フランス・夏のソルド(バーゲン)は、コロナウィルスの影響で7月15日に延期
フランスでは、例年ならば、夏のSOLDES(ソルド)(バーゲン)は、6月最後の週の水曜日から4週間と決められています。今年は、昨年末からのデモやストライキでお店を開けられなかったり、売り上げが伸びなかったことに加え、従来ならば、春夏物の新作が出回る時期にロックダウン状態だったので、さぞかし、在庫処分のための掘り出し物が期待できるかと思っていました。
本来ならば、6月24日(水)に始まるはずのソルドの下見にでも出かけようかと思い、とりあえず、今年のソルドの開始日を調べたところ、経済財政省からの通達が出ていて、(フランスでは、夏・冬のバーゲンの時期が法律で決められています)2020年夏のソルドは、コロナウィルスの影響により、7月15日(水)からの4週間、8月11日(火)までに変更されていました。
しかし、実際には、各店舗の経営は、火の車で、この期日を待つことなく、「SOLDES」という言葉を使わずに、スペシャルオファーとか色々な言葉を使って、値下げして、セールを行っていて、悲惨なお店では、閉店セールなどもやっています。
今年の夏は、バカンスに出ない人も、例年よりは、多いだろうし、(フランス人のことだから、案外、結構、行ける範囲内でバカンスに出かける人も多いかもしれません)その分を夏のソルドの消費に回す・・なんてこともあり得ないこともありません。
例年ならば、春夏物の新作が出回り始めるのが、2月から3月にかけてですから、今年発表の予定?もしくは、発表したばかりだったはずのヌーベルコレクションは、ちょうど、新しいものが出回るはずの時期にロックダウン状態であったわけですから、ほとんど日の目を見ないまま、デモデ(流行から外れた状態)になってしまったわけです。
ロックダウンが解除になった途端に、とにかく買い物をしたかった人で、フランス各地のZARAなどでは、行列ができるほどだったそうですが、そんなお店は、例外で、ほとんどのお店は、新作が届いて、荷ほどきをして、お店に陳列した状態のまま数ヶ月を過ごしたはずで、まもなく届くはずの秋冬物の注文の調整を行いつつ、今年の春夏物の処分に頭を抱えていることと思います。
皮肉なことに、フランスは、なんでもスローで、古いものに価値を認め、大切に使う人々ですが、ことファッション・化粧品業界に関しては、春夏、秋冬と大きくは年に2回、一年以上前から翌年のモードは、決まっており、次から次へと新作が発表されます。
まあ、他の業界に比べて、サイクルが早いことは、どこの国でも同じだと思いますが、ファッションなどの流行り物に関しては、時を逃せば、流行遅れになり、価値も激減するので、その分、この半年から一年にかけては、動向が読みづらく、厳しいものとなるに違いありません。
私にとっては、新作がいきなりバーゲン価格で買えるのですから、またとないチャンスでもありますが、長いこと篭っていて、今年は、どんなものが出ているのか、街中の人々がどんなファッションをしているのかも見ていませんので、購買意欲も今ひとつ湧きませんが、7月15日まで猶予ができたことで、少し下見の時間ができました。
ソルドは、初日、最初の週末と一週間ごとに値下げ幅を大きくしていくため、叩き売り状態になる最後の週が狙い目です。フランス人も、もうあまりマスクをしている人がいないので、マスクの叩き売りもあり得るかもしれません。(笑)
とはいえ、外出を控えるようになって、今ひとつ購買意欲が湧かなくなって、ロックダウン解除以来、毎日のように騒がれているデモや音楽祭での人混みを鑑みると、案外、延期した7月15日には、再びロックダウン・外出制限状態になっていたりすることもあり得ないこともないかもしれません。
<関連>「フランスのモードの世界」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/08/blog-post_22.html
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