2021年10月24日日曜日

フランス政府からの3回目のマスクの無料配布

   

左から1回目、2回目、右端が3回目に配布されたマスク


 パンデミック以前から、日本からの観光客にマスクをしている人を見かけるにつけ、フランス人から、「なんで?日本人はマスクをしてるの?」と半ば嘲笑的に言われることがありました。「別に、みんながマスクをしているわけではないけど、衛生的に気遣っていたり、花粉症の場合なんかもマスクをするかも・・」などと、適当な返事をしながら、ちょっとバカにされている気分であまり気持ち良いものではありませんでした。

 医療従事者や特別な仕事以外には、マスクをする習慣がなかったフランスで、マスクは病気を連想させ、美観?を損ねるため、個人的には、パンデミック以前は、フランス人が街中でマスクをしているのを見たことがありませんでした。

 ある時、会社内の改装工事をしているときに、あまりに社内の埃がひどく、慌てて誰かがマスクを買いに行って、今はどこでも見かける大きな箱入りのマスクを買ってきた時には、フランスの薬局にもマスクを売ってるんだ・・とビックリしたくらいでした。

 それがパンデミックが始まって、あっという間にロックダウンになり、非常時用に備蓄してあったはずのマスクが経年劣化して廃棄されたまま、補充されていなかったことから、医療施設でさえもマスクが不足し、急遽輸入されるマスクが国賓待遇で警察車両に誘導されながら、政府の管理のもとに運ばれるような時もありました。

 この頃は、まだロックダウン中だったので、ほとんどの人がほぼ外出できない状態でいたので、マスクは薬局でも一般人は購入することはできませんでした。(医療従事者ややむを得ずに人と接する必要のある仕事関係の人優先)

 まさに「マスクを笑うものはマスクに泣く」の状態でした。

 当初は、マスクの必要性をそれほど理解していなかった国民に対して、フランス政府は、「医療従事者でなければ、マスクは必要ない」などと言ってもいました。

 そんなフランスでマスクが配布され始めたのは、日本で「アベのマスク」が騒ぎになっていた頃でもあり、ロックダウン解除が決まった2020年の5月のことでした。

 この時、私のところに届いたのは、市役所からで、ロックダウン解除のタイミングには、国単位ではマスクの供給が間に合わず、市役所が急遽、布で作らせた、色は良いけど、ペラペラのマスクでした。

 あれから、何度かの感染の悪化、減少を繰り返し、その度にマスクの着用が義務化される場所が拡大され、今年の5月に2度目のマスクが今度はフランス政府から届きました。

 それは6枚セットの白い洗えるマスクで前回よりも、だいぶ、しっかりしたものでしたが、しっかりしすぎて、逆にちょっと息苦しい感じでギャザーも少なく、あまり使い勝手が良いものではありませんでした。

 これは、営業が停止されていた店舗や美術館や映画館などが再開し始めたタイミングで、外出は許可するけれど、マスク着用は義務化された状態であったのです。

 あれから、夏のバカンスとほぼ同時にフランスでは、「ヘルスパス」(ヘルスパスによる飲食店や娯楽施設等の入場制限)の制度が取られ、ワクチン接種率も急激に上昇し、それにより、感染状態も減少し、集中治療室の患者数もかなり減少していきました。

 今では、フランスでは、ほぼ日常の生活を取り戻し、屋外でマスクをしている人はかなり減りましたが、相変わらず、公共交通機関や飲食店以外のヘルスパスの提示が求められる場所などの屋内空間では、マスク着用が義務付けられています。

 そして、先日、パンデミック以来3回目の政府からのマスクが届きました。今では、どこでもマスクは買えるようになりましたが、義務化しているためなのか?まだまだ気を緩めてはいけないという警告なのでしょうか? 

 感染が減少したため、ヘルスパスはもう撤廃しても良いのではないか?という声も上がり始めている中、政府は追加のマスクを国民に配布し続けているということは、政府はまだまだ慎重な態度を崩していないという表れでもあります。

 政府からのマスクの配布はこれで3回目になりますが、度を重ねるごとに、クォリティもアップし、今回も6枚セットの洗えるマスクですが、かなり使いやすいように改良された自国製のリサイクル可能なもの。

   

マスクのチェックシート

 4時間ごとにマスクは交換してくださいとか、1枚に付き、50回(洗って)使用可能な6枚分のマスクのチェックシートまでついています。これでマスクをチェックしながら、マスクを使用する人がいるかどうかは、疑問ですが、つまり、1日2枚使うとして、150日間分のマスクだということです。

 感染が減少したとはいえ、ここのところ、若干ではありますが、上昇傾向に転じ始めたフランス。先日、フランスは議会で「ヘルスパス」は、必要であれば、2022年7月31日までは延長できる法案が採択されました。

 ここのところ、ワクチン接種の拡大で感染が収まりかけたに見えていた世界の国々でも、イギリス、ロシアなどでは、急激な感染者の増加が記録され、ドイツでさえも感染者の増加を発表しています。

 フランスは「ヘルスパス」で救われ続けるのか? それとも、これまで常にイギリスの数ヶ月後に同じような状態になって感染増加している前例を見る限り、またイギリスと同じ道を辿るのか? いずれにしても、政府が憂慮してマスクを送ってくるように、まだまだ、気を緩めることはできないのが現状のようです。


マスク無料配布


<関連記事>

「ロックダウン解除に向けて、圧倒的にマスクが足りないフランス」

「ロックダウン後、2回目の買い物 生まれて初めてフランスでマスクを買いました!」

「フランス人は、マスクさえしていればいいと思っている・・フランスで感染が拡大する理由」

「使い捨てマスクは洗って使える???」

「FFPマスクの義務化の是非とフランス人の義務と補償と権利」







 

0 コメント: