フランスの学校でのナイフによる襲撃事件が相次いでいる中、またナイフによる事件が今度は、中学校でも高校でもなく、なんと小学校で発生しています。
美術教師が14歳の中学生にナイフで刺された翌日、ポー(フランス南西部、ヌーベル・アキテーヌ地域圏、ピレネー・アトランティック県)にある小学校で7歳の少年が校長と教師をナイフで脅迫するという事件が起こりました。
被害者はなく、7歳の少年ということから、警察に報告されないケースもありそうな気もするのですが、ここ数年、フランスの学校ではナイフを使っての子どもたちが教師を攻撃する事件が多発しており、見過ごせない問題として注目されています。
この少年は学校でカバンを盗んだとして小学校の職員室に留置されました。校長は危機的状況にある少年を誰からも離れた安全な場所で落ち着くことができるように望んでいました。
検察庁によると、少年はこの部屋の中での話し合いを続けるなか、彼は校長を侮辱し始め、校長が子どもの保護者に電話で連絡を取っている間に、少年はナイフを掴んでそれを校長と教師に向けました。同室にいた者がすぐに部屋を出て通報。
少年はすぐにナイフを捨てたために、校長は実質的な危険を及ぼすことはありませんでした。事件は学校職員によって、冷静に処理されましたが、校長は告訴状を提出しました。
母親に付き添われて警察署で尋問を受けたこの少年は「叱るのをやめさせるためだった・・」と答えているようですが、年少であるために判断力に欠けたと判断され、刑事告訴は行われませんでした。
学校からの告訴に関しては、処罰のためというよりは、意識を高めるためとして、検察官も告訴状を認めています。
とにかく、ここのところ学校でのナイフによる事件があまりにも多く、昨年4月にはナントで高校生がナイフで15歳の少女を殺害。6月には、オート・マルヌ県で警察官によるバッグ検査中に学校職員を殺害。9月にはバ・ラン県の中学校で教師がナイフで襲撃され、アルプ・マリティーム県では元生徒が園芸高校の生徒と教師を刺殺。そして、つい先日、授業中に美術教師が生徒に刺されて重体・危篤状態になった・・という事件が起きたばかりです。
また、ピレネー・アトランティック県では、まもなく2023年に起こった16歳の生徒がスペイン語教師を刺殺した事件の裁判が行われます。
今回の事件は実質的な被害は出ていませんが、衝撃的なのは7歳の小学生ということです。もうここまであたりまえに、ナイフを持ち出すということが、こんな年齢にまで下がってきてしまっているということは、いかに異常なことであるのか?と思います。
昨年の段階で「15歳未満へのナイフ販売禁止」は法令が出ているはずではありますが、そうはいっても、ナイフの入手手段などはいくらでもあります。法律が実状に間に合っていないというか、この抗議の手段がナイフという発想・・メンタル・・危険です。
物理的に禁止することも大事かもしれませんが、これがどうしてダメなことなのか?ということを理解できるような教育を工夫しなければなりません。
そんなこと、簡単なことではないですが・・。
7歳の少年が校長をナイフで攻撃
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