2026年9月18日金曜日

クロワッサンのサンドイッチは邪道だ・・

  


 フランスは長いこと、食文化に関してはかなり保守的で、いつも同じようなものばかり食べている・・そんなイメージが私にはありました。

 私は日本で生まれ育っているので、食に関してはやはり日本が一番!あんなにバラエティーに富んでいて、次から次へと新しいアレンジを加えて、また、その質も高い!こんな国は他にはないよな・・といつも思います。

 しかし、ここ7~8年くらいでフランスにもずいぶん、新しい食べ物が浸透し、また、自国の食べものにも様々なアレンジを加えて売られるようになってきました。

 「フランスは世界一!」これは食文化ばかりではなく、多くのカテゴリーにおいて、フランス人が憚りもなく、公言することでもありますが、フランスの食べものについても、そんな風に思っている人は少なくない気もします。

 しかし、様々な国の人が集まり、またSNSの発達などで、美味しそうなものがバズって売れる!という現象もあってのことか?食文化に関しても、少しずつ変化が見られ、いつまでもただただ「フランスは世界一!」とふんぞり返っているわけにもいかなくなっているというのが現実です。

 これは消費者にとっては、楽しいことに違いありません。

 特にここ2~3年でみるみる変わったと思うのはパン屋さんで、種類も増え、サンドイッチやランチボックスなどに力を入れているのには、目を見張るほどです。

 しかし、このサンドイッチの中のクロワッサンを使ったサンドイッチには、異を唱えるフランス人がチラホラ・・私の周りには存在します。

 ここでフランス人ならではのウンチクが始まるのですが、「クロワッサンはそれだけで完成している立派なヴィエノワズリー(フランス人はバゲットやパン・ド・ミーなどのパンとは区別している)であり、それをサンドイッチのパン扱いするのは、邪道である!」というのです。

 実際にクロワッサンにハムやチーズ、野菜などを挟んだサンドイッチが登場し始めたのはここ数年のことで、これまでフランスでクロワッサンのサンドイッチというものは、売られていませんでした。

 別にいいじゃん!という気もする一方、もう四半世紀以上もフランスにいる私にとっても、正直、クロワッサンのサンドイッチには、どこか違和感を感じないでもありませんし、やはり、それを買う気にもならないのです。

 ちょっと古い世代のフランス人にとっては、クロワッサンとは、朝、カフェオレやコーヒーと一緒にそのまま食べるのが正しい食べ方・・というより、それ以外はありえない!そもそもクロワッサンというものは・・という風に、得意のウンチク語りが始まるのです。

 まあまあ文化というものは、食文化も含めて、少しずつ変化していくものではあるので、このような変化もさもありなん・・なのですが、絶対に受け入れられない!と頑張っているフランス人も一定数存在するのです。


クロワッサン


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2026年9月17日木曜日

バスの中での見知らぬおばさんとおじさんとの会話

   


 土曜日は、バスも本数が減るため、待ち時間が増えるし、本数が減っても、さほど乗降客は減らないために、混雑するので、ふだんはあまり乗らないようにしているのですが、日本から友人が来てくれていて、そんなに長くパリにいるわけでもないので、お天気の良い日に一日出かけずにいるのも、もったいないと思い少しはパリの街を歩こうと、バスに乗ったのです。

 わりと混んではいたものの、運よく、2人とも座れて、2人でぼそぼそとおしゃべりをしていたら、ちょうど向かいに座っていた年配の女性が何やら、もうおしゃべりしたくてたまらない様子でいるのに、私は気が付いていました。

 ちょっとしたバスの中でのハプニングをきっかけに、ついに、その女性の口が開かれたと思ったら、それから始まりました・・おしゃべりが・・。

 外に歩いていたピンクのロングヘアの若い女の子の二人組が目にとまり、何気に目をやると、その女性が隙なく、その女性がそれを見つけて、顔をしかめて、「モッシュ・・(醜い)」、「ああいうの・・最近、よく見かけるけど、あんな恰好する娘の気が知れない・・」と。

 見るからに、アニメのコスプレというか、そんな感じで、おそらく日本由来のコスプレ・・なんとなく、日本人の私としたら、あまり嫌な顔をされるのも、どこか居心地の悪いような感じで、「私たち、日本人なの・・」と言ったら、もうそこから、日本の寿司の話・・。

 「お寿司ってすごく美味しい!」・・「けれど、お醤油は、しょっぱすぎる!」と。「お醤油ってなんであんなにしょっぱいのかしら?私は、お醤油はお水で薄めて使っているの・・」と。「えっ?お醤油、水で薄めるの????」「なにそれ???」。

 この女性、なにかにつけて、文句ばっかり言い続ける人で、その後もパリって本当に汚くて・・と始まり、こんな大きなネズミをみかけるし・・などなど、延々と彼女が降りるまで、彼女のおしゃべりは止まりませんでした。

 彼女がようやく途中で降りるようだったので、「それじゃね!ボンジョルネ!」と声をかけて、友人ともども、ちょっとホッとして顔を見合わせていると、今度は、その女性の隣に座っていた男性が「なんだ!あいつは・・あいつの言ってることはめちゃくちゃだ!」とすかさず、彼女にとってかわっておしゃべりをはじめました。

 彼は、ずっと私たちのおしゃべりを苦虫を潰すような顔をして、ずっと聞いていたのです。「あんな大きなネズミなんているか!」・・「だいたい、MONOPRIX(モノプリ)のお寿司なんて、寿司とは言えない!あんなもの・・」と言い出し、こちらは、「まあ、パリでふつうに食べてるお寿司なんて、そんなものでしょ・・」と内心思いながら、聞いていたら、「だいたい、パリにあるお寿司屋は中国人がやっていて、あんなものは寿司とは言えない!」・・「自分は、ちゃんと日本人がやっているホンモノのお寿司屋さんを知っている!あそこの寿司はホンモノの寿司だ!」と。

 そして、私にパリにあるホンモノのお寿司屋さんとやらを教えてくれました。

 その場で、そのお店をネットで検索してみると、ちょうど、ポニョの療法食を買いに行っている付近にあるお店ということがわかったので、今度、ついでに行ってみて、本当にホンモノのお寿司かどうか、食べてみようと思います。

 ともかくも、フランス人の特に、年輩の人たちは、隙あらばおしゃべりがしたくてしたくて、たまらないのだということが、図らずも今回もバスの中で実感し、友人にもパリの日常の一面を見てもらえたのではないかと思っています。

 でも、そんな、フランス人の人間っぽいところ、私は好きなんです。

 その後、友人とパリの街をふらふらと散歩して、早めに家に帰って少しゆっくりしようと、また帰りのバスに乗ったら、なんと、このおじさんの方がまた途中から乗って来てびっくり! おじさんの方もあまりの偶然にバツが悪かったのか? 「わざとじゃないからね・・」と顔を赤らめていました。


フランス人 おしゃべり


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2026年9月16日水曜日

NAVIGOを拾ったら・・

  


 私はあまり、落とし物とか失くしものをする方ではないのですが(家の中でなら、どこに入れちゃったかわからなくなって、しばらく見つからないということはしょっちゅうありますが・・)、パリで落とし物をしたら、まず見つからないのがふつうなので、外では、かなり注意してはいます。

 落とし物をしないようにするというよりは、盗られないようにするという感じですが・・。

 まあ、落とし物(落としたのか?盗られたのか?わかりませんが)をして、まず見つからないのですから、当然といえば当然なのですが、そういえば、落とし物を拾うということも、滅多にありません。

 以前に一度だけ、動物園で子ども用の帽子が落ちているのを見つけて、受付に届けに行ったことがありましたが、私がパリで落とし物を拾った記憶はその時くらいしかありません。

 その時も、落とし物が届くという経験がなかったのか、動物園の受付にいた女性は、「???」、まるで、そんなものわざわざ届けるの?みたいなリアクションをされたので、よっぽど落とし物が届くということがないんだろう・・と妙に納得した気がしたものです。

 ところが、先日、メトロのホームのベンチで電車が来るのを待っていて、電車がやってきたので、立ち上がったところ、ベンチの座席にNAVIGO(フランスの定期券のようなもの)が置き去りになっていたので、あわてて手に取って、ちょうど、そのあたりに座っていたような気がした男性2~3人が乗った車両に慌てて飛び乗りました。

 そして、そばにいたような気がする男性2~3人に、「これ、あなたのですか?」と聞いてみたのですが、いずれも、「いいえ、私のではありません・・」と。

 すると、私は余計なものを持ってきてしまったわけですが、ベンチには、もう誰も座っていなかったし、おそらく、私たち?より以前に座った人が落としていったと思われます。

 もう持ってきちゃったものは仕方なし、もう私も電車に乗ってしまっているし、まあ、帰りにでも拾った駅の事務所に届けよう・・と思っていたら、そばにいた若い男の子が、「駅の事務所に届けた方がいいよ・・」と。

 大変、失礼な話ではあるのですが、フランス人に「落とし物を拾ったら、届けた方がいいよ・・」などと言われるとは、初めてのこと・・嬉しい驚きでした。

 若い男の子ではありましたが、なんだか、「こんなこと言うまともな子だってちゃんといるんだな・・」ちょっとホッと温かい気持ちになったのです。

 NAVIGOには、顔写真も入っている(短髪の男性の写真でしたが、この写真の本人かどうかなんて、私は見分けがつきません。しかし、名前もナンバーも入っているので、(一応)本人しか使えません。

 そういえば、私は、一度、このNAVIGOをパンツのおしりのポケットに入れていて、落としたことがあって、(といってもレストランに座っているときに落ちたらしい)慌ててレストランに戻って、取りに行ったらレストランの人が取っておいてくれたことがありました。

 まあ、街中で落としたわけではないとはいえ、NAVIGOは、比較的、落としても見つかる可能性があるものなのかもしれませんが、それにしても、今回は、街中(といっても駅でですが・・)で、落ちていたものを届けた方がいいよ・・とフランス人の男の子に言われたことに驚いた!という話なのですが、そんなことに驚くのって、どうよ・・と、逆に後になってから思ったのでした。


落とし物


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2026年9月15日火曜日

パリ19区のMONOPRIXで・・盗難防止ボックス入り商品が・・

  


 私は、日頃からパリの中で、美味しいものを探して歩いているつもりで、比較的、色々なお店に行っているつもりではいるのですが、常日頃の日常で買い物に行くのは、ついつい、いつも同じようなところに行きがちになってしまっているようです。

 特に、MONOPRIX(モノプリ)やカーフールなどのチェーンのスーパーマーケットなどは、ついつい、家から比較的近い場所だったり、出かける機会の多いエリアのお店に偏りがちになっているようです。

 現在、友人がパリに来ているので、彼女につきあって、パリの街をフラフラしているのですが、いつもはあまり行かないエリア、というよりも、思いがけない場所のスーパーマーケットなどに立ち寄ったりすると、同じお店でも場所によって商品構成も、商品の陳列の仕方などもずいぶん違うんだな・・と驚くことがあります。

 私の中で、MONOPRIX(モノプリ)は、比較的、洗練されていて、安心してお買物ができるイメージだったのですが、それが、今回、19区にあるMONOPRIXにたまたま寄る機会があって、おそらく、いつも、一人だったら、あんまり見ないコーナー(店内の)なども、くまなく友人と一緒に見ていたら、盗難防止用のケースに入ったチョコレートバーが並んでいるところがあって、「えっ?チョコレートバー?こんなケースに入れてるの?」と驚きました。

 以前に万引き被害が多くて、チョコレートをこんなケースに入れているお店があると、話には、聞いたことがあったのですが、これを実際に見た記憶はなく、ビックリしました。

 だって、チョコレートバーは、2~3ユーロの商品で、正直、もっと高価な商品はたくさんあるのに、なぜ?チョコレートバーなの?と思ってしまったのです。




 ところが、また、化粧品のコーナーでもNIVEAのクリームなどが、この盗難防止用のケースに入って並んでいるのです。こちらの方も、そこまで高価な商品なわけでもなく、不思議な感じがしました。

 しかし、考えてみれば、これらの商品が万引きされるケースが多いということなのでしょう。それにしても、なんだか、このくらいの商品が一番、狙われるのは、わからないでもありません。

 それにしても、私がよく立ち寄っているMONOPRIXでは、そんな盗難防止のケース入りの商品はなく、ケース入りではありませんが、ものすごく高額なワインとか、お酒類などに盗難防止の頑丈なタグのようなものがつけられているのは、見かけたことはあったのですが、この盗難防止の方法やその商品でも、なんとなく、そのエリアの治安が推し量れるところではないかな?と思ったのでした。


盗難防止用ボックス入りチョコレートバー


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2026年9月14日月曜日

いつのまにか、不要になってしまった LONDON AZ と Paris par Arrondissement

  
 


 本棚を片付けていたときに、「LONDON AZ」と「Paris par Arrondissement」が出てきて、いつのまにか、すっかり使わなくなってしまったけれど、なんだかとても愛おしく、捨てるに捨てれないような気持ちになりました。

 「LONDON AZ」も「Paris par Arrondissement」も、どちらも同じようなサイズになっている本になっている地図なのですが、Google Map のなかった時代、時代というのが、なんだか寂しくさえあるのですが、ずいぶんお世話になりました。

 最初は、ロンドンにいた頃、この「 LONDON AZ」の存在をまず、教えてもらい(A to Zと呼んでいましたが・・)、どこへ行くにも、初めてのところに出かける時には、事前にこの「AZ」をチェックして、「はいはい、この辺ね・・」と目ぼしをつけ、実際に出かけるときにも必ず、これを持って、出かけていました。

 Google Map に慣れてしまった今なら、こんな地図、見ながら歩くなんて、ちょっと面倒だな・・と思ってしまうのですが、当時は、「こんな便利なもの!すごい!住所がわかれば、どこにでも行ける!」と感動ものの本でした。

 ロンドンもパリも同じですが、あらゆる通り(道路)には、通りの名前がついていて、番地は、通りごとに両側(偶数・奇数)で順序良く番地が並んでいるので、住所がわかっていて、この地図があれば、どこにでも行けるのです。

 本の後ろの方に、索引のようなものがあって、通りの名前を探すと、その通りがどこのページのどのあたりに載っているのかがわかります。中には、同じ名前の通りが複数ある場合もあるのですが、それは、地域が追加で記載されているので、それを参考にします。

 日本は、番地は、規則的に並んでいるわけではないので、このような本で、どこにでも行けることが画期的に感じたのです。

 今や、パリの街中を見回してみても、観光客も地図を持って歩いている人など滅多に見かけることはなくなったのですが、それでも、ごくごくたま~に、地図を持ってどこかを探している人を見かけたりすると、なんか、愛おしいような、思わずホッコリするような気になるのです。

 古い本を処分しようと思って、片付けているのですが、この「LONDON AZ」と「paris par Arrondissement」は、なんとなく、捨てられないな・・と思って、また本棚に戻してしまったのです。

 だからといって、この本を使って出かけることも、多分、もうないんだろうな・・とは思うんですけどね・・。

 

 LONDON AZ とparis par Arrondissement


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2026年9月13日日曜日

リッツのル・コントワールがこんなところにもあった!久しぶりのル・コントワール

  


 先日、ル・ボンマルシェに出かけた帰り、あたりを見回したら、「あれ?なにこれ?」と思い、近寄ってみたところ、リッツの「ル・コントワール」のお店でした。

 ル・コントワールの本店は、マドレーヌ寺院の近くにあり、以前、何回か行ったことがあったので、まさかこんなところにもう一店舗できているとは驚きでした。

 ル・コントワールは、なんといってもマドレーヌで有名なお店で、マドレーヌといえば、ル・コントワール・・と言われるほどで、食べてみたら、本当に美味しかったのです。



 ただ、マドレーヌ寺院界隈は、以前、良く行っていたお店の多くが店じまいしてしまったり、移転してしまったりで、あまりあのあたりに行くことは少なくなっていたので、しばらくご無沙汰していました。

 こちらのボンマルシェのはす向かいくらいに位置するル・コントワールは、2025年6月にオープンしたばかり?なのだそうで、全く知りませんでした。



 「こちらもマドレーヌなの?」と思って、入ってみたのですが、たしかにあのマドレーヌがありました。しかし、本店はわかりませんが、以前よりも、他の商品が増えていて、細長いクロワッサンやパン・オ・ショコラなどは、本店の方で見たことがありましたが、そのほかに、ハート型のフランや、まあ、お上品なシーザーサラダやハムとチーズ、サーモンなどのサンドイッチなどもあり、その美しさ、麗しさに「ふわ~~!」(うわ~ではなく、ふわ~~という感じ)と仰天しました。






 ちょうど、店内にいた、わりと年輩のおばさん二人組も、商品のひとつひとつを指さしながら、この「ふわ~!!」を次々とやって盛り上がっており、そばで私は、「うんうん!!わかるよ!わかるよ!」と見ていました。

 まあ、お値段もお値段なので、気軽に買っていく・・と言う感じには、なりませんが、こういうお店も心得ていて、たとえ、マドレーヌ1個だけだとしても、嫌な顔を全くしないので、買いやすい?と言えば、買いやすいです。

 まあ、このためにわざわざ行かなくとも、ボンマルシェに行ったら、ちょっと、こんなお店も近くにあったから、寄ってみるか?という感じで立ち寄ってみるのも楽しいです。


🌟Ritz Paris Le Comptoir Sèvres      45 Rue de Sèvres 75006 Paris 


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2026年9月12日土曜日

ポニョと友人と黒オリーブのタプナード

  


 現在、闘病中?というか、腎臓病のために、かなり食事制限、というか、腎臓病用の療法食のキャットフードに切り替えている我が家の猫のポニョですが、まあ、その食べ物の好みが今までよりもグッと限られてきてしまい、その療法食のキャットフードも昨日までは、ふつうに食べていたものを突然、全く食べなくなったり、また別の療法食フードに変えると、まるで何事もなかったように食べたり、全く、その好みの変化に振り回されて、試行錯誤を続ける毎日です。

 また、ポニョは病気になる前から人の好き嫌いが激しくて・・というよりも、外から来る人に対して、異常な警戒心を示し、「カーッ!シャー!」と唸ったりもします。

 これまで、家族以外でポニョが受け入れた人は、片手に足りる程度しかおらず、滅多に他人を気に入るということがありません。

 それが唯一の例外的な存在が私の友人の一人で、昨年、彼女が日本から来てくれた際は、こちらが驚かせられるほど、懐く・・というよりも、彼女を自分のしもべのように顎で使うような感じがあり、自分からスリスリしにいくことさえあって(なにかおねだりをするときですが・・)驚かされました。

 その彼女が今年もパリに来てくれているのですが、彼女が到着した日は、わりとそっけなかったものの、その翌朝から、「あ~この人、あの人だ!」と思い出したようで、もう朝から有頂天で、私と彼女を起こし、二人の間を行ったり来たり。ポニョはとにかくご機嫌です。

 相変わらず、ポニョの食事には苦労しているものの、とにかく、ポニョが嬉しそうなのには、救われる気持ちです。

 それが、昨夜、私と彼女が夕食の際にオリーブのタプナードを食べようとしていたら、ポニョが突然、あらわれて、もう大興奮で、もうそれは、これ、もしかして麻薬かなにか?みたいな反応を示し、よだれを垂らして、顔をタプナードの入れ物にスリスリしながら、かなり狂暴な感じでタプナードを奪おうとするのです。

 友人と二人で「なに?これ?ちょっと怖いくらい・・タプナードってマタタビみたいな成分入っているの?」と調べてみました。

 タプナードには、黒オリーブ、エクストラバージンオリーブオイル、ケッパー、アンチョビ、ガーリック、ハーブなどが入っていますが、中でも黒オリーブそのものの香りが主犯格、そして、オリーブを加工・熟成した際に生じる揮発性の香りの成分に猫は反応しているようです。

 タプナードは、そもそも塩分の強めな食べ物でもあり、ガーリックなどの猫にはよくない食品が含まれているのは食べさせてはいけないものなのですが、それにしても、このポニョの「よだれを垂らして、身体をよじり、スリスリしながら、興奮する様」が麻薬患者ってこんな?と想像させられるほど、ちょっと怖い感じでした。

 しかし、友人はこのタプナードがたいそう、気に入ったそうで、日本に買って帰るそうです。


猫・タプナード・黒オリーブ


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