フランス気象局(Météo-France)が発表した気候報告書によると、2026年7月はフランス史上、最も暑い7月であり、フランス全土で灼熱の太陽が支配していたことを明らかにしています。
また、幾度もの熱波に見舞われたこの月は記録的な乾燥度も記録しており、土壌の乾燥も進み、広大な面積を焼き付くす山火事の被害も続出しました。
フランス気象局(Météo-France)によれば、この期間の平均気温は24.9℃で、1900年の観測開始以来、どの月よりも高い記録となりました。
この平均気温24.9℃というのは、あくまでも平均とはいえ、肌感覚だと、「え~~?そんなに低くないでしょ!24.9℃だったら、全然、楽勝だったはず・・」とも思ってしまいます。
しかし、考えてみれば、例えば40℃超えの1週間があったとしても、それがおさまると、20℃そこそこ、あるいは、朝晩は20℃を切ることもあったので、平均にすれば、そんな感じになってしまうのかもしれません。
また、最高気温に関しては、もはや30℃どころか、35℃を超えることも、そこまで珍しいことではなくなっていることからも、1991年から2020年までの平均値を5.2℃上回っているということで、これには、充分に納得がいきます。
私はこの記録よりも前からフランスに住んでいるので、この、夏とはいえ、そこまで暑くなかったフランスを体験してきたので、特にこの5~6年の猛暑をやはり異常なことと強く感じています。
また、多くのフランス人が家にエアコンを設置してこなかったのも、全く必要がなかったためで、猛暑に対する対策を取るということをしてこなかった長年の生活によるものなのです。
今日、パリの街を歩いていて、たしかにパリの街中にある旧建の建物などの街並みは本当に美しいな・・ここにエアコンの室外機がズラーッと並んだとしたら、ぶち壊しな気もするけど・・でもね・・と複雑な気持ちになりました。
そして、これだけの猛暑が続けば、当然のことではありますが、2026年7月は全国平均で降雨量が70%近く不足し、特にフランス本土、中部と西部ではさらに深刻な状況となりました。
この干ばつは表土の乾燥を深刻化させ、2022年7月と2025年7月を上回るレベルとなり、過去最悪の記録に匹敵すると言われています。
これに加えて、日照時間が35%も増加しているのも、猛暑が苦しい理由のひとつでもあります。
6月から7月にかけては、フランスでは、もっとも日が長い季節ではありますが、この日照時間が長いというのは、そのことにもよると思うのですが、いつまでも日が暮れず、日が暮れないどころか、灼熱の太陽が夜まで照り続ける暑さは本当に厳しいのです。本当に火の長さが恨めしくなります。
要は気温が夜中まで下がらないということで、また、朝早くから日が昇るので、暑くなる時間が早く、長いのです。
夜、気温が下がり始めてから、締め切った窓をあけて、空気を入れ替えて、まだ部屋の空気が下がりきらないうちに、朝、早くから、また窓を閉めなければならないので、この時期は、本当に寝不足になりました。
雨不足、異常なほどの日照時間、乾燥、そして非常に高い気温が山火事の発生しやすい状況を作り出しました。フランス森林局(Météo des forêts)は、複数の県で火災リスクが高いとの警報を連日発令していました。
7月12日には、70の県(フランスの県は101県)が警報を発令し、これまた過去最高を記録しています。
特に7月5日、6日、8日には、地中海沿岸の7つの県が極めて高いリスクにさらされ、これらのリスクは破壊的な火災へと発展し、7月末までに9万ヘクタール以上が焼失しました。
これは2016年から2025年までの平均焼失面積の約9倍に相当します。
19世紀以降、地球の平均気温は1.3%上昇。科学者たちは、この気温上昇の原因が化石燃料(石炭、石油、ガス)を消費する人間の活動にあることを明確に立証しています。
この温暖化は、その速度において前例のないものであり、私たちの社会と生物多様性の未来を脅かしています。
本当に「どこまでいくの?」という感じです。
2026年7月 フランス史上、最も暑く乾燥した月
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