夏のバカンスシーズンも残りわずかとなってきて、バカンスに出ていたパリジャン・パリジェンヌたちは、少しずつパリに戻ってきます。
そんな中、アンダイエ(アキテーヌ地域圏ピレネー・アトランティック県)からパリに向かうTGVが落雷による送電線断線のため、数百人の乗客が立ち往生しました。
立往生といっていいかわからない、なんと12時間の遅延です。
アンダイエを午後4時に出発した列車は午後9時にパリに到着する予定でした。
しかし、午後5時15分頃、ランド県ダックス駅を通過した直後、列車が停止。線路の少し先での落雷により架線が切断され、停電が発生したのです。
ジロンド県は雷雨の黄色警報が発令されていました。
当然と言えば当然ですが、列車の中は大混乱。
列車の停止してから再出発するまで約5時間かかり、その後TGVは方向転換して夜中にようやくダクスに到着。夜遅くにダクスに到着すると、SNCFは乗客に「ダクスに留まるか?」、「ボルドーを経由してパリに行くか?」の2つの選択肢を提示しました。
ボルドー行きを選択した人々は夜中の午前2時頃、ようやくボルドー・サンジャン駅に到着しました。
ボルドー到着後は宿泊施設が用意されると説明があったにもかかわらず、実際に駅に着くと、何もなく、列車の中で夜を明かし、翌朝まで待つことになったそうです。
このような非常事態に際してのフランス人の反応というものは、恐ろしい印象があるのですが、監禁状態の中、SNCFは、乗客には夜間キットを提供したと発表したものの、水は配られたものの、軽食は「チーズと変色したタブレ」だったと乗客は証言しています。
消防隊員や救急隊も稼働していたようですが、まったく十分ではなく、子どもや閉所恐怖症の人の対応に追われ、陣痛が始まってしまった妊婦さんなどが、優先的に避難させられたようです。
乗客の証言によると、一番、混乱を招いたことは、アナウンス・説明が十分ではなかった点で、見通しが立たない中、乗客が納得できる説明ができない状態であったとしても、乗客を落ち着かせる何らかの説明はやはり必要不可欠なのだったのではないかと思います。
私はTGVを使って旅行することは、滅多になく、たいていは飛行機に乗ってしまうのですが、やはり、圧倒的にトラブルが多い印象があるわけで、また、フランス人の間で、このような密閉空間に閉じ込められたら・・きっと、大騒ぎになって恐ろしいことになるだろう・・とどこかで思っているところがあるのです。
今回の12時間遅延に関して、SNCFは、「これらの混乱によって生じた不便を心からお詫びします」と述べ、チケット料金の200%に相当する「特別保障」を発表しています。
ただ、この特別保障・・まさか払い戻しじゃなくて、金券?じゃないよね・・と今、ちょっと嫌な予感がよぎってゾッとしているのですが・・。
TGV12時間遅延 200%補償
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