2020年7月6日月曜日

同い年の小池百合子都知事と仏大統領夫人のブリジット・マクロン 注目される二人の違い


Brigitte et Emmanuel Macron, un couple présidentiel


 東京都知事に小池百合子氏が再選されて、そのニュースを見ていたら、彼女のプロフィールが改めて、公開されていて、「67歳」とあったのを見て、「ブリジット・マクロンと同い年なんだ!」と私は、妙な感想を持ちました。

 東京都知事とフランスのファーストレディーという、国も立場も違う二人ですが、どちらも、それなりに世界的にも注目される二人が同い年ということに、なんだか妙な驚きを覚えたのです。調べてみると、正確に言えば、もう少しすると東京都知事の方が一つ年上になりますが、その年代の女性が堂々と世に出て活躍されていることは、同じ女性として、嬉しいことです。

 私は、フランスにいるので、どちらかというと、ブリジット・マクロンの方がテレビや雑誌などでも見かける機会が多く、目にする機会も多いのです。そうでなければ、小池百合子67歳・・と聞いて、ブリジット・マクロンと一緒だ!とは、思いません。

 ブリジット・マクロンは、マカロンで有名な老舗のショコラティエのブルジョアの家に生まれ育ち、21歳の時に一度目の結婚をして、3人の子供をもうけ、当時、彼女が教師として勤務していた高校で、15歳のマクロン少年と出会い、なんとマクロン少年は、17歳で当時、既婚者であった彼女にプロポーズ。(彼女は、当時42歳)

 当時の高校でスキャンダルになり、マクロンは、パリのさらに優秀な高校へ転校しますが、なんと、彼女もその後、パリに転職しています。それから間も無く、彼女の離婚が成立した翌年に、彼女は、マクロンと結婚しました。

 マクロンの政界進出とともに、25歳の年齢差のカップル、しかも、二人が出会った当初は、彼女は既婚者であったというスキャンダラスな取り上げられ方をしましたが、そこあは、フランス、必ずしも致命的なスキャンダルとはならず、むしろ、ブリジット・マクロンは、「ブリジット・マニア」「フェノメノン・ブリジット」などと、好意的な印象を持たれるようになりました。
 今では、マクロン大統領以上に好感度が高いかもしれません。

 ファーストレディーということから、そのファッションなども頻繁に注目され、つい先日の統一地方選挙の投票に向かう際に彼女が持っていたバッグは、2710ユーロのルイ・ヴィトンのインペリアルサフランのショルダーバッグだった・・などと書かれていました。

 彼女のファッションは、全体的にシンプルで控えめですが、シンプルながらも、どこかに必ずエスプリが効いていて、何よりも67歳という年齢を感じさせない圧倒的なスタイルをキープしており、膝上丈のワンピースやスカートが多く、あくまでも自分のファッションスタイルを貫いているように見えます。(彼女は、ルイ・ヴィトンがお好み?のようで、ワンピースやバッグもルイ・ヴィトンのものが多いです)

 しかし、彼女のファッションは、決して派手すぎることはなく、彼女自身が自分のことを「私は、ファーストでもなければ、ラストでもない、私は、私。」「夫婦で一つだとしても、ハッキリしていることは国民が選んだのは、夫であって、私ではない。」と言っていることが、彼女のファッションや立ち振る舞いにも表れているような気がするのです。

 彼女の恋愛・結婚は、なかなかなドラマチックなものにも関わらず、彼女自身が絶世の美女というわけでもなく、ギラギラした感じもなく、しかし、静かに自分を貫いていることに多くの国民が共感するのは、彼女の知性と、自由さと、控えめに振る舞いながらも情熱的で、マクロン大統領が大統領選で勝利した際には、「ブリジット、あなたなしで今の私はいない」と言わしめた彼女の女としての、そして人間としてのチカラに違いありません。

 立場も違いますが、東京都知事もブリジット・マクロンのように、愛を貫くパートナーがいたら、もう少し、好感度も上がるかもしれない・・などと、同い年の二人を見て、下世話なことを思ったのでした。



<関連>「美しく歳を重ねるフランス人のマダム」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/08/blog-post_52.html
 






 

 








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