2025年9月22日月曜日

熱い水道水は飲まないでください

  


 昨今、食品への有害物質混入の話は珍しくない話ですが、なんと、今度は水道のお湯が有害だという話です。

 ここ数年、ネスレグループのミネラルウォーター問題が取り沙汰されて、ペットボトルの中にマイクロプラスチックが混入しているとか、水源自体が汚染されていて、それを隠蔽していたらしいとか、ミネラルウォーターを濾過する過程で違法精製が行われていたとか・・水に関しての有害物質?問題は、そんな話でした。

 しかし、今回は、水は水でも水道水・・。しかもお湯。お湯ならば、殺菌されていそうなイメージもあるのですが、実はそうでもないらしいのです。

 これは、Eau de Paris (パリ市水道局)も警戒を呼び掛けています。

 熱い水道水というのも、一見、妙な気もするのですが、水道の蛇口から出るお湯のことで、「熱い水道水には、細菌や微量の金属が含まれている可能性があり、どちらも(細菌、金属)健康に有害であるため、コーヒーをいれるためのお湯や麺類などを茹でる際に、お湯をわかすのに少しでも早くと水道水のお湯を使わないように、お水からお湯をわかすようにしましょう!」という呼びかけです。

 温水や熱湯が滞留すると、細菌などの微生物の増殖が促されるというのです。給湯器を利用している場合はこれに該当するとともに、この温水は給湯器と蛇口の間の配管に滞留する場合もあるということです。

 残念ながら、細菌を殺す目的で、このお湯(お水)をやかんに入れて温めなおしても効果はなく、世界保健機構(WHO)は、水から細菌を取り除くためには、少なくとも1分間以上、沸騰させる必要があると説明しています。

 理由はこれだけではなく、残念ながら、熱は特定の金属の腐食を加速させる傾向があり、お湯をタンクに貯めたり、かなり古い配管をとおって循環させたりすると、熱によって多くの金属が溶解し、その後、飲む水に混入します。

 これが健康によくない・・特に定期的に使用することは避けるべきだと言っています。

 我が家の場合、お湯はタンクで湧かされていて、いつも水道の蛇口からお湯も出るようになっていますが、私の場合は、幸いなことに水道のお湯を飲んだり、食べ物を茹でるのに水道のお湯を使うことは、ありませんでした。

 特にパリ市の場合、また特に旧建築の場合などでは、かなり古い配管のところも多いと思われるので、こんな話が浮上してきていると思われます。

 しかし、言わせてもらえば、原理的には、タンクに溜まったお湯が金属を溶かしてしまうということは、ずっと昔から変わっていないことで、ここに来て、そんな話が浮上するということは、逆に水質のチェックをするようになったのか、わかりませんが、まあ、ひとまず、健康に有害であるという注意喚起が呼び掛けられれば、少しでも危険が回避されるのかもしれません。

 特に小さい子どもがいる家庭などでは、避けられるリスクはできるだけ避けたいもの。

 健康に有害なものばかりがどんどん指摘されて、鬱々ともしてきますが、やはり知っておきたいことでもあります。


水道のお湯は有害


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