日曜日に控えた統一地方選挙、特にパリ市長の候補者についてや、SANOFI(サノフィー)というフランス大手の製薬会社が大規模な人員削減とか、果ては、話題に尽きたのか、パリ市長選挙にちなんでか、シラク大統領やカルロス・ゴーンやイギリスのヘンリー王子とメーガン妃が王室を脱退するまでのドキュメンタリー映像を流したり、まるで、コロナウィルスの新規感染者の増加は、問題視されていません。
しかも、今日は、土曜日で、もはや、ロックダウン解除後には、恒例となったデモが行われることになっており、パリだけでも7件のデモ開催の申請に対して、5件に許可が下りていることが発表されています。
統計の取り方も安定していないのかもしれませんが、先週あたりから 344, 458, 467, 811と、グングン増加していると思っていたら、今週に入って、373, 517, 81, ? と、若干下がったの?と思いきや、先日は、テクニカルプロブレムとかで、新規感染者数は、不明。そして、昨日になって、いきなり1500人超えというのですから、驚きます。
先日、ドイツで食肉処理工場でのクラスターのでさえも、一日の最大の新規感染者数は、1122名でした。フランスがドイツ以上に検査をしているとも思えず、クラスターでなく、1500人超えの新規感染者数というのには、愕然とします。
テレビでは、相変わらず、垂れ流しのように、コロナウィルスへの警戒を促すコマーシャルが流れていますが、今となっては、何も国民には、響いていません。
3月の時点でのロックダウンにしても、3月1日には、すでに学校閉鎖は、決まっていたと言います。ところが、フランス政府は、国民の動揺を考えて、段階的にロックダウンを行った結果が、今の3万人近い死亡者数に繋がっています。
意外にも、国民の動揺を重視して考えるフランスには、驚きですが、最悪の結果を迎えた場合の動揺は、考えないのかが不思議です。無症状の感染者の増加で、今は、気候の影響で発症、重症化しないことから、騒がないのかもしれませんが、この状態で、一定の、あるいは、それ以上の感染者を保ちつつ、気温が下がる秋を迎えれば、再び、最悪の状況に陥ることは、必須です。
この危険な状況を報道せずに、無意味なコマーシャルを流し続け、毎週のように数万人規模のデモが行われています。この数字がいかに危険なことかを報道することの方が、よほど、コマーシャルよりも国民には刺さると思うのです。
今やマスクは、誰でも買える状態になりましたが、暑さも合間って、マスクは店頭に山積み状態、つまり、ほとんどの人がマスクをしない状態です。今日、通りを歩いていた年配の男性が、暑いのにジャケットを着て、手には、マスクをぶら下げているのを見かけて、この人は、暑い街中は、マスクを外して歩いても、屋内に入ったらマスクをするんだろうな・・と思って、フランスにも、ちゃんとした人がいるんだと、マスクを手にぶら下げて歩いている人を見つけるだけで嬉しい自分にビックリします。
24日のデータが81名というのも、少し少なすぎておかしいので、翌日の不明分も合わせて、3日分のデータで、1500人超えという数字になっているのかもしれませんが、それでも一日あたり安定の500人超えの数字です。
だいたい、現在の状況を正確に把握できないこと自体、はっきり言って、ぬるいです。
今週末は、デモ、選挙、7月に入れば、パリ祭と、これからもクラスターとなりうる行事が満載のフランス。どうにかして!!と思うのは、私だけなのでしょうか?
フランス人のモラルの低さには、ほとほと呆れ返るばかりです。
<関連>「フランス(ヨーロッパ)でコロナウィルスが広まる理由」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/03/blog-post_19.html
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