WHO(世界保健機構)は、欧州で初めてヒトにおける「鳥インフルエンザ」の症例が確認されたことを発表しました。
この症例は3月にイタリアで確認されましたが、感染した男性はイタリアへ渡航する前にセネガルに6ヶ月以上滞在していました。
患者はイタリアで「発熱と持続性の咳」を訴え、救急外来を受診して、この症例が発覚したために、国際保健規則(IHR)のイタリア担当窓口(保健警報の発信などを担当)から報告を受け、確認されたものです。
これがWHOへ報告があがったもので、WHOのウェブサイトに発表された内容によれば、この男性が感染したのは、インフルエンザA型ウィルス科に属する H9N2 ウィルス。
H9N2 型は、一般的に鳥類由来のインフルエンザA型ウィルスの亜系であり、世界保健機構(WHO)は、「初期の遺伝子検査結果」から、感染はセネガルに関連する鳥類である可能性が高いとしており、ウィルスは「セネガルの家禽で以前に確認された株と強い遺伝的類似性を示している」と発表しています。
男性から採取された検体からは、結核の原因菌である結核菌(Mycobacterium tuberculosis)とインフルエンザA型ウィルスが検出されました。
患者は動物、野生動物、農村地域への直接的な接触はなかったと報告しており、症状のある患者や確定診断された患者との接触は報告されていないとしています。
感染源を特定するための疫学的調査は現在も進行中ということです。
この患者は隔離され、抗結核薬と抗ウィルス薬による治療を受け、容態は安定し、改善したということですが、救急外来を受診したということは、感染時の容態は軽いものとは考え難いといわざるを得ません。
この「鳥インフルエンザA H9N2ウィルス」によるヒトへの輸入感染症例は、ヨーロッパでは初めて報告されたものですが、ウィルスが家禽の間で広く流行しているアフリカとアジアの一部の国々では、既に症例が報告されています。
特にヒトへの感染例の大部分は中国で確認されています。WHOの説明によれば、一般的に症例は、感染した家禽や汚染された環境への曝露に関連しています。
しかし、この件に関してWHOは、「これまでに特徴づけられた鳥インフルエンザA H9N2ウィルスはいずれも持続的なヒトからヒトへの感染を確実にする能力を持っていない」と断言しており、現時点でヒトからヒトへの感染の可能性は低いとし、「家禽の糞便で汚染されている可能性のある表面や家畜飼育場などの高リスク環境への接触は避けるべきである」という注意を促しつつも、警鐘を鳴らすことはしいません。
鳥インフルエンザが人間にも感染するとは・・しかも、欧州にまでやってきたことも驚きでしたが、この人間への感染例の多くは中国というのにもギョッとします。新型コロナウィルスの時のことを考えても・・ちょっと気味が悪い気もしてしまいます。
鳥インフルエンザ
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