2022年4月4日月曜日

一時帰国の楽しみ 日本での食事 やっぱり日本は美味しい

  


 海外生活をしていて、日本へ一時帰国をする際に、最も楽しみにしていることの一つは、日本での食事です。いつもなら、本当に一時帰国する前に「食べたいものリスト」、「買い物(主に食品)リスト」を用意して、それを元にスケジュールを組んでいくといっても過言ではないのですが、今回ばかりは、コロナ禍、戦時下ということもあり、大幅に予定が狂わされています。

 そもそも今回の一時帰国の日本入国後直後に娘が機内濃厚接触者になって、1週間近く行動制限をかけられたことで、外出、外食がほぼできなくなったことで、もう予定はぐちゃぐちゃで、その他の予定も押し押しの状態。

 それでも、その行動制限から解放されたら、友人との会食の約束があったにもかかわらず、今度は友人の方のコロナウィルス感染者濃厚接触に伴いキャンセル。もう、今回は一時帰国をしたにもかかわらず、入国後もトラブル続き・・。

 しかし、それ以外にもやらなければならないことを着々と進めていく中の救世主は、やはり、毎回、帰国するたびに、極上の食事を用意してくれる従姉妹の一人です。

 彼女は、本当に食べることに関して、並々ならぬ情熱を持っている従姉妹。(先日ご紹介した従姉妹のお姉様)彼女が季節によって、用意してくれる食卓は、もはや素人のレベルを遥かに超えた、ちょっとそこらのレストランとは比較にならないほどのクォリティー。

 青森から魚を取り寄せ、山形から米沢牛を取り寄せ、季節の野菜、ふきやたけのこ、そら豆などを使って、丁寧にとった出汁でいくつものお料理を用意していてくれていました。

 それらは、パリでは決して手に入らないものばかり・・娘などは、前の晩からエクササイズをして体調を整えて臨むという力の入れよう。

 彼女が用意してくれた数々のお料理は、どれ一つをとっても、微塵も手をぬいていないことがわかる絶品で、私だったら、せいぜいそのどれかを作るといっても1日一つが精一杯。

 もう食卓を目にしただけで、私たちは興奮状態。ひと目見ただけで、味は絶対に間違いないことでこんなに一度に日本ならではの食材を最高の状態で、気のおけない親族で食べる食事は、これまでの数々のトラブルを一瞬でふっとばしてくれるほどの楽しい時間でした。

 青森産のまぐろ、ほたて、いか、あわび、ひらめなどのお刺身を日本酒とともに、一つ一つ丁寧に味わい、食事の時間が過ぎていくのに追いつかない気持ち。

 しかも、このクォリティーにして、この量??とあり得ないほどのお刺身は、あっという間になくなったかと思うと、今度は米沢牛。もう彼女は、青森や山形と直にやりとりをしていて、この山形の佐藤牛肉店というお店は、山形の人でも知る人ぞ知るという名店だそうで、そんなお店とも、個人的につながっているために、後日、確認の電話がかかってくるとか・・。

  


 今回は、食事が終わった頃にまさかの山形からの電話。電話をかわってもらって、直接、お礼を申し上げたのでした。

 今や和牛といえば、パリでも今や一つのブランドのようになっているものの、それは、もうパリのそれとは、別の動物の肉ではないか?と感じてしまうほどのもの・・。

 ここ2年間、日本に来れなかった時間を一瞬で、取り戻したような気持ちになりました。

 ここのところ、あまり量を食べられなくなって来た・・と感じていた私ですが、この日ばかりは、「もうお腹いっぱい・・」と感じる満腹中枢が私の「食べたい!」という食い意地に破壊され、なぜだか永遠に食べ続けることができる感じで食べ続け、普段なら、もう絶対無理なはずの最後の白いご飯(土鍋で炊いて、おひつに保存)まで、ペロリと平らげてしまったのでした。

 おまけに、一昨日に、パリに持ち帰るための買い出しを始めていて、どうしても持って帰りたかったけど、見つけることができなかった食材を彼女は見事に網羅して揃えてくれており、お土産まで持たせてくれるというまさに神。

 帰宅途中、車の中から夜桜を見ながら、幸せな気分で家に戻った頃に、私の食い意地のために壊れていた満腹中枢がようやく働き出し、一瞬、動けないのではないか?というお腹いっぱいの状態になったのでした。

 ともかくも、長距離フライト、その後の突然の行動制限などの数々のトラブルも彼女の用意してくれた絶品ディナーがすべて取り戻してくれました。

 いつもいつも、ありがとう。

 私も誰かがパリに来てくれた時には、彼女ほどはできなくとも、精一杯のホスピタリティーで迎えなければ・・と思うのでした。


一時帰国の日本の食事


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