今年のフランスの夏は度重なる猛暑の到来だけでなく、大規模な範囲に及ぶ森林火災は、大変な問題になっています。
毎晩のニュースでは、森が燃えている映像がずっと流れ続けており、正直、想像を絶する燃え方をしています。
7月初めには、パリ近郊のフォンテンブローで森林火災が起こり、それがボランティアとはいえ、消防士による放火であったことも話題を呼びました。
その後、7月22日に始まったジロンド県の大規模森林火災は、この猛暑もあいまって、どんどん火は拡がり、大部分が制圧されるまでに約1週間かかっていますが、約22万人が避難していました。
8月1日現在の今でも大規模な延焼は食い止められたものの、一部では火種が残り、消防隊が監視、消火活動を続けています。
このジロンド県の森林火災では約42,000ヘクタールが焼失しました。42,000ヘクタールとは、東京ドーム約9,000個分に相当する面積で、フランスでは戦後最大級の森林火災と言われています。
8月1日現在、フランス当局が公表している数字では、今年の森林火災への関与(放火・放火未遂・火災を引き起こした疑い)で逮捕された人数は308人にも及ぶのだそうで、このうち約3分の2が放火の疑いによるものです。
今年(2026年8月1日現在)にフランスで焼失した森林・植生の面積は約119,000ヘクタールと言われ、すでに2022年の過去最多記録(約72,000ヘクタール)(東京ドーム約25,500個分)を大幅に上回る過去最悪の森林火災シーズンとなっています。
フランス当局は、この膨大な規模に及ぶ森林火災の約9割が人間が引き起こしているものであるとしていますが、この中でも最も許されないのが「放火」です。
専門家によれば、放火魔、放火癖は病気ではなく、人格障害の症状であるそうで、小さなマッチ一本でニュースによって誇張されたスペクタクルを作りだすというこの放火という行為に魅せられ、自分の衝動を抑えることができないと言います。
そのため、昨今の森林火災への放火犯には、「より未熟で興奮しやすい社会の中で目立たず、控え目な性格のタイプの人」が増加しているのだそうです。
これは主に少年期に見られる「自己主張」の問題が原因で99%の確率で男性に起こるとも言われているのです。
フランスでも放火、特に森林への放火は非常に思い罪になります。被害の大きさによって刑は異なるものの、「人が危険に晒された、または環境に回復不能な損害を与えた場合」は最高15年の禁固・懲役、15万ユーロの罰金。負傷者が出た場合は、最高20年。
また、組織的な犯行(犯罪組織など)や重い傷害を与えた場合は最高30年。
被害者に永続的な傷害を負わせた場合は、無期刑(終身刑)となっています。
また、故意ではなく、過失で森林火災を起こした場合でも、処罰されます。
日本でも放火は非常に重い犯罪とされていますが、森林火災への放火に関しては、フランスの法定刑の方がかなり重いと言えます。
このようなリスクがありながらも、なお、自分の衝動を抑えきれずに放火に及んでしまう・・そんな人がフランスでは今年、300人以上もいたわけです。
デモだの暴動だのしょっちゅう起こるフランスですが、その度にゴミ箱が燃やされたり、車が燃やされたりしますが、あれも放火だよな・・と思うのですが・・。
フランス大規模 森林火災
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