2026年5月16日土曜日

9月3日からEUはブラジル産の食肉輸入を禁止

  


 EUはメルコスールと協定を締結し、5月1日から暫定的に発効させ、南米諸国からの食肉輸入を円滑化するとともに、食肉輸入を許可する国のリストを発表しました。

 今回、その中で注目されているのは、そのリストから「ブラジル」が除外されていることです。メルコスール加盟国のほとんど(アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイなど)は、リストに含まれているものの、ブラジルは例外となっているのです。

 ブラジルが除外された理由は、ブラジル産食肉が畜産における抗生物質の過剰使用を禁止するEUの基準を満たしていないためとされています。

 欧州委員会報道官は、ブラジルがリストから除外されたことで、牛肉だけでなく、鶏肉、卵、魚、蜂蜜などもブラジルはEUへ輸出できなくなると明言しています。

 実際、ブラジルがEU・メルコスール協定に署名したからといって、欧州の衛生植物検疫規則の遵守義務が免除されるわけではありません。

 EU圏内で生産されたものと同じ基準を満たしてなければならないのです。

 この問題に関しては、フランスの農業団体は、長い間、不満を爆発させていました。この非常に厳しい欧州規制を満たすために、フランスの農家や畜産農家は、高いコストを支払って生産してきたわけで、そこから、その規制を遵守しない輸入品が安価な価格でフランスの市場を脅かしてきたことに農民たちは、怒りを爆発させてきたのです。

 これは、非常に妥当な規制であると思うのですが、逆にブラジルが9月3日までに欧州規準を満たすことができれば、リストに加えることができるということでもあります。

 今回、ブラジルがこのリストから除外されたことは、EUが抗菌剤耐性対策に真剣に取り組んでいることを示す前向きな動きであるとも言えます。

 EUでは、動物の成長促進や収量増加を目的とした抗菌剤の使用は禁止されており、また、ヒトの感染症治療薬として指定されている特定の抗生物質も家畜への使用は禁止されています。しかし、ブラジルの畜産においては、これらが使用されている場合も少なくないということなのです。

 では、実際にブラジルからの食肉が入らなくなることが、フランスには、どの程度、影響があるのかを調べてみたら、フランスの食肉輸入は、主にEU圏内(アイルランド、ベルギー、ドイツなど)からで、ブラジルは主要供給国にはなっておらず、ほんの数パーセントにすぎません。

 ブラジルからしたら、メルコスール協定を締結したことで、販路拡大を見込んでいたのでしょうが、そうは簡単にはいかないということです。

 そもそもフランスは欧州最大の食肉生産国でもあるため、輸入依存は比較的少ないのです。

 私がスーパーマーケットやマルシェなどのお肉屋さんを見ている印象でも、ここ数年は特に、トリコロールのラベルの貼られたものがズラーッと並んでいて、どんだけフランスアピールするの?と驚くほどで、それ以外は、あまり目に入りにくいのですが、ブラジル産の肉というものは見た記憶がありません。

 全体として、フランスの食肉供給は、まず国内生産を優先、不足分をEU圏内で賄っているという感じになっています。

 EU・メルコスール協定は、関税を引き下げる、貿易手続きを円滑化する、市場アクセスを改善するための協定ですが、EUの食品安全基準、動植物衛生基準、残留農薬規制、トレーサビリティ要求などを無効化するものではありません。

 そのため、ブラジル側には、「メルコスール協定を結んだのだからEU市場に自由に輸出できる」という認識が一部にある一方で、EU側では、「輸入自由化≠SPS規制の緩和」という立場をとっています。

 つまり、EU側の要求水準は非常に高く、ブラジルの農業・畜産システムとの間に構造的な差があるというのが現実でもあります。

 ブラジルの生産規模とコスト構造は根本的にEUのそれとは異なっており、ブラジル側が欧州モデルに変換するには、生産コストが上昇し、輸出競争力が低下し、中小生産者の淘汰することに繋がるため、国内農業界の強い反発を受けます。

 しかし、EU側にも政治的事情があり、「EU農家だけが厳しい規制を課され、輸入品が安く販売されるのは許せない!」と農民を始めとする国民が強い反発。フランスでは、農民がトラクターで高速道路を封鎖したり、大暴動を起こしたりする騒ぎが数年間にわたり、発生しています。

 結果的に、ブラジルが欧州への輸出をしようとするならば、これらの規制に遵守するしかないか、一部の欧州向けの生産とその他の国内やアジア市場向けの生産を分けるというところで、譲歩することを提案するか?にかかっているような気がします。

 今回のEUの発表は、もちろんメルコスール向けの発表でもあると同時に国内、EU圏内向けの「ちゃんとやってるだろアピール」でもあるのです。


EUブラジル産の食肉輸入禁止


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2026年5月15日金曜日

カセットテープは完全に葬られている・・

 



 ここのところ、絶賛、断捨離中の私。断捨離は、これまでも、何度か試みて、ある程度、進んでは、いつのまにか、忘れてしまい、また、放置状態を繰り返し、現在,再び私の中で断捨離モードに入っております。

 なんといっても、苦々しいというか、やりにくいのは、家にある荷物の半分以上は、私のものではないことで、自分のものならば、思いきりが付きやすいものの、そうでない場合は、また、夫が亡くなってしまっているために、余計に踏ん切りがつけにくいのです。

 それでも、夫の洋服や靴などは、もうほとんど処分したのですが、それ以外のもの、今回は、膨大な本に手をつけています。

 夫は、数か国での外国勤務が長かったこともあり、語学習得に関する本もけっこうあり、私はずっと、手を付けることも触れることもないまま放置状態にしていました。その中にてっきり、本だとばかり思っていた(本のような様相をしている)けっこうな量の外国語習得用のカセットテープ付きの本があり、これも他の本と一緒に処分しようと思っていました。

 外国語習得に関しては、おそらく需要はいつの時代にもあるだろうと、古本屋さん(Bookoffのようなところ)に引き取ってもらえれば・・と思って、現在、他の本と一緒にせっせと運んでいるのですが、その中にカセット付きの本を加えていました。

 なぜか、場所ばかり取るような本ではあるのですが、これがパリの古本屋さん2軒を回ったのですが、両方で却下。なんだかもったいないなぁ~と思い、ついには、Emmaus (エマウス)(本だけでなく、不用品を回収してチャリティ販売している団体)に寄付しに行った(多のものと一緒に)のですが、ここでも、今回は、引き取りますが、今後はもうカセットテープは持ってこないでください・・と。

 古本屋さんの買い取りはともかく、寄付でさえも受け付けないというのですから、カセットテープはもう完全に社会から葬られているといっても良いかもしれません。

 考えてみれば、家にも、もうカセットデッキプレイヤーというものはないので、おそらく、どの家でもそうなんでしょう。

 自分だって、カセットテープなど聞かないくせに、なんなんですが、なんとなく、寂しい気がしました。

 昭和生まれの私にとって、子どもの頃はレコード、そしてカセットテープ、ウォークマンが出た頃は歩きながら音楽が聴けるなんて!なんて画期的な!それがオートリバースになっただけでも、感動したものです。それからCD、MD・・。

 今では、CDでさえも、「ん??」という感じで、今は配信、ダウンロードという時代。

 昭和、平成、令和と3時代を生きてきていることをカセットテープのこの葬られ方から、あらためて、実感させられた感じがしたのです。

 年齢の自覚が足りないということなのですが、幸いなことに昭和生まれの人は、期間が長かったこともあり、また、今よりも人が多かったので、まだまだ仲間がたくさんいるのだと甘んじていますが、このカセットのような、社会から葬られた過去の長物というか、無用の長物が我が家には、まだまだ眠っているのです。

 厄介なのは、それが私のものでもないために、その存在、用途すらよく知らない・・そんなものを片付けるのは、とても大変なのです。


断捨離 カセットテープ


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2026年5月14日木曜日

おかしなバスに乗ってしまった・・

  


 パリ市内で、いつもは、少しの距離ならば、歩いてしまうのですが、その日は、少々、荷物が多かったので、また、メトロは階段が多く、エスカレーターが工事中だったり、エレベーターが壊れていることも多いので、バスに乗ってしまいました。その路線の存在は知っていて、だいたい、この方面を通るんだろうということはわかっていたものの、ふだんはあまり乗らない路線だったのですが、少々、不安はありつつも、まあ、パリの中心部の綺麗な場所を通るので、バスから景色を眺めるのもいいな・・とそんな呑気な気持ちだったのです。

 ところがルーブル美術館を突っ切って、少ししたときに、いきなりバスの運転手さんが車を停めて、立ち上がり、「すみません、道を間違えてしまいましたので、この路線が停車する予定の停留所をいくつかスキップしますので、次に停まるのは、エコールです。その間に行く予定だった方は、降りてください。」と言い出しました。

 私は、内心、「お~っと!久々にこういうの出たよ!」と思っていましたが、いつしか車内はざわつき始めました。そりゃそうです。いつも、この路線を利用している人にとっては、いきなり「エコール」まで停まりませんと言われても、「あっそう・・」という感じでしょうが、観光客などの場合、土地勘もなく、それが自分の降りる予定だった停留所だったならばともかく、きっと、見当もつかずに面食らってしまいます。

 だいたい、バスの路線、電車のように線路の上を走っているのではないにせよ、道を間違えるなんてことがあるのだろうか?と不思議な気もしますが、しかし、間違ってしまった以上、たしかに他に方法があるとも思えません。

 一応、スマホで路線を確認しなおして、私は、「まあ、大丈夫・・」と思っていたのですが、乗客の中には、観光客らしき若い男性が乗っていて、運転手さんに、自分は○○に行きたいのですが、このバスにこのまま乗っていて大丈夫でしょうか?と英語で尋ねました。

 すると、運転手さんは、間髪おかずに、「NO ENGLISH !」と、かなり強い口調でその男性の質問を全面拒否。

 これを聞いて、私は、ふたたび、「でたでた!久しぶりに聞くな~NO ENGLISH ! 」、最近、このような言い方をする人がずいぶん減ってきたと思っていたのに、残念です。

 ましてや、この時に関して言えば、非があるのは、全面的に運転手の方です。もうちょっと他に言い方あるんじゃない?と思いました。

 幸い、すぐに運転手さんの近くに座っていた女性が通訳してくれていて、何なく、その男性は、救われたようなのですが、とにかく道を間違えるバスに私は、初めて乗りました。

 しかし、「道を間違えた」にしても、「○○まで停車しませんので、その手前に行く方は降りてください」という説明も、最初は、「正直に告白して、潔いな・・」くらいに思っていたのですが、考えてみれば、フランス語でしか説明してくれていないのですから、その観光客の人には、わからなかったわけです。

 バスが路線変更する場合、なにか、途中の道が工事中だとか、規制のために、ここは通れませんとか、そんなことは、たまにあるのですが、そういう場合は、予め、バスに乗るときに言ってくれるので、「え~~?」とは思うものの、そういう場合なら、なら、バスはやめて、別の方法で行こう・・とかなるのですが、今回のようなのは、初めてでした。

 こんなこと、滅多にあることではありませんが、パリのバスは、こんなことも起こり得るのです。


道を間違えるバス


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2026年5月13日水曜日

パリで見つけた「おいなり屋さん」Le Petit OINARI et OINARI PARIS

  


 最近、しばらく行かなかった地域に行くと、なんやかやと新しいお店がオープンしていてるのにびっくりさせられることが多いです。今回も別の用事で近くまで行ったところ、「ん??キョウト?オイナリ?」とビックリしました。

 とくになんだか、カタカナの縦書き、キョウト・・オイナリ・・という文字が目に付きました。

 「おにぎり」は、もうパリでは珍しいものではなくなり、「おにぎり屋さん」というものも、ところどころに見かけるようになりました。

 しかし、「おいなりさん」を見つけたのは初めてで、「なるほど・・」と思いました。

 私が立ち寄ったのは、昼食時よりも、けっこう早い時間だったので、まだ準備中だったのですが、お店の方にお話を伺うことはできました。

 おいなりさんと言えば、まず、気になるのが「油揚げ」、「お揚げ」ですが、これは、京都から取り寄せているものを使用しているそうです。

 正直、「わざわざ京都から、取り寄せてるんだ!」と驚きましたが、そこまでこだわっているのなら、きっと美味しいんだろうな・・と思いました。



 もちろん、おいなりさん単体でも買えますが、セットになっているものの方が売れているようです。

 お弁当タイプになっているものは、おいなりさん4個(うち2個はシンプルなおいなりさん、もう2つは、トッピングを選べるようになっています。

 トッピングには、きんぴら、漬物、ねぎ味噌、ガリ、サーモン、鯖、きのこなどの中から選ぶことができます。

 また、お弁当のおかずも、鶏のからあげ、鶏の照り焼き、サーモン、ねぎ味噌豆腐の中から選ぶことができ、その他に副菜が少しついてきます。



 それにお味噌汁がついてきて、その他に飲み物(コーラとかオレンジジュースとか、ミネラルウォーターなど)とデザート付き(19ユーロ)、飲み物かデザート(17ユーロ)です。



 デザートもどら焼き、大福、クッキー、たい焼き(+2€)から選べます。デザートの中にはほうじ茶のティラミス(+2€)なんていうのもあります。



 おいなりさんのお弁当としたら、なかなかいいお値段ですが、だいたいパリ市内で外食をすれば、こんなもんか・・というお値段、むしろ、他では食べられない、また、使われている食材も吟味されていて、チョイスもなかなかよく考えられていることを考えれば、まあまあ・・というところ。




 また、デザートもなかなか魅力的で、どら焼きやたい焼きなどは、どこにでもあるものでもなく(パリでは)、ほうじ茶のティラミスなんかもすごくいい感じです。

 この他にどんぶり、うどんなどのメニューがあります。

 私がたまたま立ち寄ったお店は、パッサージュの中にある小さなお店でイートインスペースもない小さなお店で、まだオープンして1ヶ月ほどということでしたが、本店は、もう少し広く、居酒屋スタイルのお店で、パリ9区にあるそうです。

 以前から思っていたのですが、「おいなりさん」は、以前、フランス人を家に招いたときに、太巻きとともに、お出ししたことがあるのですが、これがなかなか評判がよく、「これなに?」などと言いながら、「これ、娘に食べさせたいから持って帰ってもいい?」などと、お持ち帰りまでしていく方もいらしたので、きっとフランス人の好みには合うんだろうな・・と思います。

 フランスでは、お醤油にふつうのお醤油(しょっぱいお醤油)と、甘いお醤油が売っているように、フランス人には、この甘いお醤油味というものが好きな人がけっこういるので、もう少し、知名度が高まれば、おにぎりのようにポピュラーな存在になる日も来るかもしれません。


🌟Le Petit OINARI    49 Passage Choiseul  75002 PARIS

🌟OINARI      34 Rue la Bruyére  75009 PARIS


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2026年5月12日火曜日

フランス人の味覚の変化

 


 最近、スーパーマーケットにおいてある商品を見て、フランス人もずいぶんと食生活に変化が出てきたんだろうな・・と思います。

 もうフランスのごくごくふつうのスーパーマーケットでお寿司を置いてあるのは、当然のようになったし、最近は、スーパーマーケットもテイクアウト(主にランチ用)に力を入れているのは、どこのスーパーマーケットにもみられる傾向で、お寿司はもちろんのこと、おにぎりも大抵、置いてあるし(ただ、日本人の感覚からしたら、バカ高いけど・・)、ご飯におかずの入ったようないわゆる日本のBENTOタイプのランチボックスなどもけっこうある店舗も増えました。

 以前は、もっとランチに外食する人が多かったのだと思いますが、今はインフレの影響もあり、外食の値段は跳ね上がり、おまけにランチライムに以前のように時間を取りづらくなっているのか、時短の意味もあるのではないかと思われます。

 それに加えて、最近、タバスコのような辛めのソースを目にすることが増え、「えっ?フランス人って辛いものが嫌いじゃなかったっけ?」と驚いています。

 以前はこんな激辛ソースみたいなものは、置いてなかったし、なにか辛い食べ物などに表示されている「辛い!」、「とっても辛い!」などという文言も、ちょっと辛い香りがふんわりするだけで、実際には、ちっとも辛くないのがあたりまえでした。

 それが、こんな激辛ソースがごくごくふつうのフランスのスーパーマーケットにならぶようになったのは、驚きです。少しまえに、ボン・マルシェに行ったときにも、この激辛ソースの棚が2つもできていたので、これは、やっぱり大きな変化だと思います。

 フランス人は、「辛いもの、熱いもの、固いものが嫌い」というのが、一般的な傾向でしたが、少しずつ、色々な国の食事を受け入れるようになってきて、彼らの食生活にも変化が起こっているようです。

 私の夫などは、本当に典型的なフランス人の味覚の持ち主で、まさに辛いもの、熱いもの、固いものが苦手でした。野菜なども、しっかり火が通って、柔らかくなっているものを好んでいたし(私は、ちょっと歯ざわりを感じられる程度が好き)、料理仕立ての熱々のものをと思っていても、わざわざ、冷ましてから食べ、「熱くしないでお料理ってできないものなのかな?」などと言っていました。

 パリにまだ数件しか、ラーメン屋さんがなかった頃には、そのうちの一軒は、フランス人仕様になっていて、出てきたラーメンが湯気がたっていない・・ぬるいラーメンが出てきた!と憤慨していた話を日本人観光客から聞いたこともありました。

 今では、ラーメン屋さんもパリには、たくさんできましたが、さすがにもうアツアツのラーメンしかないようになりました。

 それだけ、海外の食品がフランスに入り込み、以前はかなり食べ物に関しては、フランス人は保守的で、なかなか外のものを受け入れない感じがあったのですが、最近は、さすがに、変わってきたようです。 




 冷凍食品などを見ても、AJINOMOTOの餃子(しかもエビ、野菜、鶏、牛肉、鴨肉などの餃子まである)や YAKITORI、KARAAGE、TSUKUNE、TATSUTAAGE、OYAKIなんていうのまであったりしてビックリします。

 まあ、日本のスーパーマーケットの品数や品揃えの豊富さに比べれば、まだまだではあるし、こんな外の国のものが、どんどん浸透してきたなんて、一体、いつの時代の話をしているの?と言われそうな気もするのですが、この顕著な変化は、せいぜいここ5年から長く見ても10年くらいのことなのです。

 辛いソースに関しては、移民が増えて、外国人が買うのかな?とも思ったのですが、ここまで大々的に置くようになったということは、フランス人にもそのようなものを好む人が確実に増えているのだと思います。

 外国からの移民が増えるということは、それだけ他の文化(食文化も含めて)も入り込んでくるということです。

 とはいっても、基本的に、彼らが好きなのはパンの類のものとチーズと肉が好きなんだというところは、変わらないんですが・・。


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2026年5月11日月曜日

クルーズ船でのハンタウィルス感染 5人のフランス人乗客帰国も一人に症状発症

  


 4月末にクルーズ船の中で起こった「ハンタウィルス感染」は、その後もまだまだおさまっていなかったようです。

 実際にこの事実が公になり始めたのは、5月に入ってからのことでしたが、それから、このクルーズ船は、どこに寄港するのかも、しばらくわかりませんでしたし、その後の感染を疑われる状況である乗客についても、定かではありませんでした。

 結局は、このクルーズ船はスペイン領カナリア諸島のテネリフェ(テネリーフ)に寄港していたようです。

 この乗客の中にフランス人が5人いたということは、報じられていたのですが、彼らは昨日、医療搬送機により、パリへ搬送された模様です。

 ちょっと本題からは、ずれるのかもしれませんが、こういう場合、もしも私がそのクルーズ船に乗っていたとしたら、フランス人と一緒にパリに戻してもらえるのか?それとも日本が助けてくれるのか? どうなるんだろう?と、ちょっと心配になりました。

 このクルーズ船の乗客のフランス帰国について、セバスチャン・ルコルニュ首相は「ホンディウス号の乗客5人がパリに搬送されたこと」、また、「そのうちの一人は、搬送中の医療搬送機の中で症状を発症したこと」、「この5人は、パリ北郊のル・ブルジェ空港に到着し、軍の病院へ搬送され、厳重な隔離措置がとられること」などを発表しました。

 以前の報道では、「新型コロナウィルスのようなパンデミックになる可能性は低い」と説明されていたものの、この新たな症状を発症した患者が出たことで、再び、緊張した状況になっています。

 政府は速やかにこれらの濃厚接触者に対する隔離措置を実施するための政令を発布する予定です。

 なんとなく、そこまで心配する話ではないのか・・と思っていたのですが、首相まで出てきて、このような声明を発表したり、厚生大臣が一応、パンデミックに備えてのマスクの準備を確認した・・などという話まで出てきて、穏やかではありません。

 当初、このウィルスの大半は、人から人への感染の可能性は、低いともいわれていたのですが、結果的に経過を見てみると、このフランス人の乗客の一人のように、症状が発症している人もいるということで、残念なことに、このクルーズ船の中に蔓延?していたウィルスは、人から人へも感染するということが実証されてしまったわけです。

 また、厄介なことは、このハンタウィルスは、潜伏期間が1~8週間程度であり、多くは2~4週間後に発症するということです。今後も感染しているかどうかを確認するのには、相当の長い間の隔離が必用になるということです。

 調査の結果、このクルーズ船でのハンタウィルス感染の最初の患者が特定され、それは妻と旅行中のオランダ人の鳥類学者(70歳)だったことがわかっています。夫妻、そろって鳥類学者だったようです。

 この夫妻は南米諸国を旅行してきており、報道によれば、彼らはチリとアルゼンチンにしか生息しない特定の鳥(シロエリカラカス)を観察するために、ゴミ捨て場などを訪れていたとのことです。

 その場所は、地元住民からは、疫病の巣窟のような場所として避けられている場所(ゴミの山はハンタウィルスを媒介するげっ歯類の恰好の餌場となっているため)にもかかわらず、鳥たちが餌を求めて集まるために、世界中の鳥類愛好家には、逆に人気のスポットとなっているのだそうです。

 彼らはここに足を踏み入れていたのです。

 この夫妻がクルーズ船に乗船したのは、4月1日、この夫の方に最初の症状が現れたのが4月6日、発熱、頭痛、下痢などの症状ののち、数日後の4月11日に死亡しています。

 そして、その妻が死亡したのは、4月26日ですから、個人差はあるでしょうが、このあたりに、潜伏期間、発症してからのリスクなどのヒントがあるかもしれません。

 この夫妻は、すでに死亡していますが、この夫妻から感染したと思われるクルーズ船の乗客のもう一人も死亡、数名が症状を発症する事態に陥っています。

 少なくとも鳥類学者ならば、そのリスクは承知していたのではないかと思われますが、どの程度の覚悟?のもとに、そんな場所に足を踏み入れたのでしょうか?


ハンタウィルス感染 フランス人発症


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2026年5月10日日曜日

フランスの祝祭日と土曜日・日曜日

  


 4月から5月にかけて、日本では、ゴールデンウィークでお休みが多いタイミングですが、フランスでも4月はパック(イースター)のお休みがあって、学校がバカンス期間になったり、また、5月はなにかと祝日が多い月でもあります。

 まったく、今さらのことながら、本当に学校のお休み(バカンス期間)の多い国で、今年は、2月の終わりから3月にかけての2週間が冬休み(パリ地域)で、それから1ヶ月ちょっとしたら、またパック(イースター)のバカンスが2週間・・そして、5月は祝日が毎週のように散らばっています。

 学校のバカンス期間は別として、祝祭日と日曜日は基本的にお休みのお店も多いのですが、最近の祝祭日は営業するお店もずいぶん増えてきました。

 特に祝日といっても、それが宗教的なお休みではない場合、営業するといった方針の店舗も多いようです。

 それでも、基本的には日曜日はお休みということが多いので、祝日を除けば、世間一般の土日がお休みの人が多いことを考えれば、買い物(食料品や日用品など)は土曜日にまとめてするという人が多いのです。

 なので、どうしても土曜日は、ある程度、混雑していることが多いので、私は比較的、時間が自由に都合できるため、買い物はできるだけ平日に済ませることにしています。

 ところが、ここのところ、どういうわけか、祝日なのに・・、土曜日なのに買い物に行かなければならなくなり、「やってるかな?やってるよね・・」と5月8日(第二次世界大戦の戦勝記念日)にスーパーマーケットに行ったところ、しっかり営業。

 しかも、やってるか、やってないか??なんて、思いながら買い物に行った私としたら、祝日開けても、そんなに人が来てるのかな?と思いきや、これがなかなかの混雑ぶりで、5月の祝日営業も、なんだかすっかり浸透しているんだな・・と思いました。

 もう引退して、老後の生活に入っている人々もなぜか、昔からの習慣なのか?祝日や土曜日に買物に来がちなのも、わかるようなわからないような・・。

 また、その翌日の土曜日のマルシェにも立ち寄ることになったのですが、ふだん、あまり土曜日の朝は、出かけない私にとっては、なんだかとっても新鮮でした。

 マルシェの出ている場所は、街の中心部にも近く、家族連れも多く、また、近くには市民プールがあったりで、お父さんが小さい子どもを連れてプールに来ている人が多いのには、なんだかホッコリさせられました。

 土曜日はなぜか?パパが子どもを連れてきているケースが多いのです。

 また、マルシェに買物に来ているのは、年輩の方も多く、子連れは比較的少ない印象です。それでも、マルシェに来ると顔を合わせる知り合いというのが、あっちこっちにいるようで、そこここで、立ち話。立ち話で足りない場合は、近くのカフェなどで座り込んでおしゃべりに興じています。

 マルシェの中にもイートインスペースのような場所があり、そこに座り込んで、買い込んだものを食べながら、カフェなどを注文して、和やかな時が流れていて、なんだかとってもいいな・・と思いました。

 きっと、この人たちは、こんな風にず~っと暮らしてきたんだろうな・・ここに根付いている人々なんだな・・と、しみじみとそんなことを思いました。

 そういう私も、もう今の家には、20年以上住んでいるので、ここでずっと暮らしてきたのですが、土曜日は、ずっと仕事をしてきた期間もあったし、それから解放されると、今度は、土曜日は、午前中のうちにウィークデーにはできない家事を片付け、昼食の支度をして食べさせて、午後は娘のお稽古事や公文の送り迎えと買い物で超忙しい一日だったので、こんな風にゆっくりと時間が流れる場所に顔を出したことはありませんでした。

 いつもは出かけない日に、いつもは行かない場所に行ってみることも、同じ見慣れた場所でありながら、時には、違う空気が流れている空間になっていることを楽しむのも悪くないな・・と思った1日でした。


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