2024年11月22日金曜日

パリ 11月の雪は1958年以来9回目

  


 数日前から木曜日は雪だと天気予報が出ていました。天気予報は必ずしもあたるわけでもないので、「雪かもしれないのね・・」くらいに思っていました。

 前日は、久しぶりくらいな晴天だったので、「これで、明日、ほんとに雪なのかな?」と思っていましたが、朝、起きて、外を見ると、ほんとに雪が降っていました。

 雨だと、例外なくウンザリするのですが、雪だとなんとなく、どこか心の隅にウキウキしてしまう感じがあるのも不思議なことです。

 それでも、しばらくすれば、止んでしまうのだろうな・・と思ったら、お昼過ぎになっても雪は降りやまず、むしろ、盛大に降り始めたので、これは、最近の一日中、雨が降り続けるバージョンと一緒なのかな?などと思いつつ、出かけました。

 雨でも傘をささないフランス人が最近の雨は一日中、しかも、けっこうな量の雨が降り続けるようになってから、さすがに傘をさす人が以前よりは増えた気がするのですが、雪だとどうなのかな?と思って、周囲を見渡すと、傘をさしているのは、半分もいない感じで、7~8人に一人くらいの感じでした。

 雪は粒が大きな雪でみぞれに近い感じの綿雪というかぼたん雪みたいな感じで、雪が降るというよりは宙に舞うような雪でした。

 私自身も傘を持って行こうかどうか?一瞬、考えて、とりあえず一応、折り畳みの傘を持って出かけましたが、結局、街中を歩き回るわけでもないので、バスやメトロに乗って、あとは、目的地まで歩く程度なので、傘をさすのは、面倒で、コートのフードをかぶって、傘はささずに帰ってきました。

 パリに雪が降ることは、そこまで珍しいことではないのですが、今は、まだ11月で、11月に雪が降ったのは、1958年以来9回目のことだったようです。1958年以来9回目というのは微妙な表現ですが、単純に計算すると約8年に1度くらいということになります。

 日中、少し雪の降り方が弱くなってきて、「これでやむのかな?」と思いきや、またけっこうな量の雪になったりして、その日は結局、一日中、雪でした。雪ともなれば、さすがに気温もしっかり下がり、氷点下の世界(この日はー2℃くらいまで)になりました。

 パリ市内は人の往来もけっこうあるし、車の交通量も多いので、あまり積もるという感じではありませんが、夜中に降り続けたりすれば、溶けかけた雪が凍ったりして、けっこう始末の悪いことになるかもしれません。

 木曜日はSNCF(フランス国鉄)の一部がストライキを予定しており、実際に決行されていたようですが、雪のために、それ以外の便の遅延やキャンセル、また、CDG(シャルルドゴール)空港やオルリー空港などでも、発着便の10%程度がキャンセルになったり、その他の便に関しても、遅延などの影響が出ていた模様です。

 もともと、ストライキがなくてもダイヤの乱れは珍しくないフランスで、この日は、それがストライキのためだったのか?雪のためだったのか?ストライキの観点からすると、あまりインパクトのない感じになった気がします。

 雪に弱いのは公共交通機関だけではなく、高速道路などの道路でもありますが、雪のために交通が麻痺しつつある道路がチラホラ・・。

 メルコスール自由貿易協定への抗議をはじめ、一向に改善されない農業の苦しさを訴えるためにいくつかのポイントで道路をブロックしていた農民たちは、彼らがブロックしている道路以上の麻痺状態が起こり、彼ら自身もこの寒さの中の抗議活動は辛いだろうな・・と思います。

 しかし、色々と不便なことが起ころうと、どこか私の心の中では「雪」というと、ウキウキした特別感がぼんやりと漂っているのです。

 

パリの雪


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