「Too Good To Go」で3.99ユーロで購入した「PAUL」のパン |
これは政府の「アンチガスピヤージュ(無駄廃止)」の呼びかけによるもので、大きな成果を上げてきました。
そして、ここに来て、食品廃棄物を減らし、それをアプリを使って、利用できるサービスがフランスでは急拡大しています。
それは「Too Good To Go」という携帯アプリで、自分の希望する地域の食料品を扱う店舗で、その日に売れ残る商品を大幅な割引価格で購入することができるシステムです。「Too Good To Go」をフランス人は「トゥグトゥゴ」と縮めて呼んでいます。
「フランスのToo Good To Go のサイト・ここからダウンロードできるページに飛べます」
これは、実によくできたシステムで加盟店はその日に売れ残るであろう?食料品を廃棄せずに約3分の1程度の価格で売り捌くことができます。
まず、だいたい、引き取りに行く都合(時間が限られているために)の良い場所で店舗を探します。
毎日、毎日、同じ店舗で同じ数のパッケージがあるかはその日(あるいは前日)にならないとわからないので、その時点での購入可能な数が表示されています。
加盟店には、パン屋さん、レストラン、スーパーマーケットなど、現在、フランスでは23,999の店舗が登録しており、前もって予約し、購入予約をして、アプリで決済を済ませ、当日の指定された時間(閉店間際の時間)に取りに行けば良いだけです。
この加盟店には地域にもよりますが、「PAUL」や「Eric Kayser(エリック・カイザー)」などのパン屋さん、「Monoprix(モノプリ)」や「FranPrix(フランプリ)」などのスーパーマーケット、Starbucks(スターバックス)など、大手チェーン店も名前を連ねています。
しかし、今のところ、スタバなどは、購入可能な商品を見つけたことはないので、環境問題に参加してますアピールのために名前を連ねているのか?などと思ったりもします。
注文すると届く画面 |
ただ、中身については、選ぶことはできないので、例えば、中身は定価で〇〇ユーロ相当のものが入っているというだけで、その3分の1程度の価格が提示されています。
先日、それなら一度、試してみよう!と、近くのパン屋さん「PAUL」で12ユーロ(約1,600円)相当のものが3.99ユーロ(約520円)というパッケージを購入してみました。「PAUL」ならば、日頃、売っている商品は大体把握しているし、何が入っていたとしても、ハズレはないと思ったからです。
なんだか、何が入っているのかわからないので、ちょっとした福袋気分で引き取りに行くのが楽しみでワクワク・・。
引き取りに行く時間は閉店直前の18時15分から18時30分のたったの15分だけに限られていて(これはお店によって違います)、私たちの他にはもうひと組、この「Too Good To Go」の引き取りに来ていましたが、普通のお客さんは、通常の定価で買い物をしています。
商品は、その時間には、すでに袋に入って用意されており、アプリを提示するだけで引き取ることができます。
さてさて、中には何が入っているか?と、家に帰るとさっそく、中身を広げてみました。
中には、バゲットが1本、スモークサーモンのサンドイッチ、オリーブのパンにオリーブオイルとトマト、モツァレラチーズの入ったサンドイッチ、ブレッツェル、オリーブとベーコンのフガス各1個、ベニエ(チョコレート)2個、シューケット6個、シリアル入りの炭のプチバゲット、ジンジャーブレッドなどなどと盛りだくさん! 余裕で12ユーロ以上の内容です。
これはお買い得!そして、普段、自分では試すことがないものを試すことができるので、思わぬ発見もあり、これなら、今度、買ってみようか?などと思うきっかけにもなります。
しかし、逆にこれを知ってしまえば、もう二度と「PAUL」で定価でパンを買わないのではないか?などと思ったりもします。早々に、バゲットなどは冷凍保存し、日持ちしないサンドイッチを真っ先に頂きました。
けれど、まだまだ充分に美味しく食べられるものを今までは廃棄していたのか?と思うと、とてもお買い得なお買い物をしたと同時に無駄を減らすことに貢献できた!という都合の良い満足感も感じます。
このアプリはデンマークで発祥したアプリのようですが、このようなアプリがもっと世界中に広がると良いなと思っています。
食品廃棄物救済アプリ Too Good To Go
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