ロックダウン解除・ぐんぐんと日常に戻りつつあるパリ エッフェル塔も再開決定
フランスは、6月2日から、ロックダウン解除の第二ステージが始まって、その日に2万人規模のデモが起こり、それからは、一ヶ所に2万人とまではいかずとも、毎日のようにデモが続いています。
それでも、現在のところは、デモの影響で、感染が拡大した兆候は、現れてはおらず、テレビのニュースでも、これまでのように、コロナウィルスの感染による死亡者数や重症患者数がトップで扱われることは、なくなりました。
ここのところ、コロナウィルスの影がどんどん薄れていくことを感じます。(実際には、昨日の一日の死者数は87名(6月9日)という状況なのですが・・)
これまで、閉鎖されていたメトロの駅も新たに31ヶ所が再開することになり、6月25日午前10時には、第二次世界大戦以来、最長期間(3ヶ月以上)閉鎖されていたエッフェル塔も、一部ではあり、マスク着用義務(11歳以上)という条件付きではありますが、再開されることになりました。
私にとっては、エッフェル塔は、家の窓から、夜になると、ライトアップされた姿を眺めるだけなので、ロックダウン中も変わらず、キラキラ輝いていたエッフェル塔で、再開されたとて、あまり感慨は、ありませんが、やはり、フランス・パリのシンボル的な存在であるエッフェル塔の再開は、フランスのロックダウン解除の象徴的な出来事の一つであるに違いありません。
それにしても、今のところは、解除の度に、条件の一つに加えられるマスク着用の義務化ですが、もともとマスク嫌いのフランス人にとって、今後、マスクは、今まで以上に、ますますコロナウィルス下の体験を連想させる、忌み嫌われる存在になりそうです。
現在のところは、一応、タテマエのように掲げられている10名以上の集会の禁止の中で大々的に行われているデモでさえ、すでにマスクをしていない人も多く、フランスでは、3万人近い人が亡くなっているというのに、全く恐れることなく、どれだけ、マスクが嫌いなんだ!と思います。
買い物の際に店内で義務付けられているマスクのために、ショッピングの気がそがれると、売り上げの減少も、マスクが影響しているとさえ言われています。
現在のところ、パリのレストラン・カフェでは、テラスのみの営業しか許可されていないことも、ここ数日の悪天候で、業を煮やし始めているレストランの経営者から、6月22日を待たずして、再開させて欲しいという声が上がり始めています。もちろん、飲食を伴うレストランでは、マスクは、店員以外は、誰もしていません。
あくまで、表向きは、慎重に・・という態度をとっている政府ですが、次回のロックダウン解除のステージは、6月22日に発表されることが決まっていますが、その発表を待たずして、次なるステージが7月10日であるということが、発表されました。これは、いよいよバカンスシーズン突入と、7月14日のパリ祭(フランス革命記念日)でのコロナ払拭モードへの切り替えの大きな区切り、緊急事態宣言解除では?と考えられています。
ぐんぐんと日常に戻りつつあるパリ、このまま、本当にマスクを取ることができるのか? 日常が戻ってくることは、嬉しい反面、私にとっては、今のところは、マスクを取りたい気持ちよりも、マスクをしない恐怖、皆がマスクをしないで感染爆発をしたトラウマの方が大きいのです。
<関連>「私はウィルスではない フランスでのアジア人差別」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/01/blog-post_31.html
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