2026年5月2日土曜日

エールフランス-KLMは「6月まで」ジェット燃料を問題なく確保できる見込み

  


 航空機燃料問題が原因で減便・欠航が増える流れが始まっている中、エールフランスーKLMは、「6月までは、ジェット燃料を問題なく確保できる見込みであること」を発表しています。

 すでに、KLMオランダ航空(エールフランスーKLMとは別会社)は、2026年4~5月、欧州域内で160便をキャンセル(主に短距離路線)、ルフトハンザドイツ航空は、子会社機材(約27機)を運行停止、座席供給を5%削減など、縮小モードに入っています。

 そんな状況であるからこそ、このエールフランスーKLMの発表が行われたわけです。

 エールフランスは、「パリ・シャルルドゴール空港は、パイプラインでル・アーブル石油ターミナル(フランスの港湾都市ル・アーブル周辺にある石油関連ターミナル群)と接続されていること、同社はノルウェー、北米、アフリカから石油を調達していること、欧州にはまだ戦略備蓄があり、必用に応じて放出することも可能であること」などを説明しています。

 また、欧州連合は、米国で生産されているジェットA灯油の輸入を承認することを検討していると言います。

 一時、エールフランスがパリ⇔羽田便を増便するという話が出ていましたが、これに関しては、「湾岸諸国からの輸出に大きく依存しているアジアの2つの空港(東京とシンガポール)からは、増便は望まない旨の要求が出ている(既存の便に関しては問題なし)」と説明しています。

 いずれにせよ、中東情勢で燃料供給が不安定になっていること、ジェット燃料価格が短期間に2倍以上に上昇していることにより、同社は既に燃料費の増加分を顧客に転嫁することを発表していますが、このうちの40%分は回収しきれていないということです。

 つまり大幅な値上げにもかかわらず、燃料価格の上昇には追い付いておらず、結果として採算があわなくなってしまうケースが増えているわけで、結果的には縮小、欠航に繋がり得るということです。

 ただし、(例えば)パリ⇔東京間のフライトのような長距離便は利益率が高いために優先される傾向にあるため、キャンセルになる可能性は低いと考えられます。

 私は、幸いにも日本には行ったばかり、次の日本行きについては、まだ全然、考えていないので、航空便の価格等は調べていませんが(怖くて見れない)、相当な値上がりが予想されます。

 ただ、エールフランスの今回の「6月まで」は、問題なく確保できるという発表は、そもそも期間限定のもので、「6月まで」と区切るところが、かえって猜疑心を搔き立てられてしまうのです。


エールフランス-KLM ジェット燃料


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2026年5月1日金曜日

バスが橋から転落、セーヌ川に落下するという信じられない事故

  


 エソンヌ県(イル・ド・フランス地域圏)(オルリー空港の南数キロメートル地点)ジュビシー・シュル・オルジュとドラヴェイユを結ぶ橋を走行していた教習中のバスが午前9時30分頃、橋から転落しセーヌ川に落下するという衝撃的な事故が発生しています。

 運転していたのは教習中の運転手でその指導員と他に2人が乗車していました。

 制御を失ったバスは、ティンボー埠頭に駐車していた車両(無人だった)に衝突後、セーヌ川に転落しました。バスは完全に水没しましたが、事故に巻き込まれた4人は近くにいたボートクラブのゴムボートによって川から引き上げられました。



 被害者たちは全員無事で、病院に搬送されています。

 事故現場付近では、ボート、ヘリコプター、ドローンも出動。救助活動には、合計110名以上の人員が動員され、消防車16台、消防士34名、警察官60名、河川消防隊が派遣されました。

 事故原因は現段階では不明。運転手に対するアルコール、薬物検査結果は陰性でした。

 しかし、いったん駐車中の車両に衝突しながら、それでも止まらずに橋の上から転落してしまうということは、かなりのスピードが出ていたと思われますが、こうして、文字に起こせば、ある程度の過程を経て、落下したような感じもするのですが、実際にバスに乗っている当事者からしたら、ほんの一瞬のできごとであったと思われます。

 バスに乗ったまま、もし、そのバスが川に転落したら・・なんて、考えたこともないのですが、どうやって、バスの中から脱出したのでしょうか?

 まったく、考えられないようなことが起こりますが、こんなこと、想像すら、したことはありませんでした。常に想像の上をいってくれる・・そんな感じを受けています。

 25歳のバス運転手見習いは、過失傷害容疑で身柄を拘束されました。

 訓練中だったとはいえ、この女性、運転手を続けるのでしょうか?


訓練中のバス、セーヌ川に落下


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2026年4月30日木曜日

KALDI を誤解していました・・ 今回、私がKALDIで買ったもの

  


 ここ数年、日本に行くと、急成長しているな・・と思うお店があります。KALDIです。

 都内だと、比較的、大きな駅には、どこにでもある・・みたいなので、待ち合わせをしていたりして、ちょっと時間に余裕がある・・でも、外に出てしまうほどは、時間がない・・そんな時にでも駅ビルの中にあって、KALDIくらいのお店なら、ちょっとのぞいておこうかな?という気になります。駅にあるKALDIの店舗はそんなに大きくないので、ちょっとの間の時間潰しには、最適なのです。

 KALDI側もそんなお客さんをターゲットにこのような店舗を増やしているのだと思いますが、それにしても、いくら、手頃な広さのお店でも興味をそそられなければ、わざわざ入ってみることはしません。

 以前は、外国のものを中心に置いていた印象があったので、わざわざ外国から来て、立ち寄らなくてもいいかな?と思っていたのですが、全体的に見ると、日本のものの割合がずいぶんと増えた感じ、日本の食卓に並ぶもののためのちょっとした調味料的なもの、簡単にお料理できるためにちょっと工夫されたもの、なかなか興味深いものも売っています。

 実家の立地的なことから、私は、どこへ行くにも渋谷を通らなければならないことが多いのですが、渋谷もここ10年くらいの代わりようには、ちょっと目が回る思いです。

 渋谷には大きなカルディがあり、店員さんによると、「ここが日本一大きなKALDIです」ということでしたが、なるほど、ここは、なかなか店舗も広いだけあって、商品の数もかなり多いようです。

 お店に入ると、コーヒーをサービスしてくれるのも、嬉しいところです。

 海外からの観光客もけっこういるようで、日本語表示でよくわからないんだけど、これは何でしょうか?とか、尋ねられたりもしました。海外からの観光客を目論んでいるのか、私の行ったときには、やたらと抹茶関係の商品が多いのにもビックリしました。

 価格的にもそんなに高価すぎるわけでもなく、お手頃価格で、大きさも比較的、小さなパッケージが多いような気もします。

 日本にいるときには、ひたすら美味しいもの、パリに持って帰れそうなものを見つけては、バラバラと買い物をして集めているので、実際には、自分がこれ?どこで買ったっけ?と覚えていないものもあるくらいです。

 一度には、あまり大量に買い物をしていなくても、バラバラと買い物をしていると、帰る頃には、かなりの量になってしまっているわけで、しかし、日本を出るまでは、それをパッキングすることに必死で、あまりあらためて、思い返すこともしていませんでした。

 ところが、帰ってきて、日本からのおタカラを整理して大事しまっていく段になって、「ん?」これどこで買ったんだ?などと、パッケージを確認してみると、KALDIの商品がかなり多くて自分でも驚きました。買い物している時には気が付かなかったのですが、「もへじ」マークのものがけっこうありました。

 このKALDIの「もへじ」には意味があるようで、「へのへのもへじ」の目のない部分=つまり目がなくなるほど美味しい・・という意味なのだというのをどこかで見ました。




 今回、私が買ったのは、「卵のいらないたまごかけご飯の素」とか、「どらい納豆」とか、「お魚チップス」とか、「カスピ海ヨーグルトの種菌」とか、「シナモンキャンディ」とか、ちょっと思い出すだけでもたくさんあります。




 持って帰ってくるのに重いものは諦めるか、日本にいるうちに食べてしまっているので、実際には、もっと買っている気がします。

 パンダのパッケージの杏仁豆腐とか、抹茶プリンとか、抹茶わらびもちとか、やっぱり、思い出すだけでも、(KALDIのものだけでも)ずいぶん食べてたな・・とちょっと反省します。

 店内は雑然としているようでも、小さなスペースにところ狭しと商品が並んでいるのは、日本のスーパーマーケットなどでは、いつも感心するところですが、KALDIは、さらにそれに輪をかけた感じですごいです。

 そして、欠品がほとんどなく、欠品の場合は、ちゃんと「現在、在庫切れです」という表示がされています。

 こういうところは、ほんと、フランスのスーパーマーケットなども、少しは学ぶべきだと、毎回、日本に来るたびに思います。

 商品がちゃんと置かれていれば、確実に売れたであろうものが、店頭に出ていないだけで、売れないのですから、そこをきちんとするだけで、売上げが上がるだろうに・・などと、フランスではよく思うことです。

 ちなみに今回、買ってきたものは、まだ、全て食べてみたわけではありませんが、「卵のいらないたまごかけご飯の素」は、あたりまえですが、本当にたまごかけご飯でした。

 生卵を食べることが躊躇われる(気にしないで食べられないこともない)海外在住勢には、うれしい一品で、おみやげにもいいかな・・と思います。

 また、健康に留意した食品が多いことも日本市場の特徴でもあり、嬉しいところです。

 先日、カスピ海ヨーグルトを作りましたが、牛乳に混ぜておくだけで、簡単にでき、独特な粘りがしっかり出て、美味しかったです。

 どんどん、時代の潮流に乗って、商品構成を変化させ、店舗を拡大していく感じ、日本は、特に、そのスピードが速いようで、そんな変化を見ているのも、日本一時帰国の楽しいところです。


KALDI カルディ


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2026年4月29日水曜日

日本での体調不良、めまいの理由を探すために検査・検査の毎日      

  


 いつも、結局は、ギューギューのスケジュールになってしまうのですが、今回の日本への一時帰国は、やはり、というか、いつも以上にスケジュールが詰まってしまい、本当に最後の2〜3日頃になってくると、もう座っていても眩暈がするようになって、朝、起きたときの疲労感がちょっと怖いくらいになり、私が呼吸器を使うようになる(睡眠時無呼吸症候群)少し前の状態以上にしんどくなってきてしまいました。

 それでも、食欲というか、食べたい欲だけは衰えることがなく、なんとか、日本にいる間に食べたいものを食べて行こうという気持ちばかりが焦って、スケジュールをキャンセルすることはいかにしても耐えられず、大袈裟ではありますが、息も絶え絶えな感じになってしまいました。

 あまりの疲労感に今まで一度も試したことのなかった栄養ドリンクのようなものまで試してみたりもしました。それも、一瞬、なんか元気になりかけた気がするだけで、気休めにしかなりませんでした。

 この座っていても眩暈がする感じは、やっぱり不気味なことで、しばらく横になったりしていれば、一時的にはマシになるものの、叔父のお見舞いに行った際の叔母(座っているのに眩暈がして具合が悪くなってしまった)と同じなのかもしれない・・とも思ったりして、大いに不安を感じ、フランスに戻ったら、すぐにお医者さんに行かなければ・・と思っていました。

 要は、動きすぎが大きな原因だと思うのですが、食べ過ぎで胃に血液が全部いっちゃって、頭がくらくらするのかしら??というような、めちゃくちゃなことを思ったりして、なんとか、日本滞在中のスケジュールは消化してきました。

 パリに戻って、しばらくは、ひたすら眠り、少し落ち着いた頃に、まず、かかりつけのお医者さんに行って、日本で起こった恐ろしいだるさと眩暈(めまい)について話すと、心臓かもしれない・・と言われて、血液検査をして、心臓専門医に行った方がいい・・と言われて、予約を取ろうとしたら、なんと予約が取れたのが年内とはいえ、10月でした。

 とりあえず、その前にと言われた血液検査をしたら、なんと肝臓の数値が異常に悪くなっていて、今度は、肝臓のスキャナーを取るように言われて、スキャナー検査へ。

 スキャナー検査の結果、どうやら、肝臓の血管内に問題がありそうということで、さらに詳しい検査と言われて、今度はMRI検査へ。

 そんなわけで、毎週のように血液検査、スキャナー、MRIと続いて、4月中はほぼほぼ、検査に明け暮れる毎日となりました。

 検査というものは、とにかく疲れるもので、その度に食事を抜かなくてはならないし、検査自体も、なにやら、点滴のようなものをしながらする不気味な検査。息を大きく吸って~ハイ、止めて~を繰り返し10回くらい行います。



 最後のMRIでは、ヘッドフォーンのようなものをして、白いドームに永久に吸い込まれていくような、このまま異次元の世界に吸い込まれていくような(少々オーバーですが・・)、他ではちょっとないような体験でした。

 結果的に血管腫というものがあることが判明したのですが、それは、悪性のものではなく、問題ないということで、ちょっとは安心。

 しかし、結果的に、これはめまいやだるさの原因ではないということで、結局眩暈の理由はわからずじまい、お医者さんからは、ストレスや過労などだったのでは・・というのですが、つくづく無理が効かなくなったことを実感しました。

 いやいや、もしかしたら、先生の最初の懸念のとおり、心臓なのかもしれません。

 今後、定期的に検査をしなければならないそうで、病院とは、さらに深いお付き合いが続きそうです。

 以前・・というか、海外に出る前は、海外で病気になったら、一番、困るな・・と思っていたのですが、もうすっかり我が家の近所のあちこちのお医者さん、検査施設なども、常連客のようになっています。

 ちなみにMRIはフランスだとIRMです。

 

MRI検査


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2026年4月28日火曜日

アジア食材のお店が集まっている不思議な感じがするコマーシャルセンター「LA GALERIE Masséna」   

  


 以前に一度か二度は来たことがあったのですが、パリ13区には不思議な感じのするコマーシャルセンターがあります。その時は、「CHEN MARKET」が入っているコマーシャルセンター?(LA GALERIE Masséna)という認識で、その後、あまり足を運ぶことはありませんでした。

 先日、たまたま、近くを通りかかったので、立ち寄ってみたら、やっぱり、その不思議な感じは変わっておらず、全体(中に入っているお店を含めて)が、なんとなく「ここ?ほんとにパリ?」と感じるような不思議な空間です。



 ごくごく普通のコマーシャルセンターに入っているようなサンドイッチも売っているようなカフェみたいなお店とか、ほぼほぼ食料品関係のお店が多いのですが、中央には、雑貨や不思議な洋服や小物などが出ていたりするのですが、どこかテイストが違います。



 このコマーシャルセンターには、「インターマルシェ」というフランスのチェーンのスーパーマーケットもけっこう大きなスペースをとっていますが、今回は、それ以外のお店をいくつかご紹介します。

 一つはパン屋さん・・洗練されたというのとは、ほど遠い感じのお店ですが、いわゆる日本のあんパンやクリームパン、メロンパンのようなもの(AKIなどのパリの日本のパン屋さんよりも安い)や中華のチマキやニラ饅頭など、ちょっと興味をそそるようなものが並んでいます。


 いわゆるパリにあるふつうのパン屋さん(ブーランジェリー)とは全然、違うパン屋さんです。

 ただ、ほぼほぼ中国人のお客さんしかいないのか?英語はおろか、フランス語も話せない店員さんがいて、言葉が通じず、他の店員さんを呼びに行くというイレギュラーなことがおこって、びっくりしました・・英語が通じないというならばともかく、フランス語まで通じないとなるとなかなかです。

 まあ、たまたまそういう人にあたってしまっただけかもしれませんが・・。

 それから、もう一軒、「おっ!」と思ったのは冷凍食品のお店です。

 13区の中華街?界隈には、中華が中心の冷凍食品、冷凍食材のお店があるのですが、わりと、プロ向き(レストラン等)で容量が多いものが多いのです。

 しかし、このコマーシャルセンターに入っている冷凍食品のお店「STARMASSENA」は、比較的、個人でも使えるボリュームのものもけっこうあり、また、少し手を加えるだけで家で楽しめる中華料理、お惣菜っぽいものもあります。


   


 上段はエビワンタンとニラ饅頭、下はエスカルゴの中身とカエルです。



 中には、一瞬、えっ?アサリ?何かの貝?と思ったものがエスカルゴの中身だったり、カエルの肉だったり、また、カニ好きの私としては、見過ごせないカニ缶の中身みたいなものも発見しました。


 お値段的にもおそらくタンフレールなどよりも若干安いのでは・・?と思うような印象でした。

 よくよく見てみると、ちょっと食べてみたいな・・というようなアペリティフにも使えるかも・・?というようなお惣菜もけっこうあって、今度、もう一度、ゆっくり行こうと思っています。

 コマーシャルセンターが衰退しつつある傾向もある中でこうして独特なコマーシャルセンターが生き残っていることは興味深いことでもあります。


🌟Centre Commercial「LA GALERIE Masséna」 13 Place de Vénétie 75013 Paris 


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2026年4月27日月曜日

死刑囚の遺体を展示するための16世紀の建造物発掘

  


 グルノーブルで死刑囚の遺体を展示するための16世紀の建造物が発見されました。

 発見されたのは、グルノーブル市内の旧駐車場の下で、死刑囚の遺体を展示するための建造物=絞首台=死刑囚の遺体を通行人に展示するためのものです。

 16世紀のことなので、現在の感覚では理解できないところで、死刑囚とはいえ、遺体を展示するとは・・なんと、おぞましいことか・・と思ってしまいますが、日本でも、その昔々には、さらし首・・なんていうものもあったということですから、この見せしめ的な罰は、存在していたのです。

 フランスで、この種の司法施設の存在は、既に知られていたものの、その痕跡が見つかることは非常に稀で、考古学者たちは、文献記録のおかげで発掘物が何であるか?またその内容などを理解することができたのだそうです。

 一年前に発掘調査が始まった頃、国立予防考古学研究所(INRAP)は、まず、骨を発見しました。それから徐々に、頭蓋骨を始めとした別の骨です。

 発見された遺骨は合計32体、男性30体、女性2体でした。中には、首を切断されたものもあり、彼らは何の手入れもされず、装飾や適切な取り扱いにも全く注意を払われずに埋葬されていました。

 この建造物は、誰もが見られるように設計されており、周囲は石造りになっています。なので、この死刑という行為を覆い隠すというよりも、むしろ、一目につくように作られていたということは、明白です。

 考古学者たちは、当初、隠者の小屋か宗教施設ではないかと考えていましたが、彼らが県の公文書館を調べた結果、これが絞首台であることがわかりました。

 この公文書館には、公共建築を担当していた建築主の記録簿があり、この記録簿には、この絞首台がどのように建設され、建設の各段階がどのようなものであったか、また、会計書類までが含まれています。

 これが街の中心部からは少し離れた場所にあったのは、衛生上の理由ということで、吊るされた遺体が何週間も、何ヶ月間、あるいはそれ以上も屋外に放置され、腐敗していくためということです。

 しかし、一方では、この場所は、グルノーブルへの主要道路の一つの端に位置し、航行可能な水路であるイゼール川の岸辺にも位置しており、遠くからでも見える位置に置かれているという面もあります。

 歴史家たちは、現在、この絞首台の足元で発見された遺骨の身元確認の調査をしているそうです。

 パリには、「カタコンブ」という600万人の遺骨が収納されている納骨堂があるのですが、このカタコンブが一般公開されるようになったのは、1809年と言われているので、この絞首台よりは、後のことになりますが、いずれにせよ、カタコンブも遺骨をこのように展示したり、デコレーションしたりするのって、ちょっとどんな趣味?と思わないでもありませんでしたが、これらも人類の辿ってきた歴史の一部。

 今回、発掘された絞首台は、一般公開されているわけではありませんが、これが使用されていた頃には、現在はフランスでは廃止されている死刑という刑罰が、堂々と行われていたことを示しています。

 死刑については、現在は、世界的には廃止の方向に進んでいるようですが、歴史の変遷を感じさせる、過去の歴史を知らしめる発見でもあります。


16世紀の絞首台


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2026年4月26日日曜日

外国人に対する滞在許可証発行(Titre de Séjour) 手数料値上げ

 


 滞在許可証の申請・更新手続きは、フランスに居住するうえでは、必要不可欠なものです。

 なのですが、この滞在許可証(Titre de Séjour)の申請や更新手続きは、フランスの中でもっともウンザリする手続きでもあります。

 私の場合、最初の申請時に、10ヶ月くらいの時間がかかり、その後、2回、更新手続きをしていますが、いずれも、良い思い出がありません。

 その滞在許可証の新規発行、更新手続きの手数料がこの5月1日から値上げになるそうで、初回発行手数料は、これまでの225ユーロから一気に350ユーロに値上げになります。

 225ユーロから350ユーロに値上げというのは、なかなかエグい値上げ率です。

 ただし、私は今まで知らなかったのですが、特定の対象者には割引料金というものもあるようで、学生、季節労働者、家族再統合、オーペア(住み込みベビーシッター)などの場合は、この割引料金が適用されます。

 しかし、この割引料金でさえも値上げ、これまでの75ユーロから150ユーロになります。

 また、滞在許可証には、一時滞在許可証というものもあるそうで、この滞在許可証は特にフランスでボランティア活動を行う外国人、または、重病の未成年者の親対象のもので、この発行手数料は100ユーロです。

 ただ、このケースにおける手数料が免除されるパターンもあるという項目の中に、「売春から足を洗い、社会復帰・職業統合プログラムに参加している個人」というものがあり、なんだこれ? と、ちょっとグレーな部分を感じました。

 

 また、滞在許可証(一般的な)の更新手続きの場合も、これまでの225ユーロから250ユーロに値上げされます。こちらの方は初回の申請に比べれば、比較的、緩やかな値上げです。

 けれど、正直、この手数料が高いとか安いとかいうことを考えている余裕もないほどに、手続きには、トラブル満載のケースが異常に多いので、(前回の私の更新手続きの際には、パンデミックのためのロックダウンのすぐあとだったこともあったのか? 書類を提出しているにもかかわらず、全く音沙汰なしの日が続き、実際には、それまでの滞在許可証の期限が切れてしまったのに、まだ更新手続きが終わらない・・という困った事態になり、手続き中ということで、レセピセ(という仮の滞在許可証)をもらってはいたものの、こちらの方の期限も切れてしまい、もうこれでは、仕事もできなくなってしまう(滞在許可証は労働許可証でもある)という事態に陥ってしまったことがあります。

 そうなってしまえば、もう私は、一応、書面上では、不法滞在者ということになってしまうわけで、お役所に出向いても予約がなければ、入れてもらえず、予約をとろうとしても、電話もメールも繋がらず、もうこのままではいられないと、弁護士さんに頼もうと書類を用意して、明日には、送ろうと思っていたところに、突然、「あなたの滞在許可証はできています」という通知が入り、ヤレヤレ・・この数ヶ月間の苦しみは何だったのか?と本当にやるせない気持ちになったのでした。

 当然、このゴタゴタしていた半年以上の期間の分も次回の滞在許可証の年月が消費されている感じになっていて、なんで~~?この期間、くれてなかったじゃない??と思ったのですが、もうどこに向けて発したらいい怒りなのか?黙って引き下がりました。

 幸いにも私の場合、10年に1回の更新手続きなので、次回の更新手続きまでには、まだ少し時間があり、なんなら、その頃には、また、さらに値上げになっているかもしれません。

 しかし、10年で250ユーロとしたら、 年間25ユーロ、そこまで法外な値段とも思えません。というか、値上げよりも、どうにか、手続きを滞りなく、しっかりやってくれることの方を私は、強く切望するのです。


滞在許可証発行(Titre de Séjour) 手数料値上げ


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