ヨーロッパ各国のコロナウィルス感染拡大への対応強化
今回のコロナウィルスのパンデミックでは、被害も大きかったヨーロッパに、明らかに第2波が訪れつつあります。7月に入ってからの感染者の増加は、国によって、差はあるものの、どの国もかなりの割合で増加が認められるため、各国がその具体的な対応を始めました。
現在、ヨーロッパの中でも一番、感染が増加しているのは、スペインで、イギリスもスペインを旅行をするのに安全な国のリストからスペインを外しましたし、フランスのジャン・カステック首相もスペインのカタルーニャ地方にはいかないようにと発言したりで、周囲のヨーロッパの国もスペインを警戒しています。
スペインは、ここ一週間で90%近く感染者が増加しており、特にカタルーニャ地方、アラゴン州、ナバラ州のこの3つの地域は、特に深刻な状況になっています。この状況を受けて、スペインは、外でもマスク着用義務化、10人以上の集まりの禁止、ディスコやナイトクラブは1時半に閉店(カタルーニャ地方などでは、閉鎖)などの規制措置をとりました。
ドイツは、感染者の増加率は、30%程度ですが、政府は非常に深刻な状況だと認識しており、人との間隔は、1.5m以上取ること、それが不可能な場合は、マスクをすること、スペイン(特に危険な3ヶ所の地域)には、行かないこと、旅行者には必ず検査をすること等の措置を発表しています。
中でもベルギーは、非常に厳しく受け止めており、できる限りテレワークをすること、外でもマスクをすること、買い物は、できる限り一人で行くこと、バーやレストランは、23時30分から6時までは、営業禁止、クラスターが起こった場合に備えて、顧客の氏名と連絡先を保管することなどの措置を今後4週間続けるとし、これで状況が改善しない場合は、再ロックダウンを検討するとしています。
フランスは、先週一週間の感染者数が6000人近くまで増加しており、一週間単位での増加率は50%ほどに上昇しています。ところが、フランスは、屋内でのマスク着用が義務化されたのみで、他の対策は何も発表されていません。
テレビなどでも、ドイツでは・・スペインでは・・ベルギーでは・・と隣国の第2波の深刻な状況とその対策を紹介していますが、当の本人(国)も十分に危険な状況ながら、まるで、対岸の火事のような様子で、まるで自国は問題がないかの如く余裕でいるのがどうにももどかしくてなりません。この危機感の違いは、どこから来るのでしょうか?
実際に今、ドイツやイギリスなどのヨーロッパの隣国が一番危険としているスペインのカタルーニャ地方、アラゴン州、ナバラ州は、スペインでもフランスと隣接している地域なのです。
感染対策は、早め早めの対応が何よりで、今、まさにバカンスで皆、浮き足立っているフランスと、ドイツやベルギーなどの国々の対応を見ていると、アリとキリギリスのようだと思ってしまいます。
緊張感は、長くは続きづらいものではありますが、フランスにももう少し、警戒体制をとってもらいたいと、「ちゃんとしようよ!」と、私は、学級委員のようなことばかり、思ってしまうのです。
<関連>
「フランス(ヨーロッパ)でコロナウィルスが広まる理由」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/03/blog-post_19.html
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