エールフランスは、来年1月から、ヨーロッパ内の一部のフライトで有料機内食を試験的導入することを発表しています。
「これでは、まるで格安航空会社みたいではないか?」と思ったけれど、Figaro紙の報道によれば、これまでの短距離または中距離便での軽食(小さなサンドイッチまたはペストリーと飲み物)は継続され、それに加えて、アラカルトとして、有料の製品が販売されるということらしいです。
この新しいサービスには、「Buy on Board」(BoB)というなまえがつけられ、これが試験的に導入されるのは、とりあえず、パリ⇔ポルトガル便、パリ⇔ヘルシンキ便なのだそうで、格安航空券のように、全ての機内で提供される食料が有料というのとも、また、違うようです。
そもそも、欧州内の移動であれば、特に、今回のパリ⇔ポルトガル便ならば、2時間から2時間半程度、パリ⇔ヘルシンキ便でも3時間前後程度の飛行時間なので、とりわけ食事が必用とも思わないので、機内食があろうとなかろうと、あまり不自由は感じないのですが、ここで、アラカルトとして、何を売ろうとしているのだろうか?というのは、ちょっと興味があります。
格安航空会社の場合は、少しでもコストを削減して、運賃を安く抑えようとしているのだと思いますが、とりあえず、これまでの軽食は継続して、追加のアラカルトを販売することで、格安航空券とは、差別化しているつもりなのか?これにより収益を少しでも上げるつもりなのかは、不明です。
私は、そこまで格安航空会社に詳しいわけではないのですが、前回、乗ったトランザビア航空では、やはり、機内で食べ物の提供がないことはわかっていたので、空港で買ったサンドイッチ(いつもは買わないけど、その時は、大幅に遅延したために、パリの家に帰ってから食べようと思っていた夕食の時間には、まだイタリアにいたため・・)空港でサンドイッチを買って、持っていました。
機内で売っている軽食には、あまり食指が動かないうえに高かったので、やっぱりあらかじめサンドイッチを買っておいて、正解だったとおもいました。
それに比べると、エアフランスの軽食は、まだまだマシなので、本当は、充分だとも思うのですが、まあ、よっぽど、「えっ??それ食べてみたい!」と思うものでも売っているのであれば、買ってみたくなるかもしれません。
しかし、エアフランスは、格安航空券モデルを明らかに意識していると思われるふしがあります。それは、前回、日本に行った際、直行便でなるべく安いフライトを探していたら、エアフランスだったのですが、「おっ!安い!」と思って飛びついたら、荷物が別料金で、値段はいくらだったか忘れましたが、スーツケース1個につき○○ユーロ・・という感じで荷物料金が、別料金の設定でした。
まあ、そんなに荷物を持たない人もいるだろうから、合理的な価格設定といえば、言えないこともないのですが、な~んだ・・とちょっとガッカリ・・スーツケース2個分追加するとJALとかANAよりも若干安いけど・・というくらいで、「え~~?そんなに違わないんだったら、ストライキの可能性が低いJALかANAにしておけば、よかったかも~!」という気もしました。
以前、何度かエアフランスのフライトでは、ストライキにぶちあたり、勝手にフライトを変更されたりしたことがあったので、それ以来、もうその後の変更手続きなどが厄介なので、できるだけ避けていたのです。
そうそう、エアフランスの一番の問題は、私にとっては機内食ではなくて、ストライキなのですが、それは、フランスの航空会社・・ストライキのリスクは避けて通れません。
ほんとうのところ、機内のCAさんの応対とか、適度に緩い感じとか、機内食にしても、そんなにひどいこともなく、航空会社としては、私はどちらかといえば、好きなのですが、いかんせん、ストライキに遭遇する可能性が他の航空会社よりも高いということは、リスキーではあります。
しかし、最近の空港などのストライキを見ていると、やっぱり一番にストライキの影響を受けるのは、ライアンエアーとか、トランザビア、イージージェットなどの格安航空会社からということが多いみたいです(最も、これは空港のストライキの場合ですが・・)。
エアフランスでは、今後、この試験的なケースで成功した場合は、全線共通のサービスになるそうですが、長距離フライト、ビジネスクラスでは、これまでどおりのサービスが継続される予定です。
私の記憶にあるのは、エアフランスで短距離フライトに乗ったのは、大昔、ロンドン⇔パリ区間でしたが、まさかのダブルブッキングされ、どうしよう?と途方に暮れていたら、まさかのグレードアップしてくれて、ビジネスに乗せてくれました。
ビジネスだったので、けっこう良いお食事だったのですが、なんせロンドン⇔パリ線は時間が短いわりには、サービスが遅くて、もう、やたらと慌てて急いで食べなければならなかったのを覚えています。
そもそも、そんなに機内食には、期待していないし、できれば旅先で美味しいものを食べたいので、なんだったら、機内食はなくして、その分、安くしてくれた方が嬉しいくらいですが、けっこうこのオプション有料機内食は、ルフトハンザドイツ航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアー、TAPポルトガル航空などでも導入の動きがあるということで、とりあえずは、この方向で進みそうな気配です。
エアフランス有料機内食
<関連記事>
「フランスの空港管制官のストライキ 飛行機がキャンセルになった場合」
「近いはずのイタリアが・・気が遠くなるほどのフライトの遅延」
「エアフランスのロストバゲージは45日経っても戻らない上に90日後には捜索も打ち切り」
0 コメント:
コメントを投稿