インフルエンザは、ひと足先に昨年末にかかって、「ワクチンしたのに・・」と少々、恨みがましく思っていたものの、当時は、流行り始めているものの、ピークはこれから・・などと言われていました。
その予告どおり、現在、ピークなのかはわかりませんが、かなりインフルエンザ感染が広まっているようで、ホワイトプラン(plan blanc)という特別措置をとり始めた病院が35ヶ所を越えたとかで、深刻さを物語っています。
ホワイトプランとは、フランスのすべての医療機関で導入できる緊急システムのことで、これにより、伝染病、感染症、攻撃、自然災害などの例外的な状況が発生した場合に病院の人的資源、物的資源を迅速に動員できるような体制をとることを言います。
具体的には、不急の検査、入院、手術などの予定を延期し、休暇中の医療従事者を動員するなどの措置が取られます。
思い起こせば、新型コロナウィルスによるパンデミックの際などは、感染が劇的にあっという間に広がったために、ホワイトプラン云々以前にパニック状態に陥り、多くの患者が病院にかかることもできない状態になり、有無を言わさない感じでオートマティックにホワイトプランになっていたのだと思いますが、一端、平常が戻っている今、再び?「ホワイトプラン」とは、穏やかではありません。
これらのホワイトプランが導入された病院では、どこも病床は満床もしくは、20~30床ほど不足しているということです。
特に、今回のインフルエンザには、「呼吸補助を必用とするほど毒性の強いインフルエンザがある」ということで、その他、「脳卒中、心停止、細気管支炎など」のさまざまな症状が付属して引き起こされるケースがあるのだそうです。
このため、緊急の治療が必用なケースもあるのですが、このようなケースに陥った場合でも、直接、個人で救急外来に行っても、受付不可能な場合もあるため、一端「15」に電話してから、行かないと適切なタイミングで治療が受けられないケースも考えられます。「15」に電話してからなら、受付可能な病院に早急に割り振ってもらえるために、手遅れになる可能性が軽減されます。
これでも、そういえば、私は以前よりもインフルエンザにかかることは減ったのではないか?と思うのですが、考えてみれば、以前はたいてい、娘が学校からもらってきて、娘のところでパワーアップしてから、私がかかるというパターンだったので、それがなくなった分だけ、感染の可能性は減っているのかもしれません。
しかし、私事で何なのですが、実は、1月半ば過ぎに3ヶ月くらい待ちをしている「呼吸器科医」の予約が入っており、もしかしたら、これがキャンセルもしくは延期になるのではないか・・と密かに恐れています。
ホワイトプラン インフルエンザ
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