしれないから、かかりつけのお医者さんにもう一度行って、相談した方がいい・・とのことでした。

 このオステオパット・・治療とは別にショックだったのは、保険が適用にならないこと。ガッツリ治療費、取られました。70ユーロも!!

 とはいえ、ここ数ヶ月間、ずっと痛みが続いていた足の付け根の部分、これで良くなってくれればよいのですが・・。

 これで、良くなれば、今度こそは、キネ(運動生理学医・理学療法・運動療法)に行って、身体に支障が出ない程度の軽い運動方法を相談してきたいと思います。

 しかし、スクワットくらいでこんなことになるとは・・健康のためにやっていることが、別の支障を生むという悪循環。全く情けない限りです。


OSTEOPATHES オステオパット 整骨医


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2025年12月15日月曜日

フランス人は豊かになったはずなのに、倹約の傾向も高い

  


 世界9ヵ国の消費者の予算選択を比較した大規模調査によると、フランス人はお金を使うことに対して最も悲観的で倹約家であることが明らかにされています。

 この消費減少は、政治的、経済的不安定性によるものと説明されています。

 もともと、意外と倹約家と言われているフランス人、インフレ傾向は数年前に比べて鈍化しているにもかかわらず、消費は回復しておらず、近い将来にこれが回復する可能性も低いと見られています。

 来たる2026年の購買意向を調査した結果では、フランス人の43%が来年の消費量を減らす意向を示しており、消費量を増やす予定の人はわずか10%、残りの47%が現状維持と答えています。

 この購買意欲をスコアに表したものが購買意向スコアとして発表されていますが、フランスのこのスコアは-33%。他のヨーロッパ諸国ではドイツー21%、スイスー20%、イタリアー17%とやや低い数字。これに対して湾岸諸国などの一部の国ではサウジアラビア+4%、アラブ首長国連邦+6%とプラスの数字になっています。

 したがって、この消費量の減少は、世界的な傾向ではなく、ヨーロッパ、しかも特にフランス特有の現象ということもできます。

 これは極めて不安定な政治が原因であるという見方も強く、ここ数年、あらゆる予算を削減するために来年度の予算編成がなかなかできず、社会保障もいつ削られるかもわからない状況下、消費者は将来の生活をはじめ不安を感じると、慎重かつ防御的な姿勢をとり、貯蓄を増やし、購入を延期し、支出を慎重に管理するようになる・・という鉄則どおりにフランス人は動いている・・感じです。

 一方、フランス国立統計経済研究所(INSEE)によれば、「フランス人は10年前に比べて9%裕福になっている(最富裕層は23%増加)」という報告もあります。

 INSEEによると、2024年には50%の世帯が20万5000ユーロ(約3,700万円)を超える総資産を保有しているそうで、その大部分は不動産61%、金融資産22%、事業資産11%、その他の資産6%で構成されています。

 しかし、留意すべき点は、46%の世帯が未払いのローンを抱えており、その半数は49,200ユーロを超える金額であることに留意すべきです。これらのローンを差し引くと、純資産の中央値は148,100ユーロ(10年間で9.7%増)となります。

 富裕層上位10%の資産は15%増加しています。

 INSEEの報告を簡単に要約すれば、全世帯の半数が総資産の93%を保有し、最富裕層10%が48%を保有しているということで、簡単に言えば、再富裕層の資産が増え、数字を引き上げているだけで、格差がより広がったとも言えます。

 この見解は、会計検査院傘下の機関である強制課税評議会が最近発表した報告書とも一致しています。同評議会は、現行の富裕税制度を「重税、複雑、不平等、そして非効率」と評しています。

 というわけで、数字の上では豊かになったと言われるフランスも実質上、一般庶民の富が増えているわけではなく、むしろ、将来に不安を感じているからこそ、消費を控え、貯蓄にいそしむ傾向にあるというところ。

 ケチと言われるフランス人はますますケチになっていきそうです。


フランス人は倹約家


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2025年12月14日日曜日

世界的大ヒットと言われている インターマルシェのコマーシャル

 


 2分30秒という長い「インターマルシェ」のCMが世界的に大絶賛を受けているらしいのです。

 これは、フランスのスーパーマーケット インターマルのシェ今年の冬のクリスマスバージョンのCMで、12月初旬に公開されるやいなや、3日で2,000万回再生されたという世界的大ヒットと言われているCMです。

 100%フランス製でAIは一切使用していないというこのCM制作は、広告代理店ロマンスとモンペリエを拠点とするスタジオIllogic Studiosが約100人を動員し、1年にわたるクリエイティブプロセスを経て完成されました。

 「愛されなかった者」と題されたこのCMは拒絶されたオオカミが森の動物たちに受け入れられるために、より良い食生活を学び野菜を調理し始め、ついには、、森の動物たちのクリスマスディナーに受け入れられていく物語を実写とアニメーションを融合させながら描いています。

 この世界的な大絶賛は、昨今、多くのCMクリエイターたちが生成型AIに取って代わられるのではないかという不安を表明している中、クリエイターたちは、「機械にアーティストの代わりはできない!」、「人間の感情や感受性を伝えるには、手作業による作品が重要である」という一種のムーブメントによるものもであると言うこともできます。

 このCMの大ヒットにより、インターマルシェはこのCMに登場する「オオカミのぬいぐるみ」の発売を予定しているそうです。

 一方、同時期にAI広告を発表したコカ・コーラは大バッシングを受け、また、オランダのマクドナルドのAI広告も猛烈な批判にさらされ、同社は広告を削除する事態に陥っています。

 思わぬ大成功を遂げた「インターマルシェ」は、私たちの「愛されていなかったオオカミ」が世界中に愛されている!と喜びの声を表明しています。

 CMに関しては、フランスでは、細かな禁止事項なども多々あり、また、日本のCMのように大々的に有名タレントや俳優が登場することはないCMが基本となっており、全然、色合いが違うものです。

 たまに見かける日本のCMは、日本人としては、それはそれなりに懐かしい感じがするものではありますが、今回の大ヒット作品のように、広い世代に優しく何かを訴えかける芸術的なCMというものにも、日本の広告業界も挑戦してほしいと思っています。


インターマルシェの大ヒットクリスマスCM


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2025年12月13日土曜日

ユーロスターでハムとバターのサンドイッチが禁止に!

  


 「ユーロスターでハムとバターのサンドイッチが禁止に!」最初、そんな見出しを見て、正直、「何それ??」と思いましたが、これは、2025年4月から英国が禁止しているルールの具体例のひとつだそうです。

 しかも、ユーロスターは、「ハムとバターのサンドイッチ、あるいはチーズが含まれたサンドイッチは、乗車前に食べるのならOK!しかし、乗車後には食べないでください」と、なんだかよくわからないことを言っています。

 英国が最近、科しているルールをシンプルに説明すれば、英国当局はヨーロッパ大陸での口蹄疫(こうていえき・牛、豚、羊などの偶蹄類(ぐうているい)が感染するウィルス性の家畜の伝染病)の症例増加を受け、英国の家畜保護のため、この規則を導入しました。

 これは、ユーロスターに限った話ではなく、EU加盟国からの旅行者が手荷物に肉(生肉・乾燥肉を問わず肉製品全て)や乳製品を英国国内に持ち込むことを禁止したもので、包装済、真空パック済、免税品を問わず、個人消費用の肉製品と乳製品の持ち込みを禁止したもので、これらの製品を持っている場合は、国境検査の際にこれらの品物は税関職員に引き渡さなければならず、違反した場合は最高5,000ポンド(約5,900ユーロ)(約104万円)の罰金が科せられます。

 この規則は今年の4月に制定されたようですが、ユーロスターの中という国境の境がはっきりしない乗り物の中については、これまで曖昧にされていたものを、つい最近、ユーロスターが具体的に「ハムとバターのサンドイッチ」をホームで食べるのはOKだが、車内はNGというおふれを発表したのです。

 ハムとバターのサンドイッチが特に名指しされているのは、ハムとバターのサンドイッチ・・いわゆるフランスでいうところの「サンドイッチ・ジャンボンブール」はフランスのもっとも伝統的?というか、シンプルでポピュラーで比較的安価でお手軽なサンドイッチの代表で、サンドイッチの王道(バゲットにバター、大ぶりのハムが挟んであるサンドイッチ)のような存在だからだと思います。

 口蹄疫はヒトには感染しない病気だそうなので、ユーロスターの車内での食べ物にまで厳しく規制する必要があるのだろうか?と思いますが、規則ならば仕方ありません。

 私は、つい先月、ユーロスターでロンドンに行ったばかりでしたが、その時には、そんな話はまるで知らず、駅でもずいぶん、このジャンボンブール・サンドイッチを売っていたような気がするし、ましてやロンドン到着後の手荷物検査など全くしていなかったので、今、こんな規則を聞いても、俄かに信じ難い気がしないでもありません。

 だいたい、1日、何十便というユーロスターがパリ⇔ロンドン間を走っていますが、ただでさえ、混雑が大変なところ、こんな規制までして、大丈夫?とさえ思います。

 とはいえ、日本入国の際も肉類(ハムやサラミ・ソーセージなど)の持ち込みは禁止されており、かつてはお土産に生ハムやサラミなどを持って行っていったのが一切、持っていけなくなってしまいました。

 この禁止がどれだけ意味のあることなのか?よくわかりません。

 もっとも、パリからイギリスに行く場合に、なにもわざわざユーロスターの中でジャンボンブールのサンドイッチを食べなくてもいいかな?私はおにぎりの方がいい!などと思いますが、フランス人にとったら、もっともお手軽に食べられるハムやチーズのサンドイッチを車内で食べられない・・(考えてみたら、ハンバーガーなどもダメですね・・)のは、残念なことなのかもしれません。


ユーロスター車内の食べ物制限


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2025年12月12日金曜日

アラン・ドロン 没後も続く家族の泥沼劇

  


 フランスの大スターであった俳優アラン・ドロンが亡くなってから、もう1年以上が経過しました。

 彼の晩年から亡くなるまでの彼の周囲(主に彼自身と子どもたち)のドタバタ劇は彼の名声を汚しまくり、見るに堪えないものでした。

 あれから時間が経って、そんなドタバタ劇も忘れ去られようとしていたと思っていたら、また、彼の子どもたちがマスコミを巻き込んで相続争いをしている様子がまた、再燃しています。

 彼をめぐってのドタバタ劇が表沙汰になり始めたのは、彼の子どもたちが、当時、すでに認知機能が危うい状態であったアラン・ドロンまで抱き込んで、当時、一緒に生活していた日本人女性の追い出しを憲兵隊まで動員して始めたことから始まりました。

 亡くなる5年ほど前に脳卒中を起こし、身体機能をはじめ、一人で生活することはままならない状態であった彼にずっと寄り添って介護し、アラン・ドロン自らもパートナーと公言していた女性をです。

 この女性を兄弟そろって追い出したのち、その後、家族は落ち着くかと思いきや、今度は子どもたちの間で、アラン・ドロンの病状(認知機能検査にパスできなかった)をアラン・ドロンが一番可愛がっていたといわれる長女が兄と弟に隠しており、アラン・ドロンを治療のために、スイスに移した・・とかなんとか・・・。

 これらのゴタゴタの争いごとも、全て、もう先が長くなさそうな父親の没後の相続争いの序章であることは明白で、特にこの長男がいちいちマスコミを使って、この醜い争いを煽るため、かつての大スターの晩年はハタから見るだけでも気の毒な、心穏やかな最期ではなかったであろうと思われます。

 彼の相続については、生前に彼は遺言書を残していたようなので、さすがに粛々と相続手続きが行われたのだろうと思っていましたが、ここへ来て、また、この長男が、父親の遺言状に異議を唱え、「妹を相続人から外すことを求めて訴訟」を起こしています。

 また、マスコミを巻き込んで・・。

 彼はマスコミに対して、「金銭の問題ではない、父親の無視された遺志が尊重されるようにしたい」とし、「悪意のある人々が父の弱みに付け込んで、金銭的に利益を得ようとしている」、「夜も眠れない・・」と。

 たしかフランスでも相続手続きの期限は6ヶ月、フランス国外で死亡した場合は1年延長されるとなっていますが、彼が死亡したのは、フランス国内。もうとうに相続手続きは済んでいるはずです。

 とすると、一度、分配されたものに対して、申し立てを起こしているということなのでしょうか?わかりませんが、ものすごい執念です。

 たしか、彼の遺言によると、長女に50%、他の男の子二人に25%ずつということだったと思うのですが・・。

 庶民からすれば、たくさんあるんだから、そんなに争わなくてもいいじゃない・・と思うところですが、たくさんあるほど、争いごとが起こるのかもしれません。

 アラン・ドロンは、彼が晩年済んでいたドゥシー(ロワレ県)の自宅の庭に建てられたチャペルの墓地に埋葬されているそうですが、静かに彼が眠れる日はまだまだ遠そうなのです。


アラン・ドロン相続争い


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2025年12月11日木曜日

メトロ15号線全線開通までの遠い道のり

   


 パリの新しい地下鉄15号線は、パリの首都圏ネットワークで建設中の路線で、全長75㎞、36駅の予定。通称グラン パリ エクスプレス プロジェクトと呼ばれているそうです。

 この地下鉄15号線は西、東、南の3つの区間で結ばれる予定になっています。このうちの南の部分の2025年末に予定されていた一般供用区間の運行開始が2026年の夏頃に延期されたということです。

 そもそもメトロ15号線の開通については、あまり記憶が定かではなく、延期と言われても、「あれ?そんなのあったっけ?」と思う程度なのですが、まあ工期がずれ込むのはフランスではよくある話です。

 むしろ、延期が半年くらいで大丈夫?そんな気さえしてしまうくらいです。

 この新しい路線の管理を担うイル・ド・フランス・モビリテスによれば、「最適なレベルの技術的パフォーマンスを保証するために、テスト段階を深化させる必要がある」とのことです。

 そもそも工期というものは、技術的パフォーマンスを保証するためのテスト段階も含めての工期だったはずで、これは理由にはなっていません。

 実際のところは、すでに行われていたテストにおいて、大きな問題が発生したために、それに対する対応には時間が必用だった・・というのが正しい説明のようです。

 そして、このグラン・パリ・エクスプレスプロジェクトの理事会のメンバーの一人は、この延期について、「テストの最初の段階で、この複雑さが私たちの判断が正しすぎることを意味していることがわかった」と述べており、結局のところ、延期することになったことまでも、「私たちの判断が正しすぎる」という超ポジティブな言い訳。あまりの言いぐさに眩暈がしそうになったほどですが、この発表に怒りを爆発させている人々も少なくありません。

 怒りを表明しているのは、イル・ド・フランス・モビリテスや15号線南が位置するシャンピニー・シュル・マルヌ市長などです。「私たちの民主主義社会において、公の言論や公約に対する敬意の欠如は公の意思決定者に対する不信感を増大させるだけである!」と極めて真っ当なことを言っています。

 しかし、言わせてもらえば、「もともと誰も信用などはしていないよ・・(とくに工期に関しては・・)」というのが正直な気持ちです。

 怒っているのはRATP(パリ交通公団)をはじめとする首都圏のタイムテーブルを組み立てている人々。この路線が加わってくるか否かで予定していたタイムテーブルが組み直しになるのです。

 個人的には、あまり広範囲に移動しているわけではないので、今のままのメトロで十分で、このうえ拡張してくれたりすると、逆に混雑するようになったり、問題が引き起こされる原因が増えるので別にこれ以上工事してくれなくてもいいのにな・・という気持ちです。

 一応、このメトロ15号線、最終的には2030年に完成する予定だそうですが、これもまだまだ当てにはならず、私の生きているうちにできるかな?くらいの気持ちです。


メトロ15号線


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2025年12月10日水曜日

パリ13区の児童養護施設での「罰として坊主頭にされた8歳の少年」をめぐる問題について

   


 パリ13区にある児童養護施設で8歳の少年が罰として頭髪を剃られ、その様子を同施設の職員が撮影し、その映像をSNS(What’s App)のグループチャットで共有され、少年を嘲笑の対象として弄んでいた・・という事件で、パリ検察庁の少年検察局は、「権力者による15歳未満の未成年者への故意の暴力」の容疑で捜査を開始しています。

 いくつもの問題を孕んでいるこの事件は、今年2月に起こっていた事件です。

 まず、「罰として坊主頭にする」などということがフランスでもあるのか?と私は単純に驚いたのですが、これが児童養護施設内で8歳の少年一人に対して起こったことで、しかも、それを動画撮影して、職員のグループチャットで共有し、少年を嘲笑するという行為に、呆れかえりました。

 この事件は児童養護施設内の一室で起こっています。8歳の少年は一人上半身裸で両腕を抱え込むようにして椅子にすわっています。動画の1つでは、バリカンを手にした施設の擁護員が子どもの後ろに立っており、少年の頭の半分がすでに剃られています。撮影している擁護員は少年に向かって「二枚舌!」とののしっており、その光景を目にした他の子どもが「アラジンみたい!」と言っており、少年の頭を剃っている女性は、「すごくかっこいいわ!」と満足気にカメラに向けて語っています。

 今の時代、特に児童養護施設のような場所において、罰として坊主頭にするということもアウトだと思いますが、それを撮影してグループチャットに投稿して嘲笑するというのは、ある種の公開処刑のような残酷な行為。

 その後、数ヶ月間、少年は坊主頭のまま帽子をかぶって学校に通うことになるのですが、教師も授業中でも帽子をかぶることを許可していたというのですが、クラスメイトからからかわれ、いじめられるようになりました。

 事態を知った少年の母親は説明を求めましたが、当初は、美容師がミスをして、カットを均一にしようとしただけだと説明を受けていました。

 母親が真実を知ったのは9月末、この動画を発見したときのことで、この彼の頭を剃った施設の擁護員は、彼の頭を罰として剃ったと告白し、また、この剃髪に関しては、彼の両親もグループホームの責任者も誰も同意しておらず、彼女一人の判断で行われたことであることが判明していますが、少なくとも、この映像が撮影されていることから、彼女一人だけで行われたことではないことは、明白です。

 この少年は児童裁判所の命令により、この施設で生活しているということですが、施設の他の職員によれば、「この少年は愛情を渇望している子ども」ということで、親から離れて生活することを余儀なくされているだけでも、厳しい状況であるうえに、施設内でもこのような扱いを受けていることに言葉がありません。

 それでも、この少年はこんな事件があったにもかかわらず、施設での生活に安らぎを感じていると話しているというのですから、もうなんといっていいのやら、わかりません。

 本来、児童を擁護し、保護する立場にある施設の職員がたった8歳の少年を辱めているということは、大変な問題です。

 少年の頭を剃った擁護員はその後、病気休暇を取り、独自に調査をしていた母親に電話して、「起こったことは母親の責任ではないこと、これは一連の不幸な出来事であり、ビデオに写っているものは、実際の出来事を反映していないこと」を説明していたそうですが、到底、納得のいくものではありません。

 事件が表面化したのは、母親がパリ市に対して苦情を申し立てたことから始まりました。

 この事件が最初に私の目にとまったのは、そもそも「坊主頭」=罰という、昭和の時代を彷彿とさせるようなことが今の時代にもあるのか?しかもフランスで・・と思ったことがきっかけでしたが、それが児童養護施設での出来事ということで、問題の本質がもっと根深く、たちの悪いものとして、浮き彫りになってきたのです。

 今の時代、坊主頭は坊主頭になるということだけでなく、それを撮影して拡散するというさらに陰湿で悪質なものになっているということが、痛ましい気がしてなりません。


パリ養護施設 坊主頭の罰


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2025年12月9日火曜日

パソコンの買い置きをして失敗しました

 


 私はデジタル機器というものの扱いが非常に苦手で、かといって、パソコンや携帯電話などには、とても依存している生活なので、これが壊れることは私にとっては、本当に恐怖なのです。

 娘がまだ家にいた頃はこの手のことに関しては、完全に彼女に頼りきりだったのですが、彼女が独立してからというもの、徐々にこれらの通信機器が壊れたときに備えるようになっています。

 まず、突然、壊れるということが一番困るので、早め、早めに買い替えて、突然、壊れるというリスクを減らすようにしています。

 全く壊れてしまってからだとデータの移行などが、より難しくなる気がしていて(本当はできるのかもしれないけど・・)、まだ、もうそろそろヤバいかも・・となる前に換えてしまいます。

 携帯電話は昨年、新しいものに換えたのですが、その際にパソコンも・・と思って、今、使っているものが壊れたときのために・・と思って、一台、買い置きをしてあったのです。

 私は、パソコンはもともとはAppleの製品を使っていたのですが、後にWindowsのものが必用になり、新しいものを買って、現在は、それをメインに使っています。

 しかし、以前から使っていたAppleのパソコンも必要に応じて使い続けており、次回、Appleが完全に壊れてしまったときのために・・とこのAppleのパソコンを買い置きをしてあったのです。

 それで、私はパソコンに関しては、「大丈夫・・あるある・・ストック?が・・」となんとなく安心しており、しかし、これまで使っていたAppleはそのストック用を買ってからもう1年以上も壊れる兆しがなかったので、封も開けずにそのままになっていました。

 しかし、先日、そのAppleの方が急にカーソルが動かない兆しが表れ始め、これはヤバい!とようやく、買い置きをしてあったAppleをセットアップしてデータの移行などをし始めたのです。

 私としては、自分一人でそんなことをやってのけるだけでもドキドキでしたが、データの移行等のセットアップは無事完了し、あとは、充電しておけばいい・・と思っていました。

 ところが、いつまでたっても充電されることはなく、これはさすがにおかしい・・と・・「だって、買ったばっかりのパソコンが故障なんて、あり得ないでしょ!」とさっそくパソコンを持って、シャンゼリゼにあるAppleストアに行ったのです。

 すると、バッテリーがダメになってしまっているとかで、修理が必用とのこと・・パソコンを預けてきました。店員さん曰く、「パソコンのバッテリーも車と一緒で、長い間、使わないでいると、バッテリーがダメになっちゃうんですよ・・」と。

 私としてみれば、全然、立ち上げる前だったら、長い間使わなくても大丈夫だと思っていたのですが、パソコンというものは、長いこと買い置きをしておくことはダメなようです。

 この歳にして、こんなことを初めて学びました。

 しかし、久しぶりに行ったシャンゼリゼのAppleストア・・相変わらず、キレイで店員さんみんながとても感じよく、この人ダメそう・・という人は一人も見当たらず(たいていどのお店でも、そういうダメそうな人っていそうなもんですが・・)、完璧だな・・と思いました。

Appleストアの店内の中庭


 修理に関しては、サービス・テクニックというセクション(2階)に行くのですが、通常ならば予約が必用とのことでしたが、当日だったので、その場で予約を入れてもらい、1時間半くらい待ちましたが、全然、退屈しませんでした。

 私の担当をしてくれたお兄さんは、たまたま2週間後に日本に旅行に行くんだ!ということで、とっても日本に好意的な感情を持っていてくれる人で大変、良い人でした。

 フランスは、本当に日本に好感情を持ってくれている人が多いことは、とても生活しているうえで嬉しいこと・・助かることでもあります。

 しかし、壊れたときのために買っていたパソコンが長いこと保管していたために、最初から、修理が必用とは・・全く、自分の愚かさが情けなくなりました。


パソコンのバッテリー


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2025年12月8日月曜日

フランスの社会保障費はGDPの31.7%で欧州トップ

  


 フランス研究・調査・評価・統計局(Direction de la Recherche, des Études, de l'Évaluation et des Statistiques / Drees)の調査によると、8,880億ユーロに上るフランスの社会保障費支出(年金、医療費、家族手当等)は、フランスのGDPの約3分の1(31.7%)を占め、公的支出の中で最大の項目であると発表しています。 

 フランスは約15年前、GDP比28.9%で2位でしたが、2007年から2023年の間に社会保障費支出がGDP比2.8%増加したことで、フィンランド(GDP比31.1%)、オーストリア(30%)を上回り、社会保障費支出が国民の富に占める割合がもっとも高い国としてトップに躍り出ました。

 ただし、フランス以上にこの割合が爆発的に上昇しているのは、フィンランドだそうで、今後1~2年の間にフランスを追い抜くと予想されています。

 個人的には、社会保障の良い国のイメージとしては、なんとなく北欧の国々をイメージしていたのですが、フランスのこの社会保障費の割合が高いのには、正直、驚きました。

 とはいえ、これはあくまでもGDP比の話、具体的な内容の話ではありません。

 フランス政府がこれを発表したのは、予算削減のために、なんとか、この社会保障費を削るためのことだと思いますが、この社会保障費の中でももっとも多くの割合を占める年金と医療費に関して・・特に年金問題に関しては、過去に政府が改革しようとしても、何度も失敗しているうえ、そのたびに大暴動のような騒ぎが起こるために、そう簡単なことではないかもしれません。

 しかし、この社会保障費の支出というのも、どのような計算の仕方をしているのかわかりませんが、フランスの場合、もともと国民が支払っている社会保険料等は高く、特に事業主の負担はかなり大きなものであることも忘れてはなりません。

 なので、それを受ける側の国民からしたら、けっこうな金額をすでに徴収されているために、受給する権利は当然あるはずだ・・となるのでは・・とも思います。

 私は、もうフランスに来て長くなるため、同時期に日本の社会保障がどのような状況であるのかはわかりませんが、実際にフランスで生活していて、特に夫が突然、他界してしまったりしたこともあって、この社会保障には、ずいぶんとお世話になってきた気がするので、フランスの社会保障は決して悪くない気はしています。

 一方、この社会保障費の削減に成功している国もあるわけで、ハンガリー、デンマーク、スウェーデンなどの国々が挙げられています。中でも、デンマークは年金支出を削減しながら、高齢者の貧因率を低下させた唯一の国として注目されています。

 ちなみに社会保障費の対GDPの割合、日本はどうなのか?と調べてみたら、日本は22.4%ということでした。


フランスの社会保障費


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2025年12月7日日曜日

マクロン大統領の中国公式訪問と中国からフランスへの対日外交支援の要請

 


 マクロン大統領は、ウクライナ問題、貿易問題などを中心としたフランス・中国間の関係再構築のため、2017年以来4度目となる中国公式訪問を行いました。

 マクロン大統領は、主にウクライナ問題や貿易に関する欧州の期待などを中心とした

テーマにおいて、有益な議論が行われたと表明しており、習近平国家主席に「安定と平和に貢献する意欲」を感じたと述べていますが、実のところは、あまり具体的な進展は見られていません。

 また、最近では、SHEIN問題などにもみられるように、中国との貿易問題については、フランス国内でも物議を醸しているところではありますが、実際にフランスの対中貿易赤字が2024年には470億ユーロに達しており、フランスの貿易相赤字のほぼ半分(46%)を占めていることから、経済関係のリバランスの必要性を訴えたようです。

 エアバスの発注に関してや、コニャック、乳製品、豚肉などに関する関税問題、また中国の電気自動車問題などについても話題に上がっていたようです。

 ウクライナ問題にせよ、貿易問題にせよ、いずれも具体的な進展が見られなかったものの、今後、数週間から数ヶ月の間に外相間の外交対話を強化し、共同文書を作成することで合意したと報道されています。

 そんな中、マクロン大統領の中国公式訪問の数日前に中国はフランスに対し、「対日外交支援」を要請したという話も伝えられています。

 これは台湾問題と戦後合意の解釈をめぐり、中国と日本の間の緊張が高まる中、行われた措置のひとつです。

 高市首相の発言に端を発した中国と日本間の問題が、どんどん他の国をも巻き込んでいる事態に発展しているということです。

 ブルームバーグ(米)によれば、中国が国際フォーラムで日本の立場を孤立させるためにフランスと連携したいと明言し、日本が台湾に関してなされた歴史的合意を曖昧にした非難しており、日本は自らの立場を明確にし、戦後の国際秩序を尊重しなければならないと主張していると言います。

 2026年6月にG7サミットを開催するフランスはまさに外交の最前線に立たされており、マクロン大統領は、このデリケートな問題に対するフランスの立場を迫られています。

 これに対し、マクロン大統領は、2026年6月のG7サミットへの中国の習近平主席の招待を検討していると言われています。

 日本は既に、習近平国家主席のG7招待について、同国の出席が中国に対する議論を制限する可能性があるとして、フランスに対して慎重な姿勢を示すよう要請していると言われ、一方、中国はフランスに対して日本の立場に異議を唱える上で積極的な役割を果たすことを求めています。

 これに対して、フランス政府からの公式な発表はなされていませんが、マクロン大統領からしたら、とんだお土産を持ち帰ってきたことになっています。

 フランスは習近平主席をG7に招待するんでしょうか?

 日本はこの問題、放置しておくんでしょうか??


中国のフランスへの対日外交支援の要請


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2025年12月6日土曜日

永遠の汚染化学物質PFASのひとつTFA(トリフルオロ酢酸)がフランスの水道水の92%に存在している

  


 フランス食品環境労働安全衛生庁(ANSES)は今週、飲料水中に人体への潜在的有害性を持つという残留性汚染物質が含まれているという調査結果を発表しています。

 この調査はANSES(フランス食品環境労働安全庁)が2023年から2025年にかけて実施した飲料水中のPFAS(フルネームでパーフルオロアルキル化およびポリフルオロアルキル化)濃度測定のための全国キャンペーンの結果をもとに発表されています。

 まず、このPFASですが、これは私たちの日常生活の中、鍋、肉、薬品、化粧品、水、その他食品など、どこにでも存在する「残留性汚染物質」通称「永遠の汚染化学物質」とも呼ばれる危険で耐性のある物質です。

 このキャンペーンは原水および水道水における新興化合物に関する理解を深めることを目的として行われたものでした。

 その結果、分析された35種類のPFASのうち、原水サンプルで20種類、水道水サンプルで19種類が検出されています。

 今回、特に問題視されているのは、その中の「TFA・トリフルオロ酢酸(TFA、化学式CF₃COOH)」という物質で、これが分析された水サンプルの92%という非常に高い割合で含まれていたというものです。

 この数値はフランス本土および海外領土を含むフランス全土で採取された647の原水源(河川、池、湖、地下水、井戸など)と627の水道水サンプルから得られたものです。

 このTFAは大きく言えば、PFAS類に属する残留性汚染物質の中の一つなのですが、92%ということは、フランスのほぼ全ての水域に存在しているということになります。

 これまでこのTFAは、あまり注目されていなかったこともあり、長期データが存在しないということですが、動物実験によると、TFAは、肝臓や生殖能力に有害である可能性があり、先天性欠損症を引き起こす可能性もあると言われています。

 欧州全体で行われる来月からの義務的なモニタリングの対象となる20種類のPFASには、TFAが含まれておらず、フランス食品環境労働安全衛生庁(ANSES)はTFAをこのリストに追加することを勧告しています。

 TFAについては、あまり知られていないのですが、非常に小さく、移動性が高く、残留性の高い物質であり、ろ過が非常に困難で、実質的に分解できません。TFAは冷蔵に使われるフッ素化ガスの大気分解や除草剤フルフェナセットの製造業者からの排出など、複数の産業および農業起源です。

 一方でこのTFAは、「植物保護製品や医薬品(抗糖尿病薬、抗ウィルス薬、抗HIV薬、がん治療薬などの製造における原料」でもあり、まさに毒にも薬にもなる物質であるとも言えます。

 しかし、水道水にまでその汚染が及んでいるとなれば、知らない、わからないでは済まされません。

 多くのミネラルウォーターの水源での汚染がもうこれまでのろ過では済まなくなっているということは、水道水にも影響が出ているのは当然のこと。

 そして、問題は、今までは存在しなかった汚染物質が生じてきて、安全のための規制がそれに即したものではなくなっているということなのかもしれません。


永遠の汚染物質PFAS TFA


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2025年12月5日金曜日

パリは世界で最も汚い観光都市トップ5にランクイン

  


 アメリカの企業 Radical Storage による最近の調査で、フランスの首都パリは世界で最も汚い観光都市のトップ5にランクインしました。

 2025年11月末に発表されたこの調査は、Googleで英語で投稿された約7万件のレビューを分析したものです。

 これらのコメントは、ユーロモニターが発表した「トップ100都市観光地」ランキングに掲載されている主要100都市で最も多く利用されている観光スポット10件に関するものです。

 評価基準はユーザーからのフィードバックに「汚い」とか、「不衛生」といった言葉がどれだけ含まれているかどうかということです。

  Radical Storage によれば、このアプローチにより、都市衛生に関してネガティブなイメージを持つ観光地を特定することが可能になるといいます。

 パリはこのリストの中で堂々5位にランクインしており、調査対象となったレビューの28.2%が観光地の衛生問題について言及しています。

 上位3位はブタペスト(37.9%)、ローマ(35.7%)、ラスベガス(31%)となっています。フィレンツェは4位で29.6%、パリはフィレンツェに続いて5位(28.2%)になっているのです。

 つまり、栄えある?1位に輝いたのはブタペストらしいですが、上位5位の都市は全て衛生に関するネガティブなレビューが4分の1という基準を超えています。

 最も人通りの多いエリア(エッフェル塔、モンマルトル、ノートルダム寺院、シャンゼリゼ通り)には、観光客が集中し、日常的なメンテナンスが困難になっていると言われていますが、私の印象としては、むしろ、これらの観光地、特にシャンゼリゼ通りなどは、さすがにいつもきれいにしているな・・というイメージなので、私もずいぶん、ズレているのかもしれません。

 しかしながら、私が思うにパリでもっと汚い場所は、それこそ一般的な観光客があまり訪れない場所や、メトロの駅やホーム、通路、メトロの車内など(これは路線によっても差がありますが・・)の方がよっぽど不衛生で汚いと思っています。

 でも、実際に、このようなコメントが多い以上、それは真摯にパリ市も受け入れるべきであるとは思います。

 一方、よくあることですが、この調査自体に異議を唱える見方をする者もいて、この調査が英語のコメントのみを抜粋しているということで、偏りがあるものであるという声があることも事実です。しかし、言語が何であろうと、汚いと感じる人が多いということには、かわりありません。

 街路の清潔さ、公衆トイレの状態、悪臭、ネズミの存在など、パリの不衛生な面は上げ始めたら、きりがないほどです。

 それでもなぜか、パリの国際的イメージは、華やかで美しいパリであり、そのイメージとのギャップがこのようなネガティブなコメントに繋がっているのかもしれません。

 それにしてもパリ・オリンピック前には、パリジャンたちですら、ビックリするほど、いたるところが清潔にきれいになっていたパリです。やればできるじゃん!と思ったのですが、もう今はすっかり元どおりになっています。


パリ世界で最も汚い観光都市5位


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2025年12月4日木曜日

フランスにはピンクのナンバープレートができる

  


 パリにいると、以前よりは車が少し減ったような印象を受けていますが、それでも、車に関する問題は後を絶たないようです。中でもナンバープレートの問題は数々あり、詐欺や盗難、非正規のナンバープレート使用など、政府はその対策に追われているようです。

 そんな中、今回、仮登録に関する不正行為に対抗するため、新しいピンクのナンバープレートが制定されました。

 対象となる車両は、「本登録前の新車」、「フランスでの登録を待つ海外登録車」、または、「路上試験を受けている専門業者の所有車」です。

 道路安全に関する省庁間代表団は、「仮登録車両をより明確に識別するため」、新しい専用のピンク色のナンバープレートが導入されると発表しています。

 この認識性の高いナンバープレートは、「仮登録車両」に取り付けられます。

 これまでの新車、または輸入車の仮登録ナンバープレートは標準ナンバープレートに似ており、「WW」の文字で始まり、その後に数字と文字が続いていました。一部のドライバーは仮ナンバープレートが別の車両に割り当てられたにもかかわらず、最大4ヶ月の有効期限を超えて仮ナンバープレートを使用し続け、新しい所有者が前の所有者の罰金を課せられるリスクをかかえるハメになっていました。

 内務省は、「この種の犯罪行為は年々増加傾向にある」としており、道路安全省長間代表団によると、「これらの容易に認識できるピンク色のナンバープレートの導入により、路上で仮登録された車両の識別と管理が向上する」としています。

 ピンクのナンバープレートには、これまでの地域識別番号と県番号に代わり、有効期限の月と年が表示されるそうです。

 また、ナンバープレートに関して、さらに頭の痛いことは、ナンバープレートの盗難や偽造複製問題。もう盗難や偽造となると、ピンク色のナンバープレートができたところで、代わりはないと思うのですが、これらの偽造や盗難されたナンバープレート使用によって、様々な道路交通上の違反を本当のナンバープレート保有者に転嫁することができたり、犯罪に車を使用した際などの追跡を逃れることができてしまうのです。

 なんとフランスでは40万枚以上の偽造ナンバープレートが流通していると言われています。

 仮に自分の車のナンバープレートが複製された場合、真の車の所有者は自分の無実を証明するための煩雑な行政手続きが待っているのです。

 もう、あらゆるリスクを考えるなら、車は持たない方がいい・・と思ってしまうのも無理からぬことですが、これは特に自家用車がなくても生活に支障がないほんの一部の都市に限られるわけで、車に関する犯罪とは、常に政府は新しい対策を取り続けることを余儀なくされているのです。

 しかし、このピンク色・・なかなか標識等にこれまで使われていなかったタイプの色で、なんかインパクトあります。


ピンクのナンバープレート


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