フランスで7月1日から変わること
7月1日からEU諸国は、一部の国に対しての渡航制限を解除しましたが、7月1日から変わることは、フランスでは、他にもあるようです。
現在、発表されているのは、主にコロナウィルスによる経済的打撃への一部の社会保証のような内容です。
・ガス代 規制料金の 6.8% 減額
・育児休暇 集中治療室に入院した赤ちゃんの親への連続30日の育児休暇
・救急および病院の医療スタッフに対する固定リスク保証100ユーロ
(約30000人の医療従事者が恩恵を受ける)
・パリ及びパリ周辺地域の一部での排気ガスを多量に排出する車両の禁止地域の設定
・失業手当給付金 0.7%アップ(例:最小割り当て給付金29.06→29.26/日)
(94%の失業者に該当する)
・銀行手数料 インシデントコストの上限は20ユーロ/月、200ユーロ/年
経済貧窮者に3ユーロ/月の基本サービスを保証
・その他、不動産ローン、ゼロ金利のローンなど
テレビのニュースで流れてくる、ルノーやエアバスなどの大規模な人員削減計画、老舗フォションの破産申請、医療従事者のデモ、6月というのに異様に暑かった気候・・などなどを考えれば、それらを反映している内容の発表であるとは、思います。
しかし、「7月から変わること」と聞いて、私が何となくイメージしたものとは、大きくかけ離れていました。でも、考えてみれば、ロックダウンが解除になって間もないのに、そんなに多くを求めることは無理なのかもしれません。
全く経済のストップした2ヶ月間の痛手は、あまりにも大きく、今後も当分は、回復が望めないことからも、今回発表になった内容で多くが変わるとは思えず、恩恵を受けると記されている100ユーロの保証も医療従事者が求めていることではないわけで、この経済危機が一体、どれほどのものなのか?いつまで続くのかは、本当に不安になります。
このままだと、まず、回復するのは、デモの勢いくらいなものです。デモが起きれば人も集まり、また、感染も広まります。
7月に入ってのフランスの新規感染者は、再び上昇し、一日で819人(7月1日)です。このような状況を見ていると、社会はどうあっても、自分は、自分で規範を作って、自分は、自分で守り、今できることを着実にやっていくしかありません。
社会に期待するのではなく、たくさんの情報を得て、自分で考え、判断すること。社会が変わることよりも自分自身を強く持つことの大切さを、この発表を見て改めて思うのでした。
<関連>「子供に自分で考えることを学ばせるためにすること」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/07/blog-post_95.html
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