2024年5月8日水曜日

RER E 線 ナンテール、ラ・デファンス、サンラザール駅まで開通

  


 私がフランスに来て以来、パリ及びパリ近郊の公共交通機関は、ずいぶん変わりました。その代わりと言っちゃなんなんですが、いつもどこかで工事中な感じですが、ずいぶん新しい駅や新しい路線が様々な既存の線との乗り入れが可能になり、今回は、RER(パリ郊外線)E 線がナンテール、ラ・デファンス、からサンラザール駅まで開通したというので、様子を見てきました。

 日頃、私は、あまり郊外線に乗ることはないので、せいぜい、RER A,B,C 線の一部・・正直、E線なんて、あったっけ?という感じでしたが、このE線がラ・デファンス駅、サンラザール駅まで開通するとなると、これまで他の路線を利用していた人々(A線など)が、それぞれの利便性により、このE 線に路線を変更することも可能になるわけです。

 政府は、このパリおよびパリ近郊の公共交通機関を充実させていくことを「ポピュラーエコロジープロジェクト」と呼び、少しでも通勤等に少しでも車を使わなくてもすむようになることを目指していると言っています。

 このE 線がラ・デファンスまで開通することはおそらく非常に大きいことで、ラ・デファンスは、新凱旋門(ラ・グランダルシュ)を中心に作られているヨーロッパ最大のオフィス街で、グランダルシュ周辺には、近代的な高層ビルが立ち並ぶ、ここほんとにフランス?と思うような近代的な建物ばかりの場所で、大勢の人が働いている街なのです。

 これまでも当然、ラ・デファンス駅は存在していたのですが、E線が新しく乗り入れるとなれば、駅やその乗り換えのための通路などは、新しく作られたもので、また拡張されるとなると車両も現在は新しいものが追加されています。

 数ヶ月後にパリオリンピックを控え、パリでは他の路線でもずいぶんと新車両が増えていますが、私にとっては、E線は初めてです。


 とりあえず、E線のラ・デファンス駅に行ってみましたが、まあピカピカのキラキラ・・。まだ新しくてピカピカということもありますが、デザイン自体もキラキラな素材を使ったキラキラな壁。まだ、平日は午前 10 時から午後 4 時までとラッシュアワーを避けての運転しかしていないこともあり、駅も電車も人はまばらな状態です。



 また、車内が見たこともないカラフルな色調とライティング、パリの他の車両ではあまり見ることが少ないつり革みたいな取っ手がついていたり、途中で車内のライティングがブルーになったりオレンジになったり、まだ空いているせいもあるのでしょうが、なんだかアトラクションに乗っているような気さえしてくる感じでもあります。

 これが通勤時間帯の満員状態だったら、どんな感じなのかな?と、想像がつきません。

 車両のフロントもちょっと丸い感じと速い感じが混ざった感じで可愛いです。撮り鉄みたいな少年も来ていました。

 


 しかし、駅にしても車両にしても、今までとは少しずつ違う感じで、ちょっと面白かったです。 

 でも、きっと、このキラキラでピカピカなきれいな駅も電車もあっという間に汚くしてしいまうのがパリですが、せっかくお金をかけて作ったきれいな駅と電車。きれいに保ってほしいです。

 この延長工事は、まだ終わっていないそうで、このE線はさらに長くなり、最終的には、2026年12月に完成予定だそうです。


RER E線 ラ・デファンス ナンテール


<関連記事>

「パリオリンピック開会式1週間前からの通行止めとメトロ・RER 17駅閉鎖」

「公共交通機関のトラブルに遭遇し続けた1日」

「イル・ド・フランス・モビリテ 2023年に発生したRER A,B,C,D,P 線の多数の遅延に対する払い戻し」

「急停車に警察官の駆け込み突入・・騒動が絶えないパリのメトロ」

「パリオリンピック開催時に予想される住民が迷惑すること」


0 コメント: