アメリカの俳優・映画プロデューサー・映画監督でもあるジョージ・クルーニーがその妻、子ども達とともにフランス国籍を取得しました。
夫妻は2021年、ヴァール県ブリニョールの町にプロヴァンス風のカントリーハウスとブドウ園を購入しており、「ここではパパラッチに狙われることもなく、子どもたちも安心して学校に通える環境」、「私たちにとっては、それは、必要不可欠な環境」ということで、一家は「この邸宅が私たちにとって最も幸せな環境である」と説明しています。
彼はフランス国籍取得にあたって、400日間のフランス語のレッスンを受けたと語っていますが、自称「相変わらずフランス語は下手ですが、フランス文化とフランス語が大好き」と言っています。
彼のような著名人に関しては、一般人のフランス国籍取得の条件とは若干異なるのかもしれませんが、一般的なフランス国籍の基本的条件には、最低5年間の合法的かつ継続したフランス居住が原則条件となっています。
ただし、フランスの大学等で2年異常の高等教育課程を修了した場合は2年に短縮が可能、認定難民には住居年数の要件がない、などの例外条項もあります。
そして、一般的にはフランス語レベルB2(CEFR)(読み書き・会話)が必須となっています。
また、その他の条件として、安定した収入と職業的統合(収入の継続性や雇用契約)があること、犯罪歴がないこと、フランスの共和性の価値観への順守と理解があることなどが挙げられています。
日本は二重国籍が認められていないため、私は国籍は一つで充分・・フランスの国籍を取得しようと考えたことはありませんが、中にはフランス国籍が必須の仕事につきたい場合など、日本人でも日本国籍を放棄してフランス国籍を取得したという話も聞いたことがあります。
また、以前、知人の一人が10年おきに滞在許可証の更新が嫌でたまらない!と、日本側に二重国籍を認めてくれるようにと署名を集めていた人がいましたが、日本側はガンとしてこの二重国籍禁止の姿勢は崩さないようです。
娘が生まれた時に外交官をしていた夫に「日本は二重国籍が許されていないから、成人したら、どちらかを選ばなくちゃいけないんだけど、どうしたらいいかな?」と話したら、「日本の国籍の方が取るのが難しいから、日本の国籍を選択しておいた方がいい、フランス国籍ならいつでも取れる・・」と言っていたのを思い出します。
ジョージクルーニー フランス国籍取得
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