現在、パリでは、国際ワイン見本市(Wine Paris 2026)が開催されています。これは世界最大級のワイン・酒類見本市のひとつで、ワイン業界全体のビジネス促進および市場の活性化を目的としています。
この見本市には世界60ヵ国以上からの出展者と60,000人超の来場者(バイヤー・輸出入業者など)が集い、商談・契約機会を創出する場になっています。これにより、各国ワインの流通ネットワークを拡大し、輸出入促進を図っています。
フランスやドイツ、アメリカなど各国のナショナルパビリオンが設置され、地域ごとのワイン文化や特色のある商品が紹介されています。特定の新興生産国や地域ワインにとっては、世界市場への認知拡大効果が期待される場でもあります。
ワイン業界にとっては不可欠な国際イベントとなっているものですが、フランスのワイン市場の弱体化は非常に深刻なものとなっており、そもそもワインの消費低迷に加えて、特に大規模輸出国であったアメリカの関税引き上げにより、昨年のアメリカへのワインの輸出は20%減少したと言われています。
一般的に関税が1%上昇すると、貿易量は1%減少すると言われているそうで、加えてドルの為替レートによる15%の追加料金が加わると、状況はさらに複雑になっているのです。
しかし、一方ではメルコスール(南米南部共同市場)や最近のEU・インド貿易協定といった新たな販路も期待されている中、この見本市ではアメリカ以外の市場開拓も期待されているのです。
フランスは過剰生産している農園のブドウを撤去する新たな計画を発表したばかりですが、この動きにブレーキをかける意味でも新しい試みが期待されています。
今回の見本市では、急成長を遂げている「ノンアルコールワイン」に特化した「Be no」パビリオンが設置され、今や確固たる位置を築きつつある「ノンアルコールワイン」が注目されています。
個人的にはアルコールが入っていなくてワイン飲む必要ある?とも思うのですが、意外にもこのノンアルコールワインは、伝統的なワインを食いつぶすのではなく、むしろ売上げを伸ばす存在として、ワイン業界の中での期待の星となっているようです。
とはいえ、日常的にもワイン離れは、スーパーマーケットなどの内部のワイン売り場の面積が年々減少しているのは、身近にも目に見える感じで進んでいるのは避けられない状態。それに引き換え、ビール、コカ・コーラなどの清涼飲料水など、そんなに好きなの?と思われるほど、いつも堂々たる陳列ぶり。
ワインといえば、フランス、フランスといえば、ワインという時代が終わりつつあるのを感じずにはいられないのが正直なところなのですが・・。
国際ワイン見本市「Wine Paris 2026」
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