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2026年4月22日水曜日

ベビーフードにネズミ駆除剤混入の衝撃

   


 4月中旬、ネズミ駆除剤が混入されているドイツのヒップ社製ベビーフード5瓶がオーストリア、チェコ共和国、スロバキアで発見されるという食品への不正混入事件がヨーロッパを揺るがしています。

 捜査当局は、これらの製品への毒物混入は同社を脅迫するための企み(たくらみ)の一部であると見ています。

 6瓶目はオーストリアにあると見られており、危険性が高いのですが、現在のところ、見つかっていません。

 事が公になったのは、ヒップ社がプレスリリースで「予防措置として、オーストリアの巣パール店舗で販売されているベビーフード全製品を自主回収します」と発表したことにより、衝撃が拡がり始めました。

 この警告は、何者かによる妨害行為によって、「190グラム入りのニンジンとじゃがいものピューレの瓶」に危険物が混入された疑いがあるというものです。

 ヒップ社がプレスリリースを出した翌日、この懸念は事実であることが明らかになりました。オーストリア東部、ブルゲンラント州警察はプレスリリースで、その日の午後に分析されたサンプルから「ネズミ駆除剤」が検出されたと発表。

 よりによってというか「ネズミ駆除剤」とは、なかなかパンチが効いているというか、ヘタな毒物のなまえが出てくるよりも衝撃的な印象でもあります。

 オーストリア食品安全局(AGES)は、声明の中で「このような瓶を摂取すると命にかかわる可能性があります」と警告しています。

 「出血、極度の衰弱、または顔面蒼白などの症状があらわれた場合は、医者の診療を受け、お子様がベビーフードを摂取したことを伝えてください」と注意を促しました。

 ドイツ警察は、この毒物混入事件の容疑者からメールが届いていると発表していますが、受信者の身元は明らかにされていません。

 バイエルン州警察によると、「容疑者はネズミ駆除剤入りの瓶の底に赤いシールを貼っていた」ことを明らかにしていますが、同時に「このベビーフードの消費者はしっかりと密封された瓶を開ける際の特徴的な「ポン」という音がするかどうかも確認するように・・」と注意喚起をしています。

 音がしない場合は中身が腐敗している場合もあるとしていますが、腐敗以前にネズミ駆除剤が入っている可能性があるとなったら、問題外です。

 この危機に直面し、ヒップ社は、「生産、品質管理、検査プロセスは完全に機能している」と主張しており、「この事件は製品の品質や製造とは一切関係ない」と説明しています。

 正直、この話を聞いて、少し前のネスレ、ラクタリス等の毒素入りの粉ミルク事件を思い出し、「またか・・」と思いましたが、粉ミルク事件の際には、結局は原料自体に問題があったわけで、今回は、ネズミ駆除剤は、後から混入されたもののようで、脅迫状まで届いているとなれば、事件の性質は、異なるものなのかもしれません。

 しかし、いずれにせよ、乳幼児がターゲットになっている事件のため、不可抗力で知らずに摂取してしまう(させてしまう)というリスクは充分にあり得る話。幼い子どもなど、弱いものに対する攻撃となれば、余計に卑怯なやり方に違いありません。

 今、私の周囲に乳幼児を育てている人がいないので、粉ミルクやベビーフードなどは、長らく目にしていないのですが、もうこんな話ばかり聞いていたら、粉ミルクも怖いし、ベビーフードもあげるのは怖くなってしまいますね。

 私が子育てしていた頃は、粉ミルクは飲ませていましたが、ベビーフードは、非常用くらいなもので、あとは、だいたい特別にベビーフードを用意するというよりは、大人用の食事を味付けするまえのものを別に取り分けて、柔らかく煮込んだりするだけで、特にベビーフードを作ったという感じでもないかわりに、市販のベビーフードというものも、ほとんど使いませんでした。

 ヒップ社は、「この問題は、特定の流通経路のみ」に影響しており、他のヨーロッパ諸国はこの捜査はこの捜査には関与していないと明言しています。


ネズミ駆除剤入りベビーフード


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2026年4月15日水曜日

ツンデレ娘の食べ物への判断基準       

  


 私は日本に行ったたときには、美味しい食べ物や、私が海外で生活するようになってから、いつのまにかというか、色々、変化していることや、もちろん、やっぱり、なんといっても、日本は美味しいものが多すぎて、感動することがたくさんあって、いちいち、その感動が溢れてしまいます。

 もともと、わりと冷静というか、あまり感情を表に出さない娘は、もう日本での生活が日常になってしまったため、以前、私と一緒にパリで生活していた頃は、特に日本の食べ物に関しては、私同様、大感動していたのに、もう私と同じ感動はなくなってしまいました。

 それが、私一人が感動の嵐(特に食べ物に対して)に溺れているときに、娘は、平静を保ちつつ、あまり、感情を露わにせず、言葉少なめなのです。

 でも、とにかく、私は日本に来たら、試しに食べてみたいものに溢れていて、「これ!美味しそう!食べてみたい!」と色々と買ってきてしまうのです。

 それを家で「ああでもない・・こうでもない・・」と言いながら、みんな?(主には娘)と食べてみるのが楽しいのですが、娘の食べ物への評価の仕方が独特・・しかし、なかなか、意をついているような気もして、最近、これが我が家では流行っています。

 それは、なかなか食べ物に関して厳しい娘は、「美味しい!」と喚呼することは稀なことで、「あったら、食べる」、「あったら食べちゃうから買わない」(罪悪感がある食べ物ということだと思う)、「安くなっていたら買う」、「多少、お高めでも買う」、「買わない」の主に、この5段階で判断しています。

 多分、「多少、お高めでも買う」というのが、最高の評価、「買わない」というのが最低の評価だと思われますが、あとの3つは似通っていながらも微妙な違いが感じとれます。

 まるで、美味しいものを「美味しい!!!」というのを我慢しているのかと思うくらい、親娘でも全然、違います。

 しかし、本当においしくて彼女が静かに大感激しているときには、とても困ったような顔をして、先日は、黙って頭を抱えているところを目撃してしまい、それを指摘すると、「バレちゃった?」と照れたようにするところが娘の独特なところです。

 なかなかストレートに表現しないところは、誰かに似ているかも?と思いましたが、よく考えてみれば、私の父親でした・・。


食べ物の判断基準


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2026年4月6日月曜日

ちゃっかり娘との口ゲンカと彼女の向上心 

  


 世の中には、自分の力だけでは、どうにもないこともあるものの、自分の置かれた状況なり環境の中でも、どのように対応していくかで、その後の人生は大きく変わっていくということもあります。

 最悪と思われた状況(私の場合、若くして夫に突然、まだ小学生だった娘を残して先立たれた時がまさにその時でした)が長い目で見て、結果的には、あんな状況だったからこそせざるを得なかった経験などが、後に役立った・・というようなこともあります。

 ちょっと大袈裟な書き出しではありますが、今、日本で仕事をしているたくましい娘を見るにつけ、本人の努力ももちろんありましたが、周囲にいかに支えられてきたか?離れていた親戚や家族にもいつも見守ってもらってきたことを感じずにはいられません。

 娘は、今や親戚中からも、たくましい女の子として認識され、「〇〇(娘の名前)だけは、本当にどこでも生きていかれるね・・」と言っていただいています。

 リモートワークが良いのか悪いのか、日常的には、日本、アメリカ、ヨーロッパの時間に併せて仕事をしているために、家でも結局はものすごい長い時間を拘束されているんじゃないの?と思うほど忙しく仕事をしている娘は、親の私がいうのもなんですが、もの言いがキツいな・・と感じることが今回の私の一時帰国の間には感じられ、「あなたは、どうして、そんなことで、そんなに嫌な言い方をするの!!」と怒ったことがありました。

 娘はその時は、「人の言うことをそんなに気にすることない!気にする方がおかしいよ!」と私の言うことに反発していましたが、数日後、急に「昔、パリのラーメン屋でバイトしてた時、すごく人当たりがよくなったってみんなに言われたな・・また、単発で、そういうバイトでもしようかな?」などと言い出したのでびっくりしました。

 私が、「あなたの今の収入で、さらにバイトなんかしたら、税金とか、めんどくさいというか、大変なんじゃないの?だいたい、そんな時間あるの?」と言ったら、「いや、人との対応の勉強のつもりで・・・お金のためというより賄い目当てで・・少なくともお金を払わずに勉強になることだから・・」というので、「えっ?」と驚いたのですが、後から考えて、私が言ったことを後になって考えたのだな・・と思い至りました。

 なにより、ちゃっかりしたというか、少しでも自分に得るものがあるチャンスを伺いながら、そういった人としてのあり方についても、常に向上心を抱いて、行動に移していこうとしている彼女は我が娘ながら、すごいことだ・・と思った次第です。

 しかし、彼女のちゃっかりしているところは、日常のごくごく些細なことにも抜け目がないわけで、昨日、私が日本にいる間に買った食材を食べ尽くそうと、ちょっと家にあるダシを探していたところ、昨年、来たときに買った茅乃舎の「おでんだし」というものが半分残っているのを発見し(海外在住の場合は賞味期限が最低でも1年は自動的に延長されている感覚)、じゃあ、あるものでおでんを作ろう!とそのだしと、九州で買ってきたさつま揚げなどを煮始めていたところ、本当は大根くらい欲しいけど、大根重いしな・・もう大根買っても食べきれないしな・・と思っていたところ、娘が絶対に大根買う!と言い張り、一緒にランチをしに行った帰りに大根を買ってきたので、さっそく、味が染みるようにすぐ煮なきゃ!と大根を入れて、火にかけました。

 そこで、私は全然、味見をしていなかったことに気づいて、「あ!全然、味見していなかった!」と言ったら、娘が「ちょっと味、濃い目だよ!」と。「だから、大根入れたらちょうどいいと思って・・」と、ちゃっかり人の作ったものの味見をしていたのでした。

 まったく相変わらずというか、食べ物に関しては特に抜け目のない娘です。


口ゲンカ ちゃっかり


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2026年3月30日月曜日

娘の成長に戸惑うけれど・・     

  


 娘が日本での就職を決めて早や4年の月日が経とうとしています。学校を卒業して就職活動を始めたころ、(といっても、いわゆる私の時代というか、日本での就職活動とは違い、実際にスーツを着て、面接に行って・・というようなものではなく)、コロナ禍ということもあって、履歴書を送って、あとはリモートでというカタチでした。

 当時、娘もフランスで暮らしていたので、まあ、フランスのどこかで就職するのだろうな・・くらいに思っていて、特に就職先が見つからないということもないだろうから、あんまり親が口を出さない方がいいなと見守っていました。

 それが、日本の会社に就職することになって、勤務地は東京ということで、それなら、家もあるし、IT関係の企業ということもあって、ほとんどがリモートワークで出社しなくてもいいとのことで、最初の3ヶ月はフランスで仕事をしていました。

 それでも日本の会社ということで、これまで私が頑張って娘に日本語を教え続けてきたことが実質的にようやく役だった!と私としては、就職したのは娘自身であるにもかかわらず、私には、それなりの達成感がありました。

 その後、日本に行くことになったので、最初に日本で生活を始めるところまでは、いろいろな手続き等は手伝えることは手伝って、娘の門出を見送りました。

 それから、約1年後、娘は早々に転職先を見つけて転職してしまったのには驚かされました。しかし、その会社はフランスの超優良企業で、彼女の専門を活かせる会社でもあり、一時は、娘が「この会社もいいな・・」と言っていた会社でもあったので、「よかったね・・」という感じでした。

 当初は、その会社での仕事はフランスのV.I.E(Volontariat International en entreprise)(国際企業ボランティア活動)というシステムを利用したもので、フランス政府がフランスの若者たちに海外で活躍する人材を育成するためのシステムになっていて、ボランティアという名前がついていますが、しっかりお給料は支払われ、そのうえ、その収入は免税になるというなかなかよくできたシステムです。

 当初の期限?は2年間、その後はその会社で本採用になれば、別の契約携帯に移行するか、やめたければ、別の道を選ぶのも自由ということになっているのですが、娘の場合は、2年を待つことなく、その前に本採用となり、現在は、ふつうに就職した感じになっています。

 その間、時々、会社の話は聞いていましたが、時が経つにつれて、「ここにいても、これ以上の自分の成長は見込めない・・」などと言い出し、私としては、そんなに成長しなくてもいいじゃない・・もういい加減・・おちついてくれたらいいのに・・と思っています。

 一般的には、よい学校を卒業し、優良企業に就職し、それなりのポジションについて、かなりの収入も得られるようになり、もういいじゃん!と思うところだと思うのですが、まだまだ止まらない彼女の「もっと、もっと成長したい」という欲望。

 もう見守るしかないのですが、どんどん遠くにいってしまう感じの娘に半心は、寂しい気持ちもしている今日この頃の母なのです。

 しかし、考えてみれば、私の若い頃を顧みても、突然、イギリスに留学するといって、いってしまったり、その後、パートナーをみつけてアフリカに行ってしまったかと思ったら、今度はフランス・・なんてことをやってきた私。

 娘を見ていると、私のしてきたことなど、たいしたことないようにも思わないでもありませんが、当時としては、そんな人、あんまりいませんでしたから、私の親たちもさぞかし、心配したり、いろいろと思うことがあったんだろうな・・とも今になって、思わされてもいるのです。


娘の成長


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2026年3月26日木曜日

娘の元上司との会食  

 


 娘が日本で今の会社での仕事を初めて、およそ3年目くらいになりました。日本に来て最初に就職した会社を1年ほどで転職し、現在は、フランスの企業の日本支社(とはいえ、日本の企業として独立したカタチになっているらしい)でお仕事をさせていただいています。

 今の会社に入社して以来、大きな会社の中の一部のプロジェクトの小さなチームの中で仕事をしてきたらしいのですが、彼女が仕事を始めたばかりの頃、「会社はどう?」と電話でですが、たびたび、話を聞いていたのですが、その中に「Kさん」という方がいらして、「すごくキツくて怖い人がいる・・」ということで、会社の話を聞くたびに、その方が話題の中心になっていました。

 主にそのKさんとNさんと娘の3人のチームが基本となっているのですが、Nさんの仕事ぶりにそのKさんは少なからず不満なようで、その怒り方がものすごい!と言っていました。別にその怒りの矛先が娘に向かうわけではないので、娘はさして気にしてはいなかったようではあるのですが、職場での人間関係がうまくまわらないことほど、辛いことはないので、私は少なからず、心配していました。

 それが、娘が「だんだんKさんの気持ちがわかるようになってきた・・Nさん仕事できなさすぎ・・」などと言い出し、しばらくすると、娘の方が思わず声を荒げてしまったところをKさんに「まあまあ・・」と宥められてしまった・・などと言い出していました。

 そのうち、Kさんと娘は意気投合し始めたようで、かなりプライベートでも仲良くしていただき?彼が結成する社内での「肉の会」なるものに混ぜていただいたり、海釣りに連れて行っていただいたりすることもあるようになっていました。

 そもそも、けっこうやり手で滅多に人を褒めないというそのKさんが娘に対しては大絶賛をしてくださっているらしく、周囲からも、かなり難しくて怖いと思われているその人がこんなに部下を可愛いがっていることは見たことがなかった・・と周囲も見ているようで、まあ、かなり個性的なキャラクターではありそうなのですが、娘とて、それは同じこと。

 とにかく、一緒に働いている人とうまい人間関係が築けているということは、母としては喜ばしいことに違いありません。

 今年に入り、同じチームではありながら、彼はもう娘の上司ではなくなったということなのですが、とにかく、昨年あたりから、私がフランスから日本に来るたびに、「娘がお世話になりまして・・」ということで、ちょっといいチョコレート(といってもほんの少しだけ)やチーズを「Kさんに渡しておいて・・母が娘がお世話になっていますって言ってます」って言っておいて・・と娘に託けていました。

 私自身は直接の知り合いではありませんが、なんとかよろしく・・というホンのちょっとだけのちっちゃな気持ちのつもりでした。

 それが今年、「Kさんがお母様と娘と3人で焼肉でも行きませんか?」って誘ってくれてるけど、ママどうする?と言い出し、びっくりしました。

 だって、娘の上司(元)が部下?の母親も一緒に食事するって、そんなことあるかな?と・・私自身に置き換えてみても、私の仕事場の人が私の母を食事に招待してくださる・・そんなこと、絶対なさそうだし、私だったら、娘の立場としたら、絶対いやだな・・と。

 なので、娘に「ママが行くの、あなたは嫌じゃないの?」と聞いてみたら、「別に嫌じゃないよ・・」と。そこで、私は、まあ、そんな機会もそうそうあるわけじゃなし、私とて、そのKさんって一体、どんな人なんだろう?と非常に興味はあったし、焼肉自体もとても美味しい焼肉屋さんということなので、それにも惹かれ、お言葉に甘えて会食に伺うことにしたのです。

 すでに私の方も日本でのスケジュールがかなりキツキツになってしまっているために、「3日間くらいのどれかで・・ここでダメなら、今回は残念ですが・・お断りして・・」と娘に伝えました。

 それからすぐに、では、この日で・・という日時が決定しても、「なんで、私なんかを招待してくださるのだろう?いわゆる親の顔が見てみたい・・というやつかもしれない・・」などと頭を巡らしていました。

 しかし、実際にお目にかかってみると、とても気さくな方で、どちらかというと私と同年代(私よりもちょっと年下)、楽しく美味しい夕食の時間を過ごすことができました。

 食事の前に「お飲み物は?」と注文をとりに来たので、私は、「お酒は飲まなくなったのでウーロン茶で・・」、その元上司の方は「ハイボールで・・」と言ったところで、娘は、「霧島、ロックで・・」と言ったのには、びっくり!

 「もうちょっと、目上の方を阿るようなところはないの?」と嗜めたのですが、「阿るってどういう意味?」と娘。その方も、「いつもこうだし、全然、彼女のこういうところ、いいですね・・」と庇ってくださったので、ちょっとホッとしたり・・。

 「彼女はもう家族みたいな存在というか、家族以上にズバズバ言ってくれるところがとてもいい」と言ってくださっていたのですが、恐縮の一言。でも、反面、娘を好意的に受け止めてくださる方に出会えてよかった・・と安心もしたのでした。

 まさに、親の顔が見たい・・ということだったような気がしますが、悪い意味ではなく、非常に娘を評価してくださってのうえでの「親の顔が見たい!」だったようなので、ちょっとホッとしました。

 まあ、こんなこと、滅多にないことですが、なにも標準的なことばかりが正しいわけでもなく、それなりの人間関係というものはあっていいものだ・・と思った1日でした。


娘の上司


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2026年3月22日日曜日

美容院で聞かされた現代の日本の若者事情の一端 

 


 毎回、日本に来て、まずすることは、お気に入りの美容院に行くことで、そこで美容師さんたちや、アシスタントの若い人たちとおしゃべりするのも、長らく日本を離れている私にとっては、楽しい時間です。

 ひとつ、残念なことは、ずっと私の髪を切ってくれてきたスタイリストの方が体調が悪くなってしまい、長らく闘病中だったのですが、もう復帰は無理だということです。

 彼のカットは神で、絶対的な信頼をもってお任せしていたので、とても残念です。

 とはいえ、他にも優れた方がいらっしゃるので、せいぜい年に1度か2度しか行かない私のカットやカラーリングの記録を保管してくださっていて、細かな説明をしなくとも、わかってくれているので、楽ちんです。

 その美容院は全てのスタッフがとても一生懸命で熱心で、特に若い子たちの頑張りには、毎回、「頑張れ!」と応援したくなる、もうお母さんになったみたいな気持ちで見守っています。

 美容院なので、鏡越しに表情が窺えるので、その顔つき、表情などで、どんな感じの子なのかを推しはかることができて、今回は、その中で、「たぶん、たくさんの親の愛情に包まれて育ったんだろうな・・」という感じの優しい表情の女の子がいて、何気なく、「おうちも美容院やってらっしゃるんですか?」と家族の話を聞いてみました。

 案の定、ご両親は東京の郊外で美容院を経営していらっしゃるということで、この道を選んだのだとか、彼女が自分の方から、「私は両親の愛情をたくさん受けて育ててもらってきたので・・」というので、「うん、そういう雰囲気あるね・・」と返したら、「私には、奨学金を返す必要がないのが自慢なんです・・」という意外な言葉が出てきました。

 最初、ちょっとピンとこなくて、「ん??」という顔をしていたら、彼女の方が察してくれたのか、「私の友人たちは、みんな大学や専門学校に行くのに奨学金を借りていて、その返済が40歳くらいまで続くんです!私にはそれがないので、とっても有難いんです・・」と。

 この学生の奨学金の話は聞いたことはあったものの、大勢の若者が自分の学費のための借金を40歳近くまで払っているなんて、大変な衝撃でした。

 それでは奨学金ではなく、ローンじゃない?と思うのですが、利率が学生用に考慮されているのでしょうか?

 私が日本で学生だった頃はそんな話、聞いたこともなかったし、自慢じゃないけど、我が家は突然、母子家庭になってしまったために、フランスでずっと奨学金のお世話になってきました。しかし、ありがたいことに返済の必要のない奨学金です。

 フランスでも、このローンのような奨学金?がないわけではありませんが、割合は非常に少ないです。

 40まで借金の返済があるならば、当然、結婚も難しいだろうし、日本はこんなふうになっているんだ・・と何よりも奨学金問題で衝撃を受けた、今回の日本での美容院でした。


日本の奨学金問題


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2026年3月2日月曜日

フランスの子ども手当の実質的減額 

   


 総体的に社会保障に関しては、良い方だと思われるフランスで、3月1日から「子ども手当」が実質的に減額される法令が発効されています。

 これは、月々の子ども手当がダイレクトに減額されるというものではないのですが、これまで2人以上の子どもがいる家庭は、末っ子が14歳の誕生日を迎えた時点で家族手当が総額されていました。

 それが今後、この増額手当が14歳ではなく、18歳に引き上げられることとなり、実質、4年間分の増額分が受けられなくなることを意味しており、実質的な子ども手当の減額となります。

 これは、2026年度社会保障予算で採択されたもので、対象は子どもが2人以上いる世帯510万世帯に影響が及ぶものと見られています。

 これまでの増額分は世帯収入によって異なりますが、月額18.88ユーロから75.53ユーロとなっていて、4年間で特に低所得世帯では子ども1人あたり、3,600ユーロが減額されることになります。

 政府によると、この措置により、今年は2億1,000万ユーロ、今後4年間で年間12億ユーロの節約?が見込めるということです。

 この節約分は、7月1日から施行される出産休暇の財源に充てられるということで、産前・産後休暇に加えて取得することができます。両親それぞれ2ヶ月分の休暇で最初の1ヶ月分は給与の70%、2ヶ月からは60%が支給されます。この費用は年間6億ユーロと推定されています。

 それにしても、この少子化の時代に子ども手当を減額する措置が妥当なのかどうか?しかも、低所得世帯により多くの負担がかかるような措置がなぜ採択されてしまったのか? なんだかフランスらしくないな・・と思います。

 家族団体はインフレのために購買力が逼迫し、出生率が歴史的に低下している現状を鑑みて、この措置を批判しています。

 我が家の場合は、子どもは1人だけだったので、これまでの14歳からの増額というものは存在さえも知らなかったのですが、低所得帯の家庭にとって、年間3,600ユーロ(約66万円)の減額というのは、恐らく非常に大きなもの。

 フランス政府が財政難であることは理解できますが、削るところが、ここだったのか?と納得いかない気分です。

 フランスの2025年の出生数は64万4,000人と予測されており、これは2024年よりも2.3%少なく、2010年よりも24%少なく、第二次世界大戦以降最低の水準となります。

 

子ども手当減額


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2026年2月28日土曜日

乳児用粉ミルクのリコールで、メーカーの中国産原料への依存が明らかになった・・    

  


 今回のネスレを始めとする乳児用粉ミルクのリコール事件に関して、その中心となっている毒素とされるセレウリドが含まれていたのは、粉ミルクの成分の中のARA(アラキドン酸)という成分であることが明らかになっています。

 今回のこの粉ミルク騒動では、乳児3名の死亡と10名の入院が確認されています。

 このARA(アラキドン酸)という成分は本来ならば、母乳に自然に含まれている成分で、乳児の脳の発達に有用な成分とされていますが、ところが、これが粉ミルクとしての製品を製造するにあたってのARA(アラキドン酸)となれば、工場でバイオ発酵によって生産されているものであり、その後、粉ミルクに添加されています。

 今回のこの毒素入り粉ミルクの原因はこのARAの中に含まれているセレウリドであることが解明されつつあるため、このARAの製造元の追跡をしており、すでに世界最大級のARA生産企業である中国のキャビオ・バイオテック社のものがほとんどであったことが判明したほか、ネスレは問題のARAサプライヤーとの関係は絶ったと発表。

 ダノンは現在、フランス市場向けの欧州サプライヤーを含む複数のARAメーカーと提携していると報告し、なんとなく言葉を濁している印象を受けます。

 またVitargermineグループは、原材料は米国と中国から調達していたと説明し、残念ながら、この原材料はフランスでは入手できないとしながらも、中国からの調達を停止したと発表しています。

 いずれにせよ、今回の粉ミルクリコールに関しては、大手国際グループに製品を供給している中国のキャビオ・バイオテックの製品供給先と合致しており、いかに世界中の粉ミルク業界がいかに中国産原料に依存していたかが明らかになっています。

 このキャビオテック社は最初のセレウリド問題での警告から3ヶ月も経過しているのに、武漢工場の経営陣は自分たちに向けられた非難に対してコメントしていません。

 というか、また武漢??偏見はいけないと思いつつ、武漢ってコロナウィルスが広がった震源地的な場所ではなかったか?と思うと、なんだか、さらに恐ろしい気になってくるのでした。

 一部の欧州の企業では、この問題に立ち向かう準備はできていると豪語しているとの情報はありますが、それにしても、追加投資が必用となり、専門家の推定によると決定後、機械の発注、設置、稼働の開始までには約13カ月がかかると予想しています。

 それにしても、いつのまにか、なぜ業界全体がそんなに中国製品にガッツリ依存してしまっていたのか?恐ろしい話です。


粉ミルク事件 中国キャビオ・バイオテック社


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2026年2月6日金曜日

今度は小学校でのナイフ事件 7歳の少年が校長をナイフで脅迫

   


 フランスの学校でのナイフによる襲撃事件が相次いでいる中、またナイフによる事件が今度は、中学校でも高校でもなく、なんと小学校で発生しています。

 美術教師が14歳の中学生にナイフで刺された翌日、ポー(フランス南西部、ヌーベル・アキテーヌ地域圏、ピレネー・アトランティック県)にある小学校で7歳の少年が校長と教師をナイフで脅迫するという事件が起こりました。

 被害者はなく、7歳の少年ということから、警察に報告されないケースもありそうな気もするのですが、ここ数年、フランスの学校ではナイフを使っての子どもたちが教師を攻撃する事件が多発しており、見過ごせない問題として注目されています。

 この少年は学校でカバンを盗んだとして小学校の職員室に留置されました。校長は危機的状況にある少年を誰からも離れた安全な場所で落ち着くことができるように望んでいました。

 検察庁によると、少年はこの部屋の中での話し合いを続けるなか、彼は校長を侮辱し始め、校長が子どもの保護者に電話で連絡を取っている間に、少年はナイフを掴んでそれを校長と教師に向けました。同室にいた者がすぐに部屋を出て通報。

 少年はすぐにナイフを捨てたために、校長は実質的な危険を及ぼすことはありませんでした。事件は学校職員によって、冷静に処理されましたが、校長は告訴状を提出しました。

 母親に付き添われて警察署で尋問を受けたこの少年は「叱るのをやめさせるためだった・・」と答えているようですが、年少であるために判断力に欠けたと判断され、刑事告訴は行われませんでした。

 学校からの告訴に関しては、処罰のためというよりは、意識を高めるためとして、検察官も告訴状を認めています。

 とにかく、ここのところ学校でのナイフによる事件があまりにも多く、昨年4月にはナントで高校生がナイフで15歳の少女を殺害。6月には、オート・マルヌ県で警察官によるバッグ検査中に学校職員を殺害。9月にはバ・ラン県の中学校で教師がナイフで襲撃され、アルプ・マリティーム県では元生徒が園芸高校の生徒と教師を刺殺。そして、つい先日、授業中に美術教師が生徒に刺されて重体・危篤状態になった・・という事件が起きたばかりです。

 また、ピレネー・アトランティック県では、まもなく2023年に起こった16歳の生徒がスペイン語教師を刺殺した事件の裁判が行われます。

 今回の事件は実質的な被害は出ていませんが、衝撃的なのは7歳の小学生ということです。もうここまであたりまえに、ナイフを持ち出すということが、こんな年齢にまで下がってきてしまっているということは、いかに異常なことであるのか?と思います。

 昨年の段階で「15歳未満へのナイフ販売禁止」は法令が出ているはずではありますが、そうはいっても、ナイフの入手手段などはいくらでもあります。法律が実状に間に合っていないというか、この抗議の手段がナイフという発想・・メンタル・・危険です。

 物理的に禁止することも大事かもしれませんが、これがどうしてダメなことなのか?ということを理解できるような教育を工夫しなければなりません。

 そんなこと、簡単なことではないですが・・。


7歳の少年が校長をナイフで攻撃


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2026年2月4日水曜日

14歳の中学生が授業中、教師をナイフで刺傷した事件

  


 ヴァール県(プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地域圏)にある中学校で美術教師(60歳)が授業中に14歳の生徒に複数回刺され、重症を負っています。現在、被害者の教師は意識不明の重体で危篤状態とのことです。

 現段階では、宗教的、または政治的な動機はないと言われています。

 暴行を加えた少年は、事件直後、教室から逃げ出し、校庭で国家教育職員?に逮捕され、その後は、抵抗することなく警察に連行されたということです。

 この少年に犯罪歴はありませんが、家庭の問題を抱えているということで、問題を起こしやすい、迷惑行為をする生徒でしたが、これまでは暴力的ではなかったということです。

 この事件はかなり大きな扱いとなっており、すぐに教育大臣が現場に向かい、内務大臣も教育大臣とともに連携をとりながら、この事件に対応していくことを発表しています。

 この事件が発生したのは、午後2時過ぎ、事件後、子どもたちは当初、教室に閉じ込められ、その後、校庭に集められ、午後3時半から学年ごとに避難させられています。

 平和な雰囲気の静かな学校として知られていた学校で起こった事件に学校側もその対応は慎重で、翌日は授業は休講となるものの、心理支援ユニットが同日のうちに設けられています。

 加害者の少年はこの被害者となった教師から、彼の行動についての警告を何度か受けており、この警告を受けたことに対して、逆恨みをしていたのか?「絶対に許さない!」と言ったようです。

 ただし、教師を刺してしまったことについては、すぐに悔やんでいたのか、事件後、教室を出て行った加害者の少年がナイフを落とし、トイレに駆け込み「先生を刺してしまった!」と泣き叫んでいたのを複数の生徒が目撃しています。

 この教師と生徒の間には、なんらかの緊張状態にあったことはわかっていますが、そのトラブルの詳細については明らかにされていません。

 彼の身柄はすでに拘束され、「殺人未遂の疑い」で逮捕されていますが、今後の捜査では、特に計画性があったかどうかが焦点になると見られています。

 計画性があったかどうかというのも、既に学校にナイフを学校に持って行った時点で計画性があったのではないかと思われますが、それとも、中学生というのはそこまでふつうにナイフを携帯しているものなのか?と思うとぞっとします。

 インタビューを受けたこの少年の母親は、「私たちは子どもの心を読むことはできませんし、彼らの頭の中で何が起こっているのかわかりません。彼は手におえない子どもですが、こんなことは予想していませんでした」と答えています。

 私は子どもが生まれたとき、大変なことをしてしまった・・子どもがもしも大変な事件を起こすようなことになったら、私の責任だ・・大変な責任だ・・と問題を起こすような子どもにならないようにはどうしたらいいか?といったことを周囲(母や親戚の叔父・叔母たち)に聞きまわったところ、「はっきりとしたことはわからないけど・・」と言いながら、彼らの共通する意見は、「とにかく身体を動かして、エネルギーを発散させること」ということでした。

 それが正解なのかどうかはわかりませんが、私は、それを信じて、娘には、とにかくスポーツを始めとして、身体を動かさせることを常に考えながら子育てしてきました。

 この事件の詳細については、後日、少しずつ解明されていくことと思いますが、子どもがどうしてこんなことをしでかすようになってしまうのか? こういう事件が起こったあと、たいていは、その親たちは、「まさかこんなことまですると思わなかった・・」ということが多いですが、その子どもがそうなったのには、複数の理由があるはずなのです。

 それにしても、14歳・15歳の事件って、どんどん増える気がします。


14歳の中学生 授業中に教師を刺傷


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2026年1月25日日曜日

来年度(2026年9月)からの15歳以下 未成年者のソーシャルメディア利用禁止

  


 マクロン大統領は、最近公開されたばかりのビデオメッセージの中で、「15歳未満のソーシャルメディア利用と高校における携帯電話の使用を禁止する法案について、来年度から施行できるように政府に迅速な手続きを開始するよう要請した」と発表しました。

 新年早々に来年の話?と思いましたが、良く考えてみれば、来年度ということは、今年の9月からということです。

 マクロン大統領は、このビデオの中で「私たちの子どもの脳は売り物ではありません。彼らの感情はアメリカのプラットフォームによっても中国のアルゴリズムによっても、売り物にされるべきでも、操作されるべきものではありません。」と述べています。

 マクロン大統領の述べているこれらの措置を含む政府法案は既に発表されていますが、行政府は今週、この問題に関する議会調査を主導したロール・ミラー議員が提出した法案を支持する用意があると表明しています。

 マクロン大統領は、2018年からユネスコでプラットフォーム規制のための取り組みを進め、パリ平和フォーラムの枠組みの中でフォーラムの一環として設立した児童保護ラボを通していくつかの取り組みを進めてきました。

 近年、子どもをスクリーンや携帯電話から守るための法律もいくつか導入してきましたが、今回、彼が考えているのは、「シュトゥダール法(ローラン・マルカンジェリ氏が提唱)=デジタル法」であると言われています。

 しかし、既に、かなりの割合で広まっているこのソーシャルメディアを禁止するということが、具体的にどのような方法で行われるのかは、明らかにされてはいません。

 この措置が採択されれば、フランスはオーストラリアに追随することになりますが、これはプラットフォーム側にもかなり委ねられている部分も大きく、各プラットフォームは、ユーザーが16歳以上であることを確認し、16歳未満のユーザーのアカウントを削除することが義務付けられているようです。

 Facebook、Instagram、X、Threads、Snapchat、TikTok、そしてTwitchとそのオーストラリアの競合であるKickは、この新法に準拠しています。

 ソーシャルメディアが青少年のメンタルヘルスに及ぼす影響については、かねてより専門家が依存症のメカニズムとともに、それに伴う精神障害について警鐘を鳴らし続けています。

 最新の公衆衛生データによれば、中高生の大多数が1日に数時間をソーシャルメディアに費やしており、この現象は決して無害ではなく、未成年者の脳の発達と精神的健康について重大な問題を引き起こしています。また、これにより引き起こされる睡眠障害、不安、うつ病の増加とも相関しています。

 ソーシャルメディアが登場して久しいといえば、久しいのですが、そこまで古くから存在するものではありません。とはいえ、このソーシャルメディアが既に存在している世界に生まれてきた子どもたちに対して、既に触れさせてはいけない・・と警鐘が鳴っていることも見逃してはならない事実でもあります。

 個人的に、私は、子どものソーシャルメディア、携帯電話については問題に感じています。


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2026年1月22日木曜日

回遊魚みたいな娘

  


 フランスと日本とで、離れて生活している娘とは、時々、電話やLINEなどで連絡をとっています。時差があるため、電話するタイミングはなかなか難しいのですが、やはり、常にどうしているのか?気になる存在ではあります。

 高価なブランド物などには、全く興味のない、というか、そういう物には価値を感じない娘は、一体、何にお金を使っているかといえば、おそらく旅行でしょう。

 旅行が好きなのは私も同じなので、旅行も含めて、娘に関して、私は彼女が小さい頃から何か物を買い与えることよりも、なにかを体験させることにお金を使ってきました。そして、なんといっても、フランスで育った娘はやっぱりバカンス命なのかな?とも思います。

 子どもの頃から長い学校のバカンス期間を当然のこととして育ってきて、学校のバカンス期間のたびに、私が一緒にお休みを取れるときには、一緒にどこかに旅行し、私のバカンスだけでは足りない部分はコロニー(様々な目的に準じた合宿のようなもの)に行かせてきました。

 日本で仕事を始めるにあたって、「フランスみたいにお休みが取りやすくないのは、辛いな~」と言っていたのですが、そこは、スケジュールとリモートワークを調整して上手くやっているようです。

 12月に、「年末年始はどうするの?」と聞いたら、「今年の年末年始は青森とか北の方に行く予定」と言っていたので、「ふ~ん、青森か・・へえ~」なんて感じで聞いていたのですが、先日、たまたまちょっと、彼女の会社が協賛している催物に、たまたま行ったので、その写真を送ったら、「今、石垣島に来ています!」と返事がきて、「えっ?青森じゃなかったの?」と返したら、「いやいや、青森は先週、今週は石垣島なの」というので、「え~~?」と驚いて、冗談半分で、「じゃあ、来週は?」と送ったら、「来週は野沢温泉」と返ってきたのでびっくり!

 仕事をしながらのことなので、恐らく週末の話ではあると思うのですが、全く、どこに住んでいるのかわからないみたいな感じです・・が、楽しそうで何よりです。

 私が彼女の年頃には、まだ親と同居していて、とにかく私の父はうるさくて、厳しくて、旅行に行くとかいうと、「どこに行くのか?」とか、「誰と行くのか?」とか、もう、出かけることを言い出すのがウンザリする感じでした。

 挙句の果てには、「おまえは、空を飛んだり、海に潜ったり、一体、遊んでばかりで何してる?」などと言われる始末。ちゃんと仕事しながら、スケジュールを調整して、自分の稼いだお金で行っているのに・・本当に私はそれが嫌で嫌でたまりませんでした。

 それでも、私がそんな風に旅行するのは、せいぜい半年から1年に1回くらいのこと、今、父が生きていたら、娘の暮らしを見せてあげたいくらいです。

 だから、私は娘がこうして旅行して歩いていることを絶対にうるさく干渉したくないのです。

 それにしても、全くジッとしていることなく、常に忙しく仕事、常に忙しく旅行して動き回っている彼女はまるで回遊魚のようで、じっとしていたら、死んじゃうんじゃないか?と思うほどです。

 私が若い頃にはできなかったことを難なくやってのけている娘は羨ましくもあり、頼もしくもあります。私は、現在は、もう何にも縛られることはなく、やりたければ、彼女のように旅行して歩くこともできないこともないのですが、もはや体力的に無理。なにかすれば、しばらく回復するまでに時間がかかるので、とても、そんな風にはできません。

 とすれば、できるうちにやっておいた方が良い・・そんな風に思うのです。

 ヨーロッパを旅していると、どんなところに行っても、必ずフランス人を見かけ、「全く、どこに行ってもフランス人のバカンスに遭遇するな・・」と思うのですが、娘もやっぱり、そんなフランス人の一人なのかもしれません。


回遊魚


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2025年12月26日金曜日

娘の忘れもの癖 日本では忘れものなしの訳・・

  


 フランスで育ち、現在は日本で仕事をしている娘。この子だれの子?と思うくらい、しっかり者なのですが、唯一というか、彼女の欠点は忘れ物、落とし物をすることが多いことです。

 しっかり者なのに、なぜか本当に彼女は忘れ物というか落とし物をすることが多く、パリに来るときなどにも、必ず、なにかを漏れなく忘れてきて、ある時は、家の鍵、ある時はNavigo・・前回は、携帯の充電コードを忘れてきました。

 充電コードに関しては、機種によって微妙にコードも違ったりするわけで、私の携帯の充電コードでは、あわず、よもや、コードだけ、こっちで買おうか??と諦めかけたところで、ようやく、私が買い置きしてあったパソコンのコードが該当することがわかり、それを使うことができました。

 日本でも、会社で携帯、どっかに落とした・・とか、買い物先のコンビニにお財布忘れてきた・・とか、酷いときには、スキー場で携帯失くした・・なんてこともありました。

 彼女は時々、思い出したように電話をくれるのですが、最近、どうしてるの? 仕事は順調?、また、どっか旅行行くの?とか、そんな話をします。

 つい先日も電話でさんざん話したあとに、じゃあ、○○日からは、いないのね・・旅行、気を付けて行ってきてね・・忘れ物とかしないようにね・・最近は大丈夫なの?と聞いたら、どうやら、前回、行った旅行でも、なにか忘れ物をしてきた模様。

 「でも、電話したら、あったし、送ってくれるみたいなので、大丈夫・・結局、失くしてないから、これはノーカウント・・」と。

 なんだかんだで、彼女があちこちで落とし物やら、忘れ物をしているらしいのですが、日本の場合は、結局は、必ず見つかるので忘れ物や落とし物にはカウントされない・・などと、大威張り。

 落とし物が出てくる確率は日本は本当に高いのです。というか、彼女曰く、「日本では1,000%でてくる!」と。

 パリなんか、落とさなくても盗られるくらいですから、落とし物などをして、見つかる可能性は、限りなくゼロに近く、パリじゃなくても、落とし物がこんなに出てくる国なんて、そうそうあるもんじゃありません。

 日本での生活には、充分に満足しているらしいのですが、かといって、この先、ずっと日本に住み続けるつもりはない・・といっている娘。

 最近では、なにか忘れ物をしても、あんまり焦らなくなってしまった・・などと言っていますが、これでは、リハビリして、少し気を引き締めないと、他の国には、住めないよ・・と言っているのですが・・。


日本での忘れ物・落とし物


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2025年11月29日土曜日

来年度から高校での携帯電話使用禁止

  


 マクロン大統領は、11月末に行われた自身の演説の中で、「来年度から高校での携帯電話の使用は間違いなく禁止される」と発表し、中学校ですでに禁止されている措置を拡大することを明かしました。

 この演説の中で、マクロン大統領は、スクリーン中毒の危険性を強調し、「高校は、学ぶ場所であり、コミュニケーションをとる場所でもある」と説明しています。

 すでに実施されている中学校においての「校内における携帯電話禁止」のプログラムはまだ、全ての学校において実施されているものではないものの、大統領はこの禁止措置は概ね上手く機能していると考えています。

 長年にわたり、マクロン大統領は、15歳未満のソーシャルメディアの使用を規制、あるいは禁止することを支持してきました。

 携帯電話は2018年の法律により、幼稚園・小学校・中学校での校内での使用はすでに禁止されていますが、この法律の施行は実際には簡単なことではないのが現状で、必用に応じて、授業中にロッカー、ブリーフケース、ポーチなどに入れておくことを学生に義務付けることでその適用を強化しています。

 しかし、実際問題として、その管理、受け渡し、保管等の問題で、時間と手間、リスクなどの諸々の問題に直面する各学校がそれに対応しきれていないという問題もあります。

 携帯電話どころか、凶器を持っていないかどうかのチェックまでを抜き打ちで行っている学校まである中で、生徒の手荷物、ひとつひとつをチェックしきる対応が容易なことでないのは、想像に難くありません。

 実際に、すでに全国学校管理者組合(SNPDENーUNSA)の代表は、高校生というこの年齢特有の複雑な状況のため、また、中学校とは違って高校には大人の監視の少ないプライベートなエリアがいくつかあるため、そこでは高校生たちが携帯電話禁止を回避できてしまうため、非常に難しい状況であることを説明しています。

 また、それをおして携帯電話禁止を高校内で取り締まる?となれば、さらなる人員が必用となるであろうと述べています。

 私の高校生の頃などには、影も形もなかった携帯電話がすでに、その使用を校内で禁止することすら、容易なことではなくなっているという事実。携帯電話なんてなくても全然、楽しかったのに・・それがある時代になると、それを禁止することも難しくなってしまうのですね・・。

 日本の学校での携帯電話の扱いってどうなっているんでしょうか?


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2025年11月6日木曜日

私の子育ては、「いかに子どもを疲れさせるか?」がテーマだった・・

  


 自分自身が子育てをしていた時は、とにかく必死で余裕がなくて、ただただ、ひたすら、毎日をこなしていて、あまり多くを考えることができていませんでしたが、「心身ともに健康な子どもに育てるためには、とにかく身体を動かせることを心掛けなさい!」という親族の中の教育関係の仕事に従事していた面々の助言を受けて、とにかく小さい頃からエネルギーを発散させることを常に考えていました。

 幸いなことに娘はとても健康で、また有り余るほどのエネルギーの持ち主で、私たち夫婦の鍛えにもビクともせずに、小さい頃から昼寝などもほとんどというか、全くといっていいほどしない(必要としない)にもかかわらず、夜まで全く問題なしに活動し続ける頑強な体力の持ち主で、むしろ、私たちの努力は、発散させるどころか、ますます娘のエネルギーを増大させる結果となっていました。

 なので、いつしか私のテーマは「いかに子どもを疲れさせるか?」がテーマとなっていました。

 しかし、実際には、娘は私が身体を動かすことを強いることはなくとも、例えば、一緒にでかけたりしても、駅の階段は、エスカレーターがあっても、隣の階段をあっさり登り切り、エスカレーターを使って上がってくる私を優越感満々の顔で出迎え、下手をすると、わたしがエスカレーターを登りきるまえに、せっかく階段で登りきったところをまた降りて、もう一度、登って見せる・・そんなことまでやっていました。

 実際に娘はなぜか階段の昇り降りが大好きで、階段が全面にそびえているサクレクール寺院などは、娘のお気に入りの場所でもあり、彼女はサクレクール寺院を「神様のおうち」と崇め、「お休みにどこに行きたい?」と聞くと、「神様のおうち」のリクエストがけっこう多かったのですが、この階段、娘を疲れさせる手助けになると、私にとっても、まさに救いの神でもありました。

 そんな荒業をやっても、息切れ一つせず、全く疲れた様子はなく、もう生半可なことでは、疲れなくなっていたので、もうこれは、水の力を借りるしかない・・とプールに連れて行くことも多かったのです。

 もう娘につきあって動いていると、休みの日などはもうヘロヘロで、お昼寝しようよ・・と娘と一緒にウトウトしかけたりもするのですが、娘の方は全く寝る気配もなく、一方、もう一瞬でも寝そうになるものなら、「寝ないで~!寝ちゃダメ~~!」と私にとっては拷問のようでした。

 公園などに行って、娘が走り出すと、もうとても追いつかなくなって、ある日、チュイルリー公園に寄った際に、いつものように駆け出して行った娘を「あ~また行っちゃった!」と後ろから小走りに追いかけたのですが、そのスピードたるや、ものすごくて、半ばあきらめかけていたところ、急に娘の姿が視界から消えたと思ったら、高い石垣のようなところから、落っこちてしまったのです。

 もう絶望的な気持ちと焦る気持ちで、この時ばかりは私も遅まきながら、全速力で駆け付けて、石垣の下を覗いたところ、なんと娘のコートが木の枝にひっかかっていて、娘は地面に落ちることなく、木にぶらさがっている状態だったのです。

 石垣の下にいたカップルが、「奇跡的!本当にラッキーだったね・・」と言いながら、ぶらさがっていた娘を助けてくれましたが、あの時ほど焦ったことはありません。

 しかし、子育てが終わった今になって思うのは、近年のキレやすかったり、突然、奇異な暴力行為に走ったりする青少年や若者を見ていると、心身のエネルギーのバランスをとれるようにするには、この「エネルギーを発散させる」ということはけっこう大切なことだったんじゃないか?と思うのです。

 これは大人にも同じことが言えるかもしれませんが、「心身ともに鍛えて健康になる・・「」という言葉の意味があらためて、単純だけど、心を突いた言葉なんだなと思う今日この頃なのです。


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2025年11月3日月曜日

娘の仕事と契約交渉

  


 娘が日本で生活を初めて、そろそろ3年が経ちます。当初、仕事を始めた会社から1年ほどで転職をして、現在の会社に移ってから約1年半が経ち、その際の契約は、特別プログラムのようなもので、契約期間は、MAX2年間ということだったので、その後は、「どうしようかな?そのまま、その会社に正社員として契約しなおして残ってほしいというオファーのある人もいるし、むしろ、その期間をバネにして、他へ転職したりする場合もあるらしいけど・・」と決めかねている様子でした。

 どちらにしても、その時点では、MAXの契約期間までには、まだ3ヶ月以上も猶予があったので、とりあえずは、それまでは現状と変わらないのだろうと思っていました。もはや彼女の仕事に関しては、ほぼほぼ心配はしていないのですが、彼女の性格上?というか、仕事に対する考え方などを聞いていると、「また違う国で仕事をする」などということもあり得ないではないので、そうなると、また、別の意味で心配なこともあるかな?くらいに漠然と考えていました。

 ところが、数ヶ月後の契約期間完了を前にして、会社の組織上の編成の変更から、「社員契約をしてほしい」という話になったらしく、現在、その交渉にあたっているそうで(ほぼほぼ、決まっている話ではあるらしいけど)、どうやら、まだ、しばらくは日本で仕事をすることになりそうで、私としては、少しだけホッとしています。

 現在は、さまざまな条件等を交渉中とのことで、そうでなくとも継続している日常業務がかなり忙しいうえに、スキーなどのスポーツや旅行などにも忙しく飛び回っていて、つくづく若いな〜と感心するくらいで、一体、いつそのようなことを検討したり、交渉したり、手続きをしたりしているのだろうか?と思えば、ほぼほぼ全て携帯ひとつで、移動中などに・・ということで、側で見ているだけでも目が回りそうな感じです。

 それでも、ガッチリしている娘のこと、給与交渉をはっきりさせないでOKしてしまうなんてビックリ!と言ったら、「まあまあ、このくらいから、このくらいまでの範囲内」ということは、わかっているので、まあ、いいかな?ということで、けっこうゆったりと構えています。

 まあ、一人で生活していくには、充分な金額なので、そこは良いと思っているのかどうかは、よくわかりませんし、具体的な収入は私も聞いていませんが、同年代のおおよその収入の感じよりは、かなり良いようなので、あとは、会社の体制とか仕事の仕方とか、内容とか・・判断する内容は色々あるのでしょうが、そのあたりも納得いっているものだと思われます。

 むしろ、段階的に本契約に至ったことは、双方にとってよいことなのかもしれません。

 しかし、収入面でも良いかわりに、仕事もなかなか大変そうで、リモートワークが半分くらいとはいえ、家で仕事をしているときも、他の国との時差の関係で今日は朝9時から会議(というのは、ふつうだと思いますが、ヨーロッパの時間に合わせて午後8時からとか、アメリカの時間に合わせて午後9時からとか午後10時から会議とか、やっているので、その間、びっちり仕事をしているわけではないけれど、その準備の時間などを入れれば、結局、かなり拘束時間が長くなるわけで、大変そうではあります。

 もう親子がすっかり逆転していて、せっかく私が日本に来ているのに、「ママ、お仕事忙しくて全然、遊んでくれない・・」(実際には、忙しい中、かなりつきあってくれています)と子どもだったら、言うかもな・・と思う感じです。

 このまま、彼女が現在の仕事を続けていくかどうかはわかりませんが、とりあえず、またしばらくは、安泰で少しホッとしています。

 ただ、ちょうど来ていた、彼女の住民税の請求書?を見てびっくり!日本の住民税ってこんなに高かった?そもそも、わりと収入がよいうえに、世帯主、独身、子どもなし、扶養家族なしなので、高いのも仕方ないのでしょうが、それにしても、私の想像を大きく越えていたので、驚いた次第です。

 実際に私が日本で仕事していたのは、かなり昔の話、しかも会社のお給料から直に差し引かれていたため、住民税とか、厚生年金などが、それぞれいくらだったかなんて、全然、覚えていないのですが、もしかして、そんなに払ってたのか? それとも、私が日本にいた頃よりも、ずっと上がっているのか? どちらにしても、厳しいことです。


雇用契約 住民税


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2025年10月3日金曜日

子どもを性的虐待から守る新システム正式稼働開始 子どもに関わる仕事に携わる人が提示しなければならない証明書

  


 すでに政府により、2024年9月から6つの県で試験運用され、2025年3月からは他の23県でも運用が開始されている「児童との就労に危険とみなされるプロファイルの特定」により、子どもを性犯罪者から守るシステムが10月1日から正式にスタートしました。

 これにより、幼児・児童に関わる仕事に就労する(ボランティア等も含む)ためには、採用時および、その後、定期的にこの「優良証明書(Attestations d'honorabilité)」の提示が義務付けられます。

 具体的には、この証明書は、当該者に犯罪歴がなく、性暴力犯罪加害者自動登録簿(FIJAIS)に登録されていないことを証明するもので故意に就労を妨げるものではなく、子どもを犯罪・特に性加害、性暴力から守ることを目的としています。

 フランスでの求人に応募する場合、児童に関わる仕事ではなく、一般の企業であっても、犯罪歴がないことを証明する証明書の提出を求められる(これもオンラインで簡単に取得できるようになっています)ことがありますが、今回のシステムでは、児童施設等の子どもと関わりのある仕事に就労する場合には、この証明書(子どもと共に過ごすことが不適切と考えられるような犯罪歴等がないこと)の提示が義務付けられるようになるということです。

 この証明書発行のためのオンラインプラットフォームが既に稼働を始めており、試験運用も含めて、これまでに34万2000件の証明書を発行しているということで、このうち、1,700人以上の申請者が証明書の発行を拒否されており、そのうちの80%が児童保護の仕事に従事していたという恐ろしい事実も明らかになっています。

 DGSC(児童社会サービス総局)は、この証明書の発行が拒否された就労者に関しては、雇用主は、「個人的な理由による解雇手続き」を行わなければならないとしています。

 このシステムは、児童保護サービス(ホームスタッフ・ファミリーアシスタント)および幼児ケアサービス(保育士・チャイルドマインダー)に勤務する専門家とボランティアもスクリーニングを受けることになります。

 この制度は教育者、家族介護者、保育士だけを対象としているわけではなく、性暴力のかなりの割合が未成年者によって行われることもあるため、家族介護者の家庭で暮らす13歳以上の青少年もスクリーニングの対象になっています。

 また、児童性的虐待画像を所持していたことにより、有罪判決を受けた者も多く、これは、特にこの類の画像を所持している者が実際の虐待行為に及ぶ確率が高いためと説明されています。

 このシステムで全ての性暴力から子どもを守り切れるものではないとは思いますが、特に再犯率が高いと言われる性暴力に関する犯罪から子どもを守るには、必用なスクリーニングではないかと思われます。

 また、児童養護施設などに関しては、家庭環境に恵まれない子どもが集まっているために、擁護施設であると同時に、悪質な人物からターゲットにされやすい場所にもなりやすい場所でもあるため、そのような場所での就労者のスクリーニングは慎重に慎重を期すべきであるのではないかとも思われます。

 国立児童保護庁もこの制度は、とても有意義であると説明しています。

 

児童に関わる仕事に携わるための証明書

 

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2025年9月23日火曜日

年に一度の娘の帰省

  


 娘が日本で就職してから、早いもので、もう4年も経ってしまいました。娘がグランゼコールを卒業し、娘の就職については、あまり心配していませんでしたが、ちょうどパンデミックの時期でもあり、色々なことが予定どおりにいかなくなってしまった時期でもあったので、本人は、卒業していた留学やスタージュなどがキャンセルになったりして、大変だったろうと、今になって思います。

 でも、時はどんどん過ぎて行っているので、考えてみれば、「そういえば、彼女が日本に行ったのはいつだったっけ?」などと思い出さなければいけないほどで、逆にパンデミックがあったから時期を覚えている・・そんなところもあるかもしれません。

 当時は、パリから日本への直行便が飛んでおらず、日本に出発する時期がギリギリまで定まらず、また、直前にPCR検査をしなければならなかったり、日本に到着してからすぐに、近くに感染者がいたから、しばらくは、外出できなくなってしまったりと、着いてからもトラブルに見舞われたりもしました。

 あれから彼女はすでに1度転職し、また、現在の会社でも契約形態が代わったりしていますが、彼女の日本での生活は概ねというか、想像以上に順調なようです。

 私が娘に会えるのは、私が日本に一時帰国をした時と、娘が年に一度、フランスに帰省するときだけなのですが、ふだん、電話では、わりと頻繁に連絡をとっているものの、実際の彼女の生活ぶりを垣間見えるのは、やはりしばらく一緒の時間を過ごせる時間です。

 とはいえ、なんだか、よくわからないうちに、バタバタと家を出て行ったのが幸いしたところもあって、逆にすんなりと親離れ、子離れができた気もしています。

 いつも一緒にいるわけではないからこそ、会うたびに、頼もしくなり、どんどん仕事も忙しくなっているようで、一緒に旅行に行っても、仕事の連絡をとりつつ、合間合間の時間に仕事をしていたりしていて、(まるまるお休みをとってきているわけでもないらしい)、会うたびに忙しくなっているみたい・・それでも、寸暇を惜しんで動き回っています。

 私が娘の年頃には、時代も違いますが、親から盛んに「そろそろ結婚したら・・」と相手も定まらないうちから、なんとなく急かされているようなところもあり、また、当時は、世間的にも20代のうちには・・というようなプレッシャーもあったような気がします。

 今、娘がそんな年頃になってみると、私は、娘に早く結婚してほしいと思う気持ちは、さらさらなく、良い相手がいれば、もちろん結婚して、子どもを持てたらよいだろうと思う反面、むしろ、焦って、ろくでもない相手と・・なんてことだったら、結婚しなくてもいいと思っています。もっとも、娘は極めてマイペースな子なので、あまりまわりのことには、左右されない感じでもありますが・・。

 それは、周囲を見ていて、結婚したことによって、大変なことになってしまっている人も少なからず見てきたこともあり、逆に私の親はなんでやたらと結婚結婚と言っていたのか?なんで結婚したら、安心できると思っていたのか?と不思議に思うくらいです。

 今回は、娘は私との旅行の他に、お兄ちゃんのいるドイツに行ったり、フランス国内を旅行したり、現在、彼女の働く会社の本社に行ったりとスケジュールはびっちり。

 ずっと一緒にいるわけではないのですが、いつもよりはずっと身近で、娘の変化や成長を感じられる時間は、私にとっても、貴重なひとときでもあります。


娘の帰省


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2025年9月19日金曜日

若い時にたくさん遊んだり、多くの経験をしておくことはやっぱり大切なんだな・・と思う

  


 最近、歳のせいか?体調がいま一つ思わしくないこともあってなのか?色々なことが億劫に感じることが多くなってきてしまいました。

 日本に行くことでさえも、長距離フライトやら時差ボケやらなんやらが、けっこう気が重くて、以前のように、手放しで「日本への一時帰国!楽しい!」とは思わなくなってしまいました。

 まあ、日本への一時帰国に関しては、両親が他界してしまったということもあるのですが、現在、日本には、娘が住んでいるので、娘に会いたい気持ちはあるのですが、そこまでの情熱がなかなか湧いてきません。

 また、若い頃から旅行が大好きで、知らないところに行ったり、見たことのない景色を見たりすることは、とても楽しく、行けば行ったで楽しいのですが、これもまた、以前のような情熱がなくなってしまいました。

 以前は、なかなか取れないお休みには、寸暇を惜しんででも娘を連れて旅行していたのに、自分の変わりようには、情けない思いをしています。

 第一には、気力と体力の問題で、双方が私の行動を妨げているような気がします。

 スポーツなどに関しても、かろうじて今でも続いているのは、水泳くらいなもので、もうなんかすると思わぬ怪我をしたりして、その後、長いこと身動きがとれなくなってしまうので、ついつい躊躇してしまいます。

 こうして書いていると、立派な老人というか、老化の一途を辿っている気がしますが、最近、思うのは、若い時にやったことがあることに関しては、この重い腰が少しだけ軽くなるような気がします。

 旅行に関して言えば、以前住んでいたことがあるとはいえ、さすがにアフリカ(コートジボアール)に行きたいとは思わない(黄熱病の予防注射をしなければならないのが一番嫌・あの若かった時でさえ、予防接種の後、死ぬほど苦しかったのです)のですが、最近は、もっぱら、イタリアばかり(といっても、同じ場所ではありませんが・・)で、たまには、どこか別の国にしようか?などと思ったりもするのですが、やっぱりイタリアに行きたい・・となってしまうのは、別にイタリア語ができるわけでもないのに、イタリアを選んでしまうのは、やっぱりイタリア(特に料理)が好きなこともありますが、なんとなく、馴染みを感じるところがあるわけで、若い頃の経験って歳をとってから、大切なんだな・・とつくづく思うのです。

 あまり深くは考えずに娘には、子どもの頃にできるだけ多くの経験をさせてあげたいと思って、ありとあらゆるスポーツをさせ、色々な国に行く機会を与えてきましたが、それは、彼女が歳をとってからも、きっと良いことだったんだろうな・・と身をもって感じているのです。


若い頃の経験・体験


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2025年9月2日火曜日

フランスで新生児スクリーニングが拡大 新たに3つの重篤疾患も対象に・・

  


 フランスでは新生児スクリーニングの対象が拡大され、乳児脊髄性筋萎縮症、重症複合免疫不全症、極長鎖アシルコエンザイムA脱水素酸素欠損症があらたに対象に加わりました。

 脊髄性筋萎縮症を含む3つの重篤疾患は、9月1日から、出生時にスクリーニングされます。

 これまでフランスでは、生後2~3日以内に乳児のかかとから、数滴の血液を採取し(吸取紙に採取する検査)が義務ではありませんが、強く推奨されており、13の疾患について、無料で検査が提供されてきました。

 私が出産したときには、こんな話は全然、知らなかったので、まあ、フランスではなく、アフリカでの出産だったため、今になって、こんな話を聞くと、「え~~~?こんな検査、本当はしなければならなかったんだ!」と驚くばかりですが、幸いにも、娘は健康に育ってくれたので、助かりましたが、これからフランスで出産する方がいたら、このような検査が無料で提供されていることは、知っていてもいいかもしれません。

 今後は、あらたに3つの重篤疾患を含む16の検査をしてくれるわけですから、万が一に備えて、一応、やってもらった方が良いのではと思います。

 今回検査に加えられた3つの疾患の中でも、乳児脊髄性筋萎縮症(SMA)は最も多く、7,000人に1人の乳児に発症します。これは不可逆的な神経筋変性を特徴とする非常に重篤な遺伝性疾患です。最も重篤な場合、罹患した乳児は2歳になる前に死亡し、急速に摂食障害や呼吸困難に陥ります。

 しかし、早期治療によって、その影響を大幅に削減することができます。

 他の2つの疾患はさらに稀です。重症複合免疫不全症(SCID)は30,000人に1人の割合で発症し、乳児の免疫系を著しく弱めますが、生後2ヶ月以内の骨髄移植で治療可能です。極長鎖アシルコエンザイムA脱水素酵素欠損症(VLCAD)は100,000人に1人の割合で発症し、出生時から高度な栄養管理が必要となります。

 まさに万が一に備えてという確率ではありますが、万が一にもこれらの重篤疾患が認められた場合、早期治療ができるか否かは、大変な違いが生まれます。

 フランスは長らく、この分野では先進国であり、過去50年間で4万人の子どもがスクリーニングによって治療を受けてきました。

 しかし、イタリアなどは、出生時に約40の疾患をスクリーニングしているそうで、現状では、まだまだ・・という声も多いそうです。

 まったく、私は、自分が出産した時には、何の知識もなかったので、今になって聞いて、びっくりすることが多いのですが、本当に無知な親のもとに生まれた娘が無事に健康に育ってくれたことは、奇跡的なような気がしています。


新生児スクリーニング拡大


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