日本に行くときのお土産で最も喜ばれるもの(私の周辺では・・)は、バターやチーズなどの乳製品が多いのですが、チーズなどは、人それぞれにお好みがあって、だいたい、わかっている範囲でお好みのものを買っていくのですが、バターに関しては、やっぱりエシレバターが一番、日本では知名度が高いようで、これまで、いつもいつもエシレバターというのも能がないかな?と「ボルディエ(Bordier)」とか、「オー・ボン・ブール(Au Bon Beurre」などのバターを買っていったこともありましたが、やっぱり、一周回って、エシレバターという感じなのか? 今年のご要望には、エシレバターが復活しています。
色々なバターを食べてみると、さすがに日本で流行る?だけあって、一番、日本人の味覚には、あっているかも?と個人的には、思います。
フランスの高級バター?の中では、比較的、手に入りやすいこともあって、買っていくには、便利なのですが、これがけっこう、場所によっては、値段が違うので、実際に買う前に、他の買い物のついでに、ちょこちょこと下見していたら、妙なことを発見しました。
まず、ギャラリーラファイエットグルメは、色々な美味しいものが一か所で買い物できる面では便利なのですが、高いです。まあ、バター1個の値段の差なら、大したことはないといえば、ないのですが、数もけっこういるとなると、ちょっと差がでてくるケチ根性が働いて、「同じものを高い値段で買うことないな・・」と思ってしまうのです。
ボン・マルシェのグルメ館にもたいていの高級バターが揃っていますが、こちらは、ラファイエットグルメよりも若干、良心的なお値段です。
私の知る限りでは、MONOPRIX(パリにあるチェーン展開のスーパーマーケット)が一番、安い(といっても安くはないけど・・)ようです。これまた、MONOPRIXも商品によっては、場所によって価格が違ったりするので、一概には言えません・・が、私の知る限りでは、だいたいどこのMONOPRIXでも同じ感じです。ただし、エシレバターをおいていなモノプリもあります。
エシレバターには、大小2つのサイズのものと、なんだか、小さめのこぶし程度の大きさのパニエ入りのものがあるのですが、ここのところのインフレでエシレバターはこの小さいサイズのバターを125gから100gに変更していて、これを最初に見つけたときには、「ちっちゃ!」とびっくりしました。
最近、エシレバターのパッケージが(大小ともに)変わって、これって大きさをカモフラージュするためなのかしら?と思っていたら、まさにそのとおりだったようで、大きい方のパッケージも250gから200gになっていました。
なので、値上がりが目立たない感じになっています。
ところが、これまでどおりの250gのパッケージのものも、あるところには、まだあって、その代わりといってはなんですが、これまで以上に高価格になっている正当性を主張するかのごとく、AOP(原産地統制呼称保護・平たく言えば、食品によって細かな規準のある品質保証)が強調されて、メダルのようなものがつけられていて、エシレバターも苦労しているんだな~と思いました。
そもそも、エシレバターは、日本ではかなり有名みたいで、「エシレ」のお店まであるようですが、フランスでは、けっこう知らない人も多いくらいで、だいたい、どこのスーパーマーケットでも買えるというポピュラーなものではないし、ましてや、パリに「エシレ」のお店は私の知る限りありません。
それでも、観光客が多いギャラリーラファイエットグルメやボン・マルシェなどのバター売り場などを覗いて見ると、けっこうな人だかりができたりしているので、フランスからのお土産には、人気の商品で、なかなかよく売れているようです。
だったら、バターとしては、規格外の100gや200gのサイズを敢えて作らなくとも、多少値段はあがっても、「エシレ様」として、堂々として君臨していればよいのに・・と思わないではありませんが、このエシレ様でさえも、このインフレでのあまりの価格高騰に恐れをなしているこの対応に、逆に涙ぐましい気もしてしまうのです。
現在では、逆にふつうのバターサイズ250gのエシレ様を見つける方が難しくなっています。
エシレバター
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