いつ頃からだったか、自分でも記憶にないのですが、恐らく、1年前だったら、熱を出したとか、だるいとか、少々具合が悪いとか体調が悪かったりすれば、「まさか・・コロナウィルスに感染した??」と一番に疑っていたと思いますが、げんきんなもので、コロナウィルスのことなど、すっかり忘れて、もう先日、少々、体調を崩したときには、その前日に行った心臓の検査のせい?だと思っていました。
まあそれも、2日ほどで回復したので、何だったかはわかりません。
街中からはマスク姿の人は、ほぼほぼ見られなくなり、全くもと通りの生活に戻っている中で、コロナウィルスが消え失せたとは思っていなくても、ほぼマスクの消失?とともに、その病気の恐怖も私の中で消えつつあったのです。
今回のパンデミックでは、ヨーロッパはなかなかの被害者数を叩き出し、ウィルスの出現とその拡散のスピードは恐ろしいほどで、あっという間にロックダウンという、証明書がないと、ほぼほぼ外出さえできないという前代未聞のセンセーショナル?な体験をしたというのに、あっさりとその時の恐怖を忘れてしまうのは、なんだか愚かなような、また忘れることで、気持ちを回復できるチカラというか、その両方を感じます。
それが、フランス公衆衛生局の発表によると、Eris(エリス)と呼ばれる新変異種の出現のため、ここ2週間あまりで、感染者数が24.6%増加しているという話を聞いて、「そういえば、ここのところ、体調が悪くても、コロナウィルス感染を疑わなくなっていたけど、もしかしたら、感染していたのかもしれない・・」と、思い出しました。
実際のところ、多くの人は、おそらく私のように、体調が悪かったとしても、検査をするという習慣がすっかりなくなっているので、実際の感染者数は、もっと多い可能性もあります。
しかし、問題なのは、重症化した場合に病院の病床がひっ迫する状況になってしまうかどうか?ということで、現在のところ、バカンスシーズンの真っ只中で、コロナウィルス感染者増加うんぬん以前に、もともと不足している病院のスタッフの人員がバカンスのために、さらなる人出不足を招いており、救急病院でも夜間は受け付けないとしている病院が出始めているというニュースを聞いたばかりです。
また、コロナウィルスに対する緊急事態対応も一応、停止されており、検査等も全額国民健康保険負担ではなくなっており、ワクチンパスポート等に利用されていたTousAntiCovidのアプリも一時停止になっています。
そして、検査の結果、陽性となった場合でも隔離義務はなくなり、病気休暇も別に医師の診察をうけないと取れなくなっています。
現在のこの俄か感染者増加の現象を鑑みて、フランス公衆衛生局は、現段階では、さして神経質に心配する段階ではないとしながらも、「頭痛、喉の痛み、咳、発熱などの症状がある場合は、検査を受けることを推奨する」としています。
考えてみれば、バカンスシーズン真っ盛りで、ほぼ日常どおりにあちこちで、たくさんの人が集まるお祭りやイベントごとがあちこちで行われ、また、幸か不幸か、今年のフランスの夏は、けっこう涼しめで、考えようによっては、ウィルスが蔓延しやすい状況でもあります。
私は、これまでに4回のワクチン接種をしていますが、この話を聞いて、久しぶりにワクチンパスポートを開いてみたら、最後のワクチン接種は昨年の7月で、ちょうど1年くらい経過しています。今回の感染者の増加は、ワクチンの恩恵が時間とともに減少していることも原因の一つとされています。
ワクチンがどの程度効いていたのかは、わかりませんが、私は、これまでに何度となく、検査をしましたが、これまで一度も感染してきませんでした。もしかしたら、感染していたのに、気がつかなかったということもあるかもしれませんが、高齢者と接触する機会があるわけでもなく、いずれにしても、重症化さえしなければ、いいのかな?くらいの軽い気分になってしまっています。
私は、ITのことは、からっきし、弱いので、これが偶然なのかどうかもわからないくらいですが、少し前から、私の携帯には、いつの間にかなくなっていたTousAntiCovidのアプリ、「復活させたい場合は、こちらをタップしてください・・」という画面が表示されています。
日本の事情はわかりませんが、最初のロックダウンの時も政府から個人の携帯にロックダウン開始のメッセージが入り、「なんで?私の電話番号知ってるの?」とびっくりしましたが、なかなかフランスは、この方面、いつの間にか結構進歩し、いつの間にか自然と浸透ています。
もともと人混みは嫌いなので、あまり人の多い場所には行かない私ではありますが、また、マスクは持ち歩き、必要に応じて、使った方がいいかな?と思い始めています。
コロナウィルス エリス 感染者増加
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