2026年8月2日日曜日

今年のフランスの深刻な森林火災 放火容疑の逮捕者308人

  


 今年のフランスの夏は度重なる猛暑の到来だけでなく、大規模な範囲に及ぶ森林火災は、大変な問題になっています。

 毎晩のニュースでは、森が燃えている映像がずっと流れ続けており、正直、想像を絶する燃え方をしています。

 7月初めには、パリ近郊のフォンテンブローで森林火災が起こり、それがボランティアとはいえ、消防士による放火であったことも話題を呼びました。

 その後、7月22日に始まったジロンド県の大規模森林火災は、この猛暑もあいまって、どんどん火は拡がり、大部分が制圧されるまでに約1週間かかっていますが、約22万人が避難していました。

 8月1日現在の今でも大規模な延焼は食い止められたものの、一部では火種が残り、消防隊が監視、消火活動を続けています。

 このジロンド県の森林火災では約42,000ヘクタールが焼失しました。42,000ヘクタールとは、東京ドーム約9,000個分に相当する面積で、フランスでは戦後最大級の森林火災と言われています。

 8月1日現在、フランス当局が公表している数字では、今年の森林火災への関与(放火・放火未遂・火災を引き起こした疑い)で逮捕された人数は308人にも及ぶのだそうで、このうち約3分の2が放火の疑いによるものです。

 今年(2026年8月1日現在)にフランスで焼失した森林・植生の面積は約119,000ヘクタールと言われ、すでに2022年の過去最多記録(約72,000ヘクタール)(東京ドーム約25,500個分)を大幅に上回る過去最悪の森林火災シーズンとなっています。

 フランス当局は、この膨大な規模に及ぶ森林火災の約9割が人間が引き起こしているものであるとしていますが、この中でも最も許されないのが「放火」です。

 専門家によれば、放火魔、放火癖は病気ではなく、人格障害の症状であるそうで、小さなマッチ一本でニュースによって誇張されたスペクタクルを作りだすというこの放火という行為に魅せられ、自分の衝動を抑えることができないと言います。

 そのため、昨今の森林火災への放火犯には、「より未熟で興奮しやすい社会の中で目立たず、控え目な性格のタイプの人」が増加しているのだそうです。

 これは主に少年期に見られる「自己主張」の問題が原因で99%の確率で男性に起こるとも言われているのです。

 フランスでも放火、特に森林への放火は非常に思い罪になります。被害の大きさによって刑は異なるものの、「人が危険に晒された、または環境に回復不能な損害を与えた場合」は最高15年の禁固・懲役、15万ユーロの罰金。負傷者が出た場合は、最高20年。

 また、組織的な犯行(犯罪組織など)や重い傷害を与えた場合は最高30年。

 被害者に永続的な傷害を負わせた場合は、無期刑(終身刑)となっています。

 また、故意ではなく、過失で森林火災を起こした場合でも、処罰されます。

 日本でも放火は非常に重い犯罪とされていますが、森林火災への放火に関しては、フランスの法定刑の方がかなり重いと言えます。

 このようなリスクがありながらも、なお、自分の衝動を抑えきれずに放火に及んでしまう・・そんな人がフランスでは今年、300人以上もいたわけです。

 デモだの暴動だのしょっちゅう起こるフランスですが、その度にゴミ箱が燃やされたり、車が燃やされたりしますが、あれも放火だよな・・と思うのですが・・。


フランス大規模 森林火災


<関連記事>

「フォンテンブローの森林火災の放火犯の1人はボランティア消防士だった・・」

「森林火災の放火犯は消防士だった!しかも、数年にわたる常習犯だった!」 

「ジロンド県の森林火災とフランス人の災害対応能力」 

「日本で発生した火災事故にフランスの陸軍士官学校の士官候補生4人が関与の疑い」

「フランス全土で350万人動員の記録的なデモ 一晩に140ヶ所で炎が立ち上るパリ」


 


2026年8月1日土曜日

行列のできるパリの人気クレープ屋さん LULU

  


 以前から、このお店のことは、知っていました。遠目から眺めて、「また、並んでるわ・・」と思って、だいたい行列に並ぶのは好きじゃないし、そこまでクレープ(ガレット)に、それほど興味があったわけでもなかったので、ずっとスルーしてきました。

 ところが、最近、SNSでやたらと目にすることが多く、しかも美味しそうで、調べてみたら、お値段も比較的、お手頃で、よし!行ってみるか・・と出かけました。

 このお店はマレ地区の「Marché des Enfants Rouge(マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ)」の中にある「LULU」というお店なのですが、お店は11時半オープンです。でも、並ぶのが嫌なので、その2分ほど前に到着。すでに3人くらいが待っていましたが、まだまだ全然、許容範囲です。



 もうお店の方も混雑することに慣れていて、はじからドンドンと注文を取っていきます。スタバみたいに注文の際に名前を聞かれて、注文したものができあがると、名前を呼んでくれます。




 最初の数人はこの辺で待ってて!と言っていましたが、その後は「しばらくマルシェの中を歩いてみてきたら・・」と言っていました。時間が遅くなればなるほど、待ち時間が長くなるということです。

 英語のメニューもあり、お店のお兄さんも英語でも対応してくれます。



 ほぼほぼ全員、カード払いでした。

 さて、そのクレープですが、色々と種類はありますが、一番人気はお店の名前がついた「LOULOU」というクレープが一番人気のようです。

 中身の具材はエメンタールチーズ、ソテーしてあるマッシュルーム、ハム、マッシュ(サラダの一種)、卵というシンプルなもの。特に調味料というかソースなどは使っていません。

 エメンタールチーズがクレープからはみ出して、餃子の羽のような状態になっていて、これが香ばしく、食感もよく、チーズの香りが引き立っています。カリカリの食感とクレープのしっとりした食感の両方が楽しめます。

 クレープの生地はガレット(そば粉の生地)タイプで、具もたっぷり入っていて、かなりボリュームがあります。

 余計な調味料やソースを使用していないので、それぞれの素材の味が楽しめますが、この中でも、マッシュルームが良い仕事をしています。

 全体的にとてもシンプルで、嫌いな人があまりいないんだろうな・・という印象です。

 そのうえ、ビジュアルがなかなかインパクトもあるので、インスタなどでも、やたらと取りあげられているようで、人気が爆発しているようです。

 お値段的にもこの人気メニューで13ユーロとまあまあお手頃価格で、高いものでも14.50ユーロ、その他、甘い系の塩キャラメルとか、ニュテラなどのクレープは5.50ユーロです。

 私が注文したものを受け取った頃には、まだ10分くらいしかたっていないのに、すでに行列は、なかなかになっていましたが、13時頃からは、ますます行列は本格的なものになっていきます。

 このお店はマルシェの中にあるのですが、この手のマルシェは残酷で、お客の入りが一目瞭然です。

 しかし、概して、このマルシェ自体は人気のマルシェなので、混雑しているお店が多いです。


 マレ地区のブルターニュ通りにあり、この通りはまた、色々な食料品のお店が目白押しで、人気のクッキー屋さんや、チーズ屋さん、パン屋さん、お惣菜屋さんやピエール・エルメ、ジャンポールエヴァンなどの店舗もあり、なんでも揃っている楽しい通りでもあります。

 

🌟LULU(Marché couvert des Enfants Rouge)月休 

 39 Rue de Bretagne 75003 Paris 


<関連記事>

「露天のクレープの生地はマンホールに保管されていた・・」  

「クレープの本場フランス・パリにある原宿のクレープ屋さんをコンセプトにした逆輸入バージョンのクレープ屋さん」 

「フランスの年末年始にかけての食事」 

「フランス料理の人気はすたれているのか?」 

「ビブリオテック エリアにある屋台村が楽しい」

 

2026年7月31日金曜日

ニースのエステサロンで施術中に死亡事故

  


 25歳の女性がニースのエステサロンでの施術中に死亡するという痛ましい事故が起こっています。

 彼女は臀部にヒアルロン酸を注射する準備中に麻酔薬であるリドカインに対するアレルギー反応を起こして死亡したと見られています。

 彼女は注射直後にすぐに気分が悪くなり、注射をした人物が蘇生を試み、また、救急隊員が迅速に介入したにもかかわらず、心肺停止となり、その場で死亡が確認されました。

 この女性に麻酔薬を注射したのは、36歳の偽美容師?の女性で麻酔注射を行うための訓練も認可も受けていませんでした。パリ地方に居住する彼女はエステティシャンを名乗り、2022年から違法に注射を行っていたことが発覚しています。

 注射を行った女性を含めて、この事件では、3名が警察に身柄を拘束され、拘留されていますが、もう一人は、このサロンの経営者の女性です。この経営者はフェイシャルトリートメントと歯のホワイトニング処置を行うサロンを2024年7月にオープンしたと主張し、このサロンのサイトでは爪、髪、まつ毛のさまざまな種類のトリートメントの提供を公開していますが、注射に関する記載は一切ありません。

 しかし、顧客が残したレビューの中には、そこで唇に注射をしたと言及している者もおり、五つ星のレビューを残した顧客は「完璧な施術!絶対にまた来ます!」というものや、「昨日、注射をしに来ました!結果は信じられないほど美しいです!」などのコメントが残っており、違法に注射をしていたことが露呈しています。

 この経営者は、また、自分のサロンを外部の関係者にも貸しており、そこで行われるサービスに関しては、彼女は把握していませんでした。彼女は事業登録も税務登録も正確に行っておらず、規制手続き違反の経歴でも知られている人物だったようです。

 コメントやクチコミなどでは、このような非認可の危険なお店であることは、知る由もありません。怖いことです。

 もう一人の身柄拘束者は、注射をした人物の夫で、事件直後に証拠物件を現場から持ち去ったと見られています。

 ニース検察庁は、「過失致死」、「違法薬物行為」、「有害物質投与」の容疑で捜査を開始しています。

 私はこの手(注射など)の施術をしてもらったことはないし、探したこともないのですが、何かお店を探したりするときに、クチコミや評価などを参考にすることはあります(たいてい食べ物屋さんですが・・)。しかし、意外とこのクチコミや評価が必ずしも正しいとは限らないし、ましてや、この手の施術に関しては、美しくなりたいという気持ちはわかりますが、かなり大きなリスクや危険も潜んでいるということを肝に銘じなければいけないということをこの事故(事件)が物語っているような気がします。

 

エステサロン 麻酔死亡事故


<関連記事>

「フランス人は、女を捨てない! パリのジムでの大らかなパリジェンヌたち」

「パリはフランス人に嫌われている」 

「フランス最大の化粧品会社ロレアル商品の美白表現撤廃 フランス人は美白がいいとは思っていない」 

「フランス人女性の美しさの基準と美容整形手術」 

「パリの極上エステ体験 NUXE SPA」

2026年7月30日木曜日

ポニョお医者さんで大暴れして麻酔を打たれるの巻

  


 そもそも我が家の猫のポニョは、ず~っと家の中で暮らしているので、外出すること自体が本当に滅多にあることではありません。

 以前、娘が家にいた頃には、たまには、一緒に連れて出かけるようなこともあったのですが、私一人になってからは、ほぼ不可能。そもそもポニョは外出が大嫌いなので、それを無理強いする必要もありません。

 そんなポニョは、夫が突然他界して、娘と二人になり、どん底に落ち込んでしまった頃に我が家にやってきてくれた猫なので、もう立派な家族の一員、我が家の主のような存在です。

 気が強く、人の好き嫌いが激しいために、自分の気に入らない人が家にやってくると、容赦なく、「カーッ!」と威嚇します。もう「シャー!」ではなく、「カー!」なのです。

 ふだんは私と二人なので、私にとっては、誰よりも大切な存在です。

 食い意地が張っていて、そこまで食べるわけではなくても、とにかく食べ物に対する勢いがすごく、冷蔵庫を開けるだけ、電子レンジのチンという音がするだけで、家の中のどこにいても、すっ飛んできます。

 そんなポニョが先週から、ぱったりとキャットフードを食べなくなり、食べ物への執着が目に見えてなくなってしまいました。いつも家の中で一番居心地の良い場所をみつけては移動しながら、悠々と寝ているので、そこのところは、変化はないのですが、明らかに食欲が減退して、鶏肉だけはかろうじて食べてくれるのですが、大変、心配していました。

 でも、吐いてしまったりするわけでもなく、いつもどおりに過ごしているので、そのうち回復するだろうと思っていたのですが、翌日になっても変わらず鶏肉しか食べないので、やっぱりふつうじゃない!と思ってお医者さんに連れて行くことにしたのです。

 ポニョは今年で17歳という猫にしたら、高齢なので、なにかあってもいけないな・・と思いつつ、過去、数回、病院に連れて行ったときのことを思うと二の足を踏んでいたのです。

 想像どおり、まず、外出するだけで大変な騒ぎで、さらに病院についたら、いきなり「カーッ!」と始まりました。他の動物の匂いがするのでしょうが、もう袋の中に閉じこもって、時々、顔を出しては、「カーッ!」と唸っています。

 そして、診察台に乗せたが最後、それは「カーッ!」という唸り声だけではなく、暴れ始めて、手がつけられなくなりました。

 しかし、そこはプロ、なんだかいかついグローブを持ってきて、ケージの中にポニョは入れられてしまいました。

 ここ数日のポニョの様子を説明すると、獣医さんは、「麻酔を打ってから、血液検査をしますから、夕方、迎えにきてください」とのこと。

 私は、暴れるポニョの行状に、ひたすら謝り、なんだか問題児を持った母親のような気持ちになりました。

 ひとまず、一人で家に帰ると、そういえば、ポニョがいないこの家は、ものすごく久しぶりでした。

 以前、一度、まだポニョが子どもの頃、急に弱ってしまって、あわてて夜中にお医者さんに連れて行ったことがありました・・が、その時以来のことです。その時は点滴をして、様子を見るのでとりあえず、3日間入院させてください。面会は毎日、できますから・・と言われて娘と泣く泣く家に帰りました。そして、翌日、面会に行くと、ポニョは点滴であっという間に回復したら、猛烈に暴れ出すほどに元気になったので、もう連れて帰ってください・・と言われたことがありました。

 今回は、まさにその時のことを思い出しました。

 そして、夕方になってポニョを迎えに行くと、ポニョは相変わらず大変な怒り様でした。

 しかし、獣医さんの説明によれば、麻酔をして、血液検査をしたあとは、しばらく眠っていて、その後は薄暗い部屋で大人しくしていた模様。

 そして、問題のポニョの病状ですが、なんと腎臓に問題があるとかで、一応、今日の段階では点滴をしたので、3日後からこの薬を飲ませてください・・と2種類の薬を処方されてきました。

 なんとか、この薬が効いてくれればよいのですが、もうそれからは、心配で心配で、何をしていてもポニョのことが気にかかって、心穏やかではありません。

 なんせ、高齢のうえ、自分で自分の身体の具合を話してくれないので、もどかしいことこのうえありません。とりあえずは、少しずつでも食べるようになってくれれば・・と小分けにして食事をあげています。

 もともと、寝てばっかりいるのですが、なんともいつもガツガツしていたポニョに「少しでも食べて!」と祈るような気持ちになるとは・・想像もしていませんでした。

 しかし、それにしても、麻酔しないと血液検査ができない猫って、珍しいのではないかと思うのです。


<関連記事>

「友人とポニョの不思議な相性」 

「家についている猫と家についている私」 

「ポニョは寝不足」 

「ポニョお医者さんに連れていかれて大激怒」 

「ポニョの家族感」 

「お留守番していた猫は、とても寂しかったらしい」 

「人の気持ちがわかる猫 我が家に猫がやって来た」

 

2026年7月29日水曜日

EU初 フランスが15歳以下のソーシャルメディア禁止法案 可決

  


 フランス国会と上院はフランスにおけるソーシャルメディア利用の最低年齢を15歳とする法案を最終的に可決しました。これは、マクロン大統領の選挙公約の一つでした。

 まず、9月1日から新規アカウント作成を希望するすべてのユーザーは15歳以上であることを証明するための身分証明書の提出が義務付けられます。その後、2027年1月1日までに、各プラットフォームは、全てのユーザーの年齢確認を実施しなければなりません。

 なお、「オンライン百科事典」、「教育・科学ディレクトリー」、「フリーソフトウェア開発共有プラットフォーム」、「教育目的のデジタルプロジェクト」は、この規制の対象外となります。

 この法律には、中学校における既存の禁止措置と同様に、高校における携帯電話の禁止も含まれています。

 しかし、この法律の施行に懐疑的な見方を示している複数の国会議員も存在しています。

 「これは実行不可能な宣伝活動に過ぎない」とか、「この禁止措置と年齢確認は表現の自由とコミュニケーションの自由だけでなく、プライバシーの権利も侵害するものだ」という声も大きくあります。

 ユーザーの年齢を実際にどのように確認するかという問題が解決していないという声もありますが、政府はネット利用者の年齢をプラットフォームに全ての個人情報を送信することなく確認できる「信頼できる第三者機関」のシステムツールに期待を寄せていると言われています。

 デジタル担当大臣によれば、「既にポルノサイトに課された年齢確認に課された経験が迅速な導入のを可能にする。準備は既に万全だ!」と述べています。

 これを受けたプラットフォームはアカウント作成システムを改修し、導入後、数ヶ月以内に既に登録済みのユーザーに年齢確認を求める必要があります。

 これに加え、フランス国内だけでなく、Meta、TikTok、Snapといった国際的な企業グループにフランスでこれらのシステムを迅速に導入するよう説得しなければなりません。

 また、フランスで可決された法律は、主要なデジタルプラットフォームを規制する欧州全体のデジタルサービス法(DSA)に適合していなければなりません。EUは、欧州連合全体のための共通戦略を策定しており、フランスに対して、欧州全体の枠組みから逸脱する国内法制度を構築しないよう求めています。 

 にもかかわらず、なぜ?これほど急ぐのか?と思わないでもありませんが、一先ずスタートしてから、改正を繰り返していく・・そんなやり方を考えているのかもしれません。

 複数の研究で、ソーシャルメディアは特に、若者にとって拒食症や性暴力といった有害なコンテンツに触れる機会を与え、利用者に悪影響を及ぼす可能性があることを示し、15歳という年齢を適切な成熟度に達したとみなされる年齢を基準として選び、あくまでも、オンライン上の未成年者を保護するという目的でこの法案は進められています。


15歳以下のソーシャルメディア禁止法案 可決


<関連記事>

「来年度(2026年9月)からの15歳以下 未成年者のソーシャルメディア利用禁止」 

「来年度から高校での携帯電話使用禁止」

「15歳未満へのナイフ販売禁止とソーシャルメディア禁止」 

「大惨事となっているフランスの暴動とSNSの関係」 

「フランス国家安全保障名目でTikTok停止の危機 6ヶ月間の最後通告」

 

2026年7月28日火曜日

パリ ナイフ2本を持った男が昼日中に女性3人を襲撃

  


 パリの治安が悪くなったという話をすると、「最近は日本もけっこう治安が悪くなったから・・」などという声を耳にすることがありますが、やはり、常に一歩先を行っている・・(本当は、一歩どころではないと思うけど・・)と思わざるを得ないような事件がパリでは定期的に起こります。

 そんなことを再確認させられるような事件がまた起こっています。

 パリ17区(パリ北西部)のポルト・ド・クリッシー付近で2本のナイフで武装した男が3人の女性を襲う事件が起こりました。

 被害者の女性は19歳、24歳、36歳。

 事件が発生したのは夜中とかでもなく、午前11時30分頃というのも、なかなかショッキングな話でもあります。ふつうの一般市民がふつうに生活している時間帯です。そこにナイフを持った男が襲撃者を求めて探し回っているのですから・・・。

 当然、事件発生現場は、大変な混乱状態に陥ったようで、人々は、

あちこちへ逃げ回っていて、何が起こったのかもわからない状態で、爆弾が仕掛けられたか?テロが起こったのか?と思って逃げていた人々も大勢いた模様です。

 そんな中、たまたま居合わせた非番中の警察官が「気をつけろ!あいつはナイフを持っている!」と叫びながら、スーツケースで彼に殴りかかり、犯人からナイフを奪い、近くのレストランのウェイターが助っ人に駆け付け、犯人の上に椅子を置いて、身動きを封じたということです。

 犯人を取り押さえた人物の証言によると、一人は腹部をさされ、もう一人は腰部をさされ、もう一人は軽傷ということですが、刺された一人の女性は妊婦だったようです。

 とりあえずは、3人とも命に別状はないということです。

 パリ警視庁は、「容疑者は非番の警察官によって迅速に逮捕された」と誇らしげに発表していますが、まあ、なんだかモヤる感じもあります。

 身柄を拘束された容疑者は31歳。現段階では支離滅裂な供述を繰り返しているそうですが、精神疾患を患っているかどうかは、まだ判断するには時期尚早とされています。

 対テロ部隊によると、現時点では当局は、この事件をテロ行為とは見なしていません。

 しかし、平日の午前中の時間帯のごくごくふつうの人々がふつうに生活している場所で無作為に女性がナイフで刺されるという事態、恨みにかられての傷害?殺人?を企てるには、あまりに不都合な場所と時間帯。


 テロか?精神疾患を患っているか?しか考えようがない気もします。

 今は、いつでもどんなところでも誰かが必ず撮影している時代・・と思ったら、本当に、この事件を撮影していた動画がSNSで流れてきて、あらためて、容疑者の顔を見ると、なんだかどこにでもいそうな感じの人で、さらにビックリしました。

 いわゆる薄暗い感じで危険な感じの人がウヨウヨしているような場所もパリにはたしかにあるのですが、逆にごくごくふつうの場所でこのような事件が起こってしまうというところが、本当に怖いな・・と思うのです。

 しかも、これが、そこまでのニュースにはならないくらい、それほど珍しくもないところがより恐ろしいことなのです。

 ちなみに事件の起こったポルト・ド・クリッシーは、日本の人気映画「孤独のグルメ」に登場したレストランのあるプラス・ド・クリッシーと同じエリアです。


ポルト・ド・クリッシーナイフ襲撃事件


<関連記事>

「メトロ11号線でマチェテ(マシェット)(山刀)による襲撃事件」 

「また、パリのメトロ3号線で襲撃事件 今度はナイフじゃなくて、ハンマー!」 

「パリのメトロでナイフ襲撃事件! 3号線の3駅で3人の女性が刺された!」 

「ナイフに関する恐るべき数字 ナイフ襲撃事件は年間1万回以上も起こっている」 

「想像以上に酷かったナントの高校でのナイフ襲撃事件 被害者少女に57ヶ所の刺し傷」

 

 

2026年7月27日月曜日

フランスを4度目の猛暑が襲う

  


 7月29日(水)から、フランス南西部からパリ近郊にかけて、気温35℃~40℃の新たな猛暑が到来する見込みです。フランス気象局は猛暑の危険性が高いと警告しています。

 パリは、一時の猛暑から、朝はうっすら寒いくらいの心地よい夏の日を迎えていたものの、これで夏の暑さから解放されたとは思っていないとはいえ、また猛暑がやってくるとなると、心底ウンザリします。

 よもやこんなことになるのでは・・また、外に出られなくなる!・・と涼しくなっていた1週間には、めいっぱいの予定を入れて、むしろ、大忙しの一週間でした。

 気温は27日(月)から徐々に上昇し始め、火曜日には急激に上昇します。午前中は平年並みの気温となるものの、その後、南西部から中央部、東部へと気温上昇が拡がり、フランス全土に熱波が押し寄せるとフランス気象局は警告しています。

 気温は全国的に30℃以上となり、南西部では、33~34℃、中央部では32℃に達する見込みです。

 水曜日、フランス西部の広範囲、リムーザン地方からイル・ド・フランス地方、そして東はフランス全土にかけて猛暑が本格的に到来する見込みです。フランス気象局はこれらの地域にオレンジ色の猛暑警報を発令する可能性が高いと警告しています。

 気温は35℃~40℃に達する見込みです。

 フランス気象局によると、木曜日も気温は上昇を続け、猛暑となるリスクが高まります。「木曜日以降、全国的に局地的な雷雨が予想され、金曜日と土曜日にはさらに激しくなる可能性があります」

 ラ・シェーヌ・メテオ(ウェザーチャンネル)によると、「パリ盆地と北東部では気温が35℃を超え、南西部から中部にかけては局地的に40℃に達する見込み」、「イギリス海峡と地中海沿岸のみが猛暑を逃れるでしょう」とのことです。

 水曜日以降は夜間も熱帯気候となり、高温多湿で日の出前にほとんど気温が下がらないということです。

 この熱波は少なくとも8月6日まで続く可能性があり、気象情報局によると、全国熱波指標(国内30ヶ所の観測地点で測定された平均気温)は、木曜日に28.4℃、金曜日には28.3℃と予測されています。これは7月中旬に記録された前回の熱波のピークである28.1℃を上回る値です。ちなみに今シーズン2度目の猛暑時には、この指標は前例のない30℃に達しています。

 春の終わり以来、北アフリカ、イベリア半島、地中海盆地の間に形成された強力な熱ドームが着実にフランスへと影響を拡げる同じパターンが繰り返されています。

 シーズン中、4度目の猛暑というのは、フランスでは史上初の記録的な猛暑ということですが、どうか、これ以上、記録を更新することがないように、切に願っています。


4度目の猛暑


<関連記事>

「6月の死者数は5,700人超 2003年熱波以来の記録的な超過死亡率」 

「猛暑によるフランス国内の一部の原子炉停止が及ぼす影響」 

「最近、あらためて実感している・・日本のエアコン・空調システムはスゴいんだな・・と」 

「猛暑の中のパリの公共交通機関」 

「今年の私の暑さ対策 家にあるものでお金をかけずになんとかする・・」