2026年5月13日水曜日

パリで見つけた「おいなり屋さん」Le Petit OINARI et OINARI PARIS

  


 最近、しばらく行かなかった地域に行くと、なんやかやと新しいお店がオープンしていてるのにびっくりさせられることが多いです。今回も別の用事で近くまで行ったところ、「ん??キョウト?オイナリ?」とビックリしました。

 とくになんだか、カタカナの縦書き、キョウト・・オイナリ・・という文字が目に付きました。

 「おにぎり」は、もうパリでは珍しいものではなくなり、「おにぎり屋さん」というものも、ところどころに見かけるようになりました。

 しかし、「おいなりさん」を見つけたのは初めてで、「なるほど・・」と思いました。

 私が立ち寄ったのは、昼食時よりも、けっこう早い時間だったので、まだ準備中だったのですが、お店の方にお話を伺うことはできました。

 おいなりさんと言えば、まず、気になるのが「油揚げ」、「お揚げ」ですが、これは、京都から取り寄せているものを使用しているそうです。

 正直、「わざわざ京都から、取り寄せてるんだ!」と驚きましたが、そこまでこだわっているのなら、きっと美味しいんだろうな・・と思いました。



 もちろん、おいなりさん単体でも買えますが、セットになっているものの方が売れているようです。

 お弁当タイプになっているものは、おいなりさん4個(うち2個はシンプルなおいなりさん、もう2つは、トッピングを選べるようになっています。

 トッピングには、きんぴら、漬物、ねぎ味噌、ガリ、サーモン、鯖、きのこなどの中から選ぶことができます。

 また、お弁当のおかずも、鶏のからあげ、鶏の照り焼き、サーモン、ねぎ味噌豆腐の中から選ぶことができ、その他に副菜が少しついてきます。



 それにお味噌汁がついてきて、その他に飲み物(コーラとかオレンジジュースとか、ミネラルウォーターなど)とデザート付き(19ユーロ)、飲み物かデザート(17ユーロ)です。



 デザートもどら焼き、大福、クッキー、たい焼き(+2€)から選べます。デザートの中にはほうじ茶のティラミス(+2€)なんていうのもあります。



 おいなりさんのお弁当としたら、なかなかいいお値段ですが、だいたいパリ市内で外食をすれば、こんなもんか・・というお値段、むしろ、他では食べられない、また、使われている食材も吟味されていて、チョイスもなかなかよく考えられていることを考えれば、まあまあ・・というところ。




 また、デザートもなかなか魅力的で、どら焼きやたい焼きなどは、どこにでもあるものでもなく(パリでは)、ほうじ茶のティラミスなんかもすごくいい感じです。

 この他にどんぶり、うどんなどのメニューがあります。

 私がたまたま立ち寄ったお店は、パッサージュの中にある小さなお店でイートインスペースもない小さなお店で、まだオープンして1ヶ月ほどということでしたが、本店は、もう少し広く、居酒屋スタイルのお店で、パリ9区にあるそうです。

 以前から思っていたのですが、「おいなりさん」は、以前、フランス人を家に招いたときに、太巻きとともに、お出ししたことがあるのですが、これがなかなか評判がよく、「これなに?」などと言いながら、「これ、娘に食べさせたいから持って帰ってもいい?」などと、お持ち帰りまでしていく方もいらしたので、きっとフランス人の好みには合うんだろうな・・と思います。

 フランスでは、お醤油にふつうのお醤油(しょっぱいお醤油)と、甘いお醤油が売っているように、フランス人には、この甘いお醤油味というものが好きな人がけっこういるので、もう少し、知名度が高まれば、おにぎりのようにポピュラーな存在になる日も来るかもしれません。


🌟Le Petit OINARI    49 Passage Choiseul  75002 PARIS

🌟OINARI      34 Rue la Bruyére  75009 PARIS


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2026年5月12日火曜日

フランス人の味覚の変化

 


 最近、スーパーマーケットにおいてある商品を見て、フランス人もずいぶんと食生活に変化が出てきたんだろうな・・と思います。

 もうフランスのごくごくふつうのスーパーマーケットでお寿司を置いてあるのは、当然のようになったし、最近は、スーパーマーケットもテイクアウト(主にランチ用)に力を入れているのは、どこのスーパーマーケットにもみられる傾向で、お寿司はもちろんのこと、おにぎりも大抵、置いてあるし(ただ、日本人の感覚からしたら、バカ高いけど・・)、ご飯におかずの入ったようないわゆる日本のBENTOタイプのランチボックスなどもけっこうある店舗も増えました。

 以前は、もっとランチに外食する人が多かったのだと思いますが、今はインフレの影響もあり、外食の値段は跳ね上がり、おまけにランチライムに以前のように時間を取りづらくなっているのか、時短の意味もあるのではないかと思われます。

 それに加えて、最近、タバスコのような辛めのソースを目にすることが増え、「えっ?フランス人って辛いものが嫌いじゃなかったっけ?」と驚いています。

 以前はこんな激辛ソースみたいなものは、置いてなかったし、なにか辛い食べ物などに表示されている「辛い!」、「とっても辛い!」などという文言も、ちょっと辛い香りがふんわりするだけで、実際には、ちっとも辛くないのがあたりまえでした。

 それが、こんな激辛ソースがごくごくふつうのフランスのスーパーマーケットにならぶようになったのは、驚きです。少しまえに、ボン・マルシェに行ったときにも、この激辛ソースの棚が2つもできていたので、これは、やっぱり大きな変化だと思います。

 フランス人は、「辛いもの、熱いもの、固いものが嫌い」というのが、一般的な傾向でしたが、少しずつ、色々な国の食事を受け入れるようになってきて、彼らの食生活にも変化が起こっているようです。

 私の夫などは、本当に典型的なフランス人の味覚の持ち主で、まさに辛いもの、熱いもの、固いものが苦手でした。野菜なども、しっかり火が通って、柔らかくなっているものを好んでいたし(私は、ちょっと歯ざわりを感じられる程度が好き)、料理仕立ての熱々のものをと思っていても、わざわざ、冷ましてから食べ、「熱くしないでお料理ってできないものなのかな?」などと言っていました。

 パリにまだ数件しか、ラーメン屋さんがなかった頃には、そのうちの一軒は、フランス人仕様になっていて、出てきたラーメンが湯気がたっていない・・ぬるいラーメンが出てきた!と憤慨していた話を日本人観光客から聞いたこともありました。

 今では、ラーメン屋さんもパリには、たくさんできましたが、さすがにもうアツアツのラーメンしかないようになりました。

 それだけ、海外の食品がフランスに入り込み、以前はかなり食べ物に関しては、フランス人は保守的で、なかなか外のものを受け入れない感じがあったのですが、最近は、さすがに、変わってきたようです。 




 冷凍食品などを見ても、AJINOMOTOの餃子(しかもエビ、野菜、鶏、牛肉、鴨肉などの餃子まである)や YAKITORI、KARAAGE、TSUKUNE、TATSUTAAGE、OYAKIなんていうのまであったりしてビックリします。

 まあ、日本のスーパーマーケットの品数や品揃えの豊富さに比べれば、まだまだではあるし、こんな外の国のものが、どんどん浸透してきたなんて、一体、いつの時代の話をしているの?と言われそうな気もするのですが、この顕著な変化は、せいぜいここ5年から長く見ても10年くらいのことなのです。

 辛いソースに関しては、移民が増えて、外国人が買うのかな?とも思ったのですが、ここまで大々的に置くようになったということは、フランス人にもそのようなものを好む人が確実に増えているのだと思います。

 外国からの移民が増えるということは、それだけ他の文化(食文化も含めて)も入り込んでくるということです。

 とはいっても、基本的に、彼らが好きなのはパンの類のものとチーズと肉が好きなんだというところは、変わらないんですが・・。


フランス人の味覚の変化


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2026年5月11日月曜日

クルーズ船でのハンタウィルス感染 5人のフランス人乗客帰国も一人に症状発症

  


 4月末にクルーズ船の中で起こった「ハンタウィルス感染」は、その後もまだまだおさまっていなかったようです。

 実際にこの事実が公になり始めたのは、5月に入ってからのことでしたが、それから、このクルーズ船は、どこに寄港するのかも、しばらくわかりませんでしたし、その後の感染を疑われる状況である乗客についても、定かではありませんでした。

 結局は、このクルーズ船はスペイン領カナリア諸島のテネリフェ(テネリーフ)に寄港していたようです。

 この乗客の中にフランス人が5人いたということは、報じられていたのですが、彼らは昨日、医療搬送機により、パリへ搬送された模様です。

 ちょっと本題からは、ずれるのかもしれませんが、こういう場合、もしも私がそのクルーズ船に乗っていたとしたら、フランス人と一緒にパリに戻してもらえるのか?それとも日本が助けてくれるのか? どうなるんだろう?と、ちょっと心配になりました。

 このクルーズ船の乗客のフランス帰国について、セバスチャン・ルコルニュ首相は「ホンディウス号の乗客5人がパリに搬送されたこと」、また、「そのうちの一人は、搬送中の医療搬送機の中で症状を発症したこと」、「この5人は、パリ北郊のル・ブルジェ空港に到着し、軍の病院へ搬送され、厳重な隔離措置がとられること」などを発表しました。

 以前の報道では、「新型コロナウィルスのようなパンデミックになる可能性は低い」と説明されていたものの、この新たな症状を発症した患者が出たことで、再び、緊張した状況になっています。

 政府は速やかにこれらの濃厚接触者に対する隔離措置を実施するための政令を発布する予定です。

 なんとなく、そこまで心配する話ではないのか・・と思っていたのですが、首相まで出てきて、このような声明を発表したり、厚生大臣が一応、パンデミックに備えてのマスクの準備を確認した・・などという話まで出てきて、穏やかではありません。

 当初、このウィルスの大半は、人から人への感染の可能性は、低いともいわれていたのですが、結果的に経過を見てみると、このフランス人の乗客の一人のように、症状が発症している人もいるということで、残念なことに、このクルーズ船の中に蔓延?していたウィルスは、人から人へも感染するということが実証されてしまったわけです。

 また、厄介なことは、このハンタウィルスは、潜伏期間が1~8週間程度であり、多くは2~4週間後に発症するということです。今後も感染しているかどうかを確認するのには、相当の長い間の隔離が必用になるということです。

 調査の結果、このクルーズ船でのハンタウィルス感染の最初の患者が特定され、それは妻と旅行中のオランダ人の鳥類学者(70歳)だったことがわかっています。夫妻、そろって鳥類学者だったようです。

 この夫妻は南米諸国を旅行してきており、報道によれば、彼らはチリとアルゼンチンにしか生息しない特定の鳥(シロエリカラカス)を観察するために、ゴミ捨て場などを訪れていたとのことです。

 その場所は、地元住民からは、疫病の巣窟のような場所として避けられている場所(ゴミの山はハンタウィルスを媒介するげっ歯類の恰好の餌場となっているため)にもかかわらず、鳥たちが餌を求めて集まるために、世界中の鳥類愛好家には、逆に人気のスポットとなっているのだそうです。

 彼らはここに足を踏み入れていたのです。

 この夫妻がクルーズ船に乗船したのは、4月1日、この夫の方に最初の症状が現れたのが4月6日、発熱、頭痛、下痢などの症状ののち、数日後の4月11日に死亡しています。

 そして、その妻が死亡したのは、4月26日ですから、個人差はあるでしょうが、このあたりに、潜伏期間、発症してからのリスクなどのヒントがあるかもしれません。

 この夫妻は、すでに死亡していますが、この夫妻から感染したと思われるクルーズ船の乗客のもう一人も死亡、数名が症状を発症する事態に陥っています。

 少なくとも鳥類学者ならば、そのリスクは承知していたのではないかと思われますが、どの程度の覚悟?のもとに、そんな場所に足を踏み入れたのでしょうか?


ハンタウィルス感染 フランス人発症


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2026年5月10日日曜日

フランスの祝祭日と土曜日・日曜日

  


 4月から5月にかけて、日本では、ゴールデンウィークでお休みが多いタイミングですが、フランスでも4月はパック(イースター)のお休みがあって、学校がバカンス期間になったり、また、5月はなにかと祝日が多い月でもあります。

 まったく、今さらのことながら、本当に学校のお休み(バカンス期間)の多い国で、今年は、2月の終わりから3月にかけての2週間が冬休み(パリ地域)で、それから1ヶ月ちょっとしたら、またパック(イースター)のバカンスが2週間・・そして、5月は祝日が毎週のように散らばっています。

 学校のバカンス期間は別として、祝祭日と日曜日は基本的にお休みのお店も多いのですが、最近の祝祭日は営業するお店もずいぶん増えてきました。

 特に祝日といっても、それが宗教的なお休みではない場合、営業するといった方針の店舗も多いようです。

 それでも、基本的には日曜日はお休みということが多いので、祝日を除けば、世間一般の土日がお休みの人が多いことを考えれば、買い物(食料品や日用品など)は土曜日にまとめてするという人が多いのです。

 なので、どうしても土曜日は、ある程度、混雑していることが多いので、私は比較的、時間が自由に都合できるため、買い物はできるだけ平日に済ませることにしています。

 ところが、ここのところ、どういうわけか、祝日なのに・・、土曜日なのに買い物に行かなければならなくなり、「やってるかな?やってるよね・・」と5月8日(第二次世界大戦の戦勝記念日)にスーパーマーケットに行ったところ、しっかり営業。

 しかも、やってるか、やってないか??なんて、思いながら買い物に行った私としたら、祝日開けても、そんなに人が来てるのかな?と思いきや、これがなかなかの混雑ぶりで、5月の祝日営業も、なんだかすっかり浸透しているんだな・・と思いました。

 もう引退して、老後の生活に入っている人々もなぜか、昔からの習慣なのか?祝日や土曜日に買物に来がちなのも、わかるようなわからないような・・。

 また、その翌日の土曜日のマルシェにも立ち寄ることになったのですが、ふだん、あまり土曜日の朝は、出かけない私にとっては、なんだかとっても新鮮でした。

 マルシェの出ている場所は、街の中心部にも近く、家族連れも多く、また、近くには市民プールがあったりで、お父さんが小さい子どもを連れてプールに来ている人が多いのには、なんだかホッコリさせられました。

 土曜日はなぜか?パパが子どもを連れてきているケースが多いのです。

 また、マルシェに買物に来ているのは、年輩の方も多く、子連れは比較的少ない印象です。それでも、マルシェに来ると顔を合わせる知り合いというのが、あっちこっちにいるようで、そこここで、立ち話。立ち話で足りない場合は、近くのカフェなどで座り込んでおしゃべりに興じています。

 マルシェの中にもイートインスペースのような場所があり、そこに座り込んで、買い込んだものを食べながら、カフェなどを注文して、和やかな時が流れていて、なんだかとってもいいな・・と思いました。

 きっと、この人たちは、こんな風にず~っと暮らしてきたんだろうな・・ここに根付いている人々なんだな・・と、しみじみとそんなことを思いました。

 そういう私も、もう今の家には、20年以上住んでいるので、ここでずっと暮らしてきたのですが、土曜日は、ずっと仕事をしてきた期間もあったし、それから解放されると、今度は、土曜日は、午前中のうちにウィークデーにはできない家事を片付け、昼食の支度をして食べさせて、午後は娘のお稽古事や公文の送り迎えと買い物で超忙しい一日だったので、こんな風にゆっくりと時間が流れる場所に顔を出したことはありませんでした。

 いつもは出かけない日に、いつもは行かない場所に行ってみることも、同じ見慣れた場所でありながら、時には、違う空気が流れている空間になっていることを楽しむのも悪くないな・・と思った1日でした。


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2026年5月9日土曜日

LIVRET A(リブレA)の金利が引き上げられる可能性

 


 長引く中東情勢のために、予想を上回るインフレ率の上昇が続いており、4月には 2.2%に達しています。燃料価格の高騰から食糧インフレに至るまで、このインフレは中東情勢が落ち着かない限り、おさまることがなさそうです。

 しかし、そんな状況の中で、ほんの小さな明るい兆しといえば、フランスではもっともポピュラーと言われる「LIVRET A(リブレA)」の金利が上昇するであろうと経済学者たちが予想していることです。

 この金利算出に使用される計算式は、過去6ヶ月間のインフレ率と欧州中央銀行(ECB)の政策金利という2つの要素を考慮に入れています。これらの変数はどちらも中東情勢の影響で上昇しています。

 したがって、この原則的な計算方式を適用すれば、「LIVRET A(リブレA)」の金利上昇は避けられない状態です。

 フランス国立統計経済研究所(INSEE)は3月、4月のインフレ率を前年同月比でそれぞれ1.7%、2.2%であったことを発表しています。

 また、5月、6月も2%を大きく上回る可能性が高く、2.5%を超える可能性さえあると言われています。

 一方、LIVRET A(リブレA)の利回り計算に使用されるもう一つの変数である欧州中央銀行(ECB)の短期銀行間金利は、安定的に推移すると予想されています。

 2025年6月以降、現在、この金利は約 1.93%でこの金利と上半期のインフレ率を平均すると、1.865%となります。

 さらに欧州中央銀行(ECB)は主要政策金利を引き上げる可能性があり、ECBは4月末に、「紛争が物価と経済成長に与える影響をより的確に評価するために、6週間の猶予期間を設ける」と発表しており、暗に6月に利上げが行われる可能性を示唆しています。

 しかし、政府は、この計算式を適用しないことも考えられ、実際に過去、2023年8月には計算式上では、4.1%に上昇するはずだったにもかかわらず、金利を上げずに据え置いたこともありました。

 実際、金利の引き上げは、国家の財政負担となるわけで、コスト削減を目指している現政府は、LIVRET A(リブレA)の利上げには消極的になる可能性があります。

 利率も比較的よく、また貯蓄や利息に対して非課税ということから人気の預金口座である LIVRET A(リブレA)は、一時は3%くらいまで利率が上昇していたものの、このところ、利率は下がる一方で現在は1.5%程度です。

 しかし、インフレが進んで、あらゆるものの値段が上昇するということは、預金してあったお金の価値がどんどん減ってしまうということです。

 このところの金利の減少で、リブレAの顧客がずいぶん離れていっているとはいうものの、以前として、フランスの預金の金利が語られる時、とりあえず、「LIVRET A (リブレA)」が引きあいに出されるのです。


LIVRET A(リブレA)の金利


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2026年5月8日金曜日

1ユーロの食事が全ての学生対象になる

  


 フランスでは、これまで奨学金受給者や経済的に困難な状況にある学生のみを対象としてきた「1ユーロの食事」は、2026年5月4日から、全ての学生が利用できるようになりました。

 1ユーロの食事は、フランス全土のCROUS(通称クルス・地域大学・学校サービスセンター)傘下のレストランで、全ての学生が利用できます。また可能な限り、CROUSネットワークが運営するその他の施設(カフェテリアなど)でも提供されます。

 1ユーロの食事は、学生証保持者、職業訓練学生証保持者(見習い及び就労研修生)、博士課程学生、市民奉仕活動に従事するボランティアが対象で、いずれの場合も有効なIzlyアカウントを提示して身分を証明する必要があります。

 1ユーロの食事は昼食だけでなく、夜間営業しているCROUSレストランの夕食でも利用できます。学生は、1回の食事につき、1食のみ利用できます。

 1ユーロの食事は、メインコースの1品と最大2品のサイドディッシュ(前菜、チーズ、デザート、フルーツなど)で構成されます。

 これまでも大学食堂での一般学生への食事は3.3ユーロだったので(3.3ユーロというのも一般的な外食と比較したら、破格に安い)、それが3分の1以下に、つまり週5日行っても5ユーロで賄えるのですから、これは、学生には大変歓迎されることと思います。

 特にインフレで食料品が非常に高くなっている今、自炊をしていたとしても、学生にとっては、大変な痛手になっているものと思われます。

 政府はこの1ユーロの食事の適用範囲を広げることで、平均12.5%の利用者増加を見込んでおり、大学食堂の収容人数増加への対応、新たな職員の増員、そして、収入減の補填のために5,000万ユーロの予算を割り当てていますが、CROUS側は、これではとうてい賄いきれないであろうと予測しています。

 うちの娘は、高校卒業して以来、プレパー、グランゼコールと長い間、奨学金のお世話になってきたので、この1ユーロの食事を利用させていただいていました。

 フランスの奨学金というのはありがたいもので、授業料から住居費、最低限の生活費までをお世話になってきたので(これは返済不要)、もちろん、この1ユーロの食事の権利がずっとあったわけで、どのくらいの頻度かわかりませんが、けっこう利用していたのではないかと思います。

 ただ、あまりフランス料理が好きではない娘・・私は「別に無理しなくても、食費はママが出してあげるから、月末にママに請求してくれたら払うから・・」と言っていましたが、「だって、1ユーロだよ!食べられるものだけでも食べた方が買い物するより安いんだから・・」と、メニューによっては利用していたようです。

 これは、スタージュでパリの病院で働いていたときなどにも利用していた記憶があります。

 娘はしっかりしていて、大変、倹約家でもあるのです。

 今は、学生生活も終え、しっかり稼いでいる娘ですが、今回、「この1ユーロの食事が全学生向けになるんだって!」という話を娘にしたら、「だったら、奨学金を受けている学生は無料にしてくれなきゃね!」とサラッと返しが戻ってきたのには、恐れ入りました。

 そういえば、色々な援助金や補助金などにも、一律いくら・・というやり方はフランスには、少ない気がして、必ず、世帯の収入に応じて、とか、子どもの人数に応じて・・なんていうのが多かったのに、学生という括りだけで、みんな同じというのも、フランスらしくないような・・そんな気がしないでもありません。

 大多数ではないとはいえ、けっこう裕福な家の子どももいるのですから、全員にしなくてもいいかも・・?と思わないでもありませんが、まあ、学生は、圧倒的に質素な生活をしていることは確かです。


全学生に1ユーロの食事


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2026年5月7日木曜日

また、新たな電話詐欺! 無言電話でも、決して声を発してはいけない!

  


 「もう油断も隙もあったもんじゃない!」次から次へと登場する新たな詐欺の手口に、閉口してしまいます。

 まさに、この詐欺は閉口=口を閉ざすことが必用なものです。

 これは、一見、無害にも思える「無言電話」なのですが、実は電話に応答した電話の持ち主の声をクローンする悪質な詐欺なのです。

 もう、電話に出てみる・・「アロー(フランス語で、もしもし)」と言っただけでアウトなのです。

 この詐欺の深刻さとは、裏腹に、これは非常に単純です。こうした詐欺電話は必ずしも知らない番号や非通知番号からかかってくるわけではないため、詐欺の特定は非常に困難です。

 ふつう電話がかかってくると、無意識に「もしもし?」と答えてしまいます。相手が沈黙している場合なら、なんならもう一度や二度くらい、「もしもし?」と繰り返したり、「どちらさまですか?」と相手は誰なのか?を確認しようとしたりもしてしまいます。

 詐欺師にとっては、この応答は長ければ長いほど、良いのですが、この無言電話には、2つの目的があると言われており、1つ目は、この電話番号が実際に使われている電話番号なのかどうかを確認することにあり、もう一つは、応答した相手の声を録音し、AIを用いて、録音された声を複製し、また、次の詐欺へと悪用します。

 とりあえず、電話に出てみて、相手を確認することさえできないということです。

 私は、思いつく限りの知り合いや関係各所の電話番号は登録してあるので、それ以外の電話がかかってきても、絶対に出ることはなく、もしかしたら、本当に必要な連絡かも?と思わないでもありませんが、そのような場合は、メールなりなんなり、他に連絡手段はあると思うので、絶対に電話には出ず、即刻、ブロックしてしまいます。

 それにしても、そのような電話(心当たりのない電話)が最近、多いこと多いこと・・「一体、何なんだろう?」と思わないでもありませんが、トラブルに巻き込まれるのはゴメンです。

 最近は、私は友人とは電話を使うことはほとんどなく、What’s upやLINE、Messengerなどの電話機能か、メッセージです。

 AIの発展は私たちの生活を便利にしてくれてもいますが、一方では、こんな詐欺まで登場し始めて、逆に使えるはずのものが使えなくなるハメにも陥っています。

 余談になりますが、「アロー(もしもし)」で思い出したのですが、私がまだ日本にいた頃、夫(フランス人)から電話がかかってくると、「アロー」というのを、当時、私は、フランス語の知識が全くなくて、夫とは英語で話していたのですが、フランス語で「もしもし」は、「アロー」というということを知らなくて、「この人かわいそうに・・ハローって言えないんだわ・・」などと思ったことを思い出しました。


無言電話詐欺


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