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2025年9月17日水曜日

超人気パティスリー セドリック グロレ攻略法

  


 以前、セドリック グロレ(Cédric Grolét Opéra)に行ったのは、もう2年前のこと。一度目に行ったときには、さんざん並んだ挙句に、結局、お目当てのクロワッサンは買えず、悔しくて、翌日、もう一度、開店時間目掛けて行ったら、もうすでに長蛇の列で、また延々とならびました。それでもなんとか、思っていたものを買えるには買えました。

 さすがに、飛び切り美味しかったのですが、しかし、これだけ並ぶのはな~~と、それ以後、行っていませんでした。

 それでも、近くを通るたびに、いつも気になって、「まだ、並んでいるのかな~?」と思って見ると、やっぱりいっつも並んでいます。

 今回、久しぶりに娘が来るというので、なんか、美味しいものを食べさせてあげたいな・・と思って、ああそうだ!セドリック グロレだ!と思ってクロワッサンやパンオショコラなどを買いに行きました。

 並ぶのは覚悟していたのですが、今回は、その並ぶ時間を最短にしたい!と思い、開店時間の約30分前に到着(午前9時開店)。すでに、私の前に8人が並んでいましたが、私は9番目。これならば、開店とほぼ同時に入れます。

 一度にたくさんのお客さんを入れないので、それから5分ほどは待ちましたが、このくらいが一番、効率的なんだな・・と自分では、大満足。そのうえ、開店とほぼ同時なので、その日に買えるものは、ほぼほぼよりどりみどりです。



 なんといっても、そこまで詳しいわけではないので、クロワッサンとパンオショコラ、パンスイスの他に今日は、今まで見たことがなかったバニラのフランとシナモン風味のグリエ オ ポム(りんごのパイみたいな感じ)などがあり、ついつい買ってしまいました。



 美しいというか、もはや麗しい感じのケーキも勢ぞろいで、一応・・値段を聞いてみましたが、恐ろしいことに、これが25ユーロ、これは35ユーロ、これは45ユーロとごくごく小さいケーキの値段としては、天文学的な数字・・。ケーキを見つめる私の目がいじましかったのか、教えてくれた店員さんが、サントノーレは、今日はこの3つしかないのよ!と・・。




 さすがに、ヴィエノワズリーをこれだけ買ったうえに、サントノーレまでは、ダメダメ・・と自分に言い聞かせ、教えてくれた店員さんに「いじわる!」と言ったら、彼女も大笑い。

 しかし、これまでで最短の30分でクロワッサンをゲットできました。



 さすがに立派なクロワッサン、立派な袋に入れてくれても、もうその柔らかで魅力的な香りが漂ってきます。これは、歩きながらかじる・・というには、もったいなく、家に帰って、美味しいコーヒーを入れて、しっかり味わいたい・・とニコニコで家に帰りました。

 家に帰っても、ほぼほぼ焼き立てのクロワッサン。美味しいコーヒーをいれて、食べました。

 あらためて、味わうと、やっぱり、ふつうのクロワッサンとは、やっぱり次元が違い、一人で食べながらも、何度も「う~ん!」と唸り、「美味しい~~~」となんど口から洩れたことか・・。

 やっぱり、ふつうのクロワッサンとは段違いです。

 サクふわ・・なんて、軽々しくは言いたくない・・このサクサクの部分がとにかく軽くて、中はしっとり・・しかし、全然しつこくないどころか、全体の香りがふんわりとしていて、とにかく、たまらないのです。

 今回、パン・オ・ショコラ等はまだ食べていませんが、やっぱり最高に美味しいです。

 お値段はクロワッサン4ユーロ、パン・オ・ショコラ6ユーロ、フラン12ユーロ、グリエ・オ・ポム8ユーロ(2025年9月現在)とふつうのパティスリーに比べれば、かなり高めではありますが、充分、それだけの価値はあるかと思います。



 美味しいものは、少しだけの量でも満足感が違います。1個のクロワッサンで今日1日、私は幸せな気分で過ごせるのです。

 30分程度並んで、この満足感なら、また、行ってもいいかな?と思うのでした。

 しかし、私が買い物を終えて、ニコニコでお店を出ると、お店の前には、すでに100人は下らない行列。もうこうなってしまうと、この人たちは、少なくとも1時間は待つだろうと思われるので、この30分の違いが大きな違いになってしまうんだな・・と思いました。

 行列には、あまり抵抗がないのか、最近では減ったな・・と思われる日本人観光客もパラパラいるようで、近くにいた若いカップルの女性が男性に向かって「今日はちょっとぜいたくして・・」というので、爆買いする??と思って聞いていたら、「クロワッサンだけじゃなくて、パンオショコラも買っていい?」と聞いていて、それには、相手の男性も無言・・彼女の方は、それで彼の意を察したのか、「やっぱり、やめとこうか・・」と・・なんだか、気の毒な気持ちになりましたが、今の日本人ってこんな感じなのかな?とちょっと悲しい気持ちになりました。


🌟セドリック グロレ  オペラ(Cédric Grolét Opéra)35 Avenue de l'Opéra 75002 Paris


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2025年9月16日火曜日

2025年バゲットコンクール グランプリ受賞のお店 Boulangerie La Parisienne

  


 もうここ何年もパリのバゲットコンクールでグランプリを獲得したバゲットは、必ず味見をしてみるようにしているのに、今年は、もうとっくに決まっていたというのに、これまで、ついついうっかりして、忘れていました。

 つい先日、思い出して、ついに行ってきました。

 正直なところ、美味しいバゲットに感動するハードルは自分の中でどんどん上がってしまって、当初のような派手な感動はしなくなっていることは、なんだか自分でも寂しいのですが、それでも、今まで行ったことのない知らなかったお店に行ってみるということは、ブーランジェリーに限らず、どんな場所でも楽しいものです。



 いつも思うのですが、パリのバゲットコンクールでグランプリを獲得!なんていっても、本当にごくごくふつうのブーランジェリーで、特に値段が高いわけでもなく、それぞれに、本当にバゲット(バゲット・トラディション)のみに関して審査しているコンクールなので、なんだか、他のものは、全然、冴えないな~というお店もあります。

 いつもは、コンクールの結果が出て、わりとすぐに行ってみることが多いので、お店にそんな表示は微塵もされていないのですが、今年は、グランプリが決まってからずいぶん時間が経ってしまっていたため、お店のウィンドーには、このグランプリの表示がど~んと掲げられていました。





 昨年のグランプリを獲得したお店もそうだったのですが、意欲満々な感じが伝わってくるような品揃えで、パンはもちろんのこと、あまり他では見ない感じのフレーバーやデコレーションのケーキなどが色とりどりにきれいに並べられていて、バゲットに辿りつくまでにも魅惑的なものが、たくさん並んでいます。




 私が特に気になったのは、シソの葉を使ったもので、よくよく見れば、これもパティスリー部門で1位をとったと書いてありました。

 その他、季節のイチジクのタルトやクラッシックなミルフィーユなども、美味しそうです。



 他のケーキ類に気をとられて、肝心のバゲットは、別に焼き立てだったわけでもなく、あまり感動もなく、家に持ち帰り、それでもしっかり、ついでに美味しいチーズなども買って帰り、家に帰って食べてみると、やっぱり美味しい~~!

 まあ、パリで今年、一番のバゲットに選ばれたのですから、そりゃ~美味しいでしょうが、期待は裏切られず、シンプルにバゲット、美味しいバター、チーズ・・やっぱり、フランスは、美味しいパンと美味しいバター、美味しいチーズ。これは、間違いないな・・と久しぶりにシンプルにバゲットを味わいながら、納得したのでした。

 ちなみにバゲット(バゲット・ドラディション)のお値段は1本 1.30 ユーロです。


🌟Boulangerie La Parisienne     12 Rue de Faubourg Poissonnière 75010 Paris 


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2025年9月12日金曜日

私のお気に入りのパリのフレンチ ビストロ Le Comptoir du Relais ル・コントワール・デュ・ルレ

  


 私は、正直、フレンチ、フランス料理が大好き!というほどではないのですが、そりゃあ、美味しいものが好きなことには変わりはありません。

 いつだったか、珍しく、娘とフランス国内を旅行した際に、たまにフランス国内を旅行するんだから、美味しいフレンチにしておこうよ・・と、そんなに頻繁には行かないフレンチに2日間、昼、夜と続けて行ったことがあったのですが、もう2日目の夜には、なんだか、ちっとも食欲がいま一つ湧かずに、二人して苦笑してしまったことがありました。

 色々と調べて出かけたので、そのどれもが美味しいレストランやビストロではあったのですが、やっぱり、フレンチだとこうなるのか・・と思ったこともありました。

 そんな私が、珍しく、パリでわりと行き続けているレストラン・・というか、ビストロがあるのですが、今日は、そのご紹介をします。

 そのビストロは、「Le Comptoir du Relais」(ル・コントワール ・デュ・ ルレ」というお店です。パリのサンジェルマン・デ・プレ、オデオン界隈にある小さなビストロです。もとはと言えば、知人に教わって行きはじめたお店ではあるのですが、ここは、ちょっといつ、何を食べても、他のビストロで食べるのとは、ちょっと一味違うな・・と唸ります。



 今回、食べたロブスターのお料理は、パエリア風のリゾットとロブスターのバターソテーを組み合わせた絶品でした。

 とはいえ、いつでも混んでいるので、今、パリ空いているし・・だったら、あそこも空いているかも?と思うときくらいしか行かないのですが、いつ行っても、期待を裏切られることはありません。

 後から知ったのですが、ミシュランのガイドにも掲載されているそうです。(星付き等ではありませんが・・)

 ここは、私が外食するコンセプトの一つである、「同じようなメニューでも、これは、絶対に自分ではできない料理」を出してくれるところでもあります。


メニューはだいたいこんな感じ


 また、地域柄?客層もわりといい(お客の立場で言うのもなんですが・・)ので、ゆったりとした気分で食事ができますし、お値段も相応(安くはないが妥当)で、非常に雰囲気も良いです。

 お店は、特に凝った内装などではありませんが、ついつい、テラス席やテラス席に近い席で食事したくなるような、パリらしい雰囲気のお店です。

 以前は、ホテル・リッツやホテル・クリヨンでシェフをしていたという有名シェフがオーナーを務めておられたのですが、今は別のオーナーに代わったようですが、味はしっかり引き継がれていて健在です。引き継いだシェフもなかなかの有名シェフのようです。

 間違いないパリらしいビストロをお探しの方には、ぜひぜひ、おススメのビストロです。


🌟Le Comptoir du Relais 9 Carr de Odeon 75009 Paris 


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2025年9月3日水曜日

パリで人気のステーキのお店 Le Relais de l'Entrecote

  


 これをフランス料理と言ってよいのかどうかはわかりませんが、ステーク&フリッツ(steak frites)は、フランス人が最も好きなメニューのひとつだと思います。要は、ステーキとフライドポテトです。

 以前、知人が「フランス人の夫が和食だと嫌な顔をして、機嫌が悪くなるから、ふだん、あんまり和食は作らないんだ・・」と話していたことがあって、お気の毒だな・・と思ったことがありました。(うちの夫はフランス人でしたが、私の作ったものは、なんでも美味しい美味しいといって食べてくれていたので、大変、たすかりましたが・・)

 その知人には、「それじゃ、ご主人は何がお好きなの?」と聞いてみたら、「とりあえず、ステーク&フリッツにしとけば、ご機嫌なの・・」というので、「ああ~なるほどね・・」と思った覚えがあります。

 考えようによったら、そんなに手間がかかるお料理でもないので、ラクといえば、ラクですが、ちょっと寂しいような気もします。

 しかし、それくらい、フランス人が(特に男性)スタンダードに好むメニューのひとつでもあります。

 今回、ご紹介するのは、そんなステーキのお店でとても人気のお店があって、いつでも行列ができていて、いつか、行ってみようと思いつつ、長いこと行かずにいたお店です。




 なんといっても、このお店、ステーキしかない(デザートはあるけど)ので、ガッツリお肉を食べる気にならないときには、他のものを食べてみるということができないので、胃の具合と食欲などのタイミングが合うときではないと、なかなか行けなかったのです。

 このお店は、皆が同じものを食べているので、メニューを選ぶ必要がないのですが、オーダーの際には、お肉の焼き具合とドリンクを注文するだけです。どのテーブルも同じものが並んでいるお店というのも珍しいお店です。



 まず、パン(バゲット)とクルミのサラダが出てきますが、これはサラダにクルミが散りばめられているシンプルなもの・・これもドレッシング(マスタードベースですが、ソフトな感じ)で和えてありますが、そのドレッシングの量がちょうどいい!クルミもとてもサラダにあいます。

 そして、そのあとに、フライドポテトとステーキ(リブロース)が出てきます。ステーキには、このお店のオリジナルのソースがかかっています。




 一般的なフレンチのビストロなどだと、ステーキのソースは、マスタードソースとか、ベルネーズソースとか、胡椒のソースとか、ワインのソース、シャンピニオンのソースとか、色々ある中から選べるところも多いです。

 しかし、このお店では、ソースはハーブの効いた(わりにはくせがない)オリジナルのソース一択ですが、おそらく、このソースがきっとクセになって、また食べたい・・となるような気もします。

 マスタードは、頼めば、別に持ってきてくれます。

 フライドポテトもお肉も大きな銀のお皿で運んできて、それぞれのテーブルの近くに備え付けてある、保温のできる場所の上におかれ(といっても、頻繁に運んできてくれるのでほぼ、人数分の量)、あとで付け足してくれます。

 というか、ポテトもお肉も2回に分けて、サーブしてくれるので、アツアツのものを最後までいただけます。

 私は、ふだんは、どちらかというと、ステーキはあまり食べないし、フライドポテトというものも滅多に食べないし、自分でも作らないので、なんかこんな機会だと、ちょっと罪悪感も薄れて嬉しくなってしまいます。




 お肉はしっかり注文通りに焼いてきてくれるので、焼き加減も納得、お肉自体もテンダーな赤身、アブラは気にならない感じのしっとりしたお肉でした。

 お店の内装は、クラッシックな感じの赤が基調のデコレーションで、ウェイトレスさんたちもクラッシックなメイドさんみたいな恰好をしています。どういうわけか、あんまり若すぎない感じ?の方が多かったですが、皆、親切です。




 考えようによっては、メニューがよくわからない・・ということも関係ないので、外国人にとっても、言葉の心配がないので、気楽に入れるかもしれません。

 このお店、いつか、ボルドーに行ったときに、夜、すごい行列ができていて、「一体、何のお店なの?あんな行列ができるって?」と思って調べたら、娘が「パリにもあるみたいよ!」というので、そんなに人気なら、いつかは行ってみようと思っていたのでした。

 私は、サンジェルマン・デ・プレのお店に行ったのですが、実は、パリだけでも、シャンゼリゼの近くやモンパルナスの近くなど、5店舗くらいあるみたいです。

 料金も29ユーロ(ドリンクやデザートは別料金)(2025年7月現在)と、リブロースのステーキとしたら、良心的で明朗会計、そこそこの高級感もあります。

 お肉好きの方は、ぜひ、行ってみてください!


🌟Le Relais de l'Entrecote  20 Rue Saint Benoit 75006 Paris 


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2025年8月31日日曜日

フランス料理の人気はすたれているのか?

 


 ちょっと別の記事で、「パリの観光地?で食事をしている観光客を見てみると、カフェやブラッスリーのような感じのお店で、多くの人が食べているのは、ピザ・・もしくはハンバーガーなどだ・・」という話を書いていて、ピザってすごいな!と思うと同時に、フランス料理って人気なくなってきているのかな?と思わざるを得ない気がしてきました。

 今や、パリのカフェやブラッスリーのようなお店では、クロックムッシュ(やクロックマダム)が置いていないお店が多くなって、ハンバーガーを置いているお店はが増えた気がします。

 そして、見事なサイズのハンバーガーをフランス人はそういったお店で食べるときには、器用にナイフとフォークで食べているのも奇妙といえば、奇妙な光景です。ハンバーガーに代わるフレンチといえば、クロックムッシュだとも思うのですが、たとえ、そのお店にあったとしても、これを食べている人はあんまり見かけなくなりました。

 まあ、似通った(似てはいないけど、なんとなくパン(パイ)生地を使ったお料理という意味では、キッシュのような軽食ですが、こちらもレストランで食べている人はあんまり見かけないし、むしろ、ブーランジェリーやお惣菜のお店でテイクアウトのものを買っている人は、けっこういるかもしれません。

 また、おやつというか、軽いスナック?のフレンチの定番といえば、クレープだと思うのですが、こちらもまた、以前に比べると、ずいぶんとお店が減ったような気がします。

 いわゆる日本で売っているクリームやフルーツなどで、豪華にデコレーションなどしたクレープではなく、フランスのものは、お店で食べるものでなく、テイクアウトなどの場合はかなりシンプルなものです。

 まあ、クレープが消えた・・とまでは行きませんが、以前に比べるとずいぶんすたれたような印象があります。

 このクレープに代わってといったら、みもふたもないのですが、最近、やたらとアイスクリーム屋さんが増えたような気がします。しかもイタリアのアイスクリーム屋さんです。

 考えてみれば、フレンチの代表的な料理といったら、何なんでしょうか?たしかに、パンの類、バゲット、クロワッサンやパンオショコラなどのヴィエノワズリー?は、美味しいし、お手軽ではありますが、これだけで食事というには、寂しく、また、一方で思い浮かぶのは、フォアグラとかトリュフとかエスカルゴ?などは、これもまた、美味しいものではありますが、そうそう気軽に食べられるものでもありません。

 となると、フランスに行って、「これが食べたい!」と思われるものはなんなのでしょうか?また、ピザなどのように、どの国にもかなり深く浸透して人気の食べ物ってフランス料理にあるのでしょうか?

 そこへ行くと、日本のお寿司やおにぎりなどは、今やかなり深く浸透し、簡単な食事におにぎりや巻きずしなどを抱えている人はパリにも多いし、かなり世界的にポピュラーな食べ物になりつつある気もします。

 ところが、サンドイッチなどは、まあ、どの国でもあるもので、フレンチにはカウントしないとすると、ほんと、これこそは!という人気のフランス料理ってないんじゃないか?と今さらのように思うのです。

 私など、旅行先を選ぶときは、美味しい食べ物があるところを探すようになっていますが、海外の観光客がフランスに行って、ぜひ!あれを食べたいって思うようなものが、ぼやけてきてしまっているというか? 食べ物にも流行りすたりがあるとはいえ、これは!というものが、フレンチにはないような気がするのですが、いかがでしょうか?


フランス料理の低人気


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2025年8月30日土曜日

パリの超おススメ インド料理のお店 Delhi Bazaar

  


 私は、あまり外食をする方ではありませんが、色々、評判を聞いたりして、これは行ってみたい!と思うところがあれば、行ってみるようにはしていますが、私の信条としては、外食の高いパリでは、高いからといって、必ずしも美味しいわけでもなく、むしろ、これで、こんなにするの??と思うところも少なくありません。

 つまり、高いからといって必ずしも美味しいとは限らないのですが、まあ、これだけ出せば、美味しいだろうな・・と思うようなところは、あまり興味がなく、お値段がまあまあ、納得のいく範囲内のところで、美味しいお店を探すことが楽しいのです。

 そして、もう一つの外食の目的は、自分では、作れないであろうものということで、逆に言えば、そこそこのものならば、多少、良い食材を揃えれば、自分で作った方が絶対に全然、美味しい(自分の好みにできるということもありますが・・)と思ってしまうのです。

 まあ、友人とおしゃべりするために外食をすることもありますが、そんな時も、私はできるだけ、日頃から行きたいお店を見繕っておいて、友人に「行きたいところがあるんだけど、ここ行ってみない?」と提案します。

 今回みつけたインド料理のお店は、最近、パリ市内になぜかインド料理屋さんが増えたな・・と感じていて、家の近所にもインド料理のテイクアウトもやっているレストランができて(中華料理のお店が潰れて、新しくお店ができたと思ったら、インド料理でした)、最初は、「なんで?インド料理?」と思ったのですが、どうやら、爆発的に増えているというほどではないにせよ、気を付けてみていると、「あれ?こんなところにもインド料理?」と思うことが増えたという程度です。

 しかし、これだけ増えているということは、きっと美味しいインド料理屋さんがあるはずだ・・と思い、探したところ、見つけたのが今回のお店です。

 以前にも、ここ本当にパリ?と思うようなインド人街みたいな場所があって、その中の一軒に行ったことがあったのですが、そこは「まあ、悪くはないけど・・」という程度で、そこまでの感動はありませんでした。

 しかし、今回のお店はちょっと感動的でした。

 まず、店内に入ると素晴らしいスパイスの香り・・調理中のスパイスの香りが漂い、胃をまさに直撃。




 テラス席にしますか? 店内の静かな場所が良いですか? それとも厨房の近くが良いですか? と聞いてくれたので、私は、ぜひ、厨房も覗いて見たかったので、厨房の近くの席にしてもらいました。

 活気のある厨房というものは、一目でわかります。けっこうたくさんの男性がキビキビと働いていて、見ていて全く飽きません。




 そして、接客してくれる店員さんが、とにかく感じよくて、「初めてですか?」、「ハイ、初めて来ました!」というと、丁寧にメニューの説明をしてくれます。そんな超感じのよいお姉さんに「一番人気のメニューは何ですか?」と聞いてみたら、「バターチキンですよ!」と即答してくれたので、「それでは、そのバターチキンをお願いします」と注文。



 本当は、なにかのメインとガーリックかチーズのナンをサイドに頼もうと思っていたのですが、「バターチキンには、スパイスの効いたバスマティのライスが一番合うわよ!」と教えてくれたので、ここは素直にお姉さんの教えに従い、ライスを注文しました。




 店内はとても賑わっていて、満席、時間帯がよかったのか、外に人が並んでいるほどではありませんでしたが、夜などは、ほぼほぼ予約しないと入れないとか・・。




 しかも、お値段が非常に良心的で、いわゆるアントレみたい(インド料理ではなんというかわからない・・すみません)なものは、10ユーロ以内、タンドリーなどのグリルが10ユーロ程度(ラムだと15ユーロ)、メインのカレーなどは、13ユーロから22ユーロまでで、今回、私が食べたバターチキンとライスで16.5ユーロでした。

 出てきたバターチキンは、それはもうコクがあって、それこそ、このスパイスの配合は、絶対に自分ではできないお料理です。また、中に入っているチキンもたっぷりあって、またグリルしてあるものが煮込んであるので、まだ、そのグリルの香ばしさがそのまま残っていて、これはもう絶品でした。

 パリでランチでこのクォリティでこのお値段。そうそうあるものじゃありません。

 後で、クチコミ等を見てみたら、とにかくこのお店のお料理のクォリティとお値段、そして、このお店の店員さんが感じよいとみんなが絶賛。リピーターも相当多いようで、「家族がどうしても行ってごらん!というので、来たけど、来てよかった!」などと、書いていました。

誰か知らない人が頼んでいたデザート 
美味しそうだったけど、お腹いっぱいで食べれませんでした


 私も最近は、こう言っては何ですが、そうそう外食で感動することも滅多にないのですが、ここは、スパイスの威力もあいまって、また、正直、そんなに期待していなかった(特に、前回、言ったインド料理のお店は大したことなかったので・・)のもあって、余計に感動したのでした。

 帰り際、お姉さんに「すっごく美味しかったです!絶対にまた、来ます!」と宣言して、ごきげんなランチタイムを過ごしました。

 美味しいものに感動して、思わず笑顔になって、ニコニコしている自分に、私って、単純だな~と思いつつ帰途についたのでありました。

 パリでインド料理??と思う方も多いかもしれませんが、ここは、かなり良かったです。

 

🌟Delhi Bazaar  71 Rue Selvan 75011 Paris  

      月~金12:00~14:30, 19:00~22:30, 土、日 12:00~15:30, 19:00~22:30

       英語のメニュー


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2025年7月25日金曜日

フランがとっても美味しいお店 Boulangerie Patisserie Alexine

  


 最初、このお店をどうやって見つけたのかは、よく覚えていないのですが、多分、最初は、近くにあるお店に行きたくて、以前は、あまり行かなかったエリアで、なんだか物珍しいお店がたくさんある通りで、気になるお店を覗いて歩いていたときのこと。

 その中にあったブーランジェリー(パティスリー)が、なんだかとってもほんわかした雰囲気で、しかもお店を覗いて見ると、種類もものすごく豊富で、行列が絶えない感じのお店で、入ってみたのが最初だったと思います。

 この界隈は、ちょっとオリエンタルな感じのお店が多く、アラブ料理だったり、インディアンの料理だったり、最初は、クルドサンドイッチのお店を探して出かけたのですが、パリの中にありながら、ちょっと別の風味がする感じの通りです。

 いわゆるキラキラのパリの雰囲気とはちょっと違いますが、かといって、治安が悪いとか、そういう感じでもなく、しかし、お値段もわりと庶民的な価格のお店が多くて、ちょっと珍しいスパイスや野菜などを置いているお店などもけっこうあります。

 その中にあった人気のブーランジェリーなのですが、その時も以前、フランコンクールで1位を取ったというトロフィーが飾ってあり、フランが美味しいお店なんだな~とは思っていました。

 フランというのは、フランスでは、どのブーランジェリーにも必ずといっていいくらいあるくらい、定番のお菓子ですが、美味しいブーランジェリーのフランは絶対に美味しいのは基本です。



 先日、久しぶりに近くを通りかかったので、そうだ!久しぶりに行ってみよう!とお店を覗いて見たところ、2025年イル・ド・フランスのフラン・コンクールで1位獲得!と出ていたので、「わお!やったね!」となんだかうれしくなり、久しぶりにフランを買ってきました。

 最近は、お値段が天井知らずの感じがする、いわゆる有名店などのお菓子に比べると、まず、極めて良心的な価格設定で、しかも、お店自体は、そんなに大きなお店ではないのですが、ショーケースの中に並んでいるパンやヴィエノワズリーなどの種類は、私がパリの色々なブーランジェリーを見ている中でもかなりの種類の多さです。




 パンもバゲット、クロワッサンの類はもちろんのこと、キッシュ類、また、ハード系のパン・ド・カンパーニュの類、胚芽入り、ナッツ入り、黒パンなどなど、かなりの種類があります。

 なんと、今年は、このお店サンドイッチ部門でも3位に入賞しているとのことで、今年は特に勢いに乗っている感じです。

 フランもピスタッシュやチョコレートや色々な種類があるのですが、今回、私はシンプルなバニラにしました。かなりの大ぶりなピースで、食べ応えもあり、しかし、リッチなコクがありながらも、まろやかで優しい味、そして、なによりもリッチなのに後味がスッキリとしています。



 フランを食べたことがない方に敢えて説明するなら、パイ生地が敷いてある、ちょっとしっかりしたプリンみたいな感じです。

 お値段も3.5ユーロと、この大きさでこのお値段!と思うほどの庶民的な価格です。

 フランは、華やかなスイーツ類に比べると一見地味な存在ではありますが、飽きのこないホッとする味です。

 フランだけでなく、なんでも美味しいので、近くに寄られることがあれば、ぜひ、なにか、トライしてみると楽しいと思います。


🌟Boulangerie Patisserie Alexine 15 Rue du Faubourg Saint-Denis 75010 Paris 


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2025年7月6日日曜日

マルシェ・サントノーレのカフェ・レストランがすごい人気みたい・・

  


 好立地でありながら、ちょっと中途半端?な奥まった場所で、今ひとつ知名度にはかける気がするマルシェ・サントノーレですが、ご多分にもれず、私も久しく足をのばしていませんでした。

 以前、このあたりに良いお魚屋さんがあり、年末には数の子が売っていたりしたときに時々、来ていたこともあったのですが、長らく、ご無沙汰していました。

 先日、チュイルリー公園に行った時に、ピラミッド駅からメトロに乗って帰ろう!と思って、チュイルリー公園からオペラ通りに向かうのに、いくらでも通り道はあるのですが、急に思い立って、「そうだ!久しくマルシェ・サントノーレに行ってなかった!ちょっとのぞいてみよう!」と何気なしに立ち寄ってみたのです。

 マルシェ・サントノーレは中心部分にはガラス張りのちょっと現代的な感じのオフィスなど?の入ったビルが建っており、そのビルの周囲には、たくさんのカフェやレストランなどがビルを囲むカタチで、それぞれのお店がテラス席のスペースを大きくとっている、ちょっとおしゃれな感じの空間になっています。

 今回、私が通りかかったのは、時間的には、ちょうどお昼時で、このカフェやレストランのテラス席が、これでもか!というくらい人で埋まっていたのには、びっくりでした。



 まあ、カフェやレストランがたくさんあるので、ここがダメなら、あっち・・ということもできるために、ランチに来る人が集まっているのかとも思いますが、同時間帯に他のカフェやレストランを覗いて見れば、ここまで混雑しているところはなかなかなく、たとえば、同じ地域にある有名なカフェ・ド・ラぺなどは、空席も目立つほどだったので、やっぱり、今は、マルシェ・サントノーレの方が人気なのかもしれない・・と思いました。




 いわゆるフレンチのカフェが多いですが、中には、イタリアンとか、ケバブ、韓国料理のお店もあります。



 価格は、若干、差はありますが、だいたい、ランチで20ユーロ前後とまあまあ、パリでは平均的?ふつうの価格です。

 中には、ここのテラス席は下手したら、パリのメトロよりも混んでるんじゃないか?と思うほどでした。

 そもそもパリのカフェのテーブルというのは、食事もするというのに、なぜか丸い小さなテーブルで、窮屈そうにみんな食事をしているのは、なぜなんだろうか?と思うのですが、この小さい丸テーブルにだいたい2人・・。

 このカフェの丸い小さなテーブルは、恐らく、どこのカフェでもだいたい同じくらいのサイズ。これがたまに四角かったりすることもあるのですが、まあまあなぜか?たいていは小さい丸いテーブルです。



 このマルシェ・サントノーレ内のカフェ・レストランは、概ねおしゃれな風貌で、来ている人たちもちょっとおしゃれな感じですが、中には、なぜか、年配の人が多めのお店とか、けっこう大きめの音楽を流している若い子向けのところとか、それぞれ微妙に客層がちょっとずつ違う感じもしましたが、全般的には観光客よりもパリジャン・パリジェンヌが多い印象を受けました。

 マルシェ・サントノーレは文字通り、マルシェでもあり、水曜日と土曜日には、マルシェが立つようです。

 この広場に続いている数々の通りには、けっこう良いお店やレストラン・ビストロなどもけっこうあるので、ちょっと楽しいエリアでもあります。

 よく街中のカフェのテラスだと、車がけっこう通る側だったりして、こんな排気ガス吸いながら・・とか思う場所も多いのですが、この一画は車が入ってこないために、ゆったりと食事ができて、落ち着ける感じもします。

 今、パリで人気あるカフェ・レストランのテラスでランチを楽しみたいのなら、ちょっと良いスポットかもしれません。

 

マルシェ・サントノーレ 

Place du marché St.Honoré 75001 Paris 


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2025年6月4日水曜日

M&S マークス&スペンサーが消えた!

  


 私は、しばらくロンドンにいたこともあって、なんとなく懐かしさもあって、イギリスのスーパーマーケットM&S マークス&スペンサーが好きで、時々、思い出したころに行ってみては、マフィンとかパンとかクッキーとか、スナック類とか紅茶とかをに買いに行っていました。

 ブレグジット前までは、パリ市内にはいくつもあったこのお店、ブレグジット後には、がっくり店舗数も減って、残った店舗内でも品数がグッと減ってしまいました。

 それでも、私の欲しいものは、ギリギリ存在していたので、生き残ったM&Sは、もうずっと、存在し続けるのだと思っていました。

 「そういえば、最近、M&Sに行ってなかったな・・パンと紅茶、買いに行こう!」と急に思い立って、買い物に出かけたモンパルナス駅。これまでも、MONOPRIX(モノプリ)(パリのスーパーマーケットチェーン)の一部のスペースにM&Sの商品がおかれていたのですが、このコーナーがすっぽり消失して、ただのモノプリになっており、大ショック!

 俄かに信じ難い光景に、こんなことってあるのかしら?とないものはないのに、一応、店員さんに、「もうM&Sの商品おいてないんですか?」と聞いたら、「もう全て、撤廃しました・・」と。

 大げさではありますが、フランスのパンとも違い、最近、少しブームみたいになった日本の高級食パンや菓子パンなどとも違い、イギリスのパン、マフィン、スコーン、クッキーなどは、それなりに独特なもので、たまに食べるのを実はとても楽しみにしていたので、これがなくなってしまったのは、大変ショックでした。

 たかがスーパーのパンごときに大げさなのですが、私の中では大変にショッキングなことでした。

 モンパルナス駅には、このM&Sの他に、ボルドーのカヌレ屋さんなどもあって、ついでにいくつかの食料品等の調達ができるので、便利に利用していました。

 まさかのM&S消滅に、未練がましく、店員さんの元に戻って、「パリで他にM&Sのお店はどこにありますか?」と聞いてみたら、「La Defense ラ・デファンス」に一店舗だけ残っているはず・・でも、そこも、あんまり商品ないかもしれないわよ・・とのことで、こうなったら、ラ・デファンスでもなんでも行ってやろう!と、そのまま手ぶらで帰るのも忍びなく、ラ・デファンスへ行きました。

 ところが、ラ・デファンスのM&Sも実はもう消滅していました。サイト上には、まだ、存在しているように出ていますが、実際にはありません。

 あとは、たしか、空港にあったはず・・と思いましたが、さすがに空港まで行くのは、億劫で、しかも、クチコミの中で「空港のモノプリの中にあったはずのM&Sがない!!サイトには、載ってるのに・・」というものがあり、こりゃ、全部、消えちゃったのかも・・と思っています。

 それにしても、ほんのちょっとでしたが、少しはイギリスを感じられる身近な空間だったM&S(マークス&スペンサー)がなくなっちゃったなんて、ほんのちょっとのことなんですが、想像以上にショックを受けております。

 あたりまえのようにずっと存在し続けるものはなく、ある日突然、あるはずのものがなくなることってあるのです。

 


M&S(マークス&スペンサー)パリ撤退


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2025年6月3日火曜日

私がたまにラファイエットグルメに行ってみる理由

 


 私はお散歩というものが、あんまり得意ではなくて、できるだけ健康のためには、歩いた方がいいことはわかっているけど、そうそう何もなしに歩くということが苦手です。

 ことに、若い頃は、本当に歩かない人間で、「歩くくらいだったら、泳ぐ方がラク・・」とか、「あまり歩くと足が太くなる・・」とか、適当な言い訳をしつつ、およそ、歩くということをしてきませんでした。

 それでも、ジムには行っていたし(泳ぎに・・)、そこそこ運動はしていたし、何より若さゆえ、健康でした。

 ここ最近は、歩くことを心掛けているものの、犬でもいれば、お散歩に行くのでしょうが、私はネコ派で、健康にさえ問題なければ、猫のような生活が私の理想ではあります。

 そういうときは、お買物か美術館などが定番ではあるのですが、そのお買物スポットの中には、ギャラリーラファイエットグルメが入っています。なんといっても、ふつうのお店の1割から2割方、値段が高いので、もっぱら、美術館へ行くのと大して変わらず、どんな美味しいものがあるのかを見に行く程度です。

 さすがに品質の高い、美味しいもの・・しかも、新製品などがいち早く並んでいるので、ラファイエットグルメの中の店舗はだいたいいつも同じでも(とはいえ、けっこう入れ替わりもあります)季節によって、また、新製品が美しく並んでいます。



 食べることが何より好きで、食品を見て歩くのが楽しいので、効率よく美味しいものを探すには、絶好の場所で、なんなら、今まで見かけなかったお店が入っていたりして、これは、良さそうと思ったお店には、後日、本店を探して行ってみます。

 ということは、私にとっては、見本市のようなもので、せこいですが、ラファイエットグルメではあまり買い物はしません。とはいえ、今日は、今まで見たことがなかったPHILLIPE CONTITINIで今まで見たことのなかったパン・オ・ショコラ(生地がカカオ味になっていて、チョコレートが3本?入っています)を一つだけ買いました。




 あとは、ピエール・エルメの新作スイーツが出ていたり、他に新しくロールケーキのお店(PATISSELIER)が出店していました。




 ロールケーキは最近、時々、パリでも見かけるようになりましたが、食べてみてもいないのに、何ですが・・正直、ロールケーキの美味しいものは、日本の方がクォリティが高いのでは・・?などと勝手に思いました。

 地下の食料品売り場には、野菜、魚、肉、加工品等やお土産ものに使えそうな長期保存が可能なものがあり、1階(日本で言う2階)には、ストリートフードコートとワインのカーブを美しく展示している場所があります。




 これは、数年前にワインやシャンパンのカーブが大部分を占めていた場所をストリートフードコートに改造したスペースですが、早くもこのストリートフードコートに出店しているお店には、変動があるようで、スペースの一部は改装中でした。



 こうして、美しく、美味しそうな食べ物を見て歩いていると、いつのまにか、けっこう歩いているものです。


ギャラリーラファイエットグルメ


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