アメリカの企業 Radical Storage による最近の調査で、フランスの首都パリは世界で最も汚い観光都市のトップ5にランクインしました。
2025年11月末に発表されたこの調査は、Googleで英語で投稿された約7万件のレビューを分析したものです。
これらのコメントは、ユーロモニターが発表した「トップ100都市観光地」ランキングに掲載されている主要100都市で最も多く利用されている観光スポット10件に関するものです。
評価基準はユーザーからのフィードバックに「汚い」とか、「不衛生」といった言葉がどれだけ含まれているかどうかということです。
Radical Storage によれば、このアプローチにより、都市衛生に関してネガティブなイメージを持つ観光地を特定することが可能になるといいます。
パリはこのリストの中で堂々5位にランクインしており、調査対象となったレビューの28.2%が観光地の衛生問題について言及しています。
上位3位はブタペスト(37.9%)、ローマ(35.7%)、ラスベガス(31%)となっています。フィレンツェは4位で29.6%、パリはフィレンツェに続いて5位(28.2%)になっているのです。
つまり、栄えある?1位に輝いたのはブタペストらしいですが、上位5位の都市は全て衛生に関するネガティブなレビューが4分の1という基準を超えています。
最も人通りの多いエリア(エッフェル塔、モンマルトル、ノートルダム寺院、シャンゼリゼ通り)には、観光客が集中し、日常的なメンテナンスが困難になっていると言われていますが、私の印象としては、むしろ、これらの観光地、特にシャンゼリゼ通りなどは、さすがにいつもきれいにしているな・・というイメージなので、私もずいぶん、ズレているのかもしれません。
しかしながら、私が思うにパリでもっと汚い場所は、それこそ一般的な観光客があまり訪れない場所や、メトロの駅やホーム、通路、メトロの車内など(これは路線によっても差がありますが・・)の方がよっぽど不衛生で汚いと思っています。
でも、実際に、このようなコメントが多い以上、それは真摯にパリ市も受け入れるべきであるとは思います。
一方、よくあることですが、この調査自体に異議を唱える見方をする者もいて、この調査が英語のコメントのみを抜粋しているということで、偏りがあるものであるという声があることも事実です。しかし、言語が何であろうと、汚いと感じる人が多いということには、かわりありません。
街路の清潔さ、公衆トイレの状態、悪臭、ネズミの存在など、パリの不衛生な面は上げ始めたら、きりがないほどです。
それでもなぜか、パリの国際的イメージは、華やかで美しいパリであり、そのイメージとのギャップがこのようなネガティブなコメントに繋がっているのかもしれません。
それにしてもパリ・オリンピック前には、パリジャンたちですら、ビックリするほど、いたるところが清潔にきれいになっていたパリです。やればできるじゃん!と思ったのですが、もう今はすっかり元どおりになっています。
パリ世界で最も汚い観光都市5位
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