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2025年12月16日火曜日

はじめての OSTEOPATHES オステオパット 整骨医 

  


 足の付け根の部分の痛みがもう3ヶ月近く続いていました。転んだとか、どこかにぶつけたというわけでもなく、いつの間にか・・という感じだったのですが、そのうち治るだろう・・と思いつつ、湿布をはったり、痛み止めのクリームを塗ってマッサージをしたりして、ずっと様子を見ていました。

 思い当たることといえば、秋の初めに娘がパリに来た際に、ママはもう少し筋肉をつけるトレーニングをした方がいいと言われて、それを忠実に守って、スクワットを毎日40回やるようにしていた・・ということくらいです。

 こういう場合はキネ( Kinésithérapeute (キネジテラプート・通称キネ)(運動療法やマッサージなどを行う医者)に行った方がいいんだろうな・・と思いつつ、キネには、昔、娘がまだ小さい頃に気管支炎にかかったときにキネに行きなさいといわれて、キネに行ったら、娘の胸をバンバン叩く治療がなされ、それが見るに堪えずに途中で治療をストップしてもらって、帰ってきてしまった苦い思い出があり、なんとなく、その時の印象が強くて、足がなかなか向きませんでした。

 しかし、あまりに長い間、痛みが抜けないので、これがいつまでも続くのは辛いな・・と思い、いつも通っているかかりつけのお医者さんに相談したところ、腰と足の様子を少し見てくれた結果、骨盤がズレているから、これは、OSTEOPATHES (オステオパット)に行きなさい・・と、近所のオステオパットのお医者さんを紹介してくれました。

 正直、このOSTEOPATHES (オステオパット)というフランス語を私は知らず、思わず、「えっ?それなに?」となり、つい、「キネじゃないんですか?」(キネというのは、フランスではよりポピュラーなので・・)と聞いたら、「あなたの今のケースはオステオパットです」というので、言われたとおりに予約をとりました。

 このオステオパットというのは、整骨医のことでした。正直、整骨医というのも私は日本でも行ったことがなかったし、なんとなく、ニュアンスはわかるものの、どのように治療するところなのかは知りませんでした。

 ここ数年、今まで聞いたこともなかったフランス語の医者の名前(例えばプニュモログとか・・)を初めて聞いて、実際に行くことになるケースが増えたな~と、つくづく思います。

 行ってみると、人体模型のようなものがいくつもあって、私の身体の状態を見て、模型を使って、「この部分が歪んでいるので、それを治します」と説明してくれました。

 施術自体は、15分程度でしたが、ちょっと優しくソフトにプロレス技をかけられた感じでしたが、この施術だけで、骨盤の位置が一瞬で改善されました。

 しかし、痛みはすぐには消えるわけではないそうで、とりあえず、一週間くらいは、ソファには座らないこと・・、運動は避けること・・などの注意を受け、帰ってきました。

 先生曰く、やはりスクワットが原因だったろう・・と。1ヶ月経っても改善されないようだったら、連絡ください。もしくは、問題は他にあるかもしれないから、かかりつけのお医者さんにもう一度行って、相談した方がいい・・とのことでした。

 このオステオパット・・治療とは別にショックだったのは、保険が適用にならないこと。ガッツリ治療費、取られました。70ユーロも!!

 とはいえ、ここ数ヶ月間、ずっと痛みが続いていた足の付け根の部分、これで良くなってくれればよいのですが・・。

 これで、良くなれば、今度こそは、キネ(運動生理学医・理学療法・運動療法)に行って、身体に支障が出ない程度の軽い運動方法を相談してきたいと思います。

 しかし、スクワットくらいでこんなことになるとは・・健康のためにやっていることが、別の支障を生むという悪循環。全く情けない限りです。


OSTEOPATHES オステオパット 整骨医


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2025年11月24日月曜日

案の定、ガッツリ体調崩しました・・

  


 日本から来てくれていた友人と一緒にパリ市内を廻ったり、一緒にバルセロナに行ったり、ロンドンに行ったり、3週間程度の期間でしたが、トラブルも多々ありましたが、とても楽しい時間を過ごしました。

 最後に友人を空港まで送って行って、家に戻って、その時は、ちょっと風邪気味かも・・なんか疲れがどっと出たかも・・??と思いながらも、友人が使っていた部屋を片付けたり、シーツなどを洗濯したり、掃除したり・・してから、その日は休みました。

 翌日になると、本格的に体調が悪くなりはじめ、おしゃべりしていてついつい夜更かしになったりもしていたし、忙しく動き回りすぎていたからな・・と思い、少しおとなしく寝ていることに・・。

 しかし、その翌日には、さらにゴホゴホと咳が出始め、本格的に体調が悪くなり、これはもうダメだ・・とお医者さんに行くと、気管支炎起こしている・・といわれ、抗生物質を出してもらってきました。

 友人が来たら、色々でかけたりするだろうからと、前もって、インフルエンザやコロナウィルスのワクチン接種をしていたのですが、やっぱり、それだけではダメだったようです。

 もう無理はできないと思いつつも、ついつい無理しちゃっていたのか? もう無理だと自分では思っていないことがすでに無理な範疇に入ってしまっていたようで、そういえば、友人も途中、3日くらいダウンしていて、寝てたんだな・・と思うと、私の場合はそれが遅れて出たのかもしれません。

 そのうえ、パリはここ数日、急に寒さが本格的になってきて、外はすでに氷点下の世界です。

 毎回、ダウンするたびに体力には自信をなくしていくのですが、こんなことにめげて、楽しいことを諦めてはいけない・・今が一番、若いんだから、こんなことにめげずにこれからも色々な場所に出かけたい!そんなことをベッドの中でふつふつと思っているのです。

 しかし、狭い我が家は誰かが来ると、今はいない娘の部屋をつかってもらうのですが、通常は、私の色々なものを置いてある倉庫状態。

 当然、誰かが来ているときには、その倉庫内に置いてあるものは、私の自分の部屋に避難させているのですが、今はようやく、それらのガラクタ?をまた、娘の部屋に戻し、私の部屋はまた通常の落ち着きを取り戻しています。

 人が来てくれるのもうれしいけど、またいつもの日常が戻ってくるのも、やっぱりホッとするところもあります。

 日常的には、自分のリズムだけで暮らしている私。それが崩れることが、こんなダメージをもたらすとは、ちょっとショックでもありました。

 


体調不良


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2025年11月22日土曜日

ロンドン スーパーマーケット巡りがとっても楽しい!

  


 わずか1泊という今回のロンドン滞在では、行きたいところがありすぎて、この短い時間で一体、どこへ行こうか?と考えました。

 ロンドンには思い出がいっぱいで、かつて住んでいたエリアとか、行きたいところは山ほどあるのです。

 しかし、ロンドンに住んでいた頃は短い間にけっこう引っ越しをしていたので、たった1日で廻りきれるものでもなく、それでも、ホテルは私がロンドンで最後に住んでいた場所の近くに取っていました。

 パリからロンドンに到着したその日は、一緒に来た友人と一緒にバラ・マーケットに行ったり、コベントガーデンに行ったりして、食事してからホテルへ。翌日は、パリに帰るユーロスターが出る時間までは、それぞれ別行動で、友人は彼女が以前住んでいた場所を歩きたいということで出かけていきました。

 私はといえば、昔、良く行っていたスーパーマーケット巡りをすることに。ちょうど、ホテルの通り沿いの道に懐かしいセインズベリーズの大きな店舗があり、また、そこから少し歩いたところにウェイトローズの店舗があり、ユーロスターの出発する駅には、M&S(マークス&スペンサー)があり、その3店舗を時間をかけてじっくり廻りながら、買い物をすることにしました。



 一番最初に立ち寄ったセインズベリーズは一番、庶民的なスーパーマーケットですが、まさに、30年くらい前に私が通っていた場所と同じところに同じお店がまだあって(ずいぶんきれいになっていましたが・・)、もうそれだけで感動的!

 あのお店がまだあった~~~!と。



 しかし、買い物といっても、欲しいものは、ごくごく他愛もないクッキーなどのお菓子だったり、マフィンやクランペットといったパン類だったり、ちょっとしたお惣菜のようなものだったり、住んでいれば、ふつうに買い物するようなものばかり。それでも、そんな他愛もない食品ひとつひとつにまさに感動するというとても風変り?な楽しみなのですが、今の私には、他では味わえない感動です。

 スーパーマーケットもなんだか、今ではいつも見飽きているパリの品揃えとは、また、全然、趣が違って、なにからなにまで楽しくてしかたありません。

 どこに旅行に行っても現地のスーパーマーケットを覗いて見るのが好きなのですが、またロンドンは別の意味、懐かしさも感じられる場所なのです。

 中には必ずしも美味しいとはいえないものもあるのですが、その一般的にはあんまり美味しくないものでも、懐かしさというものは、また別の味わいでもあるのです。

 そして、セインズベリーズの次は、ちょっと高級路線のスーパーマーケット「ウェイトローズ」へ。これは、以前の私は全く知らなかったスーパーマーケットで、王室御用達とも言われるちょっと高級路線のスーパーマーケットです。たしかにお店の中もどこか落ち着いていて、置いてある商品も少し良質な感じがするものが多くて、安心してお買物ができる・・そんな感じです。




 そして、最後につい最近までパリにもあったM&S(マークスアンドスペンサー)。ブレグジットとともに、徐々に縮小し、ついにはパリから姿を消してしまったイギリスのスーパーマーケットです。

 パリにあったM&Sは、ロンドンにあるM&Sよりは、品揃えも少な目とはいえ、それでも定期的にイギリスのもの(クッキーや紅茶やパンなど)を買いに行けていたのに、このスーパーがなくなってしまったことは、とっても残念で、これまた久しぶりに目にするM&Sにもう、うるうるしそうで、もうあれもこれも欲しくなってしまいました。



 おかげで、私にとっては、宝物のような買い物なのですが、帰りの荷物は岩でも入っているんじゃないの?というくらい重くなってしまいました。しかし、なんとしてもこの食材たちを持って帰りたいという一心で、パリに持って帰ったのでした。

 これらの食べ物がなくなる頃に、今度は日帰りでもいいから、またロンドンに行こうかな? などと思っているのです。


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2025年11月21日金曜日

ロンドンの地下鉄内の座席 譲り合い合戦

  


 とても個人的な事情なのですが、私にとってロンドンは他の外国とはちょっと異なる思い入れのある場所で、私が若い頃に初めて一人で海外で生活した場所であるために、その時の印象はとても強烈に私の中に刻みつけられているもので、パリとはまた別の意味で私の中で強烈な存在感のある場所でもあります。

 若い頃、初めての海外生活で緊張もしていたし、目的に向かって必死だったりした自分自身がなんとなく愛おしく思い出されるような、そんな場所でもあるのです。

 私がロンドンに住んでいたのは、もう遥か昔のことではあり、街の様子もずいぶんと変わっているところも多々あるのですが、同時に変わっていないものもたくさん残っていて、例えば、ロンドン市内を走っている地下鉄などは、昔の古いまんまだったりして、こんなに地下鉄の中が狭かったんだな~とあらためて思ったり、地下鉄の路線図の駅名ひとつひとつを見ていても、どの駅も懐かしく、そのひとつひとつで降りてみたくなってしまいます。

 今回、あらためて、ロンドンの地下鉄の中であの頃には気が付かなかったことがあるのですが、それは車両の中で、実にロンドン市民は、座席の譲り合いをしているということで、高齢者だったり、妊婦さんだったり、いわゆる座席を譲ってあげた方が良いかな?という人がいたりすると、すぐに誰かが席を立って、譲ってあげることで、時には、同時に複数の人が立ちあがって、座席の譲り合い合戦のようなことがおこっていたりして、また、席を譲った人に対して、また別の人が座席を譲ろうとしていたり、「あら?ロンドンってこんなだった?」と思ったのです。

 私がたまたまそういう場面に複数回遭遇しただけなのかもしれないのですが、今回の私のロンドン滞在はわずか2日間だけで、その短い間にこう度々、そういう場面に遭遇するということは、やっぱり座席を譲ろうとする人が多いんじゃないかと思うのです。

 それは、パリにしても、ある程度、似ていて、実に彼らは周囲の弱い立場の人々に優しく、さっと席を立って譲る人が多いのです。

 しかし、それにしても、ロンドンはパリ以上に座席譲りあい合戦は頻繁な気がしました。

 優先席などというものはあらためて必用ないような感じさえしてしまいます。

 この現象は以前、私がロンドンに住んでいた頃には気が付かなかったことで、なんだか新たなロンドンの一面を発見したような、ホッコリするような気分になりました。人が人に対して優しくしあえている場面って温かい気持ちにさせられますね。


ロンドンの地下鉄


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2025年11月20日木曜日

食べることが大好きな私が大興奮したロンドンのバラ・マーケット

 


 今回、ほんの短い滞在ではありますが、久しぶりにロンドンに行くことにしてから、さて、この短時間にどこへ行こうか?とSNSなどで情報を調べていたら、食べることが大好きな私にとって、まさにうってつけの場所「Borough Market」(バラ・マーケット)を見つけました。

 非常に歴史のあるマーケットらしいのに、私はなんで今まで知らなかったんだろう?と不思議に思うくらいでした。


 地下鉄ロンドンブリッジの駅をあがってすぐに広がる大きなマーケットには、ヨーロッパを中心とした色々な食材、チーズ類、様々な種類のパン、お菓子類、お茶、スパイス、肉、魚、また屋台のような世界各国のお料理を提供するお店がたくさん並んでいて、あれもこれもと目移りしてしまいます。


ソルトビーフって初めて見たな~


 もちろん、イギリスならではのソルトビーフのサンドイッチとか、ソーセージロールだとか、スコッチエッグみたいな、ずっしりとしたお肉の塊だったりもたくさんあります。






 中でも、大人気で大行列ができていたのは大きな鍋で作っているパエリアでしたが、そこは、スペインに行ったばかりの私たちは、さすがに、スルーして、ここはイギリスの王道、フィッシュアンドチップスを食べました。




 とっても大きなフィッシュアンドチップスで、アツアツの魚のフライとポテトは、外はカリッと中はホックリしていて、とっても美味しかったです。しかし、かなりの大きさ、量があるので、2人で1つを食べるくらいで、充分でした。


これも人気だった・・マッシュルームリゾット・・


 マッシュルームのリゾットなどもとっても美味しそうでした。(しかし、これは結局、断念)

 もっと、あれこれと食べたかったのですが、もうこれでいっぱいいっぱいで、あとは持って帰るようにと、ソーセージロールやスコッチエッグなどを買い込みました。

 パリにもマルシェがたくさんありますが、ここほど、国際色豊かな感じではなく、マルシェといっても、ずいぶんテイストが違うんだな・・と思いながら、満足のいく、訪問でした。

 どのお店もカード対応OKでした。


Borough Market  London SE1 9AL England  月休 

ロンドン バラ・マーケット


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2025年11月19日水曜日

携帯電話にデジタル健康保険証(Carte Vitale)を読み込めるようになった!

  


 フランスでは、2025年11月18日から、すべての被保険者が携帯電話でデジタル健康保険証(Carte Vitale)を読み込み、有効化できるようになりました。

 カルト・ヴィタルを携帯上で有効化するには、iOSとAndroidで無料で利用できる「Carte Vitale」アプリをダウンロードする必要があります。この専用アプリは、France Identitéアカウントを持っていなくても、フランス全土のすべての被保険者が利用できます。

 このデジタル健康保険証を使用すると、スマホから直接、健康保険の資格情報をデジタル形式で提示できます。

 デジタル健康保険証は2025年3月18日より開始されている、France Identité(18歳以上の国民がデジタルIDカードと運転免許証をスマートフォンで利用できるFrance Titresアプリ)と並行して利用することができます。

 このFrance Identitéアプリをバイパスする機能は、6月にフランスの一部の県で既に導入されています。

 デジタル健康保険証をアクティベートするには、France Identitéを持っていない場合には、セキュリティ手続きが必用になりますが、France Identitéアプリを利用する場合には、本人確認は即座に行われます。

 France Identitéを持っていない場合には、本人確認のため、身分証明書の映像とアプリ内の顔の映像を提供する必要があります。不正使用を防ぐため、オペレーターが提供された情報を確認し、アクティベーションを承認することになります。

 そのどちらの場合も社会保障番号(セキュリテ・ソーシャルナンバー)が必用になります。

 このデジタル健康保険証は、病院・診療所や薬局などで、これまでの物理的なカードと全く同じように使用できます。使用方法はアプリのロックを解除し、スマホのこの画面を相手に提示すると、QRコードまたばNFCでカードが読み取られます。またこのアプリにより、現在自分が受けている医療情報と費用をリアルタイムで追跡することができ、最終的には健康保険による直接請求の恩恵を受けることができます。

 とはいえ、このデジタル健康保険証は、当面不可欠な物理的な健康保険証を補完するものであり、すべての医療従事者や薬局がデジタル健康保険証を読み取るために必要なツール(QRコードまたはNFCリーダー)をまだ備えているわけではないので、完全にこの体制に移行するまでは、現行のカードも携帯しておくほうが良さそうです。

 国民健康保険制度は、この移行を通じて医療従事者を支援しており、段階的に導入されていく模様です。

 しかしながら、携帯ひとつでなにもかもが済んでしまう時代がまた一歩進みつつあるようです。


携帯電話にデジタル健康保険証(Carte Vitale)


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2025年11月16日日曜日

イギリス入国のためのETA(電子渡航認証)取得は拍子抜けするほどあっという間に認証された 申請手続きの手順

  


 友人と「ロンドン行こうよ!」という話をしていて、体調に今一つ自信がなかったり、ちょっと他の諸事情が重なったこともあり、また、私が二の足を踏んでいたのには、イギリス入国のためには、ETA(電子渡航認証)を申請しなければいけないことも、けっこう億劫な気持ちになっていた原因のひとつでもありました。

 説明には、「携帯で10分ほどでできる簡単な申請です」、「多少、時間を要する可能性もあるので、少なくとも出発日の3日前(3営業日)までに申請してください」と書いてあったものの、携帯の操作には異様なアレルギー意識を持っている私にとっては、大きなハードルのひとつでもありました。

 パソコンならば、少しは恐怖感が少ないのですが、私は携帯電話での操作となると、途端に怖くなってしまうおばちゃんなのです。

 ロンドンに遊びに行くこと自体もどうしようか?迷っていたのですが、「じゃあ、ETAがすんなり通ったら、行こう!」と友人にも側で見ていてもらって、思い腰をあげて、申請作業を行ってみたのです。

 結果的には、拍子抜けするほどにあっさりと申請ができて、この認証自体も返事が来たのは、1分後くらいのあっという間のことでした。

 この手の手続き?に不安を感じる方もいらっしゃると思うので、私が申請した手順をご紹介します。

 ETA取得に際しては、色々なサイトがあるようですが、中には詐欺サイトもあるので、イギリス政府がやっているものを利用するのが一番確実ですので注意が必用です。

 まず、携帯にETAを取得するためのアプリをいれます。これはアプリを検索するときに、「UK ETA」というアプリを選びます。

 アプリを開くと、「How to apply for an ETA」という画面が出てきて、3ステップの手順が説明されています。

 次のページに行くと、この申請に必要なもの(パスポート、e-mail のアドレス、支払い用のクレジットカードまたはデビットカード、ApplePay、GooglePayでも支払い可能)が書いてあります。

 また次のページに進むと「このアプリはあなた自身のためだけではなく、他の人の申請もできます」と説明が書いてあります。

 次のページはこのETAについての簡単な説明、このETAはイギリス入国の許可証であり、これは2年間有効であるというような説明と支払いに使えるカードの種類(VISA、MASTER、AMEX、JCB)が書いてあります。

 次はプライバシー、Cookiesについての同意が求められるので、同意します。

 そして、国籍、(次ページ)、e-mailアドレス、この後、このアドレスに6ケタのコードが届くので、それを入力します。次に電話番号を入力。

 次はあなたのパスポートはICチップの入っているものですか?と出てくるので、ここは「YES」。

 次は指示どおりにパスポートの写真を撮影します。その後、自分自身の写真もセルフィーで撮り、携帯をパスポートの上にのせます。

 また、犯罪歴はありますか?等の質問がありますので、これに回答します。(犯罪歴等が自己申告というのも、なんだか、もやっとしますが・・)

 さらに、支払いのためのカードナンバー、セキュリティーナンバー等を入力すれば、終了です。

 終了からわずか1分ほどで登録したメールアドレスには、「あなたの申請は認証されました」という「ETA reference number」が届き、この認証の有効期限(申請日から2年後の日付)が記載されています。

 これで完了です。

 もっと申請から、認証をもらえるのに時間がかかると思っていたのに、あまりに早くて拍子抜けして、むしろ、「ホントにこれで大丈夫なの?」と思いましたが、大丈夫でした。

 イギリス渡航を考えていらっしゃる方でこのETA取得に不安を感じていらっしゃる方が少しでも安心して、申請ができますように。

 また、今後、ヨーロッパ諸国でも同様のシステムが開始される予定になっていますので、一度、やってみておくと良いかもしれません。

 料金は日本円で3,600円くらいでした。


ETA(電子渡航認証)


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2025年11月15日土曜日

友人とポニョの不思議な相性

  


 今回、友人がしばらく家に滞在することで、私にはひとつ心配なことがありました。

 それは、我が家の猫のポニョのことです。

 ポニョはハッキリ言えば、酷く内弁慶で外から来た人に対して、自分が嫌いな人に対しては、容赦なく「シャーッ!」と敵意丸出しの態度を見せて、絶対に近寄らず、どこかの部屋に籠って出てこなくなってしまいます。

 自分から噛みついたり、引っ掻いたりすることはありませんが、険悪な雰囲気になることこのうえありません。

 また、それほどでなくとも、決して、距離を縮めることはなく、食事をしていたりするときだけ、近寄ってきますが、食事が終わるとスーッといつのまにか消えてしまいます。

 いつも一緒に暮らしている私にさえも、仕事でパソコンに向かっていたりすると、何気に微妙に邪魔なところに陣取って寝ていたり、パソコンを打っている両腕の間に座りに来たりはするのですが、決して私の膝の上に乗って来たりすることはありません。

 とにかく家猫なので、生まれてこの方、ずっと家の中で暮らしてきた猫なので、外に出ることはほぼほぼなく、家の主のような顔をして暮らしているので、家族(私と娘)以外の人に対しては異常に警戒心が強くなってしまったのは、仕方ないところもあります。

 今までも、私の友人や親戚が泊まりに来たことはありました。しかし、せいぜい1週間か10日程度のことで、ほぼ家族のような存在ということで取り立てて問題はありませんでしたが、今回、友人は3週間ほど滞在予定だったので、3週間もの長い間、ポニョと友人が険悪な感じになってしまったら、双方ともに、嫌な思いをするんじゃないか?そんな風に心配していました。

 ところが、友人が家にやってきて、家に入ったとたん、私一人が家に帰ってきたと思っていたポニョは玄関で待っており、そんなポニョのキャラクターは説明済みだった友人はポニョに挨拶。

 すると、ポニョは、珍しく警戒心を全く見せずにすり寄っていくではありませんか?こんなことは、今までなかったことで、もうその日から、まるで私のような言うことを聞いてくれる存在が増えたと思っているかのように、冷蔵庫を開ければ友人にキャットフードを出してほしいと頼み、眠くなれば、私の部屋をあけてくれと友人に頼みに行って、あけてもらい、私の友人をまるで自分のしもべが一人できたかのように、また、ずっと昔から知っているかのように、ごくごくふつうに過ごしているのです。

 これは嬉しい誤算というか、飼い主の私としては、「あなた、いったい誰の猫ちゃんなの?」とちょっとやきもちを焼きたくなるほどです。

 友人曰く、彼女はなぜか昔から動物にはやたら好かれるとのことで、「でも、ポニョに嫌われなくてよかった・・」と言ってくれています。

 ポニョはいったい、どうして彼女を気に入ったのか?彼女のどんなところが他の人と違うのか?聞いてみたい気がしています。

 ともあれ、友人とポニョが仲良しになってくれて、よかったです。


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2025年11月14日金曜日

日本から来ている友人が病気になった・・

  


 日本から友人が来て、約2週間が経過した頃、1周目はパリを二人でぶらぶらして、一緒に食事したり、買い物したりして過ごしたあと、二人でバルセロナにも行ってきました。

 2週目頃は、もう出るものが出なくて、こちらもなかなかキツカッタ模様。出たの出なかったの・・そんなことを始終言いあってました。

 そして、バルセロナからパリに戻って、さすがに疲れたから1日はゆっくりしよう・・と1日を過ごし、次の週の旅行前にさて、どうする?なんて言ってたと思ったら、数日前からコンコンと空咳のような咳をしているな・・と思っていたら、それが日に日に悪化していき、とうとうダウン。

 まあ、もう1日、ゆっくり家で寝てたら、よくなるんじゃない?と思って1日を過ごしたその翌日、朝、起きても一向に良くなっている感じがなく、咳も空咳だけではなくなってきて、ますますヤバい感じになってきました。

 同い年の彼女は、いつもは全くタフで元気な人で、一緒に出掛けたりしても、まったく元気で、途中でバテるとしたら、私の方だと思っていただけに、ショック。

 次のプチ旅行のチケットやホテルの予約をしたとたんに具合が悪くなったので、なんとしても、その旅行までには、治ってもらわないと・・と彼女はもちろんのこと、私も焦ってしまいました。

 しかし、考えてみれば、彼女は日本からの長旅をしてきて、そのままほとんど時差ボケも感じさせずに、ついついおしゃべりが止まらなくなって、いつまでも起きていたり、なにしろ、CDG空港に着いた途端からトラブルの連続。

 言葉も不自由で、治安も決してよくないパリ市内、いつもにはない緊張状態の日が続いていたのです。まあ、疲れが出て、当然です。

 でも、せっかくといってはなんだけど、ホテルではなくて、家なんだから、ホテルに缶詰めになるよりマシだったのでは・・?とも思うのですが・・せっかくパリまできて、家で寝てるのもなんだか気の毒なことです。

 せめて買い物に行ったり、食事の支度をしてあげるくらいで何の力にもなれないのがもどかしいですが、仕方ありません。

 私もなんだか、せっかく来てくれているのに、彼女が寝てばっかりいるので、つまんな~い!なんて思っちゃうのですが、やっぱり彼女にしても、私にしても、もう少し控え目にスケジュールをたてなきゃいけなかったな・・とちょっと反省しています。

 少しでも早く彼女が回復して、元気を取り戻して、楽しいパリ滞在を再開させてほしいな・・と思っています。

 旅先で病気になるって、ホント辛いですよね。


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2025年11月12日水曜日

パスポートのスタンプ ヨーロッパ間の移動

  


 私は、旅行をするたびに、自分のパスポートにこれまで自分が行った国々のスタンプが増えていくことをなんとなく楽しみにしているところがあります。

 これまで、私はわりと旅行することが多かったので、10年有効のパスポートの最後の方までには、それなりにスタンプがたまっていっていました。

 かといって、そういえば、パスポートをそんなに見返してほくそ笑むようなこともないのですが、なんとなくスタンプが増えていくことが嬉しいような気持ちってないですか?

 しかし、そんな各国への出入国スタンプが最近は激減していて、ちょっと残念なのです。

 夏の終わり頃に娘とイタリアに行った時も、先日、友人とスペインに行った時も、スタンプはないのです。

 ヨーロッパ間の移動ということで、たとえ、日本人で日本のパスポート(欧州の加盟国のパスポートではないという意味)であっても、まったくパスポートのチェックもありません。

 もちろん、出国の際、飛行機にチェックインする際、搭乗する際にパスポートを見せてはいますが、入国の際には、なんのチェックもないのが、「えっ??ほんとにこれでいいの?」という気分にさえなります。

 入国の際の荷物のチェックをしているのさえも見かけません。

 まあ、飛行機に乗る前のセキュリティチェックで荷物検査をしているので、まあ、これでよしとしているのでしょうか?

 考えてみれば、陸続きのヨーロッパ諸国の陸路の移動に関しては、ずっと前からパスポートを見せることもありませんし、ほぼほぼノーチェックで通過。

 島国の日本で生まれ育った私にとっては、国境をこんなに簡単に越えられてしまうことが不思議な気がしてしまうのは、長年、フランスに住んでいても変わりません。

 ともあれ、私が今持っているパスポートを書き換えたのは、今年の3月だったと思うのですが、あれからイタリア、スペインと旅行しているにも関わらず、新品同様のノースタンプ・・。私が旅行している痕跡はまったくパスポートには残っていないのは、なんだか寂しい気がしてならないのです。


パスポートのスタンプ ヨーロッパ間の移動


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2025年11月10日月曜日

バルセロナは意外と日本人観光客が多くて驚いた

  


 ふだん、パリの街中を見ていると、以前に比べると海外旅行をする日本人が減ったんだな~と思います。

 それこそ、日本人の旅行形態も変化して、以前は大人数のグループで観光バスでド~ッとやってきている感じだったのが、その観光バスで移動している感じの旅行者が減り、(もっともパリ市内は観光バスが走れない場所も増えたこともありますが・・)、個人個人がこじんまりやってきて、自由に自分の好きなところを廻っている感じが多いです。

 とはいえ、相対的には実際にパリに来ている観光客はそれでも少なくはないのだとは思いますが、ふだんの私の日常生活の範囲内とあまり重ならないこともあるのか?あまり日本人観光客を見かけることは、そんなに多くはありません。

 今回、まさにバルセロナでは、私は日本人観光客の一人で、いわゆる観光客が行くような場所、サグラダファミリアやグエル公園やピカソ美術館などを見て廻っていたこともあるのでしょうが、そのどこでも必ず何組かの日本人観光客に遭遇し、市場や訪れたレストランなどでも必ず日本人がいるということにかなり驚きました。

 特にレストランでは、こんなところ、日本人いるわけないよね・・というところでも、けっこう年配の日本人カップルがいたりするので、これは、けっこうな日本人がバルセロナに来ているのでは・・ひょっとして、今、バルセロナって日本人にかなり人気なのかもしれない・・と思いました。

 考えてみれば、比較的、こじんまりとしていて、自分の足でも廻りやすいし、なによりもパリよりも格段に物価が安い!治安もさほど悪くはないし、街はわりと清潔です。

 友人に言わせれば、フランス語よりもスペイン語の方が地名からして、読みやすい(基本的にカタカナ読みでだいじょうぶ)ので地図なども見やすいのだそうです。

 物価に関して言えば、逆に言えば、パリって物価が高いんだな~とあらためて実感。

 もうバルセロナにいると、レストランにしても、ちょっとした食品などにしても、全然、パリよりも安くて、もうごくごく簡単な日常の食料品、野菜や魚や肉類などまで買って帰りたくなりました。

 なんか、肌感覚として、パリの物価はバルセロナの1.5倍くらいな感じです。


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2025年11月9日日曜日

サグラダファミリアは2週間以上前に予約を取らないと入れない バルセロナ観光チケット問題

  


 バルセロナは国際的な観光都市とはいえ、パリに比べると規模も小さい?ので、比較的、簡単に廻れるイメージがありました。

 バルセロナに行ったのは、なんといってもガウディの建築、サグラダファミリアやグエル公園などが見たくて・・・、あとは美味しいものを食べたくて行ったのですが、私たちはサグラダファミリアを甘く見ていました。

 私も友人もバルセロナは2回目で、とはいえ、2人とも、前回、行ったのは、ウン十年前のこと。色々、事情も変わっていて、簡単に言えば、サグラダファミリアは、予約が取れなくて、中には入れませんでした。

 ちょっと前に予約サイトを見た時は、まだまだ全然、空きがあったので、これなら天候を見て、ギリギリになってからでも、なんなら、当日券でもいいんじゃない?今はバカンス期間でもないし・・とか言っていたのが、甘かった・・。

 実際に行ってみると、当日券どころか、2週間先まで予約がいっぱいとのこと。現場にはチケットオフィスなどはなく、全部、オンラインで予約とのこと。

 外観を見るだけでも大感激なので、残念ではあるけれど、まあ仕方ありません。それでも、2人とも、以前見た時には、20〇〇年完成予定・・なんて話を聞いても、そんな先の話、もうそんな先まで私は生きてないでしょ!くらいに思っていたのに、もう完成間近のサグラダファミリアを見れて、それなりに、やっぱりすご~く完成に近づいていて、感無量の感激を味わいました。

 やっぱりサグラダファミリアはすごい!比べるのはおかしな話だけど、これまで相当な数のカテドラル、大聖堂を見てきた私でもここはちょっと全然、違います。

 とても精巧で、色合いもデザインも壮大さも荘厳さも、全く異質です。

私たちは、その日、お天気が良かったので、そのままグエル公園に行くことに・・。

 グエル公園の方は、入れはしたものの、やはり現地でのチケットオフィスはなく、その場でネットでチケットを購入することになります。

 いつの間にか、全てがオンラインになっていて、ビックリ仰天。

 翌日、ピカソ美術館に行ったのですが、ここは、さすがにチケットオフィスがあり、その場でチケットを購入できます。



 ついでにバルセロナ観光で購入して、とっても良かったものは、バスやメトロやトラムなどが無制限で乗れるチケット(Hola Barcelona Travel Card)。これは、公共交通機関に乗るたびに、いちいちチケットを買う必要もないし、割安になるので、とっても便利でした。

 値段は、72h26.30€、96h34.40€、120h42.10€で、事前購入も可能です。


サグラダファミリア バルセロナ


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2025年11月4日火曜日

初めてのコインランドリー体験

  


 もう四半世紀以上もパリにいるというのに、これまで私は、パリでコインランドリーというところに行ったことがありませんでした。

 私はふだん、ほぼ全てのものを家の洗濯機で洗濯して、家の中の空いているスペースに干しまくるのですが、空気が乾燥しているせいか、夜、洗濯して、だいたい一晩で乾いてしまうので、乾燥機というものも買わず(だいたい家が狭いので、乾燥機を置くスペースもない)、一晩、干してもいま一つスッキリ乾かないものは、アイロンをかけてしまうという荒っぽい?ことをしています。

 ただ、今の家に引っ越してくる前(パリに来た当初)に借りていたアパートは、アパートというよりステュディオのような狭いアパートで、乾燥機はおろか、家には洗濯機もなかったので、たいていのものは、私が手で洗濯し、大きなものだけ、まとめて休日に夫が車でコインランドリーに行って、洗濯してきてくれるという、そんな生活をしばらく送っていたこともあります。

 しかし、私自身は、コインランドリーには、行った記憶がほとんどありませんでした。

 今回、友人が家に来ていて、別に家で洗濯すればよいと思っていたのですが、彼女が家干しが嫌で、できれば、乾燥機にかけたいし・・コインランドリーに行きたいというので、一緒についていきました。

 自分が全く利用しないので、自宅付近でどこにコインランドリーがあるのか?また、コインランドリーとは、どうやって使うのかが全くわからず、おそらく、そんなところにわざわざ英語表示があるとも思えず、彼女も困るだろうと着いて行ったはいいけれど、私自身もさっぱりわかりません。

 一応、手順などは書いてあるのですが、具体的に使うとなると腰がひけるものです。

 今の時代だから、カードが使えるようになっているのかと思いきや、現金のみ。洗剤や柔軟剤などは、別売りで売っていましたが、それをどこに入れたらいいのか?表示がわかりにくいことこのうえないのです。

 結局、洗濯をしに来ていたお兄さんに、「すみませんが、初めてなので、使い方を教えていただけませんか?」と頼んだら、感じよくすんなり教えてくれました。

 私が驚いたのは、けっこうコインランドリーを利用している人というものは、いるもので、決して清潔そうに見えない人が多いのに、みんなちゃんと、こうして洗濯しているんだ・・すごいすごい・・えらいえらい・・と、へんなことを感心しました。

 これなら、私も大きなシーツ類とか、タオル類とか、大きな洗濯機で洗濯して乾燥機をかけるのも悪くないな・・と思ったのですが、家のすぐ近くにあるならいざ知らず、まあまあ歩く距離ではあるので、車もないのに、この大荷物をそこまで運ぶだけでも大変だ・・と思い直し、私は、引き続き、家の洗濯機プラス家干し、乾きが悪い場合は仕上げにアイロンのやり方を続けるかな?と思います。

 ちなみに料金は、洗濯ものの量によって使うマシンが違うので、それによって料金も変わってくるのですが、だいたい普通サイズで4ユーロ程度、乾燥機が10分1ユーロでした。


コインランドリー


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2025年11月1日土曜日

フランス語って、本当にむずかしい・・

  


 今、パリに来てくれている私の友人は、けっこう海外経験も豊富な人で、英語も堪能な人です。彼女は言語というか、語学そのものが好きなようだし、パリに来ても、すぐに、スイスイ一人で動きまわるものだと思っていました。

 とはいえ、かなり長いこと、ヨーロッパには来ておらず、久しぶりということもあって、ちょっと戸惑いはあるようなのは、私には、とっても意外なことでした。

 運悪く、パリに到着した途端から、様々なトラブルに遭遇していることもあるのでしょうが、第一には、やはり「フランス語」という言語の壁が彼女にとって非常に高いということがあったようです。

 まあ、ふつうの日本に住んでいる日本人にとっては、フランス語というものは、あまり馴染みのない言語であるわけで、英語が堪能な彼女でさえも、「え?そうなの?そうか・・」とあらためて、気付かされます。

 というよりも、何より、私自身がほぼ最初はフランス語初心者で、渡航するまで(最初は西アフリカでしたが・・)には、直前に1カ月くらいアテネ・フランセに通っただけで、ほぼフランス語ゼロの状態で、アフリカに行ってから、大学に通って、本格的にフランス語の勉強を始めたものの、最初は、発音を聞いて、アルファベットの綴りをなんとなく思い浮かべるということが、フランス語においてはできなくて、辞書を引くのでさえも四苦八苦して、何度も何度も同じ単語を辞書で引かなければならず、大変、苦労していたことを思い出しました。

 当時は今のようにネットも発達していなくて、ひたすら、古典的に辞書を引いて、書いて覚えるという繰り返し・・もう中年に差し掛かってからのことだったので、覚える側から忘れていく・・しかし、ある程度、フランス語ができなければ生活が成り立たないという焦りもあって、なんだか必死に勉強した時期がありました。

 今では、その時のそんな苦労はすっかり忘れていて、フランス語だったら、こういう綴りであろう・・ということが予想がつけられるようになっているので、なんか、そんなフランス語が厄介な言語ということも忘れていました。

 しかし、そんなことを偉そうにいうほど、私のフランス語は今でも完璧には程遠いのですが、彼女が駅のマップなどを見ながら、「だいたいメトロの駅名でさえも読めないから、駅名からして探すのがた~いへん!もうフランス語アレルギーになりそう!!」などと言っているのを見て、フランス語ってそういえば、そうだった・・と、昔を懐かしく思い出します。

 今だって、正確にフランス語を書くということは、とても大変なことだし、私は決してフランス語が好きではありません。

 その点、英語は一応、世界の公用語でもあり、かなり単純な言語で、やっぱり、「なんて英語っていいんだろう!」と思います。

 彼女は現在、軽いフランス語アレルギー・・英語が恋しい恋しい・・といっており、あたりまえのことながら、街中はフランス語であふれていて、英語を見つけると嬉しい!と「FIVE GUYS」というお店の看板を見て、「ああ~英語があって、なんだかホッとする!」などとのたまっています。

 しかし、パリは以前に比べれば、格段に英語で応対してくれるお店なども増えていることも、同時に感心しているところでもあります。


フランス語


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2025年10月29日水曜日

観光客の観光客用のパリのメトロ・バスのチケットについて

 


 友人がパリにやってきて、パリに滞在中の移動のために使うチケットは、どんなチケットを買ったら良いのだろうか?と、ちょっと迷いました。

 私がこちらで日常的に生活するために使用しているNavigo(パリ市内を利用できる定期券のようなもの)は1ヶ月分をチャージするのがふつうなので、その他のNavigoについてよく知りませんでした。

 本当は、空港で1週間分パリで使えるチケットを買ってしまったら、ラクかな?と思っていたのですが、空港のチケットを売っているマシンへ行って、いざ、買い進めようと思ったら、観光客用の「Forfait Paris Visit」(パリ観光パッケージ)というものしかなくて、それが、1日分29.90€、2日分44.45€、3日分62.30€、5日分76.25€となんだかふつうのNavigo(1ヶ月 88.80€ )に比べて、めちゃくちゃ割高なのにビックリ!ちょっとあまりに高いんじゃない?とちょっと引いてしまいました。

 ネットで調べていたところ、たしか、短期用のパスには、Forfait Semaine (1週間用のパッケージ)というものがあったはずなのに・・と思って聞いてみたところ、このForfait Semaineをチャージするためには、まず、パリ市内のメトロの駅でカード(Le Passe Navigo Découverte)(ディスカバリー・パスナビゴ)を作る必要があるそうで、まずこのカードを作らなければなりません。しかし、このカードを作るのは、意外にも簡単です。

 このカードを作るためには、本人の顔写真が必用ですが( 2.5 cm*  3cmくらいの小さめ・・あまり写真の正確なサイズはうるさく言われませんが大きすぎるとカードに貼れないのでダメだと思います)、写真が必用というだけで、写真さえあれば、メトロの駅の窓口でこのカード(Le Passe Navigo Découverte)(ディスカバリー・パスナビゴ)を作りたい・そして、「1週間分をチャージしてください」と頼めばその場ですぐにできます。5分でできます。

 このカードをまず作る(5€)と、その後、このカードにチャージできます。そうすると、1週間分(Zone 1~5)が31.60€でチャージできます。なので、最初はカード分5€を加えると36.50€かかりますが、その後、追加するときには、1週間分31.60€でバスもメトロも乗り放題になります。

 いわゆる一番買いやすい「Forfait Paris Visit」(5日分)を買うよりも安い金額でメトロもバスも乗り放題のカードが手に入るのでお得だと思います。

 あまりメトロやバスを使わない方には、必用ないのかもしれませんが、ふつうに自分でバスやメトロなどの公共交通機関を利用してパリを観光して歩くには、こちらの方がずっとお得なのでは?と思います。

 また、バラでバスやメトロのチケットを購入したり、チャージしたりする場合は、バスとメトロのチケットは料金も違い、パスも別々のものになるので、ややこしく、よく、バスの中で観光客が、運転手さんに、「これはバスのチケットじゃなくて、メトロのチケットだから、別に、今、携帯で払えるから今ここでチャージして・・」などと言われているのを目にすることも多々あるので、けっこうややっこしく、そんな光景を見かけるたびに、「じゃあ、携帯持ってない人はどうすんのよ!」と思います。

 「だったら、もっとわかりやすく表示しておけよ!」と思いますが、バス停などに、そんな表示をしてあるのは、あまり見かけたことはありません。

 それで、正しいチケットを持っていないときに、検札にあたれば、観光客でも容赦なく罰金をとられるので、まず、正しいチケットを確保しておくことをおススメします。

 このLe Passe Navigo Découverteは、どこの駅でも発行できるのかどうかはわかりませんが、とりあえず、駅の窓口に行く必要があります。

 友人は「パリって物価が高いんだね~」と驚いていますが、とりあえず、交通費もなかなかバカになりませんから、少しでも自分の滞在にあった、お得なチケットを見つけることは、けっこう大切かもしれません。

 ちなみに1週間分のカードは、月曜日から日曜日までとなっています。


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2025年10月28日火曜日

CDG空港で電車が不通になって大変だったけど、お兄さんがとても親切だった話

  


 日本から友人が来てくれるので、彼女も久々のヨーロッパというので、「じゃあ空港まで迎えに行くよ!」と空港まで出向きました。といっても、私は車を持っているわけではないので、電車で行って、一緒に電車で帰るだけなのですが、それでも、久しぶりに会える友人に少しでも早く会えて、電車の中でもぺちゃくちゃおしゃべり出来たら楽しい・・そんな呑気な気分でした。

 ところが、飛行機は定刻よりも早くに到着し、通関もスムーズでわりと早く出てこられたまではよかったのですが、いざ、さて、家に帰ろうか・・となったら、空港からの電車(RER B線)が不通になっていました。まさにフランスあるあるです。

 空港でのチケット売り場にいたお兄さんに、「どのくらい動かないの?」と一応、聞いてみると、「RERは17時半までには動くと言っているけど・・(その時点ではあと30分くらいな感じだった・・)」との回答も、そんなの絶対にあてになるはずはありません。

 「となると、タクシー以外になにか選択肢はありませんか?」と聞くと、自分のスマホを出して、スラスラと調べてくれて、「このバスに乗って、ここまで行って、その先はこれがいいんじゃない??・・」と教えてくれました。

 それなら、バスでもいいや・・と思ったのが甘かった・・。そりゃそうです。RER B線が動かないのですから、バスの混雑ぶりは恐ろしいほどです。すでに一台がギューギュー詰めになっているのに、まだ出発せず、しかもバスに乗れなかった人の山がもう一台でも、恐らく乗り切れないだろうと思われるほどの黒山の人だかり・・。しかも、次のバスが出るのはさらにその40分後・・。

 もうバスは諦めて、タクシーで帰ろう・・となって、タクシー乗り場に行くと、こちらもけっこうな人・・それでも、タクシーの運転手さんが出てきて、「パリまで100ユーロはかかるよ!今日は・・」と意味不明の警告。

 「今日は電車が動いていなくて、人も多いから、100ユーロはかかる・・」と言い張ります。定額料金なはずでしょ!と言っているのに、ぼったくる気満々・・。

 もうそれでは、空港バスでオペラまで行くか・・と一回、空港に戻り、チケットを買おうかと思っていたところに、最初にバスを教えてくれたお兄さんがいたので、これまでの経緯を説明して、「どうしよう!」と泣きついたら、「じゃあ、Uber頼めば・・」と・・。

 でも、私は、「アプリも入れてないし、Uber なんて使ったことないから・・」といったら、私の携帯でサラサラとUber の予約をしてくれました。

 若い、おそらく20代の移民らしきお兄さんでしたが、嫌な顔ひとつせず、ロクに携帯も使いこなせないおばさんのために、「これは、こうして・・運転手に連絡取りたい場合は、ここを押して・・」と、ウーバーが来るパーキングの場所までちゃんと教えてくれて、あまりの親切に感動してしまいました。

 お兄さんは空港の職員のようでしたが、こんな親切な空港職員、初めて会いました。

 そんなわけで、友人とともに、タクシーよりも格段に安い値段で無事に家に帰ってくることができました。

 なんだか、腹を立てたり、慌てたり、お兄さんの優しさに感激したり、忙しい1日でした。


CDG空港からのタクシーとUber


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2025年10月24日金曜日

インフルエンザワクチンとコロナワクチン あっという間に済ませました

 


 もうずいぶん前に、「インフルエンザの予防接種を受けて下さい」とご招待状のようなものを頂いていて、これまでは、かかりつけのお医者さんに相談してから、決めていたところ、もう今年は、自分の体力にまったく自身がなくなっていることもあり、考えるまでもなく、直接、薬局にそのご招待状を持っていって、ワクチンをもらってから、お医者さんへ行きました。

 私が今年は、なんとなく、ワクチン接種を急いだのは、近々、友人が日本から来ることもあって、ワクチン接種したあとは、逆に一時的に熱を出したり、体調を崩したりすることもあり得るので、その前に済ませたいということもあったのです。

 インフルエンザの予防接種をしてもらった際に、今年は、コロナのワクチン接種はどうなっているんですか?と尋ねたら、「もうやっているわよ!こっちの方も絶対にやっておいた方がいいから、予約、入れときますか?でもインフルエンザワクチンとは最低48時間あけないといけないから・・この日でどう?」と言われて、予約してありました。

 



 パリは急激に寒くなってきていることもあるのか?かかりつけのお医者さんによれば、インフルエンザの患者さんもコロナの患者さんも激増しているとのこと。「早く両方とも済ましておくに越したことはないからね・・」と言われて、素直に従いました。

 今年のコロナウィルスの新しい変異種には「フランケンシュタイン」なる名前がつけられていて、感染力も高いとは聞いていましたが、同時にそこまで重症化する確率は高くはないということでしたが、やっぱり体力的に自信がなくなっている私としては、やっておいた方が安心・・インフルエンザにしても、コロナにしても、かかって苦しい思いをしたくないという気持ちが年々強くなっています。

 フランスでは、保険証のカード(Carte VItal)を通じて、診察記録、投薬記録、また検査の記録、今回のようなワクチン接種の記録が全て残り、自分自身でもその記録がオンライン上で確認できるようになっているので、そのあたりは、助かります。

 おそらく、その情報からまだ高齢者の仲間入りはしていないと思われる私のところに日常の通院記録や投薬記録を参考に、インフルエンザの招待状が来ているのではないかと思われます。

 コロナが全盛の頃は、もうワクチン接種の予約をしてから実際にしてもらうまでも大変で、しかも、どこに行くにもワクチン証明書を持ち歩いていたことを思えば、ずいぶんと簡単になり、昨年は、それでも、ワクチンカードとかいうものをもらって、これから、毎年、これ、コロナのワクチン接種をするときは、これを持ってきてね・・と言われていたのに、今年、そのカードを出したら、「もう毎年、あたりまえのようにやるものだから、もうカードもいらないわ・・」とあっさり言われてビックリしました。

 これでとりあえず、冬に向けての準備は完了した・・そんな気持ちになっています。

 

インフルエンザワクチン コロナワクチン


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2025年10月17日金曜日

メトロ10号線で運行を開始した新車両 MF19とパリの鉄オタくんたち

 


 未来の地下鉄車両がメトロ10号線で運行を開始するというので、ちょうど、その日は予定がついたこともあって、運行開始当日に、野次馬根性で見に行ってきました。

 私は特別、電車にもメトロにも興味があるというわけでもないのですが、「未来の地下鉄」とか、「将来的にはこの新世代の車両がパリの地下鉄路線の半分を占めることになる」とかいうので、どんなハイテク?どんな新車?と気になったのです。




 あとになってわかったことですが、この車両、まだ、あんまり本数も多くなく、当面は午前9時から16時まで、走行区間も10号線のほんの一部(ポルト・ドートゥイユ駅とラ・モット・ピケ・グルネル駅間)だけだそうで、何時にその車両がやってくるのかもわからず、まあ、見れたら、ラッキー!くらいの軽い感じでした。




 個人的には、以前RER E線がサンラザール駅まで開通した頃に見た、なんだかキラキラした感じなのかな?と思っていましたが、技術的なことはわかりませんが、わりとふつう。

 やっぱり私みたいな野次馬がけっこういると見えて、けっこう車内も混んでいたので、実感できなかったのかもしれませんが、大きく、これまでの他線の新車と思われるものと、そこまで大きく変わった感じはありませんでした。




 しかし、さすがに乗ってみると、新車の匂い(電車にも新車の匂いっていうものがあるのですね・・)、なんとなく、プラスチックというか、なんかケミカルな感じの匂いがしました。

 行く先の表示の電光掲示板が今までよりも広く、長く、おそらく見やすくできているんでしょうが、今のところ、「Bienvenue ligne 10」(10号線にようこそ)としか表示されていませんでした。




 細かいところは、なんとなく、ポールなどが全体に丸みを帯びている感じ、窓が大きいこと、ドアが幅広なのが特徴的かな?と思います。携帯のチャージができたりするUSBポートがところどころにあるのは、他の車両にも既に登場しているので珍しくはありません。

 正直、日頃、10号線というのは、ほぼほぼ乗る機会がないため、これまでの車両というものを知らなかったのですが、帰りに折り返しの電車に乗ってみたら、なかなかな年季が感じられ、椅子の布は擦り切れ、落書きを消した形跡があったりと、まあまあ汚くて、なるほど・・と思いました。

 なにせ、ふだん、ほとんど行ったことがない駅なので、折り返しはどこ?とまず出口を上がっていくと、駅の窓口に小さな人だかりができていました。のぞき込めば、何やら、大きな紙のようなものを配っていて、パリの鉄オタくんたちが、集結しています。

 さきほど、ホームでも写真を熱心に撮っている人たちがいて、パリにも鉄オタくんっているんだな・・と遠巻きに眺めていたのですが、思いがけずに彼らの固まりの中になんとなくすっぽり入ってしまうかたちになりました。

 駅の窓口では、新しい車両の紙の模型とステッカー、クッキーなどを配っていて、「せっかくだから、私も欲しいな・・」と並んでいると、近くにいた男の子が「これ欲しいんでしょ!ひとつどうぞ・・」と分けてくれました。

 すると、周りにいた男の子たち、そして駅員のおばさんまでもがクッキーやステッカーも欲しいでしょ・・とMF19のマーク入りのクッキーを出してきてくれました。




 きっと、鉄オタくんたちにとったら、またとない貴重品をこんな見ず知らずの野次馬おばさんにまで分けてくれるなんて・・ととっても感動しました。

 私は、これまで日本でもフランスでも鉄オタくんと呼ばれる人々に接したことはなかったので、初めて、ちょっとだけお話しましたが、彼らがとっても優しい目をした人たちで、優しいのは目だけではなく、本当に優しくて、しかもとても繊細そうで、(余計なお世話ですが・・)この人たち、こんなに優しくて普通の社会を渡っていけるのだろうか?とちょっと思いました。

 ちょっとこれまで出会ったことのない独特な世界観を持った不思議な雰囲気(決して悪い意味ではない)の人々でした。

 彼らの情報によれば、この新車両の中には、1台だけ、茶色いおタカラ車両があるそうで、残念ながら、その日は、もう運行は終了して車庫入りしているとのこと。

 せっかくだったら、そのレア車両も見てみたかったのに残念でした。

 でも、正直、この日、私は、未来の新車両を見れたことよりも、ふつうに生活していたら、絶対に接点がありそうもない、この鉄オタくんたちと、ちょっとだけでも触れ合えたことが感動的な1日でした。


メトロ10号線 MF19


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2025年10月16日木曜日

携帯3個持ってパリに来ている娘 私たちは、携帯に縛られている?

  


 娘はお年頃にもかかわらず(関係ないかもしれないけど・・)、どこに行くのもとても荷物の少ない人で、日頃、ふらっとでかけたりするのには、バッグも持たず、に手ぶらで出かけることが多く、旅行に出かけるにしても、非常に荷物はコンパクトで、私が若い頃に比べたら、考えられない身軽さ・・これじゃ、男の子みたいじゃん!と思わないでもありません。

 しかし、今回、娘がパリに来るのには、パソコン2台、携帯3台とそれに伴う充電器等々、電子機器が彼女の少ない荷物のかなりの割合を占めています。

 もっとも、彼女がパリに来るときには、私があれこれと、主に食料品をあれ買ってきて、これ買ってきて!と頼んでいるので、結局は、申し訳ないことに、恐らく、私の食料が大部分を占めるのですが、パソコン2台に携帯3台には、ちょっと驚きます。

 そもそも、パリに来ても、仕事をするから、こうなるのかもしれませんが、パソコンも携帯もそれぞれ会社用と自分用のそれぞれ1台。そして、携帯に関しては、自分の携帯ですら、フランスの携帯と日本の携帯と会社の携帯。

 まったく、しょっちゅう何か忘れ物をしたり、落とし物をしたりする娘がよくも携帯3台も持って失くさないものだと母としては、それだけでも感心するところです。

 しかし、携帯というもの、依然として私は、しっかりと使いこなせているとは言えないし、どちらかといえば、好きではないのですが、携帯がないとか、繋がらないとなると、途端に不安になってしまう状態でもあります。

 私は携帯は1台しか持っていないので、日本に行った時には、SIMカードを買って(今はe-simが使えるようになった)利用しているわけなのですが、この外国に行って、携帯のwifiが繋がるようにしなければ、いられない!とけっこう焦ってしまうことに、そういえば、少し前までは、そんなものなかったのにな・・と思わないでもありません。

 とはいえ、今は、携帯でなんでも情報を得ようとすることに慣れてしまっている今、街中の観光客を見渡しても、地図を片手に歩いている人など、すっかり見かけなくなっているし、人から道を聞かれることもめっきり減った気がします。

 反面、それだけ、携帯に縛られているような・・そんな気がしないでもありません。

 今度、バカンスに出るときには、思い切って、携帯をオフにして・・などと思わないでもありませんが、もはや、そんな勇気はなくなっているのです。


携帯電話


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2025年10月12日日曜日

娘との旅行で・・・Googleってこんなに便利だったのね・・

  


 こんなこと、今さら書くのもデジタル世代の人にとったら、つまらない当然の話なのかもしれませんが、どうにもデジタル機器に苦手意識が拭いきれず、実際に、上手く使いこなせていない私にとっては、娘と旅行していて、彼女が自由自在にGoogleのあらゆる機能を見事に使いこなしている様子には、毎度のことながら、驚かされます。

 行く先々の地図は、もちろんのこと、オンタイムのあらゆる情報が入ってくるのは、今の旅行には、素晴らしく便利な機能です。

 今回のイタリア旅行では、車を借りて、移動したのですが、携帯を車のナビに繋いで、道にも一切、迷うことがなく、また、その時の渋滞の情報から、警察がどこで、検問をしているだとか、今、事故が起こったから、道を変更した方が良いですよ!とか、そんなオンタイムの情報が入ってくるので、すごいもんだと、驚くばかりです。

 娘に、「日本で運転するときも、Googleのお世話になっているの?」と聞くと、日本だと、Googleをナビにしている人は、ヨーロッパほど多くないから、利用者からの情報も少ないから、これほどの精度には、ならないのだとか・・。まあ、日本は日本で別のナビがいっぱいあるけどね・・とのこと・・なるほど・・です。

 ちょうど、高速道路を走っていたときに、大きな事故に遭遇し、ちょうど、渋滞がはじまりかけ?くらいのところで、その情報が入ってきたので、私たちは、横道に逸れたのですが、隣に見える高速は、全く動かない状態になっていて、皆、諦めて、車を降りて、歩いたりしていたりするのが見えました。

 10分ほど走ったところで、高速道路でかなりの大型トラックが横転しているのが見えて、すれ違いにチラッと見えただけですが、まだ、トラックの中の人を救出している最中で、炎天下の中、この渋滞にまともにハマってしまっていたら、大変なことになっただろう・・とゾッとする思いでした。

 また、行く先々でのレストラン探しも娘がGoogleで探してくれるのですが、このチョイスがこれまた素晴らしく、私など、同じ画面を見ても、一体、どのお店を選んだらいいのか全くわからないのですが、彼女の勘は天才的で、本人曰く、値段と点数とあとは、写真で選んでいるというのですが、今回の旅行も1つもハズレはありませんでした。

 イタリアなので、そうそうハズレはないと思うのですが、それにしても、差はあるわけで、あまりにたくさんあるレストランで、ちょっと繁華街を外れたような場所にあるお店でも、娘の選ぶお店は見事に賑わっていて、味も確かなのです。

 そうなってくると、もう海外旅行でも携帯は必須のアイテムなので、その代わりに地図というものを持つ必要もなく、ガイドブックですら、必用ないわけです。

 どおりでパリでもガイドブック片手に・・という旅行者もあまり見かけなくなったはず・・。私は、知らず知らずのうちに、なんだか取り残されている感がします。

 私は娘のおかげで、かろうじて、そんな時代の変化を垣間見てのっかることができていて、その恩恵にもあずかれているわけですが、同時になんとなく自分が情けない気もしてくるのでした。


Google Googlemap


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