2026年5月23日土曜日

なんかテイストが変わってきた気がするパリのユニクロ

  


 最近は、買い物といえば、食料品ばかりの色気のない私です。

 それでも日本に一時帰国した際には、ユニクロには必ずといっていいくらい寄ることにしていて、ヒートテックとか、下着類とか、靴下とか、インナーっぽいものをまとめ買いして帰ってくるので、かろうじてユニクロでは買い物をしてきました。

 ごくごくたま~に、パリでもユニクロがあると、覗いたりもしていたのですか、ここのところ、ずっとご無沙汰していました。

 最近は、ユニクロはパリでは、本当にどこに行っても見かけるくらい、店舗が増えているので、いちいち覗いてみることさえしなくなっていたので、かえってご無沙汰していた感じがあります。

 先日、たまたま、通りかかったユニクロが入口から華やかな色合いの飾りつけで「パリのユニクロは展示の仕方も美しいな・・」と思いながら、お店のショーウィンドーを眺めながら通り過ぎようとしたところ、「ん??これユニクロなの?」と思うような夏用のワンピースが並んでいて、ビックリしました。


         


 「ん??今はユニクロってこんな感じの服も置いてるんだ・・」と思って、久しぶりにユニクロの店内に入ってみました。ユニクロといえば、インナーとか、ラフな感じの服という印象だったのですが、どうやら、ちょっとテイストが変わった、もう少し普段にもラフに着れるようなワンピースなんかがあって、ちょっと興味を惹かれました。




 価格的にもユニクロ価格なので、そこまで高価なものではありませんが、シンプルなデザインで、しかも夏服ということもあるのでしょうが、エアリズムの素材で出来ている服などがあって、これなら、きっと着心地も良いだろうし、洗濯もラクラクできそうだし、なかなか良いな・・と、ちょっと見直しました。

 これ?ユニクロ?と思ったワンピースは、ずいぶん前にユニクロが買収したと聞いてはいたプリンセスタムタムのデザインのものでした。



 相変わらず、平日の日中にもかかわらず、店内はけっこう賑わっていて、しかも、店内を見て歩いている人々は、けっこうな数の洋服を抱えていて、買う気満々な感じです。

 ヨーロッパの他の国からの観光客もけっこうユニクロで買い物をしていくという人は多いらしいのもパリのユニクロの特徴でもあります。

 私が日本に行くのは冬のことが多いので、日本でユニクロに買い物に行っても、比較的、色合いも地味で華やかさとは程遠い印象があるのですが、今頃の季節は日本のユニクロも華やかになっているのでしょうか?

 いずれにしても、フランスの衣料品業界で、ハイブランドは別としても、中堅どころの衣料品メーカーは軒並み、業績不振で傾いてしまったり、倒産してしまっているメーカーが多いところ、ユニクロは堅調に業績を伸ばしている理由がお店に入ってみると、わかる気がします。

 圧倒的な品質の良さ、お手頃価格、その高品質な素材を使ったシンプルなデザインの洋服。お手頃価格とはいえ、激安というわけでもなく、価格設定は日本よりも高く、高級品とまではいわないまでも、日本のユニクロのイメージよりは、ちょっと高級なイメージにしていることは、店内の飾りつけなどからも感じられます。

 それが見事に成功しているわけですが、そんなユニクロも少しずつ変化していっているんだな・・だからこそ、廃れることなく、生き残っている・・どころか、どんどん勢力を伸ばしているような気がしました。

 私も、そんなお店のようすを眺めながら、「あっ!こんなの夏の暑いときにいいな・・」と思うようなワンピースが2~3着あって、なんだか勢いづいてしまって一気に買い物しそうになったのですが、そこはちょっと思いとどまって、「いやいや、ちゃんと試着してからにしよう・・」と。

 ビックリしたのですが、試着するときも、一旦、ユニクロがレジに使っているボックスに入れて、試着するものをチェックしてから試着室に入るようになっています。

 結果から言うと、「もうちょっとダイエットしてから買おう・・」と思い、即、断念。夏服試着のときにありがちです・・私の場合・・。こんなこと、すっかり忘れているくらい、洋服を買っていませんでした。

 とはいえ、試着室のすぐそばにあった帽子が妙に気に入り、帽子をひとつ買ってしまいました。

 帽子とはいえ、全然、買い物するつもりなんてなかったのですが、こういうのも、たまにはありかな?とさっそく買ったばかりの帽子をかぶって、ごきげんで帰ってきました。


パリのユニクロ


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2026年5月22日金曜日

珍しいロードサービス業者(レッカー車、車両移動、車両保管)のデモ


 


 昨日、午前中、11時頃だったか、ものすごいクラクションの音が鳴り響き始めたので、最初は、結婚式か何かかな?と思ったのですが、通過していく車にしては、あまりにも長く続き、そのうち、警察車両のサイレンまでが、けたたましく聞こえてきたので、「ん??これは違う・・事故??」いや、事故でもなく、渋滞しているからでもなく、どうやら、デモが行われている模様でした。

 デモの予定なんて、あったっけ?と思って調べてみたところ、今回の環状道路までを巻き込むデモは、フランスのロードサービスに携わる業界(レッカー車、車両移動、車両保管など)のデモのようでした。

 フランスでは、本当に定期的にというか、いつでもどこでも誰かがデモをやっている感じなのですが、デモの常連は、SNCF(フランス国鉄)やRATP(パリ交通公団)などの公共交通機関、航空機関係(飛行機会社、空港サービス等)、学校、病院などなど数多くありますが、私がこれまで四半世紀以上、フランスで生活をしてきて、このロードサービス業界のデモというのは、初めて聞きました。

 それくらい、地味な存在ではあるのですが、当然のように存在する目立たない業種、しかし、なくてはならない仕事でもあります。

 レッカー移動などというものは、警察の管轄なのかと思っていましたが、警察が直接、行っているわけではなく、実際の仕事はロードサービスが行っているものです。しかし、ある意味、法的執行機関の要請に基づく公共サービスであり、そのため、料金は国の指定する金額に定められているのです。

 止まらないインフレ、燃料費を始めとする諸経費の高騰に伴い、国で定められた料金はそれに追いつかないどころか、赤字になるばかりで、廃業するものが後を絶ちません。このロードサービスを請け負う企業が負担するコストは莫大に膨れ上がり、そのリスクを請け負うはずの保険会社まで見放している状況なのだそうです。

 この業界の約6,000社は利益どころか、赤字運営を余儀なくされており、もうこのままでは続けてはいけないと悲鳴をあげているのです。

 お定まりのようになると、季節行事のようにストライキやデモを行うSNCFなどとは違い、滅多にこのようなアクションをおこさずにいた人々が声をあげることは、説得力があります。

 レッカー移動、車両移動などと聞くと、あまり良いイメージを持ちませんが、車両押収の場合、違反者は撤去費用に127.65ユーロ、保管料として1日あたり6.75ユーロの支払い、パリの場合は、撤去費用は150ユーロ、保管料は1日あたり29ユーロになっています。

 パリはやっぱり、こんな費用も高いんだな・・と思う一方で、保管料1日29ユーロって、パリの駐車料金って1時間いくらだか知ってるの?と思わないでもありません。(パリ市内の駐車料金の相場は1時間あたり、4~6ユーロです)

 FNA(全国自動車貿易連盟)によると、これらの料金は25年間、ほとんど変わっていないそうです。だいたい、25年間変わらない料金体系が存在していること自体がおかしいのは、もう明白な話です。

 インフレの実態を反映していない価格設定では成り行かなくなるのは当然です。

 逆によくも今まで黙って我慢していたな・・そんな風に思ってしまいます。

 彼らの声が届いて、彼らへの待遇が少しでも改善されると良いな・・と思いますが、私がこのように思うデモも珍しい気がするのです。


パリ ロードサービス/レッカー車 業者デモ


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2026年5月21日木曜日

パリ7区 公立幼稚園関係者 子どもへの性加害容疑で身柄拘束16人

  


 パリ検察庁が100校以上の幼稚園、小学校、保育園で発生した可能性のある性的暴行・暴力事件について、捜査を開始したと発表した数日後、パリ7区にあるサン・ドミニク幼稚園の関係者16人の身柄を拘束しました。

 捜査開始を発表した際、検察官は、「現在、起訴に向けて、3件の予備捜査(捜査判事に委任された司法調査)と5件の刑事裁判所への出頭命令が出されている」と述べ、活動指導者1名が公判前拘留されていることを付け加えていました。検察官はこの事件を「極めて緊急を要する」と強調していました。

 その検察官の言葉を証明するような、この幼稚園の関係者16名拘束は、同校に子どもを預けている保護者たちからすれば、正直なところ、「ようやく動き出してくれた・・」という感じだと思います。

 拘束された者の中には、すでに停職処分を受けていた者も複数おり、性質や深刻度が異なる様々な事件に関する予備捜査の一環として拘束されているということです。

 今回、関係者16人の身柄が拘束されたサン・ドミニク幼稚園でのこの事件は、1月にフランス2で放送された調査報道番組「Cash Investigation」(キャッシュ・インベスティゲーション)で報道されていたものでもあります。

 放送されたのが1月とすれば、それだけでも、もうすでに4ヶ月は経過しているし、事件が起こっていたのは、テレビで報道されるよりさらに前の出来事なはずなので、少なくとも半年以上は経過していたと考えられ、その間、子どもを預けている保護者たちの憤りは、計り知れません。

 番組のある場面では、職員が幼い男の子にキスする様子が映し出されており、その後、多くの3歳児、4歳児が両親にこのことを打ち明けていました。この件については、数名の児童が少年課の事情聴取を受けています。

 このことが公になってから、子どもたちも、このことは、親に話してもいいこと、話さなければいけないこと、親の方も子どもに話させようとする動きが生じ始めたことによるのか、以来、この幼稚園では、児童に対するレイプ、性的暴行、身体的・精神的虐待に関する約30件の苦情が寄せられているということです。

 この短期間?に30件以上の苦情というのも、すごい話で、これだけの問題が生じていたら、クラスあるいは、学校の一時閉鎖などということになってもおかしくない話です。

 ただ、私自身の経験では、あれだけ、なにかあれば、決して黙っていないフランス人が子どもの学校に対する苦情というのは、意外に慎重で控え目なんだな・・と思った記憶があります。大きな国家権力などには、デモやストライキでハッキリ反発したり、モノ申すのに、子どもを人質にとられている感じがあるからなのかな?などと思った覚えがあります。

 にもかかわらず、1校でこれだけの苦情というのは、よっぽどの話です。

 しかし、これらの学校関係者の子どもに対する加害を加えている者たちの数があまりに多いのも驚きですが、これを他の子どもも見ている前で堂々とやってのけているのは、どういう心情なのか?と、とても不可解な気もします。

 昨年の10月(2025年)に、「子どもを性的虐待から守る新システム」として、「幼児・児童に関わる仕事に就労する(ボランティア等も含む)ためには、採用時および、その後、定期的に「優良証明書(Attestations d'honorabilité)」の提示が義務付けられる」ようになったはずなのですが、これは、全然、機能していなかったというか、役に立っていなかったということなのでしょうか?

 保育園、幼稚園、小学校などは、時が経過していけば、子どもはどんどん入れ替わってしまうので、苦情が同じ親からは続かないということで、問題が見過ごされてしまうのでしょうか?

 よく児童教育や、児童保育などに携わる職業の人々は「子ども好き」、「子どもが好きだから・・」という話は聞きますが、こんな意味での「子どもが好き・・」というのには、閉口してしまうし、幼い子どもたちが負う心の傷を考えたら、どうしても放置してはいけない問題です。


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2026年5月20日水曜日

終わらないネスレ・ミネラルウォータースキャンダル

  


 ネスレのミネラルウォーターが実は真のミネラルウォーターとは呼べない違法な濾過方法でミネラルウォーターを販売していることが明らかになったのは、2024年の初めのことでした。

 しかし、この事情が明らかになるにつれ、実は、フランス政府はこの件を2021年から把握していたにもかかわらず、法的措置を取るよりも、ひっそりと緩和することを選択していたことが明るみになり、事は、よりスキャンダラスになりました。

 ラジオフランスとル・モンド紙が2023年1月に、「保健当局が販売禁止を勧告していたにもかかわらず、エリゼ宮とマティニョンが規制に準拠せず、健康リスクをもたらすボトル入り飲料水をネスレが販売することを容認していたこと」を明らかにしたのです。

 これは、単にネスレが違法精製を行ってミネラルウォーターを販売していたことに加えて、国民に健康リスクをもたらすと保健当局が警告しているにもかかわらず、政府がネスレと結託して、この事実を伏せ、販売を続けることを容認していたという許しがたいことを行っていた事実はさらに深刻な問題として、取り沙汰されました。

 そして、そのことに決着がつく前に、2025年3月にはペリエのボトルから新たな細菌汚染が検出され、生産ラインが停止され、30万本のボトルが廃棄されるという事態が勃発しました。この際にも、ネスレは、法律で義務付けられている保健当局への即時通知を怠ったことが、のちに曝露され、問題をさらに大きくしています。

 複数の省庁、ガール県、オクシタニー地域圏保健局間のやり取りによると、ネスレに不利なミネラルウォーターの不正に関する保健報告書がネスレを保護するために、フランス政府によって改ざんされていることが明らかになっています。

 また、同2025年には、コントレックスとエパールのボトルウォーターからは、計り知れないレベルのマイクロプラスチック汚染が検出されています。これは廃棄されたプラスチック廃棄物の不法投棄が原因とみられますが、ネスレは、この汚染を否定しています。

 これらのスキャンダルに関して、水源であるガール県は、ネスレに対し、ヴィッテルとヴェルジェーズにあるペリエ、ヴィッテル、エパール、コントレックスのボトルウォーター工場から禁止されているフィルターを撤去するように命じています。 

 どうにも、問題が起こるたびに、隠蔽、揉み消しをしようとする体質であることが、なにか起こるたびに、浮き彫りにされるかたちになっています。しかも、政府がその手助けをしているとなると、これは目も当てられません。

 そして、現在は、再び、ネスレのペリエ工場とヴィッテル工場(分析工場を含む)で家宅捜索が行われているといいます。

 この捜索はNGOフードウォッチャーズがネスレを「水源で細菌や微量の化学物質によって汚染された水に対し、禁止されている処理を施した」として告発していることによって、フランス競争・消費者問題・不正対策総局(DGCCRF)から捜査員が派遣されて行われているのです。

 もう何度も同じことを繰り返しているような印象もありますが、ことが国家ぐるみの隠ぺいとなると、これが、本格的にクリアになる日は来るのだろうか?と思ってしまうのです。


ネスレ・ミネラルウォータースキャンダル


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2026年5月19日火曜日

フランスの庶民の見方のスポーツ用品店 DECATHLON デカトロン

  


 恐らくフランス人なら知らない人はいない有名なお店・・でありながら、考えてみれば、不思議な存在感のお店です。「DECATHLON(デカトロン)」はフランスのスポーツ用品のお店で、フランス国内に324店舗、世界中に82の国や地域で展開、全世界では約1,900店舗あるそうです。

 日本では、現在はオンラインが中心のようです。

 とにかく、広範囲にわたるスポーツ用品を扱っており、アウトドア、ウォータースポーツ、トレッキング、水泳、自転車、大半の球技、射的、馬術、ハンティング、ボルダリング、柔道、バレエ、スキー、スケート等の用品まで思いつくスポーツ用品はなんでもあります。



 スポーツ用品に関していえば、とりあえず、DECATHLONに行ってみれば、あるだろう・・そんな感じです。



 我が家は、娘が子どもの頃は、本当に定期的にお世話になっており、とにかくバカンスの多い国、バカンス期間のたびに、ありとあらゆるスポーツ合宿のようなものに参加させていたために、その度に、そのための靴やウェアなどを買いに行っていました。




 子どものものなので、サイズもどんどん変わるために高価なものを買っているわけにはいかず、比較的、庶民的なお値段のものも置いているDECATHLONには、大変、お世話になりました。

 低価格のわりには、品質が良いので、特に子どものスポーツ用品には、有難い存在です。

 新年度の始まり、また、シーズンごとに、どんどんサイズが変わっていく子どものもの(特に靴)には、ほんとうにウンザリするほどで、今でもその残骸が少なからず残っていて、乗馬のブーツやバレエの靴などは、一体、何足あるのか?と思うほどです。

 先日、そろそろ水着を買い替えた方が良いかも?と思い、DECATHLONに本当に久しぶりに行ってきましたが、相変わらずというか、スッキリきれいになったというか、たまに覗いて見るのも楽しいな・・と思いました。

 私がいつも行くのは交通の便も良いのでマドレーヌにある店舗なのですが、あの場所で、あれだけのスペースを維持しているのは、さすが・・。正直、マドレーヌ界隈は、有名な高級食料品店が目白押しの場所だったのですが、ここ10年くらいの間にフォションやエディアールなどの大きな店舗が消え、時代の流れを感じる中、このあたりに大きなお店を存続させているのは、すごいなと思います。



 とにかく、たいていのスポーツ用品はあるので、見ていて飽きることがありません。なんと柔道着まであるのには、驚愕しますが、柔道は、フランスの子どものお稽古事?の中でも人気のあるスポーツなので、それも当然かもしれません。

 とにかく、お手頃価格のものの品揃えがけっこうあって、(もちろん、高価なものもあるけど・・)しかも、品質もしっかりしているのが、人気の秘訣なのかもしれません。

 自社ブランドも、提携しているであろうオリジナルブランドもあって、ある程度、安心感があります。

 ちょっとユニクロ感覚でのお買物をしている感じにも似ています。

 しばらく来なかった間に、レジも無人のオートレジ、しかもユニクロのように箱に入れると全て清算されるタイプになっていました。

 しかし、箱に入れるまえからお買物リストに載ってしまったりするハプニングもあり得ます。



 このレジ、フランス語だけなの?と思ったら、英語表示にもできるので、フランス語がわからなくても利用できます。

 いわゆるハイブランドのもの等ではありませんが、なかなか良いお買物ができると思いますので、もしもパリで見かけることがあったら、覗いて見るのもいいかもしれません。


DECATHLON デカトロン

Decathlon Paris Madeleine 23 Blvd. de la Madeleine 75001 Paris 


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2026年5月18日月曜日

パリ検察庁84の幼稚園、20の小学校、10の保育園での性的暴行・暴力事件を捜査

 

 


 パリ検察庁は、合計84の幼稚園、約20の小学校、約10の保育園で発生した可能性のある性的暴行・暴力事件について、捜査を開始したと発表しました。

 そもそも、事件が起こった場合、その1件、1件に対して捜査が行われて然るべきところだと思いますが、なぜ、まとめて捜査しているのか?ということは、妙な話でもあります。

 しかし、今回の検察庁の捜査は、ここ1~2年で相次いで発覚したパリ市の学童保育・放課後活動(périscolaire)における性的暴行・暴力疑惑を受けて拡大した包括的捜査なのです。

 背景には、複数の幼稚園・小学校・保育園で幼児に対する性的虐待や暴力が繰り返し告発され、保護者集団・報道機関・市議会・検察が連動して問題化した経緯があります。

 発端の一つは、2025年末から2026年初頭にかけて、パリ7区、11区などの幼稚園で学童保育スタッフによる性的暴行疑惑が相次いで表面化したことです。保護者らは「市当局が以前から通報を把握していたのに十分対応しなかった」と主張し、集団告訴に踏み切り、73人の保護者による告訴も提出されています。

 さらにフランスの調査報道番組「Cash Investigation」が、学校内での暴言・体罰・性的逸脱行為の疑惑を放送したことで社会問題化したのです。

 その後、パリ市は職員の大量停職や内部調査を開始し、検察も案件を横断的に統合して捜査範囲を広げています。

 今回の統合的な検察の捜査には、これまでの対応には、「以前から苦情があったにもかかわらず、問題の人物が再配置された」、「停職後に子どもと再接触していた」といった行政上の不備、システム・構造の問題、不備に対し、保護者が責任の追及を求めていることもあります。

 特に検察は単発事件そのものだけでなく、長期間、このような事件がどこか曖昧に放置され、見逃がされてきた可能性についての捜査も含まれています。

 恐ろしいことに、2026年初頭以来、パリ市内の学校から78人の職員が停職処分を受けており、そのうち31人が性的虐待の疑いによるものと報告されています。

 このスキャンダルに直面し、パリ市は、4月中旬に学童保育・放課後活動(périscolaire)のための2,000万ユーロのアクションを起こす計画を発表しています。

 この計画には、専用のサポートホットラインを設置して通報手続きを簡素化し、家族への完全な透明性を約束するとともに、不安定な雇用状況にある保育士業界の専門性向上を図ることが含まれています。

 パリ市の保育士1万4000人のうち、大多数が非正規雇用者だという事実も驚きでもあります。

 職員による児童への性的虐待や暴力問題が炙り出される中、パリ保育士組合は「パリ市による抑圧政策」を非難しています。組合によると、パリ市は、慢性的な人手不足の保育士業界において、自動的な停職処分を行っていると訴えています。

 そして、組合は、また「ストライキ」を行うように呼び掛けているのです。

 いずれにしても、これだけたくさんの幼稚園・小学校・保育園でこんなに事件が起こっているなんて・・どの地域なの?と思いきや、パリ1区から20区まで全ての区に点在しているそうなのです。


パリ検察庁 84の学校での性的暴行・暴力事件捜査


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2026年5月17日日曜日

コンゴでエボラ出血熱の急激な感染拡大

  


 コンゴ民主共和国は、エボラ出血熱の急速な流行発生を宣言し、現時点ですでに死亡者は80件以上、感染者(感染が疑われる者も含めて)246件報告されています。

 致死率が50%にも達するこのウィルスの新株・ブンディブギョ株はワクチンも特効薬もなく、致死率が非常に高いと言われています。

 アフリカ連合の保健機関であるアフリカ疾病予防センター(Africa  CDC)は、ウィルスの感染拡大のリスクが非常に高いと宣言しました。

 感染の中心地は、ウガンダと南スーダンに国境を接するコンゴ北東部のイトゥリ州で、この金鉱山地帯では、採掘活動に関連した人口の往来が日常的に激しくなっている地域です。

 また、さらに、多数の武装集団による暴力が蔓延する同州の一部地域は治安上の理由から立ち入りが困難であることも、医療が行き届かない原因にもなっています。

 国境なき医師団(MSF)の緊急支援プログラム責任者は声明の中で、「これほど短期間に感染者数と死亡者数が増加し、複数の保健区域に感染が拡大し、国境を越えて広がっていることは、極めて憂慮すべき事態だ」と述べています。

 この感染力の強い出血熱が過去、最後に宣言されたのは2025年8月に同国南部で宣言され、12月には、封じ込められましたが、その時は34人の死亡者を出していました。

 コンゴ民主共和国で最も致命的だった流行は2018年から2020年の間に3,500人の感染者のうち、約2,300人の死者を出したケースでした。

 近代、最近のワクチンや治療法にもかかわらず、依然として強力なこのウィルスは、過去50年間でアフリカで15,000人の死者を出しています。

 このコンゴでのエボラ出血熱の流行がフランス国内で大規模な感染を起こす可能性は低いと考えられていますが、フランスは歴史的にも中央アフリカとの結びつきは強く、中央アフリカからの渡航者も少なくはなく、特に医療従事者、NGO職員、出張者などを通じて、単発の輸入症例が発生する可能性はゼロではありません。

 このウィルスはヒトからヒトへも感染するウィルスではありますが、空気感染ではなく、主に感染者からの血液・体液との接触で広がると言われています。

 エボラ出血熱がアフリカで多く発生するのは、ウィルスの自然宿主として最も有力視されている動物(果実を食べるコウモリ)(これらの動物は中部・西部アフリカの熱帯雨林地域に多く生息している)で、地域の人がこれらの野生動物の狩猟や解体、調理、食事などを通じて感染するためとも言われています。

 また、コウモリだけでなく、サル、チンパンジー、ゴリラなどから感染することもあります。

 このように野生動物との接触が多いことや、医療体制が充分でない地域があることなどが、アフリカでのエボラ出血熱の流行が広まりやすいと考えられています。

 この病気は、感染後、2日から21日間ほどの潜伏期間のあと、突然、発症することが多いそうで、初期症状は高熱、強いだるさ、頭痛、筋肉痛、関節痛、のどの痛みなどから始まり、インフルエンザのように見えることもあります。

 しかし、進行していくと、数日内に、激しい下痢、嘔吐、腹痛、発疹、目の充血、肝機能・腎機能の障害があらわれ、さらに重症化すると、血液が固まりにくくなり、歯ぐきからの出血、鼻血、血便、吐血、皮下出血などの出血症状が現れることがあります。

 ただし、必ず大量出血する病気ではなく、出血症状が目立たない場合もあります。

 現在は、抗体医薬などの治療法も使われるようになり、早期治療で生存率が改善することもあるというものの、今回の新株・ブンディブギョ株はワクチンも特効薬もなく、致死率が非常に高いというのですから、恐ろしい話です。

 

コンゴ・エボラ出血熱 感染拡大


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2026年5月16日土曜日

9月3日からEUはブラジル産の食肉輸入を禁止

  


 EUはメルコスールと協定を締結し、5月1日から暫定的に発効させ、南米諸国からの食肉輸入を円滑化するとともに、食肉輸入を許可する国のリストを発表しました。

 今回、その中で注目されているのは、そのリストから「ブラジル」が除外されていることです。メルコスール加盟国のほとんど(アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイなど)は、リストに含まれているものの、ブラジルは例外となっているのです。

 ブラジルが除外された理由は、ブラジル産食肉が畜産における抗生物質の過剰使用を禁止するEUの基準を満たしていないためとされています。

 欧州委員会報道官は、ブラジルがリストから除外されたことで、牛肉だけでなく、鶏肉、卵、魚、蜂蜜などもブラジルはEUへ輸出できなくなると明言しています。

 実際、ブラジルがEU・メルコスール協定に署名したからといって、欧州の衛生植物検疫規則の遵守義務が免除されるわけではありません。

 EU圏内で生産されたものと同じ基準を満たしてなければならないのです。

 この問題に関しては、フランスの農業団体は、長い間、不満を爆発させていました。この非常に厳しい欧州規制を満たすために、フランスの農家や畜産農家は、高いコストを支払って生産してきたわけで、そこから、その規制を遵守しない輸入品が安価な価格でフランスの市場を脅かしてきたことに農民たちは、怒りを爆発させてきたのです。

 これは、非常に妥当な規制であると思うのですが、逆にブラジルが9月3日までに欧州規準を満たすことができれば、リストに加えることができるということでもあります。

 今回、ブラジルがこのリストから除外されたことは、EUが抗菌剤耐性対策に真剣に取り組んでいることを示す前向きな動きであるとも言えます。

 EUでは、動物の成長促進や収量増加を目的とした抗菌剤の使用は禁止されており、また、ヒトの感染症治療薬として指定されている特定の抗生物質も家畜への使用は禁止されています。しかし、ブラジルの畜産においては、これらが使用されている場合も少なくないということなのです。

 では、実際にブラジルからの食肉が入らなくなることが、フランスには、どの程度、影響があるのかを調べてみたら、フランスの食肉輸入は、主にEU圏内(アイルランド、ベルギー、ドイツなど)からで、ブラジルは主要供給国にはなっておらず、ほんの数パーセントにすぎません。

 ブラジルからしたら、メルコスール協定を締結したことで、販路拡大を見込んでいたのでしょうが、そうは簡単にはいかないということです。

 そもそもフランスは欧州最大の食肉生産国でもあるため、輸入依存は比較的少ないのです。

 私がスーパーマーケットやマルシェなどのお肉屋さんを見ている印象でも、ここ数年は特に、トリコロールのラベルの貼られたものがズラーッと並んでいて、どんだけフランスアピールするの?と驚くほどで、それ以外は、あまり目に入りにくいのですが、ブラジル産の肉というものは見た記憶がありません。

 全体として、フランスの食肉供給は、まず国内生産を優先、不足分をEU圏内で賄っているという感じになっています。

 EU・メルコスール協定は、関税を引き下げる、貿易手続きを円滑化する、市場アクセスを改善するための協定ですが、EUの食品安全基準、動植物衛生基準、残留農薬規制、トレーサビリティ要求などを無効化するものではありません。

 そのため、ブラジル側には、「メルコスール協定を結んだのだからEU市場に自由に輸出できる」という認識が一部にある一方で、EU側では、「輸入自由化≠SPS規制の緩和」という立場をとっています。

 つまり、EU側の要求水準は非常に高く、ブラジルの農業・畜産システムとの間に構造的な差があるというのが現実でもあります。

 ブラジルの生産規模とコスト構造は根本的にEUのそれとは異なっており、ブラジル側が欧州モデルに変換するには、生産コストが上昇し、輸出競争力が低下し、中小生産者の淘汰することに繋がるため、国内農業界の強い反発を受けます。

 しかし、EU側にも政治的事情があり、「EU農家だけが厳しい規制を課され、輸入品が安く販売されるのは許せない!」と農民を始めとする国民が強い反発。フランスでは、農民がトラクターで高速道路を封鎖したり、大暴動を起こしたりする騒ぎが数年間にわたり、発生しています。

 結果的に、ブラジルが欧州への輸出をしようとするならば、これらの規制に遵守するしかないか、一部の欧州向けの生産とその他の国内やアジア市場向けの生産を分けるというところで、譲歩することを提案するか?にかかっているような気がします。

 今回のEUの発表は、もちろんメルコスール向けの発表でもあると同時に国内、EU圏内向けの「ちゃんとやってるだろアピール」でもあるのです。


EUブラジル産の食肉輸入禁止


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2026年5月15日金曜日

カセットテープは完全に葬られている・・

 



 ここのところ、絶賛、断捨離中の私。断捨離は、これまでも、何度か試みて、ある程度、進んでは、いつのまにか、忘れてしまい、また、放置状態を繰り返し、現在,再び私の中で断捨離モードに入っております。

 なんといっても、苦々しいというか、やりにくいのは、家にある荷物の半分以上は、私のものではないことで、自分のものならば、思いきりが付きやすいものの、そうでない場合は、また、夫が亡くなってしまっているために、余計に踏ん切りがつけにくいのです。

 それでも、夫の洋服や靴などは、もうほとんど処分したのですが、それ以外のもの、今回は、膨大な本に手をつけています。

 夫は、数か国での外国勤務が長かったこともあり、語学習得に関する本もけっこうあり、私はずっと、手を付けることも触れることもないまま放置状態にしていました。その中にてっきり、本だとばかり思っていた(本のような様相をしている)けっこうな量の外国語習得用のカセットテープ付きの本があり、これも他の本と一緒に処分しようと思っていました。

 外国語習得に関しては、おそらく需要はいつの時代にもあるだろうと、古本屋さん(Bookoffのようなところ)に引き取ってもらえれば・・と思って、現在、他の本と一緒にせっせと運んでいるのですが、その中にカセット付きの本を加えていました。

 なぜか、場所ばかり取るような本ではあるのですが、これがパリの古本屋さん2軒を回ったのですが、両方で却下。なんだかもったいないなぁ~と思い、ついには、Emmaus (エマウス)(本だけでなく、不用品を回収してチャリティ販売している団体)に寄付しに行った(多のものと一緒に)のですが、ここでも、今回は、引き取りますが、今後はもうカセットテープは持ってこないでください・・と。

 古本屋さんの買い取りはともかく、寄付でさえも受け付けないというのですから、カセットテープはもう完全に社会から葬られているといっても良いかもしれません。

 考えてみれば、家にも、もうカセットデッキプレイヤーというものはないので、おそらく、どの家でもそうなんでしょう。

 自分だって、カセットテープなど聞かないくせに、なんなんですが、なんとなく、寂しい気がしました。

 昭和生まれの私にとって、子どもの頃はレコード、そしてカセットテープ、ウォークマンが出た頃は歩きながら音楽が聴けるなんて!なんて画期的な!それがオートリバースになっただけでも、感動したものです。それからCD、MD・・。

 今では、CDでさえも、「ん??」という感じで、今は配信、ダウンロードという時代。

 昭和、平成、令和と3時代を生きてきていることをカセットテープのこの葬られ方から、あらためて、実感させられた感じがしたのです。

 年齢の自覚が足りないということなのですが、幸いなことに昭和生まれの人は、期間が長かったこともあり、また、今よりも人が多かったので、まだまだ仲間がたくさんいるのだと甘んじていますが、このカセットのような、社会から葬られた過去の長物というか、無用の長物が我が家には、まだまだ眠っているのです。

 厄介なのは、それが私のものでもないために、その存在、用途すらよく知らない・・そんなものを片付けるのは、とても大変なのです。


断捨離 カセットテープ


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2026年5月14日木曜日

おかしなバスに乗ってしまった・・

  


 パリ市内で、いつもは、少しの距離ならば、歩いてしまうのですが、その日は、少々、荷物が多かったので、また、メトロは階段が多く、エスカレーターが工事中だったり、エレベーターが壊れていることも多いので、バスに乗ってしまいました。その路線の存在は知っていて、だいたい、この方面を通るんだろうということはわかっていたものの、ふだんはあまり乗らない路線だったのですが、少々、不安はありつつも、まあ、パリの中心部の綺麗な場所を通るので、バスから景色を眺めるのもいいな・・とそんな呑気な気持ちだったのです。

 ところがルーブル美術館を突っ切って、少ししたときに、いきなりバスの運転手さんが車を停めて、立ち上がり、「すみません、道を間違えてしまいましたので、この路線が停車する予定の停留所をいくつかスキップしますので、次に停まるのは、エコールです。その間に行く予定だった方は、降りてください。」と言い出しました。

 私は、内心、「お~っと!久々にこういうの出たよ!」と思っていましたが、いつしか車内はざわつき始めました。そりゃそうです。いつも、この路線を利用している人にとっては、いきなり「エコール」まで停まりませんと言われても、「あっそう・・」という感じでしょうが、観光客などの場合、土地勘もなく、それが自分の降りる予定だった停留所だったならばともかく、きっと、見当もつかずに面食らってしまいます。

 だいたい、バスの路線、電車のように線路の上を走っているのではないにせよ、道を間違えるなんてことがあるのだろうか?と不思議な気もしますが、しかし、間違ってしまった以上、たしかに他に方法があるとも思えません。

 一応、スマホで路線を確認しなおして、私は、「まあ、大丈夫・・」と思っていたのですが、乗客の中には、観光客らしき若い男性が乗っていて、運転手さんに、自分は○○に行きたいのですが、このバスにこのまま乗っていて大丈夫でしょうか?と英語で尋ねました。

 すると、運転手さんは、間髪おかずに、「NO ENGLISH !」と、かなり強い口調でその男性の質問を全面拒否。

 これを聞いて、私は、ふたたび、「でたでた!久しぶりに聞くな~NO ENGLISH ! 」、最近、このような言い方をする人がずいぶん減ってきたと思っていたのに、残念です。

 ましてや、この時に関して言えば、非があるのは、全面的に運転手の方です。もうちょっと他に言い方あるんじゃない?と思いました。

 幸い、すぐに運転手さんの近くに座っていた女性が通訳してくれていて、何なく、その男性は、救われたようなのですが、とにかく道を間違えるバスに私は、初めて乗りました。

 しかし、「道を間違えた」にしても、「○○まで停車しませんので、その手前に行く方は降りてください」という説明も、最初は、「正直に告白して、潔いな・・」くらいに思っていたのですが、考えてみれば、フランス語でしか説明してくれていないのですから、その観光客の人には、わからなかったわけです。

 バスが路線変更する場合、なにか、途中の道が工事中だとか、規制のために、ここは通れませんとか、そんなことは、たまにあるのですが、そういう場合は、予め、バスに乗るときに言ってくれるので、「え~~?」とは思うものの、そういう場合なら、なら、バスはやめて、別の方法で行こう・・とかなるのですが、今回のようなのは、初めてでした。

 こんなこと、滅多にあることではありませんが、パリのバスは、こんなことも起こり得るのです。


道を間違えるバス


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2026年5月13日水曜日

パリで見つけた「おいなり屋さん」Le Petit OINARI et OINARI PARIS

  


 最近、しばらく行かなかった地域に行くと、なんやかやと新しいお店がオープンしていてるのにびっくりさせられることが多いです。今回も別の用事で近くまで行ったところ、「ん??キョウト?オイナリ?」とビックリしました。

 とくになんだか、カタカナの縦書き、キョウト・・オイナリ・・という文字が目に付きました。

 「おにぎり」は、もうパリでは珍しいものではなくなり、「おにぎり屋さん」というものも、ところどころに見かけるようになりました。

 しかし、「おいなりさん」を見つけたのは初めてで、「なるほど・・」と思いました。

 私が立ち寄ったのは、昼食時よりも、けっこう早い時間だったので、まだ準備中だったのですが、お店の方にお話を伺うことはできました。

 おいなりさんと言えば、まず、気になるのが「油揚げ」、「お揚げ」ですが、これは、京都から取り寄せているものを使用しているそうです。

 正直、「わざわざ京都から、取り寄せてるんだ!」と驚きましたが、そこまでこだわっているのなら、きっと美味しいんだろうな・・と思いました。



 もちろん、おいなりさん単体でも買えますが、セットになっているものの方が売れているようです。

 お弁当タイプになっているものは、おいなりさん4個(うち2個はシンプルなおいなりさん、もう2つは、トッピングを選べるようになっています。

 トッピングには、きんぴら、漬物、ねぎ味噌、ガリ、サーモン、鯖、きのこなどの中から選ぶことができます。

 また、お弁当のおかずも、鶏のからあげ、鶏の照り焼き、サーモン、ねぎ味噌豆腐の中から選ぶことができ、その他に副菜が少しついてきます。



 それにお味噌汁がついてきて、その他に飲み物(コーラとかオレンジジュースとか、ミネラルウォーターなど)とデザート付き(19ユーロ)、飲み物かデザート(17ユーロ)です。



 デザートもどら焼き、大福、クッキー、たい焼き(+2€)から選べます。デザートの中にはほうじ茶のティラミス(+2€)なんていうのもあります。



 おいなりさんのお弁当としたら、なかなかいいお値段ですが、だいたいパリ市内で外食をすれば、こんなもんか・・というお値段、むしろ、他では食べられない、また、使われている食材も吟味されていて、チョイスもなかなかよく考えられていることを考えれば、まあまあ・・というところ。




 また、デザートもなかなか魅力的で、どら焼きやたい焼きなどは、どこにでもあるものでもなく(パリでは)、ほうじ茶のティラミスなんかもすごくいい感じです。

 この他にどんぶり、うどんなどのメニューがあります。

 私がたまたま立ち寄ったお店は、パッサージュの中にある小さなお店でイートインスペースもない小さなお店で、まだオープンして1ヶ月ほどということでしたが、本店は、もう少し広く、居酒屋スタイルのお店で、パリ9区にあるそうです。

 以前から思っていたのですが、「おいなりさん」は、以前、フランス人を家に招いたときに、太巻きとともに、お出ししたことがあるのですが、これがなかなか評判がよく、「これなに?」などと言いながら、「これ、娘に食べさせたいから持って帰ってもいい?」などと、お持ち帰りまでしていく方もいらしたので、きっとフランス人の好みには合うんだろうな・・と思います。

 フランスでは、お醤油にふつうのお醤油(しょっぱいお醤油)と、甘いお醤油が売っているように、フランス人には、この甘いお醤油味というものが好きな人がけっこういるので、もう少し、知名度が高まれば、おにぎりのようにポピュラーな存在になる日も来るかもしれません。


🌟Le Petit OINARI    49 Passage Choiseul  75002 PARIS

🌟OINARI      34 Rue la Bruyére  75009 PARIS


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2026年5月12日火曜日

フランス人の味覚の変化

 


 最近、スーパーマーケットにおいてある商品を見て、フランス人もずいぶんと食生活に変化が出てきたんだろうな・・と思います。

 もうフランスのごくごくふつうのスーパーマーケットでお寿司を置いてあるのは、当然のようになったし、最近は、スーパーマーケットもテイクアウト(主にランチ用)に力を入れているのは、どこのスーパーマーケットにもみられる傾向で、お寿司はもちろんのこと、おにぎりも大抵、置いてあるし(ただ、日本人の感覚からしたら、バカ高いけど・・)、ご飯におかずの入ったようないわゆる日本のBENTOタイプのランチボックスなどもけっこうある店舗も増えました。

 以前は、もっとランチに外食する人が多かったのだと思いますが、今はインフレの影響もあり、外食の値段は跳ね上がり、おまけにランチライムに以前のように時間を取りづらくなっているのか、時短の意味もあるのではないかと思われます。

 それに加えて、最近、タバスコのような辛めのソースを目にすることが増え、「えっ?フランス人って辛いものが嫌いじゃなかったっけ?」と驚いています。

 以前はこんな激辛ソースみたいなものは、置いてなかったし、なにか辛い食べ物などに表示されている「辛い!」、「とっても辛い!」などという文言も、ちょっと辛い香りがふんわりするだけで、実際には、ちっとも辛くないのがあたりまえでした。

 それが、こんな激辛ソースがごくごくふつうのフランスのスーパーマーケットにならぶようになったのは、驚きです。少しまえに、ボン・マルシェに行ったときにも、この激辛ソースの棚が2つもできていたので、これは、やっぱり大きな変化だと思います。

 フランス人は、「辛いもの、熱いもの、固いものが嫌い」というのが、一般的な傾向でしたが、少しずつ、色々な国の食事を受け入れるようになってきて、彼らの食生活にも変化が起こっているようです。

 私の夫などは、本当に典型的なフランス人の味覚の持ち主で、まさに辛いもの、熱いもの、固いものが苦手でした。野菜なども、しっかり火が通って、柔らかくなっているものを好んでいたし(私は、ちょっと歯ざわりを感じられる程度が好き)、料理仕立ての熱々のものをと思っていても、わざわざ、冷ましてから食べ、「熱くしないでお料理ってできないものなのかな?」などと言っていました。

 パリにまだ数件しか、ラーメン屋さんがなかった頃には、そのうちの一軒は、フランス人仕様になっていて、出てきたラーメンが湯気がたっていない・・ぬるいラーメンが出てきた!と憤慨していた話を日本人観光客から聞いたこともありました。

 今では、ラーメン屋さんもパリには、たくさんできましたが、さすがにもうアツアツのラーメンしかないようになりました。

 それだけ、海外の食品がフランスに入り込み、以前はかなり食べ物に関しては、フランス人は保守的で、なかなか外のものを受け入れない感じがあったのですが、最近は、さすがに、変わってきたようです。 




 冷凍食品などを見ても、AJINOMOTOの餃子(しかもエビ、野菜、鶏、牛肉、鴨肉などの餃子まである)や YAKITORI、KARAAGE、TSUKUNE、TATSUTAAGE、OYAKIなんていうのまであったりしてビックリします。

 まあ、日本のスーパーマーケットの品数や品揃えの豊富さに比べれば、まだまだではあるし、こんな外の国のものが、どんどん浸透してきたなんて、一体、いつの時代の話をしているの?と言われそうな気もするのですが、この顕著な変化は、せいぜいここ5年から長く見ても10年くらいのことなのです。

 辛いソースに関しては、移民が増えて、外国人が買うのかな?とも思ったのですが、ここまで大々的に置くようになったということは、フランス人にもそのようなものを好む人が確実に増えているのだと思います。

 外国からの移民が増えるということは、それだけ他の文化(食文化も含めて)も入り込んでくるということです。

 とはいっても、基本的に、彼らが好きなのはパンの類のものとチーズと肉が好きなんだというところは、変わらないんですが・・。


フランス人の味覚の変化


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2026年5月11日月曜日

クルーズ船でのハンタウィルス感染 5人のフランス人乗客帰国も一人に症状発症

  


 4月末にクルーズ船の中で起こった「ハンタウィルス感染」は、その後もまだまだおさまっていなかったようです。

 実際にこの事実が公になり始めたのは、5月に入ってからのことでしたが、それから、このクルーズ船は、どこに寄港するのかも、しばらくわかりませんでしたし、その後の感染を疑われる状況である乗客についても、定かではありませんでした。

 結局は、このクルーズ船はスペイン領カナリア諸島のテネリフェ(テネリーフ)に寄港していたようです。

 この乗客の中にフランス人が5人いたということは、報じられていたのですが、彼らは昨日、医療搬送機により、パリへ搬送された模様です。

 ちょっと本題からは、ずれるのかもしれませんが、こういう場合、もしも私がそのクルーズ船に乗っていたとしたら、フランス人と一緒にパリに戻してもらえるのか?それとも日本が助けてくれるのか? どうなるんだろう?と、ちょっと心配になりました。

 このクルーズ船の乗客のフランス帰国について、セバスチャン・ルコルニュ首相は「ホンディウス号の乗客5人がパリに搬送されたこと」、また、「そのうちの一人は、搬送中の医療搬送機の中で症状を発症したこと」、「この5人は、パリ北郊のル・ブルジェ空港に到着し、軍の病院へ搬送され、厳重な隔離措置がとられること」などを発表しました。

 以前の報道では、「新型コロナウィルスのようなパンデミックになる可能性は低い」と説明されていたものの、この新たな症状を発症した患者が出たことで、再び、緊張した状況になっています。

 政府は速やかにこれらの濃厚接触者に対する隔離措置を実施するための政令を発布する予定です。

 なんとなく、そこまで心配する話ではないのか・・と思っていたのですが、首相まで出てきて、このような声明を発表したり、厚生大臣が一応、パンデミックに備えてのマスクの準備を確認した・・などという話まで出てきて、穏やかではありません。

 当初、このウィルスの大半は、人から人への感染の可能性は、低いともいわれていたのですが、結果的に経過を見てみると、このフランス人の乗客の一人のように、症状が発症している人もいるということで、残念なことに、このクルーズ船の中に蔓延?していたウィルスは、人から人へも感染するということが実証されてしまったわけです。

 また、厄介なことは、このハンタウィルスは、潜伏期間が1~8週間程度であり、多くは2~4週間後に発症するということです。今後も感染しているかどうかを確認するのには、相当の長い間の隔離が必用になるということです。

 調査の結果、このクルーズ船でのハンタウィルス感染の最初の患者が特定され、それは妻と旅行中のオランダ人の鳥類学者(70歳)だったことがわかっています。夫妻、そろって鳥類学者だったようです。

 この夫妻は南米諸国を旅行してきており、報道によれば、彼らはチリとアルゼンチンにしか生息しない特定の鳥(シロエリカラカス)を観察するために、ゴミ捨て場などを訪れていたとのことです。

 その場所は、地元住民からは、疫病の巣窟のような場所として避けられている場所(ゴミの山はハンタウィルスを媒介するげっ歯類の恰好の餌場となっているため)にもかかわらず、鳥たちが餌を求めて集まるために、世界中の鳥類愛好家には、逆に人気のスポットとなっているのだそうです。

 彼らはここに足を踏み入れていたのです。

 この夫妻がクルーズ船に乗船したのは、4月1日、この夫の方に最初の症状が現れたのが4月6日、発熱、頭痛、下痢などの症状ののち、数日後の4月11日に死亡しています。

 そして、その妻が死亡したのは、4月26日ですから、個人差はあるでしょうが、このあたりに、潜伏期間、発症してからのリスクなどのヒントがあるかもしれません。

 この夫妻は、すでに死亡していますが、この夫妻から感染したと思われるクルーズ船の乗客のもう一人も死亡、数名が症状を発症する事態に陥っています。

 少なくとも鳥類学者ならば、そのリスクは承知していたのではないかと思われますが、どの程度の覚悟?のもとに、そんな場所に足を踏み入れたのでしょうか?


ハンタウィルス感染 フランス人発症


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2026年5月10日日曜日

フランスの祝祭日と土曜日・日曜日

  


 4月から5月にかけて、日本では、ゴールデンウィークでお休みが多いタイミングですが、フランスでも4月はパック(イースター)のお休みがあって、学校がバカンス期間になったり、また、5月はなにかと祝日が多い月でもあります。

 まったく、今さらのことながら、本当に学校のお休み(バカンス期間)の多い国で、今年は、2月の終わりから3月にかけての2週間が冬休み(パリ地域)で、それから1ヶ月ちょっとしたら、またパック(イースター)のバカンスが2週間・・そして、5月は祝日が毎週のように散らばっています。

 学校のバカンス期間は別として、祝祭日と日曜日は基本的にお休みのお店も多いのですが、最近の祝祭日は営業するお店もずいぶん増えてきました。

 特に祝日といっても、それが宗教的なお休みではない場合、営業するといった方針の店舗も多いようです。

 それでも、基本的には日曜日はお休みということが多いので、祝日を除けば、世間一般の土日がお休みの人が多いことを考えれば、買い物(食料品や日用品など)は土曜日にまとめてするという人が多いのです。

 なので、どうしても土曜日は、ある程度、混雑していることが多いので、私は比較的、時間が自由に都合できるため、買い物はできるだけ平日に済ませることにしています。

 ところが、ここのところ、どういうわけか、祝日なのに・・、土曜日なのに買い物に行かなければならなくなり、「やってるかな?やってるよね・・」と5月8日(第二次世界大戦の戦勝記念日)にスーパーマーケットに行ったところ、しっかり営業。

 しかも、やってるか、やってないか??なんて、思いながら買い物に行った私としたら、祝日開けても、そんなに人が来てるのかな?と思いきや、これがなかなかの混雑ぶりで、5月の祝日営業も、なんだかすっかり浸透しているんだな・・と思いました。

 もう引退して、老後の生活に入っている人々もなぜか、昔からの習慣なのか?祝日や土曜日に買物に来がちなのも、わかるようなわからないような・・。

 また、その翌日の土曜日のマルシェにも立ち寄ることになったのですが、ふだん、あまり土曜日の朝は、出かけない私にとっては、なんだかとっても新鮮でした。

 マルシェの出ている場所は、街の中心部にも近く、家族連れも多く、また、近くには市民プールがあったりで、お父さんが小さい子どもを連れてプールに来ている人が多いのには、なんだかホッコリさせられました。

 土曜日はなぜか?パパが子どもを連れてきているケースが多いのです。

 また、マルシェに買物に来ているのは、年輩の方も多く、子連れは比較的少ない印象です。それでも、マルシェに来ると顔を合わせる知り合いというのが、あっちこっちにいるようで、そこここで、立ち話。立ち話で足りない場合は、近くのカフェなどで座り込んでおしゃべりに興じています。

 マルシェの中にもイートインスペースのような場所があり、そこに座り込んで、買い込んだものを食べながら、カフェなどを注文して、和やかな時が流れていて、なんだかとってもいいな・・と思いました。

 きっと、この人たちは、こんな風にず~っと暮らしてきたんだろうな・・ここに根付いている人々なんだな・・と、しみじみとそんなことを思いました。

 そういう私も、もう今の家には、20年以上住んでいるので、ここでずっと暮らしてきたのですが、土曜日は、ずっと仕事をしてきた期間もあったし、それから解放されると、今度は、土曜日は、午前中のうちにウィークデーにはできない家事を片付け、昼食の支度をして食べさせて、午後は娘のお稽古事や公文の送り迎えと買い物で超忙しい一日だったので、こんな風にゆっくりと時間が流れる場所に顔を出したことはありませんでした。

 いつもは出かけない日に、いつもは行かない場所に行ってみることも、同じ見慣れた場所でありながら、時には、違う空気が流れている空間になっていることを楽しむのも悪くないな・・と思った1日でした。


フランスの祝祭日と土曜日・日曜日


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2026年5月9日土曜日

LIVRET A(リブレA)の金利が引き上げられる可能性

 


 長引く中東情勢のために、予想を上回るインフレ率の上昇が続いており、4月には 2.2%に達しています。燃料価格の高騰から食糧インフレに至るまで、このインフレは中東情勢が落ち着かない限り、おさまることがなさそうです。

 しかし、そんな状況の中で、ほんの小さな明るい兆しといえば、フランスではもっともポピュラーと言われる「LIVRET A(リブレA)」の金利が上昇するであろうと経済学者たちが予想していることです。

 この金利算出に使用される計算式は、過去6ヶ月間のインフレ率と欧州中央銀行(ECB)の政策金利という2つの要素を考慮に入れています。これらの変数はどちらも中東情勢の影響で上昇しています。

 したがって、この原則的な計算方式を適用すれば、「LIVRET A(リブレA)」の金利上昇は避けられない状態です。

 フランス国立統計経済研究所(INSEE)は3月、4月のインフレ率を前年同月比でそれぞれ1.7%、2.2%であったことを発表しています。

 また、5月、6月も2%を大きく上回る可能性が高く、2.5%を超える可能性さえあると言われています。

 一方、LIVRET A(リブレA)の利回り計算に使用されるもう一つの変数である欧州中央銀行(ECB)の短期銀行間金利は、安定的に推移すると予想されています。

 2025年6月以降、現在、この金利は約 1.93%でこの金利と上半期のインフレ率を平均すると、1.865%となります。

 さらに欧州中央銀行(ECB)は主要政策金利を引き上げる可能性があり、ECBは4月末に、「紛争が物価と経済成長に与える影響をより的確に評価するために、6週間の猶予期間を設ける」と発表しており、暗に6月に利上げが行われる可能性を示唆しています。

 しかし、政府は、この計算式を適用しないことも考えられ、実際に過去、2023年8月には計算式上では、4.1%に上昇するはずだったにもかかわらず、金利を上げずに据え置いたこともありました。

 実際、金利の引き上げは、国家の財政負担となるわけで、コスト削減を目指している現政府は、LIVRET A(リブレA)の利上げには消極的になる可能性があります。

 利率も比較的よく、また貯蓄や利息に対して非課税ということから人気の預金口座である LIVRET A(リブレA)は、一時は3%くらいまで利率が上昇していたものの、このところ、利率は下がる一方で現在は1.5%程度です。

 しかし、インフレが進んで、あらゆるものの値段が上昇するということは、預金してあったお金の価値がどんどん減ってしまうということです。

 このところの金利の減少で、リブレAの顧客がずいぶん離れていっているとはいうものの、以前として、フランスの預金の金利が語られる時、とりあえず、「LIVRET A (リブレA)」が引きあいに出されるのです。


LIVRET A(リブレA)の金利


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2026年5月8日金曜日

1ユーロの食事が全ての学生対象になる

  


 フランスでは、これまで奨学金受給者や経済的に困難な状況にある学生のみを対象としてきた「1ユーロの食事」は、2026年5月4日から、全ての学生が利用できるようになりました。

 1ユーロの食事は、フランス全土のCROUS(通称クルス・地域大学・学校サービスセンター)傘下のレストランで、全ての学生が利用できます。また可能な限り、CROUSネットワークが運営するその他の施設(カフェテリアなど)でも提供されます。

 1ユーロの食事は、学生証保持者、職業訓練学生証保持者(見習い及び就労研修生)、博士課程学生、市民奉仕活動に従事するボランティアが対象で、いずれの場合も有効なIzlyアカウントを提示して身分を証明する必要があります。

 1ユーロの食事は昼食だけでなく、夜間営業しているCROUSレストランの夕食でも利用できます。学生は、1回の食事につき、1食のみ利用できます。

 1ユーロの食事は、メインコースの1品と最大2品のサイドディッシュ(前菜、チーズ、デザート、フルーツなど)で構成されます。

 これまでも大学食堂での一般学生への食事は3.3ユーロだったので(3.3ユーロというのも一般的な外食と比較したら、破格に安い)、それが3分の1以下に、つまり週5日行っても5ユーロで賄えるのですから、これは、学生には大変歓迎されることと思います。

 特にインフレで食料品が非常に高くなっている今、自炊をしていたとしても、学生にとっては、大変な痛手になっているものと思われます。

 政府はこの1ユーロの食事の適用範囲を広げることで、平均12.5%の利用者増加を見込んでおり、大学食堂の収容人数増加への対応、新たな職員の増員、そして、収入減の補填のために5,000万ユーロの予算を割り当てていますが、CROUS側は、これではとうてい賄いきれないであろうと予測しています。

 うちの娘は、高校卒業して以来、プレパー、グランゼコールと長い間、奨学金のお世話になってきたので、この1ユーロの食事を利用させていただいていました。

 フランスの奨学金というのはありがたいもので、授業料から住居費、最低限の生活費までをお世話になってきたので(これは返済不要)、もちろん、この1ユーロの食事の権利がずっとあったわけで、どのくらいの頻度かわかりませんが、けっこう利用していたのではないかと思います。

 ただ、あまりフランス料理が好きではない娘・・私は「別に無理しなくても、食費はママが出してあげるから、月末にママに請求してくれたら払うから・・」と言っていましたが、「だって、1ユーロだよ!食べられるものだけでも食べた方が買い物するより安いんだから・・」と、メニューによっては利用していたようです。

 これは、スタージュでパリの病院で働いていたときなどにも利用していた記憶があります。

 娘はしっかりしていて、大変、倹約家でもあるのです。

 今は、学生生活も終え、しっかり稼いでいる娘ですが、今回、「この1ユーロの食事が全学生向けになるんだって!」という話を娘にしたら、「だったら、奨学金を受けている学生は無料にしてくれなきゃね!」とサラッと返しが戻ってきたのには、恐れ入りました。

 そういえば、色々な援助金や補助金などにも、一律いくら・・というやり方はフランスには、少ない気がして、必ず、世帯の収入に応じて、とか、子どもの人数に応じて・・なんていうのが多かったのに、学生という括りだけで、みんな同じというのも、フランスらしくないような・・そんな気がしないでもありません。

 大多数ではないとはいえ、けっこう裕福な家の子どももいるのですから、全員にしなくてもいいかも・・?と思わないでもありませんが、まあ、学生は、圧倒的に質素な生活をしていることは確かです。


全学生に1ユーロの食事


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2026年5月7日木曜日

また、新たな電話詐欺! 無言電話でも、決して声を発してはいけない!

  


 「もう油断も隙もあったもんじゃない!」次から次へと登場する新たな詐欺の手口に、閉口してしまいます。

 まさに、この詐欺は閉口=口を閉ざすことが必用なものです。

 これは、一見、無害にも思える「無言電話」なのですが、実は電話に応答した電話の持ち主の声をクローンする悪質な詐欺なのです。

 もう、電話に出てみる・・「アロー(フランス語で、もしもし)」と言っただけでアウトなのです。

 この詐欺の深刻さとは、裏腹に、これは非常に単純です。こうした詐欺電話は必ずしも知らない番号や非通知番号からかかってくるわけではないため、詐欺の特定は非常に困難です。

 ふつう電話がかかってくると、無意識に「もしもし?」と答えてしまいます。相手が沈黙している場合なら、なんならもう一度や二度くらい、「もしもし?」と繰り返したり、「どちらさまですか?」と相手は誰なのか?を確認しようとしたりもしてしまいます。

 詐欺師にとっては、この応答は長ければ長いほど、良いのですが、この無言電話には、2つの目的があると言われており、1つ目は、この電話番号が実際に使われている電話番号なのかどうかを確認することにあり、もう一つは、応答した相手の声を録音し、AIを用いて、録音された声を複製し、また、次の詐欺へと悪用します。

 とりあえず、電話に出てみて、相手を確認することさえできないということです。

 私は、思いつく限りの知り合いや関係各所の電話番号は登録してあるので、それ以外の電話がかかってきても、絶対に出ることはなく、もしかしたら、本当に必要な連絡かも?と思わないでもありませんが、そのような場合は、メールなりなんなり、他に連絡手段はあると思うので、絶対に電話には出ず、即刻、ブロックしてしまいます。

 それにしても、そのような電話(心当たりのない電話)が最近、多いこと多いこと・・「一体、何なんだろう?」と思わないでもありませんが、トラブルに巻き込まれるのはゴメンです。

 最近は、私は友人とは電話を使うことはほとんどなく、What’s upやLINE、Messengerなどの電話機能か、メッセージです。

 AIの発展は私たちの生活を便利にしてくれてもいますが、一方では、こんな詐欺まで登場し始めて、逆に使えるはずのものが使えなくなるハメにも陥っています。

 余談になりますが、「アロー(もしもし)」で思い出したのですが、私がまだ日本にいた頃、夫(フランス人)から電話がかかってくると、「アロー」というのを、当時、私は、フランス語の知識が全くなくて、夫とは英語で話していたのですが、フランス語で「もしもし」は、「アロー」というということを知らなくて、「この人かわいそうに・・ハローって言えないんだわ・・」などと思ったことを思い出しました。


無言電話詐欺


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2026年5月6日水曜日

クルーズ船 MVホンディウス ハンタウィルス感染で乗客3名死亡の悪夢

  


 南米アルゼンチンからアフリカ・カーボベルデへ向かっていたクルーズ船「MVホンディウス」でハンタウィルス感染が疑われる集団感染とそれに関連する乗客3名の死亡が確認されるという深刻な事態が起こっています。

 現在のところ、乗客88名、乗組員59名のうち、7名が感染が疑わしい状況(うち、2名はすでに感染が確認されている)です。

 MVホンディウス号では、4月6日から28日の間に、感染者間で最初の症状があらわれ始め、感染した乗客は、発熱と胃腸症状を呈し、その後、急速に肺炎、急性呼吸窮迫症候群、ショック状態へと進行しました。

 WHO(世界保健機構)は、最初の感染者の1人以上が船外でウィルスに感染し、その後、人から人への感染が起こったと思われると発表しています。

 通常は、人から人への感染は非常に稀なケースであると言われているこのウィルスには、アメリカ(南米)起源のものと、ヨーロッパ・アフリカ起源のものとは、性質が異なるようで、アメリカ起源のものは、重篤な呼吸器疾患であるハンタウィルス心肺症候群(HCPS)を引き起こす可能性が高く、致死率も高く、時には40%を超える場合もあると言われています。

 ハンタウィルスはげっ歯類(ネズミなど)、(一般的には、尿、糞、唾液との接触によって)から人に感染すると言われるものです。

 船内は閉鎖空間であり、しかも乗客には高齢者が多いために感染リスクが高いと見られているのです。

 WHOはMVホンディウス号での感染源を調査中ですが、現時点では、「このウィルスは、インフルエンザや新型コロナウィルスのように広がることはない」と発表しています。

 4月11日、英国人乗客1名が原因不明(当時)の病気で死亡。彼の遺体は3日後、セントヘレナ島で妻とともに下船しましたが、その後、その妻も急死しました。そして5月2日には、3人目の患者であるドイツ人男性が船上で死亡。乗組員2名も呼吸器症状を示しており、緊急の治療が必用な事態に陥っています。

 今回のハンタウィルス心肺症候群(HCPS)の恐ろしいところは、初期症状はインフルエンザにも似た、発熱、筋肉痛、倦怠感、吐き気・嘔吐などの症状でありながら、数日後に急激に悪化することで、呼吸困難(肺に水が溜まる)、咳、血圧低下、ショック状態へと、数時間、あるいは1日で急激に重症化してしまい、最悪のケースに陥る場合があり得るということです。

 これは一般的には、致死率は約30%~40%と言われていますが、南米起源のものである場合、最大40~50%に達することもある、しかも人から人へ感染するリスクもあるというのですから、恐ろしいことです。

 また、特効薬と呼ばれる薬がなく、現在のところでは、対症療法が中心であると見られ、ワクチンも一般的には存在しないということです。

 このクルーズ船の乗客・乗務員は、23ヵ国の国籍の人々が集まっているということで、こういった感染症の場合は、その後にこれらの人々がまた、世界中に散っていくわけですから、充分に安全を確認することが必用になると思われます。

 いずれにしても、比較的、高齢の乗客が多かったとはいえ、乗船するまでは、長旅に出られる程度には、健康だった人が、あっという間に死亡してしまうというのは、恐ろしいことです。

 2020年には新型コロナウィルス感染症のピークを迎えつつあった頃のダイヤモンドプリンセス号では、乗船していた9,000人以上が隔離されるということが起こったのを思い出します。

 今回の状況は深刻ながらも、現在のところは、一般社会への拡大リスクは低いとの見方をされています。


ハンタウィルス感染 クルーズ船集団感染


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2026年5月5日火曜日

最近、マルシェが楽しくなってきました・・

  


 マルシェというものは、フランス独特の文化だな・・と時々、思います。(まあ、他のヨーロッパの国々にもそれぞれのマルシェがあるのでしょうが・・)

 色々なものが合理化されたり、便利になっていく世の中で、このマルシェというものが、失われずにいつまでも存在し続けているというのは、不思議といえば、不思議、でもフランスらしいところだな・・と思います。

 残念ながら、私の住んでいるところには、歩いてすぐ・・のところにマルシェはなくて、その代わりに大きなスーパーマーケットがあったりするので、これまでは、一度に色々な買い物が済んでしまうスーパーマーケットで買い物をするのが、ほとんどでした。

 それでも、けっこう歩いて行けば、マルシェがあるにはあるのですが、家から離れているうえに、決して安くない・・時間がかかるし・・行き付けていないと、なんとなく行きづらい・・そんな感じでマルシェを敬遠してきました。

 絶賛子育て中の頃は、図らずもシングルマザーとなってしまった身としては、もう自分の仕事と子どもの送り迎え、家事に追われて、とにかく時間がなかったので、マルシェなんかで優雅に?買い物をすることはできませんでした。

 どこの地域でも、毎日やっているマルシェは少なくて、週2日くらいのところが多くて、火曜日と金曜日とか、水曜日と土曜日などの午前中が多いです。

 やっぱり昔からの習慣というのも大きいのでしょうか?また、時間的にも余裕がある人が多いからでしょうか?比較的、年配の方が多い気がします。人によっては、生鮮食料品は、絶対マルシェじゃなきゃ!とか、スーパーマーケット(特別な高級スーパーは別として)よりも上に見ている人も少なくないのではないかとも思います。

 どうしたって、一つ一つ、人を介さなければ買い物ができないマルシェは、時間もかかり、面倒なこともありますが、おしゃべり好きなフランス人は、そこで人との触れ合いが生まれることも楽しいのだと思います。

 最近は、私は新しい習慣で、マルシェのやっている日の朝に、近くにでかける用事ができたので、帰りにマルシェに寄って、マルシェをぐるっと回って、安くて良いものがあれば、買う・・ことにしていて、そうして、定期的にマルシェに通っていると、なかなか今までには、感じられなかったマルシェの良さを感じています。

 何より、「けっこう高い!」と思っていたマルシェでも、中には掘り出しものもあるわけで、それを見つけるのが楽しくて、ついこの間は、イチゴ3パック5ユーロ、グリーンアスパラ2束5ユーロ・・なんていうものも見つけたりして、喜んでいます。



 一人なのに、一度にそんなに買って、大丈夫かな?とも思ったのか、これがやっぱりスーパーマーケットのものよりも新鮮なのか、思ったより日持ちするし、いちご3パックなんて、あっという間でした。



 かと思うと、オーボンブールのような高級な有名バターがあったり、この間はエシレのミルクも見つけて、こんなのマルシェにもあるんだ!と驚きました。



 また、お魚屋さんに関しては、やっぱり日本のお魚屋さんに比べれば見劣りする気が否めませんが、それでも、種類もけっこうあって、この間は、ふつうのスーパーなどには置いていない「あさり」の貝などもあったりして、ちょっと嬉しくなりました。






 なんといってもお魚屋さんは、その陳列の仕方が独特で、どうしてこうなるの?と思うような飾り方をしているので、そんなのを見て行くのも楽しいです。



 腰を落ち着けて、じっくり見て行けば、チーズだって、美味しそうなチーズはいっぱいあるし、街中のチーズ屋さんに行くとなかなか味見させてもらうのも憚られる感じもあるのですが、マルシェの場合、わりとフランクに味見させてくれます。



 また、そんな生鮮食料品のマルシェにおいて、堂々とした位置を確保しているのは、お花屋さんで、季節ごとのきれいな切り花、ブーケなどが売られていますが、これがまた、けっこう売れているのもフランスらしいところです。

 まあ、客商売なので、当然といえば、当然なのですが、あちこちから「ボンジュール!マダム!」と声をかけてくれて、(フランスではどこのお店に行ってもこの挨拶をしないのは、とっても失礼なことです)やたらと愛想がよいです。

 でも、たくさん並んでいるお店の中には(マルシェの)そうでもないお店もあって、そんなお店は、やっぱり客足が鈍くて、「それじゃダメなのにな・・」とか思ったりもします。

 なんとなく、がちゃがちゃしていて、ざわざわしていて、そんなことが煩わしくないように感じられるようになってきたのも、やっぱり年齢的なこともあり、また、時間的にも昔に比べれば、余裕ができたからこそ、そんなことも楽しめるようになってきたのかもしれません。

 私は、東京生まれの東京育ちですが、あまり下町っぽいところに馴染みがなくて、どちらかというと、そういう雰囲気は苦手ではあったのですが、パリは、表面的には、気取っているとか、ツンとしているとか、言われることも多いけれど、実は、下町のおじさん、おばさん気質な部分がけっこう潜んでいる人種なんだな・・ということをマルシェを見ていると感じます。

 そんなところは、パリの好きなところです。


パリのマルシェ


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