2024年8月1日木曜日

こんなの初めて!パリジャンが驚いているパリのメトロ・・

  


 「パリオリンピックが開会して以来、パリのメトロがあまりに順調に稼働していることに、パリジャンが驚きの声をあげている」という記事を見て、なるほど・・と思いました。

 今回のパリオリンピック開催にあたって、大きな不安材料であったことのひとつはパリ市内の公共交通機関についてで、パリの住民にはできるだけ公共交通機関の利用は避けるようにとか、リモートワークにするようにとかいう呼びかけがされていたり、遅延等を避けるために、RATP(パリ交通公団)は、「乗客に病人が出ても停車しない」などと宣言したりして、物議を醸してきました。

 それが蓋をあけてみれば、パリのメトロは想像以上にスムーズで(今のところは・・)、むしろ、通常よりも遅延もなく、事故も起こらず、何よりもいつもよりもずっと清潔に保たれていることにパリジャンが驚いているのです。

 RATP(パリ交通公団)は、臨時の人員を大幅に配置し、実際に大して混雑していないところまでも行列ありきで駅の構内にテープを張ったりして、人の流れを整理する体制をとっています。

 また、清掃も行き届いていて(パリにしては)、今のところ臭い駅にもメトロにも遭遇していません。

 メトロがスムーズに稼働している理由には、いつもに増しての注意と人員を割いていることもあるだろうし、テロ等の警戒のために、メトロの駅や車内までにも警察や憲兵隊等が警備していることもあるとは思いますが、何よりも思っていたほど、観光客やオリンピック観戦のために来ている人が少なく、パリから逃避してしまったパリジャンも多いということがあるかもしれません。

 まだ、全体の観光客数などが出ていないので、わかりませんが、おそらく、オリンピック期間中は満室になるであろうと思っていた我が家の近所のホテルなども、そこまで満室という感じでもないことから、目論んでいたほどには、パリに観光客は来ていないのではないかと思われます。

 私自身もオリンピック時には、乗客が膨れ上がるであろうし、そのうえ、土地勘のない観光客に溢れたら、大変なことになるだろう・・と勝手に心配していましたが、むしろ、どこへ出かけても、オリンピック開催以来、今のところ、メトロでトラブルに全く遭っていない・・そういえば、いつもなら、こんなことあり得ないはず・・などと思います。

 とはいえ、バスは、運行停止の区間などがけっこうあって、少々不便ではありますが・・。

 それでも、まったく問題がないわけではなく、開会式の翌日に13号線が停まって、乗客が線路を歩かされたというニュースをチラッと見た気はするのですが、これでさえ、「早急な対応ができた!」とRATPは胸をはっており、全般的には、いつもより、ずっとスムーズという声が圧倒的に多いようです。

 この状態がキープできれば、それに越したことはないのですが、オリンピックが終われば、また元に戻ることでしょう。

 清掃だけでも、この状態をキープしてくれたら・・と思いますが、一時、コロナウィルス感染が始まった初期の頃は、本当にメトロも駅もきれいになり、このまま続けばいいなと思っていたのに、いつのまにか、すっかり元どおりに汚くなりましたから・・。


オリンピック期間中のパリのメトロ


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