パリ警視庁は電動キックボード(スクーター)、セグウェイ、ホバーボードの利用者にヘルメットとベスト(高視認性ベスト・・いわゆる一般的には黄色いベスト運動の黄色いベスト)の着用を義務付けることを発表しました。
この措置は、パリ市(75)および、オー・ド・セーヌ県(92)、セーヌ・サン・ドニ県(93)、ヴァル・ド・マルヌ県(94)、パリ近郊の都市も含めて施行されます。
今後、この地域では、電動キックボード(スクーター)、セグウェイ、ホバーボードの利用者は時間帯を問わず、この新しい規則を遵守することが義務付けられます。
電動キックボードによる事故が2025年には、死亡者が約79名、重傷者が約1,100名発生しています。
これらの規則に従わなかった場合、ヘルメット非着用の場合の罰金は135ユーロ、高視認性ベストまたは同等の反射性衣服非着用の場合の罰金は35ユーロとなっています。
毎度、規則が発令されるたびに書いてきましたが、フランスでは罰則あるいは罰金なしの規則は規則にならないところがあるので、この新しい規則は、一応、罰金が設定されているので、ある一定数の認識は広まるのではないかと思われます。
電動スクーター等の事故の件数が著しく増加していることを理由にパリ市を含む4県は、今回の決定を正当化しています。
政令には、「これらの乗り物に関する事故の相当数が重傷または死亡に至る頭部損傷を引き起こしている」と説明されています。
一時、この電動スクーターはパンデミックの訪れのタイミングくらいで、あっという間に台数が増え、驚くほどの台数になりましたが、あまりに事故が多発したために、パリ市内でのセルフレンタルサービスの電動キックボードが禁止されることが市民投票で決定しています。
それ以来、あれだけあったはずのセルフレンタルサービスの電動キックボードがあっという間に消えてなくなり、それ以来、ずいぶん電動キックボードは減ったな・・という印象でした。
こういう規制が発令されるということは、それでもそれなりに電動キックボードは存在し続けていて、そこそこの事故が発生しているのでしょう。私もたまには遭遇することはありますが、やはり、歩行者としては、ちょっと怖いな・・とその度に思います。
すでにヘルメットを着用している人もいるにはいますが、私の印象では、着用していない人の方が多い気がします。
オートバイなどに関しては、ヘルメットを着用することは、ほぼ浸透している気がしますが、この電動キックボードに関しては、オートバイほどではないにせよ、そこそこのスピードが出るにもかかわらず、これをこのまま放置するのは、危険なことであるに違いありません。
しかし、この猛暑の中で、ヘルメットにベスト着用というのは、正直、キツい話だな・・とも思います。それでも、一定以上の危険が伴う以上、この規制は必要なのではないかと思います。
ただし、今回の規制は、電動キックボードの利用者を保護するためのもので、歩行者を保護するためのものではないところが、片手落ちという気がします。
一時、小回りが利くために逃げやすいことから、犯罪にも利用されているケースが増加していた気もするのですが、なんだか電動キックボードはトラブルが多い気がしてならないのです。
電動キックボードにヘルメット・ベスト着用義務化
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