2026年3月5日木曜日

フランスの農業用土壌でPFAS(多年生汚染物質)の濃度が記録的な水準に   

  


 数十年にわたり、産業汚泥が撒き散らされてきたムーズ地方(フランス北東部・ロレーヌ地域)とアルデンヌ地方(フランス北東部・シャンパーニニュ アルデンヌ地域)の農業用土壌でPFAS(多年性汚染物質、主にフッ素からなる人工化学物質の総称で難分解性や高蓄積性を持ち、環境や人体への影響が問題視されている物質)の濃度が記録的水準に達していることが明らかになっています。

 これは、France3等のメディアが「土壌と河川サンプルの科学的分析に基づく調査報告書」を公表したもので、この報告書では、「2025年夏以降、約10の自治体で飲用不可とされている水道水の飲用禁止措置は、このスキャンダルの氷山の一角に過ぎない」と説明しています。

 これらの多年性汚染物質は、「畑や川、農地から地下水、野菜から住民の血液に至るまで、あらゆる場所に浸透している」とメディアは44のサンプル分析結果に基づいて報じています。

 アルデンヌ県とムーズ県で実施された調査では、分析結果に基づき、多年性物質であるPFASが農地、さらには野菜にも存在していることが明らかにされており、ムーズ県の機密文書には、「重大な健康と環境問題を示す危機」が記されています。

 農業におけるPFASの拡散に関する暴露を受け、議員の一部は、国家規制の導入を訴え、「発生源から水道を止めなければならない」と訴えています。

 シャンパーニュ・アルデンヌの土壌でPFASの濃度が警戒レベルに達したことを受け、この問題は今や、国家レベルにまで及んでいます。ジロンド県選出の国会議員は環境大臣に対し、 濃度上限の設定を求めています。

 これらの化学物質は、防水性と非粘着性のために数十年にわたり産業界使用されてきましたが、分解には非常に時間がかかるのです。一度、環境中に放出されると、PFASは水や食物に移行し最終的には私たちの食品に混入する可能性を含むものなのです。

 


PFAS(多年生汚染物質)濃度警戒レベル


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