海外在住者にとって、日本に一時帰国するときには、買って帰りたいものが山ほどあって、日本に行く前から、思いつくたびにリストアップして、日本滞在中に欲しいものを買い集めて、持って帰ります。
私の場合は、その大部分は食料品なので、必ずしも全ての人と同じとは思ってはいませんが、逆に?外国人だって絶対に欲しいだろうし、大々的に日本から輸出して、こちらで事業展開してくれたらいいのに・・と思うものもあります。
最近、自民党の総裁選挙の答弁などを聞いていると日本の国力が低下したとか、経済を上向きに・・などと話しているのを耳にしますが、まさに海外にいても、海外での日本製品が減ったのは、実感するところでもあります。
一番、わかりやすいのは家電のお店で、私がフランスに来たばかりの頃、25年くらいまえは、電気屋さんに行けば、SONYをはじめとした日本の製品がずらーっと並んでいて、なんだか誇らしい気もちになったものですが、今は、日本の製品はほぼほぼみかけなくなりました。
ルーブル美術館などに行っても、大きく日本企業が名前を連ね、ここは日本の美術館か?と思うほど、逆に興ざめな思いをしたくらいですが、それもすっかりなくなりました。
現在、こちらで、日本企業の名前を頻繁に見かけるのは、TOYOTAくらいなもので、かろうじて、この間のオリンピックの際のスポンサーでもあったブリヂストンくらいでしょうか? あとは、日本食ブームですっかり市民権を得た感じのお醤油 Kikkomanも頑張っている感じ・・あとはマンガ・アニメですが、日本企業!というのかはわかりません。
でも、日本に行って、ここぞとばかりにフランスに持って帰りたいものは山ほどあり、故人の嗜好で選ぶ食料品は別として、フランスで事業展開したら、きっと売れるだろうな・・と思うものは、薬です。薬といっても、やばい薬ではなく、特に私がいつも買って帰るのは、目薬とかゆみ止めの薬、胃腸薬などなどの簡単な薬です。
目薬は、日本のように簡単に使用できる目がスッキリするような目薬はなく、また、最近、温暖化の影響で夏に虫さされが増えたにもかかわらず、即効性というか、かゆみが一瞬にしておさまるような虫さされの薬があまり、ありません。
以前は湿布薬なども買ってかえっていましたが、とにかく、なんというか、薬というか、身体を心地よい状態にする・・程度の薬がなかなかありません。つまり、日本のマツモトキヨシとか、ドラッグストアーにあるような商品があったらいいのに・・と思います。
薬のため、輸出入の規制があり、難しいのかもしれませんが、最近、日本に行くと、渋谷などには、たくさんのドラッグストアーができていて、免税可能!などという看板を掲げているので、外国人の需要はそれなりにあるのだと思います。
フランスの薬局は、ビオコスメなどのお店と併設している場合はともかく、日本のようなドラッグストアのようなお店ではなく、処方箋があれば、奥から出してきてくれますが、その多くは同じ薬が横並びにいくつもある、実に退屈なお店です。
以前は、保険でカバーされるために、薬屋さんやメガネ屋さんは、隆盛だった時期もありましたが、最近は保険にさえも入らない人も増えたためか、メガネ屋さんも数が減ったし、薬局も減少の一途を辿っているそうで、なにか起死回生の手が必用なようです。
たしかに日本の薬局は、私は、ぜひ、買って帰りたい、目薬や虫さされの薬の他、ヘアカラーや温泉の素からキャットフードまで、欲しいものがたくさんあって、新しいものもたくさんあって、フランスのビオコスメのお店よりもずっと楽しいです。
日本には、あたりまえのようにあるもので、海外には、ないものが実はまだまだたくさんあるので、そういう製品を作り出している日本の企業は、まだまだ海外に市場を拡大できるチャンスがあると思っています。
他にも、日本食がこれだけ人気で、おにぎりなんて飛ぶように売れているし、美味しい日本米をバンバン輸出してほしいし、日本の多彩でバラエティに富み、便利な冷凍食品が進出したら、どれだけ人気だろう!などとも思います。
以前の家電や自動車のように大きなものではありませんが、それでも、まだまだ、あたりまえに日本にあるもので海外に売れるものは、たくさんあると思っています。
がんばれ!日本!
日本の薬
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