2024年5月13日月曜日

RATP(パリ交通公団)の検札は観光客にも容赦なし

  


 5月はフランスでも祝日が多い月で、ここを休めば連休になる・・という日も多いためか、パリ市内も観光客が少しいつもよりは多い感じ・・というか、フランス人の観光客というのもけっこういるもんだな・・と感じます。

 やけにおしゃれをしてきたな・・という感じの若い女の子たちがいたりして、様子を見ていると、フランス語で話しているので、フランス人だな・・と思うのですが、どうも交通機関に慣れていないみたいで、「バス降りるときのボタンはこれでいいのかな?」と言っていたかと思うと、「このチケットでいいのかな?マルセイユとは違うから・・」などと聞こえてきて、この人たちは、マルセイユから来ているんだ・・と思ったり・・。

 とにかく、ここのところ、フランス人の観光客をよく見かけるのです。

 今日、バスに乗っていたら、いつのまにか、どこかの停留所で検札の人が乗ってきて、コントロールを始めていました。ほとんどの人はチケットをちゃんと持っていたのですが、観光客らしきフランス人の男性のチケットがメトロで使用済のものだったチケットで大丈夫だと思っていたらしく、これでは、ダメだと罰金を請求されてゴネていました。

 RATPのチケットは、バスでもメトロでも両方使え、メトロからメトロへの乗り換え(1時間半以内)ならば、同じ1枚のチケットを使用することができ、また、バスからバスへの乗り換え(1時間半以内)でも、同じ1枚のチケットを使用することができますが、メトロからバス、バスからメトロへの乗り換えは、それぞれ別のチケットを使用しなければなりません。

 男性は、そのルールを知らなかった様子でしばらくゴネていましたが、罰金50ユーロを支払っていました。この罰金のシステムもその場で支払えば(カード払い可能)50ユーロ、20日間以内なら60ユーロ、20日間を過ぎてしまうと80ユーロになってしまいます。

 ちなみにチケットやNavigoを持っていても、乗った時にマシンに通すのを忘れていた場合も罰金をとられることになっています。この場合、バスやトラムの場合は、その場で支払えば、5ユーロ、20日間以内に支払えば10ユーロ、20日間以降になると35ユーロ、メトロやRERの場合は、その場で支払えば35ユーロ、20日間以内だと45ユーロ、20日間以降になると80ユーロになります。

 実際にチケットというかNavigoは持っているのに、マシンに通すのを忘れただけでも罰金なんて、すごく厳しいです。

 これらの罰金は、90日間を過ぎても支払われない場合は、全ての罰金は180ユーロに跳ね上がります。

 これは、罰金の金額を調べていてたまたま知ったのですが、マシンに通し忘れただけでも罰金というのは、私も今まで知りませんでした。メトロは駅を通過するときには、否応なしに機械に通すし、バスは乗車時に運転手さんの前を通って乗るので、忘れることはほとんどないのですが、トラムなどの場合は、改札もなく、どこから乗ってもいいため、たくさんの買い物の荷物を持っていたりして、そっちに気をとられて機械に通すのを忘れそうになったこともありました。

 やばいやばい・・。私の場合は、Navigo(定期券のようなもの)を持っているので、あまりチケットで問題があったことはないのですが、ルール?をよく知らない観光客にも容赦せずに罰金をとりたてているのを見て、観光客とて「知りませんでした・・」は済まされないんだな・・と思った次第です。

 パリにいらっしゃる機会のある方はどうぞお気をつけくださいませ。


パリのバス・メトロの検札と罰金


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