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2026年6月11日木曜日

11歳の少女誘拐殺人事件から別の被害者の少女の母親が国を告訴

 


 フランス南西部ジェール県フルーランスで11歳の少女が誘拐され殺された事件から、同じ容疑者から性加害を受けていたという同じ11歳の少女の母親が国を告訴する意向を表明しています。

 加害者を告訴だけでなく、国を告訴するってすごいです!それだけ、司法に対する憤りが強かったということなのでしょう。

 殺人事件にまで発展してしまった今回の事件の一年以上前に、この母親は、同容疑者を娘へのレイプ容疑で告発しており、この容疑に対して、司法が全く機能していなかったことを告発しているのです。

 「一年以上も前に告発されていた事件が置き去りにされたままでいなかったら、司法制度と事件を担当した人がきちんと職務を遂行していれば、今回の事件は避けられたはずのものだった・・子どもたちを守れなかったフランスに失望しています」と彼女は訴えています。

 彼女の訴えに関しては「民事裁判所に国家に対する重大な過失の訴え」、「捜査官と裁判官に対する刑事訴訟」の2つの法的措置がとられると見られています。

 この容疑者の犯行は、一年以上前の事件も今回の事件も似通っており、いずれも、容疑者の娘の友人であった子どもたちをターゲットにしています。

 今回の事件(リアナ(被害者の11歳の女の子の名前)事件と呼ばれている)で最初の捜索隊が派遣された翌日、容疑者は起訴され公判前拘留されました。彼の名前と写真は、マスコミにより報道されましたが、この報道に一年以上前に娘をレイプされたという母親が反応しました。

 彼女は2025年8月に同容疑者の自宅で「2024年9月から2025年5月の間に娘がレイプされた」と通報していました。

 この少女(ローザ)は、容疑者の子どもたちと友だちで、その友だちと遊ぶために容疑者宅によく出入りしていました。ある時、この少女は家で性に関する話をするようになり、娘の変化に疑念を抱いた両親が娘を問いただしたところ、この容疑者にレイプされたことを告白したのでした。

 この容疑者は11歳の少女(自分の娘の友だち)に不適切なメッセージを送ったり、電話をかけたり、プレゼントをしたりしていました。この母親が容疑者を問い詰めると彼は容疑を否定し、この少女の方がウソをついているといい、彼女がウソをついていたと認めなければ、首を吊って自殺すると脅していました。

 プレッシャーと恐怖にかられた少女は「ウソをついていた」と言いましたが、数ヶ月後、母親は娘が真実を語っていたことに確証を持つようになりました。

 結果、この母親は彼の犯行を通報したのですが、捜査、事情聴取等が一向に進まず、事件が置き去りにされていたことを告白し、今回の国への告訴に繋がっています。

 今回の何重にも重なっている事件にフランス国民の怒りはかなりヒートアップしており、司法制度が機能していないことを非難しています。

 法務大臣もこれを大変、重く受け止めており、ペンディングになっているといわれる約70,000件の未成年への性加害に対する通報、陳情書、告訴状に対して、全て正当に処理できるまで休まず働くと言っています。

 これだけ、犯罪の多い国で司法が機能していないというのは、本当に恐ろしい話。ましてや、未成年の子どもに対する被害を軽んじている体質はとても捨て置ける問題ではありません。

 余談?になりますが、今回の容疑者に関して、その弟が今回の事件で名誉棄損の訴えを起こそうとしたところ、受け入れた警察官が彼の記録を調べたら、彼自身も誘拐と強姦の容疑で告訴状が提出されていたことが発覚し、身柄を拘束されました。

 なんという兄弟なのでしょうか・・。


11歳の少女へのレイプ被害への通報を放置された母親 国を告訴


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2026年6月7日日曜日

11歳の少女 行方不明から殺人事件へ 国中に巻き起こるフランスの司法制度の機能不全への怒り

  


 フランス南西部ジェール県フルーランスで11歳の少女が下校後に行方不明となっている事件は、5月末頃から報道されていました。

 彼女が行方不明になってすぐに、防犯カメラの映像から少女の親友の父親(41歳)である男の車に乗る様子が確認され、この男は当初「プールの近くで少女を降ろした」と説明していましたが、捜査当局は、この男の説明に矛盾があると判断し、彼を誘拐・監禁容疑で主要容疑者として身柄を拘束していました。

 少女は行方不明のまま捜索が続けられていましたが、行方不明から約1週間後、この容疑者が8年前に働いていたジェール県ピュイカスキエの廃農場の農業用サイロで少女の遺体が発見されました。

 起訴され、公判前拘留で身柄を拘束されているこの容疑者は事件を担当する捜査判事に対し、一切の供述を行っておらず、質問にも答えていません。

 この事件が殊更、世間の怒りを買っているのは、この男が今回の事件を引き起こす前に、未成年者への強姦容疑で2件の報告、4件の告訴の対象となっていたにもかかわらず、司法は、なんら適切な対応ができておらず、今回の殺人事件という最も悲惨な事件にまで発展してしまったことにあります。

 つまり、防げたかもしれない犯罪を司法の機能不全のために防げなかったということなのです。

 この男は、2017年以降、少なくとも6件の行政または司法手続きの対象となってきましたが、これまで一度も事情聴取を受けたことがなかったということも驚きです。また、こうした子どもへの性的虐待行為などが通報から実際の対応までが驚くほど時間がかかる(何年も)ことも指摘されています。

 なかには、今回の事件の報道でこの容疑者の顔写真が公開されて、2023年に告訴されていた身元不明の加害者に対する強姦事件の加害者が彼であったという通報があり、彼の犯行が露わになった事件までありました。

 また、彼は、今回の事件の被害者が自分の子どもの親友であったこともショッキングなことですが、この自分の子どものお泊り会を加害行為の絶好の場所として利用していたことも、明らかになっています。

 ここのところ、時々、曝露されて驚くのは、この子どものお泊り会の場で、子どもの親として、保護者として存在しているはずの者が小児性加害の加害者となっているケースを耳にします。

 ふつう子どものお友達のお父さんとかお母さんといったら、無条件に安心してしまう・・そんなところがありますが、そうはいかないということなのです。

 今回もまさにそのケース。しかも、自分の子どもの親友であった少女をターゲットにするなどもってのほか、犠牲者の少女はもちろんですが、この男の子どもは親友を父親に殺されて、どれほど傷ついていることでしょうか。

 彼の余罪は、今後もさらに浮上してくる可能性もありますが、少なくとも2017年の告訴の際に適切に扱われていたならば、その後の事件は避けられていたかもしれません。

 また、今回の国民の怒りに対し、法務大臣は司法制度の機能不全について、謝罪しています。


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2026年6月6日土曜日

娘の誕生日に際して色々考えること

  


 6月は娘のお誕生日の月で、私は毎年、その頃になると、一先ず、出産のときのことを思い出します。

 こう長く生きていると記憶は薄れていくものではありますが、出産の時の記憶は、かなり強烈に記憶しています。なんといっても娘の出産はアフリカでということもあったので、余計に記憶が強烈に残っているのかもしれません。

 出産は担当の女医さんと相談して、予め出産の日を決めて入院した計画的な出産・・のつもりでした。朝、入院して、陣痛促進剤を打って、その日のうちには出産・・の予定だったのですが、娘はよほど、私の狭いお腹の中の居心地がよかったのか?その日のうちには、出てきてくれず、私は、一日、陣痛促進剤で苦しんだにもかかわらず、翌日の朝から、もう一度、仕切り直しということになりました。

 そして、翌日朝から、また陣痛促進剤を打ち、ようやくその日の午後に生まれてきたのでした。分娩台の上ではまた、信じられないような生みの苦しみに苛まれながら、もう頭が出るか出ないかのところで、もう途中でやめたくなったのですが、こればかりは、今、や~めたというわけにもいかず、引っ込みがつかないということはこういうことだな・・などと考えていました。

 2日間苦しんだのち、ようやく生まれてきた娘はなんだか赤くて、なるほど、だから赤ちゃんっていうのかな・・などと思ったと同時に、一人の人間を生み出してしまったことに大変な責任を感じ、大変なことをしでかしてしまった・・そんなどこか、まだまだどこか客観的でもあるような、そんな気持ちでした。

 あれから、毎年毎年、娘の誕生日を祝ってきましたが、今や20代後半に差し掛かっている娘は、もうここ3年くらい離れて生活しているし、あまり当日にはお誕生日のお祝いらしいことはできなくなりました。

 いちおう、最近はお誕生日やクリスマスプレゼントは一緒に旅行することでプレゼント代わりにしてきましたが、もうなんだかそれが誕生日プレゼントだったのか、クリスマスプレゼントだったのかわからなくさえなってきました。

 今年は、なんだかそれだけというのも味気なく、なにかプレゼントを送ろうかな?と思い、なにか欲しいものない?と娘に尋ねてみたのですが、もともと物欲というものがあまりない子で、しかも、今は、自分でもかなり稼ぐようになったので、本人も「欲しいものがあったら、自分で買うから・・」とあっさり。

 もう巣立って行った娘に親として、してあげられることがなくなってしまったような、寂しい気持ちにもなり、なにか、ほんの少しでもの気持ちだけでも届けたい・・と、Amazon Japanで娘の好きな高級スイーツをポチリました。

 できれば、お誕生日当日に届くようにしたいと思ったのですが、期日指定だと+200円というのに、「え~~~??」と驚きました。だって、早く届けてほしいならば、追加料金も納得するのですが、配送予定日という日にちよりも遅めに設定するのに追加料金を取られるなんて、なんか悔しくて、追加料金がいらなくなる日まで待って注文を入れました。

 なんとも、200円ごときのことで、ケチな自分に苦笑しましたが、そこはもう意地です。無事、娘のお誕生日プレゼントは200円払わずに無事に当日に届きました。ヤレヤレですが、今年の娘のお誕生日には、今まで感じなかった一抹の寂しさを感じたお誕生日でした。

 そんなこんなで、娘の今年のお誕生日は無事終了しました。


誕生日プレゼント


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2026年5月21日木曜日

パリ7区 公立幼稚園関係者 子どもへの性加害容疑で身柄拘束16人

  


 パリ検察庁が100校以上の幼稚園、小学校、保育園で発生した可能性のある性的暴行・暴力事件について、捜査を開始したと発表した数日後、パリ7区にあるサン・ドミニク幼稚園の関係者16人の身柄を拘束しました。

 捜査開始を発表した際、検察官は、「現在、起訴に向けて、3件の予備捜査(捜査判事に委任された司法調査)と5件の刑事裁判所への出頭命令が出されている」と述べ、活動指導者1名が公判前拘留されていることを付け加えていました。検察官はこの事件を「極めて緊急を要する」と強調していました。

 その検察官の言葉を証明するような、この幼稚園の関係者16名拘束は、同校に子どもを預けている保護者たちからすれば、正直なところ、「ようやく動き出してくれた・・」という感じだと思います。

 拘束された者の中には、すでに停職処分を受けていた者も複数おり、性質や深刻度が異なる様々な事件に関する予備捜査の一環として拘束されているということです。

 今回、関係者16人の身柄が拘束されたサン・ドミニク幼稚園でのこの事件は、1月にフランス2で放送された調査報道番組「Cash Investigation」(キャッシュ・インベスティゲーション)で報道されていたものでもあります。

 放送されたのが1月とすれば、それだけでも、もうすでに4ヶ月は経過しているし、事件が起こっていたのは、テレビで報道されるよりさらに前の出来事なはずなので、少なくとも半年以上は経過していたと考えられ、その間、子どもを預けている保護者たちの憤りは、計り知れません。

 番組のある場面では、職員が幼い男の子にキスする様子が映し出されており、その後、多くの3歳児、4歳児が両親にこのことを打ち明けていました。この件については、数名の児童が少年課の事情聴取を受けています。

 このことが公になってから、子どもたちも、このことは、親に話してもいいこと、話さなければいけないこと、親の方も子どもに話させようとする動きが生じ始めたことによるのか、以来、この幼稚園では、児童に対するレイプ、性的暴行、身体的・精神的虐待に関する約30件の苦情が寄せられているということです。

 この短期間?に30件以上の苦情というのも、すごい話で、これだけの問題が生じていたら、クラスあるいは、学校の一時閉鎖などということになってもおかしくない話です。

 ただ、私自身の経験では、あれだけ、なにかあれば、決して黙っていないフランス人が子どもの学校に対する苦情というのは、意外に慎重で控え目なんだな・・と思った記憶があります。大きな国家権力などには、デモやストライキでハッキリ反発したり、モノ申すのに、子どもを人質にとられている感じがあるからなのかな?などと思った覚えがあります。

 にもかかわらず、1校でこれだけの苦情というのは、よっぽどの話です。

 しかし、これらの学校関係者の子どもに対する加害を加えている者たちの数があまりに多いのも驚きですが、これを他の子どもも見ている前で堂々とやってのけているのは、どういう心情なのか?と、とても不可解な気もします。

 昨年の10月(2025年)に、「子どもを性的虐待から守る新システム」として、「幼児・児童に関わる仕事に就労する(ボランティア等も含む)ためには、採用時および、その後、定期的に「優良証明書(Attestations d'honorabilité)」の提示が義務付けられる」ようになったはずなのですが、これは、全然、機能していなかったというか、役に立っていなかったということなのでしょうか?

 保育園、幼稚園、小学校などは、時が経過していけば、子どもはどんどん入れ替わってしまうので、苦情が同じ親からは続かないということで、問題が見過ごされてしまうのでしょうか?

 よく児童教育や、児童保育などに携わる職業の人々は「子ども好き」、「子どもが好きだから・・」という話は聞きますが、こんな意味での「子どもが好き・・」というのには、閉口してしまうし、幼い子どもたちが負う心の傷を考えたら、どうしても放置してはいけない問題です。


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2026年5月19日火曜日

フランスの庶民の見方のスポーツ用品店 DECATHLON デカトロン

  


 恐らくフランス人なら知らない人はいない有名なお店・・でありながら、考えてみれば、不思議な存在感のお店です。「DECATHLON(デカトロン)」はフランスのスポーツ用品のお店で、フランス国内に324店舗、世界中に82の国や地域で展開、全世界では約1,900店舗あるそうです。

 日本では、現在はオンラインが中心のようです。

 とにかく、広範囲にわたるスポーツ用品を扱っており、アウトドア、ウォータースポーツ、トレッキング、水泳、自転車、大半の球技、射的、馬術、ハンティング、ボルダリング、柔道、バレエ、スキー、スケート等の用品まで思いつくスポーツ用品はなんでもあります。



 スポーツ用品に関していえば、とりあえず、DECATHLONに行ってみれば、あるだろう・・そんな感じです。



 我が家は、娘が子どもの頃は、本当に定期的にお世話になっており、とにかくバカンスの多い国、バカンス期間のたびに、ありとあらゆるスポーツ合宿のようなものに参加させていたために、その度に、そのための靴やウェアなどを買いに行っていました。




 子どものものなので、サイズもどんどん変わるために高価なものを買っているわけにはいかず、比較的、庶民的なお値段のものも置いているDECATHLONには、大変、お世話になりました。

 低価格のわりには、品質が良いので、特に子どものスポーツ用品には、有難い存在です。

 新年度の始まり、また、シーズンごとに、どんどんサイズが変わっていく子どものもの(特に靴)には、ほんとうにウンザリするほどで、今でもその残骸が少なからず残っていて、乗馬のブーツやバレエの靴などは、一体、何足あるのか?と思うほどです。

 先日、そろそろ水着を買い替えた方が良いかも?と思い、DECATHLONに本当に久しぶりに行ってきましたが、相変わらずというか、スッキリきれいになったというか、たまに覗いて見るのも楽しいな・・と思いました。

 私がいつも行くのは交通の便も良いのでマドレーヌにある店舗なのですが、あの場所で、あれだけのスペースを維持しているのは、さすが・・。正直、マドレーヌ界隈は、有名な高級食料品店が目白押しの場所だったのですが、ここ10年くらいの間にフォションやエディアールなどの大きな店舗が消え、時代の流れを感じる中、このあたりに大きなお店を存続させているのは、すごいなと思います。



 とにかく、たいていのスポーツ用品はあるので、見ていて飽きることがありません。なんと柔道着まであるのには、驚愕しますが、柔道は、フランスの子どものお稽古事?の中でも人気のあるスポーツなので、それも当然かもしれません。

 とにかく、お手頃価格のものの品揃えがけっこうあって、(もちろん、高価なものもあるけど・・)しかも、品質もしっかりしているのが、人気の秘訣なのかもしれません。

 自社ブランドも、提携しているであろうオリジナルブランドもあって、ある程度、安心感があります。

 ちょっとユニクロ感覚でのお買物をしている感じにも似ています。

 しばらく来なかった間に、レジも無人のオートレジ、しかもユニクロのように箱に入れると全て清算されるタイプになっていました。

 しかし、箱に入れるまえからお買物リストに載ってしまったりするハプニングもあり得ます。



 このレジ、フランス語だけなの?と思ったら、英語表示にもできるので、フランス語がわからなくても利用できます。

 いわゆるハイブランドのもの等ではありませんが、なかなか良いお買物ができると思いますので、もしもパリで見かけることがあったら、覗いて見るのもいいかもしれません。


DECATHLON デカトロン

Decathlon Paris Madeleine 23 Blvd. de la Madeleine 75001 Paris 


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2026年5月8日金曜日

1ユーロの食事が全ての学生対象になる

  


 フランスでは、これまで奨学金受給者や経済的に困難な状況にある学生のみを対象としてきた「1ユーロの食事」は、2026年5月4日から、全ての学生が利用できるようになりました。

 1ユーロの食事は、フランス全土のCROUS(通称クルス・地域大学・学校サービスセンター)傘下のレストランで、全ての学生が利用できます。また可能な限り、CROUSネットワークが運営するその他の施設(カフェテリアなど)でも提供されます。

 1ユーロの食事は、学生証保持者、職業訓練学生証保持者(見習い及び就労研修生)、博士課程学生、市民奉仕活動に従事するボランティアが対象で、いずれの場合も有効なIzlyアカウントを提示して身分を証明する必要があります。

 1ユーロの食事は昼食だけでなく、夜間営業しているCROUSレストランの夕食でも利用できます。学生は、1回の食事につき、1食のみ利用できます。

 1ユーロの食事は、メインコースの1品と最大2品のサイドディッシュ(前菜、チーズ、デザート、フルーツなど)で構成されます。

 これまでも大学食堂での一般学生への食事は3.3ユーロだったので(3.3ユーロというのも一般的な外食と比較したら、破格に安い)、それが3分の1以下に、つまり週5日行っても5ユーロで賄えるのですから、これは、学生には大変歓迎されることと思います。

 特にインフレで食料品が非常に高くなっている今、自炊をしていたとしても、学生にとっては、大変な痛手になっているものと思われます。

 政府はこの1ユーロの食事の適用範囲を広げることで、平均12.5%の利用者増加を見込んでおり、大学食堂の収容人数増加への対応、新たな職員の増員、そして、収入減の補填のために5,000万ユーロの予算を割り当てていますが、CROUS側は、これではとうてい賄いきれないであろうと予測しています。

 うちの娘は、高校卒業して以来、プレパー、グランゼコールと長い間、奨学金のお世話になってきたので、この1ユーロの食事を利用させていただいていました。

 フランスの奨学金というのはありがたいもので、授業料から住居費、最低限の生活費までをお世話になってきたので(これは返済不要)、もちろん、この1ユーロの食事の権利がずっとあったわけで、どのくらいの頻度かわかりませんが、けっこう利用していたのではないかと思います。

 ただ、あまりフランス料理が好きではない娘・・私は「別に無理しなくても、食費はママが出してあげるから、月末にママに請求してくれたら払うから・・」と言っていましたが、「だって、1ユーロだよ!食べられるものだけでも食べた方が買い物するより安いんだから・・」と、メニューによっては利用していたようです。

 これは、スタージュでパリの病院で働いていたときなどにも利用していた記憶があります。

 娘はしっかりしていて、大変、倹約家でもあるのです。

 今は、学生生活も終え、しっかり稼いでいる娘ですが、今回、「この1ユーロの食事が全学生向けになるんだって!」という話を娘にしたら、「だったら、奨学金を受けている学生は無料にしてくれなきゃね!」とサラッと返しが戻ってきたのには、恐れ入りました。

 そういえば、色々な援助金や補助金などにも、一律いくら・・というやり方はフランスには、少ない気がして、必ず、世帯の収入に応じて、とか、子どもの人数に応じて・・なんていうのが多かったのに、学生という括りだけで、みんな同じというのも、フランスらしくないような・・そんな気がしないでもありません。

 大多数ではないとはいえ、けっこう裕福な家の子どももいるのですから、全員にしなくてもいいかも・・?と思わないでもありませんが、まあ、学生は、圧倒的に質素な生活をしていることは確かです。


全学生に1ユーロの食事


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2026年4月22日水曜日

ベビーフードにネズミ駆除剤混入の衝撃

   


 4月中旬、ネズミ駆除剤が混入されているドイツのヒップ社製ベビーフード5瓶がオーストリア、チェコ共和国、スロバキアで発見されるという食品への不正混入事件がヨーロッパを揺るがしています。

 捜査当局は、これらの製品への毒物混入は同社を脅迫するための企み(たくらみ)の一部であると見ています。

 6瓶目はオーストリアにあると見られており、危険性が高いのですが、現在のところ、見つかっていません。

 事が公になったのは、ヒップ社がプレスリリースで「予防措置として、オーストリアの巣パール店舗で販売されているベビーフード全製品を自主回収します」と発表したことにより、衝撃が拡がり始めました。

 この警告は、何者かによる妨害行為によって、「190グラム入りのニンジンとじゃがいものピューレの瓶」に危険物が混入された疑いがあるというものです。

 ヒップ社がプレスリリースを出した翌日、この懸念は事実であることが明らかになりました。オーストリア東部、ブルゲンラント州警察はプレスリリースで、その日の午後に分析されたサンプルから「ネズミ駆除剤」が検出されたと発表。

 よりによってというか「ネズミ駆除剤」とは、なかなかパンチが効いているというか、ヘタな毒物のなまえが出てくるよりも衝撃的な印象でもあります。

 オーストリア食品安全局(AGES)は、声明の中で「このような瓶を摂取すると命にかかわる可能性があります」と警告しています。

 「出血、極度の衰弱、または顔面蒼白などの症状があらわれた場合は、医者の診療を受け、お子様がベビーフードを摂取したことを伝えてください」と注意を促しました。

 ドイツ警察は、この毒物混入事件の容疑者からメールが届いていると発表していますが、受信者の身元は明らかにされていません。

 バイエルン州警察によると、「容疑者はネズミ駆除剤入りの瓶の底に赤いシールを貼っていた」ことを明らかにしていますが、同時に「このベビーフードの消費者はしっかりと密封された瓶を開ける際の特徴的な「ポン」という音がするかどうかも確認するように・・」と注意喚起をしています。

 音がしない場合は中身が腐敗している場合もあるとしていますが、腐敗以前にネズミ駆除剤が入っている可能性があるとなったら、問題外です。

 この危機に直面し、ヒップ社は、「生産、品質管理、検査プロセスは完全に機能している」と主張しており、「この事件は製品の品質や製造とは一切関係ない」と説明しています。

 正直、この話を聞いて、少し前のネスレ、ラクタリス等の毒素入りの粉ミルク事件を思い出し、「またか・・」と思いましたが、粉ミルク事件の際には、結局は原料自体に問題があったわけで、今回は、ネズミ駆除剤は、後から混入されたもののようで、脅迫状まで届いているとなれば、事件の性質は、異なるものなのかもしれません。

 しかし、いずれにせよ、乳幼児がターゲットになっている事件のため、不可抗力で知らずに摂取してしまう(させてしまう)というリスクは充分にあり得る話。幼い子どもなど、弱いものに対する攻撃となれば、余計に卑怯なやり方に違いありません。

 今、私の周囲に乳幼児を育てている人がいないので、粉ミルクやベビーフードなどは、長らく目にしていないのですが、もうこんな話ばかり聞いていたら、粉ミルクも怖いし、ベビーフードもあげるのは怖くなってしまいますね。

 私が子育てしていた頃は、粉ミルクは飲ませていましたが、ベビーフードは、非常用くらいなもので、あとは、だいたい特別にベビーフードを用意するというよりは、大人用の食事を味付けするまえのものを別に取り分けて、柔らかく煮込んだりするだけで、特にベビーフードを作ったという感じでもないかわりに、市販のベビーフードというものも、ほとんど使いませんでした。

 ヒップ社は、「この問題は、特定の流通経路のみ」に影響しており、他のヨーロッパ諸国はこの捜査はこの捜査には関与していないと明言しています。


ネズミ駆除剤入りベビーフード


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2026年4月15日水曜日

ツンデレ娘の食べ物への判断基準       

  


 私は日本に行ったたときには、美味しい食べ物や、私が海外で生活するようになってから、いつのまにかというか、色々、変化していることや、もちろん、やっぱり、なんといっても、日本は美味しいものが多すぎて、感動することがたくさんあって、いちいち、その感動が溢れてしまいます。

 もともと、わりと冷静というか、あまり感情を表に出さない娘は、もう日本での生活が日常になってしまったため、以前、私と一緒にパリで生活していた頃は、特に日本の食べ物に関しては、私同様、大感動していたのに、もう私と同じ感動はなくなってしまいました。

 それが、私一人が感動の嵐(特に食べ物に対して)に溺れているときに、娘は、平静を保ちつつ、あまり、感情を露わにせず、言葉少なめなのです。

 でも、とにかく、私は日本に来たら、試しに食べてみたいものに溢れていて、「これ!美味しそう!食べてみたい!」と色々と買ってきてしまうのです。

 それを家で「ああでもない・・こうでもない・・」と言いながら、みんな?(主には娘)と食べてみるのが楽しいのですが、娘の食べ物への評価の仕方が独特・・しかし、なかなか、意をついているような気もして、最近、これが我が家では流行っています。

 それは、なかなか食べ物に関して厳しい娘は、「美味しい!」と喚呼することは稀なことで、「あったら、食べる」、「あったら食べちゃうから買わない」(罪悪感がある食べ物ということだと思う)、「安くなっていたら買う」、「多少、お高めでも買う」、「買わない」の主に、この5段階で判断しています。

 多分、「多少、お高めでも買う」というのが、最高の評価、「買わない」というのが最低の評価だと思われますが、あとの3つは似通っていながらも微妙な違いが感じとれます。

 まるで、美味しいものを「美味しい!!!」というのを我慢しているのかと思うくらい、親娘でも全然、違います。

 しかし、本当においしくて彼女が静かに大感激しているときには、とても困ったような顔をして、先日は、黙って頭を抱えているところを目撃してしまい、それを指摘すると、「バレちゃった?」と照れたようにするところが娘の独特なところです。

 なかなかストレートに表現しないところは、誰かに似ているかも?と思いましたが、よく考えてみれば、私の父親でした・・。


食べ物の判断基準


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2026年4月6日月曜日

ちゃっかり娘との口ゲンカと彼女の向上心 

  


 世の中には、自分の力だけでは、どうにもないこともあるものの、自分の置かれた状況なり環境の中でも、どのように対応していくかで、その後の人生は大きく変わっていくということもあります。

 最悪と思われた状況(私の場合、若くして夫に突然、まだ小学生だった娘を残して先立たれた時がまさにその時でした)が長い目で見て、結果的には、あんな状況だったからこそせざるを得なかった経験などが、後に役立った・・というようなこともあります。

 ちょっと大袈裟な書き出しではありますが、今、日本で仕事をしているたくましい娘を見るにつけ、本人の努力ももちろんありましたが、周囲にいかに支えられてきたか?離れていた親戚や家族にもいつも見守ってもらってきたことを感じずにはいられません。

 娘は、今や親戚中からも、たくましい女の子として認識され、「〇〇(娘の名前)だけは、本当にどこでも生きていかれるね・・」と言っていただいています。

 リモートワークが良いのか悪いのか、日常的には、日本、アメリカ、ヨーロッパの時間に併せて仕事をしているために、家でも結局はものすごい長い時間を拘束されているんじゃないの?と思うほど忙しく仕事をしている娘は、親の私がいうのもなんですが、もの言いがキツいな・・と感じることが今回の私の一時帰国の間には感じられ、「あなたは、どうして、そんなことで、そんなに嫌な言い方をするの!!」と怒ったことがありました。

 娘はその時は、「人の言うことをそんなに気にすることない!気にする方がおかしいよ!」と私の言うことに反発していましたが、数日後、急に「昔、パリのラーメン屋でバイトしてた時、すごく人当たりがよくなったってみんなに言われたな・・また、単発で、そういうバイトでもしようかな?」などと言い出したのでびっくりしました。

 私が、「あなたの今の収入で、さらにバイトなんかしたら、税金とか、めんどくさいというか、大変なんじゃないの?だいたい、そんな時間あるの?」と言ったら、「いや、人との対応の勉強のつもりで・・・お金のためというより賄い目当てで・・少なくともお金を払わずに勉強になることだから・・」というので、「えっ?」と驚いたのですが、後から考えて、私が言ったことを後になって考えたのだな・・と思い至りました。

 なにより、ちゃっかりしたというか、少しでも自分に得るものがあるチャンスを伺いながら、そういった人としてのあり方についても、常に向上心を抱いて、行動に移していこうとしている彼女は我が娘ながら、すごいことだ・・と思った次第です。

 しかし、彼女のちゃっかりしているところは、日常のごくごく些細なことにも抜け目がないわけで、昨日、私が日本にいる間に買った食材を食べ尽くそうと、ちょっと家にあるダシを探していたところ、昨年、来たときに買った茅乃舎の「おでんだし」というものが半分残っているのを発見し(海外在住の場合は賞味期限が最低でも1年は自動的に延長されている感覚)、じゃあ、あるものでおでんを作ろう!とそのだしと、九州で買ってきたさつま揚げなどを煮始めていたところ、本当は大根くらい欲しいけど、大根重いしな・・もう大根買っても食べきれないしな・・と思っていたところ、娘が絶対に大根買う!と言い張り、一緒にランチをしに行った帰りに大根を買ってきたので、さっそく、味が染みるようにすぐ煮なきゃ!と大根を入れて、火にかけました。

 そこで、私は全然、味見をしていなかったことに気づいて、「あ!全然、味見していなかった!」と言ったら、娘が「ちょっと味、濃い目だよ!」と。「だから、大根入れたらちょうどいいと思って・・」と、ちゃっかり人の作ったものの味見をしていたのでした。

 まったく相変わらずというか、食べ物に関しては特に抜け目のない娘です。


口ゲンカ ちゃっかり


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2026年3月30日月曜日

娘の成長に戸惑うけれど・・     

  


 娘が日本での就職を決めて早や4年の月日が経とうとしています。学校を卒業して就職活動を始めたころ、(といっても、いわゆる私の時代というか、日本での就職活動とは違い、実際にスーツを着て、面接に行って・・というようなものではなく)、コロナ禍ということもあって、履歴書を送って、あとはリモートでというカタチでした。

 当時、娘もフランスで暮らしていたので、まあ、フランスのどこかで就職するのだろうな・・くらいに思っていて、特に就職先が見つからないということもないだろうから、あんまり親が口を出さない方がいいなと見守っていました。

 それが、日本の会社に就職することになって、勤務地は東京ということで、それなら、家もあるし、IT関係の企業ということもあって、ほとんどがリモートワークで出社しなくてもいいとのことで、最初の3ヶ月はフランスで仕事をしていました。

 それでも日本の会社ということで、これまで私が頑張って娘に日本語を教え続けてきたことが実質的にようやく役だった!と私としては、就職したのは娘自身であるにもかかわらず、私には、それなりの達成感がありました。

 その後、日本に行くことになったので、最初に日本で生活を始めるところまでは、いろいろな手続き等は手伝えることは手伝って、娘の門出を見送りました。

 それから、約1年後、娘は早々に転職先を見つけて転職してしまったのには驚かされました。しかし、その会社はフランスの超優良企業で、彼女の専門を活かせる会社でもあり、一時は、娘が「この会社もいいな・・」と言っていた会社でもあったので、「よかったね・・」という感じでした。

 当初は、その会社での仕事はフランスのV.I.E(Volontariat International en entreprise)(国際企業ボランティア活動)というシステムを利用したもので、フランス政府がフランスの若者たちに海外で活躍する人材を育成するためのシステムになっていて、ボランティアという名前がついていますが、しっかりお給料は支払われ、そのうえ、その収入は免税になるというなかなかよくできたシステムです。

 当初の期限?は2年間、その後はその会社で本採用になれば、別の契約携帯に移行するか、やめたければ、別の道を選ぶのも自由ということになっているのですが、娘の場合は、2年を待つことなく、その前に本採用となり、現在は、ふつうに就職した感じになっています。

 その間、時々、会社の話は聞いていましたが、時が経つにつれて、「ここにいても、これ以上の自分の成長は見込めない・・」などと言い出し、私としては、そんなに成長しなくてもいいじゃない・・もういい加減・・おちついてくれたらいいのに・・と思っています。

 一般的には、よい学校を卒業し、優良企業に就職し、それなりのポジションについて、かなりの収入も得られるようになり、もういいじゃん!と思うところだと思うのですが、まだまだ止まらない彼女の「もっと、もっと成長したい」という欲望。

 もう見守るしかないのですが、どんどん遠くにいってしまう感じの娘に半心は、寂しい気持ちもしている今日この頃の母なのです。

 しかし、考えてみれば、私の若い頃を顧みても、突然、イギリスに留学するといって、いってしまったり、その後、パートナーをみつけてアフリカに行ってしまったかと思ったら、今度はフランス・・なんてことをやってきた私。

 娘を見ていると、私のしてきたことなど、たいしたことないようにも思わないでもありませんが、当時としては、そんな人、あんまりいませんでしたから、私の親たちもさぞかし、心配したり、いろいろと思うことがあったんだろうな・・とも今になって、思わされてもいるのです。


娘の成長


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2026年3月26日木曜日

娘の元上司との会食  

 


 娘が日本で今の会社での仕事を初めて、およそ3年目くらいになりました。日本に来て最初に就職した会社を1年ほどで転職し、現在は、フランスの企業の日本支社(とはいえ、日本の企業として独立したカタチになっているらしい)でお仕事をさせていただいています。

 今の会社に入社して以来、大きな会社の中の一部のプロジェクトの小さなチームの中で仕事をしてきたらしいのですが、彼女が仕事を始めたばかりの頃、「会社はどう?」と電話でですが、たびたび、話を聞いていたのですが、その中に「Kさん」という方がいらして、「すごくキツくて怖い人がいる・・」ということで、会社の話を聞くたびに、その方が話題の中心になっていました。

 主にそのKさんとNさんと娘の3人のチームが基本となっているのですが、Nさんの仕事ぶりにそのKさんは少なからず不満なようで、その怒り方がものすごい!と言っていました。別にその怒りの矛先が娘に向かうわけではないので、娘はさして気にしてはいなかったようではあるのですが、職場での人間関係がうまくまわらないことほど、辛いことはないので、私は少なからず、心配していました。

 それが、娘が「だんだんKさんの気持ちがわかるようになってきた・・Nさん仕事できなさすぎ・・」などと言い出し、しばらくすると、娘の方が思わず声を荒げてしまったところをKさんに「まあまあ・・」と宥められてしまった・・などと言い出していました。

 そのうち、Kさんと娘は意気投合し始めたようで、かなりプライベートでも仲良くしていただき?彼が結成する社内での「肉の会」なるものに混ぜていただいたり、海釣りに連れて行っていただいたりすることもあるようになっていました。

 そもそも、けっこうやり手で滅多に人を褒めないというそのKさんが娘に対しては大絶賛をしてくださっているらしく、周囲からも、かなり難しくて怖いと思われているその人がこんなに部下を可愛いがっていることは見たことがなかった・・と周囲も見ているようで、まあ、かなり個性的なキャラクターではありそうなのですが、娘とて、それは同じこと。

 とにかく、一緒に働いている人とうまい人間関係が築けているということは、母としては喜ばしいことに違いありません。

 今年に入り、同じチームではありながら、彼はもう娘の上司ではなくなったということなのですが、とにかく、昨年あたりから、私がフランスから日本に来るたびに、「娘がお世話になりまして・・」ということで、ちょっといいチョコレート(といってもほんの少しだけ)やチーズを「Kさんに渡しておいて・・母が娘がお世話になっていますって言ってます」って言っておいて・・と娘に託けていました。

 私自身は直接の知り合いではありませんが、なんとかよろしく・・というホンのちょっとだけのちっちゃな気持ちのつもりでした。

 それが今年、「Kさんがお母様と娘と3人で焼肉でも行きませんか?」って誘ってくれてるけど、ママどうする?と言い出し、びっくりしました。

 だって、娘の上司(元)が部下?の母親も一緒に食事するって、そんなことあるかな?と・・私自身に置き換えてみても、私の仕事場の人が私の母を食事に招待してくださる・・そんなこと、絶対なさそうだし、私だったら、娘の立場としたら、絶対いやだな・・と。

 なので、娘に「ママが行くの、あなたは嫌じゃないの?」と聞いてみたら、「別に嫌じゃないよ・・」と。そこで、私は、まあ、そんな機会もそうそうあるわけじゃなし、私とて、そのKさんって一体、どんな人なんだろう?と非常に興味はあったし、焼肉自体もとても美味しい焼肉屋さんということなので、それにも惹かれ、お言葉に甘えて会食に伺うことにしたのです。

 すでに私の方も日本でのスケジュールがかなりキツキツになってしまっているために、「3日間くらいのどれかで・・ここでダメなら、今回は残念ですが・・お断りして・・」と娘に伝えました。

 それからすぐに、では、この日で・・という日時が決定しても、「なんで、私なんかを招待してくださるのだろう?いわゆる親の顔が見てみたい・・というやつかもしれない・・」などと頭を巡らしていました。

 しかし、実際にお目にかかってみると、とても気さくな方で、どちらかというと私と同年代(私よりもちょっと年下)、楽しく美味しい夕食の時間を過ごすことができました。

 食事の前に「お飲み物は?」と注文をとりに来たので、私は、「お酒は飲まなくなったのでウーロン茶で・・」、その元上司の方は「ハイボールで・・」と言ったところで、娘は、「霧島、ロックで・・」と言ったのには、びっくり!

 「もうちょっと、目上の方を阿るようなところはないの?」と嗜めたのですが、「阿るってどういう意味?」と娘。その方も、「いつもこうだし、全然、彼女のこういうところ、いいですね・・」と庇ってくださったので、ちょっとホッとしたり・・。

 「彼女はもう家族みたいな存在というか、家族以上にズバズバ言ってくれるところがとてもいい」と言ってくださっていたのですが、恐縮の一言。でも、反面、娘を好意的に受け止めてくださる方に出会えてよかった・・と安心もしたのでした。

 まさに、親の顔が見たい・・ということだったような気がしますが、悪い意味ではなく、非常に娘を評価してくださってのうえでの「親の顔が見たい!」だったようなので、ちょっとホッとしました。

 まあ、こんなこと、滅多にないことですが、なにも標準的なことばかりが正しいわけでもなく、それなりの人間関係というものはあっていいものだ・・と思った1日でした。


娘の上司


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2026年3月22日日曜日

美容院で聞かされた現代の日本の若者事情の一端 

 


 毎回、日本に来て、まずすることは、お気に入りの美容院に行くことで、そこで美容師さんたちや、アシスタントの若い人たちとおしゃべりするのも、長らく日本を離れている私にとっては、楽しい時間です。

 ひとつ、残念なことは、ずっと私の髪を切ってくれてきたスタイリストの方が体調が悪くなってしまい、長らく闘病中だったのですが、もう復帰は無理だということです。

 彼のカットは神で、絶対的な信頼をもってお任せしていたので、とても残念です。

 とはいえ、他にも優れた方がいらっしゃるので、せいぜい年に1度か2度しか行かない私のカットやカラーリングの記録を保管してくださっていて、細かな説明をしなくとも、わかってくれているので、楽ちんです。

 その美容院は全てのスタッフがとても一生懸命で熱心で、特に若い子たちの頑張りには、毎回、「頑張れ!」と応援したくなる、もうお母さんになったみたいな気持ちで見守っています。

 美容院なので、鏡越しに表情が窺えるので、その顔つき、表情などで、どんな感じの子なのかを推しはかることができて、今回は、その中で、「たぶん、たくさんの親の愛情に包まれて育ったんだろうな・・」という感じの優しい表情の女の子がいて、何気なく、「おうちも美容院やってらっしゃるんですか?」と家族の話を聞いてみました。

 案の定、ご両親は東京の郊外で美容院を経営していらっしゃるということで、この道を選んだのだとか、彼女が自分の方から、「私は両親の愛情をたくさん受けて育ててもらってきたので・・」というので、「うん、そういう雰囲気あるね・・」と返したら、「私には、奨学金を返す必要がないのが自慢なんです・・」という意外な言葉が出てきました。

 最初、ちょっとピンとこなくて、「ん??」という顔をしていたら、彼女の方が察してくれたのか、「私の友人たちは、みんな大学や専門学校に行くのに奨学金を借りていて、その返済が40歳くらいまで続くんです!私にはそれがないので、とっても有難いんです・・」と。

 この学生の奨学金の話は聞いたことはあったものの、大勢の若者が自分の学費のための借金を40歳近くまで払っているなんて、大変な衝撃でした。

 それでは奨学金ではなく、ローンじゃない?と思うのですが、利率が学生用に考慮されているのでしょうか?

 私が日本で学生だった頃はそんな話、聞いたこともなかったし、自慢じゃないけど、我が家は突然、母子家庭になってしまったために、フランスでずっと奨学金のお世話になってきました。しかし、ありがたいことに返済の必要のない奨学金です。

 フランスでも、このローンのような奨学金?がないわけではありませんが、割合は非常に少ないです。

 40まで借金の返済があるならば、当然、結婚も難しいだろうし、日本はこんなふうになっているんだ・・と何よりも奨学金問題で衝撃を受けた、今回の日本での美容院でした。


日本の奨学金問題


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2026年3月2日月曜日

フランスの子ども手当の実質的減額 

   


 総体的に社会保障に関しては、良い方だと思われるフランスで、3月1日から「子ども手当」が実質的に減額される法令が発効されています。

 これは、月々の子ども手当がダイレクトに減額されるというものではないのですが、これまで2人以上の子どもがいる家庭は、末っ子が14歳の誕生日を迎えた時点で家族手当が総額されていました。

 それが今後、この増額手当が14歳ではなく、18歳に引き上げられることとなり、実質、4年間分の増額分が受けられなくなることを意味しており、実質的な子ども手当の減額となります。

 これは、2026年度社会保障予算で採択されたもので、対象は子どもが2人以上いる世帯510万世帯に影響が及ぶものと見られています。

 これまでの増額分は世帯収入によって異なりますが、月額18.88ユーロから75.53ユーロとなっていて、4年間で特に低所得世帯では子ども1人あたり、3,600ユーロが減額されることになります。

 政府によると、この措置により、今年は2億1,000万ユーロ、今後4年間で年間12億ユーロの節約?が見込めるということです。

 この節約分は、7月1日から施行される出産休暇の財源に充てられるということで、産前・産後休暇に加えて取得することができます。両親それぞれ2ヶ月分の休暇で最初の1ヶ月分は給与の70%、2ヶ月からは60%が支給されます。この費用は年間6億ユーロと推定されています。

 それにしても、この少子化の時代に子ども手当を減額する措置が妥当なのかどうか?しかも、低所得世帯により多くの負担がかかるような措置がなぜ採択されてしまったのか? なんだかフランスらしくないな・・と思います。

 家族団体はインフレのために購買力が逼迫し、出生率が歴史的に低下している現状を鑑みて、この措置を批判しています。

 我が家の場合は、子どもは1人だけだったので、これまでの14歳からの増額というものは存在さえも知らなかったのですが、低所得帯の家庭にとって、年間3,600ユーロ(約66万円)の減額というのは、恐らく非常に大きなもの。

 フランス政府が財政難であることは理解できますが、削るところが、ここだったのか?と納得いかない気分です。

 フランスの2025年の出生数は64万4,000人と予測されており、これは2024年よりも2.3%少なく、2010年よりも24%少なく、第二次世界大戦以降最低の水準となります。

 

子ども手当減額


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2026年2月28日土曜日

乳児用粉ミルクのリコールで、メーカーの中国産原料への依存が明らかになった・・    

  


 今回のネスレを始めとする乳児用粉ミルクのリコール事件に関して、その中心となっている毒素とされるセレウリドが含まれていたのは、粉ミルクの成分の中のARA(アラキドン酸)という成分であることが明らかになっています。

 今回のこの粉ミルク騒動では、乳児3名の死亡と10名の入院が確認されています。

 このARA(アラキドン酸)という成分は本来ならば、母乳に自然に含まれている成分で、乳児の脳の発達に有用な成分とされていますが、ところが、これが粉ミルクとしての製品を製造するにあたってのARA(アラキドン酸)となれば、工場でバイオ発酵によって生産されているものであり、その後、粉ミルクに添加されています。

 今回のこの毒素入り粉ミルクの原因はこのARAの中に含まれているセレウリドであることが解明されつつあるため、このARAの製造元の追跡をしており、すでに世界最大級のARA生産企業である中国のキャビオ・バイオテック社のものがほとんどであったことが判明したほか、ネスレは問題のARAサプライヤーとの関係は絶ったと発表。

 ダノンは現在、フランス市場向けの欧州サプライヤーを含む複数のARAメーカーと提携していると報告し、なんとなく言葉を濁している印象を受けます。

 またVitargermineグループは、原材料は米国と中国から調達していたと説明し、残念ながら、この原材料はフランスでは入手できないとしながらも、中国からの調達を停止したと発表しています。

 いずれにせよ、今回の粉ミルクリコールに関しては、大手国際グループに製品を供給している中国のキャビオ・バイオテックの製品供給先と合致しており、いかに世界中の粉ミルク業界がいかに中国産原料に依存していたかが明らかになっています。

 このキャビオテック社は最初のセレウリド問題での警告から3ヶ月も経過しているのに、武漢工場の経営陣は自分たちに向けられた非難に対してコメントしていません。

 というか、また武漢??偏見はいけないと思いつつ、武漢ってコロナウィルスが広がった震源地的な場所ではなかったか?と思うと、なんだか、さらに恐ろしい気になってくるのでした。

 一部の欧州の企業では、この問題に立ち向かう準備はできていると豪語しているとの情報はありますが、それにしても、追加投資が必用となり、専門家の推定によると決定後、機械の発注、設置、稼働の開始までには約13カ月がかかると予想しています。

 それにしても、いつのまにか、なぜ業界全体がそんなに中国製品にガッツリ依存してしまっていたのか?恐ろしい話です。


粉ミルク事件 中国キャビオ・バイオテック社


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2026年2月6日金曜日

今度は小学校でのナイフ事件 7歳の少年が校長をナイフで脅迫

   


 フランスの学校でのナイフによる襲撃事件が相次いでいる中、またナイフによる事件が今度は、中学校でも高校でもなく、なんと小学校で発生しています。

 美術教師が14歳の中学生にナイフで刺された翌日、ポー(フランス南西部、ヌーベル・アキテーヌ地域圏、ピレネー・アトランティック県)にある小学校で7歳の少年が校長と教師をナイフで脅迫するという事件が起こりました。

 被害者はなく、7歳の少年ということから、警察に報告されないケースもありそうな気もするのですが、ここ数年、フランスの学校ではナイフを使っての子どもたちが教師を攻撃する事件が多発しており、見過ごせない問題として注目されています。

 この少年は学校でカバンを盗んだとして小学校の職員室に留置されました。校長は危機的状況にある少年を誰からも離れた安全な場所で落ち着くことができるように望んでいました。

 検察庁によると、少年はこの部屋の中での話し合いを続けるなか、彼は校長を侮辱し始め、校長が子どもの保護者に電話で連絡を取っている間に、少年はナイフを掴んでそれを校長と教師に向けました。同室にいた者がすぐに部屋を出て通報。

 少年はすぐにナイフを捨てたために、校長は実質的な危険を及ぼすことはありませんでした。事件は学校職員によって、冷静に処理されましたが、校長は告訴状を提出しました。

 母親に付き添われて警察署で尋問を受けたこの少年は「叱るのをやめさせるためだった・・」と答えているようですが、年少であるために判断力に欠けたと判断され、刑事告訴は行われませんでした。

 学校からの告訴に関しては、処罰のためというよりは、意識を高めるためとして、検察官も告訴状を認めています。

 とにかく、ここのところ学校でのナイフによる事件があまりにも多く、昨年4月にはナントで高校生がナイフで15歳の少女を殺害。6月には、オート・マルヌ県で警察官によるバッグ検査中に学校職員を殺害。9月にはバ・ラン県の中学校で教師がナイフで襲撃され、アルプ・マリティーム県では元生徒が園芸高校の生徒と教師を刺殺。そして、つい先日、授業中に美術教師が生徒に刺されて重体・危篤状態になった・・という事件が起きたばかりです。

 また、ピレネー・アトランティック県では、まもなく2023年に起こった16歳の生徒がスペイン語教師を刺殺した事件の裁判が行われます。

 今回の事件は実質的な被害は出ていませんが、衝撃的なのは7歳の小学生ということです。もうここまであたりまえに、ナイフを持ち出すということが、こんな年齢にまで下がってきてしまっているということは、いかに異常なことであるのか?と思います。

 昨年の段階で「15歳未満へのナイフ販売禁止」は法令が出ているはずではありますが、そうはいっても、ナイフの入手手段などはいくらでもあります。法律が実状に間に合っていないというか、この抗議の手段がナイフという発想・・メンタル・・危険です。

 物理的に禁止することも大事かもしれませんが、これがどうしてダメなことなのか?ということを理解できるような教育を工夫しなければなりません。

 そんなこと、簡単なことではないですが・・。


7歳の少年が校長をナイフで攻撃


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2026年2月4日水曜日

14歳の中学生が授業中、教師をナイフで刺傷した事件

  


 ヴァール県(プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地域圏)にある中学校で美術教師(60歳)が授業中に14歳の生徒に複数回刺され、重症を負っています。現在、被害者の教師は意識不明の重体で危篤状態とのことです。

 現段階では、宗教的、または政治的な動機はないと言われています。

 暴行を加えた少年は、事件直後、教室から逃げ出し、校庭で国家教育職員?に逮捕され、その後は、抵抗することなく警察に連行されたということです。

 この少年に犯罪歴はありませんが、家庭の問題を抱えているということで、問題を起こしやすい、迷惑行為をする生徒でしたが、これまでは暴力的ではなかったということです。

 この事件はかなり大きな扱いとなっており、すぐに教育大臣が現場に向かい、内務大臣も教育大臣とともに連携をとりながら、この事件に対応していくことを発表しています。

 この事件が発生したのは、午後2時過ぎ、事件後、子どもたちは当初、教室に閉じ込められ、その後、校庭に集められ、午後3時半から学年ごとに避難させられています。

 平和な雰囲気の静かな学校として知られていた学校で起こった事件に学校側もその対応は慎重で、翌日は授業は休講となるものの、心理支援ユニットが同日のうちに設けられています。

 加害者の少年はこの被害者となった教師から、彼の行動についての警告を何度か受けており、この警告を受けたことに対して、逆恨みをしていたのか?「絶対に許さない!」と言ったようです。

 ただし、教師を刺してしまったことについては、すぐに悔やんでいたのか、事件後、教室を出て行った加害者の少年がナイフを落とし、トイレに駆け込み「先生を刺してしまった!」と泣き叫んでいたのを複数の生徒が目撃しています。

 この教師と生徒の間には、なんらかの緊張状態にあったことはわかっていますが、そのトラブルの詳細については明らかにされていません。

 彼の身柄はすでに拘束され、「殺人未遂の疑い」で逮捕されていますが、今後の捜査では、特に計画性があったかどうかが焦点になると見られています。

 計画性があったかどうかというのも、既に学校にナイフを学校に持って行った時点で計画性があったのではないかと思われますが、それとも、中学生というのはそこまでふつうにナイフを携帯しているものなのか?と思うとぞっとします。

 インタビューを受けたこの少年の母親は、「私たちは子どもの心を読むことはできませんし、彼らの頭の中で何が起こっているのかわかりません。彼は手におえない子どもですが、こんなことは予想していませんでした」と答えています。

 私は子どもが生まれたとき、大変なことをしてしまった・・子どもがもしも大変な事件を起こすようなことになったら、私の責任だ・・大変な責任だ・・と問題を起こすような子どもにならないようにはどうしたらいいか?といったことを周囲(母や親戚の叔父・叔母たち)に聞きまわったところ、「はっきりとしたことはわからないけど・・」と言いながら、彼らの共通する意見は、「とにかく身体を動かして、エネルギーを発散させること」ということでした。

 それが正解なのかどうかはわかりませんが、私は、それを信じて、娘には、とにかくスポーツを始めとして、身体を動かさせることを常に考えながら子育てしてきました。

 この事件の詳細については、後日、少しずつ解明されていくことと思いますが、子どもがどうしてこんなことをしでかすようになってしまうのか? こういう事件が起こったあと、たいていは、その親たちは、「まさかこんなことまですると思わなかった・・」ということが多いですが、その子どもがそうなったのには、複数の理由があるはずなのです。

 それにしても、14歳・15歳の事件って、どんどん増える気がします。


14歳の中学生 授業中に教師を刺傷


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2026年1月25日日曜日

来年度(2026年9月)からの15歳以下 未成年者のソーシャルメディア利用禁止

  


 マクロン大統領は、最近公開されたばかりのビデオメッセージの中で、「15歳未満のソーシャルメディア利用と高校における携帯電話の使用を禁止する法案について、来年度から施行できるように政府に迅速な手続きを開始するよう要請した」と発表しました。

 新年早々に来年の話?と思いましたが、良く考えてみれば、来年度ということは、今年の9月からということです。

 マクロン大統領は、このビデオの中で「私たちの子どもの脳は売り物ではありません。彼らの感情はアメリカのプラットフォームによっても中国のアルゴリズムによっても、売り物にされるべきでも、操作されるべきものではありません。」と述べています。

 マクロン大統領の述べているこれらの措置を含む政府法案は既に発表されていますが、行政府は今週、この問題に関する議会調査を主導したロール・ミラー議員が提出した法案を支持する用意があると表明しています。

 マクロン大統領は、2018年からユネスコでプラットフォーム規制のための取り組みを進め、パリ平和フォーラムの枠組みの中でフォーラムの一環として設立した児童保護ラボを通していくつかの取り組みを進めてきました。

 近年、子どもをスクリーンや携帯電話から守るための法律もいくつか導入してきましたが、今回、彼が考えているのは、「シュトゥダール法(ローラン・マルカンジェリ氏が提唱)=デジタル法」であると言われています。

 しかし、既に、かなりの割合で広まっているこのソーシャルメディアを禁止するということが、具体的にどのような方法で行われるのかは、明らかにされてはいません。

 この措置が採択されれば、フランスはオーストラリアに追随することになりますが、これはプラットフォーム側にもかなり委ねられている部分も大きく、各プラットフォームは、ユーザーが16歳以上であることを確認し、16歳未満のユーザーのアカウントを削除することが義務付けられているようです。

 Facebook、Instagram、X、Threads、Snapchat、TikTok、そしてTwitchとそのオーストラリアの競合であるKickは、この新法に準拠しています。

 ソーシャルメディアが青少年のメンタルヘルスに及ぼす影響については、かねてより専門家が依存症のメカニズムとともに、それに伴う精神障害について警鐘を鳴らし続けています。

 最新の公衆衛生データによれば、中高生の大多数が1日に数時間をソーシャルメディアに費やしており、この現象は決して無害ではなく、未成年者の脳の発達と精神的健康について重大な問題を引き起こしています。また、これにより引き起こされる睡眠障害、不安、うつ病の増加とも相関しています。

 ソーシャルメディアが登場して久しいといえば、久しいのですが、そこまで古くから存在するものではありません。とはいえ、このソーシャルメディアが既に存在している世界に生まれてきた子どもたちに対して、既に触れさせてはいけない・・と警鐘が鳴っていることも見逃してはならない事実でもあります。

 個人的に、私は、子どものソーシャルメディア、携帯電話については問題に感じています。


15歳以下 未成年者のソーシャルメディア利用禁止


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2026年1月22日木曜日

回遊魚みたいな娘

  


 フランスと日本とで、離れて生活している娘とは、時々、電話やLINEなどで連絡をとっています。時差があるため、電話するタイミングはなかなか難しいのですが、やはり、常にどうしているのか?気になる存在ではあります。

 高価なブランド物などには、全く興味のない、というか、そういう物には価値を感じない娘は、一体、何にお金を使っているかといえば、おそらく旅行でしょう。

 旅行が好きなのは私も同じなので、旅行も含めて、娘に関して、私は彼女が小さい頃から何か物を買い与えることよりも、なにかを体験させることにお金を使ってきました。そして、なんといっても、フランスで育った娘はやっぱりバカンス命なのかな?とも思います。

 子どもの頃から長い学校のバカンス期間を当然のこととして育ってきて、学校のバカンス期間のたびに、私が一緒にお休みを取れるときには、一緒にどこかに旅行し、私のバカンスだけでは足りない部分はコロニー(様々な目的に準じた合宿のようなもの)に行かせてきました。

 日本で仕事を始めるにあたって、「フランスみたいにお休みが取りやすくないのは、辛いな~」と言っていたのですが、そこは、スケジュールとリモートワークを調整して上手くやっているようです。

 12月に、「年末年始はどうするの?」と聞いたら、「今年の年末年始は青森とか北の方に行く予定」と言っていたので、「ふ~ん、青森か・・へえ~」なんて感じで聞いていたのですが、先日、たまたまちょっと、彼女の会社が協賛している催物に、たまたま行ったので、その写真を送ったら、「今、石垣島に来ています!」と返事がきて、「えっ?青森じゃなかったの?」と返したら、「いやいや、青森は先週、今週は石垣島なの」というので、「え~~?」と驚いて、冗談半分で、「じゃあ、来週は?」と送ったら、「来週は野沢温泉」と返ってきたのでびっくり!

 仕事をしながらのことなので、恐らく週末の話ではあると思うのですが、全く、どこに住んでいるのかわからないみたいな感じです・・が、楽しそうで何よりです。

 私が彼女の年頃には、まだ親と同居していて、とにかく私の父はうるさくて、厳しくて、旅行に行くとかいうと、「どこに行くのか?」とか、「誰と行くのか?」とか、もう、出かけることを言い出すのがウンザリする感じでした。

 挙句の果てには、「おまえは、空を飛んだり、海に潜ったり、一体、遊んでばかりで何してる?」などと言われる始末。ちゃんと仕事しながら、スケジュールを調整して、自分の稼いだお金で行っているのに・・本当に私はそれが嫌で嫌でたまりませんでした。

 それでも、私がそんな風に旅行するのは、せいぜい半年から1年に1回くらいのこと、今、父が生きていたら、娘の暮らしを見せてあげたいくらいです。

 だから、私は娘がこうして旅行して歩いていることを絶対にうるさく干渉したくないのです。

 それにしても、全くジッとしていることなく、常に忙しく仕事、常に忙しく旅行して動き回っている彼女はまるで回遊魚のようで、じっとしていたら、死んじゃうんじゃないか?と思うほどです。

 私が若い頃にはできなかったことを難なくやってのけている娘は羨ましくもあり、頼もしくもあります。私は、現在は、もう何にも縛られることはなく、やりたければ、彼女のように旅行して歩くこともできないこともないのですが、もはや体力的に無理。なにかすれば、しばらく回復するまでに時間がかかるので、とても、そんな風にはできません。

 とすれば、できるうちにやっておいた方が良い・・そんな風に思うのです。

 ヨーロッパを旅していると、どんなところに行っても、必ずフランス人を見かけ、「全く、どこに行ってもフランス人のバカンスに遭遇するな・・」と思うのですが、娘もやっぱり、そんなフランス人の一人なのかもしれません。


回遊魚


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2025年12月26日金曜日

娘の忘れもの癖 日本では忘れものなしの訳・・

  


 フランスで育ち、現在は日本で仕事をしている娘。この子だれの子?と思うくらい、しっかり者なのですが、唯一というか、彼女の欠点は忘れ物、落とし物をすることが多いことです。

 しっかり者なのに、なぜか本当に彼女は忘れ物というか落とし物をすることが多く、パリに来るときなどにも、必ず、なにかを漏れなく忘れてきて、ある時は、家の鍵、ある時はNavigo・・前回は、携帯の充電コードを忘れてきました。

 充電コードに関しては、機種によって微妙にコードも違ったりするわけで、私の携帯の充電コードでは、あわず、よもや、コードだけ、こっちで買おうか??と諦めかけたところで、ようやく、私が買い置きしてあったパソコンのコードが該当することがわかり、それを使うことができました。

 日本でも、会社で携帯、どっかに落とした・・とか、買い物先のコンビニにお財布忘れてきた・・とか、酷いときには、スキー場で携帯失くした・・なんてこともありました。

 彼女は時々、思い出したように電話をくれるのですが、最近、どうしてるの? 仕事は順調?、また、どっか旅行行くの?とか、そんな話をします。

 つい先日も電話でさんざん話したあとに、じゃあ、○○日からは、いないのね・・旅行、気を付けて行ってきてね・・忘れ物とかしないようにね・・最近は大丈夫なの?と聞いたら、どうやら、前回、行った旅行でも、なにか忘れ物をしてきた模様。

 「でも、電話したら、あったし、送ってくれるみたいなので、大丈夫・・結局、失くしてないから、これはノーカウント・・」と。

 なんだかんだで、彼女があちこちで落とし物やら、忘れ物をしているらしいのですが、日本の場合は、結局は、必ず見つかるので忘れ物や落とし物にはカウントされない・・などと、大威張り。

 落とし物が出てくる確率は日本は本当に高いのです。というか、彼女曰く、「日本では1,000%でてくる!」と。

 パリなんか、落とさなくても盗られるくらいですから、落とし物などをして、見つかる可能性は、限りなくゼロに近く、パリじゃなくても、落とし物がこんなに出てくる国なんて、そうそうあるもんじゃありません。

 日本での生活には、充分に満足しているらしいのですが、かといって、この先、ずっと日本に住み続けるつもりはない・・といっている娘。

 最近では、なにか忘れ物をしても、あんまり焦らなくなってしまった・・などと言っていますが、これでは、リハビリして、少し気を引き締めないと、他の国には、住めないよ・・と言っているのですが・・。


日本での忘れ物・落とし物


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2025年11月29日土曜日

来年度から高校での携帯電話使用禁止

  


 マクロン大統領は、11月末に行われた自身の演説の中で、「来年度から高校での携帯電話の使用は間違いなく禁止される」と発表し、中学校ですでに禁止されている措置を拡大することを明かしました。

 この演説の中で、マクロン大統領は、スクリーン中毒の危険性を強調し、「高校は、学ぶ場所であり、コミュニケーションをとる場所でもある」と説明しています。

 すでに実施されている中学校においての「校内における携帯電話禁止」のプログラムはまだ、全ての学校において実施されているものではないものの、大統領はこの禁止措置は概ね上手く機能していると考えています。

 長年にわたり、マクロン大統領は、15歳未満のソーシャルメディアの使用を規制、あるいは禁止することを支持してきました。

 携帯電話は2018年の法律により、幼稚園・小学校・中学校での校内での使用はすでに禁止されていますが、この法律の施行は実際には簡単なことではないのが現状で、必用に応じて、授業中にロッカー、ブリーフケース、ポーチなどに入れておくことを学生に義務付けることでその適用を強化しています。

 しかし、実際問題として、その管理、受け渡し、保管等の問題で、時間と手間、リスクなどの諸々の問題に直面する各学校がそれに対応しきれていないという問題もあります。

 携帯電話どころか、凶器を持っていないかどうかのチェックまでを抜き打ちで行っている学校まである中で、生徒の手荷物、ひとつひとつをチェックしきる対応が容易なことでないのは、想像に難くありません。

 実際に、すでに全国学校管理者組合(SNPDENーUNSA)の代表は、高校生というこの年齢特有の複雑な状況のため、また、中学校とは違って高校には大人の監視の少ないプライベートなエリアがいくつかあるため、そこでは高校生たちが携帯電話禁止を回避できてしまうため、非常に難しい状況であることを説明しています。

 また、それをおして携帯電話禁止を高校内で取り締まる?となれば、さらなる人員が必用となるであろうと述べています。

 私の高校生の頃などには、影も形もなかった携帯電話がすでに、その使用を校内で禁止することすら、容易なことではなくなっているという事実。携帯電話なんてなくても全然、楽しかったのに・・それがある時代になると、それを禁止することも難しくなってしまうのですね・・。

 日本の学校での携帯電話の扱いってどうなっているんでしょうか?


高校内携帯電話使用禁止


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