6月の長引く猛暑に苦しんでいますが、フランスではどこの家庭でも同じ悩みを抱えているようで、また、異例の猛暑ということもあって、毎日のように猛暑関連の報道がなされています。
そんな中、テレビのニュースで「フランスの家庭でのエアコン導入率は25%」というのを見て、「えっ?そんなにエアコン入れている人多い?」とビックリしました。
しかし、この数字はニースやマルセイユといった地中海沿岸の、もともと気温の高い地域が40%~50%という数字が全体の数字を押し上げているようで、パリなどは20%弱、ブルターニュ地方などは10%程度のようです。
これには、住宅事情もあり、一戸建ての家ならば、比較的、ハードルは低いのですが、アパートなどの集合住宅の多いパリなどでは、外壁への室外機設置に管理組合の許可が必用なこともあり、困難なことも少なくありません。
なにかと外観にうるさいパリ市内ならではのことでもあります。
もともとフランスでは、歴史的に冷房の必用性が低かったこともあり、旧建築の石造住宅は暑さを回避できるということもエアコンが普及しなかった理由でもあります。
しかし、こう暑くなってくると、熱を遮断してくれるのが、ある程度までは良いのですが、逆に暑いまま、気温が下がらない状態の日が続くと、逆に熱が籠ってしまうことになり、本当に地獄です。
また、エアコンに対しての先入観が植え付けられている人もいて、「エアコンはエネルギー消費が多い、環境によくない」とか、「健康に良くない」と唱える人も一定数存在しています。
しかし、40℃を超す日が続くと、さすがに命に関わってくる問題で、今後、地球温暖化が劇的に回復することは見込めないどころか、今後、さらに酷い状態になっていくかもしれないわけで、捨て置けない問題となりました。
この家庭でのエアコン導入率が報じられた際に、各国の動向も併せて報じられていたのですが、抜群にエアコン導入率の高い国として紹介されていたのは「日本」で90%以上ということでした。
さすがに日本では、家のエアコンの効きが悪いという話ならともかく、あまり家にエアコンがないという話を聞いたことがありませんが、日本は、以前から高温多湿の夏、エアコンなしでは、ずっと前から苦しい気候でした。
このため、日本では、ダイキン、パナソニック、三菱電機などの家電メーカーがエアコンを開発してきており、1970~1980年代からエアコンが大量生産されるようになり、価格も比較的安価に普及してきたという歴史があるようです。
また、日本は高齢化社会ゆえに、猛暑を我慢するのは危険、即、命に関わる事態に直結してしまう・・といった危機感も社会に根付いているようです。
フランスは猛暑になる日々が年々増えているとはいえ、これまでの歴史から「なくても生活できる」という妙な自信のようなものがあるのも事実です。
そういう私もエアコンいいな・・と思いつつ、お金かかるし、工事が難しいだろうし、何より、喉元過ぎれば熱さを忘れる・・と言いたくなるくらい、この波が落ち着けば、スッと涼しくなったりもするので、未だ、エアコンを入れる気にはなっていません。
実際に今年は、寒くて天気の悪い日がずっと続いていて、本当にいつまでこんなに寒いの?と思っていたくらいだったのです。
ただし、近年の猛暑日の増加により、フランス環境エネルギー庁(ADEME)は2035年には、住宅の約半数が冷房設備を持つ可能性があると見ているそうです。
フランスの家庭のエアコン導入率
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