"BLOQUONS TOUT" : Les autorités annoncent "près de 200.000 manifestants" partout en France aujourd'hui et 473 interpellations.
— Infos Françaises (@InfosFrancaises) September 10, 2025
"Les bloqueurs n’ont pas bloqué la France", se réjouit Retailleau à la sortie d'une cellule interministérielle de crise.
Un "Succès" pour la CGT, qui… pic.twitter.com/ItxIgD0rLE
フランスにいると、デモは日常茶飯事のことなので、なんだか「あ~~?またなの?」くらいに持ってしまうところがあって、「全てを封鎖せよ!」などという勇ましい呼びかけのもと行われた9月10日のデモも、正直、あんまり大変なことだとも思っていなかったのですが、それは、想像以上に激しいものでした。
しかし、この感じだと、この動きはまだまだ序章といったところで、とても1日で収まる類のものではない気がしています。
当日は、朝早い時間に、恐る恐る家を出て、メトロやバスがどの程度、動いているのかとおっかなびっくりでしたが、思ったよりもメトロは動いているし、RATPはちょっと厳しいのかな?くらいに軽く考えていました。
しかし、蓋を開けてみれば、全国的に約20万人(政府の発表と組合の発表の数が異なるので、どっちが本当なのかはわかりませんが・・)が参加したとのことで、パリ及びパリ近郊はもちろんのこと、オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ、ブルターニュ、ペイ・ド・ラ・ロワール、グラン・エスト、ヌーヴェル・アキテーヌ、ノルマンディー、オクシタニーなどなどの地方都市でもなかなかの動員を見せた模様です。
各労働組合によると、約30の美術館、モニュメント、公共サービスが終日、または、一部中断されました。これには、ヴェルサイユ宮殿、凱旋門、ルーブル美術館、オランジュリー美術館、パリ・ピカソ美術館、サンクルー国立美術館、パリ国立公文書館、ヴァンセンヌ城などが含まれていました。
また、多くの高校が封鎖。国民教育省は、約100校の学校が妨害され、27校が封鎖されたと発表。主要な高校組合であるリセ組合はフランスの3,700校の高校のうち150校でストライキを宣言。中学校の教員ストライキ率は6.5%、小学校はもともとほとんどの学校が水曜日はお休みなので、この影響は受けていません。
しかしながら、今回のデモは高校生をはじめ、比較的若い層が多かったのが特徴と言われているので、将来のフランスを憂いている若者たちがいかに多いかということでもあるとも思います。
大規模な赤字を抱え、社会保障や年金がどんどん削られていく状況に見過ごせないと思っている人が多いのは、日本とも共通する部分が多いかもしれません・・が、フランス人はおとなしく黙ってはいないのです。
今回の「全てを封鎖せよ!」デモに際して、政府は約8万人の警察官・憲兵隊を一日中配置。約30機のヘリコプターやドローン、放水車、装甲車の配備で備えていましたが、パリでは、多くの惨事が起こってしまいました。
今回、一番、派手だったのは、シャトレ周辺のブラスリーがデモ隊と警察との攻防戦の巻き添えを食って、火が立ち上り、けっこうな火災。また、シャトレ・レアール駅にあるヨーロッパで最も多い集客数を誇る映画館やプール、多くの商店やレストランなどがある大きなコマーシャルセンターは、午後には安全上(SNS上で強奪を呼び掛ける投稿が出回り始めたためと言われている)、閉鎖になり、シャトレ・レアールの駅でもほぼ電車が停車するという大惨事。
また、パリ・北駅でも約1000人が侵入しようとしたところを警察が阻止・・駅は一時、閉鎖状態になったようです。
私は、こんなことになっているとは全く知らずに午後過ぎくらいに近所のスーパーマーケットに買物に行ったのですが、ウソみたいにガラガラでびっくりしました。
結局、却下されたものの、赤字削減のために祝日2日を返上・・なんていう案も出ていましたが、祝日ではなくても、このようなデモが度々起こり、ほとんど社会が麻痺してしまう状態では、祝日返上以前の問題かも・・と思いました。
今回の「9月10日全てを封鎖せよ!」のデモは、一応、9月10日・・と日にちが指定されていましたが、とてもこの騒ぎが1日で終わるとは思われず、7年前の「黄色いベスト運動」の二の舞になるのでは?9月10日は、単に国民の意識に火をつけ、エンジンをかける役割を果たしただけで、これがさらに続くのでは?と見る意見が多く出ています。
今回の「全てを封鎖せよ!」という動きは、SNSを中心に広まったので、結局のところ、どこが火元なのかがわかりづらく、そのうえ、政党までそれを煽る動きに加わっているために、余計に話が複雑になっています。
しかし、いずれにせよ、フランス・・このままでは、絶対におさまりそうもありません。
9月10日の「全てを封鎖せよ!」デモ
<関連記事>
「「9月10日 全てを封鎖せよ!」9月に大規模ストライキがやってくる!」
「バイルー辞任の24時間も経たないうちに次期首相任命 セバスチャン・ルコルニュ 39歳」
「手がつけられなくなっているフランスの暴動に巻き込まれて、しばし、お店に閉じ込められた・・」
0 コメント:
コメントを投稿