2026年2月22日日曜日

波乱満載の今年の国際農業見本市 大統領選がもう始まっている・・

  


 毎年、この季節に行われるパリ国際農業見本市(サロン・ド・アグリカルチャー)が今年も待った始まったところです。

 パリで行われるこの国際農業見本市は、ここ数年は特に、メルコスール問題をはじめ、様々な農業規制などへの反発が一向におさまらない農民たちの抗議運動等のため、スムーズに行われたためしがないくらい、毎年、波乱を呼ぶ催し物になっています。

 今年もここ数年の動向の中での例外ではなく、政府の農業危機への対応への反対を表明するために、農民連盟は恒例の大統領との朝食会をボイコット。

 世界第3位の農業組合であるコンフェデレーション・ペイザンヌも、同見本市にブースを出展していますが、大統領主催のあらゆる会合へのボイコットを表明しています。

 毎度、毎度、このようなボイコットにあおうとも、全くめげないマクロン大統領のハートは強いもんだ・・と妙な感心をしています。

 この反応を受け、この場では為す術のないマクロン大統領は、エリゼ宮で農業会議所、労働組合、そして多種連携組織を結集した会合を開くことを約束しています。

 この見本市開催の数日前には、政府は現在、検討中の貯水池プロジェクトの3分の1を公開すると発表。政府の優先交渉相手としての地位を確立している主要農業組合FNSEAに向けた措置とみられていましたが、この交渉はエリゼ後日、エリゼ宮に持ち込まれるようです。

 これに加えて、今年はここ数ヶ月、畜産農家に深刻な影響を与えている結節性皮膚炎の流行を受け、畜産団体の意向により、牛の出展は行われません。鳥インフルエンザの影響を受けで飼育が制限されている家禽(かきん)も同様です。これはパリ国際農業見本市史上初のことです。

 また、さらなる混乱は、この場が2027年の大統領選に向けた政治家たちのアピールの場としてエキサイトしている点で、政治家たちが自分たちの人気獲得のため、またソーシャルメディアに載せる動画・映像を撮影するためにいつも以上に集まっています。

 この催し物は大統領候補にとって、フランス全土から来る人々と触れ合い、自分をアピールできる絶好の場となります。

 しかし、大統領選に登場するほどの有名政治家がこぞって現れるとなると、現場のセキュリティ強化は大変なもので、このために、一般入場者が自由に見本市を見て廻ることができないような事態にも発展してしまっているようです。

 本来の趣旨とはずれたところで盛り上がってしまっている今年の国際農業見本市。

 これを報道するマスコミも、ここのところカンタン・デランク氏(政治的活動家)の死をめぐる緊迫した政治情勢、そして、欧州連合(EU)とメルコスール諸国間の自由貿易協定の採択をめぐる不安定な農業政策の状況が緊迫すればするほど、報道が盛り上がる絶好の機会とばかりに騒いでいます。

 なんだか、これはなんのための見本市なのか?逆にさめざめとしてきてしまいます。


2026年パリ国際農業見本市


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2026年2月21日土曜日

運輸大臣がSNCF(フランス国鉄)とRATP(パリ交通公社)の警備員に電気ショック兵器の携帯を試験的に許可 

  


 フィリップ・タバロ運輸大臣はSNCF(フランス国鉄)とRATP(パリ交通公団)の数百人の警備員に電気ショック兵器(テーザー銃等)を装備させ、公共交通機関における暴力行為への対応を強化させると発表しました。

 この電気ショック兵器の携帯許可は、当初「鉄道警備員の10%」、あるいは、今後、数週間で300人から400人に適用されます。

 SNCF(フランス国鉄)は、SNCF総合監視サービス(Suge)として知られる社内鉄道警察部隊に3,000人の警察官を擁しており、RATP(パリ交通公団)は、ネットワーク保護・セキュリティグループ(GPSR)に約1,000人の警察官を擁しています。全員が宣誓し、訓練を受けた警察官であり、彼らは既に殺傷武器の携帯を許可されています。

 実際に、日常的には、メトロの中などでは、あまり警備隊と警察官をあまり区別しては見ていませんが、やはり警察官の一団は、しっかり武器を携帯しているので、それを見ると、少々、ギョッとさせられるところもあります。

 今回の電気ショック兵器は非殺傷性武器で、この携帯許可は3年間の試験的なものであるとしています。

 ここのところ、パリ市内のメトロの駅などでの物騒な事件を見ていると、100歩譲って、深夜の時間帯や、比較的、危険とされる地域ならいざ知らず、平日の昼間の時間帯にナイフやハンマーを持った人が暴れたり、人を傷つけたり、全く、これでは気を付けようがない・・とウンザリしていたところでした。

 つい最近もメトロ14号線のピラミッド駅で血だらけのハンマーを持った男が暴れて、制圧に介入した警察官の銃を奪って発砲したという事件があり、ピラミッド駅=オペラ座界隈(日本人も比較的多い地域)で私にとってもかなり身近に感じている場所でもあり、なおさらショッキングな怖い思いをさせられたばかりでした。

 運輸大臣は「一部の国ではテーザー銃の有効性が実証されている」と、昨年11月に起きたドンカスター発ロンドン行きの列車内で起きたナイフによる襲撃事件で11人を負傷させた男を治安部隊がテーザー銃で制圧した事例を紹介しています。

 ここ数年で特にパリの公共交通機関での暴力事件が増加したのは、メトロなどの各路線が郊外線とのアクセスが可能になった事にもあるとは思うのですが、とはいえ、治安がこれ以上悪くなっていくまま、放置されることは、あり得ないことで、このような措置を取らざるを得ない事情は、充分に理解できます。

 日本も治安が悪くなったという話を聞くには聞きますが、やはり治安の悪さに関していえば、レベルが違うとしか言いようがなく、残念な限りです。


公共交通機関警備員 電気ショック兵器携帯許可


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2026年2月20日金曜日

スーパーマーケットチェーン「ALDI」の深刻な衛生問題 

  


 ディスカウントスーパーマーケットチェーン「ALDI」(アルディ)のヴァル・ドワーズ店が深刻な衛生問題が発覚し、行政閉鎖となっています。

 「ALDI」チェーンは、昨年の11月にも同様の問題でアルジャントゥイユ店が閉店したばかりです。

 こう立て続けに衛生問題が発覚していくと、その会社全体の管理体制に問題があるのではないか?と疑わしくなってしまうところです。

 先週の衛生検査により、ヴァル・ドワーズ県(イル・ド・フランス地域圏)は、ヴィリエール・ベルのビジネスパーク内にあるALDI店舗に対し、「公衆衛生に関する深刻かつ差し迫った危険」を理由に行政閉鎖を命じました。

 ヴァル・ドワーズ県人口保護局(DDPP)がスーパーマーケット内を検査した結果、特に顧客の目に触れない倉庫において、多数の欠陥が発見されました。



 県当局は、配達エリアと果物や野菜を保管する冷蔵室で害虫が著しく発生し、尿の匂いとネズミの糞が見られたと報告。これらすべては、汚れていて整備が不十分な建物、設備で発生しており、適切な衛生管理も行われていませんでした。清掃、消毒、ネズミ駆除にも不備がみられるとのことです。

 パリとネズミは切ってもきれない関係にあり、以前に私はオフィスでゴミ収集のおじさんが大きなゴミ箱を回収しにきた際にたまたま居合わせ、大きなゴミ箱からネズミが飛び出したのを見てしまい、悲鳴をあげたら、ゴミ収集のおじさんに笑われて、「あなた、ここをどこだと思ってるの?ここはパリなんだよ!」と笑われたことがありました。

 それくらいパリにはネズミがオフィスにさえ出てくる可能性があるわけで、私がいたオフィスにも、ネズミ駆除用の薬を定期的に取り換えに来る業者が来ていましたし、ましてや、スーパーマーケットのような大量の食料品を扱う店舗では、細心の注意を払わなければ、ネズミから食料品を守れないものではないかと思います。

 今回、立て続けにALDIの衛生問題が発覚していますが、おそらく少なからず、良く調べれば、どこのスーパーマーケットにおいても、その度合いは違うのだとは思いますが、問題は抱えているのだと思っています。

 たしかに行政処分が下るほどの問題となれば、ALDIはその管理体制に問題があることは否めませんが、だからといって、他のスーパーマーケットが安心だとも決して思いません。

 管理問題としては、賞味期限切れ、コールドチェーンの途絶、衛生基準の不遵守、例えば、保管エリアにゴミが捨てられていた・・などが挙げられています。

 ALDIは昨年、2月、9月にも別店舗が行政閉鎖処分を受け、そのうちの1店舗ではネズミが大量発生したそうで、同社のCGT労働組合によると、「いたるところにネズミの巣があり、倉庫には糞が散乱し、食品パレットの中にはネズミの死骸が散乱していた。尿で汚れたかじり取られたソーセージは箱から1つずつ取り出され、残りは何ごともなかったように店舗に陳列されていた」という恐ろしい報告までありました。

 ここまで行くと、衛生観念の基準というものが全く違う感じで、残念ながら、そういう人々もたしかにフランスには存在しているということも否定できません。

 以前、私がアフリカにいた頃、マルシェに買物に行ったら、ちょうどお昼時で、店員さんたちが食事をしていたのですが、その傍らには、もう一人の同僚用の食事が用意されていたのですが、その食事をネズミが平然と食べていて、ビックリした私は、そばにいた店員さんに「あそこにネズミが・・ネズミが食べてる!!!!」と言ったら、その人は、平然と笑いながら、「ネズミも食事しなきゃ・・」と言って溜まって見過ごしていたのを覚えています。

 こんなネズミが大量発生したりする話を聞くたびに、私はアフリカのマルシェでの光景を思い出すのです。


「ALDI」の深刻な衛生問題


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2026年2月19日木曜日

フランスの女性宇宙飛行士 ソフィ・アデノという人 

 



 おそらく、これまでフランス人の宇宙飛行士で有名だったのは、トーマ・ペスケ(2016年11月~2017年6月にかけてフランス人宇宙飛行士として初めて国際宇宙ステーションに6ヶ月滞在、2021年スペースXに搭乗しフランス人として初めて国際宇宙ステーション船長に就任)だと思いますが、そんな宇宙飛行士の中にあらたに「ソフィ・アデノ」という女性宇宙飛行士が誕生し、先日、宇宙へ向けて旅立ちました。

 子どもの頃の夢「宇宙飛行士」というのは、時々、壮大な夢として語られることもありますが、これを女性ながらに実現させるというのは、やはり、常人ではなさそうですが、果たして彼女はどんな人なのでしょうか?

 ソフィ・アデノは1982年生まれの43歳、コルビニー(ニエーヴル県・ブルゴーニュ・フラッシュコンテ地域圏)の公証人の父と薬剤師の母のもとに誕生しました。

 彼女はサンジェルマン・アン・レーのレジオン・ドヌール勲章教育大学に通い、学士号を取得した後、グランゼコール準備学校へ。

 2004年にはトゥールーズの国立航空宇宙学校(ENSAE)で工学の学位を取得して卒業。

 彼女はここで自家用操縦士の免許も取得しています。彼女はマサチューセッツ工科大学(MIT)で勉強を続け、そこでスカイダイビングのライセンスも取得。

 彼女は語学にも堪能でフランス語、英語、ドイツ語、ロシア語を話し、スペイン語も少々話します。工学部時代に知り合った男性と結婚しており、10歳になる息子もいます。

 2004年エアバス・ヘリコプターズに入社、ヘリコプターのコックピットの設計事務所で勤務。2005年には、サロン・ド・プロヴァンスのフランス空軍士官学校に空軍士官候補生として入学、グライダー操縦免許を取得後、ヘリコプター操縦士の訓練を続け、2008年ピレネー・ヘリコプター飛行隊に配属。

 2017年飛行試験・受入職員学校に入学、2018年には、フランス初の女性ヘリコプターテストパイロットになりました。2019年から2022年まで彼女はフランス軍需総局(DGA)飛行試験センターのテストパイロットとなり、2022年までに22種類のヘリコプターで3,000時間の飛行時間を記録しています。

 それと並行して彼女は2020年にフランス・アメリカ財団のヤングリーダーズ・プログラムに選出されています。このプログラムはそれぞれの国で高官職を目指すフランスとアメリカの若い人材の間に永続的な関係を築くことを目的としています。

 そして、ついに2022年11月彼女は欧州宇宙機関(ESA)の新しい17人の宇宙飛行士(5人の宇宙飛行士、1人の準宇宙飛行士、11人の予備役を含む22,523人の候補者)の一人になりました。

 2024年4月、彼女はドイツのケルン宇宙飛行士センターで1年間の基礎訓練を受けた後、ESAの宇宙飛行士資格を取得。2024年5月、ESAは彼女を2026年に国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗させるイプシロンミッションに選出しました。


 こうして、彼女の道筋を見ていると、どの段階でも充分に満足して、それ以上を目指さずとも、落ち着いてしまってもよさそうなところ、彼女はさらに上へ上へと成長を続け、ついには、宇宙にまで行ってしまったことは、やはり、もはや常人ではないな・・などと感じます。

 「お互いを思いやり、共に大きな夢を見ましょう!そして、より高く目標を掲げましょう!それが人類の進歩です!」というのが、彼女の宇宙からの第一声でしたが、彼女の辿ってきた道筋を踏まえてこの発言を聞くと、重みが違って聞こえてくる気がしています。


フランス人女性宇宙飛行士 ソフィ・アデノ


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2026年2月18日水曜日

「日本の鉄の女の甘い力」・・フランスで報道されている「サナマニア」、「サナ活」

  


 私は、時々、フランスでの日本に関してのニュースをチラチラ目を通しているのですが、つい最近、その中に「サナマニア sanamania」、「サナ活 sanakatsu」とかいうワードが出てきて、「ん?なにこれ?」とビックリしたので、ご紹介します。

 これは、一紙だけではなく、複数紙の報道があったので、決して極端な論調ではない気がします。

 高市首相に関するこれまでの報道は女性首相ということもあり、元英国首相のマーガレット・サッチャーがロールモデルとして挙げられていたことが多かったのですが、今回は、それに変化球が加えられたといったところでしょうか?

 『「日本の鉄の女」の異名を持つ彼女は超保守的で国家主義的、そして安全保障重視の姿勢から極右のリーダー的存在として位置づけられている。しかし、衆議院選挙で自民党史上過去最高の得票率で勝利に導いた彼女の選挙戦は、「サナマニア」を巻き起こし、世論と特に若年層を巻き込む「スイートパワー」が導いたものであった』

 『この結果、18歳から29歳の間では驚異的な84%の支持率を叩き出している』

 『このメソッドは今やあらゆる政治的立場において、そして彼女自身のスタイルにも適応した方程式となっている』

 『「サナマニア」を名乗る彼女のファンたちは、創業150年の歴史を持つ日本の皮革製品ブランド「ハマノ」の黒い革製バッグや三菱のジェットストリームのピンクの多機能ペンを次々と購入・・この現象には「サナ活」という名前までついている』

 『彼女はソーシャルメディアのエンターテイメントフィードにおいて欠かせない存在となり、カルト的支持を獲得。Xでは270万人以上のフォロワーを抱える彼女は、他の政敵をはるかに凌駕し、彼女のコンテンツは常におすすめフィードに表示され、批判されることもほとんどない』

 『政治家でありながら、政策等で話題になったり、人気が上昇したりするわけではなく、むしろ、はっきりした政策については多くを語らず、概ね、このスイートパワーで戦い抜いた選挙戦であった』

 私が痛快に感じたのは、最後の一行、『肝心なのは、この甘ったるいコミュニケーションが世界第4位の経済大国におけるインフレの苦しみに耐えられるかどうかです』という部分。

 ほんと、そんなことで政治家が選ばれてしまうという嘆かわしい状況を私は心の底から、憂いています。


「サナマニア」、「サナ活」


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2026年2月17日火曜日

盗難防止のため、2027年末まで店舗におけるアルゴリズム監視の試験導入法案可決

  


 AI(人工知能)がスーパーマーケットに導入されようとしています。

 国会は、盗難防止のため、2027年末まで店舗におけるアルゴリズム監視の試験導入を認めるルネッサンス法案を可決しました。

 この法案は小売店、スーパーマーケット、ショッピングセンターのCCTV映像をアルゴリズムを用いて分析することを実験的に認可することを目的としています。

 このシステムは不審な行動を認知する、例えば、バッグに商品を入れる、通路に長く居座りすぎているといった特定の行動を識別するようにプログラムされており、小売業者に警告を発し、小売業者はそれに応じて対応することができます。

 この技術は現在は、認可されていませんが、既に「2,000社~3,000社」で試験的に利用されています。

 この法案には、「顔認識技術の除外」や「この技術を利用する際に国民に通知する義務」など、一定の安全策が含まれています。

 また、これらのアルゴリズム分析は「それ自体は訴追の対象にはならない」ことも銘記されています。

 この法案が国会で可決されたとはいえ、まだ上院を通過しなければなりませんので、現段階ではまだ即、施行というわけではありません。

 ヴェドレンヌ内務大臣は、「この提案の精神」を歓迎しつつも、アルゴリズム監視の開発は「主に国家権力の領域に属する」と主張し、国家情報技術・市民的自由委員会(CNIL)および国家評議会と協議したうえで、「政府法案」によって対処することが望ましいとしています。

 この法案が上院で速やかに可決されなければ、この条文は「日常の安全保障に関する法案草案」に盛り込まれる修正案として提出される可能性があります。

 たしかに、この監視システムにAIが導入された場合、さらに国民の日常的な監視体制がエスカレートしていく危険性もあるため、これが店舗内の盗難防止システムだけに留まらない危険性も孕んでいます。

 アルゴリズムによるビデオ監視の最初の試行は、2024年パリオリンピック期間中に実施され、群衆の動きや放置された手荷物を当局に通報することを目的にしていました。

 今回のルネッサンス法案の日付が2027年末までとされたのは、2030年アルプス冬季オリンピックを念頭に入れたもので、アルゴリズムによるビデオ監視の施行の終了日となっています。

 この法案には反対する声もあり、特に左派は「極めて憂慮すべき事態」、「国民の自由に関する懸念」などが問題視しています。

 個人の自由に対する潜在的なリスクについて、「自由の問題を考慮せずに技術解決主義的なアプローチを取り、技術が全てを解決できると考えるのは問題である。なぜなら、私たちが常に監視されている瞬間、私たちはプライバシーの権利、つまり私生活を尊重される権利を失ってしまう」と人権連盟も主張しています。

 国会の議論の中で、ある議員が「私たちは立法府よりも早いスピードで進歩するテクノロジーに追いつかれつつあります。急いで枠組みを作らなければ、基本的自由が侵害されてしまいます。」と述べていましたが、これはどこの国でも共通する問題。

 進歩していくテクノロジーに即した法律をどんどん制定していかなければならないのです。

 何かというと、自由や権利の主張を叫ぶフランスも治安とのバランスが難しいのです。


店舗におけるアルゴリズム監視の試験導入法案


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2026年2月16日月曜日

パリのバスの中で運転手をナイフで脅迫した男に警察官が発砲

  


 パリ市内を走るバスの中で男が運転手をナイフで襲うという事件が起こりました。

 狭いバスの中でナイフを振り回す男がいるというだけでも震撼とする状況ですが、バスの中に居合わせた乗客がこの攻防に介入して、男の行動を阻止しようとして、バスを降りたところ、このナイフを持った男もバスを降りて、ナイフでの攻撃を続けていたところに制圧に駆け付けた警察官が発砲、男は腹部を撃たれ、重症とのことです。

 この事件が起こったのは、パリ13区91番線のバスの中、そして、バス停ゴブラン駅の近くでした。深夜ならまだいざ知らず、この事件が起こったのは午後5時少しまえのこと。

 ふつうにバスに乗っている人々、街を行き交う人がごくごくふつうに生活している時間帯のことです。

 ナイフを振り回している人の存在は、もちろん恐ろしいことですが、そのうえ、警官が街中で発砲するという事態は、さらに恐ろしい話です。

 当初、警察官の一人がテーザー銃(スタンガンの一種で棘状の電極が生えた小さな射出体が発射する)を使用しましたが、効果がなかったために、その後、同僚の警察官が銃で男の腹部を撃ったとのことです。

 パリ検察庁によると、男は少なくとも3発の銃撃を受け、そのまま救急搬送され、重体で危篤状態とのことです。(その後、死亡)

 そもそもは、この男のナイフでの攻撃が原因であったとはいえ、ここで銃を発砲する必要が本当にあったのかどうか? しかも3発も・・。

 警察本部はこの騒ぎの中で、この男によって負傷した乗客や警察官はいなかったことを明らかにしています。

 パリ検察庁は、公職にある者に対する殺人未遂と、公職にある者による武器を用いた加重暴行の2件の捜査を開始しました。つまり、ナイフ男と警察官双方の罪が問われている状態です。

 警察官の発砲事件は時には聞く話ですが、これまでは、深夜の乱闘の末とか、服従拒否のために発砲した事件とか・・そんな感じでしたが、平日の昼日中に一般市民がふつうに生活している空間での出来事にちょっと今までとは違う気がしています。

 また、バスの中で、ナイフを持った男が暴れる・・なんてことも、これまで私は遭遇したことがなく、とはいえ、バスをよく利用する私としては、あのスペース内でそんなことが起こったら・・と、想像するだけでも恐ろしいです。

 運転手の席は、通常、プラスチックの衝立で守られていて、危険から身を守れるようになっていますが、介入した乗客が追いかけまわされ、そのうえ、バスを降りてまで、攻撃が続く・・考えられないことです。

 このナイフ男の身元等は発表されていませんが、容易に発砲する警察官についても、なんとか、対策をとってもらいたいものだと思います。


パリのバスの中でナイフ男 警察官発砲


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