海外で生活していて、病気になることは、なかなか不安な思いをすることの一つでもあります。
ここのところ、たしかに年齢のせいもあるとは思うのですが、ちょっとした検査の結果、あっちもこっちも、要注意、再検査が続き、老人なみ?(失礼)に、検査や医者通いを続けるハメになっています。
ふつうの血液検査等は、いつでも予約なしにできるのですが、それ以外の検査や専門医となると、予約を入れても、いちいち2~3ヶ月待ちとかになるので、かれこれ、最初の検査を始めてから、もう半年以上が経過していることになります。
そもそもは、かかりつけのお医者さんに「しばらく心臓専門医にかかっていないから、そろそろチェックしてもらいに行った方がいいわよ・・」と言われて、心臓専門医にかかるための血液検査をしたことが最初で、その結果、他の臓器にも少々、問題がありと言われて、また別の検査に行って、ようやく心臓専門医にかかったら、ちょっと、ここではできないコロスキャナーなる心臓のMRIの検査をした方がいいと言われ、電話で予約をとろうとしたら、書いてもらわなければならない書類もあるし、渡さなければならない書類もあるので、一度来てくださいと言われて、予約を取りに行って予約をとるも、それからまたさらに約2ヶ月待ち。
おまけに、心臓の検査のための血液検査を検査の2週間前にして、必要な薬品を薬局で買ってきてくださいと処方箋をもらっていました。フランスでは、予防接種などの時にもよくあることですが、(さすがにコロナウィルスのときは別でしたが・・)、医者で処方箋をもらって、薬局でワクチンを買って、そのワクチンを持って医者に行って注射してもらうというようなことがふつうで、検査とて、あまり一般的な検査ではない場合だったりすれば、その検査に必要な薬品は自分で持参して検査してもらうということもありなんだろうな・・と思っていました。
そもそも、フランス語は母国語でもなし、たとえ日本語であっても、そんな心臓の話をされたとて、どの程度、わかるだろうか?と不安でもあったのですが、検査の結果は書面などでもらえるし、かかりつけのお医者さんが、検査の結果が出たら、説明してあげるから・・と言ってくれていたので、もうまな板の上の鯉状態。仕方ない・・と思っていました。
あらかじめ、薬局に行って、これは、急に買いに来てもすぐに手に入るものなのかを聞いてみると、いつもあるとは限らないから、3日前くらいには来てくれた方がいいと言われ、3日前になって、その薬品を買いに行くと、想像以上に大きな薬品の箱で、なかなかビビりました。
なんだか、あまり詳しく調べたりすると、さらに恐怖が増すので敢えてあまり調べずに行くと、どうやら、私が持って行った薬品は、造影剤だったようで、スキャナーと聞いて、単純なエコーのようなものを想像していた私は、それがMRIであったことが当日わかって、びっくり。
ただ、血液検査の内容が腎臓に関する検査であったのは、なぜだろうか?心臓の検査なのに・・?とだけ思っていました。
造影剤を点滴しながら、「検査の途中、喉のあたりから、じわ~っと熱く感じてきますが、心配しないでください」と言われ、本当に喉のあたりからじんわりと熱くなってきた時には、感じたことのない、なんともいえない気持ち悪い感じでしたが、その間も、息を止めてください、ハイ、また息をして・・がしばらく続き、実際の時間はそんなにかかっていなかったとは思いますが、すごく長い時間に感じました。
あとから調べたのですが、事前の血液検査は、この造影剤が腎臓に問題がある場合は、検査後に自ら排出できないために使用できないらしく、そのための検査であったようです。
MRI検査の結果はその日のうちにもらえるということだったので、その場で30~40分くらい待たされたでしょうか?お医者さんに呼ばれて、「深刻な問題は現在のところはありませんでしたので、極度のストレスがかかることや、血圧があがらないように注意してください」ということで、また、心臓専門医に持っていくための画像やDVD映像をもらってきました。
そもそも、なんの自覚症状があったわけではなかったのですが、母や祖父も心臓系の疾患で亡くなっているため、心臓病は遺伝の可能性も高いと言われていたために、常に不安でもあるのですが、とりあえずは、まあよし・・ということで、大いにホッとして、検査のために、前夜から食事もせずに、夜中にお腹がすいてあまり眠れなかったうえに早起きして検査に来たこともあって、ガックリ疲れて帰ってきました。
画像や映像のの結果とは別に、診断書は、数時間後に「mon espace sante」という私の保険証?というか、私の健康状態の経歴がファイルされているサイトに送られてきました。
これで、また、心臓専門医の予約をとらなければいけないのですが、とりあえずの結果を添付して、再び診療が必要な場合は連絡くださいとメールを送りました。
ところが、その日は、一日中、身体がだるく、熱を出し、めっきり調子が悪く、まさか、あの点滴のせい?と思いましたが、翌日、かかりつけのお医者さんに行くと、喉が少々赤いから、風邪でしょう・・と言われて、なんだ、病院に行って、風邪もらってきた・・とガックリ。
しかし、これで、ひとまず、年明けから始まった私の検査通いは、一段落のはず。身体によい検査も薬もないと言いますが、全くそのとおりです。
娘が成人するまでは、何が何でも死ぬわけにはいかないと思いながらも、実際に具合が悪くなっても、今、医者にかかったら、入院しなければならないかもしれないから、娘を家に1人にはできないので、医者にもかかれない・・と思っていました。
娘が成人してからは、もうこれでいつ死んでもいいといいつつ、検査をすれば、ひっかかって、少しでも身体が楽になる方法があれば・・などといじましいことを考え始めるという潔わるさが頭をかすめます。
しかし、現状では、深刻な病状ではないにせよ、いつか、そんな結果が出たときに、少しは肝の据わった決断ができるようでありたいと自分に言い聞かせるのでした。
心臓MRI検査
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