フランス 国立公衆衛生局は、猛威を振るっているインフルエンザの流行がおさまらず、15日に発表したプレスリリースの中で、「インフルエンザによる死亡者数の増加」に、流行の著しい深刻さを警告しています。
この背景には、ここ数年に比べて、ワクチン接種が受け入れられていないことや、例年のインフルエンザに比べて症状が重いことがあるようです。
パリは、ここ数週間で気温が氷点下になる日も度々で、気温もいちだんと下がっているので、それもウィルスが活発化する原因のひとつになっているとは思いますが、また、外の気温が低い分、店舗やレストランの暖房が強く、外気に合わせて防寒に供えた服装をしていると、店内に入ると、ちょっと暑くて、汗ばむ感じさえするので、うわっ!この気温差・・風邪ひきそう!とも思います。
また、新型コロナウィルスの際にあれだけ浸透したと思われた「マスク」もすっかり姿を消しており、その存在はすっかり忘れ去られてしまったようにさえ思います。
私自身も少し前に、「もしかしてインフルエンザ?」と具合が悪かったときには、「あ~そうそう!マスクしてなかった!これから出かけるときには、マスクしなくちゃ!」と思ったにもかかわらず、またすっかり忘れていました。
しかし、かろうじて、家に戻った時には念入りに手を洗ったり、うがいをしたりすることは続けています。
今回のインフルエンザの特徴は、症状が重いことに加えて、高齢者はもちろんのこと、15歳以下の子どもにもかなり重症の場合が多いことで、救急サービスが飽和状態になり、(すでにホワイトプランが適用になっている病院も多い)、全国平均では、救急外来のインフルエンザ患者の26%が入院する事態になっています。
また、死亡率の上昇は、さらに深刻で、1月6日から10日までの死亡者の7.3%はインフルエンザによるもので、これは2019年以来の記録的な数字と言われています。
ふつう、インフルエンザ=風邪=死ぬわけじゃない・・といったイメージですが、死亡率がここまでの数字に上昇していることは、ある意味、脅威的です。
インフルエンザも今年は、なかなか侮れないようで、まだ、ワクチン接種をしていない方は、しておいた方がよいかもしれません。
インフルエンザ死亡率上昇
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