フランスのソルド・盛り上がらないバーゲンの初日
革命記念日の祭日・パリ祭が終わって、延期になっていた夏のSOLDES(ソルド)(バーゲン)が全国、一斉に始まりました。例年ならば、夏のSOLDES(ソルド)(バーゲン)は、6月最後の週の水曜日から4週間と決められています。6月24日に始まるはずの夏のソルドが3週間延期になってしまったことで、その間に、お客さんの大半は、バカンスに出てしまいました。
それにしても、ここ数年のバーゲンは、以前に比べるとすっかり盛り上がりがなくなり、そういう私も、もはや大して欲しいものもなく、今日は、フライパンが欲しくて、近所のコマーシャルセンターを覗きに行ったのですが、以前では、考えられないようなバーゲンの初日、お客さんも大したことないなら、お店側もバーゲンというのに、やる気あんのかよ?という感じです。
だいたい、バーゲン時期は、お客さんもお店側も戦闘体制だったのは、昔の話で、お客さんも少なければ、店員さんさえもバカンスに出てしまって、通常よりも少ないくらいなのです。
フランスでは、バカンスが最優先、ソルドの開始が延期になったからといって、バカンスの予定を延期する人は、いません。
その上、ここ数年、ネットショッピングの割合が増加していたのに加えて、ロックダウンで、さらにこの傾向に拍車がかかり、何もソルドの時期に足を運んで買い物に行かなくてもネット上でもソルドは、やっています。「せめて、洋服くらい、自分で着てみてから買いたいじゃない!」という私に、娘は、「買ってみて、着てみて、気に入らなかったら、返品すればいい・・今は、それが簡単にできるようになってるの!」とバッサリ。
ただでさえ、配送事情が悪く、全ての手続きがトラブルの素になるフランスで、ネットで買い物したものが、ちゃんと届くかどうかも心配な私と違って、さすがにフランスで育ってきた娘、そんなトラブルがあろうと、モノともしない逞しさです。
ともかく経済再開のためにロックダウンを解除したものの、どうにも怪しげな感染状況(今もフランスは、1日の新規感染者数は、500人前後の日が続いています)のために、ソルドの開始日を延期したものの、バカンスは7月初めに解禁になり、国内移動のTGV(新幹線)は、ほぼ、満席状態。
感染状況を鑑みて、押したり、引いたり、ワリを食ったのは、バーゲンを控えていた店舗のようで、すでにバーゲンを待つまでもなく、閉店に追い込まれた店舗も少なくはなく、第2波の心配は、当分、続きそうで、昨年末からのデモやストライキでお店を開けられなかったり、売り上げが伸びなかった上に、国民のネットショッピングへの移行。たくさんの在庫を抱えた店舗はさらに厳しい状況に追い込まれていくことでしょう。
ビッグネームの老舗やブランドでさえも危機に立たされています。
フランスのネット上では、ロックダウン解除とともに、国内のあちこちの店舗で行列ができたというZARAでさえ、今年のソルドは、1分で終わった・・最悪・・などと、ブーイングが上がっています。
ショッピングのように、コロナとともに、変わっていく業界もこれから多々出てくることでしょう。コロナとともに、たくさんの人の暮らしも変わっていくのだ・・とソルドの初日に、またあらためて思うのでした。
<関連>
「フランス・夏のソルド(バーゲン)は、コロナウィルスの影響で7月15日に延期」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/06/blog-post_23.html
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