2026年2月15日日曜日

13日の金曜日にパリ・凱旋門で起こったテロ事件の犯人は・・

  


 最近のパリの物騒なことといったら、本当に数日おき、時には連日・・「ナイフ男による襲撃事件!」などという話を1週間のうちに何度聞くことか?と思うと本当にうんざりしています。

 しかし、今回の事件の犯人はテロリストだったようで、ちょっとここ最近、たて続けに起こった事件とは、また種類が違うかもしれません。

 13日の金曜日の夕刻、凱旋門の下にある無名戦士の墓(記念碑)に点火のセレモニーが行われている最中にナイフとハサミを持った男が憲兵隊に襲いかかり、現場にいた別の数名の憲兵がこの男に向けて発砲。この男はすぐに救急搬送されましたが、数時間後に死亡が確認されました。

 この男は、予め、この犯行を彼が毎日、出頭を命じられている警察署に電話で予告するという奇妙といえば、奇妙なことをしていました。というのも、憲兵隊、しかも凱旋門でのセレモニーの最中、憲兵隊は、銃装備しているのは常識。そこへ、ナイフやハサミでとはいえ、憲兵隊を襲撃すれば、銃で撃たれることは充分に考えられることで、ある意味自爆テロのようなものです。

 彼は、1978年生まれのフランス国籍の43歳で、2013年にベルギーでテロ行為に関与したとして、懲役17年の有罪判決を受けていました。2012年にブリュッセルの地下鉄の駅で検問を行っていた警察官に突進し、ナイフを取りだし、警察官2人を刺殺、男女2人を刺して軽傷を負わせました。

 イスラム主義運動に近いと言われるこの男は犯行の理由を「公共の場でニカブ着用をを禁止したベルギー政府への復讐と異教徒アフガニスタンからの撤退を求めるためだ」と説明していました。

 国家テロ検察庁(PNAT)によると、彼はベルギーで投獄された後、フランスに移送され、量刑裁判所が発令した司法監督命令に基づき監視下に置かれており、「個別行政管理・監視措置」(Micas)の対象となり、毎日、警察署に出頭することが義務付けられていました。

 彼が犯行を予告したのは、この彼が毎日、出頭していたオルネー・スー・ボア警察署でした。

 そもそも以前にテロ行為による殺人罪の判決が下りたのは2013年、懲役17年ならば、2030年まで出てこれないはずなのに、なんだかんだで、司法監督下などという名目で出てきてしまうことも、その司法監督下が全く監督下になっておらずに、このような犯罪行為を再び起こすことも、本当によく聞く話です。

 今回の凱旋門の事件では未遂に終わって、自らが命を落としていますが、今回は本人が死亡してしまっているので、何に抗議しての犯行だったのかは、もうわかりません。

 前回のベルギーでの犯行は、公共の場でニカブ着用をを禁止したベルギー政府への復讐と異教徒アフガニスタンからの撤退を求めるためだったとしても、そのために殺害された2人の警察官も浮かばれないし、早く出所したとしても、そこそこの刑期は受けているにもかかわらず、全く反省もなく、再び今回のような事件を起こしていることを考えれば、まるで更生されていなかったわけで、そのような人物を釈放してしまった司法にも問題があるのではないかとも思われます。

 いずれにせよ、このような危険人物が一度は逮捕され、投獄されたとしても、再び出てきて、街中をウロウロしているわけで、やっぱり恐ろしい限りなのです。

 また、もう一つ、気にかかっていることは、死刑制度を声高に反対している国の警察官や憲兵隊が、あまりにもあっさり犯人に対して発砲して、死に至らしめてしまうということです。

 危険回避の意味はわかりますが、どうにも引っかかって仕方ないのです。


パリ・凱旋門テロ事件


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2026年2月14日土曜日

ルーブル美術館でチケット詐欺の大規模ネットワークを摘発 美術館職員2名逮捕

  


 今回の事件はルーブル美術館側からの不正行為の報告(大規模なチケット詐欺を組織するネットワークの存在が疑われる)から始まった捜査から明らかになった事態です。

 ルーブル美術館広報担当者によると、ルーブル美術館は「チケット詐欺の再燃と多様化」という問題に直面しており、これに対応して、職員と警察が連携して、組織的な詐欺対策計画を実施する中、この大規模ネットワークの摘発に繋がっていきました。

 この事件に関連して逮捕された者たちの中には、美術館職員2名も含まれていました。

 今回の事件は昨年の華々しい強盗事件以来、パリの美術館が厳しい監視下に置かれることになったわずか数ヶ月後に発生しているという非常に残念な事態です。

 しかし、この現象?は、実は少なくとも、2024年夏には始まっていたもので、この詐欺には美術館のチケット販売員だけでなく、外部のガイドやツアーオペレーターも関与していたとされています。

 詐欺師たちは、定員である20名を超える団体ツアーを企画し、公式のチケット販売システム外で定員を超える観光客に法外な料金を請求し、私服を肥やしていたと伝えられています。

 この事件では、ツアーガイドを含む9名が逮捕されています。

 また、パリのオルセー美術館とオランジュリー美術館でも、オンラインチケット詐欺(ミラーサイトを利用した偽造チケットのオンライン販売)の被害に遭い、一時は正規のチケット販売サイトを閉鎖しなければならない事態も発生したりしていました。

 つまり、正規のサイトで購入しているつもりが、いつのまにか、偽サイトにリダイレクトされているのに気付かないまま購入してしまうケースが続出したのです。

 両美術館では、購入の際に正しいURL(www.billetterie.musee-orsay.fr と www.musee-orsay.fr)にアクセスしていることを確認するように呼び掛けています。

 今回のルーブル美術館のチケット詐欺は、少しタイプが違いますが、いずれにしても、まさに災難続きのルーブル美術館。世界で最も多くの来場者数を誇る美術館は、大規模な窃盗事件、老朽化による水漏れから美術館の一部を閉鎖、12月中旬からは職員間の労働条件に抗議行動が発生しており、立て続けのストライキ、そして、今回の詐欺チケット騒ぎ。

 それでも、いつもルーブル美術館は長蛇の列です。

 同様の詐欺チケットはヴェルサイユ宮殿でも行われていたようで、被害総額はルーブル美術館だけでも1,000万ユーロ超え、このグループ逮捕によって、現金95万7,000ユーロが押収されたほか、複数の銀行貸金庫から48万6,000ユーロが押収されています。


ルーブル美術館チケット詐欺大規模ネットワーク摘発


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2026年2月13日金曜日

フランス国民の約40%が住民税の復活を望んでいる驚き

  


 公共サービスに対する認識(「Le Sens du service public」)団体がジャン・ジョレス財団およびオピニオンウェイと共同で行った調査によると、調査対象となった回答者の39%が住民税の復活を支持しているという驚きの結果を発表しています。

 この住民税復活を支持している人々は、その理由として、「市民保健センターの設置」や「手頃な価格で質の高い給食サービス」といった特定の優先課題を確実に達成するために、自らの自治体にさらなる資源が必用だと説明しています。

 しかし、逆の見方をすれば、60%の大多数は反対しているということですが、それにしても、税金の引き上げでもなく、廃止された税金の復活に賛成する人の割合としたら、約40%もいるということは驚きの数字でもあります。

 私自身、住民税が廃止されるのは、喜ばしいことでしたが、当時、この住民税の廃止に際して「ホントに??そんなのなくしちゃって大丈夫なの?」と驚いた記憶がありました。

 この住民税の廃止は、2017年の大統領選挙におけるマクロン大統領の目玉政策で、マクロン大統領が当選後、公約を果たしたカタチで2020年から廃止されています。

 2020年に廃止された住民税は、大部分が国によって補填されていますが、これが充分ではなく、フランス人の約40%は特定の優先サービスを確保するためには、より多くの資金が必用で、これを住民税の復活で賄うべきだと考えているというわけです。

 それにしても、税金などでの支出はできるだけ抑えたい、減らしたいと思うのがふつうだと思っていたのに、廃止された税金の復活を望む人々が相当数いたということに少なからず驚いた次第です。

※この調査は人口を代表する2,000人をサンプルとして2026年1月7日から12日までオンラインアンケートを用いて実施されました。


フランスの住民税復活の是非


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2026年2月12日木曜日

最近、出回っている銀行カード QRコード詐欺にご注意ください

  


 本当にボーッと暮らしていると、痛い目に遭いかねない恐ろしい時代です。

 中でも詐欺は、いかにもホンモノのようなふりをして、あっという間に他人をだまして奪い取るうえに、次から次へと手を変え、品を変えやってきます。

 最近、新しく出回っている詐欺は、銀行のカードにまつわる詐欺です。

 ある日、突然、銀行からレターとともに、ICチップ付の決済カードが届きます。

 「これが、あなたの新しい銀行カードです」とあり、これは、見事にホンモノそっくりにできていますが、偽物なのです。

 そして、レターでは「カードは、このままでは使えないので「有効化」してください」と書いてあり、QRコードが添えられています。

 なかなか手が込んでいます。

 QRコードをスキャンすると、オンラインバンキングのポータルを模倣したウェブページにリダイレクトされます。ここでユーザー名とパスワードの入力を求められますが、ここでユーザー名+パスワードを入力すると、この詐欺師に自分の銀行アカウントにアクセスを許可してしまうようになっているのです。

 詐欺師は数分で銀行口座を空にしてしまいます。これは非常に巧妙に仕組まれているため、ひっかかったら、あっという間に口座内のお金を全てを奪われてしまいます。

 この詐欺師グループ?は、AIによって、銀行のブランドを模倣したレターテンプレートを作成しています。

 最近は銀行カードも普通郵便で送られてくるので、大丈夫なの?と思っていましたが、実際には有効化しないと使えないので、そのあたりを逆に、巧に利用した詐欺が誕生しているのです。

 しかし、フランス銀行連盟によれば、「新しい決済カードは引き出しや購入によってのみ、有効化されるもの」だそうで、このような手続きは絶対に不要なものなのです。

 また、通常、銀行が事前の依頼と通知なしに新しいクレジットカードを発行することは決してないことを強調しています。

 通常、新しいカードを受け取るのは、以前のカードの有効期限が切れるか、紛失・盗難届を提出して、新しいカードを申請した場合です。

 偽造カードを受け取った場合は、銀行に連絡し、警察に届け出て、公式のサイバーセキュリティプラットフォームにも躊躇なく報告するように呼び掛けられています。

 この詐欺への注意喚起を図るため、国家警察は、今週、ソーシャルメディアキャンペーンを開始しています。

 銀行カードの有効化は、引き出しや購入によって行われるもので、決してQRコードで行われるものではないということを肝に銘じてください。


銀行カード QRコード詐欺


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2026年2月11日水曜日

衆議院選挙 在外投票が異例に伸びた理由 前回選と比べて67%増加

   


 日本の外務省の発表によると、衆議院選挙の比例代表で在外投票をした在外邦人の数は2024年の前回選と比べて67%増の2万9,089人でした。海外に住む日本人の間で今回の選挙は非常に関心が高く、1998年の制度(在外選挙制度)導入後、参議院選挙も含めて過去最多だったと言われています。

 私自身、今回の解散・総選挙の知らせを聞いて、「これはいけない!今回は是が非でも行かなくちゃ!」と強く思いましたが、実際には、周知期間が短く、日程的にあまりに急な話で、「これでは、投票に来れない人が多いだろうから、投票率は低くなるのではないか?」(投票はパリにある日本大使館で行われるため、誰もが早々急に簡単に投票に来れるわけではないため)と思っていました。

 しかし、実際に投票に行ってみると、見たこともない、いつも以上の人出で在外邦人が今回の選挙に対して、非常に危機感を感じていることを目の当たりにした気持ちでした。

 では、なぜ?海外で生活している日本人がこれほど現在の日本の政治に危機感を感じているのか?を考えてみました。

 まず、海外在住者はそれぞれが居住している国、世界情勢から、日本の状況を比較しやすいため、世界、日本での変化を感じとりやすいためではないかと思います。

 また、日本を国際政治の中の一プレーヤーとして客観的に見ているところもあります。

 私は海外在住者代表ではありませんので、皆がそのように感じているのかどうかはわかりませんが、少なくとも私が危機感を感じているのは、政府の方向性、特に安全保障・外交への懸念(集団的自衛権の扱いや憲法改正論議など、憲法9条改正の是非、緊急事態条項の導入)や権力集中の危険性(政府の権限がどこまで拡大してしまうか?)、民主主義の揺るぎ、歯止めが外れることへの不安、崩壊の危険性など、国家の進路そのものを心配しています。

 また、移民問題に関しても、自分たち自身が外国人として生活しているため、その危険性についても、それぞれの国でも問題となっていることを肌身で感じつつも(例えばフランスでの移民問題は日本の比ではない)偏った政策については、実感として思うところが日本に住む日本人よりも多いと思われます。

 そして、選挙戦だけでなく、日本でのマスコミの位置づけ・役割についても大きく疑問に感じていることもあります。少なくとも既に報道規制がなされているような報道機関の仕事は大いに疑問、危機感を感じています。

 現在の不安定な世界情勢も日本での報道以上にダイレクトに悲惨な映像の報道も海外ではなされているため、戦争などに対する危機感も自ずと高くなるのも当然のことで、それだけマスコミの役割は非常に高いことを感じています。

 そもそも、少々、極端な言い方をすれば、自己主張をしなければ生きていけない外国で生活していて、それでも「日本人は黙って我慢するからダメなんだ・・」と言われながら、日本の政治に関しては、唯一、声をあげられる「在外投票」という機会。

 やっぱり、黙ってはいられなかった在外邦人が多かったのは大きく頷けるところなのです。

 日本は今までのように「あたりまえに平和な国」ではなくなるかもしれません。


在外投票率 過去最高を記録


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2026年2月10日火曜日

国際ワイン見本市「Wine Paris 2026」

  


 現在、パリでは、国際ワイン見本市(Wine Paris 2026)が開催されています。これは世界最大級のワイン・酒類見本市のひとつで、ワイン業界全体のビジネス促進および市場の活性化を目的としています。

 この見本市には世界60ヵ国以上からの出展者と60,000人超の来場者(バイヤー・輸出入業者など)が集い、商談・契約機会を創出する場になっています。これにより、各国ワインの流通ネットワークを拡大し、輸出入促進を図っています。

 フランスやドイツ、アメリカなど各国のナショナルパビリオンが設置され、地域ごとのワイン文化や特色のある商品が紹介されています。特定の新興生産国や地域ワインにとっては、世界市場への認知拡大効果が期待される場でもあります。

 ワイン業界にとっては不可欠な国際イベントとなっているものですが、フランスのワイン市場の弱体化は非常に深刻なものとなっており、そもそもワインの消費低迷に加えて、特に大規模輸出国であったアメリカの関税引き上げにより、昨年のアメリカへのワインの輸出は20%減少したと言われています。

 一般的に関税が1%上昇すると、貿易量は1%減少すると言われているそうで、加えてドルの為替レートによる15%の追加料金が加わると、状況はさらに複雑になっているのです。

 しかし、一方ではメルコスール(南米南部共同市場)や最近のEU・インド貿易協定といった新たな販路も期待されている中、この見本市ではアメリカ以外の市場開拓も期待されているのです。

 フランスは過剰生産している農園のブドウを撤去する新たな計画を発表したばかりですが、この動きにブレーキをかける意味でも新しい試みが期待されています。

 今回の見本市では、急成長を遂げている「ノンアルコールワイン」に特化した「Be no」パビリオンが設置され、今や確固たる位置を築きつつある「ノンアルコールワイン」が注目されています。

 個人的にはアルコールが入っていなくてワイン飲む必要ある?とも思うのですが、意外にもこのノンアルコールワインは、伝統的なワインを食いつぶすのではなく、むしろ売上げを伸ばす存在として、ワイン業界の中での期待の星となっているようです。

 とはいえ、日常的にもワイン離れは、スーパーマーケットなどの内部のワイン売り場の面積が年々減少しているのは、身近にも目に見える感じで進んでいるのは避けられない状態。それに引き換え、ビール、コカ・コーラなどの清涼飲料水など、そんなに好きなの?と思われるほど、いつも堂々たる陳列ぶり。

 ワインといえば、フランス、フランスといえば、ワインという時代が終わりつつあるのを感じずにはいられないのが正直なところなのですが・・。


国際ワイン見本市「Wine Paris 2026」


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2026年2月9日月曜日

懐かしい日本のコロッケなんだけど・・

  


 日本のお惣菜の中では、ほぼほぼ定番級の「コロッケ」。日本だったら、スーパーマーケットなどのお惣菜売場などでも、多分、コロッケのないところはないと思います。

 また、日本でコロッケといえば、昔はお肉屋さんで、よくコロッケを揚げて売っていて、日本の実家の近くのお肉屋さんにも美味しいコロッケを揚げて売っているところがあって、以前は日本に一時帰国した際に、そのお肉屋さんのコロッケは「日本に帰った時に食べたいものリスト」に入っていたくらいです。

 しかし、そんなお肉屋さんも、今ではお肉屋さん自体がなくなり、当然、あの美味しかったコロッケも食べられなくなりました。

 コロッケというものは、そもそもはフランスのクロケットからきている呼称?だと思うのですが、フランスには、いわゆる日本のコロッケのようなクロケットはなく、そもそも本来のフランスのクロケットというもの自体もあまりお目にかかることはありません。

 まあ、たまにアントレなどでクロケットっぽいと思われるものが出てきたりすることもあるのですが、それさえも、あまり定番のものではありません。むしろ、イタリアやスペインなどの方がそれに似通った感じのものがある気がします。

 いわゆる日本の、ひき肉や玉ねぎなどが混ざったコロッケというものは、日本のオリジナルの食べ物です。材料から考えれば、安価でもあり、決して、手に入りにくい食材でもないので、作ろうと思えばいつでも作れるのですが、滅多に作ることはありません。

 だって、とりあえずじゃがいもを蒸かしたり茹でたりして、正直、最低でももう、それだけでも食べられるものを、皮をむいて、マッシュして、そのうえ、具材を炒めて、混ぜて、小麦粉をつけて、卵をつけて、パン粉をつけて、油で揚げる・・という何行程もの作業が待っているわけで・・しかも揚げ物・・少々、罪悪感もあるのです。

 そんなわけで、滅多に家でコロッケを作ることはないのですが、先日、急に夜中に思い立って、コロッケを作り始めました。

 じゃがいもを蒸し器に入れて、蒸しながら、玉ねぎをきざんで、ひき肉と炒めました。蒸しあがった、アツアツのじゃがいもの皮をむき、つぶして、炒めておいたひき肉と併せました。

 そこまでやったところで、かなりめんどくさくなってきて、これから成型して、衣をつけて、油を出して揚げるのか・・となんだかウンザリしてきて、夜中に揚げ物・・という罪悪感もあり、コロッケの中身をお皿に盛り付け、パン粉をサッと油で炒めて、上からパラパラかけて、コロッケのかわりにすることにしました。

 ここまでやったところで、これってフランスの「アッシュパルマンティエ」の変化バージョンだな・・と思いました。

 クロケットは、あまり見かけなくなっているフランスですが、「アッシュパルマンティエ」は、フランスの国民食とも言ってよい食べ物で、炒めて味付けしたひき肉の上にマッシュポテトを重ねてお好みのチーズをかけて焼く、グラタンみたいなお料理です。

 ほぼほぼ日本のコロッケと材料は同じようなもの・・材料を混ぜずに重ねてグラタンのように焼く「アッシュパルマンティエ」は逆に言えば、日本のコロッケの変化バージョンのようなものかもしれません。

 私が面倒な手間を省略して作ったなんちゃってコロッケは、油で揚げないことから、大幅カロリーカットでもあると思われ、ほっくりしたじゃがいもの味とサクサクのパン粉が香ばしくて、なかなか美味しかったです。これからは、家で作るときには、コロッケじゃなくて、これでいいかも・・?と思っています。


日本のコロッケ


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