コロナウィルスに振り回された娘の教習所通いが再開 今のフランスの教習所はUberみたいになっている
ロックダウンが解除になって、最近、娘がフランスの自動車運転免許取得のための教習所通いを再開しました。そもそも、娘と運転免許は、つくづく相性が悪いというか、タイミングがことごとく悪いのです。
彼女が最初に免許を取ると言い出したのは、18歳の時で、しかも、自動車の運転免許ではなく、バイクの免許を取ると言い出したのです。
そもそも彼女は、柄にもなく、車などの乗り物が苦手で、特に長距離を移動する場合の自動車での移動や、スキー合宿に行ったりするときに乗らざるを得なかった長距離バスや、ナポリからカプリやイスキア島へ移動したりする比較的小さな船なども苦手で、長いこと、乗り物酔いに悩まされてきたので、車というものがあまり好きではなく、車は嫌いだったはずなのに、それでもバイクなら・・と言い出したのです。
飛行機やTGVなどは、大丈夫なので、恐らくガソリンの匂いがダメなのかもしれません。これは、彼女の義理のお兄さんも同じなので、もしかしたら、主人の方の家系なのかもしれません。
とにかく、最初は、車は嫌いだから、バイクの免許を取りたいと言い出したときには、私は、恐らく多くの世間の親が思うように、「危ないから、やめて! 私は、お金は、出さないからね!」と言って、反対しましたが、彼女の意思は硬く、娘は、自分で、それまでお小遣いやお年玉を貯めていた貯金を使って、バイクの教習所に申し込みをしてしまったのです。
それが、18歳の2月頃のことです。その頃、彼女は、グランエコール進学のためのプレパー(準備学校)に通っており、当然、学校の勉強は、想像以上に猛烈に忙しく、申し込みをしただけで、結局、教習所通いは、できないまま、時間は過ぎて行きました。
そして、翌年の11月になって、連休か何かでポッコリ空いた4日間だけ、集中的に勉強して、あっさり筆記試験(交通法規)だけは、受かっていました。
しかし、またさらに翌年、時間ができてから、短期間、教習所通いを始めたものの、結局、その後のグランエコールが地方の学校に決まり、教習所通いは、断念せざるを得なくなりました。
そして、昨年になって、将来の就職を考え始めた娘は、筆記試験も通っていることだし、この際、自動車に切り替えて、CVに自動車の運転免許があることを書き加えたいと言い出し、当時、彼女が住んでいた地方で、自動車の運転免許を取ると言い出し、(交通法規に関する筆記試験は、バイクに挑戦したときにすでに合格していたものが、そのまま適用され、実技試験に進める有効期限が5年間あります。)教習所に通い始めたのが、今年の2月。
しかし、3月半ばにロックダウンになって、教習所通いは、再び中断してしまい、ほとほと、免許とは、縁がないんだね・・と話していました。
彼女の本業である学校での授業のカリキュラムも全て終了し、(残りの一年は、スタージュや留学等の予定で学校には、行かない)彼女は、パリに戻ってきました。本来ならば、6月からは、ロンドンにスタージュに行く予定になっていたのに、それもリモートワークに切り替わって、彼女は、今、パリの自宅で自分の好きな時間に仕事をしているので、現在は、比較的、時間の自由が効くのです。
しかし、ロックダウンが解除になっても、引っ越してしまったのでは、当然、再び、教習所通いも、もう無理だと思いきや、彼女の契約している教習所は、サイトが統括する教習所の教官の手配サービスのようなもので、フランス全国どこにいても、空いた時間と場所を指定すれば、教習を受けることができる教習所のUber(ウーバー)のようなもので、パリにいて、比較的、時間も自由になることから、再び、彼女のウーバー教習所通いが始まったのです。
教習所の教官を手配するサイトを運営する会社は、料金も安く、教官側にとっても、教習用の車を借りて、自分の好きな場所を選んで、好きな時間に仕事ができるため、双方にとって、便利なシステムになっています。
ですから、実際の教習所という建物も存在せず、今、このご時世ですから、サイトの運営会社から、「アルコールジェルを必ず自分で持参して下さい」などという注意が入ってきて、え〜??自分で持っていくの?とビックリしましたが、かなり、フリーなシステムのようです。実際には、先生が用意していたそうですが・・。
かなりの大学は、閉鎖されたまま、授業が終わってしまった大学も多く、免許を取りたい年頃の若者たちは、今、比較的、時間がある人が多く、そんなウーバー教習所も予約を取るのが大変なようです。
彼女も、ロンドン行きが可能になれば、ウーバー教習所でも、いくら場所は、自分で選べるとはいえ、あくまでもそれは、フランス国内での話で、再び、教習所通いは中断されることになります。
この先、どうなることかわかりませんが、つくづく、娘と運転免許は、相性が悪いと思わざるを得ないのです。彼女は、そもそも彼女は、しっかりしているようで、自転車ですら、事故が多く、歩いていてもやたらと転びます。そんなことからも、どう考えても、彼女に運転は危険で、親の私としては、彼女の運転免許取得は、今でも、あまり、賛成ではないので、これで再び免許取得がポシャってくれればいいと、心の中では、こっそりと願っているのです。
だいたいフランス人の運転は荒いことでも有名ですから・・。
<関連>「フランス人と車」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/10/blog-post_25.html
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