「私たちは、お客様にさらに満足していただくために、一貫した、パーソナライズされた高品質のサービスを提供することに日々取り組んでいます」、「私たちは具体的な9つの取り組みを掲げて絶え間ない動員を続けています!」というRATP(パリ交通公団)の広告をチラッと見て、「こんなの絵にかいた餅になるんだろうな・・」と半ば、あんまり信用せずに読んで行ったら、けっこう知らなかったサービスもあったんだな・・と思ったので、ちょっとだけ書いておくことにしました。
メトロや RER のプラットフォーム、またはバスやトラムの停留所での待ち時間を短縮する取り組みとして、待ち時間はメトロで3分、RER 中央区間で4分、支線で12分を目途に調整しているそうで、メトロ、バス、トラム、RERを年中無休、1日20時間利用できるようにし、ノクティリアンバスは一晩中、利用可能を実施。
ここに関しては、待ち時間はともかく、忘れてはならないのは、ストライキ問題で、なんといってもRATPの一番の問題は何かあるたびに先頭を切ってストライキをお客様そっちのけで、高品質のサービスとはかけ離れたことをやるわけで、待ち時間とか、運行時間などの問題ではなく、この期間は運休だったり間引き運転だったり、大変な迷惑を被るので、この問題を一番に解決してほしいところです。
また、27,000 人の従業員が、身体の不自由な方や障害のある方を歓迎し、サポートするための訓練を受けており、フランス語を話せない方、視覚障害者、聴覚障害のある旅行者を毎日案内しているそうです。
これに関しては、一度、RATPの職員が視覚障害のある女性を案内して、メトロに乗せるために、駅のホームをエスコートしているのを見かけたことがあり、その女性が下りる駅では、その駅の職員が待機して案内するように手配してあるのでご心配なく・・と伝えているのを目撃したことがあり、ずいぶんと親切なんだな・・と感激したことがあります。
フランス語を話せない方・・に対しては、最近は、オリンピック効果?なのか、駅によっては、オリンピックが終わった今でも英語で案内してくれる人が待機している駅もあります。
また、「RATP」のサイト上(仏・英語)では、交通情報や物品を紛失した場合の問い合わせができると言っていますが、これはRATPの問題以前に、メトロなどの公共交通機関で失くしたものが出てくるかどうかは、また別問題です。失くさなくても盗られるのに、自ら紛失したものが出てくる可能性は、限りなく低いです。
そして、これは知らなかったのですが、駅によっては、傘の貸し出しサービスをやっている駅もあるそうです。
また、RATPには、カスタマーサービスがあり、年中無休、3424 (無料通話) で利用できるそうです。
そして、これまたビックリしたのは、RATP ネットワーク全体 (車両とスペース) は毎日清掃および消毒されているのだそうで、そういえば、以前ほど、汚~い!というメトロは見かけなくなった気がします。
また、さらにビックリするのが、「当社は、すべてのエスカレーターとエレベーターの 95% が正しく機能することを保証します」というところで、これは、正しく機能するために修理中・・というのは、カウントされるのだろうか?とちょっと、いじわるに思いますが、100%と言わないところがなかなかリアルです。
また、セキュリティに関しては、セキュリティ専門の 1,000 人以上の職員と50,000 台を超えるカメラが駅や車両に配備され、24 時間年中無休で運用される指揮所を通じて操作されているそうで、ジェンダーに基づく暴力や性暴力との戦いのために、特別に職員を訓練しているそうです。
また、85のRER駅と地下鉄駅にはWIFIを導入しているそうです。
いずれにしても、RATPのクォリティはオリンピックを機に格段にアップしたのは、事実で、車両はずいぶん新車に切り替わったし、少なくとも期間中はほんとに清潔できれいになりました。
「やれば、できるじゃん!」とも思いましたが、正直、これが維持できるかどうかは、あんまり期待はしていませんが、少しは、改善されていく方向なのかな?とは思います。
現在、RATPの社長は、数期前の首相だったカステックス氏で、彼自身、時々なのかはわかりませんが、メトロを利用しているようで、私も一度、見かけて「お~~っ!」となりました。
あまりにふつうに、一般の乗客に溶け込んで、乗っていらっしゃったので、びっくりしたのですが、こんな風に社長自ら、現状をご覧になっているのかもしれません。
RATPのサービス
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