事件は近隣の住民(ミュールーズ(フランス東部、 グラン・テスト地域圏 の オー=ラン県 南部の都市)の「複数の住宅が共有する私有の中庭に駐車されていたバンから子どもの声が聞こえる」という通報により発覚しました。
通報を受け、現場に到着した警察官は車(バン)の所有者に事情聴取を行いました。所有者の男性は、最初、「ロックシステムの故障でドアが開かない」と主張し、「娘が何かをさがしているうちに車内に閉じ込められた」と説明しました。
しかし、バンのロックを解除すると、警察はゴミの山と排泄物の近くに毛布にくるまり、裸で胎児のような姿勢で横たわっている子どもを発見しました。
子どもの顔色は青白く、明らかに栄養失調状態。子ども(少年)は直ちに病院に搬送されました。
この少年の父親である43歳の男性は不法監禁の罪で起訴されました。
しかし、この監禁の期間がハンパなく、少年は2024年の9月から1年以上もバンの中に監禁されており、バンの中に閉じ込められた当時は少年は7歳でしたが現在は9歳になっていました。
37歳のパートナーと12歳と10歳の娘と同居していた父親は少年を監禁し、適切な世話を怠ったことは認めていますが、彼は「パートナーが息子を精神病院に入院させようとしていたために、息子を守るためにバンに乗せていた」と説明しています。
父親のパートナーは何か異変を感じていたものの、息子がバンの中にいるとは知らず、車から物音が聞こえたことがあったので、中に誰かいるのかと思って声をかけたこともあったが、返事はなかったと言い、彼女はパートナー(子どもの父親)からは、息子は精神病院に入院していると説明を受けていたと話しています。
しかし、当の少年は捜査官との面談で、「継母が自分を精神病院に送ろうとしていた」、「この女性は自分の最大の敵だ、邪悪な女だ!」などと話しており、この義親子?の関係が極端に悪かったことを物語っています。
なお、この少年の精神異常状態を裏付ける医学的証拠は全くありません。異常どころか、この少年、小学校1年までは通っていましたが、当時の成績は非常に優秀だったようです。
日本でも京都で小学生が行方不明になった事件が大騒ぎになって、結果、死亡していたというニュースが出ていますが、このフランスの事件に関しては、生存していたとはいえ、1年以上も行方不明になっていたというのに、どこからも騒ぎにもなっておらず、何の届け出もなされていません。
少年は、小学校に在籍していたにもかかわらず、学校側から警察への連絡もなく、同居していたはずの姉妹たちも何の疑問も抱かず、また、祖父母は、孫に会えなうなっていたにもかかわらず、何の不信も抱かず、なんだか、全てが異常な気がします。
この少年は父親のパートナーとの関係に明らかに深刻な問題を抱えており、少年は、「彼女は自分をアパートに住まわせたくなかった」と言っており、「父親は自分を精神病院に入院させないためにバンに乗せた」と主張しています。
父親は息子をバンに監禁して以来、食べ物とペットボトルの水を届け、1日に2回面会し、建物の正面に防犯カメラを設置して、カメラをバンに向け、監視していました。
映像には、父親が1日2回バンに行き、なにかをバンに投げ入れる様子が映っていたようです。
それにしても、7歳から9歳まで、監禁されていたにもかかわらず、父親をかばっている少年が哀しすぎます。
どんな理由があろうとも、こんなに長期間、子どもをバンの中に監禁するなんてあり得ないし、たとえパートナーと折り合いが悪いとしても、そのパートナーと一緒に暮らし続けて子どもをバンに閉じ込めるとか、どう考えてもあり得ません。
もっと詳しい事情はこの先、解明されていくこととは思いますが、結果的にこの父親も母親も起訴され、特に父親に関しては、公判前拘留となり、身柄を拘束されています。
子どもに対する虐待などの犯罪はたくさんありますが、それが親子である場合、より許せない気がします。
7歳男児バン監禁事件
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