2020年7月30日木曜日

フランス人があまり食べないもの





 日本には、ごくごく普通にあって、皆、わりと食べるであろうもので、そういえば、意外にも、フランス人があまり食べないな・・というものは、結構、あります。

 例えば、「コンビーフ」。今や日本人とて、そんなに食べているかと言えば、そうでもないかもしれませんが、まあ、普通にコンビーフを知らない人は、いないだろうし、まあ、たまには、食べるという程度かもしれません。

 先日、ツイッターで、「このコンビーフ、美味しいです」というツイートが回っていて、家の近くには、そのお店がないので、まあ、今度、出かけて通りかかったら買ってみよう・・と思っていて、この間、たまたま見つけて、「あ〜これこれこれ!」と思って買ってきたコンビーフを娘と二人で食べていました。二人でコンビーフを食べながら、そう言えば、コンビーフってフランス人、食べないね・・知らない人もいるんじゃない?・・なんて話になりました。

 普通のスーパーマーケットでも、コンビーフは、売っていることは売っているのですが、非常に存在感が薄く、ごくごく目立たない場所に追いやられていることが多いのです。我が家も何年かに一度、思い出したように買う程度で、しかも、これまで買ってみたコンビーフは大して美味しくもありませんでした。

 今日、食べてみたコンビーフは、これまでフランスで食べたコンビーフの中では一番、美味しくて、いつも、すぐに成分を確かめる習慣のある娘が、「これは、牛のほお肉と心臓でできてるんだ・・」と不思議そうにしていました。

 フランスには、パテやテリーヌ、フォアグラなどがあるので、おそらくコンビーフには、目がいかないのかもしれないし、うちの夫のようにアメリカのものと言えば、目の敵にして、「身体に悪い!」と毛嫌いするような、ある一定以上の年齢の人がフランスには、少なからずいることも確かです。(パテやテリーヌ、フォアグラも、身体にいいとは、思えないけど・・)

 そして、スーパーマーケットのコンビーフの並んでいる棚の近くには、SPAM(スパム)が置いてあります。(日本では、スパムのおにぎりとか、今やコンビニなどでもあるほど人気のようですが・・)このスパムもフランスでは、コンビーフと同じような存在です。おそらく、コンビーフもスパムも、その存在さえ知らない人が少なくないと思われます。

 また、夏といえば、「とうもろこし」。私は、とうもろこしが大好きなのですが、フランス人は、缶詰のコーンをサラダに散らす程度にしか食べません。夫に言わせれば、「とうもろこしは、もともとブタのえさ」だと言います。

 だからかどうかは、わかりませんが、コーンスープというものもありません。フランス人は、スープが好きで、色々な種類のスープがあり、スーパーマーケットなどでも、スープ売り場は、相当なスペースを取っているのにも関わらず、コーンスープはありません。とても残念なことです。コーンスープに関して言えば、おそらく知らないだけで、食べてみれば、絶対にフランス人も大好きな味だと思います。うちの夫も日本のコーンスープが大好きです。

 あとは、アイスキャンディー。フランスにもアイスキャンディーがないことはありませんが、種類も乏しく、なかなか、これは!と思うものに出会いません。先日、モヒート味のアイスキャンディーを見つけました!)だいたい、フランス人は、アイスキャンディーよりも、圧倒的にアイスクリームが好きで、アイスクリームでなくとも、せいぜい、ソルベ(シャーベット)です。

 フランス人の好みで言えば、スイカよりもメロン、ゼリーよりもムースやクレーム類(クレームブリュレのようなものやヨーグルトやフロマージュブランなど)が圧倒的に好きなようです。ですから、日本のようにぷるぷるのゼリーなどもないし、ゼラチンでさえも、板状の使いにくいゼラチンが売られています。

 フランス人は、フランスのものが好きで、食べ物に関しては、かなり保守的です。(食べ物だけではないかも・・?)

 こうして見ると、コンビーフとパテは、どっこいどっこいとしても、つくづく、フランス人は、さっぱり味よりも濃厚な糖度の高いものがお好みのようで、この食生活で以外にも長生きなフランス人。彼らの健康維持は、食生活よりも、やはり長期間のストレスフリーなバカンスなのかもしれません。

<関連>「フランス人はとうもろこしをブタのえさだと思っている」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/07/blog-post_89.html

 

 

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