人種差別というのは、非常にデリケートな話題でもあるし、色々な種類の人種差別があるので、ひとくちに語ることはできません。
しかし、人種差別というのは、確実に存在するし、表面的には、差別などないようにふるまっている人々の中にも差別意識というのは、潜んでいる場合も多々あります。
特にアフリカに住んでいた時などは、外地から転勤してきている人々は、ボーイさんやメイドさんなどを雇わなければならないので、自ずと現地の人との間に主従関係ができるわけですが、その現地の人々を雇用するにあたっての対応というか応対というか、その接し方があまりに露骨にかつての歴史を引きずっている感じで、我が夫も含めて、フランス人ってスゴい(あまり良い意味ではない)なぁ・・と最初はちょっと引いてしまう感じがしました。
そこらへんは、日本人などは、妙なもんですが、ボーイさんたちにも名前にさん付けでよんでいたりする人もいたりして、これはこれで、逆に舐められ切っているのでは・・と感じないでもありませんでした。
パリに来てからは、そこまで露骨な主従関係には、遭遇しないものの、今度は下手をすると、私とて、アジア人ということで、差別を受けかねないところもあり、まあ、私などの暮らす狭い世界では、ごくごく限られた人としか接することがないので、日本人(アジア人)だからと差別されたと感じたことはほとんどありません。
むしろ、外国人が多すぎて、そもそも純粋なフランス人という方が少ないような気がするので、いちいち人種差別しているわけにもいかないのでしょうが、外国人として生きるには、日本にいる外国人の方が違和感にさらされているかもしれません。
私は、ごくごく親しい人くらいしか、プライベートでは付き合いがなくて、例えば、職場などでも、仕事が終わるとすぐに子供を迎えに行って、休みの日は子供のお稽古事や買い物や家事、家族と過ごすでいっぱいいっぱいで、長い間、個人的な友達付き合いというものをする時間もなかったので、職場の同僚などとの付き合いもプライベートはほとんどしてきませんでした。
なので、彼ら(彼女ら)とは、仕事上の付き合いのみで、分け隔てなく、どんな人種の人とも同じように接してきたつもりではありますが、その中に、ハイチ出身の女性がいて、普段、雑談をしていたりする時は、ふつうに接しているのに、何か注意されたりすると、すぐに「レイシストだ!人種差別だ!」と騒ぎだす女性がいました。
単に正当な注意をしているだけなのに、そう言われてしまうと、「そういうことではないでしょ!単にあなたのしていることに対しての話をしているだけでしょ!」と言っても、もう彼女はかなり感情的になっていて、全く受けつけず、こちらの方が諦めるしかなく、むしろ、「なんでもそれで片付けようとする方がズルいではないか・・」などと思ったものでした。
これだけ異様に反応するのも、これを便利な言い訳として使っているのでなければ、よほど差別に対する被害者意識が沁み込んでいるのか?と、半分は気の毒な気にもなります。
ふだんは、彼女も一人でお嬢さんを育ててきたこともあって、一人で子育てをしていた私には、娘の話をしたり、写真を見せたりすると、娘の成長をとても喜んでくれていて、職場の人間関係としては良好な方だと思っていました。
そうして、「レイシストだ!」などと、騒いだりしても、結局のところ、彼女もそれを引きずるわけではなく、しばらくすると、何事もなかったようにもと通りになるので、こちらも、いつの間にか忘れているのですが、たまに、彼女の口から出てくる「レイシストだ!」という言葉には、逆にモヤモヤする気持ちがするのでした。
人種差別 レイシスト
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