2026年8月27日木曜日

パリ近郊に建設される「ドラゴンボールパーク」

     


 パリから北へ約30km セルジー・ポントワーズ(ヴァル・ドワーズ県)(Cergy Pontoise)にドラゴンボールをテーマにしたアトラクションパーク計画が進んでいます。この壮大な計画にはサウジアラビアから約60億ユーロの投資が見込まれており、当該地であるセルジー・ポントワーズは、2万2,000人の雇用の創出や将来の従業員とその家族のための数千戸の住宅建設にも繋がる可能性を含んでおり、俄かに明るい期待に湧き上がっています。

 正確に言えば、この地に3つのテーマパークが建設予定で、その一つが「ドラゴンボール」ということらしいのですが、ことさら、この「ドラゴンボール」が注目されています。

 そもそも、この計画は2024年12月にリヤドで行われたマクロン大統領と皇太子(サウジアラビア)の会談に端を発しており、その会談で、両者はマンガ、特に「ドラゴンボールZ」への共通の情熱を発見したということで、この計画は、エリゼ宮でマクロン大統領とサウジアラビアの皇太子の立ち合いのもと、正式に署名され、発表されました。

 この「ドラゴンボールパーク」を含む3つの巨大テーマパークは、1987年にシラク大統領によって開園した「ミラノポリス」(財政難と来場者数の低迷により閉園)の跡地+アルファの場所を利用するものです。

 それにしても、大国のトップの会談でお互いが「ドラゴンボールZ」ファンであることから始まっているこの計画は、そのファン層の広さにあらためて、その人気に驚かされるばかりです。

 マクロン大統領は、この計画について、「ディズニーランド・パリ以来の画期的な計画」、あるいは、「ディズニーランド以上のものになるであろう」と豪語しています。

 この「ドラゴンボールパーク」は、単なる3つのテーマパークのひとつの、「単なるドラゴンボールの展示施設」ではなく、丸1~2日かけて遊ぶ本格的なテーマリゾートとして、作られる予定です。

 目玉は、高さ70mの神龍(シェンロン)を巨大なランドマークにしたジェットコースターで、カメハウス、カプセルコーポレーション、ビルスの星など作中の場所そのものを巨大な建築物として再現する構想で、ジェットコースターだけでなく、ドラゴンボールの世界を現実にするインタラクティブな体験をできるアトラクション、物語を体験するという方向を打ち出しています。

 東の都→カメハウス(天下一武道会)→サイヤ人・ベジータ→ナメック星・フリーザ→人造人間・セル→魔人ブウ→ドラゴンボール超・ビルス・レジン→というように悟空の人生を追いながらパークを一周する構成も検討されています。

 フランスでは1980年~1990年代に日本のマンガ・アニメが非常に広く普及し、ドラゴンボールはその象徴的な存在となりました。フランスでは、日本アニメを見て育った世代が非常に多く、つまり現在の30代~50代にも「子どもの頃に悟空を見ていた」という人が大量におり、そのため、フランスでテーマパークを作る場合、子どもだけでなく、その親世代までターゲットにできるのです。

 現にこの話の発端となったマクロン大統領自身もサウジアラビア皇太子もまさに、その世代であり、ドラゴンボールファンであり、壮大な計画の中心人物なのです。

 この計画はサウジアラビア100%出資で計画されているもので、ドラゴンボールなのに、なぜ?日本じゃなくて、サウジアラビア?と思うところでもありますが、なかなか楽しみな計画です。


ドラゴンボールパーク


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2026年8月26日水曜日

スティックタイプのコルドンブルーのお店 Amoné(アモーネ)

   


 最近のパリの傾向として、ストリートフード系の軽食やテイクアウトできる食べ物などのお店がグンと増えてきた気がしています。

 そんな中、皆、工夫して、これまであった食べ物にしても、少しでもテイクアウトがしやすいように・・手軽に気軽にファストフード的な食べ方ができるように、形を変えて登場しているものも多々あります。

 その流れの中で生まれたものだと思うのですが、「コルドンブルー」がスティックタイプにカタチを変えて登場しています。

 コルドンブルーは、フランスの伝統的なお料理のひとつで、肉を薄く叩いて、ハムやプロシュートとチーズを包み、細かいパン粉をまぶして油で揚げたカツレツのようなものです。

 伝統的なものは、子牛を使うものらしいですが、一般的に出回っているものは、鶏肉などがメインになっています。

 比較的、安価で満足感もあるためか、学校のキャンティーンなどのメニューに登場することも多く、フランス人の中では定番の人気のメニューなようです。

 しかし、これまでのコルドンブルーは、一応、ナイフとフォークを使って食べるものであり、ストリートフードという感じではありませんでした。

 それが、ストリートフードに寄せてきて、ついにスティックタイプ(といってもけっこう太いスティックですが・・)に変化を遂げ、手に持って食べられるように変化を遂げたものを提供しているお店が登場しました。



 お店はモンマルトルの丘の途中くらいにあるのですが、こじんまりとしたお店です。



 メニューは専門店のために、そこまで種類はありませんが、お値段もわりとお手頃価格で10ユーロ前後で、ポテトなどのサイドメニューも少しだけあります。

 各種ソースも用意されています。

 さすがの揚げ物で、お肉の中にハム、チーズとわりとガッツリ系ではありますが、フランスならではのファストフードメニュー・・そんな感じです。

 私自身は、ソースは頼みませんでしたが、個人的な趣味でこれは絶対!柚子胡椒が合う!と思って、持ち帰って、家で柚子胡椒で食べましたが、大正解でした。

 サクレクール寺院・モンマルトルの丘の近くにありますので、観光のついでに立ち寄ってみるのも楽しいかもしれません。


🌟Amoné    13 Rue Chappe, 75018 Paris 


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2026年8月25日火曜日

新年度からの高校でのスマホ禁止 フランス政府と現場の隔たり

  


 フランス政府は来週からの新年度、高校でのスマホ禁止を正式に発表しました。マクロン大統領は、「子どもたちをスクリーンの危険から守ることは、もはや待ったなしだ!スマホのない学校は学習の静穏を取り戻すことを意味する」と自信満々に述べています。

 そして、この発表に際し、政府報道官は、「高校における携帯電話禁止は、安定した確固たる法的枠組みのもと新学期開始時から施行

できる」と付け加えました。

 この措置は、7月末に採択された「ソーシャルメディアの利用によって未成年者がさらされるリスクから未成年者を保護することを目的とした法律」に盛り込まれています。

 同法の主要条項、すなわち「15歳未満のソーシャルメディア利用禁止」は、8月14日に憲法評議会によって無効とされましたが、この特定の条項については、そうでは無効にはなっていなかったのです。

 しかし、現場の反応は、これを9月の新年度からスタートさせることには、大きな動揺と反発の声があがっています。

 夏のバカンス期間の間、ほとんどの学校はきっかり休止状態になっている中、簡単に言えば、「そんなこと、急に言われたってムリ!」ということなのですが、校長組合SNPDEN-Unsaは「タイミングが悪すぎる」とこの突然の交付を非難しています。

 禁止を実施するには、高校は内部規則を改正する必要があり、そのためには生徒会や学校理事会など複数の機関と協議しなければなりません。しかし、多くの学校は夏休み期間中は休校であったため、新学期開始前にこの手続きを完了することができていないのです。

 しかし、7月2日に発表された国民教育大臣が署名した通達には、7月末に議会で採択された措置を9月に実施するための準備を高校側に求めています。

 「校則の改正は携帯電話および、その他のすべての電子通信機器の禁止を実施する上で不可欠なステップです」と通達には記されています。

 一方で実際の現場では、規則を通達したからといって、そう簡単にはいかない事情も多々存在しています。

 この「携帯電話の高校内での使用禁止」は、否定的な面ばかりが強調されていますが、実際の教育現場、高校生は、時間割や教室の変更をスマホでPronote(教育機関が使用するための管理ソフトウェアで主に授業の評価や出席状況の管理に利用されている)を使用しています。

 文部科学省はハンドブックの中で特に「教育目的」や「学校の適切な運営に必要な目的について」は携帯電話使用禁止に関して例外として認めています。

 ということは、単に学校内に入ったときに、携帯電話を預かったりするという措置は不可能であるわけで、結局、スマホの利用について校内で管理することは、極めて困難なことになるわけです。

 つまり、「教育省は、教育におけるデジタル技術の役割についてもっと検討すべきだった・・」というのが現場の声でもあります。

 むしろ、現場は、「スマホは、ソーシャルメディア中毒、睡眠障害、試験中の不正行為の増加などの問題があることは認めつつも、高校内での使用を禁止しても全ての問題が解決するわけではない」と訴えています。

 まさに、教育現場では、それなりに有効に便利なツールとして存在してしまっているものを無視して、「とにかく、スマホは有害だから、禁止!」とあっさり決めてしまっている事にやはり、片手落ちな気がしてならないのです。


高校内携帯電話禁止


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2026年8月24日月曜日

最近、タトゥ人口が一段と増えた気がする・・

  


 ささやかな私の運動は、プールで泳ぐことくらいなのですが、夏のバカンスシーズンに入って、いつもはあまり顔を見せない人々、より広範囲な年齢層の人々もやってくるようになりました。

 そんな中でちょっと、驚いているのは、「こんなにタトゥを入れている人が多かったっけ??」ということなのです。

 タトゥというのは、恐らく日本とはニュアンスが違うようにも思うのですが、それにしても、こんなにいるんだ・・と驚いている感じです。

 まず、プールのスタッフなども、けっこうな割合でタトゥを入れている人がいるのはわかっていましたが、最近、ごくごく普通の感じの小さな子ども連れのパパとママ・・なんかにもけっこうな割合でタトゥを入れている人もけっこういます。

 いちいち、なんとなく気になってしまうというのがおかしいくらいに、ごくごくふつうにしています。

 そんなわけで、ちょっと調べてみたら、現在、フランス全体では約20~30%がタトゥ経験者とされています。まさに、私がプールで見かけているのもそんな感じの印象です。

 2018年のIFOP調査では、18%がタトゥがあると回答しており、2010年の10%から大きく増加しています。特に18歳から35歳では約3割前後がタトゥを入れており、若い世代ではより一般的だとも言えます。

 タトゥに関しては、社会全体としてはかなり寛容で自己表現やアートとして認識されることが多く、小さなワンポイントや腕・足のタトゥーは特によく見かける感じです。

 日本では温泉やジムなどでタトゥが制限されることがありますが、フランスではそのような制限はほとんどありません。

 一度、シャトレあたりでタトゥのスタジオを通りかかったことがありましたが(お店の表にかなり大々的な見本写真が飾られていたので気が付いた)、けっこうな大きなスタジオでした。

 どのくらいの費用がかかるのかといえば、アーティストによりバラつきはあるものの、小さなワンポイント(3㎝~5㎝)で60~150ユーロ、小さめ(5㎝~10㎝)で80~300ユーロ、中サイズ(10㎝~20㎝)で250~600ユーロ、大きなデザインになると、800~3500ユーロ以上になるようです。

 恐らく、私がプールで見かけている(気が付く)ものは、けっこう大きなものなので、なかなかな費用がかかっているんだな・・とまた、それにもビックリします。

 こんなタトゥにしても、パリは地方都市よりも20~30%高めの価格設定になっているようで、こんなところにも物価の高さがあらわれています。

 日本で生まれ育った私は依然として、なかなかギョッとしてしまうというか、抵抗があるのですが、フランスでは、驚くほどふつうにしているのが何よりも驚きなのです。


フランスのタトゥー人口


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2026年8月23日日曜日

パリは急激にエアコン付きのバスが増えた・・けど、フランス人はエアコンに慣れていなくて・・

  


 ここ数日のパリの気温は朝15℃くらい、一番暑い時間帯でも25℃くらいと、まあまあ過ごしやすい気温になっています。若干、日中、陽ざしが強くて若干、汗ばむようなことがあっても、一時の暑さを思えば、楽勝です。たとえエアコンがなくても・・・。

 ところが、・・というか、最近、バスに乗るたびに、かなりエアコン付きの新車(バス)に当たることが多くなり、ちょっと暑かったりしたときには、バスにエアコンがあるって、やっぱり、全然、違うんだな・・と実感しています。

 今さら、この時代にエアコンのありがたみを感じているのも妙なことだな・・と思いつつも、やっぱり有難いな・・と思うのと同時にこのスピードがフランスにしては、すごいな・・とビックリしているのです。




 欲を言えば、今年(今のところ)、もっとも暑さが苦しかった6月末から7月初旬にかけてこの状態だったら、どんなにか救われただろうに・・とも思うのです。

 2024年のパリオリンピックの直前には、みるみるバスなど(公共交通機関)にも新車が増えたことを覚えていますが、オリンピックが終わってしまった後は、一体、あの新車?どこに行っちゃったんだろう?とも思っていました。

 その、どこかに雲隠れしていた新車がまた、登場しているのか? そんなことは、このバカンス時にあり得ないとは思うのですが、あの猛暑に苦情が殺到して、急ピッチで新車を用意したのか? まあ、どちらにしても有難いことです。

 そもそも乗客はもちろんのこと、あのうだるような猛暑の中、外気以上に暑くなってしまっていたバスの運転手さんには、極めて極悪な労働環境。実際に運転中に熱中症を起こして追突事故まで起こっているのですから、あれは、労働組合(特にRATP(パリ交通公団)などの労働組合は強い)が黙っていないだろうとは思っていました。

 ところが、悲しいかな、フランス人はエアコンというものに慣れていなくて、エアコンが入っているのに、窓を閉めないのです。




 よく見ると、上窓に「このバスはエアコンが入っているので、窓を開けないでください」と貼ってあるのですが、これがまた、見づらく、気付きにくく、しかも、窓を閉めた状態ならば、まだ見えるのですが、窓を開けた状態のときは、ほぼほぼ見えない・・というか気付かれません。

 まあ、現在は、そこまで暑くはないので良いのですが、早くまわりのフランス人にもエアコンが入っているバスの窓は開けない・・開いていたら閉める・・ということを覚えてもらいたいです。


バスのエアコン


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2026年8月22日土曜日

12時間遅延のTGV チケット料金の200%補償で納得できるか?

  


 夏のバカンスシーズンも残りわずかとなってきて、バカンスに出ていたパリジャン・パリジェンヌたちは、少しずつパリに戻ってきます。

 そんな中、アンダイエ(アキテーヌ地域圏ピレネー・アトランティック県)からパリに向かうTGVが落雷による送電線断線のため、数百人の乗客が立ち往生しました。

 立往生といっていいかわからない、なんと12時間の遅延です。

 アンダイエを午後4時に出発した列車は午後9時にパリに到着する予定でした。

 しかし、午後5時15分頃、ランド県ダックス駅を通過した直後、列車が停止。線路の少し先での落雷により架線が切断され、停電が発生したのです。

 ジロンド県は雷雨の黄色警報が発令されていました。

 当然と言えば当然ですが、列車の中は大混乱。

 列車の停止してから再出発するまで約5時間かかり、その後TGVは方向転換して夜中にようやくダクスに到着。夜遅くにダクスに到着すると、SNCFは乗客に「ダクスに留まるか?」、「ボルドーを経由してパリに行くか?」の2つの選択肢を提示しました。

 ボルドー行きを選択した人々は夜中の午前2時頃、ようやくボルドー・サンジャン駅に到着しました。

 ボルドー到着後は宿泊施設が用意されると説明があったにもかかわらず、実際に駅に着くと、何もなく、列車の中で夜を明かし、翌朝まで待つことになったそうです。

 このような非常事態に際してのフランス人の反応というものは、恐ろしい印象があるのですが、監禁状態の中、SNCFは、乗客には夜間キットを提供したと発表したものの、水は配られたものの、軽食は「チーズと変色したタブレ」だったと乗客は証言しています。

 消防隊員や救急隊も稼働していたようですが、まったく十分ではなく、子どもや閉所恐怖症の人の対応に追われ、陣痛が始まってしまった妊婦さんなどが、優先的に避難させられたようです。

 乗客の証言によると、一番、混乱を招いたことは、アナウンス・説明が十分ではなかった点で、見通しが立たない中、乗客が納得できる説明ができない状態であったとしても、乗客を落ち着かせる何らかの説明はやはり必要不可欠なのだったのではないかと思います。

 私はTGVを使って旅行することは、滅多になく、たいていは飛行機に乗ってしまうのですが、やはり、圧倒的にトラブルが多い印象があるわけで、また、フランス人の間で、このような密閉空間に閉じ込められたら・・きっと、大騒ぎになって恐ろしいことになるだろう・・とどこかで思っているところがあるのです。

 今回の12時間遅延に関して、SNCFは、「これらの混乱によって生じた不便を心からお詫びします」と述べ、チケット料金の200%に相当する「特別保障」を発表しています。

 ただ、この特別保障・・まさか払い戻しじゃなくて、金券?じゃないよね・・と今、ちょっと嫌な予感がよぎってゾッとしているのですが・・。


TGV12時間遅延 200%補償


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2026年8月21日金曜日

猛暑が人体に及ぼす有害な影響

  


 今さらではありますが、猛暑が人体に及ぼす有害な影響についての記事をみつけたので、あらためて、自分にも言い聞かす意味で書いています。

 その記事は、まず、最初の冒頭は、「私たちの身体は体温を約37℃に保つために、様々なメカニズムを駆使しています」と始まっていて、その時点で、「あぁ~そうだった・・フランス人の平熱は37℃だった・・」と思い出しました。

 そうなのです・・彼らの平熱は私たち日本人よりも少し高いのです。私の平熱はだいたい36℃、ちなみにフランス人夫の平熱は37℃で、おもしろいことに娘の平熱は36.5℃なんです。

 まあ、それは余談なのですが、・・高温が続くと、これらの防御機構は限界に達し、深刻な健康リスクをもたらす可能性があるのです。

 まず、人体が熱にどのように反応するかというと、人体は体温(平熱)を維持するために、体温調節中枢である視床下部が体温バランスを常に監視しています。体温の上昇を感知すると、視床下部は体温を許容範囲内に保つための一連のメカニズムを活性化します。

 最初に血管拡張が起こし、血流が増加させ熱を拡散させます。また発汗は体温を下げるのに役立ち、体は自然と運動量を減らし、熱産生を抑えようとします。

 なので運動は推奨されません。体は脱水症状になりやすく、一般的に運動中に失われた水分を補給することができません。筋肉もより多くのエネルギーを消費するため、体が疲れ、さらにストレスがかかります。

 しかし、体温調節機能にも限界があり、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるため、発汗の効果が低下します。その結果、体は体温を下げることなく、発汗を続けてしまいます。

 脱水症状も猛暑に伴う主なリスクのひとつです。過剰な発汗は水分とミネラルの喪失につながり、体の機能を阻害する可能性を引き起こします。特に水分不足は体温を一定に保つ体の能力を低下させます。

 十分な血液循環を維持するためには心臓の活動を増加させる必要があるのです。

 これらのメカニズムがもはや十分でなくなると、体温が上昇し、熱中症を引き起こす可能性があります。疲労感、めまい、頭痛、体温が下がらない感覚、全身倦怠感などが起こります。

 この現象が熱中症のなかで最も深刻な形態であり、重症の場合は死に至る可能性もあります。熱中症の持続時間も、その重症度に大きく影響します。

 熱波の頻度と期間の増加は気候変動の影響です。

 WHOによると、熱波に長時間さらされると、累積熱ストレスが生じ、病気や死亡のリスクが高まるということです。

 猛暑の影響は人によって異なり、WHOとフランス公衆衛生局によると、高齢者、乳幼児、慢性疾患のある人、特定の薬を服用している人は、体温調節や水分調節や水分補給の能力が低下している可能性があるため、最も脆弱なグループに含まれます。

 喉が渇くのを待たずに1日1.5リットルの水をこまめに飲むことが大切だということです。

 また、スプレーボトル、濡れタオル、扇風機、シャワーなどで身体を冷やすことも重要です。しかし、冷たいシャワーは体温が急激に下がり過ぎ、熱ショックを起こしてしまうため、避けなければなりません。

 暑いとひたすら苦しいのですが、体の中でどのようなことが起こっているのか?そのメカニズムを知るにつけ、人間の身体ってよくできてるんだなぁ~~と感心すると同時に猛暑対応にはできていないんだなぁ~~ということを思うのでした。


猛暑対応の身体のメカニズム


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