6月後半から7月初旬にかけてのパリの猛暑には、本当に疲労困憊させられました。年齢のために、体力が落ちていることもあるのでしょうが、こんなにパリの夏の暑さが厳しく感じたのは、初めてでした。
しかし、猛暑の日が続いた最後の日(といってもまだまだ夏は始まったばかりなので、これから先も暑い日はあるのでしょうが・・)、夕方から夜にかけて、なぜか突風が吹いたと思ったら、あっという間に気温が下がり、それからは、あの暑さがウソのようにスッといきなり涼しくなってくれました。
暑いと、もう集中力がなくなり、頭も回らなくなってくるので、何にも手につかず、そういう時に限って、期限付きの仕事があったり、提出しなければならない公的書類があったり、ネットや携帯の契約期限がちょうど切れて、切替のタイミングだったりと、なんだか、私の苦手なことが立て続けに山積み状態で、気持ち的にも、重なるときには重なるものだと、ウンザリしていました。
ようやく、暑さから解放されて、ホッとした翌日の朝、起きようと思ったら、何の前触れもなく、突然、腰に激痛が走り、立ち上がろうとするだけでも、腰から電気が走るみたいな痛みを感じ、まともに歩けない状態になりました。
転んだとか、なにかにぶつけたとか、運動後の筋肉痛とか、なにも思い当たることがなく、とにかく、こんな痛みは感じたことはありません。
幸い、亡き夫の置き土産?で、家に何本かの松葉杖のようなものがあるので、家の中の何か所に置きました。特に立ち上がるときに、負担がかかり、そのたびに耐えきれないような痛みが走るので、この松葉杖があってくれるとこんなに痛みを回避できるものなのか?とあらためて、その便利さを知った気がしました。
しかし、まあ、なんか寝違えたとか、なんかおかしな姿勢でいたのかも? まあ、そのうち治るだろうと思って、ひたすら家にある痛み止めの塗り薬や飲み薬(鎮痛剤)を飲んで、一日目はなんとか乗り越えました。
翌日には、起きたら、すっかり治ってる?と思いきや、これがさらに悪化。もう家の中を移動するのも一苦労、もう座っているだけでも痛い状態になりました。
腰が痛い時に塗る薬と処方してもらっていたボルタレンという塗り薬を塗ると、一瞬、ウソ??と思うほど、痛みが引くのですが、即効性はあっても持続性がなく、すぐにまた逆戻り。
自慢じゃないけど、昔、ぎっくり腰はやったことがあるのですが、それとは全然、違う痛みです。
ちょうど週末が挟まったので、お医者さんにも行けず、そのうち、こんな時に限って、また検査だのなんだのと言われるのが面倒で、できればお医者さんには行きたくないと思ってしまうというネガティブモードに突入。
そんな時に限って、ネットの契約が更新手続き中ゆえ、制限がかかっており、思うように使えずにドキドキ状態。今の私の生活でネットが使えないということは、大変な恐怖です。
そんなとき、そういえば、日本でもらってきた湿布薬があった!とゴソゴソ棚を探すと1包みが出てきました。
まあ、正直、そんなに期待していなかったのですが、これがなかなかのもので、ジワジワ沁みるように効く優れものでした。
もう誰から頂いたかも覚えていないのですが、お医者さんが処方しているもので、ロキソニンテープ・経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤・・と書いてありました。
わお!やっぱり日本の薬って凄いんだわ!と感激。今度、日本に行ったら、絶対に買わなくちゃ!と思います。
この日本の湿布薬のおかげで、なんとか、私の腰の痛みも完治はしないまでも、快方に向かっている感じです。未だ激しい打撲の後のような痛みがあります。
今回はあらためて「肉体的な痛み・苦痛」というものが、どれだけ人間としての生活を脅かすものであるのかを知った気がします。
少々、大げさではありますが、何もなしに平穏な生活というものが、どんなに幸せであるのかを、こんな時には、思ってしまいます。
このマイナスのスパイラルから抜け出て、ふつうの日々が戻りますように。
災難
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