私は、しばらくロンドンにいたこともあって、なんとなく懐かしさもあって、イギリスのスーパーマーケットM&S マークス&スペンサーが好きで、時々、思い出したころに行ってみては、マフィンとかパンとかクッキーとか、スナック類とか紅茶とかをに買いに行っていました。
ブレグジット前までは、パリ市内にはいくつもあったこのお店、ブレグジット後には、がっくり店舗数も減って、残った店舗内でも品数がグッと減ってしまいました。
それでも、私の欲しいものは、ギリギリ存在していたので、生き残ったM&Sは、もうずっと、存在し続けるのだと思っていました。
「そういえば、最近、M&Sに行ってなかったな・・パンと紅茶、買いに行こう!」と急に思い立って、買い物に出かけたモンパルナス駅。これまでも、MONOPRIX(モノプリ)(パリのスーパーマーケットチェーン)の一部のスペースにM&Sの商品がおかれていたのですが、このコーナーがすっぽり消失して、ただのモノプリになっており、大ショック!
俄かに信じ難い光景に、こんなことってあるのかしら?とないものはないのに、一応、店員さんに、「もうM&Sの商品おいてないんですか?」と聞いたら、「もう全て、撤廃しました・・」と。
大げさではありますが、フランスのパンとも違い、最近、少しブームみたいになった日本の高級食パンや菓子パンなどとも違い、イギリスのパン、マフィン、スコーン、クッキーなどは、それなりに独特なもので、たまに食べるのを実はとても楽しみにしていたので、これがなくなってしまったのは、大変ショックでした。
たかがスーパーのパンごときに大げさなのですが、私の中では大変にショッキングなことでした。
モンパルナス駅には、このM&Sの他に、ボルドーのカヌレ屋さんなどもあって、ついでにいくつかの食料品等の調達ができるので、便利に利用していました。
まさかのM&S消滅に、未練がましく、店員さんの元に戻って、「パリで他にM&Sのお店はどこにありますか?」と聞いてみたら、「La Defense ラ・デファンス」に一店舗だけ残っているはず・・でも、そこも、あんまり商品ないかもしれないわよ・・とのことで、こうなったら、ラ・デファンスでもなんでも行ってやろう!と、そのまま手ぶらで帰るのも忍びなく、ラ・デファンスへ行きました。
ところが、ラ・デファンスのM&Sも実はもう消滅していました。サイト上には、まだ、存在しているように出ていますが、実際にはありません。
あとは、たしか、空港にあったはず・・と思いましたが、さすがに空港まで行くのは、億劫で、しかも、クチコミの中で「空港のモノプリの中にあったはずのM&Sがない!!サイトには、載ってるのに・・」というものがあり、こりゃ、全部、消えちゃったのかも・・と思っています。
それにしても、ほんのちょっとでしたが、少しはイギリスを感じられる身近な空間だったM&S(マークス&スペンサー)がなくなっちゃったなんて、ほんのちょっとのことなんですが、想像以上にショックを受けております。
あたりまえのようにずっと存在し続けるものはなく、ある日突然、あるはずのものがなくなることってあるのです。
M&S(マークス&スペンサー)パリ撤退
<関連記事>
「モンパルナス駅でお買い物 M&S カヌレ ヨーグルトソフトクリーム」
「ブレグジット(Brexit)がもたらす混乱 M&S(マークス&スペンサー)がパリから消えていく」
「私の私的な外出の大半は食べることが目的 最近のマイブームは、モンパルナス駅」