ルーブル美術館のアポロンギャラリーは、昨年10月に発生した壮絶な強盗事件から約9ヶ月を経て、再開されました。強盗事件では、フランス王冠の宝石8点が盗まれ、現在も行方不明です。
ところがアポロンギャラリーは再開されるものの、展示ケースや宝石類は一切ありません。もちろん展示品がないのは、このアポロンギャラリーのみではありますが、空っぽの状態で部屋のみの公開というのもなかなかな出来事でもあります。
なんだか妙なことです。
ただ、このアポロンギャラリーとして公開されている部屋は、天井高15メートルの金箔張りで、ルイ14世の命によって造られたものです。何世紀もにわたり、偉大なフランスの芸術家たちがその才能を注ぎ込んできたものです。
シャルル・ルブランやウジェーヌ・ドラクロワによる装飾もあります。
そんな部屋なので、部屋だけでも公開する意味は充分にあるかもしれませんし、野次馬的に、「ここが、強盗が侵入した部屋なのか・・」と見たい人もいるかもしれません。
外部からの侵入により盗まれた宝石8点以外の盗まれなかった貴重な品々は、これから数ヶ月以内には、展示用の保管庫に入った状態で展示される予定になっていますが、ルーブル美術館館長は、今後、美術館内の別の場所に窓のない安全な部屋を作る予定であることを発表しています。しかし、窓の有る無しの問題なのか?と少々、疑問を感じます。
老朽化が問題視されているルーブル美術館は、ただでさえ資金不足。他にも計画されているプロジェクトは山積みで、現在、ピラミッドを通るメインエントランスは再設計が必用な状態となっており、セキュリティ体制も見直さなければなりません。
また、常に混雑して、ロクに拝めない状態になっているルーブル美術館の目玉ともいえる「モナリザ」の引っ越しプロジェクト・・モナリザを美術館内の新しい部屋に移設する計画もあります。
モナリザに関しては、将来、来館者はモナリザを鑑賞するために別料金を支払わなくてはならなくなる可能性があります。
これらの改修費用は10億ユーロと見積もられており、ノートルダム大聖堂の再建に必要な金額に匹敵する巨額です。そしてさらに、来年までには、3億6千万ユーロの調達が必用です。
ノートルダム大聖堂は衝撃的な火災のため、全世界から支援が寄せられましたが、ルーブル美術館は、まだまだ資金不足のようです。
年間約900万人の来場者を誇る世界最大の美術館であるルーブル美術館は、支援者や国からの支援がなければ、閉館の危機に瀕することになるという声もあるのです。
ルーブル美術館アポロンギャラリー再開
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