連日の酷い暑さの中、バカンスシーズン突入で、パリには観光客が続々と押し寄せてきている感じがしています。
昨年は、パリ・オリンピックで多くの観光客を期待していたパリも、まさかの観光客は皆パリを避けて通るという結果になり、本当に昨年の今ごろのパリは、どこもかしこもガラガラでした。
パリオリンピックともなれば、さぞかし、観光客が押し寄せるだろうと目論んだパリのホテル業界は、宿泊料を爆上げし、結果、皆、ドン引き。そもそも安くないパリのホテルの宿泊料金が倍以上に跳ね上がってしまったのですから、それは、当然のことです。
そのうえ、規格外のセーヌ川での開会式のために街中は通行止めやら、閉鎖される店舗や施設が多数あり、高いお金を出しても、結局、自由に動いて、観光できないとなれば、みんななにも、そんな時にパリに行かなくてもよい・・と思うのはあたりまえです。
そのかわりと言っては何ですが、パリのメトロなどは、これまた、こんなパリ見たことない!くらいにきれいに清潔に保たれ、うわっ!オリンピックパワーすごい!でも、やればできるじゃん!と思いました。
しかし、一年経って、通常モードに戻り、駅なども(全ての駅とはいいませんが・・)しっかり臭い駅も戻ってきました。
また、オリンピックまでにと工事を急いでいたメトロ14号線などは、空港まで路線が繋がった(オルリー空港)こともあり、大荷物を抱えた観光客がグッと増え、2~3分に1本の間隔でやってくるにもかかわらず、来る電車、来る電車、なかなかの混雑ぶりになっています。
でも、ふと見渡すと観光客の割合が多く、彼らは大荷物を持っているので、余計に混雑しているような気がするのかもしれません。中には、若いのに大きな荷物をドンと座席の上において、携帯を眺めているような、なかなか迷惑な人もいます。
ついこの間は、どこの駅だったか忘れましたが、本当に数年ぶりに日本の団体ツアー客の一団を見かけました。けっこう年配の方々が多い印象でした。以前は日本の団体ツアーといえば、大型バスを貸切って、忙しく回っていましたが、最近は、添乗員さんがツアー名の看板を掲げて、メトロを乗り継いで案内しているようで、ずいぶん変わったな~と思いました。
とはいえ、なんだか日本人の観光客を見かけるのは、ちょっとホッコリして嬉しいものです。
また、ヨーロッパやフランス国内の子どもたちの団体もけっこう見かけます。サマースクールのようなものなのか?わかりませんが、子どもたちもけっこう各々に大きい荷物を前と後ろに抱えて大変そうです。
しかし、パリにとったら、観光客が増えることはありがたいことに違いなく、また、昨年の分も取り返さなければいけないと、観光業界はここぞとばかりに躍起になっています。
パリオリンピックの時は消えていたホームレスや露天商もすっかり戻っていて、臭い駅もしっかり戻ってきています。また、この暑さゆえもありますが、なかなか体臭のキツい方々も戻っています。
しかし、いろんなことをひっくるめて、これがパリ、素のままのパリをどうぞお楽しみくださいませ。
昨年、オリンピックの聖火台として作られていたチュイルリー公園の気球は期間限定(ロサンゼルスオリンピックまでの毎夏)で再設置されています。
また、エッフェル塔に備え付けられていた五輪は、そのまま残すという声もあったようですが、結局は、取り外されていました。それは当然だとおもいますが・・。
パリの観光客
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