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2026年6月16日火曜日

フランス気象局によると今週、パリの気温は37℃まで上昇する見込み

  


 先週あたりから、今週はまた暑くなるな・・と思ってはいました。天気予報というものは、日々、変わるもので、先週前半あたりの翌週の予報では、パリは30℃前後の感じだったので、ゲゲ・・と思いつつも、まあ仕方ないな・・と思っていました。

 ところが、今週になってみると、気温の上昇は30℃では済まないようで、パリでも36℃、37℃という予報が続いています。

 5月末に前例のない猛暑に見舞われた後、今週もまた気温は上昇を続け、水曜日からは猛暑は全国に広がる見込みと見られています。

 フランス気象局は、今週中に2026年最初の「本格的な猛暑」が発生すると予測しているそうですが、「5月のあれは、本格的な猛暑ではなかったの?」と思わず突っ込みを入れたくなりました。

 フランス気象局は、「木曜日からは南西からの気流がフランスにさらに高温をもたらし、少なくとも来週末まで全国的な熱波を引き起こす」と警告しています。

 気象庁は、ヌヴェールで38℃、パリで37℃、リヨンで36℃、トゥールーズで35℃に達すると予測しています。この6月の熱波は夏至とほぼ重なり、一年で最も日が長い時期を迎えるため、蒸し暑さが予想されています。

 今回の熱波は5月よりもさらに深刻だということで、土壌の乾燥が空気の過熱を促進するという悪化要因があります。このような状況ではフランスで40℃に達する気温になることもあり得るという絶望的な予報です。

 今週の水曜日からはほとんどの地域で気温は30℃~35℃に達し、南西部と中部・東部では36℃に達し、木曜日からはサントル・ヴァル・ド・ワール地域圏やパリ盆地を含む地域では34℃から38℃に達する見込みとのこと。

 ちょうどバカロレアの試験にも重なる時期なので、受験生には、さらに厳しいものとなることが予想されます。ただでさえ、異様に時間の長いバカロレアです。暑さ対策も重要なものとなりそうです。

 フランスでは2022年6月にエロー県のある村で国内最高気温46℃を記録したそうですが、これもそう遠くない未来に記録が更新されそうな気がしています。

 もうさすがに35℃を超えるとふつうの日常生活を送るのは不可能で、もう暑さで疲労困憊してしまうため、寿命が縮まる思いです。

 以前は6月というと、ジューンブライド・・一年のうちで一番気候の良い季節だったはずなのに、もはや6月が最高のシーズンとは言えなくなりました。

 我が家にエアコンがないのも致命的なのですが(まあ、フランスではエアコンのない家の方が多いです)、メトロやバスなどの公共交通機関でもエアコンなしというものもけっこうあるために、パリでは暑さはより厳しく感じられるのです。

 もうヨーロッパの6月は快適な月というのは幻想になってしまったようです。


パリ37℃


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2026年6月13日土曜日

パリのメトロのエスカレーターの工事はなんであんなに時間がかかるのか?

  



 なにかと日本と比べるのはナンセンスだと思いつつも、どうしても比べてしまうことはパリには多々ありますが、その中でも最近、よく遭遇するのがメトロの駅のエスカレーターの故障です。

 この故障しているエスカレーターが多いのはもちろんのこと、この修理に異様に時間がかかるのは、どういうことなんだろう?と不思議でなりません。

 先日も、私がいつも利用するメトロの駅のエスカレーターが止まっていて、最初は「故障中」と書かれた柵のようなものが張られていて、通るたびに、「え~??まだなおらないの?」と呆れていたら、そのうち、張り紙が張られていて、工期のようなものが書かれていて、それが2026年6月30日と書かれていたのです。もう張り紙が張られる以前に1ヶ月近く工事中だったのに・・です。

 まあ、動かないものにいつまでも腹をたてていても仕方ないので、もう気にしないようにしていたら、先日、何気にふつうになおっていて、「え??早いじゃん!」と、うっかり少し喜んでしまいました。我ながら、なんとハードルが低いんだ・・と苦笑してしまいました。

 そして、その同じ日、別の駅でまた、故障中のエスカレーターに遭遇。なんとこっちには、2026年6月8日から7月31日となっていて、また、「ウソでしょ!」となりました。

 エスカレーターの修理に2カ月近く・・。

 毎度のことですが、こちらの人には、お客様にできるだけ不自由をおかけしないとか、できるだけ故障しないように、あるいは、故障してもできるだけ早く修理しようとか、そういう配慮はないのです。

 日本の地下鉄などで、大規模な工事ならともかく、ちょっとエスカレーターが故障して、1ヶ月以上もエスカレーターが動かないなんてこと考えられないですよね・・。

 しかし、これでいちいち腹をたてていては、パリにはいられません。

 また、ついでに言わせてもらえば、パリのメトロは妙な構造になっていて、違う路線に乗り換えたりする場合、駅の通路を移動して・・というところも少なくないのですが、やたらと登ったり下りたりする階段が途中に多く、なんでここで登る?すぐに下るのに・・という場所もけっこう多いです。

 それでも最近は、メトロの電車自体が途中で停まってしまうとか、動かなくなってしまうということは、減ったような気がするのですが、なんとも発展途上の感が拭えないところが多々あります。

 でも、なんとなく、いつまでもダメなところが残っているというのも、なんとなく愛らしい気さえしているのですがね・・。


パリのメトロのエスカレーター


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2026年6月11日木曜日

11歳の少女誘拐殺人事件から別の被害者の少女の母親が国を告訴

 


 フランス南西部ジェール県フルーランスで11歳の少女が誘拐され殺された事件から、同じ容疑者から性加害を受けていたという同じ11歳の少女の母親が国を告訴する意向を表明しています。

 加害者を告訴だけでなく、国を告訴するってすごいです!それだけ、司法に対する憤りが強かったということなのでしょう。

 殺人事件にまで発展してしまった今回の事件の一年以上前に、この母親は、同容疑者を娘へのレイプ容疑で告発しており、この容疑に対して、司法が全く機能していなかったことを告発しているのです。

 「一年以上も前に告発されていた事件が置き去りにされたままでいなかったら、司法制度と事件を担当した人がきちんと職務を遂行していれば、今回の事件は避けられたはずのものだった・・子どもたちを守れなかったフランスに失望しています」と彼女は訴えています。

 彼女の訴えに関しては「民事裁判所に国家に対する重大な過失の訴え」、「捜査官と裁判官に対する刑事訴訟」の2つの法的措置がとられると見られています。

 この容疑者の犯行は、一年以上前の事件も今回の事件も似通っており、いずれも、容疑者の娘の友人であった子どもたちをターゲットにしています。

 今回の事件(リアナ(被害者の11歳の女の子の名前)事件と呼ばれている)で最初の捜索隊が派遣された翌日、容疑者は起訴され公判前拘留されました。彼の名前と写真は、マスコミにより報道されましたが、この報道に一年以上前に娘をレイプされたという母親が反応しました。

 彼女は2025年8月に同容疑者の自宅で「2024年9月から2025年5月の間に娘がレイプされた」と通報していました。

 この少女(ローザ)は、容疑者の子どもたちと友だちで、その友だちと遊ぶために容疑者宅によく出入りしていました。ある時、この少女は家で性に関する話をするようになり、娘の変化に疑念を抱いた両親が娘を問いただしたところ、この容疑者にレイプされたことを告白したのでした。

 この容疑者は11歳の少女(自分の娘の友だち)に不適切なメッセージを送ったり、電話をかけたり、プレゼントをしたりしていました。この母親が容疑者を問い詰めると彼は容疑を否定し、この少女の方がウソをついているといい、彼女がウソをついていたと認めなければ、首を吊って自殺すると脅していました。

 プレッシャーと恐怖にかられた少女は「ウソをついていた」と言いましたが、数ヶ月後、母親は娘が真実を語っていたことに確証を持つようになりました。

 結果、この母親は彼の犯行を通報したのですが、捜査、事情聴取等が一向に進まず、事件が置き去りにされていたことを告白し、今回の国への告訴に繋がっています。

 今回の何重にも重なっている事件にフランス国民の怒りはかなりヒートアップしており、司法制度が機能していないことを非難しています。

 法務大臣もこれを大変、重く受け止めており、ペンディングになっているといわれる約70,000件の未成年への性加害に対する通報、陳情書、告訴状に対して、全て正当に処理できるまで休まず働くと言っています。

 これだけ、犯罪の多い国で司法が機能していないというのは、本当に恐ろしい話。ましてや、未成年の子どもに対する被害を軽んじている体質はとても捨て置ける問題ではありません。

 余談?になりますが、今回の容疑者に関して、その弟が今回の事件で名誉棄損の訴えを起こそうとしたところ、受け入れた警察官が彼の記録を調べたら、彼自身も誘拐と強姦の容疑で告訴状が提出されていたことが発覚し、身柄を拘束されました。

 なんという兄弟なのでしょうか・・。


11歳の少女へのレイプ被害への通報を放置された母親 国を告訴


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2026年6月10日水曜日

年金問題再浮上 年金諮問委員会が定年年齢引上げを勧告

  


 年金問題に関しては、国民の反応が激しいフランスです。前回、年金改革で大規模なデモが全国で繰り返されたのは2023年のことでした。早いもので、もうあれから3年が経過しています。

 あの時は、100万人規模のデモがあちこちで起こり、それが暴徒化し、パリの街はゴミが溢れかえり、そしてそのゴミに火がつけられ、炎が立ち上るといったそれはそれは激しい反発でした。

 年金改革のための定年延長に加え、それを無理矢理、通そうと憲法49.3条を発令したことで、国民の怒りは倍増し、手が付けられないほどの荒れぶりでした。

 あの時の年金改革は定年年齢が62歳から64歳に切りあげられるというものでしたが、結局のところ、政情混乱のために、取り下げられることになりました。

 そして、あれから3年、今、また、年金諮問委員会(COR)が用意している報告書の中で、「予想以上に早いペースで悪化している財政状況に対処するため、2070年までに定年年齢を67.6歳に引き上げることを勧告している」ことが明るみになっています。

 3年前の時点でなんとかしなければならなかったものが据え置きになって、何の解決策もとられぬままなのですから、年金問題は悪化するのは当然の話です。

 年金諮問委員会(COR)は、財政悪化(年金問題に関して)の原因のひとつは出生率の低下にあるとしています。

 事実、この報告書には、出生率の低下を予測する最新の人口動態予測が盛り込まれていますが、フランス国立統計経済研究所(INSEE)によると、65歳以上の人口が2070年までに20歳未満の人口の2倍に達する可能性があることを指摘しています。

 そのため年金諮問委員会は、報告書草案の中で年金制度の均衡を確保する最善の方法は、再び定年年齢を引き上げることだと考えているのです。

 この引き上げは3段階で実施される可能性があり、2030年に64.4歳、2045年に65.8歳、そして2070年には、最大67.6歳まで引き上げられることになります。

 現実問題、年金制度が今のままでは立ち行かなくなるのは、目に見えていることなのですが、ことに年金問題に関しては、過剰?に反応するフランス国民、実際にこの草案もまだ提出される前から、曝露されてこの騒ぎ。

 前回、定年年齢が62歳から64歳に延長されることになりそうだっただけで、フランス全土で暴動が起こり、街が燃える騒ぎになったのに、今回は2070年とはいえ、67.6歳にまで延長となったら、一体、どれだけの騒ぎになるのかと心配になります。

 私は2070年まで生きてはいないと思いますが、娘のことを考えると、「ん~~」と考え込んでしまいます。

 しかし、娘などの様子を見ていると、定年云々をどうのこうのと言う以前に、もはや、年金だけで老後の生活をしていこうとは夢にも思っていないのは明白で、それ以外の収入や貯蓄を準備しているのではないかと思われます。

 つまり、年金をあまり大きなものとは考えておらず、年金をもらえる分は貰うけど、それだけに頼らなくても良い方法など・・を、うちのちゃっかり娘はしっかり考えているような気がします。


年金諮問委員会(COR)2070年定年67.7歳引き上げ


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2026年6月7日日曜日

11歳の少女 行方不明から殺人事件へ 国中に巻き起こるフランスの司法制度の機能不全への怒り

  


 フランス南西部ジェール県フルーランスで11歳の少女が下校後に行方不明となっている事件は、5月末頃から報道されていました。

 彼女が行方不明になってすぐに、防犯カメラの映像から少女の親友の父親(41歳)である男の車に乗る様子が確認され、この男は当初「プールの近くで少女を降ろした」と説明していましたが、捜査当局は、この男の説明に矛盾があると判断し、彼を誘拐・監禁容疑で主要容疑者として身柄を拘束していました。

 少女は行方不明のまま捜索が続けられていましたが、行方不明から約1週間後、この容疑者が8年前に働いていたジェール県ピュイカスキエの廃農場の農業用サイロで少女の遺体が発見されました。

 起訴され、公判前拘留で身柄を拘束されているこの容疑者は事件を担当する捜査判事に対し、一切の供述を行っておらず、質問にも答えていません。

 この事件が殊更、世間の怒りを買っているのは、この男が今回の事件を引き起こす前に、未成年者への強姦容疑で2件の報告、4件の告訴の対象となっていたにもかかわらず、司法は、なんら適切な対応ができておらず、今回の殺人事件という最も悲惨な事件にまで発展してしまったことにあります。

 つまり、防げたかもしれない犯罪を司法の機能不全のために防げなかったということなのです。

 この男は、2017年以降、少なくとも6件の行政または司法手続きの対象となってきましたが、これまで一度も事情聴取を受けたことがなかったということも驚きです。また、こうした子どもへの性的虐待行為などが通報から実際の対応までが驚くほど時間がかかる(何年も)ことも指摘されています。

 なかには、今回の事件の報道でこの容疑者の顔写真が公開されて、2023年に告訴されていた身元不明の加害者に対する強姦事件の加害者が彼であったという通報があり、彼の犯行が露わになった事件までありました。

 また、彼は、今回の事件の被害者が自分の子どもの親友であったこともショッキングなことですが、この自分の子どものお泊り会を加害行為の絶好の場所として利用していたことも、明らかになっています。

 ここのところ、時々、曝露されて驚くのは、この子どものお泊り会の場で、子どもの親として、保護者として存在しているはずの者が小児性加害の加害者となっているケースを耳にします。

 ふつう子どものお友達のお父さんとかお母さんといったら、無条件に安心してしまう・・そんなところがありますが、そうはいかないということなのです。

 今回もまさにそのケース。しかも、自分の子どもの親友であった少女をターゲットにするなどもってのほか、犠牲者の少女はもちろんですが、この男の子どもは親友を父親に殺されて、どれほど傷ついていることでしょうか。

 彼の余罪は、今後もさらに浮上してくる可能性もありますが、少なくとも2017年の告訴の際に適切に扱われていたならば、その後の事件は避けられていたかもしれません。

 また、今回の国民の怒りに対し、法務大臣は司法制度の機能不全について、謝罪しています。


11歳の少女殺人事件 司法制度の機能不全


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2026年6月4日木曜日

アラン・ドロンの相続争いはまだ続いているらしい・・

  


 アラン・ドロンの家族のゴタゴタ劇は彼が存命中から既に始まり、最初は、彼の晩年のパートナーと言われていた同居していた日本人の女性を追いだすことから始まりました。

 その時点で、すでに先が長くないと見ていた子どもたちが彼の財産を案じて、3人の兄弟姉妹が結託し、アラン・ドロン自身をも見方につけて憲兵隊まで巻き込んで、彼女を追い出したカタチになりました。

 その時点では共通の敵?を追い出すために兄弟姉妹は団結していたのです。

 それから、彼が亡くなる約1年間くらいの間は、体調の悪化に加えて認知機能の著しい衰えが表れ始めたのと同時に彼の治療法に関して、兄弟姉妹の間での争いが始まりました。

 そもそも、アラン・ドロンは長女を特に寵愛していたことで、既にアラン・ドロンは彼の財産は長女に遺産の50%、その他の長男・次男にそれぞれ25%ずつという遺言を書いていました。

 そんなわけで、彼には長女が一番近い存在であったためか、彼の治療に関しても、また認知機能の検査の結果なども他の兄弟には隠して治療を進めていたと兄弟が訴えていました。

 今回、またアラン・ドロンの家庭内紛争の裁判の結果が報じられており、「え~?まだ済んでないの?今度はなに?」と思ったら、兄2人(アンソニーとファビアン)が妹(アヌーシュカ)と父親(アラン・ドロン)の私的な会話を無断で録音・公開した罪でパリ刑事裁判所から、執行猶予付き罰金刑(それぞれ1,000ユーロ)を言い渡されたというものでした。

 また、妹に対しては、それぞれ2,000ユーロと3,000ユーロの損害賠償金支払い命令が下されています。

 この会話はアラン・ドロンの自宅(ロワレ県ドゥシー)で録音されたもので、父親の健康状態に関するうわさについて懸念する話をしています。

 「みんな、あなたをバカにして、私を父親を操る愚か者あつかいしているのよ・・」、「みんなはあなたが認知症だと言っていて、あなたに後見人を置くつもりなんて言っているの・・」・・というような内容で、兄弟げんかの挙句に父親にチクっている感じでもあります。

 まあ、そんなことはあり得ないことでもないとも思うのですが、これを密かに録音して、公に公開するということが異常です。この兄弟姉妹、特にこの長兄は、いちいちマスコミを巻き込んで騒ぎをおこす帰来があり、なかなか見苦しいです。

 二人の兄は、父親が妹に操られていると信じており、妹が父親の健康状態を隠し、税金対策のためにスイスに連れ戻そうとしていたと主張していました。

 一方、妹の方は、兄たちが父親の命を危険に晒したと非難し、父親を治療のためにスイスに連れて行きたかったと主張していました。

 その後も兄弟間の関係は悪化し、ファビアンはアンソニーが自分の犬を殺したと非難し、アンソニーはファビアンがドゥシーにある自宅の庭に放火しようとしたと非難。

 もう、このケンカの様子だと、兄弟姉妹同士のなにからなにまで気に食わない感じです。

 昨年9月には、スイス法に基づき、「妹に有利な内容になっている父親の遺言を無効にするように求める訴訟」を起こしています。スイスでは現在も和解に向けた交渉が続いています。

 アラン・ドロンの遺産には、フランス・ドゥシーの大邸宅、パリの高級不動産、スイス関連資産、映画関係資産、投資資産、肖像権、ブランド権などが含まれています。

 しかし、その財産の配分についてよりも私が気になるのは、もうアラン・ドロンが亡くなって、2年近く経つというのに、相続税はどうしているんだろうか?ということです。

 一般的に、相続手続きの申告期限はフランスの場合は通常6ヶ月(フランス国内で死亡した場合)、国外で死亡した場合は12ヶ月以内になっています。

 相続税は申告と同時に納付することになっており、相続税は連帯責任ということになっているらしく、とりあえず、支払ってから、後で修正するカタチをとるようです。

 「兄弟間で争っているから支払えません」という理屈は当然ですが、とおりません。

 この方たちレベルになれば、当然、代理人が手続きしているのでしょうが、この争いのエネルギーに何年も費やすというのも、なんだか虚しいと思うのですが・・。


アラン・ドロン 相続争い


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2026年6月3日水曜日

「TEMPRA」という名前で出ています・・

  


 どうでもいいことではありますが、見かけるたびに、モヤッとすることがあります。それはフランスで売られている「TEMPRA(天ぷら)」です。

 海外で最も有名な日本食は、おそらく「SUSHI」(お寿司)だと思いますが、ちょっと前までの海外での三大日本食とするならば、「SUSHI」、「TEMPRA」、「SASHIMI」であったような気がします。

 今は、「RAMEN」(ラーメン)の方が「TEMPRA」や「SASHIMI」よりもポピュラーになっているかもしれませんが・・。その他に「GYOZA」や「YAKITORI」なんかも、かなり冷凍食品などが、ごくごく普通のスーパーマーケットにでも売っているようになっているので、かなり浸透してきている気もします。

 しかし、そんな中で、いつも気になるのは「TEMPRA」です。もちろん、ちゃんとした日本食レストランなどでは、本当の天ぷらが「TEMPRA」として存在しているのですが、ごくごく一般市民向け・・スーパーマーケットやマルシェなどで「TEMPRA」として売られているものは、天ぷらではなく、エビフライなのです。

 「エビフライ」が「TEMPRA」として認識されるようになって、もうかなり経つと思うのですが、最近、それが再び目につくようになったのは、この「TEMPRA」と呼ばれる「エビフライ」がより広く、色々なところで見られるようになったためです。

 今や「TEMPRA」は、フランスでは、その名前が日本の天ぷらとは別の意味を持ち、一人歩きを始めたといってもいいのかもしれません。

 大きな意味で「TEMPRA」とは、衣をつけて揚げたエビということで、エビフライ(crevette panée japonaise)というよりも、すでに有名になっていた「TEMPRA」として販売した方が受け入れやすいとの目論見があったのでしょう。

 「エビフライ」・・フランスでの芸名は「TEMPRA」といったところでしょうか?

 しかし、その結果、今はどうどうと「エビフライ」が「TEMPRA」として売られているわけですが、それを見かけるたびに、正しく伝わっていない日本の食文化を残念に思うのです。

 この間、マルシェで見かけた「TEMPRA」はまさしく「エビフライ」で、隣に並んでいる「フィッシュアンドチップス」は、「フィッシュアンドチップス」であることに、「なんでだよ~~!」とちょっと恨めしい気持ちにさえなるのでした。


フランスのTEMPRA


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2026年6月1日月曜日

パリ・サンジェルマン 2年連続チャンピオンリーグ優勝がもたらした悲劇

 


 今年のサッカー・UEFAチャンピオンズリーグの決勝戦は2年連続でパリ・サンジェルマンが優勝を手にしました。しかも、PK戦で勝利を決めるという、もっとも興奮が高まりそうな勝ち方でした。

 サッカー人気がハンパないフランスでは、まさしく国を挙げておお喜びの祝賀モードとなるわけなのですが、この喜びがとんでもないカタチで大騒動にも繋がってしまっています。

 決勝戦当日の夜、パルク・デ・フランス(パリ・サンジェルマンホーム球技場)に設置された巨大スクリーンのあるファン・ゾーン周辺では、治安が著しく悪化し、暴力が横行する事態が発生していました。

 車が燃やされ、自転車が炎上し、迫撃砲まで飛んでくる事態、そして、ホテル・ケータリング業界労働組合は、「地域のパン屋が略奪にあい、レストランが破壊された・・」と被害を訴えています。

 同じころ、シャンゼリゼには約2万人が集結し、祝賀モードに包まれていましたが、シャンゼリゼとて、穏やかな祝賀モードとは言いにくく、パリ警視庁の公式発表によると、この日の夜のパリでの逮捕者数は283人、全国では416人に達したということです。

 逮捕者からは、24個の照明弾と約100発の迫撃砲が押収されています。

 パルク・デ・フランスの方では、グラインダーで車が切断されるという事態も起こっており、照明弾にせよ、迫撃砲にせよ、グラインダーにせよ、既に用意して、その場に臨んでいるわけですから、計画的な破壊・暴力行為で、これはサンジェルマンが優勝したとかいうのは、単なる口実で暴れたいだけなのではないか?と思ってしまいます。

 それでも凝りもせず、翌日には、エッフェル塔の麓のシャン・ド・マルス公園で祝賀会、その後、選手たちはエリゼ宮へ向かいました。

 当日の夜、私はサッカーよりも何よりも暑さにへばっており、暑いのに花火をあげてるんだなあ~などと、ボーっと思っていましたが、実はこんな大騒ぎになっていたのです。

 サッカーといえば、勝っても負けても、この騒ぎ、しかも勝ったときには、余計ひどい興奮ぶり。とはいえ、昨年よりもこの暴動?騒ぎはエスカレートしているようで、単純に逮捕者数で比較すれば、2025年に比べて32%も増加しているそうです。

 よく言えば感情表現が豊かでストレート、しかし、ハッキリ言えば、激しやすく興奮しやすく、血の気が多い・・そんな感じなのですが、このような事態には、被害者の店舗やレストランなど、一体、だれが補償してくれるのでしょうか?


パリ・サンジェルマン 2年連続チャンピオンリーグ優勝


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2026年5月31日日曜日

あまりに暑くてアフリカ生活を思い出しました

  


 連日の酷暑に、もう息も絶え絶えの生活を送っています。

 もう一日のうちに何回、天気予報のアプリを開いて気温を確認していることか?自分でやっていて、愚かしいと思いながら、一縷の望みを込めながら(もしかして、急に雨が降ってこないかな?とか、少しでも気温が下がらないかな?とか・・)何度も何度も気温を確認してしまいます。

 考えてみれば、まだ5月なのです。なのに、これだけ暑いなんて!こんなことってある?とか考えだして、「そういえば、アフリカにいた頃は一年を通してほぼ、こんな感じだった・・」とアフリカ生活の一遍を思い出しました。

 赤い土、突き刺すような日差し・・。

 アフリカのアパートは、メゾネットになっている、とても広いアパートでしたが、冷房はあったものの、その冷房がしょっちゅう故障。修理を頼むと、ぞろぞろと10人くらいで修理にやってきました。

 イカツい男たちがゾロゾロと家に入ってくるのですから、なんだかとっても怖かったです。

 修理が終わって、しばらくは、冷房が復活するのですが、また少しすると、また冷房が効かなくなり、また修理・・を繰り返すうち、これは修理を頼んでもムダ。しかも10人くらいの男性が家にやってくるのですから、なんとなく不用心な感じもあり、さりとて、留守にするわけにもいかないので厄介でした。

 終いには、わざとちゃんとなおさないんじゃない?という気がしてきて、なので、しばらくしてからは、もう冷房はないものと諦めていました。

 パリの家ではもともとエアコンがないので、同じですが、家が狭いので、もっと室内が蒸している気もしています。

 今から考えるとアフリカでは、アパートの敷地内にはプールもあり、家にはボーイさんもいて・・と一見、優雅な生活な感じもしますが、とはいえ、日中はマラリアに感染するリスクのある蚊にさされる危険性があるために、朝の早い時間か夜しか入れないプールで、冷房はろくに効かない、一人で気軽に出かけるということもできず、不自由さも結構、ありました。

 なにせ、ボーイさんがいてくれるのはありがたかったのですが、とにかく他人が家に一日中いるということが、慣れていない私にとっては、けっこう疲れることでもありました。自分で何でもやるから気ままに一人で過ごしたい・・そんな風にも思ったこともあります。

 でも、私は当時はほとんどフランス語ができない状態だったので、とにかくフランス語の勉強に必死で、市内の大学に通って、帰ってくると復習と予習で、とにかく勉強の日々でした。

 年中夏で、夏服しかいらないというのはラクといえば、ラクでしたが、これほど味気ないものもありません。ましてや夏といっても、生半可な夏ではなく、お昼過ぎには、もうまともに外に出れない、仕事にならない暑さになってしまうという暑さ。

 ごくごくたま~~に、朝、起きて、曇っている日があったりすると、心の底からホッとしたことを覚えています。今のフランスもいささか、そんな感じ・・しかし、残念ながら、猛暑日が始まってから、曇っている日はありません。

 アフリカではフランス語でしたが、お昼過ぎには、あいさつも「ボンジュール」ではなく、「ボンソワール」なのです。つまり、午前中でほぼ終わりということです。アフリカでは、この気候のために、仕事にならない・・一日、半日しか仕事をしない・・発展しない・・んだな・・と思った記憶があります。人間、暑すぎると物事に集中して取り組めません。

 それでもアフリカでは7月8月にかけては、若干、気温が下がっていたりすることもあり、とはいえ、若干、暑さがマシになる程度でしたが、家に来ていたボーイさんが、ある日、その比較的、気温が下がっている日に毛織物のセーターを着てきたことがあったのに、驚いたこともありました。えっ?そんなに寒くないでしょ・・と言ったのですが、(比較的、低温といっても20℃台前半程度の気温です)彼にとっては、充分、寒いんだとか・・。

 フランスでも、年々、夏の期間が長くなり、以前は厳しい夏の暑さはせいぜい8月の1週間か10日間くらいだったのが、今では耐えきれない暑さが5月から・・。

 先ほど、近所のスーパーマーケットに行ったのですが、さすがのあんまりの炎天下に街中を歩いている人は、ほとんど見かけませんでした。さすがにね・・やっぱり、みんなしんどいのです。 

 まさか、このまま暑さが続くとは思えませんが、だんだんとアフリカみたいになってきた・・と思ってしまうのです。

 今は外出する時は、日傘と手持ち扇風機、ネックリングに凍らせたペットボトルの重装備で出かけるのですが、必ずなにか忘れているのです。今日は日傘を忘れて出かけてしまいました。でも、ネックリングだけは、もう手放せなくなっていて、今日、マルシェのおにいさんに、「それなに?冷たいの?いいなぁ~~」とうらやましがられました。

 ほんと、ネックリングは最近の私の命綱・・救世主みたいなものです。

 こんな暑さの中で、また、フランスは、まだまだこの猛暑に公共交通機関が猛暑対応できておらず、冷房の入っていないバスも多く、なぜかTGVなどは、事故・・というか、列車がストップしてしまうケースをここ数日、よく聞きます。

 この暑さの中、冷房もストップし、列車の中で缶詰め状態は、まさに地獄。見かねたSNCF(フランス国鉄)は、緊急対応として、待機時間中、乗客を野原におろしている様子が報道されていました。

 夏前から猛暑が訪れるようになったフランスは、まだまだ猛暑対応が行き届いていないのです。


猛暑 酷暑 フランス 


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2026年5月29日金曜日

フランスでは欧州で初めて肥満治療薬「ウェゴビー」と「ムンジャロ」が保険適用になる

 


 フランスでは6月中旬から画期的な肥満治療薬として注目されている「ウェゴビー」と「ムンジャロ」が厳格な条件付きで健康保険により65%がカバーされることになりました。

 「肥満治療薬」、「保険適用」と聞いて、なんとなくダイエットのための薬が保険適用??と、一瞬、「いいな・・」とすら、思ってしまったのですが、これは、当然のことながら、病的肥満から重度の肥満患者を対象としており、その他の適用条件も厳しく定められています。

 つまり、肥満治療薬とはいえ、生半可な肥満には適用されないということです。

 これらの治療薬は、体格指数(BMI)が40を超える「高度肥満」、または、BMIが35を超える「重度肥満」で、かつ併存疾患(他の重篤な疾患)を有する患者のみに保険適用となります。

 このBMIが35~40とかとは、どの程度の肥満なのか?というと、身長170㎝の場合、体重が約101㎏~116㎏、160㎝の場合、約90㎏~102㎏程度なのだそうです。つまり、病的肥満の場合ということです。

 フランスでは、影響を受ける患者数は100万人~200万人と推定されています。

 そして、65%の保険適用は二次治療、つまり初期の栄養管理が奏功しなかった場合のみに適用され、低カロリー食と運動量の増加を補完するものとして適用されなければならないとされています。

 デンマークの製薬会社ノボノルディスクの「ウェゴビー」、アメリカの競合企業イーライリリーの「ムンジャロ」は、GLP- 1 アナログと呼ばれる薬剤で、ホルモンの作用を模倣し、食欲抑制剤として機能します。

 その効果は劇的とも言われ、数週間で数十キロの減量が可能であり、2型糖尿病の消失や心血管疾患、腎疾患リスクの低減といったメリットも期待できるそうです。

 これらの薬は約10年前に登場し、当初は糖尿病の治療に効果があるとされ、現在は肥満治療薬として存在しています。その効果は時に目覚ましく、ソーシャルメディアでは、「奇跡の薬」と謳って宣伝しています。

 しかし、一方では、これらの薬には、副作用がないわけでもなく、吐き気、嘔吐、便秘、下痢などの消化器系の問題から、膵炎のリスクもあり得るという話もあります。

 フランスにそこまでの肥満の人がそんなにいるのかな?と思わないでもありませんが、これらの薬剤の費用は月額250ユーロから400ユーロ(約46,000円~74,000円)。

 フランスの社会保障制度が既に多額の負債を抱えていることを考えると、これにかかると言われる年間約1億ユーロの出費も厳しいものになるのでは?とも思います。

 

肥満治療薬「ウェゴビー」と「ムンジャロ」が保険適用  


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2026年5月28日木曜日

ルーブル美術館強盗事件が映画化される!

  


 2025年10月に発生したルーブル美術館強盗事件も、当時はセンセーショナルに報じられましたが、最近は、すっかり鳴りを潜めてきていました。

 私も、この報道を耳にしたときには、「ウソ!そんなこと、あり得るの? 映画じゃあるまいし・・」と思ったくらい衝撃的な事件でした。

 実際にどこから、どうやって入れるのか?と野次馬根性で、侵入現場となったアポロギャラリーを見に行ったりもしたくらいでした。

 ところが、この事件は、どうやら後世に深く記憶が刻まれるようになるらしく、この事件を題材とした映画と調査報道を原作としたドキュメンタリーシリーズが発表されるようです。

 3人のジャーナリストによる調査報告書「Main basse sur le Louvre」(ルーブル美術館の占拠)はフランスマリオン社よりすでに5月27日に発売されています。

 そして、本書の映像化権は、フランスマリオン社から長編映画版が制作会社アイコノクラスト社に、ドキュメンタリーシリーズ版がイギリスのプロデューサーにそれぞれ売却されています。

 映画は、フランスの映画監督ロマン・ガヴラスによって映像化されますが、映画のタイトル、公開日、キャストはまだ発表されていません。

 既に発売された調査報告書「Main basse sur le Louvre」(ルーブル美術館の占拠)の中では、2025年10月19日の週末にルーブル美術館に強盗が侵入し、推定8800万ユーロ相当の王冠や宝石を盗み出した経緯を詳述しています。

 この事件により、ルーブル美術館館長が交代していますが、7ヶ月に及ぶ捜査と主要容疑者の逮捕後、宝石の捜索は複雑な謎、捜査官を困惑させる難問となったと同書には記述されています。

 そして、映像化される原作となるこの本の中で訴えている重要なことは、「この強盗事件は、美術品窃盗が多くの犯罪者にとって単なるビジネスの一つとなりつつあり、以前のような「巨大な美術館への強盗」といったどこか神秘的、神話的なイメージは消え失せたことを示している」、これまで強盗といえば、「装甲車強盗、銀行強盗」がその王道?象徴的なものでしたが、「犯罪組織は新たな金儲けの手段を見つけた!」と言っています。

 たしかに、この事件が起こった直後には、美術館強盗が注目され、パリの他の大きな美術館「オルセー美術館」、「フランス国立自然史博物館」などでも強盗事件が起こっていたことが浮き彫りになったりしました。

 このルーブル美術館強盗事件に関しては、実行犯は意外とあっさりと逮捕されていますが、実際に奪われた宝石類はほぼ回収できておらず、美術市場には宝石が一切、出回っていません。

 逮捕された容疑者たちは、最大懲役15年の懲役刑に直面していますが、彼らはほんの手先にすぎず、黒幕はまだ影に姿を潜めているということです。

 映画の中では、この黒幕は、どう描かれるのでしょうか?


ルーブル美術館強盗事件 映画化決定


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2026年5月27日水曜日

暑さ対策 準備万端・・ネックリングがスゴい!

 

 


 5月というのに、今週は30℃超えの日が続く暑さになることはわかっていました。それでも、ここ数年は夏になれば、40℃を超える日もあったりすることを思えば、まだまだ大丈夫・・と思っていました。

 それでも、私は今年の夏は、昨年、Amazonで購入した暑さ対策グッズを用意していたので、なんとなく、いつもの年よりは、ちょっと気持ちに余裕がありました。

 しかし、30℃くらいでは、まだまだこれは必要ないな・・と思っていたのですが、どうにも年々、自分自身の体力が低下しているためか、またラクラク35℃を突破しそうな勢いはやっぱりしんどい暑さです。

 先週までは、ダウンを着ている人もいたくらい、うすら寒い日が続いていたので、急激な気温の差が余計に身体には堪える感じがするのかもしれません。

 とはいえ、陽ざしの強烈さが尋常ではなく感じられるのも事実。バス停などで日陰を求めて動いて、日陰のある場所に身をひそめてバスを待っていると、足先だけは、日陰にならなかったりして、そうするとジリジリ太陽が照り付けるその強烈さがもの凄くて、これはオゾン層が破壊されている・・などと連想してしまうほどです。

 そんな中、乗るバス乗るバス、全て冷房のないバスは、蒸し風呂状態で本当にしんどいです。

 そんなわけで、もっと暑いはずの夏まで取っておこうと思っていた暑さ対策グッズを「なにもガマンすることないな・・」と引っ張り出してきました。

 この中で、まず試してみたかったのが、「ネックリング」です。

 これまではペットボトルに水とかお茶を入れて、凍らせたものを持ち歩いて、おでこにあててみたり、小脇にかかえてみたりしながら、冷たいものを飲んでしのいでいたのですが、この「ネックリング」は、なかなかの優れものでした。

 私が購入していたものは、「NASAが開発したPCM素材」とやらが使われているもので、24℃以下の涼しい場所に置くだけでOK!というもの。もちろん、冷凍庫で凍らせば、より冷たく、より長持ちするのですが、これがとても便利。

 凍らせても結露が出ないのも使い心地のよいところです。

 また、冷やしているのは首だけなのに、全身の熱が少し下がるような気さえして、首を冷やすということが、どれほど効果的かということも、身をもって実感しました。

 できれば、首だけでなく、腕や足などにもつけて歩きたいくらいです。

 地球温暖化のため、夏の期間が昔よりも長くなったにもかかわらず、家には冷房がないし、パリの公共交通機関は未だ冷房がない場合も少なくありません。

 これだけで、暑さ問題が解決するわけではありませんが、小さなものでも、想像以上に効果絶大で感動もの・・お試しの価値は十分あります。


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2026年5月24日日曜日

フランス気象局 例年より早い猛暑の到来を警告

   


 フランス気象局は、速報で「例年より早く」、「異常に」、「長く続く」猛暑の到来を報じています。この速報によれば、猛暑の到来に伴い、5月末としては異例の急激な気温の上昇が見込まれています。

 フランスは聖霊降臨祭の週末を猛暑の中で迎え、国内のほぼ全域で気温が30℃を超えています。これは前週よりも10~15℃高く、平年より9~12℃高い気温です。

 本当に、先週までは、むしろ、「今年はいつまでも肌寒い・・」と思う日が多く、お天気もあまりすぐれず、早く暖かくなってほしいな・・と思っていたくらいでした。

 現在、パリは、30℃程度、晴天で街中の人たちは、すっかり夏の装いで、もう真夏のようです。いつものことながら、この気温の変化に彼らはとても上手に順応しているのには、感心します。

 そして、気象局の発表で、さらに驚くことには、フィニステール県(ブルターニュ地域圏・フランス北西部に突き出たブルターニュ半島の先端部でイギリス海峡に面している)に正午から黄色の熱波警報が発令されていることです。

 気象局が5月に熱波警報を発令するのは、今回が初めてで、予報官はこの状況を「前例のない事態」と表現しています。

 5月に熱波警報というのは驚きではありますが、ここ数年、毎年、毎年、こんな時期にこんな猛暑は未だかつてない事態・・と言っているような気もするので、あまりピンと来なくなっているのも事実です。

 この黄色の警報は、日が進むにつれてフランス西部の他の県にも拡大される可能性があるということです。

 フランス気象局はこの熱波は長期にわたると予想しており、日曜日から水曜日にかけて、ピークを迎えると警告しました。

 フランスは、現在、蓋のような機能をする「ヒートドーム」に覆われており、モロッコからの暖かい空気がイベリア半島上空を通過し、強力な高気圧の圧力下に閉じ込められている状態なのです。

 フランスでは、これまでも異常な高温の春?初夏?を経験しており、フランス気象局は5月の最も暑い日として、1947年5月29日、2005年5月27日、2007年5月28日、2022年5月18日、2025年5月30日の5日を記録しています。

 つまり、この5月の猛暑の現象自体は新しいものではありませんが、ますます激しさを増し、頻繁になっているのです。フランス気象局は、「このような熱波は益々頻繁に発生すると予想される」と警告しています。「発生時期も早くなり、強度も増すであろう」と。

 ある農業気候学者は、「フランスでは、どの月においても観測史上最も驚異的な猛暑に見舞われようとしている。これは、5月のこれまでの統計的な範囲を完全に超えている信じられない事態」と警告しています。

 今年は、年の初めからお天気の悪い日が多くて、お天気が悪いと、気持ち的にも鬱々としがちになってしまって嫌だな~と思いつつも、もう一方で、ひょっとして、お天気が悪い日が多いかわりに、今年の夏の猛暑、酷暑はないのかも?と甘い期待も持っていたのですが、夏が近づくにつれて・・というよりも、どうやら早い夏の訪れに、自分の微かな期待が早くも甘いものであったことを思い知らされているのです。

 とりあえず、パリも今週は毎日30℃超えの晴天の日が続くようです。


フランス フィニステール県5月の熱波警報


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2026年5月22日金曜日

珍しいロードサービス業者(レッカー車、車両移動、車両保管)のデモ


 


 昨日、午前中、11時頃だったか、ものすごいクラクションの音が鳴り響き始めたので、最初は、結婚式か何かかな?と思ったのですが、通過していく車にしては、あまりにも長く続き、そのうち、警察車両のサイレンまでが、けたたましく聞こえてきたので、「ん??これは違う・・事故??」いや、事故でもなく、渋滞しているからでもなく、どうやら、デモが行われている模様でした。

 デモの予定なんて、あったっけ?と思って調べてみたところ、今回の環状道路までを巻き込むデモは、フランスのロードサービスに携わる業界(レッカー車、車両移動、車両保管など)のデモのようでした。

 フランスでは、本当に定期的にというか、いつでもどこでも誰かがデモをやっている感じなのですが、デモの常連は、SNCF(フランス国鉄)やRATP(パリ交通公団)などの公共交通機関、航空機関係(飛行機会社、空港サービス等)、学校、病院などなど数多くありますが、私がこれまで四半世紀以上、フランスで生活をしてきて、このロードサービス業界のデモというのは、初めて聞きました。

 それくらい、地味な存在ではあるのですが、当然のように存在する目立たない業種、しかし、なくてはならない仕事でもあります。

 レッカー移動などというものは、警察の管轄なのかと思っていましたが、警察が直接、行っているわけではなく、実際の仕事はロードサービスが行っているものです。しかし、ある意味、法的執行機関の要請に基づく公共サービスであり、そのため、料金は国の指定する金額に定められているのです。

 止まらないインフレ、燃料費を始めとする諸経費の高騰に伴い、国で定められた料金はそれに追いつかないどころか、赤字になるばかりで、廃業するものが後を絶ちません。このロードサービスを請け負う企業が負担するコストは莫大に膨れ上がり、そのリスクを請け負うはずの保険会社まで見放している状況なのだそうです。

 この業界の約6,000社は利益どころか、赤字運営を余儀なくされており、もうこのままでは続けてはいけないと悲鳴をあげているのです。

 お定まりのようになると、季節行事のようにストライキやデモを行うSNCFなどとは違い、滅多にこのようなアクションをおこさずにいた人々が声をあげることは、説得力があります。

 レッカー移動、車両移動などと聞くと、あまり良いイメージを持ちませんが、車両押収の場合、違反者は撤去費用に127.65ユーロ、保管料として1日あたり6.75ユーロの支払い、パリの場合は、撤去費用は150ユーロ、保管料は1日あたり29ユーロになっています。

 パリはやっぱり、こんな費用も高いんだな・・と思う一方で、保管料1日29ユーロって、パリの駐車料金って1時間いくらだか知ってるの?と思わないでもありません。(パリ市内の駐車料金の相場は1時間あたり、4~6ユーロです)

 FNA(全国自動車貿易連盟)によると、これらの料金は25年間、ほとんど変わっていないそうです。だいたい、25年間変わらない料金体系が存在していること自体がおかしいのは、もう明白な話です。

 インフレの実態を反映していない価格設定では成り行かなくなるのは当然です。

 逆によくも今まで黙って我慢していたな・・そんな風に思ってしまいます。

 彼らの声が届いて、彼らへの待遇が少しでも改善されると良いな・・と思いますが、私がこのように思うデモも珍しい気がするのです。


パリ ロードサービス/レッカー車 業者デモ


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2026年5月21日木曜日

パリ7区 公立幼稚園関係者 子どもへの性加害容疑で身柄拘束16人

  


 パリ検察庁が100校以上の幼稚園、小学校、保育園で発生した可能性のある性的暴行・暴力事件について、捜査を開始したと発表した数日後、パリ7区にあるサン・ドミニク幼稚園の関係者16人の身柄を拘束しました。

 捜査開始を発表した際、検察官は、「現在、起訴に向けて、3件の予備捜査(捜査判事に委任された司法調査)と5件の刑事裁判所への出頭命令が出されている」と述べ、活動指導者1名が公判前拘留されていることを付け加えていました。検察官はこの事件を「極めて緊急を要する」と強調していました。

 その検察官の言葉を証明するような、この幼稚園の関係者16名拘束は、同校に子どもを預けている保護者たちからすれば、正直なところ、「ようやく動き出してくれた・・」という感じだと思います。

 拘束された者の中には、すでに停職処分を受けていた者も複数おり、性質や深刻度が異なる様々な事件に関する予備捜査の一環として拘束されているということです。

 今回、関係者16人の身柄が拘束されたサン・ドミニク幼稚園でのこの事件は、1月にフランス2で放送された調査報道番組「Cash Investigation」(キャッシュ・インベスティゲーション)で報道されていたものでもあります。

 放送されたのが1月とすれば、それだけでも、もうすでに4ヶ月は経過しているし、事件が起こっていたのは、テレビで報道されるよりさらに前の出来事なはずなので、少なくとも半年以上は経過していたと考えられ、その間、子どもを預けている保護者たちの憤りは、計り知れません。

 番組のある場面では、職員が幼い男の子にキスする様子が映し出されており、その後、多くの3歳児、4歳児が両親にこのことを打ち明けていました。この件については、数名の児童が少年課の事情聴取を受けています。

 このことが公になってから、子どもたちも、このことは、親に話してもいいこと、話さなければいけないこと、親の方も子どもに話させようとする動きが生じ始めたことによるのか、以来、この幼稚園では、児童に対するレイプ、性的暴行、身体的・精神的虐待に関する約30件の苦情が寄せられているということです。

 この短期間?に30件以上の苦情というのも、すごい話で、これだけの問題が生じていたら、クラスあるいは、学校の一時閉鎖などということになってもおかしくない話です。

 ただ、私自身の経験では、あれだけ、なにかあれば、決して黙っていないフランス人が子どもの学校に対する苦情というのは、意外に慎重で控え目なんだな・・と思った記憶があります。大きな国家権力などには、デモやストライキでハッキリ反発したり、モノ申すのに、子どもを人質にとられている感じがあるからなのかな?などと思った覚えがあります。

 にもかかわらず、1校でこれだけの苦情というのは、よっぽどの話です。

 しかし、これらの学校関係者の子どもに対する加害を加えている者たちの数があまりに多いのも驚きですが、これを他の子どもも見ている前で堂々とやってのけているのは、どういう心情なのか?と、とても不可解な気もします。

 昨年の10月(2025年)に、「子どもを性的虐待から守る新システム」として、「幼児・児童に関わる仕事に就労する(ボランティア等も含む)ためには、採用時および、その後、定期的に「優良証明書(Attestations d'honorabilité)」の提示が義務付けられる」ようになったはずなのですが、これは、全然、機能していなかったというか、役に立っていなかったということなのでしょうか?

 保育園、幼稚園、小学校などは、時が経過していけば、子どもはどんどん入れ替わってしまうので、苦情が同じ親からは続かないということで、問題が見過ごされてしまうのでしょうか?

 よく児童教育や、児童保育などに携わる職業の人々は「子ども好き」、「子どもが好きだから・・」という話は聞きますが、こんな意味での「子どもが好き・・」というのには、閉口してしまうし、幼い子どもたちが負う心の傷を考えたら、どうしても放置してはいけない問題です。


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2026年5月20日水曜日

終わらないネスレ・ミネラルウォータースキャンダル

  


 ネスレのミネラルウォーターが実は真のミネラルウォーターとは呼べない違法な濾過方法でミネラルウォーターを販売していることが明らかになったのは、2024年の初めのことでした。

 しかし、この事情が明らかになるにつれ、実は、フランス政府はこの件を2021年から把握していたにもかかわらず、法的措置を取るよりも、ひっそりと緩和することを選択していたことが明るみになり、事は、よりスキャンダラスになりました。

 ラジオフランスとル・モンド紙が2023年1月に、「保健当局が販売禁止を勧告していたにもかかわらず、エリゼ宮とマティニョンが規制に準拠せず、健康リスクをもたらすボトル入り飲料水をネスレが販売することを容認していたこと」を明らかにしたのです。

 これは、単にネスレが違法精製を行ってミネラルウォーターを販売していたことに加えて、国民に健康リスクをもたらすと保健当局が警告しているにもかかわらず、政府がネスレと結託して、この事実を伏せ、販売を続けることを容認していたという許しがたいことを行っていた事実はさらに深刻な問題として、取り沙汰されました。

 そして、そのことに決着がつく前に、2025年3月にはペリエのボトルから新たな細菌汚染が検出され、生産ラインが停止され、30万本のボトルが廃棄されるという事態が勃発しました。この際にも、ネスレは、法律で義務付けられている保健当局への即時通知を怠ったことが、のちに曝露され、問題をさらに大きくしています。

 複数の省庁、ガール県、オクシタニー地域圏保健局間のやり取りによると、ネスレに不利なミネラルウォーターの不正に関する保健報告書がネスレを保護するために、フランス政府によって改ざんされていることが明らかになっています。

 また、同2025年には、コントレックスとエパールのボトルウォーターからは、計り知れないレベルのマイクロプラスチック汚染が検出されています。これは廃棄されたプラスチック廃棄物の不法投棄が原因とみられますが、ネスレは、この汚染を否定しています。

 これらのスキャンダルに関して、水源であるガール県は、ネスレに対し、ヴィッテルとヴェルジェーズにあるペリエ、ヴィッテル、エパール、コントレックスのボトルウォーター工場から禁止されているフィルターを撤去するように命じています。 

 どうにも、問題が起こるたびに、隠蔽、揉み消しをしようとする体質であることが、なにか起こるたびに、浮き彫りにされるかたちになっています。しかも、政府がその手助けをしているとなると、これは目も当てられません。

 そして、現在は、再び、ネスレのペリエ工場とヴィッテル工場(分析工場を含む)で家宅捜索が行われているといいます。

 この捜索はNGOフードウォッチャーズがネスレを「水源で細菌や微量の化学物質によって汚染された水に対し、禁止されている処理を施した」として告発していることによって、フランス競争・消費者問題・不正対策総局(DGCCRF)から捜査員が派遣されて行われているのです。

 もう何度も同じことを繰り返しているような印象もありますが、ことが国家ぐるみの隠ぺいとなると、これが、本格的にクリアになる日は来るのだろうか?と思ってしまうのです。


ネスレ・ミネラルウォータースキャンダル


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2026年5月18日月曜日

パリ検察庁84の幼稚園、20の小学校、10の保育園での性的暴行・暴力事件を捜査

 

 


 パリ検察庁は、合計84の幼稚園、約20の小学校、約10の保育園で発生した可能性のある性的暴行・暴力事件について、捜査を開始したと発表しました。

 そもそも、事件が起こった場合、その1件、1件に対して捜査が行われて然るべきところだと思いますが、なぜ、まとめて捜査しているのか?ということは、妙な話でもあります。

 しかし、今回の検察庁の捜査は、ここ1~2年で相次いで発覚したパリ市の学童保育・放課後活動(périscolaire)における性的暴行・暴力疑惑を受けて拡大した包括的捜査なのです。

 背景には、複数の幼稚園・小学校・保育園で幼児に対する性的虐待や暴力が繰り返し告発され、保護者集団・報道機関・市議会・検察が連動して問題化した経緯があります。

 発端の一つは、2025年末から2026年初頭にかけて、パリ7区、11区などの幼稚園で学童保育スタッフによる性的暴行疑惑が相次いで表面化したことです。保護者らは「市当局が以前から通報を把握していたのに十分対応しなかった」と主張し、集団告訴に踏み切り、73人の保護者による告訴も提出されています。

 さらにフランスの調査報道番組「Cash Investigation」が、学校内での暴言・体罰・性的逸脱行為の疑惑を放送したことで社会問題化したのです。

 その後、パリ市は職員の大量停職や内部調査を開始し、検察も案件を横断的に統合して捜査範囲を広げています。

 今回の統合的な検察の捜査には、これまでの対応には、「以前から苦情があったにもかかわらず、問題の人物が再配置された」、「停職後に子どもと再接触していた」といった行政上の不備、システム・構造の問題、不備に対し、保護者が責任の追及を求めていることもあります。

 特に検察は単発事件そのものだけでなく、長期間、このような事件がどこか曖昧に放置され、見逃がされてきた可能性についての捜査も含まれています。

 恐ろしいことに、2026年初頭以来、パリ市内の学校から78人の職員が停職処分を受けており、そのうち31人が性的虐待の疑いによるものと報告されています。

 このスキャンダルに直面し、パリ市は、4月中旬に学童保育・放課後活動(périscolaire)のための2,000万ユーロのアクションを起こす計画を発表しています。

 この計画には、専用のサポートホットラインを設置して通報手続きを簡素化し、家族への完全な透明性を約束するとともに、不安定な雇用状況にある保育士業界の専門性向上を図ることが含まれています。

 パリ市の保育士1万4000人のうち、大多数が非正規雇用者だという事実も驚きでもあります。

 職員による児童への性的虐待や暴力問題が炙り出される中、パリ保育士組合は「パリ市による抑圧政策」を非難しています。組合によると、パリ市は、慢性的な人手不足の保育士業界において、自動的な停職処分を行っていると訴えています。

 そして、組合は、また「ストライキ」を行うように呼び掛けているのです。

 いずれにしても、これだけたくさんの幼稚園・小学校・保育園でこんなに事件が起こっているなんて・・どの地域なの?と思いきや、パリ1区から20区まで全ての区に点在しているそうなのです。


パリ検察庁 84の学校での性的暴行・暴力事件捜査


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2026年5月16日土曜日

9月3日からEUはブラジル産の食肉輸入を禁止

  


 EUはメルコスールと協定を締結し、5月1日から暫定的に発効させ、南米諸国からの食肉輸入を円滑化するとともに、食肉輸入を許可する国のリストを発表しました。

 今回、その中で注目されているのは、そのリストから「ブラジル」が除外されていることです。メルコスール加盟国のほとんど(アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイなど)は、リストに含まれているものの、ブラジルは例外となっているのです。

 ブラジルが除外された理由は、ブラジル産食肉が畜産における抗生物質の過剰使用を禁止するEUの基準を満たしていないためとされています。

 欧州委員会報道官は、ブラジルがリストから除外されたことで、牛肉だけでなく、鶏肉、卵、魚、蜂蜜などもブラジルはEUへ輸出できなくなると明言しています。

 実際、ブラジルがEU・メルコスール協定に署名したからといって、欧州の衛生植物検疫規則の遵守義務が免除されるわけではありません。

 EU圏内で生産されたものと同じ基準を満たしてなければならないのです。

 この問題に関しては、フランスの農業団体は、長い間、不満を爆発させていました。この非常に厳しい欧州規制を満たすために、フランスの農家や畜産農家は、高いコストを支払って生産してきたわけで、そこから、その規制を遵守しない輸入品が安価な価格でフランスの市場を脅かしてきたことに農民たちは、怒りを爆発させてきたのです。

 これは、非常に妥当な規制であると思うのですが、逆にブラジルが9月3日までに欧州規準を満たすことができれば、リストに加えることができるということでもあります。

 今回、ブラジルがこのリストから除外されたことは、EUが抗菌剤耐性対策に真剣に取り組んでいることを示す前向きな動きであるとも言えます。

 EUでは、動物の成長促進や収量増加を目的とした抗菌剤の使用は禁止されており、また、ヒトの感染症治療薬として指定されている特定の抗生物質も家畜への使用は禁止されています。しかし、ブラジルの畜産においては、これらが使用されている場合も少なくないということなのです。

 では、実際にブラジルからの食肉が入らなくなることが、フランスには、どの程度、影響があるのかを調べてみたら、フランスの食肉輸入は、主にEU圏内(アイルランド、ベルギー、ドイツなど)からで、ブラジルは主要供給国にはなっておらず、ほんの数パーセントにすぎません。

 ブラジルからしたら、メルコスール協定を締結したことで、販路拡大を見込んでいたのでしょうが、そうは簡単にはいかないということです。

 そもそもフランスは欧州最大の食肉生産国でもあるため、輸入依存は比較的少ないのです。

 私がスーパーマーケットやマルシェなどのお肉屋さんを見ている印象でも、ここ数年は特に、トリコロールのラベルの貼られたものがズラーッと並んでいて、どんだけフランスアピールするの?と驚くほどで、それ以外は、あまり目に入りにくいのですが、ブラジル産の肉というものは見た記憶がありません。

 全体として、フランスの食肉供給は、まず国内生産を優先、不足分をEU圏内で賄っているという感じになっています。

 EU・メルコスール協定は、関税を引き下げる、貿易手続きを円滑化する、市場アクセスを改善するための協定ですが、EUの食品安全基準、動植物衛生基準、残留農薬規制、トレーサビリティ要求などを無効化するものではありません。

 そのため、ブラジル側には、「メルコスール協定を結んだのだからEU市場に自由に輸出できる」という認識が一部にある一方で、EU側では、「輸入自由化≠SPS規制の緩和」という立場をとっています。

 つまり、EU側の要求水準は非常に高く、ブラジルの農業・畜産システムとの間に構造的な差があるというのが現実でもあります。

 ブラジルの生産規模とコスト構造は根本的にEUのそれとは異なっており、ブラジル側が欧州モデルに変換するには、生産コストが上昇し、輸出競争力が低下し、中小生産者の淘汰することに繋がるため、国内農業界の強い反発を受けます。

 しかし、EU側にも政治的事情があり、「EU農家だけが厳しい規制を課され、輸入品が安く販売されるのは許せない!」と農民を始めとする国民が強い反発。フランスでは、農民がトラクターで高速道路を封鎖したり、大暴動を起こしたりする騒ぎが数年間にわたり、発生しています。

 結果的に、ブラジルが欧州への輸出をしようとするならば、これらの規制に遵守するしかないか、一部の欧州向けの生産とその他の国内やアジア市場向けの生産を分けるというところで、譲歩することを提案するか?にかかっているような気がします。

 今回のEUの発表は、もちろんメルコスール向けの発表でもあると同時に国内、EU圏内向けの「ちゃんとやってるだろアピール」でもあるのです。


EUブラジル産の食肉輸入禁止


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2026年5月15日金曜日

カセットテープは完全に葬られている・・

 



 ここのところ、絶賛、断捨離中の私。断捨離は、これまでも、何度か試みて、ある程度、進んでは、いつのまにか、忘れてしまい、また、放置状態を繰り返し、現在,再び私の中で断捨離モードに入っております。

 なんといっても、苦々しいというか、やりにくいのは、家にある荷物の半分以上は、私のものではないことで、自分のものならば、思いきりが付きやすいものの、そうでない場合は、また、夫が亡くなってしまっているために、余計に踏ん切りがつけにくいのです。

 それでも、夫の洋服や靴などは、もうほとんど処分したのですが、それ以外のもの、今回は、膨大な本に手をつけています。

 夫は、数か国での外国勤務が長かったこともあり、語学習得に関する本もけっこうあり、私はずっと、手を付けることも触れることもないまま放置状態にしていました。その中にてっきり、本だとばかり思っていた(本のような様相をしている)けっこうな量の外国語習得用のカセットテープ付きの本があり、これも他の本と一緒に処分しようと思っていました。

 外国語習得に関しては、おそらく需要はいつの時代にもあるだろうと、古本屋さん(Bookoffのようなところ)に引き取ってもらえれば・・と思って、現在、他の本と一緒にせっせと運んでいるのですが、その中にカセット付きの本を加えていました。

 なぜか、場所ばかり取るような本ではあるのですが、これがパリの古本屋さん2軒を回ったのですが、両方で却下。なんだかもったいないなぁ~と思い、ついには、Emmaus (エマウス)(本だけでなく、不用品を回収してチャリティ販売している団体)に寄付しに行った(多のものと一緒に)のですが、ここでも、今回は、引き取りますが、今後はもうカセットテープは持ってこないでください・・と。

 古本屋さんの買い取りはともかく、寄付でさえも受け付けないというのですから、カセットテープはもう完全に社会から葬られているといっても良いかもしれません。

 考えてみれば、家にも、もうカセットデッキプレイヤーというものはないので、おそらく、どの家でもそうなんでしょう。

 自分だって、カセットテープなど聞かないくせに、なんなんですが、なんとなく、寂しい気がしました。

 昭和生まれの私にとって、子どもの頃はレコード、そしてカセットテープ、ウォークマンが出た頃は歩きながら音楽が聴けるなんて!なんて画期的な!それがオートリバースになっただけでも、感動したものです。それからCD、MD・・。

 今では、CDでさえも、「ん??」という感じで、今は配信、ダウンロードという時代。

 昭和、平成、令和と3時代を生きてきていることをカセットテープのこの葬られ方から、あらためて、実感させられた感じがしたのです。

 年齢の自覚が足りないということなのですが、幸いなことに昭和生まれの人は、期間が長かったこともあり、また、今よりも人が多かったので、まだまだ仲間がたくさんいるのだと甘んじていますが、このカセットのような、社会から葬られた過去の長物というか、無用の長物が我が家には、まだまだ眠っているのです。

 厄介なのは、それが私のものでもないために、その存在、用途すらよく知らない・・そんなものを片付けるのは、とても大変なのです。


断捨離 カセットテープ


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2026年5月14日木曜日

おかしなバスに乗ってしまった・・

  


 パリ市内で、いつもは、少しの距離ならば、歩いてしまうのですが、その日は、少々、荷物が多かったので、また、メトロは階段が多く、エスカレーターが工事中だったり、エレベーターが壊れていることも多いので、バスに乗ってしまいました。その路線の存在は知っていて、だいたい、この方面を通るんだろうということはわかっていたものの、ふだんはあまり乗らない路線だったのですが、少々、不安はありつつも、まあ、パリの中心部の綺麗な場所を通るので、バスから景色を眺めるのもいいな・・とそんな呑気な気持ちだったのです。

 ところがルーブル美術館を突っ切って、少ししたときに、いきなりバスの運転手さんが車を停めて、立ち上がり、「すみません、道を間違えてしまいましたので、この路線が停車する予定の停留所をいくつかスキップしますので、次に停まるのは、エコールです。その間に行く予定だった方は、降りてください。」と言い出しました。

 私は、内心、「お~っと!久々にこういうの出たよ!」と思っていましたが、いつしか車内はざわつき始めました。そりゃそうです。いつも、この路線を利用している人にとっては、いきなり「エコール」まで停まりませんと言われても、「あっそう・・」という感じでしょうが、観光客などの場合、土地勘もなく、それが自分の降りる予定だった停留所だったならばともかく、きっと、見当もつかずに面食らってしまいます。

 だいたい、バスの路線、電車のように線路の上を走っているのではないにせよ、道を間違えるなんてことがあるのだろうか?と不思議な気もしますが、しかし、間違ってしまった以上、たしかに他に方法があるとも思えません。

 一応、スマホで路線を確認しなおして、私は、「まあ、大丈夫・・」と思っていたのですが、乗客の中には、観光客らしき若い男性が乗っていて、運転手さんに、自分は○○に行きたいのですが、このバスにこのまま乗っていて大丈夫でしょうか?と英語で尋ねました。

 すると、運転手さんは、間髪おかずに、「NO ENGLISH !」と、かなり強い口調でその男性の質問を全面拒否。

 これを聞いて、私は、ふたたび、「でたでた!久しぶりに聞くな~NO ENGLISH ! 」、最近、このような言い方をする人がずいぶん減ってきたと思っていたのに、残念です。

 ましてや、この時に関して言えば、非があるのは、全面的に運転手の方です。もうちょっと他に言い方あるんじゃない?と思いました。

 幸い、すぐに運転手さんの近くに座っていた女性が通訳してくれていて、何なく、その男性は、救われたようなのですが、とにかく道を間違えるバスに私は、初めて乗りました。

 しかし、「道を間違えた」にしても、「○○まで停車しませんので、その手前に行く方は降りてください」という説明も、最初は、「正直に告白して、潔いな・・」くらいに思っていたのですが、考えてみれば、フランス語でしか説明してくれていないのですから、その観光客の人には、わからなかったわけです。

 バスが路線変更する場合、なにか、途中の道が工事中だとか、規制のために、ここは通れませんとか、そんなことは、たまにあるのですが、そういう場合は、予め、バスに乗るときに言ってくれるので、「え~~?」とは思うものの、そういう場合なら、なら、バスはやめて、別の方法で行こう・・とかなるのですが、今回のようなのは、初めてでした。

 こんなこと、滅多にあることではありませんが、パリのバスは、こんなことも起こり得るのです。


道を間違えるバス


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