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2024年10月1日火曜日

大手スーパーマーケットチェーン カジノ CASINO 大幅縮小 1,000人以上解雇

  


 仏大手スーパーマーケットチェーン CASINO(カジノ)は、業績不振のため、フランス全土のカジノブランドの約400店舗のハイパーマーケットとスーパーマーケットが売りに出されることは、今年、4月の時点で発表されていました。

 第一段階の9月末を迎え、同社はすでに2億ユーロを超える店舗・不動産の売却が完了しましたが、古すぎたり、立地が悪かったり、維持管理が不十分だったりするため、買い手が見つからなかった施設もあり、これらの店舗は永久に閉鎖されることになりました。

 中でも一番、打撃を受けたのは、スーパーマーケットよりもさらに規模の大きいハイパーマルシェといわれるもので、明らかに規模が大きく、何でも扱っている大規模なハイパーマルシェの需要が減少していることが原因です。

 このハイパーマルシェが全盛だったのは、80年代から90年代にかけてのことで、その規模のおかげで商品の種類が豊富で都市郊外へも車で簡単にアクセスできるなどの利点が消費者のトレンドのようになっていました。

 しかし、今や消費者の買い物の仕方が変化し、あまりに広すぎるハイパーマルシェでの買い物は時間がかかりすぎて効率も悪く、ネットショッピングなども発達したために、明らかに、小規模でより安く、早く、気軽に買い物ができる場所へと移行しつつあるのです。

 とはいえ、全てのハイパーマルシェが閉鎖の脅威にさらされているわけではないので、時代の潮流に合わせて、少しずつ、何らかの戦略をとってきた企業はしたたかに生き残っているのです。

 実際に、このカジノの店舗を買収したのは、インターマルシェ(Interarché )と オーシャン(Auchan )、カーフール(Carrefour)などの同業他社で、同業でもこの機会に買収する余裕がある会社もあるわけです。

 しかし、正直、ハイバーマルシェに関しては、カーフールなどもハイパーマルシェと言いながら、かなり縮小していたり、扱っている品数が減っていたりします。明らかに同じ商品が横並びに陳列してあって、ムダに広い印象で、これでは、店員が品出しするのがラクなだけだろ!と思うわりには、店員の数が多かったりで、日本のスーパーマーケットの商品の陳列を見に行って見て、勉強してきたら?と思うほどです。

 買い物をする側からしたら、必要以上に広すぎる店内はそれこそ時間のムダで、そんなにウロウロせずにさっさと買い物が済めば、それに越したことはありません。

 それを考えると、日本のスーパーマーケットの品出しは、本当に大変なんだろうな・・すごいな・・と思い、この日本のやり方をフランス人にも教えてあげれば、すごく勉強になるのにな・・と思ったりもします。

 しかし、ユニクロがパリにオープンしたての頃、店内のサービスや片付け、品出しなど、全て、日本のようにキッチリ社員教育することをこだわっていたため、なかなかフランス人がその厳しさに耐えられずにすぐに人が辞めてしまい、店員の教育が大変だったという話を聞いたことがあります。(現在は、もうすっかり板についたのか、パリでもユニクロの店内は整然と保たれ、ユニクロが業績好調なことから、同業他社もこれを見習うようになった気がします)

 こう考えてみると、日本のやり方は、とても合理的で、日本のような狭い店舗ですごい売上げを叩き出すやり方などもフランスでは、良いモデルケースになるかもしれません。

 また、パリ市内の中心部のモノプリなどは、地上階をほとんどお弁当のようなすぐに食べられるテイクアウトの食料品などのコーナーが大きなスペースを取るようになり始め、ちょっとコンビニの食料品部門のような感じのトレンドになりつつある気もします。

 消費者のトレンドは、どんどん変化するので、経営者がそれに対応して行けない会社は、こんな風になってしまうのですから、本当に怖いです。

 この売り手が付かなかったスーパーマーケット・カジノの店舗にかかわる従業員は、少なくとも1,000人が解雇になるという話です。

 考えてみれば、日本ではあたりまえのように提供されている消費者のトレンドや便利さを追求していく商売のセンスは、海外も見習うべきことなのかもしれません。


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2024年9月30日月曜日

プリンターのインク

 


 最近は、印刷が必用な書類というものがグンと減って、書類などもPDFで送られてくることも多いし、そのまま保存・・ということが多くなったので、以前に比べれば、家でプリンターを使うことは本当に減りました。

 以前は、紙で提出して手続きをしていたものが、ほとんどオンラインになっているので、今から考えれば、ずいぶんとムダが減ったし、ずいぶん面倒なことをしていたな・・と思います。

 ところが、久しぶりに、いつもはオンラインで済ませられる手続きが何回やっても、「現在はできませんので、もう少し経ってから、トライしてください」と出るので、わざわざ先方に出向いて、お願いしようと思ったら、やっぱりそこでもできなくて、どうやらシステム上の問題だとかで、久しぶりに紙を渡されて、「この用紙に記入して出してください。添付書類も紙で添付してください。」などと言われてしまったので、久しぶりに家のプリンターを使用するハメになりました。

 久しぶりだけど、大丈夫だろうか?と思ったら、案の定、プリンターのインクが切れていて、慌てて近所のカーフールにインクを買いに行ったのですが、まあ、値段が爆上がりしていて、高いこと!

 だいたい、以前から、プリンターのインクの値段というものには、全く納得いかない気持ちで、まったく、なぜ?あんなに高いんだろうか?下手をすると、プリンター本体とそんなに変わらなかったりもするくらいです。

 まあ、そんなにしょっちゅう買うものではないにしろ、量からしたら、ほんの少しのトナーがなぜ?あんなに高いのか?全くどうしてあんな暴力的な価格が成り立つのか?と思っていました。

 久しぶりに行ったカーフールのインクコーナーには、なんと環境保護対応なのか?からになったインクのカセットを入れると1ユーロの金券が出てくるようなマシンが置かれていました。



 これまでも、カーフールのお店の外には、そのような不燃物?特殊ゴミを捨てるゴミ箱があったのですが、金券が出てくるのであれば、なんか少しお得な気分です。そこで、私は、お目当てのインクはその場では買わずに、家に戻ってからのカセットをもって、もう一度、買いに来よう!と思って、そのときは、インクは買わずに他の買い物だけして家に戻ったのです。

 我ながら、たった1ユーロのことで、セコいな・・と思いつつ、まあ、環境問題にも配慮している良いシステムだな・・とも思ったのです。

 そして、同日、他の用事で出かけた先の近くに、そういえば、あの辺に携帯とかパソコン機器や部品などが安く売っているお店がたくさんあるところがあったな・・と思って、寄ってみたら、なんとカーフールよりも同じものが5ユーロ近く安くて、即買いしました。(ちなみにパリ12区のRue Mongalletという通りには、この手のお店が集まっています)




 ケチケチに1ユーロの金券をもらって少しでも安くして買おう!などと、あの時に買わなくてよかったと思いました。

 ネットで探せば、そこそこ安い値段のもないではありませんが、なんといっても、すぐに届くわけではないので、そんなのは待っていられません。最近は、パリでもマシになったとはいえ、以前からのトラウマ的な思いがあり、どうもフランスの配達を信用しきれないのです。

 しかし、セコいようですが、全く同じものがこんなに値段が違うとは・・しかもカーフールがそんなに高かったなんて・・なんとなく、色々なものを一か所で買えるので、便利に使っていましたが・・たまには他を見てみるのもいいかもしれません。


プリンターのインク


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2024年7月27日土曜日

大雨のオリンピック開会式当日 前夜の事件とセレモニーあれこれ

 

 

 朝、目覚めて外を見たら、雨が降っていました。前日の天気予報でも雨の予報だったので、「やっぱり雨か・・」と思いました。この日は、近所のバスなども全て運行休止。コマーシャルセンターまでクローズになっていて、最後のとどめか・・と思いましたが、ここまでされるともうその日は外出は断念、ロックダウンしていました。

 オリンピックの警備のための様々な交通規制や制限のために、パリを脱出してしまった人も多いなか、私は、オリンピックの開会式などを見に行くことはしなくても、自分の住んでいる街でオリンピックをやるなんていうことは滅多にないこと!と思って、この期間は、パリに留まることにしていたのです。

 しかし、実際に住んでいる街でオリンピックをやられるということは大変なことだと実感!、また今回の開会式がセーヌ川上6㎞にわたってパレードを行うなどという荒唐無稽?なことを実現させようとしたために、その1週間以上前から警備が異常に厳しく、広範囲にわたることになりました。

 私は、オリンピックに関わる仕事をしているわけではありませんが、ここまで住民の犠牲を強いたからには、やっぱり素晴らしいものにしてほしいと思っていました。

 それが雨に加えて、朝一番のニュースはSNCF(フランス国鉄)のTGVネットワークへの大規模攻撃による交通網大混乱のニュース。


 あわやテロ?と思いましたが、報道機関は慎重で「テロ」という言葉は使いませんでしたが、オリンピック開会式当日という日にちを選んで数か所、同時攻撃というのは、穏やかではありません。この攻撃により被害を被った人の数は80万人を超えていると言われています。この事態にSNCFは、かなり早い段階で全額返金を発表。事態の混乱を少しでも抑えるためか、異例の早期の全額返金の発表となりました。

 オリンピックの開会式は結局は家でテレビで見るのが一番よく見えそうで、カウントダウンしながら生中継している様子を見始めると、パリは世界の中心!とか、世界中の注目がパリに!とか、また臆面もないタイトルがつけられています。




 この種のイベントがあるたびに、また今回はオリンピックという特別なイベントとはいえ、この聞いている方が恥ずかしくなるほどの自国を誇る様子には、おそれいっちゃいます。

 聖火リレーが最終地点まで到達する様子をドラマ仕立てにしてあったり、今回のオリンピックのメダルの意味をさりげなくドラマの中で説明し、フランスの高級宝飾店ショーメデザインのメダルがルイ・ヴィトンのケースに入って、ダンサーの中をうやうやしく登場する。ダンスの中には、パリ・オペラ座のスターも登場。ムーランルージュの踊り子たちがフレンチカンカンを披露する!

 実況しながら、YES!と悦に入る感じのジャーナリストもいるくらい・・。しかし、現場は、残念ながら、けっこうな雨が降っていて、船上から声援にこたえる選手たちが雨ざらしになっている(そんなことは感じさせないけど)のが気になりました。

 修繕中のノートルダム大聖堂さえも使ったダンスの演出、ほんの数日まえまでストライキを警告していたダンサーはこの中の誰だったんだろうか?などと思いながら見てしまいました。

 まあ、多少、首を傾げるような演出はあるものの、やはり、見事な祭典ですが、しかし、それにしても長いセレモニーに現場で見ている人も大変だろうな・・と思ってしまいます。



 もう日本の選手団が登場してきたら、どうでもいいや・・と思いきや、それまでが長いこと長いこと、そして、やっと出てきたと思ったら、日本の選手団の紹介の時間が短い!

 かねてから感じることですが、オリンピックやスポーツに関する日本の選手に対する扱いがフランスはどうにも雑というか、冷たいような気がしてなりません。日本の文化に対しては、格段に上質のものとして扱ってくれるのに比べて、これはどういうわけなのか?と思ったりもします。ちょっと意味のわからないパフォーマンスに延々と時間を割くんだったら、それぞれの国にもっと注目してよ!と思ってしまうのです。

 とはいえ、パリ住民にとっては、大変なお騒がせだったこの開会式が終わってくれて、私にとっては、オリンピックの半分は終わったような気分です。

 この開会式さえ終われば、市内の規制も日常とは言わないまでも、ずいぶん緩和されると思うので、悪いですが、正直、少しホッとします。

 しかし、昨日まではあんなに晴れていたのに、パリだけピンポイントでこんなに雨とは・・。

 それにしても、テレビとはいえ、こんなにオリンピックの開会式を長時間見たのは、初めてでした。



 しかし、フランスが国力を見せつけたかっただろうと思われるこのセレモニー、セレモニーが始まってすぐに、マクロン大統領がX上で「世界が私たちを見ている!」とポストしたり、全体的にメッセージ性が強く、フランスアピールが濃くて、フランスの選手が最後に登場するのは、開催国だから仕方ないとしても、その時だけ、エッフェル塔や橋がカラリングされてピカピカしたりするのはなんだかな~?と思ってしまったのです。




 しかし、最後のオリンピック開会宣言をするマクロン大統領が珍しく、ちょっと緊張していたのには、ちょっと驚きました。

 これで、やっと終わり!と思ったら、まだまだで、ジダンやナダルが出てきたと思ったら、今度は、また聖火が船乗っちゃって、コマネチやカールルイスまで出てきた!もうホント、詰め込みたいものが多すぎたのはわかるけど、まとまりない感じ・・簡潔に話すことができなくて、いつまでも話し続けるフランス人っぽい感じがよく出てました。

 本当に、どこまで引っ張るのか?って感じ。あらら聖火がルーブルに戻っちゃった・・もうルーブルは聖火は通ったはずなのに・・。

 でも、最後のセリーヌディオンは感動したな~~。

 ともかく、良いところも悪いところもフランス感満載でした。でも、なんだかんだいっても、私はそんなフランスが好きです。

 それにしても、パリでこんなに本格的に雨が降り続けることも珍しい。

 全てが終わったあと、みんなが「やっぱりフランスは世界一!」と讃え合うところもフランス。



パリオリンピック開会式セレモニー


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2024年7月25日木曜日

空いているパリを満喫する1日

  


 オリンピックまでのカウントダウンが始まり、今週に入ってから、公共交通機関や通行止めなどの不便さに腹を立ててばかりいるのもバカらしく、代わりに予想外に空いてきたパリを満喫することにして、いつもは、混んでいて断念してしまうレストランに行ったり、買い物(といっても食べ物・・)に行ったりして、それなりに空いているパリを満喫しています。

 メトロやバスなどの公共交通機関は前もって予告されていたところ以外でも運行していなかったり(特にバス)、途中までしか行かなかったり、これには少々閉口し、移動に時間もかかるのですが、その代わりにというか、その分、パリに人が少ないので、半分は、「そりゃそうだよな・・」「こんなに迂回しなければならなかったりするのは面倒くさいもんな・・わざわざみんな出かけないよな・・」と思いつつ、「いやいや、こんな機会はまたとない!」とその空いているという部分を楽しむことにしたのです。

 オデオン界隈(サンジェルマン・デ・プレ界隈)にお気に入りのレストランがあるのですが、そこは、いつも、行きたいな~行こうかな~?と思って覗いてみると、いつもすごく混んでいて、そうでない場合は時間を外してしまったりとなかなか行けていないお店があって、「そうだ!今なら、あそこも空いているかも?」と思って、行ったのです。

 それでも、行ってみるまでは、「今日はもう混んでいるかもしれない・・」とか、「あそこは、例外的にやっぱり混んでいるかもしれない・・」と目の当たりにするまでは、どうかわからないな・・と思っていたのですが、類にもれずにそこもやっぱり空いていました。

 このお店がお昼時にこんなに空いているのを初めてみましたが、ラッキーでした。地元のパリジャン・パリジェンヌにも大人気の、とっても美味しいお店です。久々のお気に入りのレストランのランチにとっても満足し、ゆっくり、ゆったりと食事をして出てきたら、サンジェルマン大通りがなんと通行止めになっていて、通りの向こうには行けなくなってしまい、帰りに生ハムを買って帰ろうと思ったのに買えず、「もう今日はやめておきなさいということだな・・」と自分に言い聞かせました。



 この近くでいつもは大混雑しているお店といえば、シティファーマ(CITY PHARMA)というビオコスメのお店があるのですが、そこもいつも大混雑していて、最近では、もう人にぶつからずに商品を見るのが大変なくらい大人気のお店なのです。たしかに品揃えが豊富なうえに、明らかに他よりも安いので無理もないのですが、今回の空いているパリの状況で、さすがにどうかな?と思って行ってみたら、空いている・・というほどではありませんでしたが、やはりいつもよりはずっと人が少なくて、いつもは10個くらいあるレジに行列ができていないことはないのですが、今日は、並ばずに会計ができました。こんなのはじめてです。



 そして、調子にのった私は、「だったら、デパートとかも空いてるかも?」とギャラリーラファイエット(といってもラファイエットグルメですが)にでかけ、やっぱり、いつもよりは、格段に空いている店内で悠々とお買い物・・といってもクロワッサンなどを買っただけですが・・。



 さらに調子にのった私は、パリで(このあたりで)あと、混んでいる場所は・・とセドリック・グロレを通ってみたところ(ここでは買わず・・)、さすがにここは行列ができていたものの、行列の長さがいつもよりも全然短く、やっぱりいつもよりも空いている・・と確信しました。



 人が少ないところは、例年の8月のパリといった感じではありますが、全然、違うのは人が少なくても、お店がちゃんとやっていることで、こんなにいいことはないな・・と思うのでした。8月のバカンスの際には、人出が少ないのを見越して、また、自分たちもバカンスに出かけてしまうために休みのお店も多いのですが、現在は、みんなやっています。

 一時は、テロを警戒して、オリンピック時にはお店は閉めようか?とか言っていた人もけっこういたと思うのですが、実際は、ほとんどのお店がオープンしています。

 しかし、今日は、スーツケースを引いて、来ないバスを待っていて、どうやってホテルまで行ったらいいか困っている観光客を見かけました。運航休止にするなら、ちゃんとアナウンスまたは、せめて張り紙くらいはしたらいいのに、それもなく、途方に暮れていました。

 GoogleMapなどには、通行止めになっている道などもあたかも通れるように出てくるし、タクシーなども簡単につかまる状況ではないので、本当に土地勘がない人には、大変なことだろうと思います。

 しかし、幸いにも暑すぎず、寒くもなく気候のよい日々が続くなか、思いのほかこんなに空いているパリを楽しめていることはラッキーなことです。

 去年までは、この時期までに猛暑・酷暑などと言われるような日があったと思うのですが、今年のパリは幸いなことに、そこまで耐えきれないほどの暑さにもなっていません。

 ところが肝心?の開会式の日、現在の天気予報では今のところ雨・・天気予報もあまりあてにならないし、よく変わるのでわかりませんが、こればかりはどうしようもないですね・・。


オリンピック前のパリは空いている


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2024年6月23日日曜日

食品廃棄物を救うスーパーマーケット お財布にも優しい Nous Anti Gaspi ヌ・アンチガスピ

  


 フランスで本格的に食品廃棄物への取り組みが開始されてから、もう4年以上が経ちますが、一般のカーフールなどのスーパーマーケットなどでも、賞味期限が迫った商品などには、「アンチガスピヤージュ(無駄廃止)」のオレンジや黄色いラベルが貼られて、価格を下げて売り切ろうとする試みが始まったり、Too Good Too Goなど、その日、売れ残った商品を格安で販売したりするアプリなどが出現したりしています。

 しかし、スーパーマーケットに関しては、私見ではありますが、当初に比べるとこのラベルが貼られている商品は減ったような気もするし、この食品廃棄物問題は、少しずつは改善されてはいるかもしれませんが、依然として大きな課題が残されているような気がします。

 先日、たまたま、SNSの広告で、この食品廃棄物を救おうという試みの「Nous Anti Gaspi」(ヌ・アンチガスピ)というお店がパリに何軒もきていることを知り、さっそく行ってみました。


 このお店は食品廃棄物として撥ねられる食品に目を向け、カタチの悪いふぞろいの野菜や小さい卵、パッケージがわずかに破損している商品などを地元の農家、卸売業者から買い取り、適正価格で販売しています。現在パリには、10店舗以上、全国展開もしています。

(Nous Anti Gaspi)



 「へっ??エシレバターなんかもあるんだ??たしかに安いけど、なんで?」と思って、よく見てみれば、なんとなく、通常のエシレバターと少々カタチが違う・・でも中身はエシレバターだから、全然、OKです。



 様々な取り組みにもかかわらず、フランスで廃棄処分になっている食料品は年間1,000万トン以上にも達するということで、これを少しでも改善しようと、このチェーンの各店舗は、月に10万食、一週間で12トン以上の食料品を販売しているとのことです。

 私のような消費者の立場からすれば、、カタチの悪い野菜などは、全然問題なく、しかも安く手に入るとなれば、このようなお店は願ったり叶ったり。

 行ってみると、野菜や果物をはじめとして、お菓子類、パスタ、肉類、乳製品(特に乳製品が充実している感じ)など、それなりに、ひととおりのものは揃いそうです。しかも、お手頃価格で・・。

 野菜が少しくらい曲がっていようと、小さかろうと、これが廃棄処分になりかねない食品だったのかと思うと、これを救済してくれるお店はありがたい限りです。思わぬ掘り出し物も見つかるかもしれないというなんか宝探しみたいな楽しみもあります。

 私は、この日は、少し育ちすぎ?な感じの大きな赤かぶの束二束(1,5ユーロ)と少し細めのアスパラガス(1,5ユーロ)とマドレーヌとクスクスを買いました。ところが、途中で店員さんと会員登録の話を始めたりして、お金を支払ったにもかかわらず、野菜だけ持って、マドレーヌとクスクスは忘れてきてしまいました。

 後で気が付いて、お店に取りに戻ったら、ちゃんとお店の人がとっておいてくれました。私の顔を見るなり、「ヴォアーラ!(ほ~ら!)」とにっこり。「こっちもあとで気が付いて、追いかけたんだけど、もう見えなかったから、戻ってくるだろうと思ってた・・」と、とっても気の優しいお兄さんでした。

 会員登録(無料)をすれば、ポイントがたまっていき、割引にもなるので、おススメです。

 私は大量の赤かぶでお漬物を作りました。1,5ユーロで大量のお漬物・・お漬物好きの私は、なかなか満足です。ちなみに、このお漬物、塩、ほんのちょっとだけのお砂糖、顆粒の昆布だし、お酢で簡単にできます!赤かぶからは赤い色がでて表面がピンクになり、適度に味が沁みたらOK!一晩、瓶詰にして一晩、冷蔵庫に寝かせて置けばできあがりです。


食品廃棄物取り扱い店 Nous Anti Gaspi 


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2024年5月18日土曜日

シャンゼリゼのロクシタンカフェの不思議

  


 シャンゼリゼの中腹くらいにロクシタンとピエール・エルメのコラボのお店ができてから、もうずいぶん経ちます。

 最初は、ピエール・エルメ人気が急上昇して、あちこちに店舗が増え始めていた頃でもあり、また、この場所がマカロン対決とも言うべく、シャンゼリゼを挟んでラデュレのはす向かいくらいの場所だったために、「スゴいな・・ピエール・エルメ・・闘志むき出しな感じ・・」とそっちの方にびっくりしましたが、それにしても「ロクシタン×ピエールエルメ・・」この組み合わせってどうなのかな?とちょっと不思議な感じもしていたのですが、それなりに継続しているようです。

 ロクシタンも一時は、すごい人気でパリに来たらロクシタンのハンドクリームをお土産に買って帰りたい!という人も多かったのですが、一時ほどの勢いではなくなった気がしないでもありません。

 さて、久しぶりにシャンゼリゼのこのお店を覗いてみたら、店内もテラスも「ロクシタン・カフェ」になっており、カフェなのになぜ?ピエールエルメの名前じゃなくて、ロクシタンカフェなの?とちょっと不思議でした。

 メニューを見る限り、ピエールエルメのスイーツが中心のメニューになっていて、カフェもピエールエルメとのコラボのお店になっているのですが、名前は「ロクシタン・カフェ」です。

 このコラボショップ全体はけっこう広いスペースを使っており、中央には、華やかな照明の下にマカロンをはじめとしたピエールエルメのスイーツが円形のショーケースに煌びやかに飾られており、冷静に考えれば、ちょっと引くような値段のスイーツが飛ぶように売れています。

 この周りをロクシタンの香水やクリームなどが南仏をイメージとした花に囲まれる感じできれいに並べられており、お店の奥の部分がやはり、このロクシタン調?の華やかなお花のデコレーションに飾られたカフェがあります。


 ハッキリ言って、多分、圧倒的にピエールエルメのスイーツの方が売れている感じなので、いっそのこと、カフェも「ロクシタンカフェ」よりも、「ピエールエルメカフェ」の方がわかりやすくて人がもっと入りそうな感じがするのですが、どうして、ロクシタンカフェという名前にしているのか?ちょっと無理矢理な感じがして不思議です。

 ロクシタンカフェ限定メニューとして、プロヴァンスのネクターやラベンダーのレモネードなどもありますが、あとは、ほぼほぼピエールエルメ。

 そもそも食料品のお店ではないロクシタンのカフェって・・と思って調べてみたら、なんと渋谷や軽井沢にもあるようでビックリしました。

 ピエールエルメは高級スイーツで、ケーキ1個が16~17ユーロ(約2,800円)(ちなみに1ホールではない)、お茶一杯12ユーロ(約2,000円)、ケーキ1個、マカロン3個、飲み物付きのメニューで34ユーロ(約5,700円)・・円安のために円に換算するとなおさら、卒倒しそうなお値段になりますが、ユーロで生活している身にとっても充分卒倒に値するお値段です。

 しかし、この場所柄、お客さんは途絶えることはなく、またそれぞれのブランドにとって、シャンゼリゼのこの場所にこれだけのお店を構えているということは、それだけでも、ある意味、ステイタスになります。

 負け惜しみ半分で、これだけのお値段出すなら、もっと安くて美味しいものあるけどな・・などと思うのですが、そこは、雰囲気を味わうというテイストが加算されるわけで、一概にはどうとも言えません。

 考えようによっては、豪華な三ツ星レストランなどで食事することを思えば、ずっと安くて、ずっと気軽に豪華な気分を味わえるのですから、それはそれでありなのかもしれません。


ロクシタンカフェ シャンゼリゼ


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2024年5月16日木曜日

マルシェ サンジェルマン界隈のちょっと良さげなお店

  


 私がパリで一番好きな場所は、サンジェルマン・デ・プレのあたりで、おそらく日本人の多くの人々がイメージするパリに一番近い場所ではないか?と思います。だいたい、あのあたりに行くと、いつも寄ってみるお店は決まっていて、基礎化粧品の類が切れれば、CITY PHARMA というビオコスメのお店(とにかく安くて、わからないことがあれば、店員さんに聞けば、丁寧に教えてくれます)だったり、生ハム屋さんだったり、いくつかのレストランだったり、モノプリ(スーパーマーケット)なども、場所がらここは高いかと思えば、意外とそうでもないものもあったりするので、時間があれば覗いてみます。

 このあたりは、街並みもきれいなうえに、さりげなくおしゃれな人が多くて、あまり気負っていない感じのおしゃれな感じのファッションの参考になったりもします。

 最近、このあたりで久しく覗いていなかったな・・と思って、マルシェ・サンジェルマンを覗いてみたら、(私の記憶が正しければ・・)以前、M&S(マークスアンドスペンサー)(イギリスのスーパーマーケット)だった場スペースが epicという食料品のお店になっていました。



 考えてみれば、マルシェ・サンジェルマンに昔、私が来ていたのはこのM&Sがあったからで、ブレグジットでなくなって以来、足が遠のいていたのでした。

 しかし、この epic という食料品店(スーパー)もなかなか悪くなく、ちょっと高級チックな食料品がこれまたおしゃれに並んでいて、置いてあるものは、ボンマルシェの食品館をこじんまりとさせた感じでもあります。



 このepic はマルシェ・サンジェルマンのマルシェに通じており、中からマルシェに行くこともできます。マルシェ・サンジェルマンは屋内にあるマルシェで、ちょっと上質のもの、他では見ないものなども置いており、それを囲むカタチでレストランが屋内、屋外でも食事できるようになっているお店が多いです。



 フレンチはもちろんのこと、イタリアンやイラン料理などのお店もあり、テイクアウトもできるようになっているので、ちょっとお惣菜を買ってみたりするのも楽しいです。

 そして、このマルシェの建物の一画には市民プールもあったりするところも、生活に根付いたマルシェという感じがします。


 さらには、このマルシェの周囲のお店やレストランもなかなか楽しく、ブルバードサンジェルマンと反対側の入口のはす向かいあたりにあるSECCOというパン屋さんもお昼時にはランチになりそうなキッシュやバーガーやフォカッチャ、クロックムッシュなどが前面に並んでおり、また、必ずといっていいくらい食事にはデザートをつけるフランス人らしく、これでもか!というほどの色とりどりのケーキなどのスイーツが並んでいます。ここは、そこまで値段もバカ高くありません。





 その近くには、ちょっと色褪せたピンクと白の縦じまのテントのMAISON MULOTというお店があり、かなりクォリティも値段も高いお惣菜類を置いています。ここのキッシュは有名でかなり美味しいです。ちょっと高めではありますが、キッシュなどはまあまあ許容範囲内です。

   


 ここのランチボックスなどは、なかなか洗練されていて、こじゃれた感じではありますが、なんせ、1つ20ユーロ前後だったりするので、私の場合はちょっと腰が引けてしまいます。まあ外食すると思えばパリではこのくらいの値段でも普通なのですが、いくらなんでも、だったら、ふつうに外食するわ・・と言う感じになってしまいます。

 ここを抜けてブルバードサンジェルマンに戻る途中には、クレープのレストランなどもあり、けっこう人気があります。

 こんな風に食べ物を見て歩いて、その中からちょっとずつ良さげなものをひとつふたつつまみ食いなどさせてもらいながら、ちょっとだけ買ってみたりして、追い求めて歩くのは私にとって何よりの楽しみです。

 ブルバード・サンジェルマンを挟んで、マルシェ・サンジェルマンとは反対側にも良いお店がたくさんあるので、それはまた、今度、ご紹介します。


マルシェ サンジェルマン界隈のお店


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2024年5月4日土曜日

パリ11区のマンガ アニメグッズ通り ブルヴァール ヴォルテール

  


 長くパリにいるのに、私にはまだまだ知らないところがたくさんあって、なにかのついでにそのあたりを歩いてみて、「えっ?パリにこんなところあるの?」とビックリすることが未だにけっこうあります。

 まあ、長い間、仕事と子育てで職場と娘の学校の往復が中心の毎日で、お休みの日も娘のお稽古事の送り迎えとか、買い物といっても、ごくごく限られた場所しか行かなかったので、今、娘も巣立って、少し時間に余裕ができた最近は、なにか別の用事で出かけた先を少し運動も兼ねて、あそこの駅まで歩いて行こうか・・などと思って、あたりにあるお店などを覗きながら、歩いて、けっこう良さげなお店を見つけたりもしています。

 つい先日、バゲットコンクールでグランプリをとったお店のバゲットを買いに行った帰りに、このあたり、ふだんはあまり来ることがないので、レピュブリック広場のあたりをプラプラしようかな?と歩き、あ~~ここ、いつか何かのデモ隊にぶち当たったことがあったなぁ~などと思いながら、ちょっと可愛いイギリス風な小物を扱っているお店とか、イタリアンの食材を扱っているお店などを見ながら、ちょっと調子にのって、それなら、もう少し、バスティーユ広場まで歩いて行こう、さっきは、あっちの通りを通ったから、今度はこっちの通りを歩こうと思って歩いていたら、なにやら、日本のマンガのキャラクターグッズのようなものが視界に入ってきました。



 私はほぼほぼマンガを読まないので、全然、知識はないのですが、ついこの間も鳥山明氏の訃報でさらに盛り上がった感じのドラゴンボールなどはさすがにちょっとだけ知っています。




 そんな感じのマスコットというか、フィギュアというか、ゲームやぬいぐるみ?などのけっこう大きなお店があって、せっかくだから、ちょっとのぞいてみようと思ったら、中には、ぎっしりの商品がところせましと積み上げられていて、また、けっこうなお客さんが入っています。しかも、1つ1つがなかなかなお値段・・。

 ローマ字表記にはなっていますが、ほぼほぼ日本のものです。こういうものには、これまで全く、無縁だったので、日本だったら、秋葉原とかに行けば売っているものなのでしょうか? マンガといえば、マンガ本くらいに思っていたのが、こういうマンガの数倍はする(値段)ようなマスコットやゲーム類や置物?などが、ぎっしり詰まっていて、また、それがかなり売れている様子。

 けっこう間口の広いお店でお店の前には、お目当てのものをゲットしたばかりの若い男性(子どもではなくて大人)が、家に帰るのを待ちきれずに、一緒にいる友人とともに、ワクワクした様子で箱をあけようとしているところでした。

 それこそ、「へえ~~パリにもこんなところあるんだ!」と驚いて、お店の外に出ると、そんな感じのお店はその1軒だけではなく、その通りには、同様のお店が何軒も並んでいるのでした。

 レピュブリック広場あたりは若者が多い場所でもあり、ファストフードのお店なども多いのですが、そういった土地柄というのもあるのでしょうか? 同様のお店が同じ通りに何軒もあって、そのどれもが成り立っているということは、相当な需要があるということです。

 今はオタクなどと言ったらいけないのでしょうか?マンガ・アニメ愛好家?のマーケットってパリでも本当にすごいんだ!・・と、このお店の様子をみて、さらに納得したのでした。



 この通りは、ブルヴァール ヴォルテール(Boulvard Voltaire)という通りでパリ11区にあります。

 パリもここ数年でずいぶん変わったとはいえ、おそらく、私が知らなかっただけで、そこまで新しいお店ではないのかもしれませんが、まさしく、「パリにこんなところがあるなんて、全然、知らなかった!」と最近、びっくりした場所のひとつです。

 しかし、考えてみれば、フランス人の間でこれほどまでに日本食が広まったのも、フランス人の間で日本へ観光に行きたいという人が増えたのも、「日本に興味をもったきっかけはマンガきっかけだった!」という人は少なくありません。

 とすれば、最もダイレクトにマンガに近いこのようなお店がパリで繁栄していないはずはなかったのです。


パリ11区 ブルヴァール ヴォルテール パリ マンガ アニメグッズ通り


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2024年5月1日水曜日

2024年 パリ・バゲットコンクール グランプリ受賞のバゲット ユートピー

  


 ここ数年は、パリ市が開催するパリ・バゲットコンクールでグランプリを受賞したバゲットは一度は必ず食べてみることにしています。

 今年もそのパリ最高のバゲットを買いに行ってきました!

 今年は、173本のバゲット(それぞれ異なるパン職人の作品)の中から栄誉ある2024年のパリバゲットコンクールのグランプリに輝いたのは、パリ11区の「ユートピー」というパン屋さんザビエル・ネトリさんでした。

 審査は無作為に選ばれた6人のパリ市民だけでなく、食品業界の専門家やパリ市の選挙で選ばれた役人などで構成される厳しいものです。

 パリ11区にあるそのお店は、ここ数年行ってみたグランプリを受賞したお店の中でも、一段と小さいお店で、わりと近くに由緒ありそうな、ちょっと小洒落て立派なお店があるにもかかわらず、あっちじゃなくて、こっち?と思ってしまいそうな、そんなところが逆に公正に審査されているのかな?という印象を受ける感じです。

 まだ、このグランプリが発表されてから1週間くらいしか経っていないので、混雑しているだろうな・・と思い、パン屋さんが一番空いていそうな時間帯(15時頃)に行ってみたのですが、やはり、少し行列ができていました。

 とにかく、例年のグランプリ受賞のお店に比べてかなり小さめなお店ですが、入って右側には、お店の心意気が感じられるちょっと他のお店では見かけないような、ちょっとこちらにも心を奪われてしまいそうなケーキも並んでいます。




 しかし、グランプリ受賞直後ということで、お客さんの大半はバゲットトラディショナルを買いに来ている人で、ほとんどの人が2本、3本と買っていきます。

 グランプリ効果のお客さんを見込んでのことだと思いますが、ひっきりなしにバゲットを焼いている様子で、「トラディション2本ください!」というと、ホカホカのバゲットを手渡してくれました。たぶん、行列のおかげでしばらくはいつもホカホカのバゲットを買うことができるのだと思います。

 このバゲットトラディション1本1ユーロ20セントです。

 やはり、熱いうちに食べなくちゃ!と、ちょっとお行儀は悪いですが、さっそく歩きながら、バゲットをちぎるとふわぁ~と広がる小麦の良い香り・・。正直、一瞬、「えっ?去年のバゲットの方が美味しかったかも?」と思ったのですが、いやいや、落ち着いて味わってみれば、甲乙つけがたい、さすがになかなかなクオリティーです。

 少し塩味が効いている感じで、今回のバゲットの感動ポイントは、バゲットの焼け目というか、茶色い部分の香ばしさと味わい・・この部分が抜群に美味しいです!



 いつもなら、私は一人なので、せいぜいバゲット1本なのですが(半分だけにすることもある)、グランプリバゲットに関しては、2本買ってしまいます。2本買ったところで2ユーロ40セント。さすが、フランスの国民食です。

 これだけお手軽な値段で確実に美味しいものは、そうそうあるものではありません。

 というわけで、せっかくゲットした美味しいバゲットには、家に美味しいバターが待っているのですが・・せっかくならばと、帰りに通りかかったイタリア食材店でイタリアのパルマ産の生ハムを買ってきました。単純な私はもうあったかいバゲットをかかえてそれだけでもうウキウキしてきます。

 今夜はこのバゲットと生ハムと・・などと考えながら、予めカロリー消費しようと少し歩いて帰ってきました。

 レピュブリック広場からも近く、徒歩圏内ですが、最寄りの駅は、⑤、⑨番線の Oberkampf駅で、この駅からなら徒歩1分ほどです。

 このグランプリ受賞者には、賞金4,000ユーロが授与され、1年間のエリゼ宮(大統領官邸)の公式サプライヤーを務めることになります。

 このインフレ、もしかして、賞金は値上げになってる?と思いましたが、去年と一緒でした。

 たった1ユーロ20セントで味わえる今年、パリで一番美味しいバゲット!もしも、パリを訪れることがあったらば、お手軽に楽しめる特上のグルメです!


☆Boulangerie Utopie 20 Rue Jean-Pierre Timbaud 75011 Paris  月曜休


2024年 パリ・バゲットコンクール グランプリ受賞のバゲット


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2024年3月20日水曜日

日本での買い物 買いたいものにも色々あって・・・

  


 日本に一時帰国している際に、どこかに用事があって出かけても、たいていの場合は、帰りに買い物して帰ろう・・ということになるのですが、その行く先々によっても、色々あって、ついでとはいえ、その場所からの帰り道をどういうルートで帰るかを考えるとき、あれを買うためにあそこに行きたいから、こっち経由で帰ろうとか、買い物ありきで予定をたてることになります。

 まあ、そのほとんどの買い物は、私の場合は食料品なわけですが、もうたいていの場合は、すでにリスト入りしている(決まっている)買い物の場合は、あそこへ行ってあれを買う・・というのは、だいたい目安がついているので、その買い物をするために行く場所で、それプラスその辺りをちらほら、半分ひやかしのつもりで試食などしながら、見て歩くわけで、かなりお腹も気持ちも満たされて、それはそれでなかなか楽しい時間でもあります。

 その食料品の内訳は、当然、フランスに持って帰りたいものと、日本にいるうちに食べておきたいものとがあるのですが、その道すがらには、忘れていたけど、こんなものもあった・・あんなものもあったと、結局は帰りには、その重さを憂うほど大変な量の食料を持って帰ることになるのです。

 まったく、己の食い意地には、毎度のことながら、自分でも呆れるほどなのですが、それが必ずしも一般的に、ものすごく評価されているようなものばかりとは限らず、けっこうな部分で「懐かしさ」が占めていることに気付かされます。

 それは、子どもの頃、よく買いに行かされたお肉屋さんのコロッケだったり、昔、祖母が好きだったパン屋さんのクリームパンだったり、ミスタードーナッツやケンタッキー(KFC フランスのケンタッキーは最近?以前のようなケンタッキーではなくなりました)やモスバーガーなどのファストフードだったりもするのです。

 そう考えてみると、人の食の好みとか嗜好といったものは、ある程度の傾向もあるにせよ、その中には、子どもの頃や若い頃に慣れ親しんだという郷愁のようなものがあるのだなぁと感じたりするにつけ、そのことに愛おしさを感じたりもするのです。

 母がほがらかな人だったために、近所のお店では顔で、たまには、私たちの話もしたりしていたようで、身元が知れると、「あ〜あなたたちがパリにいらっしゃるお嬢さんとお孫さん!などと言われたりして苦笑することもありますが、どこかに母の存在があるようで、ほっこりした気持ちにもさせられます。

 私の場合、物心ついた頃から実家が引っ越したこともなく、それが植え付けられる時間が長かったこともあり、今もなお、日本に帰れば、その家に滞在しているわけなので、ひととおり食べて帰りたいものは、その家を中心に私の食べたいものマップがあるのです。

 それは、買って帰れるものだけでなく、レストランだったり、お蕎麦屋さんだったりもするわけで、そのお店には、ずっとそこにいてほしいと願っているのです。


日本で食べたいもの買いたいもの


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2024年1月16日火曜日

カーフールの強烈な値段交渉 ペプシ、レイズ、リプトンの商品の販売を一時停止

  


 インフレが続くなか、フランス政府は今年は、一部の食品の値下げを約束しています。

 そのため、政府は販売店に対して店頭価格を引き下げる、あるいは、可能な限り抑えることを要請しているため、食料品メーカーと販売店との交渉が対立してヒートアップしています。

 しかし、原材料他、燃料費等も値上げしているために食品メーカーとて、値上げを余儀なくされるのも致し方ないところもあります。

 大手のスーパーマーケットなどの流通業者は、1月末までに価格交渉を終えるのですが、この話し合いが決裂しているところもあります。

 ほとんどの食品メーカーは、値上げを要求しているのですが、スーパーマーケットチェーン・カーフールは、「ペプシコグループブランドの値上げは、度を越えており、インフレを理由に、その値上げは便乗値上げが含まれている!」と抗議し、その抗議を店頭で公開し、アピールするという強烈な態度に出ています。

 「受け入れがたい値上げのため、当店では、このメーカーの商品の販売は停止します」と書かれた紙が、予告どおりにレイズのポテトチップスの棚などに貼られています。

 この話は、ニュースでチラッと見ていたのですが、今日、カーフールに買い物に行ったら、本当にやっているので、ビックリして、ああ、これだったか・・と目を丸くしてしまいました。

 対象となっている商品は、ペプシコーラだけでなく、セブン アップ、レイズやドリトスなどのポテトチップスなどのスナック類、ベネナッツ、リプトン ティーなどの商品棚には、この「受け入れがたい値上げのため、当店では、このメーカーの商品の販売は停止します」の表示が・・。

 とはいえ、ガラガラになった棚には、在庫にある分は売ってしまうつもりであるのか、商品が全くないわけでもないところが、ちゃっかり感もあります。

 しかし、仕入れ側の価格交渉の抗議方法として、こんなふうに消費者に訴えるカタチをとっているのは、初めて見ることで、これは、一時的なことなのか?それとも、このペプシコグループの商品を今後一切、カーフールから排除してしまうつもりなのか?は、わかりませんが、どちらも引かない限り、ペプシコグループもカーフールもどちらも痛手を食うことになりかねません。

 まあ、どうしても、このペプシコグループの商品にこだわりを持って買い物をしている消費者を、カーフールは失うことになるだろうし、また、同じようなものを別のメーカーのものに切り替える消費者もいると思います。

 もう一つ、思い当たるのは、カーフールの「価格を抑える努力をしてますアピール」と考えることもでき、実際に、カーフールでは、このペプシコグループの商品よりもずっと高い商品を売っているので、どうして、ここにだけ、こんなに強硬な態度をとるのかは少々、疑問でもあります。

 まあ、今回のペプシコグループの商品を見る限り、コーラやセブンアップなどのジュース類や、ポテトチップスなどのスナック菓子など、この際、できるだけ、どのメーカーにせよ、あまり健康的な食品とも言い難く、消費を控えた方がよいものが多く目につくところ・・。

 個人的には、もともとあまり買わないものなので、どちらでもよいというのが正直なところなのですが、このやり方、どっちに軍配があがるのか? ということについては、ちょっと興味があります。

 

カーフール対ペプシコグループ


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2023年12月10日日曜日

Vinted(ヴィンテッド)で殺人事件が起こった!

  

 

 パリ近郊ヴァル・ド・マルヌ県ヴァラントンの路上で、16歳のティーンエイジャーが刺殺されたという話で、また、どんな乱闘騒ぎがあったのか?と思ったら、それがVinted(ヴィンテッド)(フリマサイト)での商品売買の際に起こったものであったことを知り、すごく驚きました。

 Vinted(ヴィンテッド)は、私もおこづかい稼ぎによく利用しているフリマサイト(日本でいうメルカリのようなもの)で、その売買の現場で殺人事件が起こるなどとは、これまで聞いたこともなかった話だったからです。

 そもそも、ヴィンテッドの大半は、商品の売買は、直接、売り手と買い手が会うことはなく、商品への質問や値段の交渉などはサイト上で行われているもので、商品の受け渡しは発送するのが通常であり、代金の支払いもサイトを通じて行われ、その間のトラブルなどに関しては、ヴィンテッドが介入してくれるので、これまでに深刻なトラブルになったことはありませんでした。

 ごくごくたまに、急いでいるので、直接、手渡しにできないか?とか、その際に連絡するために携帯ナンバーを教えてもらえないか?と頼まれることはあっても、安全上の理由から携帯ナンバーを教えることは、お断りしています。

 今回の殺人事件はティーンエイジャーの間の出来事で、どのような交渉の末に実際に対面での売買という話になったのかはわかりませんが、一応、サイト上での交渉は成立していたようで、被害者の少年は、商品の引き渡しに行った際に刺された模様です。

 一応、この少年は、商品の引き渡しに際して、一応は警戒していたようで、1人ではなく、友人たちとともに3人で出かけたようですが、商品の引き取りにあらわれた人物もまた6人で現れたようで、買い手の方が代金を支払わずに商品を奪おうとした際にナイフを持ち出し、結果的には、少年一人を殺してしまったようです。

 引き渡しに行った3人の少年のうち2人が刺され、致命傷に至った少年の傷は、大腿動脈に達しており、もう一人が血を流しながら道路に辿りついてから、通報したと言われており、警察が駆け付けた際には、少年の一人はすでに心肺停止状態であったそうです。

 その事件が起こった約3時間後に、パニック状態に陥った犯人とみられる母親の女性から息子が自分のしてしまったことに対して自責の念を感じ、3階から飛び降り自殺を図ろうとしたと通報があり、警察が駆け付けると少年は泣き叫んでいたと伝えられています。

 被害者、加害者ともに16歳のティーンエイジャーで、そのきっかけとなったのは、ごくごくシンプルなNike(ナイキ)のジョギングスーツとのこと、あまりに稚拙でこのようなことで命を落としてしまうとは、泣くにも泣けないような気もしてしまいます。

 私の場合は、ヴィンテッドで買い物をすることはありませんが、全くの見ず知らずの人とのやりとりなわけで、その人の過去の売買記録の点数ややり取りに対するコメントを参考にすることは、やっぱり必要で、このようなケースは非常に稀なケースとはいうものの、実際に会って手渡しというのは、警戒すべきだなと思うのでした。


Vinted(ヴィンテッド)殺人事件


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2023年12月7日木曜日

海外在住者の免税でのお買い物は思ったよりも全然、簡単だった!

  


 日本国籍を持ち、且つ、2年以上海外に在住している者は日本で免税でお買い物ができるという話はこれまでも聞いたことがありましたが、なんとなく、きっと面倒なんだろうな・・と思って、これまで一度も利用したことがありませんでした。

 しかし、今回は、パソコンを買おうと思っていたので、金額もなかなか張るものなので、この際、やってみようかな?と思って、ダメ元で免税でのお買い物に挑戦してみたので、今回はそのお話にしようと思います。

 まず、現在は、入国の際にパスポートチェックが自動ゲートになっており、入国スタンプなしに通過できるようになっていますが、この際、「入国スタンプが必用な方はこちら・・」となっているところに進み、そこで必ずスタンプをもらいます。

 そして、日本で最後に住民票を抜いた住所のあった区役所で、「戸籍の附票」をもらいます。この手数料は300円(2023年11月現在)でした。また、この「戸籍の附票」の代わりに出発前に大使館で「在留届」を申請し、それを使うこともできるようです。

 免税対象になるお買い物の際に、パスポートとこの「戸籍の附票」、あるいは「在留届」の提示が求められます。

 しかし、この後は、結構、簡単で、特に免税手続きをしてくれるお店でのお買い物なら、あとは、お店の方が手続きはしてくれます。

 私の場合は、お買い物の際にお店の方に「免税手続きお願いします」と言ったら、「では、こちらのカウンターで・・」と言われて、パスポートとこの「戸籍の附票」の原本を提出、その場で免税後の価格のみを支払いました。

 この時点でパスポートナンバーを通じて、税関にそのお買い物のデータが送られているそうなので、あとは、出国の際に空港でパスポートを税関で見せればよいと言われました。また、その際に一応、免税にした商品は手荷物にして、未使用、未開封ということになっていますという注意を受けたので、そのとおりに携帯しました。

 その免税手続きのチェックが空港のどの場所なのか?よくわからなかったのですが、それは、保安検査場の奥にある「税関」というスタンドで、「免税手続きをしたいのですが・・」と言ったら、「では、パスポートをこれに通してください」と言われて、「ピッ!」とやって、それで終了です。

 アトランダムでチェックがあるのかもしれませんが、私の場合、商品のチェックはありませんでした。

 今回は、このパソコンしか、免税でのお買い物をしませんでしたが、後になってから考えれば、今は外国人観光客のために免税をうたっているお店も多く、特に渋谷などのドラッグストアなどは、どこもこの免税手続きをやっていて、スゴいな・・と感心したのですが、そういえば、私も少なからず、私も日本の薬なども買っているので、免税にしてもらえばよかった・・と後になってから思いました。

 また、日本に行けば、必ず立ち寄る「ユニクロ」なども、免税をしてくれるので、これまた、バラバラ買わずに一か所で買って、免税にしてもらえばよかった・・とこれまた後悔。ユニクロはパリにもあるのですが、価格も違い、そのうえ、品揃えは日本には叶わないので、必ず行きますが、今回は免税してもらい損ねました。

 ユニクロは、店舗にもよるのかもしれませんが、「他の店舗(ユニクロ)で購入した商品に対してもまとめて免税にします」と書いてあったので、時間があれば、後になってから、持っていけば、免税にしてもらうことができたのですが、私の場合、時間がなくて、それもできませんでした。

 次回の一時帰国の際には、とりあえず、この免税でのお買い物にもっと、注意を払い、出かけるときは、パスポートと戸籍の附票を持ち歩き、免税できる場合は、してもらおう!と思います。

 海外在住2年以上の方々、これを、利用しない手はありませんよ!


海外在住者の免税手続き


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2023年11月20日月曜日

パリに持って帰りたい食材を買いたいお店の一つ 上野 吉池

 


 私の携帯のメモには、いつも「日本に行ったら買いたいものリスト」があって、何か思いつくたびに、それに追加していきます。

 一時帰国の日が近づくと、逆に友人や親戚へのお土産ものや頼まれものを買い集め、日本に来る時の私のスーツケースの大部分は、誰かにあげてしまうもので、日本にいる間に少しずつ会う人々に渡していくのです。

 しかし、日本に到着した途端に、お土産を渡して少しずつ持ってきた荷物が減っていくのと同時進行で、今度は、パリに持って帰るものの買い物がスタートするのです。

 こんなことをしていると、この期間は、常にスーツケースをつめ、それを空にして、また、別のものをつめていく、なんだか運び屋みたいだ・・と妙な気分にもなります。

 もちろん、パリにいる友人に頼まれているものや他人に渡すものも少しはあるのですが、フランスに戻るための荷物(買い物)は、ほぼ日常の私の食材などがメインで、それからしばらくの私の食生活に重大に関わってくるので、真剣味も違います。つまりは、日本に着いた瞬間から、もうパリに持ち帰るものを物色する毎日が始まるわけです。

 もう端的に言えば、ごくごく普通のスーパーマーケットでさえも、はっきり言って、正直、目に入るものは、次から次へと、全部欲しいのですが、持てる荷物には限度があり、その中から、選んでいかなければならないわけです。

 そして、こうなってくると、できるだけ持ち帰ることのできる他のお店では、あんまり見かけない、これはあったら、絶対便利だ!と思われる商品をたくさん扱っているお店に行くのが効率的ですが、その一つが上野(御徒町)の「吉池」というお店です。




 もちろん、このお店には、ふつうのスーパーマーケットにあるような食材もおいているのですが、特に海産物関係の乾物や缶詰、乾燥だし粉末、薬味系などが充実していて、ちょっとテンションがあがります。

 わかめやひじきなどのポピュラーな、わかりやすい乾物から鰹節なども種類が豊富で、特に私は、あさりやしじみ、カニやエビなどのエキスのパウダーやお魚のおせんべいなどが気に入っています。



 また、カニ缶やウニの瓶詰めなども、比較的、お手頃価格のものから、ちょっといいものまで置いていたり、行くたび(とはいえ、毎回、必ず行けるわけではないですが・・)に、「うわっ!こんなのあるんだ!」と、我を忘れてお店の中をウロウロしたり、気になった商品に釘付けになったり、食い意地の張っている私はしばし、時が経つのを忘れてしまいます。




 もちろん、鮮魚も充実しているので、海外に持って帰ることは不可能でも、日本滞在の間に食べることもでき、同列経営の食堂も同じビルの中に入っています。

 もともと、この界隈、あまり行かない場所ではあるのですが、それでも、何かにかこつけて、日本にいる間にできれば行っておきたい、そんなお店です。

 

吉池本店 東京都台東区上野 3-7-12 JR御徒町駅徒歩5分


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