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2025年11月22日土曜日

ロンドン スーパーマーケット巡りがとっても楽しい!

  


 わずか1泊という今回のロンドン滞在では、行きたいところがありすぎて、この短い時間で一体、どこへ行こうか?と考えました。

 ロンドンには思い出がいっぱいで、かつて住んでいたエリアとか、行きたいところは山ほどあるのです。

 しかし、ロンドンに住んでいた頃は短い間にけっこう引っ越しをしていたので、たった1日で廻りきれるものでもなく、それでも、ホテルは私がロンドンで最後に住んでいた場所の近くに取っていました。

 パリからロンドンに到着したその日は、一緒に来た友人と一緒にバラ・マーケットに行ったり、コベントガーデンに行ったりして、食事してからホテルへ。翌日は、パリに帰るユーロスターが出る時間までは、それぞれ別行動で、友人は彼女が以前住んでいた場所を歩きたいということで出かけていきました。

 私はといえば、昔、良く行っていたスーパーマーケット巡りをすることに。ちょうど、ホテルの通り沿いの道に懐かしいセインズベリーズの大きな店舗があり、また、そこから少し歩いたところにウェイトローズの店舗があり、ユーロスターの出発する駅には、M&S(マークス&スペンサー)があり、その3店舗を時間をかけてじっくり廻りながら、買い物をすることにしました。



 一番最初に立ち寄ったセインズベリーズは一番、庶民的なスーパーマーケットですが、まさに、30年くらい前に私が通っていた場所と同じところに同じお店がまだあって(ずいぶんきれいになっていましたが・・)、もうそれだけで感動的!

 あのお店がまだあった~~~!と。



 しかし、買い物といっても、欲しいものは、ごくごく他愛もないクッキーなどのお菓子だったり、マフィンやクランペットといったパン類だったり、ちょっとしたお惣菜のようなものだったり、住んでいれば、ふつうに買い物するようなものばかり。それでも、そんな他愛もない食品ひとつひとつにまさに感動するというとても風変り?な楽しみなのですが、今の私には、他では味わえない感動です。

 スーパーマーケットもなんだか、今ではいつも見飽きているパリの品揃えとは、また、全然、趣が違って、なにからなにまで楽しくてしかたありません。

 どこに旅行に行っても現地のスーパーマーケットを覗いて見るのが好きなのですが、またロンドンは別の意味、懐かしさも感じられる場所なのです。

 中には必ずしも美味しいとはいえないものもあるのですが、その一般的にはあんまり美味しくないものでも、懐かしさというものは、また別の味わいでもあるのです。

 そして、セインズベリーズの次は、ちょっと高級路線のスーパーマーケット「ウェイトローズ」へ。これは、以前の私は全く知らなかったスーパーマーケットで、王室御用達とも言われるちょっと高級路線のスーパーマーケットです。たしかにお店の中もどこか落ち着いていて、置いてある商品も少し良質な感じがするものが多くて、安心してお買物ができる・・そんな感じです。




 そして、最後につい最近までパリにもあったM&S(マークスアンドスペンサー)。ブレグジットとともに、徐々に縮小し、ついにはパリから姿を消してしまったイギリスのスーパーマーケットです。

 パリにあったM&Sは、ロンドンにあるM&Sよりは、品揃えも少な目とはいえ、それでも定期的にイギリスのもの(クッキーや紅茶やパンなど)を買いに行けていたのに、このスーパーがなくなってしまったことは、とっても残念で、これまた久しぶりに目にするM&Sにもう、うるうるしそうで、もうあれもこれも欲しくなってしまいました。



 おかげで、私にとっては、宝物のような買い物なのですが、帰りの荷物は岩でも入っているんじゃないの?というくらい重くなってしまいました。しかし、なんとしてもこの食材たちを持って帰りたいという一心で、パリに持って帰ったのでした。

 これらの食べ物がなくなる頃に、今度は日帰りでもいいから、またロンドンに行こうかな? などと思っているのです。


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2025年11月20日木曜日

食べることが大好きな私が大興奮したロンドンのバラ・マーケット

 


 今回、ほんの短い滞在ではありますが、久しぶりにロンドンに行くことにしてから、さて、この短時間にどこへ行こうか?とSNSなどで情報を調べていたら、食べることが大好きな私にとって、まさにうってつけの場所「Borough Market」(バラ・マーケット)を見つけました。

 非常に歴史のあるマーケットらしいのに、私はなんで今まで知らなかったんだろう?と不思議に思うくらいでした。


 地下鉄ロンドンブリッジの駅をあがってすぐに広がる大きなマーケットには、ヨーロッパを中心とした色々な食材、チーズ類、様々な種類のパン、お菓子類、お茶、スパイス、肉、魚、また屋台のような世界各国のお料理を提供するお店がたくさん並んでいて、あれもこれもと目移りしてしまいます。


ソルトビーフって初めて見たな~


 もちろん、イギリスならではのソルトビーフのサンドイッチとか、ソーセージロールだとか、スコッチエッグみたいな、ずっしりとしたお肉の塊だったりもたくさんあります。






 中でも、大人気で大行列ができていたのは大きな鍋で作っているパエリアでしたが、そこは、スペインに行ったばかりの私たちは、さすがに、スルーして、ここはイギリスの王道、フィッシュアンドチップスを食べました。




 とっても大きなフィッシュアンドチップスで、アツアツの魚のフライとポテトは、外はカリッと中はホックリしていて、とっても美味しかったです。しかし、かなりの大きさ、量があるので、2人で1つを食べるくらいで、充分でした。


これも人気だった・・マッシュルームリゾット・・


 マッシュルームのリゾットなどもとっても美味しそうでした。(しかし、これは結局、断念)

 もっと、あれこれと食べたかったのですが、もうこれでいっぱいいっぱいで、あとは持って帰るようにと、ソーセージロールやスコッチエッグなどを買い込みました。

 パリにもマルシェがたくさんありますが、ここほど、国際色豊かな感じではなく、マルシェといっても、ずいぶんテイストが違うんだな・・と思いながら、満足のいく、訪問でした。

 どのお店もカード対応OKでした。


Borough Market  London SE1 9AL England  月休 

ロンドン バラ・マーケット


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2025年11月11日火曜日

バルセロナで大感激したレストラン・バル Cal PEP カル・ぺップ

 


 私が旅行をする大きな目的のひとつは現地の美味しいものを食べることで、まあ、常日頃から食べ物に対する執念・執着は強い方ですが、旅先となると、期間限定で食事の回数も限られてしまうため、その食事の1回、1回が真剣勝負。

 友人と旅行をすると、ちょっと呆れられます。

 今回の旅行はバルセロナ(スペイン)だったため、私は久しぶりに本場のパエリアがどうしても食べたかったのと(本場はバレンシアなのだそうですが・・)、バルでタパスを食べてみたい!と思っていました。

 パエリアもスペインのレストランにはさすがにけっこうな割合で置いてあるし、タパスのお店もなかなかたくさんあります。しかし、たくさんあるだけに、その中でどこを選ぶのかが大変、難しいことです。

 私の場合はGoogleで探して、メニュー、値段、写真を見て選ぶか?あとはホテルのフロントなどで実際に現地の人の声を聴いて、参考にすることが多いです。

 なんとなくの印象ですが、バルセロナはレストランはハズす確率は低いのではないか?全体的に食に関するレベルが高いような気がしました。しかも、パリよりずっと安いし・・。(こういっちゃ悪いが、パリの場合はハズレの場合でも、そこそこ高いので、とても腹立たしい思いをすることになります)

 今回は、あまり長い滞在ではなかったので、食事の回数もあまりあったわけではないので、大口は叩けませんが、今回の旅行で一番感動したのは、Cal PEP (カル・ぺップ)というバルでした。

 昼間でもけっこう混んでいるということだったので、時間を少し遅めにずらして行ったつもりだったのですが、それでも少しだけ待ちました。でも、恐らくあのお店では行列とは言えないほどの待ち時間(私たちの前に2人が待っていただけ)だったのだと思います。




 現地の食材を使ったお料理を目の前で豪快にお料理してすぐにカウンターに出してくれるようになっていて、このお店には、いわゆるふつうのレストランにあるようなメニューはなく、その日の食材によってメニューは変わります。




 店内の黒板?に、今日のおススメ・・みたいなものが書かれていて、あとは、食材を見て、周囲の人たちが食べているものを見て「あれ!あれ食べたい!あれ下さい!」みたいに注文します。

 カウンターの前には数人のお兄さんたちがいて、それぞれ注文をとってくれます。この方々、語学が非常に堪能で、スペイン語、英語、フランス語、ちょっとカタコトの日本語を話してくれる人までいますので、言葉に関しては、わりと安心です。

 バルに関しては食べたいものを少し予習して行ったので、お店に入って、「あ~あれあれ!あれ!食べたかったやつだ!」と目がランラン!




 私が食べたかったのは、ししとうの素揚げやマテ貝といわれる細長い形状の貝などだったのですが、それらもすんなり注文出来て、その他、アーティーチョークの素揚げやイカのフリットなどなどを注文しました。






 中でも感動的だったのは「アンコウのグリル」で、これには、本当に感動しました。身はふっくらとしていて、ガーリックを少々使っているのですが、どちらかといえば、繊細な味のアンコウがそのガーリックに負けていないのが、絶妙なバランス!付け合わせのじゃがいもも、このアンコウの焼き汁が上手く絡んでいて、絶品です!



 量に関してもたっぷりしていて、満足感が半端ないです。正直、この1皿だけでも充分、満足できるほどの量です。

 値段がわからないので、ちょっと心配もありましたが、これが意外にも安く、パリだったら、このクォリティでこの量だったら、優に2倍の値段するのは間違いないだろうと思われ、(アンコウに関しては、1皿20ユーロ程度でした)最後に値段を見て逆の意味でビックリしました。

 マテ貝のグリルに関しても、火の入り具合が絶妙、しかも素材が新鮮なために、淡泊そうに見えて、貝そのものの味が濃くて、非常に味わい深いです。

 また、ししとうの素揚げは、そのものの味ですが、シンプルに調理されたものを塩だけで食べるという王道。そして、アーティーチョークの素揚げというものも初めて頂きましたが、まわりの部分がカリッとしていて、芯?の部分はホッコリしていて、これもまた素揚げしたものを塩だけで頂きます。

 フリットのイカが新鮮でカリふわなことは言うまでもありません。

 美味しいだろうと期待して行ったお店でしたが、想像以上に大満足。自信をもっておススメできるバルです。

 さすがバルセロナ!

 

Cal PEP カル・ぺップ 

Plaça de les Olles,8 08003 Barcelona

www.calpep.com (34)93 310 7961


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2025年10月30日木曜日

久しぶりに行った シャルティエ(BOUILLON CHARTIER)が激混みしていてビックリした

  


 日本から来ている友人のリクエストで、「このレストラン!行ってみたい!」という写真を覗いたら、「BOUILLON CHARIER」で、久しぶりに出かけました。

 ここは、庶民的でありながらも、レストランの中のつくりが、ちょっと古き良きフランスの時代を彷彿とさせる雰囲気があり、王道というか、定番フレンチのメニューが単品から気軽に頼めるお店です。

 日本からパリに来た人には、けっこう喜ばれるお店です。なんといってもお値段がお手頃価格で、この円安の現在でも、まあまあ許容範囲・・というか、ヘタをすると、ファストフードだって、もっとかかってしまうのでは??と思うほどです。

 いつ、行っても変わることなく、いつでも混んでいるのですが、今回は、これまでにない混みようで、お店に着いたのはお昼時12時半くらいではあったのですが、とにかく行列が何重にもなり、他のお店の前を超えて道をはみ出るほどの並び方。

 現在、フランスはバカンス期間中で家族連れのお客さんなどもけっこういることもあるのか、こんな行列、初めて!というほどでした。


 延々の行列・・といっても、お店の中はけっこう広いので、回転は悪くなく、もっともっと永遠に待たされるのかと思いきや、行列が最後の直線コースに入った(お店の正面が見える位置)ところまで進んだ時点で、前には4~5人の家族や人数の多いグループばかりが並んでいたためなのか?「お二人ですか?では、お先にどうぞ・・」と最後の最後に30人抜きくらいで急に前に進めて、並んだのは結局、30分~40分くらいでした。

 店内は、あまりギューギュー詰めに座席を詰めて置いていないので、一端、入ってしまえば、ほぼ満席ながらも、そこまで混んでいる感じがないのもこのお店の良いところです。

 今回は、超忙しい時間帯のウェイターのおじさんたちのあまりの機敏な働きぶりと嫌な顔ひとつしない、しかも間違いなく正確で素早い対応に思わず、目を見張ってしまいました。



 このお店のウェイターさんたちは、一人一人は、そんなに若い人はむしろほぼほぼいなくて、中年以降のおじさんばかり、黒を基調にした制服とエプロンに身を包み、皆、ものすごく誇り高く働いている感じがとてもいいな・・と思いました。


地鶏のローストと牛タン


 一見、あまり年配の人がやらなそうな仕事ではありながら、「なまっちょろい小坊主には、この仕事なんか務まらないだろう・・」とでも言っているような、プロの仕事人・・そんな感じがしました。

 

生クリームたっぷりのシュークリーム

 お料理はいつものように美味しかったし、完璧?でしたが、そんなウェイターのおじさんたちの心意気を妙に感じてしまった今回のレストランでした。

 なんといっても、このお値段、この日はメイン、デザート、コーヒーをそれぞれ食べて、一人、15ユーロくらいでした。今どき、パリでこんな値段でそこそこの食事ができるところって、そうそうありませんから、混んでいるのも当然です。

 しかし、並ぶ価値はあります。


シャルティエ(BOUILLON CHARTIER)


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2025年9月22日月曜日

熱い水道水は飲まないでください

  


 昨今、食品への有害物質混入の話は珍しくない話ですが、なんと、今度は水道のお湯が有害だという話です。

 ここ数年、ネスレグループのミネラルウォーター問題が取り沙汰されて、ペットボトルの中にマイクロプラスチックが混入しているとか、水源自体が汚染されていて、それを隠蔽していたらしいとか、ミネラルウォーターを濾過する過程で違法精製が行われていたとか・・水に関しての有害物質?問題は、そんな話でした。

 しかし、今回は、水は水でも水道水・・。しかもお湯。お湯ならば、殺菌されていそうなイメージもあるのですが、実はそうでもないらしいのです。

 これは、Eau de Paris (パリ市水道局)も警戒を呼び掛けています。

 熱い水道水というのも、一見、妙な気もするのですが、水道の蛇口から出るお湯のことで、「熱い水道水には、細菌や微量の金属が含まれている可能性があり、どちらも(細菌、金属)健康に有害であるため、コーヒーをいれるためのお湯や麺類などを茹でる際に、お湯をわかすのに少しでも早くと水道水のお湯を使わないように、お水からお湯をわかすようにしましょう!」という呼びかけです。

 温水や熱湯が滞留すると、細菌などの微生物の増殖が促されるというのです。給湯器を利用している場合はこれに該当するとともに、この温水は給湯器と蛇口の間の配管に滞留する場合もあるということです。

 残念ながら、細菌を殺す目的で、このお湯(お水)をやかんに入れて温めなおしても効果はなく、世界保健機構(WHO)は、水から細菌を取り除くためには、少なくとも1分間以上、沸騰させる必要があると説明しています。

 理由はこれだけではなく、残念ながら、熱は特定の金属の腐食を加速させる傾向があり、お湯をタンクに貯めたり、かなり古い配管をとおって循環させたりすると、熱によって多くの金属が溶解し、その後、飲む水に混入します。

 これが健康によくない・・特に定期的に使用することは避けるべきだと言っています。

 我が家の場合、お湯はタンクで湧かされていて、いつも水道の蛇口からお湯も出るようになっていますが、私の場合は、幸いなことに水道のお湯を飲んだり、食べ物を茹でるのに水道のお湯を使うことは、ありませんでした。

 特にパリ市の場合、また特に旧建築の場合などでは、かなり古い配管のところも多いと思われるので、こんな話が浮上してきていると思われます。

 しかし、言わせてもらえば、原理的には、タンクに溜まったお湯が金属を溶かしてしまうということは、ずっと昔から変わっていないことで、ここに来て、そんな話が浮上するということは、逆に水質のチェックをするようになったのか、わかりませんが、まあ、ひとまず、健康に有害であるという注意喚起が呼び掛けられれば、少しでも危険が回避されるのかもしれません。

 特に小さい子どもがいる家庭などでは、避けられるリスクはできるだけ避けたいもの。

 健康に有害なものばかりがどんどん指摘されて、鬱々ともしてきますが、やはり知っておきたいことでもあります。


水道のお湯は有害


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2025年9月17日水曜日

超人気パティスリー セドリック グロレ攻略法

  


 以前、セドリック グロレ(Cédric Grolét Opéra)に行ったのは、もう2年前のこと。一度目に行ったときには、さんざん並んだ挙句に、結局、お目当てのクロワッサンは買えず、悔しくて、翌日、もう一度、開店時間目掛けて行ったら、もうすでに長蛇の列で、また延々とならびました。それでもなんとか、思っていたものを買えるには買えました。

 さすがに、飛び切り美味しかったのですが、しかし、これだけ並ぶのはな~~と、それ以後、行っていませんでした。

 それでも、近くを通るたびに、いつも気になって、「まだ、並んでいるのかな~?」と思って見ると、やっぱりいっつも並んでいます。

 今回、久しぶりに娘が来るというので、なんか、美味しいものを食べさせてあげたいな・・と思って、ああそうだ!セドリック グロレだ!と思ってクロワッサンやパンオショコラなどを買いに行きました。

 並ぶのは覚悟していたのですが、今回は、その並ぶ時間を最短にしたい!と思い、開店時間の約30分前に到着(午前9時開店)。すでに、私の前に8人が並んでいましたが、私は9番目。これならば、開店とほぼ同時に入れます。

 一度にたくさんのお客さんを入れないので、それから5分ほどは待ちましたが、このくらいが一番、効率的なんだな・・と自分では、大満足。そのうえ、開店とほぼ同時なので、その日に買えるものは、ほぼほぼよりどりみどりです。



 なんといっても、そこまで詳しいわけではないので、クロワッサンとパンオショコラ、パンスイスの他に今日は、今まで見たことがなかったバニラのフランとシナモン風味のグリエ オ ポム(りんごのパイみたいな感じ)などがあり、ついつい買ってしまいました。



 美しいというか、もはや麗しい感じのケーキも勢ぞろいで、一応・・値段を聞いてみましたが、恐ろしいことに、これが25ユーロ、これは35ユーロ、これは45ユーロとごくごく小さいケーキの値段としては、天文学的な数字・・。ケーキを見つめる私の目がいじましかったのか、教えてくれた店員さんが、サントノーレは、今日はこの3つしかないのよ!と・・。




 さすがに、ヴィエノワズリーをこれだけ買ったうえに、サントノーレまでは、ダメダメ・・と自分に言い聞かせ、教えてくれた店員さんに「いじわる!」と言ったら、彼女も大笑い。

 しかし、これまでで最短の30分でクロワッサンをゲットできました。



 さすがに立派なクロワッサン、立派な袋に入れてくれても、もうその柔らかで魅力的な香りが漂ってきます。これは、歩きながらかじる・・というには、もったいなく、家に帰って、美味しいコーヒーを入れて、しっかり味わいたい・・とニコニコで家に帰りました。

 家に帰っても、ほぼほぼ焼き立てのクロワッサン。美味しいコーヒーをいれて、食べました。

 あらためて、味わうと、やっぱり、ふつうのクロワッサンとは、やっぱり次元が違い、一人で食べながらも、何度も「う~ん!」と唸り、「美味しい~~~」となんど口から洩れたことか・・。

 やっぱり、ふつうのクロワッサンとは段違いです。

 サクふわ・・なんて、軽々しくは言いたくない・・このサクサクの部分がとにかく軽くて、中はしっとり・・しかし、全然しつこくないどころか、全体の香りがふんわりとしていて、とにかく、たまらないのです。

 今回、パン・オ・ショコラ等はまだ食べていませんが、やっぱり最高に美味しいです。

 お値段はクロワッサン4ユーロ、パン・オ・ショコラ6ユーロ、フラン12ユーロ、グリエ・オ・ポム8ユーロ(2025年9月現在)とふつうのパティスリーに比べれば、かなり高めではありますが、充分、それだけの価値はあるかと思います。



 美味しいものは、少しだけの量でも満足感が違います。1個のクロワッサンで今日1日、私は幸せな気分で過ごせるのです。

 30分程度並んで、この満足感なら、また、行ってもいいかな?と思うのでした。

 しかし、私が買い物を終えて、ニコニコでお店を出ると、お店の前には、すでに100人は下らない行列。もうこうなってしまうと、この人たちは、少なくとも1時間は待つだろうと思われるので、この30分の違いが大きな違いになってしまうんだな・・と思いました。

 行列には、あまり抵抗がないのか、最近では減ったな・・と思われる日本人観光客もパラパラいるようで、近くにいた若いカップルの女性が男性に向かって「今日はちょっとぜいたくして・・」というので、爆買いする??と思って聞いていたら、「クロワッサンだけじゃなくて、パンオショコラも買っていい?」と聞いていて、それには、相手の男性も無言・・彼女の方は、それで彼の意を察したのか、「やっぱり、やめとこうか・・」と・・なんだか、気の毒な気持ちになりましたが、今の日本人ってこんな感じなのかな?とちょっと悲しい気持ちになりました。


🌟セドリック グロレ  オペラ(Cédric Grolét Opéra)35 Avenue de l'Opéra 75002 Paris


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2025年9月16日火曜日

2025年バゲットコンクール グランプリ受賞のお店 Boulangerie La Parisienne

  


 もうここ何年もパリのバゲットコンクールでグランプリを獲得したバゲットは、必ず味見をしてみるようにしているのに、今年は、もうとっくに決まっていたというのに、これまで、ついついうっかりして、忘れていました。

 つい先日、思い出して、ついに行ってきました。

 正直なところ、美味しいバゲットに感動するハードルは自分の中でどんどん上がってしまって、当初のような派手な感動はしなくなっていることは、なんだか自分でも寂しいのですが、それでも、今まで行ったことのない知らなかったお店に行ってみるということは、ブーランジェリーに限らず、どんな場所でも楽しいものです。



 いつも思うのですが、パリのバゲットコンクールでグランプリを獲得!なんていっても、本当にごくごくふつうのブーランジェリーで、特に値段が高いわけでもなく、それぞれに、本当にバゲット(バゲット・トラディション)のみに関して審査しているコンクールなので、なんだか、他のものは、全然、冴えないな~というお店もあります。

 いつもは、コンクールの結果が出て、わりとすぐに行ってみることが多いので、お店にそんな表示は微塵もされていないのですが、今年は、グランプリが決まってからずいぶん時間が経ってしまっていたため、お店のウィンドーには、このグランプリの表示がど~んと掲げられていました。





 昨年のグランプリを獲得したお店もそうだったのですが、意欲満々な感じが伝わってくるような品揃えで、パンはもちろんのこと、あまり他では見ない感じのフレーバーやデコレーションのケーキなどが色とりどりにきれいに並べられていて、バゲットに辿りつくまでにも魅惑的なものが、たくさん並んでいます。




 私が特に気になったのは、シソの葉を使ったもので、よくよく見れば、これもパティスリー部門で1位をとったと書いてありました。

 その他、季節のイチジクのタルトやクラッシックなミルフィーユなども、美味しそうです。



 他のケーキ類に気をとられて、肝心のバゲットは、別に焼き立てだったわけでもなく、あまり感動もなく、家に持ち帰り、それでもしっかり、ついでに美味しいチーズなども買って帰り、家に帰って食べてみると、やっぱり美味しい~~!

 まあ、パリで今年、一番のバゲットに選ばれたのですから、そりゃ~美味しいでしょうが、期待は裏切られず、シンプルにバゲット、美味しいバター、チーズ・・やっぱり、フランスは、美味しいパンと美味しいバター、美味しいチーズ。これは、間違いないな・・と久しぶりにシンプルにバゲットを味わいながら、納得したのでした。

 ちなみにバゲット(バゲット・ドラディション)のお値段は1本 1.30 ユーロです。


🌟Boulangerie La Parisienne     12 Rue de Faubourg Poissonnière 75010 Paris 


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2025年9月12日金曜日

私のお気に入りのパリのフレンチ ビストロ Le Comptoir du Relais ル・コントワール・デュ・ルレ

  


 私は、正直、フレンチ、フランス料理が大好き!というほどではないのですが、そりゃあ、美味しいものが好きなことには変わりはありません。

 いつだったか、珍しく、娘とフランス国内を旅行した際に、たまにフランス国内を旅行するんだから、美味しいフレンチにしておこうよ・・と、そんなに頻繁には行かないフレンチに2日間、昼、夜と続けて行ったことがあったのですが、もう2日目の夜には、なんだか、ちっとも食欲がいま一つ湧かずに、二人して苦笑してしまったことがありました。

 色々と調べて出かけたので、そのどれもが美味しいレストランやビストロではあったのですが、やっぱり、フレンチだとこうなるのか・・と思ったこともありました。

 そんな私が、珍しく、パリでわりと行き続けているレストラン・・というか、ビストロがあるのですが、今日は、そのご紹介をします。

 そのビストロは、「Le Comptoir du Relais」(ル・コントワール ・デュ・ ルレ」というお店です。パリのサンジェルマン・デ・プレ、オデオン界隈にある小さなビストロです。もとはと言えば、知人に教わって行きはじめたお店ではあるのですが、ここは、ちょっといつ、何を食べても、他のビストロで食べるのとは、ちょっと一味違うな・・と唸ります。



 今回、食べたロブスターのお料理は、パエリア風のリゾットとロブスターのバターソテーを組み合わせた絶品でした。

 とはいえ、いつでも混んでいるので、今、パリ空いているし・・だったら、あそこも空いているかも?と思うときくらいしか行かないのですが、いつ行っても、期待を裏切られることはありません。

 後から知ったのですが、ミシュランのガイドにも掲載されているそうです。(星付き等ではありませんが・・)

 ここは、私が外食するコンセプトの一つである、「同じようなメニューでも、これは、絶対に自分ではできない料理」を出してくれるところでもあります。


メニューはだいたいこんな感じ


 また、地域柄?客層もわりといい(お客の立場で言うのもなんですが・・)ので、ゆったりとした気分で食事ができますし、お値段も相応(安くはないが妥当)で、非常に雰囲気も良いです。

 お店は、特に凝った内装などではありませんが、ついつい、テラス席やテラス席に近い席で食事したくなるような、パリらしい雰囲気のお店です。

 以前は、ホテル・リッツやホテル・クリヨンでシェフをしていたという有名シェフがオーナーを務めておられたのですが、今は別のオーナーに代わったようですが、味はしっかり引き継がれていて健在です。引き継いだシェフもなかなかの有名シェフのようです。

 間違いないパリらしいビストロをお探しの方には、ぜひぜひ、おススメのビストロです。


🌟Le Comptoir du Relais 9 Carr de Odeon 75009 Paris 


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2025年9月3日水曜日

パリで人気のステーキのお店 Le Relais de l'Entrecote ル・ルレ・アントルコット

  


 これをフランス料理と言ってよいのかどうかはわかりませんが、ステーク&フリッツ(steak frites)は、フランス人が最も好きなメニューのひとつだと思います。要は、ステーキとフライドポテトです。

 以前、知人が「フランス人の夫が和食だと嫌な顔をして、機嫌が悪くなるから、ふだん、あんまり和食は作らないんだ・・」と話していたことがあって、お気の毒だな・・と思ったことがありました。(うちの夫はフランス人でしたが、私の作ったものは、なんでも美味しい美味しいといって食べてくれていたので、大変、たすかりましたが・・)

 その知人には、「それじゃ、ご主人は何がお好きなの?」と聞いてみたら、「とりあえず、ステーク&フリッツにしとけば、ご機嫌なの・・」というので、「ああ~なるほどね・・」と思った覚えがあります。

 考えようによったら、そんなに手間がかかるお料理でもないので、ラクといえば、ラクですが、ちょっと寂しいような気もします。

 しかし、それくらい、フランス人が(特に男性)スタンダードに好むメニューのひとつでもあります。

 今回、ご紹介するのは、そんなステーキのお店でとても人気のお店があって、いつでも行列ができていて、いつか、行ってみようと思いつつ、長いこと行かずにいたお店です。




 なんといっても、このお店、ステーキしかない(デザートはあるけど)ので、ガッツリお肉を食べる気にならないときには、他のものを食べてみるということができないので、胃の具合と食欲などのタイミングが合うときではないと、なかなか行けなかったのです。

 このお店は、皆が同じものを食べているので、メニューを選ぶ必要がないのですが、オーダーの際には、お肉の焼き具合とドリンクを注文するだけです。どのテーブルも同じものが並んでいるお店というのも珍しいお店です。



 まず、パン(バゲット)とクルミのサラダが出てきますが、これはサラダにクルミが散りばめられているシンプルなもの・・これもドレッシング(マスタードベースですが、ソフトな感じ)で和えてありますが、そのドレッシングの量がちょうどいい!クルミもとてもサラダにあいます。

 そして、そのあとに、フライドポテトとステーキ(リブロース)が出てきます。ステーキには、このお店のオリジナルのソースがかかっています。




 一般的なフレンチのビストロなどだと、ステーキのソースは、マスタードソースとか、ベルネーズソースとか、胡椒のソースとか、ワインのソース、シャンピニオンのソースとか、色々ある中から選べるところも多いです。

 しかし、このお店では、ソースはハーブの効いた(わりにはくせがない)オリジナルのソース一択ですが、おそらく、このソースがきっとクセになって、また食べたい・・となるような気もします。

 マスタードは、頼めば、別に持ってきてくれます。

 フライドポテトもお肉も大きな銀のお皿で運んできて、それぞれのテーブルの近くに備え付けてある、保温のできる場所の上におかれ(といっても、頻繁に運んできてくれるのでほぼ、人数分の量)、あとで付け足してくれます。

 というか、ポテトもお肉も2回に分けて、サーブしてくれるので、アツアツのものを最後までいただけます。

 私は、ふだんは、どちらかというと、ステーキはあまり食べないし、フライドポテトというものも滅多に食べないし、自分でも作らないので、なんかこんな機会だと、ちょっと罪悪感も薄れて嬉しくなってしまいます。




 お肉はしっかり注文通りに焼いてきてくれるので、焼き加減も納得、お肉自体もテンダーな赤身、アブラは気にならない感じのしっとりしたお肉でした。

 お店の内装は、クラッシックな感じの赤が基調のデコレーションで、ウェイトレスさんたちもクラッシックなメイドさんみたいな恰好をしています。どういうわけか、あんまり若すぎない感じ?の方が多かったですが、皆、親切です。




 考えようによっては、メニューがよくわからない・・ということも関係ないので、外国人にとっても、言葉の心配がないので、気楽に入れるかもしれません。

 このお店、いつか、ボルドーに行ったときに、夜、すごい行列ができていて、「一体、何のお店なの?あんな行列ができるって?」と思って調べたら、娘が「パリにもあるみたいよ!」というので、そんなに人気なら、いつかは行ってみようと思っていたのでした。

 私は、サンジェルマン・デ・プレのお店に行ったのですが、実は、パリだけでも、シャンゼリゼの近くやモンパルナスの近くなど、5店舗くらいあるみたいです。

 料金も29ユーロ(ドリンクやデザートは別料金)(2025年7月現在)と、リブロースのステーキとしたら、良心的で明朗会計、そこそこの高級感もあります。

 お肉好きの方は、ぜひ、行ってみてください!


🌟Le Relais de l'Entrecote  20 Rue Saint Benoit 75006 Paris 


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