最近の凶悪犯罪の低年齢化には、驚かされることが多いのですが、高齢者の凶悪犯罪も減っているわけではなさそうです。
今回の事件はパリ18区のポルト・ド・クリニャンクール地区のマクドナルドの店内での銃撃事件です。つい先日もサンラザール駅のマクドナルドで化学物質(液体)を撒かれるというテロのような事件が発生したばかり・・、マクドナルドが悪いわけではないでしょうが、人が集まる場所、それだけマクドナルドがどこにでもあるということなのかもしれません。
しかし、こう続けてマクドナルドで深刻な事件が続くと、ちょっと腰が引ける感じになります(言うほど、マクドナルドに頻繁に行くわけではありませんが・・)。
今回の事件では、マクドナルド店内での発砲、しかも、武器は大口径のリボルバーで、そこまで広いとは言えないスペースでの発砲、しかも4発(発砲数は定かではありませんが、少なくとも数発)で、60代の男性が77歳の男性を射殺という比較的高齢者?の事件です。
この60代の男性は、この大口径リボルバー装備で店内に入店、1.50mの至近距離から相手の頭と胸に向けて発砲しています。昼の時間帯のため、当然、店内には大勢の客がおり、店内は騒然とし、パニック状態に陥ったようです。
それは当然です。いきなりマクドナルドでホンモノの銃声が響き渡ったら・・しかも、数発・・流れ弾が他の人々にあたらないとも限りません。もしかしたら、強盗?とか?わけがわからなくなりそうです。
被害者男性も加害者男性もともにフランス国籍、顔見知りであったそうで、動機は二人の間の麻薬密売に関する数千ユーロ規模の金銭トラブルであったと見られています。
クリニャンクールといえば、蚤の市で有名な場所ですが、この地域、あまり治安がよくないことでも有名で、麻薬やタバコ、薬物、偽造品の違法販売などで度々、話題にあがる場所ではありますが、まさかマクドナルドなどの店内でとは・・恐ろしいことです。
どちらかといえば、治安の悪い場所でも、マクドナルドなどのファストフードなどの店内は、比較的、安全なのでは?というイメージ(一般人?のスペースには危険な人々は侵食してこない)があったのですが、それは、私の勝手な解釈で、やはり、治安の悪い地域はどこでも安心してはいけないようです。
私が最後にクリニャンクールに行ったのは、いつだったか忘れましたが、もうずいぶん前のこと・・「多分、もう来ないだろうな・・」と思ったことだけ覚えています。
クリニャンクールの蚤の市は、それなりに面白いし、興味深くはあるのですが、特に危ない目にあったわけではないのですが、そのあたりの街の感じ、行き来する人などの感じがどうにも、すえた感じで私には、耐えがたいのです。
加害者は、抵抗もせずにその場ですぐに取りおさえられ、逮捕されたようですが、被害者の男性は即死ではなかったものの、救急隊が到着後、すぐに息を引き取ったようです。
もはや麻薬事件にはあたりまえのように登場する銃ですが、血気盛んな若者が・・というのとも違い、どちらかといえば、高齢者に分類された二人が麻薬取引の金銭トラブルで、しかも、よりにもよって、マクドナルドのような場所で殺人事件を起こすとは・・何重にも驚くポイントが重なっています。
蚤の市はそれなりに面白くても、やっぱり、命がけで行く場所ではないな・・と思うのでした。
マクドナルド高齢者銃殺事件
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