2026年3月13日金曜日

労働省が「就職面接でますます一般的になっているハンドバッグテストは違法」と警告    

  


 ここ数年、フランスでは、就職面接の際にハンドバッグの中身をテストするケースが増加しており、このような状況に遭遇した就職面接に臨んでいる女性がソーシャルメディアや報道機関でこの状況に苦情を申し立てており、労働省は就職面接における「ハンドバッグテスト」は違法であると宣言しています。

 私は、フランスでも幾度となく、就職面接を受けてきましたが、幸いなことに、このような経験は一度もありませんでした。ただでさえ、少なからず緊張する就職面接のような場において、突然、「バッグの中身を見せてください」などと言われたら、どんなに驚いただろうか?と思うと、ちょっと信じられない気持ちです。

 仕事の機会は得たいものの、こんなことを求める会社は辞退したくなる気もします。

 このおかしな現象が、フランスで始まったのは、2025年頃からのことで、そんなに歴史は長くないものの、この慣行は、過去2年間でアメリカで広まったものだとも言われています。

 女性のバッグの中身はその人の生活の全てを物語るものであるとか、バッグの中の整理整頓がその人の能力を知るうえでの判断基準のひとつになりえる・・とか、そんな理由付けがもっともらしく説明されています。

 しかし、実際には、バッグの整理整頓方法と職業上のスキルを関連付ける科学的根拠は存在せず、全くのデタラメです。

 逆の見方をすれば、散らかったバッグはどんな状況にも適応できる能力と解釈できる可能性もあります。

 この「バッグの中身を公開せよ」という要求は紛れもなく違法。プライバシーの侵害であり、憲法、民法、欧州法に違反しています。

 また、このバッグテストは、多くの場合、男性はバッグを持ち歩いていないことが多いためか、圧倒的に女性に対して行われているテストで性差別であるとも言われています。

 フランス労働法・社会保障協会(AFDT)によると、「応募者がこのような不条理な慣行にさらされた場合、損害賠償を求めて法的措置を取ることができる」のだそうです。

 さしずめ、私自身に関して言えば、私のバッグの中身はかなりグチャグチャで、やたらと荷物が多く、このようなテストをされれば、一発アウトです。

 また、バッグの中身ではありませんが、私は以前、ある通信社で働いていたことがありますが、その事務所の乱雑さは、最初、衝撃的でもあったほどでした。

 このようなプライバシーの侵害のようなことがおこるなんて、フランスらしくないな・・と思うと同時に、これってセクハラ・パワハラの一種なのではないか?とも思うのです。


ハンドバックの中身テスト


<関連記事>

「バイリンガルになった娘の就職」

「フランスの教育・学校・バイリンガル教育 ①」

「今さらだけど、とっても大切な挨拶とありがとう ボンジュールとメルシー」

「フランスの雇用問題」

「盗難防止のため、2027年末まで店舗におけるアルゴリズム監視の試験導入法案可決」



0 コメント: