2024年11月15日金曜日

パリの病院にマスクが戻ってきた! イル・ドフランス 病院内でのマスク再び義務化

  


 AP-HP(パリ公立病院連合)は、SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)と細気管支炎の流行拡大のため、イル・ド・フランス地域圏(パリ及びパリ近郊)の病院内でのマスク着用義務を発表しています。

 この措置は、患者のみならず、病院職員はもちろんのこと、救急隊員やボランティア、患者の同伴者、また、患者の見舞客にも適用されるということですが、6歳以下の子どもは除外されています。

 パリでは、ここ1週間ほどで急激に気温が下がり、より感染が拡大しやすいコンディションになっており、実際に感染者の数も上昇しているため、急遽、この措置がとられたと見られています。

 パンデミック前には、フランス人には忌み嫌われる存在であったマスクですが、さすがに、必要であれば、マスクをする・・マスクで感染を予防するというアクションが取られるようになったことをあらためて、「フランス人も変わったな・・」としみじみ思います。

 ただし、これを遵守するかどうかは、個人差もあり、かなり緩い感じでもあり、逆に、私がかかりつけにしているお医者さんでは、パンデミック以来、ずっとマスクは着用義務になったままで、待合室には、マスクが山積みにされています。

 一方、近所の私立病院などは、同じ病院でありながら、マスク着用義務の記載は、ある意味、潔いくらい全くなしで、当然、マスクをしていない人もたくさんいて、なんだか統制が取れていない感じがするし、やっぱりフランスでは、罰金なしの規則は、ないも同然だ・・とあらためて、思うのでした。

 しかし、朗報といえば、朗報は、感染は拡大しているものの、新型コロナウィルスに関して、死亡に至るケースは、かなり減少しているということで、これは、ワクチン接種キャンペーンと、ワクチンへのアクセスがしやすくなっている成果ではないかと思われます。

 そういう私も、先週、インフルエンザのワクチンをしたばかり、今週は、コロナウィルスのワクチン接種をしてきました。私は、どちらもかかりつけのお医者さんにしてもらったのですが、かなりワクチン接種を受ける人は多いとのこと。

 コロナウィルスのワクチン接種に関しては、今回は、これから、インフルエンザと同じように、毎年1回定期的にやっていく必要があるから・・と、なんだか記録用だとは思いますが、ポイントカードみたいなカードをくれて、薬品の名前と接種した日付を記入してくれて、来年、接種する時に、また、持ってきてね・・とのことでした。

 パンデミックの際は、日本と比べても、かなり爆発的な感染拡大をして、もう2人に1人どころか、ほぼ、感染していない人はいないんじゃないかと思うような時期もあったフランスで、幸か不幸か私は、まだ一度もコロナウィルスに感染したことがありません。もっとも、初期、感染しているのに、気が付かなくて、軽症で済んでいた可能性もないではありませんが・・。

 日本では、今でもみんなマスクをしているのでしょうか?


パリ公立病院マスク着用義務化


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