2024年4月30日火曜日

約2年ぶりに行ってみたモンマルトル サクレクール寺院

  


 エッフェル塔とかサクレクール寺院など、いわゆるパリの観光地っぽい感じの場所は、観光で来ていたら、行ってみたい場所に挙げられるかもしれませんが、我が家からは交通の便がイマイチということもあり、滅多に行くことはありません。シャンゼリゼやノートルダムなどは、近くに買い物に出かけたりもするので、まだ、そのついでに寄ってみたりすることもあるのですが・・。

 東京に生まれ育って30年近く住んでいましたが、東京タワーに行ったのは、1度だけでしたが、それと似たようなものかもしれません。もっともパリは東京ほど広くはないので、行こうと思えば、そこまで遠いわけでもありません。

 実際、娘が小さい頃は、サクレクール寺院のことを空が近く感じられることもあるのか?「神さまのおうち」と呼んでいて、なぜかサクレクール寺院が大好きで、また丘の上にあるために娘の有り余る体力を消耗させるために、わりと頻繁に出かけたものでした。

 最近は、天気の悪い日も多く、お天気の日には眺めのよい場所を散歩してみるのも悪くないし、ここ数年で色々な場所が変わっているパリの街の様子を知っておくのもいいかと気楽な気持ちででかけたのです。

 最近は、メトロも工事やトラブルが多いので、予め行く先への交通手段をチェックしたところ、サクレクール寺院と入れると、最寄り駅がどうしても②番線の Anvers 駅しか出てこなくて、⑫番線の Abbesses 駅は出てこなかったので、あまり深く考えずに⑫番線は動いていないのか・・と②番線の駅に向かったのです。


 ところが、たしかに最寄り駅として②番線の Anvers 駅は間違いないのですが、まあ駅の上にぐるぐる回って上がっていく階段の長いこと長いこと・・飽きないようにとの心遣いからか階段の壁面にはモンマルトルらしくパリの景色の絵が描かれたりしていているのですが、なんせ長い・・息切れして途中で休みながら上がっていく人も大勢いて、私もその一人で足はガクガク・・。ただし、出口によっては、ここまでの階段ではない場所もあります。



 念のため、一番、近いのは、⑫番線の Abbesses 駅です。

 モンマルトルに来たのは2年ぶりくらいで、サクレクール寺院の前の大階段は、パリオリンピックのロゴカラーにペイントされていました。

 さんざん駅の階段をのぼってきたので、もうサクレクール寺院前の階段をのぼる元気はなく、横から動いているケーブルカーで上に上がりました。このケーブルカーはNavigoやパリのメトロのチケットで乗ることができます。

 サクレクール寺院の下、丘からパリの街を見渡せるスペースには、相変わらずのミサンガや特に柵に記念につけていくためのハート型の南京錠などの押し売りがウロウロしています。しかし、私がとても買いそうもないように見えるのか? 誰も話しかけてきません。買うつもりは全くないけれど、これをいくらで売っているのかな?と思って、「これいくらですか?」と聞いてみたら、「5ユーロ」というので、「ああ、じゃあいりません・・」と言って断ると、「いくらなら買うのか?」と食い下がってくるので、「ごめんなさい、値段が知りたかっただけなので・・」というと、あっさり離れていきました。


売りつけられた南京錠が柵にギッシリ・・これもちょっとどうかなと思う


 こうして、あらためて眺めるとこの手の押し売りの多いこと多いこと・・その日、一番多かったのは、この南京錠売りでしたが、その他、小さなエッフェル塔の置物やキーホルダー、サクレクール寺院の裏手にある絵描きさんがたくさんいるスペースの入口などでも、似顔絵描きのおじさんが客引きをしていたり、横顔を切り絵のように器用に作っていくおじさんも優しそうな親子連れなどを引き留め、勝手に切り絵を始めようとしていたり・・きっと、気弱な人は断りづらいんだろうな・・ちょっと怖いかもな・・などと思ってしまいました。

 サクレクール寺院は少し行列ができていましたが、それはセキュリティーを通るための行列で、セキュリティーといっても大したものでもなく、警備のおじさんが一人立っていて、荷物をばっと開けて見せればあっという間に終わるのでスイスイ進みます。



 パリの街を一望できる高台で、しかもサクレクール寺院という歴史的な壮大な美しい聖堂を見ることもできて、聖堂の裏手には、昔のパリの趣のある街並みを歩くこともあり、レストランなどもたくさんあり、やはりなかなか良い場所です。

 しかし、正直、押し売りやいかがわしい感じの人も少なくないので、注意は必要です。



 聖堂裏手の絵描きさんが固まっているスペースの周りにあるレストランなどは、いかにも観光客相手のお店な感じがしないでもありませんが、観光客相手にぼったくりのような値段なのかな?と思いきや、メニューを見るかぎり、そこまで法外な価格設定ではないようでした。


 丘の上には、大き目のトゥクトゥクのような電車のカタチをした連結自動車がいて、丘の上からメトロの駅を通って丘を一周して(途中、メトロの駅で途中下車可能)戻ってくるらしく、一人10ユーロということでした。

 駅の反対側を下っていくとパリなのにワイン用のブドウ畑などもあって、ほのぼのとした感じの場所もあり、また、けっこうおもしろいお店がたくさんあるので、一日、ゆっくり時間をかけて歩いてみるのも楽しいかもしれません。


 しかし、パリの街を一望できる場所だけあって、足だけで上って行こうとするとけっこうな健脚が必用で、そういえば、以前は、この丘が娘のエネルギー発散に一躍買ってくれていたことを思い出します。

 得意気に階段を走って上って行っては満足気な顔をしてこちらに手を振り、私がのぼっていくのを待ちきれなくなると、また私のもとへ戻ってきては、また得意気に駆け上って何往復もして楽しんでいた娘です。考えてみれば、娘が小さい頃はノートルダム大聖堂よりもサクレクールの方が来ていたかもしれません。

 そんなことを思い出してみると、私にとってもなかなか想い出深いサクレクール寺院です。


パリ モンマルトル サクレクール寺院


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