Doctolib(医療機関のオンライン予約管理プラットフォーム)は、医療プロセスを改善するための人口知能(AI)ツールを開発する研究開発プロジェクトを開始するにあたり、ユーザーの個人データを利用することを発表しています。
Doctolib(ドクトリブ)は、医療機関の予約を取る時に利用できる便利なオンラインプラットフォームで、私も時と場合によって、利用しています。
私の場合は、どちらかというと、もう普段かかりつけのいくつかのお医者さんに予約を入れる場合は、症状などを直接、先生と話したいこともあるので、電話で予約することの方が多いですが、病院によっては、電話をほとんど受け付けておらず、「予約はDoctolibからお願いします」となっていることもあります。
また、一度、気になったことがあったのは、Doctolibで予約したわけではないのに、検査結果がDoctolibを通じて来たことがあったときは、「えっ?なんで?」と思ったことがありました。
今回の研究開発プロジェクトは、Doctolibの研究者とフランス国立デジタル科学技術研究所(Inria)、フランス国立保健医学研究所(Inserm)、パリ・システム大学の共同研究ユニット「HeKA」チームのメンバーで構成されています。
これは医療従事者向けのツールの開発ということで、例えば、患者における既に診断された疾患の進行を予測し、モニタリングと治療を調整したり、数千件の類似症例に基づいて、適切な検査や専門医への紹介を推奨したりすることを可能にします。
他にも、緊急事態の警告、糖尿病などの疾患を1年、5年、10年以内に発症するリスクの増加を特定すること、あるいは、数千件の症例に基づいて、希少疾患の症例で医療従事者を支援することなどの目的を掲げています。
Doctolibの説明によると、チームは研究目的で必用な成人ユーザーとDoctolibアカウントにリンクされている親族の「人口統計データと健康データ」を全て使用できます。(子どもは覗く)
これには、患者自身または医療従事者がDoctolibソフトウェアに入力したデータが含まれます。病歴、投薬、一般的な健康状態、診断、治療経過、処方箋、文書、画像検査や血液検査などのデータです。
データは匿名化され、患者の身元とは切り離され、5年間保管されます。
これはフランスデータ保護機関(CNIL)が定めた枠組みに準拠しており、暗号化されたデータは、信頼できるパートナーがヨーロッパでホストする閉鎖的で安全な環境において、研究者のみがアクセスできるとDoctolibは明言しています。
データは商業目的で販売、または共有されることはなく、Doctolibが開発した人工知能モデルのトレーニングにも使用されないとのことです。
この科学研究は公共の利益に資するものとみなされるため、Doctolibは、ユーザーのデータ利用について事前の許可を求める必要はないとしていますが、異議を申し立てることもできます。
氏名、生年月日を記入し、「フランスデータ保護法第56条に基づき、私の個人データ、または、私が代理人をつとめる人物の個人データが研究目的で再利用されることに異議を申し立てます」にチェックするだけで異議の申し立ては可能です。
または、contact.dataprivacy@doctolib.comに直接メールを送信することでデータの削除を要求することもできます。
ただし、これは9月に開始される「技術トレーニング段階」開始前までで、研究が完了した後は、プロジェクトの妥当性を維持するために削除はできなくなるので、ご注意ください。
なんだか、これは、Carte Vital(カルト・ヴィタル)(フランスの健康保険証)にも同様のデータが蓄積されているのでは?と思うのですが、なんだか少しもやもやします。
Doctolib(医療機関のオンライン予約管理プラットフォーム)
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