ここ数年は、パリ市が開催するパリ・バゲットコンクールでグランプリを受賞したバゲットは一度は必ず食べてみることにしています。
今年もそのパリ最高のバゲットを買いに行ってきました!
今年は、173本のバゲット(それぞれ異なるパン職人の作品)の中から栄誉ある2024年のパリバゲットコンクールのグランプリに輝いたのは、パリ11区の「ユートピー」というパン屋さんザビエル・ネトリさんでした。
審査は無作為に選ばれた6人のパリ市民だけでなく、食品業界の専門家やパリ市の選挙で選ばれた役人などで構成される厳しいものです。
パリ11区にあるそのお店は、ここ数年行ってみたグランプリを受賞したお店の中でも、一段と小さいお店で、わりと近くに由緒ありそうな、ちょっと小洒落て立派なお店があるにもかかわらず、あっちじゃなくて、こっち?と思ってしまいそうな、そんなところが逆に公正に審査されているのかな?という印象を受ける感じです。
まだ、このグランプリが発表されてから1週間くらいしか経っていないので、混雑しているだろうな・・と思い、パン屋さんが一番空いていそうな時間帯(15時頃)に行ってみたのですが、やはり、少し行列ができていました。
とにかく、例年のグランプリ受賞のお店に比べてかなり小さめなお店ですが、入って右側には、お店の心意気が感じられるちょっと他のお店では見かけないような、ちょっとこちらにも心を奪われてしまいそうなケーキも並んでいます。
しかし、グランプリ受賞直後ということで、お客さんの大半はバゲットトラディショナルを買いに来ている人で、ほとんどの人が2本、3本と買っていきます。
グランプリ効果のお客さんを見込んでのことだと思いますが、ひっきりなしにバゲットを焼いている様子で、「トラディション2本ください!」というと、ホカホカのバゲットを手渡してくれました。たぶん、行列のおかげでしばらくはいつもホカホカのバゲットを買うことができるのだと思います。
このバゲットトラディション1本1ユーロ20セントです。
やはり、熱いうちに食べなくちゃ!と、ちょっとお行儀は悪いですが、さっそく歩きながら、バゲットをちぎるとふわぁ~と広がる小麦の良い香り・・。正直、一瞬、「えっ?去年のバゲットの方が美味しかったかも?」と思ったのですが、いやいや、落ち着いて味わってみれば、甲乙つけがたい、さすがになかなかなクオリティーです。
少し塩味が効いている感じで、今回のバゲットの感動ポイントは、バゲットの焼け目というか、茶色い部分の香ばしさと味わい・・この部分が抜群に美味しいです!
いつもなら、私は一人なので、せいぜいバゲット1本なのですが(半分だけにすることもある)、グランプリバゲットに関しては、2本買ってしまいます。2本買ったところで2ユーロ40セント。さすが、フランスの国民食です。
これだけお手軽な値段で確実に美味しいものは、そうそうあるものではありません。
というわけで、せっかくゲットした美味しいバゲットには、家に美味しいバターが待っているのですが・・せっかくならばと、帰りに通りかかったイタリア食材店でイタリアのパルマ産の生ハムを買ってきました。単純な私はもうあったかいバゲットをかかえてそれだけでもうウキウキしてきます。
今夜はこのバゲットと生ハムと・・などと考えながら、予めカロリー消費しようと少し歩いて帰ってきました。
レピュブリック広場からも近く、徒歩圏内ですが、最寄りの駅は、⑤、⑨番線の Oberkampf駅で、この駅からなら徒歩1分ほどです。
このグランプリ受賞者には、賞金4,000ユーロが授与され、1年間のエリゼ宮(大統領官邸)の公式サプライヤーを務めることになります。
このインフレ、もしかして、賞金は値上げになってる?と思いましたが、去年と一緒でした。
たった1ユーロ20セントで味わえる今年、パリで一番美味しいバゲット!もしも、パリを訪れることがあったらば、お手軽に楽しめる特上のグルメです!
☆Boulangerie Utopie 20 Rue Jean-Pierre Timbaud 75011 Paris 月曜休
2024年 パリ・バゲットコンクール グランプリ受賞のバゲット
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