パリでのファストフードといえば、サンドイッチかハンバーガー、ケバブ、そしてファラフェルです。現在の日本の様子はよくわかりませんが、私はパリに来るまでは、ファラフェルというものを日本で食べたことはありませんでした。
ファラフェルは、ひよこ豆をすり潰して、パセリやコリアンダーなどの香辛料を混ぜ合わせて丸めたものを油で揚げたもので、トマト、オニオン、きゅうり、紫キャベツ、ピクルス、揚げナスなどの野菜とともにフムスやサワークリーム(ヨーグルトクリーム?)のようなソースとピタパンと共に食べる(ピタパンに挟んでサンドイッチのように食べる)中東のお料理です。
メニューによっては、それに肉類が添えられていますが、基本的にファラフェルは、ミートボールのようでありながら、原料はひよこ豆であり、ベジタリアンにも食べられるヘルシーな人気メニューです。
パレのマレ地区(パリ4・3区)は、パリで最初のユダヤ教会が作られた場所であることから、ユダヤ人の多い地域で、マレ地区だけでも一体、何軒のファラフェルのレストランがあるかと思うほどのファラフェル激戦区です。
価格も比較的安いことやベジタリアンにもOKだったり、ヘルシーなわりにはボリュームがあるこのファラフェルは、特に若者を中心に大変に人気のある食べ物で、食事時には、大行列ができています。
中でも、恐らく一番人気は、L'As du Fallafel というお店で特にファラフェルのピタパンを使ってのサンドイッチのテイクアウトのための行列は途絶えることがありません。これは、周囲のファラフェルレストランが気の毒になるほどで(といっても、他のお店にお客さんがいないわけではありませんが・・)、このお店は開店と同時に行列用のロープが張られ、長い時間帯、行列の長さが変わることはないほどの人気店です。
ファラフェルのサンドイッチ・円錐形の紙に包んで、フォークを添えてくれます |
私は、たまたま友人が近くに住んでいるために、マレ地区に出向くことが多いのですが、近くには、ピカソ美術館や古い街並みがそのまま残されながら、様々なアーティストのアトリエやギャラリーも多い地域で、入れ替わりも激しく、常に新しいものと古いものが混在する魅力的な界隈です。
そんなマレ地区で一際、目立つのがこのファラフェルレストランで、この地域では他のファストフードがかすんで見えるくらいです。
恐らく、この一番人気のお店は、一番コスパ(値段と味の両方)が良いのだと思いますが、テイクアウトのこのシンプルなファラフェルのサンドイッチは、テイクアウトなら、6.5ユーロ(850円程度)とパリでの外食としては、かなり安い、しかもフランス人がこだわりたがる手作り、ホームメイドでオリジナルなメニューが人気を呼んでいるのだと思います。
天気の良い日などは、こんなファラフェル片手に外で気ままに食事するのは、レストランの中で食事をするよりも、まことにフランス人の好みそのものなのです。
私は、周囲のファラフェルレストランを制覇したわけではありませんが、友人が勧めてくれた「ここがパリで一番美味しいファラフェルレストラン」と太鼓判をおしてくれたKING FALLAFEL PALACE というレストランのものがやっぱり美味しかったのです。
一番人気のレストランよりは、値段も多少、上がりますが、パリでの外食としたら、決して高いものではありません。ファラフェル自体も外側がカリッと中はふっくらと仕上がっていて、カリッと口に入れるとフワッと微かな香辛料が香ります。
結構、ボリュームがありますが、ほぼ野菜のこのメニュー、思ったほどには、お腹にズシンとくることもありません。ファラフェルに添えられたたくさんの野菜がとれることも魅力的でお腹がいっぱいになるわりには、罪悪感がありません。
パリにいらっしゃることがあれば、ビストロや星付きレストランのフレンチも美味しいですが、パリジャン、パリジェンヌに人気なこんなファストフードを試してみるのも楽しいかもしれません。
ファラフェル パリ
⭐️L'As du fallafel
34 Rue des Rosiers 75004 Paris 🚇1号線Saint paulより徒歩2分
⭐️KING FALAFEL PALACE
26 Rue des Rosiers 75004 Paris 🚇1号線Saint paulより徒歩2分
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