2026年3月10日火曜日

深刻化する子どもの持久力の低下        

   


 最近の文部科学省の調査によるとフランスの10歳~11歳の子どもの半数以上がジョギングペースで5分以上走れないことが明らかになりました。

 テストを受けた26万7,000人の児童のうち、半数以上が最低時速 9.5kmで5分以上で走ることができず、さらには18%は時速 8.5kmで3分以上止まることなく走ることができませんでした。

 このデータは性別や社会的背景に関連した不平等の拡大を浮き彫りにしており、非常に憂慮すべきものだと言われています。

 このテストは2025年9月に行われたもので、心肺持久力運動、立幅跳び、30メートル走の3種目で構成されていました。また、10歳以上の子どもたちには、少なくとも3分間、そしてその後少なくとも5分間、一定のジョギングベースで止まることなく走ることが求められました。

 最初の持久力運動で不合格となった生徒は5人に1人、2番目の持久力運動でも半数が不合格、全体として、持久力運動で満足のいく成績を達成した生徒はわずか34.2%でした。

 このうちの割合は女子では21.6%、男子では43%で、また社会的地位指数1(最も恵まれない地位とされる)の学校では合格率25.3%、社会的地位指数5(最も恵まれている地位とされる)学校での合格率は43.4%という数字も出ています。

 個人的には、子どもの持久力が社会的不平等に関連しているという見解は、「お金がなくても、子どもに運動させることはできるのではないか?」、うちなんか、決して豊かではなかったけど、子どもの身体を鍛えることは、夫婦そろって、お金をかけずにやっていた!」とピンと来ないところがあるのです。

 私はとにかく体力云々よりも子どもに健全にエネルギーを発散させるために、休みごとに市内のプールに連れて行ったり、夫は休みの日には、娘をグラウンドに連れて行っては知らせたりしていました。(常に肥満気味だった夫に対して、私はおまえも走れよ!などと思っていました)

 なので、決してお金がかかるものではなく、社会的格差が影響するものではないと思っていたのですが、こうして「社会的地位指数」などというものを基にデータを比較されて、このような結果が出れば、実際には、その違いは顕著であるので、認めざるを得ません。

 しかし、言えることは、結局は親の意識の問題で、やっぱり、この社会的地位指数の上位にいる人々は、子育てに対する意識が高いのだと言わざるを得ません。

 数年前から学校でのスポーツ、体育の時間の強化などという話もチラホラ聞いていましたが、わずか10歳やそこらで10分ジョギングできない子どもが半数とは・・さすがに深刻です。

 うちの娘は、とにかく小さい頃からエネルギーを発散させて、疲れさせることをひたすらやってきた結果、これが鍛えて続けていることになり、生半可なことではへこたれない娘に仕上がったので、10分やそこらで走れなくなる子どもなど、想像すらしないことでした。

 このような子どもの体力・持久力の低下には、身体を動かして遊んだりすることから、スマホ、タブレットで遊ぶ、時間を費やす子どもが増えたことも影響していると思われます。

 子どもは心身ともに健康に育てるためには、特に幼少の頃には、身体を動かさせることが大切なんだと思います。


フランスの子どもの持久力低下問題


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