夏になると、毎年、かなり大規模な森林火災が起こるのは、なぜなんだろう?と思うと同時に、今回の火災がフォンテンブローということで、パリからあまり遠くないこの地域での森林火災なんて珍しいな・・と思っていました。
なんとなく私が感じた「珍しいな・・」と思った感覚は正しかったようで、「20世紀初頭以来、この地域では前例のない火災」だったのだそうです。
ここ1ヶ月近く、フランス全土を襲っていた猛暑の影響もあって乾燥した地面と風がこの火災を大きくしていき、3日間で緑豊かな森林地帯の約2,000ヘクタールが焼失し、約1,000人が予防措置として避難し、犬や馬を含む動物たちも避難を余儀なくされました。
さらにA6高速道路の一部区間や複数の地方道など、安全上の理由から複数の道路が閉鎖されたままになっています。
当初から放火の可能性が高いと言われていたこの森林火災に関して、驚くべきは、この森林火災に関して、現在6名もが逮捕・拘留され、そのうちの一人はなんとボランティア消防士であったという事実です。
たしか、以前にもモンペリエの近くで発生した森林火災で、放火犯が逮捕され、それが20年間も消防士として勤務していた37歳の消防士で、しかも常習犯だった・・というケースがありましたが、その時の彼の自供によると、動機は、「消火活動を引き起こし、人々から賞賛されたかった。」、「抑圧的な家庭環境から逃れ、火災から誘発されるアドレナリン欲しさ、つまり、火が燃えるのを見て、興奮を味わい現実逃避したかったため」としていました。
今回のボランティア消防士に関しては、まだ動機等が明らかにされていませんが、「ガソリンを使ってライターで小枝に火をつけた」と話しているようです。
他に逮捕されている人物は、タバコの投げ捨て等で、実際に一番被害を大きくした放火は消防士であったことは、許しがたいことです。
今回のフォンテンブローの火災の消火活動にあたったのは、プロの消防士、ボランティア消防士、そして行政、技術、専門スタッフなど4,500人。彼らはプロ意識、自己犠牲の精神をもって、時には命の危険を冒して真剣にこの火災に向き合ったのです。
そんな彼らの中の一人の放火するという行為は、大変な裏切り行為であると同時に彼らの日常の尽力への冒涜でもあります。
このボランティア消防士は2007年生まれの19歳の若者。若いとはいえ、許されざる行為。
夏の森林火災に関しては、いつも思っていたのですが、なぜ?そんなに広範囲に広がってしまうんだろうと・・。
でも、今回のように、複数の放火犯が便乗するような形でそう遠くない場所で放火をしていたとなると、妙な言い方ですが、納得がいくというものでもあります。
フランスボランティア消防士組合(SSPVF)は、「このような行為に深い失望を表明する。もし、事実が証明されれば、到底、許されるものではない。」と述べています。
フォンテンブローの森林火災
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