2024年5月18日土曜日

シャンゼリゼのロクシタンカフェの不思議

  


 シャンゼリゼの中腹くらいにロクシタンとピエール・エルメのコラボのお店ができてから、もうずいぶん経ちます。

 最初は、ピエール・エルメ人気が急上昇して、あちこちに店舗が増え始めていた頃でもあり、また、この場所がマカロン対決とも言うべく、シャンゼリゼを挟んでラデュレのはす向かいくらいの場所だったために、「スゴいな・・ピエール・エルメ・・闘志むき出しな感じ・・」とそっちの方にびっくりしましたが、それにしても「ロクシタン×ピエールエルメ・・」この組み合わせってどうなのかな?とちょっと不思議な感じもしていたのですが、それなりに継続しているようです。

 ロクシタンも一時は、すごい人気でパリに来たらロクシタンのハンドクリームをお土産に買って帰りたい!という人も多かったのですが、一時ほどの勢いではなくなった気がしないでもありません。

 さて、久しぶりにシャンゼリゼのこのお店を覗いてみたら、店内もテラスも「ロクシタン・カフェ」になっており、カフェなのになぜ?ピエールエルメの名前じゃなくて、ロクシタンカフェなの?とちょっと不思議でした。

 メニューを見る限り、ピエールエルメのスイーツが中心のメニューになっていて、カフェもピエールエルメとのコラボのお店になっているのですが、名前は「ロクシタン・カフェ」です。

 このコラボショップ全体はけっこう広いスペースを使っており、中央には、華やかな照明の下にマカロンをはじめとしたピエールエルメのスイーツが円形のショーケースに煌びやかに飾られており、冷静に考えれば、ちょっと引くような値段のスイーツが飛ぶように売れています。

 この周りをロクシタンの香水やクリームなどが南仏をイメージとした花に囲まれる感じできれいに並べられており、お店の奥の部分がやはり、このロクシタン調?の華やかなお花のデコレーションに飾られたカフェがあります。


 ハッキリ言って、多分、圧倒的にピエールエルメのスイーツの方が売れている感じなので、いっそのこと、カフェも「ロクシタンカフェ」よりも、「ピエールエルメカフェ」の方がわかりやすくて人がもっと入りそうな感じがするのですが、どうして、ロクシタンカフェという名前にしているのか?ちょっと無理矢理な感じがして不思議です。

 ロクシタンカフェ限定メニューとして、プロヴァンスのネクターやラベンダーのレモネードなどもありますが、あとは、ほぼほぼピエールエルメ。

 そもそも食料品のお店ではないロクシタンのカフェって・・と思って調べてみたら、なんと渋谷や軽井沢にもあるようでビックリしました。

 ピエールエルメは高級スイーツで、ケーキ1個が16~17ユーロ(約2,800円)(ちなみに1ホールではない)、お茶一杯12ユーロ(約2,000円)、ケーキ1個、マカロン3個、飲み物付きのメニューで34ユーロ(約5,700円)・・円安のために円に換算するとなおさら、卒倒しそうなお値段になりますが、ユーロで生活している身にとっても充分卒倒に値するお値段です。

 しかし、この場所柄、お客さんは途絶えることはなく、またそれぞれのブランドにとって、シャンゼリゼのこの場所にこれだけのお店を構えているということは、それだけでも、ある意味、ステイタスになります。

 負け惜しみ半分で、これだけのお値段出すなら、もっと安くて美味しいものあるけどな・・などと思うのですが、そこは、雰囲気を味わうというテイストが加算されるわけで、一概にはどうとも言えません。

 考えようによっては、豪華な三ツ星レストランなどで食事することを思えば、ずっと安くて、ずっと気軽に豪華な気分を味わえるのですから、それはそれでありなのかもしれません。


ロクシタンカフェ シャンゼリゼ


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