2026年5月31日日曜日

あまりに暑くてアフリカ生活を思い出しました

  


 連日の酷暑に、もう息も絶え絶えの生活を送っています。

 もう一日のうちに何回、天気予報のアプリを開いて気温を確認していることか?自分でやっていて、愚かしいと思いながら、一縷の望みを込めながら(もしかして、急に雨が降ってこないかな?とか、少しでも気温が下がらないかな?とか・・)何度も何度も気温を確認してしまいます。

 考えてみれば、まだ5月なのです。なのに、これだけ暑いなんて!こんなことってある?とか考えだして、「そういえば、アフリカにいた頃は一年を通してほぼ、こんな感じだった・・」とアフリカ生活の一遍を思い出しました。

 赤い土、突き刺すような日差し・・。

 アフリカのアパートは、メゾネットになっている、とても広いアパートでしたが、冷房はあったものの、その冷房がしょっちゅう故障。修理を頼むと、ぞろぞろと10人くらいで修理にやってきました。

 イカツい男たちがゾロゾロと家に入ってくるのですから、なんだかとっても怖かったです。

 修理が終わって、しばらくは、冷房が復活するのですが、また少しすると、また冷房が効かなくなり、また修理・・を繰り返すうち、これは修理を頼んでもムダ。しかも10人くらいの男性が家にやってくるのですから、なんとなく不用心な感じもあり、さりとて、留守にするわけにもいかないので厄介でした。

 終いには、わざとちゃんとなおさないんじゃない?という気がしてきて、なので、しばらくしてからは、もう冷房はないものと諦めていました。

 パリの家ではもともとエアコンがないので、同じですが、家が狭いので、もっと室内が蒸している気もしています。

 今から考えるとアフリカでは、アパートの敷地内にはプールもあり、家にはボーイさんもいて・・と一見、優雅な生活な感じもしますが、とはいえ、日中はマラリアに感染するリスクのある蚊にさされる危険性があるために、朝の早い時間か夜しか入れないプールで、冷房はろくに効かない、一人で気軽に出かけるということもできず、不自由さも結構、ありました。

 なにせ、ボーイさんがいてくれるのはありがたかったのですが、とにかく他人が家に一日中いるということが、慣れていない私にとっては、けっこう疲れることでもありました。自分で何でもやるから気ままに一人で過ごしたい・・そんな風にも思ったこともあります。

 でも、私は当時はほとんどフランス語ができない状態だったので、とにかくフランス語の勉強に必死で、市内の大学に通って、帰ってくると復習と予習で、とにかく勉強の日々でした。

 年中夏で、夏服しかいらないというのはラクといえば、ラクでしたが、これほど味気ないものもありません。ましてや夏といっても、生半可な夏ではなく、お昼過ぎには、もうまともに外に出れない、仕事にならない暑さになってしまうという暑さ。

 ごくごくたま~~に、朝、起きて、曇っている日があったりすると、心の底からホッとしたことを覚えています。今のフランスもいささか、そんな感じ・・しかし、残念ながら、猛暑日が始まってから、曇っている日はありません。

 アフリカではフランス語でしたが、お昼過ぎには、あいさつも「ボンジュール」ではなく、「ボンソワール」なのです。つまり、午前中でほぼ終わりということです。アフリカでは、この気候のために、仕事にならない・・一日、半日しか仕事をしない・・発展しない・・んだな・・と思った記憶があります。人間、暑すぎると物事に集中して取り組めません。

 それでもアフリカでは7月8月にかけては、若干、気温が下がっていたりすることもあり、とはいえ、若干、暑さがマシになる程度でしたが、家に来ていたボーイさんが、ある日、その比較的、気温が下がっている日に毛織物のセーターを着てきたことがあったのに、驚いたこともありました。えっ?そんなに寒くないでしょ・・と言ったのですが、(比較的、低温といっても20℃台前半程度の気温です)彼にとっては、充分、寒いんだとか・・。

 フランスでも、年々、夏の期間が長くなり、以前は厳しい夏の暑さはせいぜい8月の1週間か10日間くらいだったのが、今では耐えきれない暑さが5月から・・。

 先ほど、近所のスーパーマーケットに行ったのですが、さすがのあんまりの炎天下に街中を歩いている人は、ほとんど見かけませんでした。さすがにね・・やっぱり、みんなしんどいのです。 

 まさか、このまま暑さが続くとは思えませんが、だんだんとアフリカみたいになってきた・・と思ってしまうのです。

 今は外出する時は、日傘と手持ち扇風機、ネックリングに凍らせたペットボトルの重装備で出かけるのですが、必ずなにか忘れているのです。今日は日傘を忘れて出かけてしまいました。でも、ネックリングだけは、もう手放せなくなっていて、今日、マルシェのおにいさんに、「それなに?冷たいの?いいなぁ~~」とうらやましがられました。

 ほんと、ネックリングは最近の私の命綱・・救世主みたいなものです。

 こんな暑さの中で、また、フランスは、まだまだこの猛暑に公共交通機関が猛暑対応できておらず、冷房の入っていないバスも多く、なぜかTGVなどは、事故・・というか、列車がストップしてしまうケースをここ数日、よく聞きます。

 この暑さの中、冷房もストップし、列車の中で缶詰め状態は、まさに地獄。見かねたSNCF(フランス国鉄)は、緊急対応として、待機時間中、乗客を野原におろしている様子が報道されていました。

 夏前から猛暑が訪れるようになったフランスは、まだまだ猛暑対応が行き届いていないのです。


猛暑 酷暑 フランス 


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2026年5月30日土曜日

年に一度の極上 SPA スパ 今年は Maison Albar Le Pont Neuf

  


 ここ数年、私のお誕生日には、娘がスパのチケットをプレゼントしてくれるので、私にとっては、年に一回の贅沢なひとときを過ごすことができています。

 この手のチケットはたいてい一年間有効なので、もう実際にプレゼントをもらってからは、かなり時間が経っていて、もう少し、気候が良くなってからにしようと大事にとってありました。

 自分の都合の良い日に予約を入れるのですが、気候が良いどころか、ここ一週間ほどは、驚くほどのお天気・・というか、猛暑の日々。しかし、一度、予約を入れてしまってから暑いから予約を変更する・・というのも何なので、しっかり行ってまいりました。 




 今回のスパは、パリのメゾンアルバーという5つ星のホテル(Maison Albar Le Pont Neuf)の中にあり、プールやジャグジー、ハマムも利用できて、その後にマッサージ、そしてランチまでついているものでした。

 パリの5つ星のホテルですから、それなりにゴージャスで静寂が保たれていて、とても良い雰囲気でサービスも行き届いています。

 予約の時間より、5分ほど前にホテルに到着して、受付を済ませると、すぐに地下にあるスパエリアに案内してくれます。なんと、他にお客さんはおらず、貸し切り状態。外があんなに暑かったのがウソのような適温。何気なく置かれている調度品も品よく洒落ています。

 スパエリアをひととおり案内してもらうと、ロッカールームで着替え。バスローブとスリッパ、タオルなどが備え付けられています。



 まずは・・プールへと直行。プールに入ってみると、一人だけお客さんがいましたが、静かで落ち着いた雰囲気の中、プールに入って、軽くひと泳ぎ。そして、本当に久しぶりのジャグジーに移動。かなりの水圧に、「これも立派なマッサージになるな・・」と思いながら、ジャグジーを堪能。

 優雅な雰囲気ではあるものの、貧乏根性が頭をもたげ、ハマムにも入らなくっちゃ!と次はハマムに移動。「外があんなに暑くてしんどいのにハマムの暑さは全然、不快じゃないのは、どうしてなんだろう?」などと思いながら、昔、私が通っていたジム(ひととおりのマシンとプール、ハマムなどもあって、超おしゃれできれいでした)は、よかったなぁ~・・などと思いつつ、ハマムも堪能。

 昔、私が通っていたジムはパンデミック後に潰れてしまったので、今度、あんな感じのジムをまた探して通おうかな?などと思いつきました。




 プール、ジャグジー、ハマムのエリアは、1時間ほど滞在し、次はマッサージへ。若い女性が担当してくれましたが、「本日、お客様の担当をさせていただきます」とごあいさつ。

 ソフトでやさしい感じの方で、「本日はインディアン・マッサージをさせていただきます」とマッサージの説明をしてくれた後、その後、マッサージ用の使い捨ての下着を渡されて、着替えて、ベッドにうつ伏せに横たわり、マッサージがスタートします。

 どこのスパでもそうなのですが、流されているBGMもほどよい音量で、リラックスを促してくれるような優しい音楽。室内の照明の色も自分で選ぶことができます。

 最初はマッサージを心ゆくまで味わおうと、おとなしく、半分、眠りそうな感じで身をゆだねていたのですが、少し、身体がほぐれたところで、彼女とゆる~いおしゃべりを楽しみました。

 こんなに快適ならば、お誕生日だけではなく、自分でスパを探して、色々、行ってみようかな?などと思い始めた私は、「あなたに聞くのも気が引けるんだけど、ここ以外に、パリで良いスパを知りませんか?」と尋ねてみました。

 すると、「「NUXE」もなかなか良いですよ・・」と。NUXEは、昨年、行ったところだったので、他には?と聞いてみると、もう一か所、別のホテルのスパを教えてくれました。

 それでも彼女には、「でも、パリにはスパがいっぱいあるから・・」と言われて、まあ、もっともだ・・と思い、スパに来て、他に良いスパをしつこく聞き出すというのも、気が引けてきて、そこまでで断念しました。

 マッサージは1時間ほどで、その後は、好みの飲み物とドライフルーツを出してくれました。

 このチケットには、ランチもついていて、ホテル内のレストランでフレンチも堪能しました。ホテル内のレストランとはいえ、ミシュランガイドにも掲載されているレストランです。




 
 別世界のように静かで、落ち着いたスペースに身を置くということは、身体だけではなく、心もなんだかほぐれる気がするものです。
 
 しかし、ランチを終えて、家に帰るのには、また鬼のような暑さの中に身をおかなければなりません。
 
 次回、行くときには、もう少し気候の良いときを選ばなければ・・と思いつつも、とっても満ち足りたひとときでした。

2026年5月29日金曜日

フランスでは欧州で初めて肥満治療薬「ウェゴビー」と「ムンジャロ」が保険適用になる

 


 フランスでは6月中旬から画期的な肥満治療薬として注目されている「ウェゴビー」と「ムンジャロ」が厳格な条件付きで健康保険により65%がカバーされることになりました。

 「肥満治療薬」、「保険適用」と聞いて、なんとなくダイエットのための薬が保険適用??と、一瞬、「いいな・・」とすら、思ってしまったのですが、これは、当然のことながら、病的肥満から重度の肥満患者を対象としており、その他の適用条件も厳しく定められています。

 つまり、肥満治療薬とはいえ、生半可な肥満には適用されないということです。

 これらの治療薬は、体格指数(BMI)が40を超える「高度肥満」、または、BMIが35を超える「重度肥満」で、かつ併存疾患(他の重篤な疾患)を有する患者のみに保険適用となります。

 このBMIが35~40とかとは、どの程度の肥満なのか?というと、身長170㎝の場合、体重が約101㎏~116㎏、160㎝の場合、約90㎏~102㎏程度なのだそうです。つまり、病的肥満の場合ということです。

 フランスでは、影響を受ける患者数は100万人~200万人と推定されています。

 そして、65%の保険適用は二次治療、つまり初期の栄養管理が奏功しなかった場合のみに適用され、低カロリー食と運動量の増加を補完するものとして適用されなければならないとされています。

 デンマークの製薬会社ノボノルディスクの「ウェゴビー」、アメリカの競合企業イーライリリーの「ムンジャロ」は、GLP- 1 アナログと呼ばれる薬剤で、ホルモンの作用を模倣し、食欲抑制剤として機能します。

 その効果は劇的とも言われ、数週間で数十キロの減量が可能であり、2型糖尿病の消失や心血管疾患、腎疾患リスクの低減といったメリットも期待できるそうです。

 これらの薬は約10年前に登場し、当初は糖尿病の治療に効果があるとされ、現在は肥満治療薬として存在しています。その効果は時に目覚ましく、ソーシャルメディアでは、「奇跡の薬」と謳って宣伝しています。

 しかし、一方では、これらの薬には、副作用がないわけでもなく、吐き気、嘔吐、便秘、下痢などの消化器系の問題から、膵炎のリスクもあり得るという話もあります。

 フランスにそこまでの肥満の人がそんなにいるのかな?と思わないでもありませんが、これらの薬剤の費用は月額250ユーロから400ユーロ(約46,000円~74,000円)。

 フランスの社会保障制度が既に多額の負債を抱えていることを考えると、これにかかると言われる年間約1億ユーロの出費も厳しいものになるのでは?とも思います。

 

肥満治療薬「ウェゴビー」と「ムンジャロ」が保険適用  


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2026年5月28日木曜日

ルーブル美術館強盗事件が映画化される!

  


 2025年10月に発生したルーブル美術館強盗事件も、当時はセンセーショナルに報じられましたが、最近は、すっかり鳴りを潜めてきていました。

 私も、この報道を耳にしたときには、「ウソ!そんなこと、あり得るの? 映画じゃあるまいし・・」と思ったくらい衝撃的な事件でした。

 実際にどこから、どうやって入れるのか?と野次馬根性で、侵入現場となったアポロギャラリーを見に行ったりもしたくらいでした。

 ところが、この事件は、どうやら後世に深く記憶が刻まれるようになるらしく、この事件を題材とした映画と調査報道を原作としたドキュメンタリーシリーズが発表されるようです。

 3人のジャーナリストによる調査報告書「Main basse sur le Louvre」(ルーブル美術館の占拠)はフランスマリオン社よりすでに5月27日に発売されています。

 そして、本書の映像化権は、フランスマリオン社から長編映画版が制作会社アイコノクラスト社に、ドキュメンタリーシリーズ版がイギリスのプロデューサーにそれぞれ売却されています。

 映画は、フランスの映画監督ロマン・ガヴラスによって映像化されますが、映画のタイトル、公開日、キャストはまだ発表されていません。

 既に発売された調査報告書「Main basse sur le Louvre」(ルーブル美術館の占拠)の中では、2025年10月19日の週末にルーブル美術館に強盗が侵入し、推定8800万ユーロ相当の王冠や宝石を盗み出した経緯を詳述しています。

 この事件により、ルーブル美術館館長が交代していますが、7ヶ月に及ぶ捜査と主要容疑者の逮捕後、宝石の捜索は複雑な謎、捜査官を困惑させる難問となったと同書には記述されています。

 そして、映像化される原作となるこの本の中で訴えている重要なことは、「この強盗事件は、美術品窃盗が多くの犯罪者にとって単なるビジネスの一つとなりつつあり、以前のような「巨大な美術館への強盗」といったどこか神秘的、神話的なイメージは消え失せたことを示している」、これまで強盗といえば、「装甲車強盗、銀行強盗」がその王道?象徴的なものでしたが、「犯罪組織は新たな金儲けの手段を見つけた!」と言っています。

 たしかに、この事件が起こった直後には、美術館強盗が注目され、パリの他の大きな美術館「オルセー美術館」、「フランス国立自然史博物館」などでも強盗事件が起こっていたことが浮き彫りになったりしました。

 このルーブル美術館強盗事件に関しては、実行犯は意外とあっさりと逮捕されていますが、実際に奪われた宝石類はほぼ回収できておらず、美術市場には宝石が一切、出回っていません。

 逮捕された容疑者たちは、最大懲役15年の懲役刑に直面していますが、彼らはほんの手先にすぎず、黒幕はまだ影に姿を潜めているということです。

 映画の中では、この黒幕は、どう描かれるのでしょうか?


ルーブル美術館強盗事件 映画化決定


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2026年5月27日水曜日

暑さ対策 準備万端・・ネックリングがスゴい!

 

 


 5月というのに、今週は30℃超えの日が続く暑さになることはわかっていました。それでも、ここ数年は夏になれば、40℃を超える日もあったりすることを思えば、まだまだ大丈夫・・と思っていました。

 それでも、私は今年の夏は、昨年、Amazonで購入した暑さ対策グッズを用意していたので、なんとなく、いつもの年よりは、ちょっと気持ちに余裕がありました。

 しかし、30℃くらいでは、まだまだこれは必要ないな・・と思っていたのですが、どうにも年々、自分自身の体力が低下しているためか、またラクラク35℃を突破しそうな勢いはやっぱりしんどい暑さです。

 先週までは、ダウンを着ている人もいたくらい、うすら寒い日が続いていたので、急激な気温の差が余計に身体には堪える感じがするのかもしれません。

 とはいえ、陽ざしの強烈さが尋常ではなく感じられるのも事実。バス停などで日陰を求めて動いて、日陰のある場所に身をひそめてバスを待っていると、足先だけは、日陰にならなかったりして、そうするとジリジリ太陽が照り付けるその強烈さがもの凄くて、これはオゾン層が破壊されている・・などと連想してしまうほどです。

 そんな中、乗るバス乗るバス、全て冷房のないバスは、蒸し風呂状態で本当にしんどいです。

 そんなわけで、もっと暑いはずの夏まで取っておこうと思っていた暑さ対策グッズを「なにもガマンすることないな・・」と引っ張り出してきました。

 この中で、まず試してみたかったのが、「ネックリング」です。

 これまではペットボトルに水とかお茶を入れて、凍らせたものを持ち歩いて、おでこにあててみたり、小脇にかかえてみたりしながら、冷たいものを飲んでしのいでいたのですが、この「ネックリング」は、なかなかの優れものでした。

 私が購入していたものは、「NASAが開発したPCM素材」とやらが使われているもので、24℃以下の涼しい場所に置くだけでOK!というもの。もちろん、冷凍庫で凍らせば、より冷たく、より長持ちするのですが、これがとても便利。

 凍らせても結露が出ないのも使い心地のよいところです。

 また、冷やしているのは首だけなのに、全身の熱が少し下がるような気さえして、首を冷やすということが、どれほど効果的かということも、身をもって実感しました。

 できれば、首だけでなく、腕や足などにもつけて歩きたいくらいです。

 地球温暖化のため、夏の期間が昔よりも長くなったにもかかわらず、家には冷房がないし、パリの公共交通機関は未だ冷房がない場合も少なくありません。

 これだけで、暑さ問題が解決するわけではありませんが、小さなものでも、想像以上に効果絶大で感動もの・・お試しの価値は十分あります。


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2026年5月26日火曜日

超高齢者のお買物

   


 最近、マルシェに良く顔を出してみるようになって、気になることがいくつかあります。置いてある商品についても、色々な発見はあるのですが、私は、そこに買い物に集まってくる人を眺めるのも好きです。

 マルシェにはお花屋さんも結構出ていて、すごくイカつい感じのおじさんが可憐な感じのお花のブーケを平然と買っていたりするのも、微笑ましい光景です。

 この一人一人にストーリーがあって・・という想像も楽しいのですが、目につくのは、けっこう年配の人が多いことです。なんとなく、昔からの風習というか習慣で、食料品の開門はマルシェですることを美徳としているようなところもあるのですが、考えてみれば、少量でも自分の必用な量を買いやすいということもあるのかもしれません。

 しかし、今はスーパーマーケットもけっこう宅配をしてくれるお店などもあるのですが、一定の金額以上だったりもするので、かえって一人暮らしの高齢者には利用しにくいのかもしれません。

 そして、彼らの買い物を見ていると、「歳をとっても彼らは肉食なんだ・・」とちょっと驚かされます。けっこうガッツリした鶏の丸焼きの半分とかだったり、かなりたっぷりしたステーキ用の肉とか・・圧倒的に魚より肉を買っている気がします。

 魚よりも肉の方が調理が簡単で食べやすいのかもしれませんが、日本人だったら、やっぱり年齢がいってくると、やっぱりあっさり目の魚系になりがちな気もするのですが、やっぱり違うんだな・・などと思います。

 以前、友人がガンで入院していた時に、お見舞いに行ったときに、「病院の食事はどう?」と尋ねたら、「あんまり食欲ないのに、今日もステーキで参っちゃった!手術したばかりなのに・・」と言っていたのを思い出します。

 一人でマルシェに買い物に来ている高齢者はけっこういるのですが、一人暮らしなのか?老夫婦で生活をしているのか?高齢者施設のようなところにいるのか?様々だとは思いますが、おそらく、90は過ぎているであろう、ガリガリに痩せた年配のご婦人が自分でキャディを引っ張りながら、歩いて買い物に来ているのは、大変そうです。

 中には車椅子などで、付き添いの人がついて買い物に来ている人もいるのですが、付き添いもおらずに一人でバスに乗って来ている人もいて驚かされたりもします。

 先日、マルシェの帰りにバス停のベンチに座ってバスを待っていたら、中年女性に、「このご婦人のために席をあけてください」と声をかけられたので、スッと席を立ったのですが、この時は当然、その声をかけてくれた女性が付き添いで来ているのだと思っていたら、なんと一人でやってきていたのでした。

 バスが来たときに、そのおばあさんが、「手伝って!」と自分で声をかけてきて、どうやら、バスに乗るのを手伝ってほしいということらしく、彼女の荷物をバスに乗せて、バスに乗り込む彼女の手を支えさせていただきました。

 この女性、ちょっと見には、とてもひとりで出歩けるようには見えないくらい弱っている感じで、そのままベッドに横たわっていたら、もう重病人みたいに見える感じだったのです。

 それでも、介助の人もつかずに一人でバスに乗ってマルシェに買い物に来ているのが、精神的には、とてもたくましいんだな・・と、複雑な気持ちになりました。

 自分で食べるものは、自分の目で見て、自分で確保しようとしている、そのエネルギーがスゴいなと思うのです。

 他人の助けを借りながらも自分で買い物をしようと、それを続けていることが長生きの秘訣なのかな?と思ったりもしましたが、私とて、一人暮らしの身、いつの日か、彼女くらいの年齢まで生きられたとして、彼女のように一人で買い物に来ているのだろうか?などなど、自分の身に置き換えて考えたりもしました。

 私の両親は既に他界していますが、周囲の叔父叔母たちに、一人暮らしをしている高齢者はほとんどいないので、日本ではどんな感じなんだろう?と思ったりもしました。


高齢者のお買物


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2026年5月25日月曜日

多くの企業が「連帯の日」に充てる聖霊降臨祭の月曜日 フランスの連帯の日とは?

  


 日本同様、フランスでも祝日の多い5月ですが、その祝日の中には、聖霊降臨祭(le lundi de Pentecôte)があります。今年は5月25日がその日にあたります。

 そして、この祝日は、多くの企業が「連帯の日」に割り当てることが多く、多くの人が祝日にもかかわらず、働くことが多い特異な祝日でもあります。

 このフランスの「連帯の日( la journée de solidarité )」は、2003年の猛暑で多数の高齢者が亡くなったことを受け、高齢者や障がい者の自立を支援する取り組みへの資金提供を目的として2004年に導入されたもので、無給労働日となっています。

 つまり、本来は祝日の日に休日返上で働く日ということです。これは、全ての従業員が対象であり(自営業者と研修生は対象外)、雇用主は連帯・自立支援拠出金(CSA)を支払う必要があります。

 もともとは、聖霊降臨祭の月曜日と決められていましたが、2008年以降、5月1日(メーデー)を除くあらゆる祝日に設定できるようになっています。しかし、そのまま、この聖霊降臨祭の月曜日を「連帯の日」に充てている企業が多いようです。

 この連帯の日によって、国庫には年間約25億ユーロがもたらされ、高齢者や障がい者への支援に充てられています。

 身もふたもない言い方をしてしまえば、余計に税金を払っているようなものですが、目的がはっきりしている税金ではあります。

 余計にお金を支払わなければならない制度?が、よく制定されたな・・と今になってみると思うのですが、2003年の猛暑の際の悲劇が、当時はかなり国民の心を動かしたのだとは思います。

 この悲劇を二度と繰り返さないためにも、また、高齢化社会に移行していこうとしている国でこのような財源は必要であると、多くの人が理解はしているし、基本的には、社会連帯(solidarité)はフランス的価値観でもあります。

 しかし、無給労働という点では反発も大きく、特に労組系や左寄りの人々からは、本来は税金で賄うべきものであり、なぜ労働者だけが負担するのか?solidarité(社会連帯)という美名で無給労働を正当化している!などとなど、反発の声もあります。

 フランスでは、有給休暇・祝日は社会的権利という感覚が強いため、実質、祝日を削るという抵抗はとても大きいものです。

 しかし、この「連帯の日」が設けられたのは2004年のことで、もう20年以上が経過した今では、実際には、この制度自体が形骸化してしまっており、実際には何をしているのかよくわからないという人も少なくありません。

 最近では、世代間不公平感も生まれており、特に若年層からは、「若者の方が生活が苦しいのに・・」、「なぜ現役世代だけが負担をするのか?」などという声も上がっており、実際に退職世代の方が資産を持っている場合も多いことも事実です。

 冷静に考えれば、支援が必用なことはいくらでもあるため、何か悲劇的なことが起こるその度に「連帯の日」を追加されていたら、だったら、税金は何のために払っている?ということになりそうでもあり、実際に、追加の「第二の連帯の日」を作る案が出た際には、反対が多数。2018年の調査では約65%が反対しています。

 逆に言えば、この日、何の祝日だった?という場合も、そういえば、あるな・・と思うのですが・・。


フランス 連帯の日  la journée de solidarité 


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